夢子のホテル大好きシリーズ
神通峡・春日温泉
リバーリトリート雅楽倶
予約してからの数ヶ月、神通峡・春日温泉という地名から、このホテルについて私は勝手なイメージ
を作り上げていた。「その昔、暴れ川の異名を取った神通川の上流に深い渓谷があり、人の匂いが途
絶えた大自然の中に、ひっそりと佇む一軒宿。それが建物の中に一歩足を踏み入れると、何ともセンス
の良い夢心地のようなホテルであった・・・・・」。「リバーリトリート雅楽倶」はこんな書き出しのホテルだろ
うとすっかり思い込んで車で向かうと、実際は違った。富山市内、あるいは空港から国道41号線を岐阜
の高山方向に走る。大沢野町に入り、しばらく走って右折するとJR笹津駅がある。その手前を右折して
春日温泉郷の看板を見て左に下りて行く。人家もあるし、あちらこちらに建物がいくつも見える。人の匂
いだってプンプンする。やがて坂の突き当たりに目当てらしい建物がある。あれ?余りに違うじゃん。少
し古びて、雅な感じもセンスも全く感じられない。看板が出ている。「富山県神通峡保養センター」とあっ
た。そして、その右隣に「リバーリトリート雅楽倶」があった。もちろん保養センターとは比べるべくもない
が、外見からは「瀟洒な宿」とわかるものは無い。車で来るお客の誘導をする係りの方にキーを渡して玄
関を入る。いきなり目に飛び込んで来たのは、真っ赤な金属性のオブジェ。そしてロビーの大きな窓の
向こうは緑色の水をたっぷりと湛えた第三ダム湖である神通峡だった。人里離れた一軒宿という私の勝
手なイメージは脆くも崩れたが、そんなことは小さなことだ。さてさて、どんな宿なんだろう。
全室内装の違う部屋
チェックイン。ここで好みの浴衣を選ぶ。チェックイン開始時間の午後3時前に行ったから、たくさんの
浴衣から選べる。メンバーになるには入会金3千円が必要だが、平日なら部屋代の30%、休日前なら
5%オフ、その他いくつかの特典があると言う。今夜までに申し込めば、今回の滞在からサービスは適用
します、と言われ暫らく考えさせて貰う。仲間3人は既に水辺に面したロビーでお茶のサービスを待っ
ているところだった。やがてお抹茶とお菓子が運ばれて来る。お菓子は後日知ったが、富山市の「小鍛
冶本舗」の琥珀糖の「いたち川」であった。動物や植物を型取っていて可愛い。でも、お抹茶にしては
お湯の温度がちょっと高いんじゃないかなぁ。ロビーに置かれたソファはカラフルで、2階までの吹き抜
けで開放的だ。私達の部屋は210号ベーシックという部屋だ。3ヶ月前、17室ある客室で、たった1部
屋予約が入っていなかったのが、そこだった。パンフレットを見ると部屋には番号の他にユニークな名
前がついている。204はイギリス、205デンマーク、206ラグ、207アジア、208ギリシャという具合だ。
室内は、その名に相応しい内装になっている。3階は何故か風の間、月の間、炎の間など和風のネーミ
ングだ。201号、202号は洋風スィートでジャグジー風呂完備、301号は40坪の和風スィートで檜風呂
があるらしい。通常7名定員だが、最大10名も泊まれるのだとか。3室を除けば、すべて神通峡に面し
ているが、われわれのベーシックは面していない3室の1つなのだ。クスン。
正面玄関 ドアを開けると赤が目に飛び込んで来る 浴衣をお選び下さい
左奥がフロント 吹き抜けのカラフルなソファのロビー
210号室は正面玄関の真上にある。部屋に入ると正面はリビングルーム。ロビーのように、ここのソフ
ァも緑と茶色の2色。一枚窓からの緑が美しい。手前左に洗面所とトイレ、右にダブルベッドのある洋寝
室、リビングの右側は和室である。7畳半ほどあり、小さな赤と黒のテーブルを互い違いに置くことで市
松模様を作っている。今夜は若手2人がダブルベッドに、先輩2人が和室に蒲団を敷いて貰うことにし
た。リビングの左側に青白磁色のクローゼットと冷蔵庫。クローゼットには、先ほど選んだ浴衣が既に用
意されていた。お客がロビーでお茶を飲んでいる間に、荷物と浴衣を運び込むシステムになっているら
しい。選んだ浴衣とは別に柔らかな生地の浴衣も用意されていて、お出かけ用には選んだ華やかな浴
衣を、部屋着としてはこちらをどうぞ、ということだ。洋寝室の方にも小さなクローゼットがある。入り口そ
ばの右手には、4人定員だからか金庫がしっかり4つあるのには笑った。同じ部屋に泊まっても懐中も
のの管理は個別に、ということね。下段には浴衣用に赤い鼻緒の下駄とスリッパ、ドアストッパーがあっ
た。洗面所が剥き出しの設計には、ちとグレードが下がるような気がしないでもない。4色のお持ち帰り
自由のタオル、ビニール製のポーチ、金沢の油取り紙、髪輪ゴム、歯ブラシ、ヘアブラシ。女性向けで
気が利いている。トイレはシャワートイレである。リビングと和室の間は床がフラットで細かな気遣いがあ
るのに、フローリングの床に敷かれた絨毯が異様にすべる。内側は滑り止めの措置がされているが、外
側は滑る、スベル。わかっているのに、絨毯の端でツルッと滑ってはドキリとする。テーブルは大きいガ
ラス製だが、透明なために角に何度もぶつかる。4人が何度もぶつかるので、畳んだ内帯を角に挟ん
でようやくぶつかることが無くなった。お年寄りや子供には危険なので、早急に改善して下さいませ。D
VDのプレイヤーがあり、ソフトも充実。ソフト一覧には、簡単なコメントと宿のスタッフの感想なども紹介
していて面白い。ここで見逃した映画をじっくり見るの良いだろう。しかし、この雰囲気には映像よりは、
音が欲しい。良い音を聞きながらのんびりしたいと思うのだが、贅沢だろうか。ドアの鍵はオートロックで
はない。多人数での部屋使用を考慮して、貴重品は金庫に入れたらドアなど開けっ放しでも良いじゃ
ないですか、と提案されているようだ。
クローゼットには既に選んだ浴衣が 4人用の金庫 今どき下駄なんて珍しい
この絨毯の隅がすべるのだ こうすればブツカラナイ という知恵 DVDはソフトも充実
冷蔵庫を開けてびっくり。飲み物はさほど種類も本数も多くはないが、上段インドネシア製のお盆の上
に、竹の容器に入った特製プリンが入っていた。メッセージつきである。こういうのに女性は弱い。女性
ターゲットを攻める心にくいサービスだ。このプリンは、売店で買うことも出来る。冷蔵庫の上には、お茶
のセットやグラス、ウィスキーボトルがある。ポットのお湯は沸いていた。
春日温泉にゆったり浸かる
建物は地下1階、地上3階建てだ。地下1階には、「西洋膳所おくむら」のダイニングルームと、大浴
場、休憩室、ミュージックボックスがある。大浴場の男性用は「雅の湯」、女性用は「彩の湯」。浴場に浴
用タオル、バスタオルが備え付けられているから、ざっくりとした浴衣に下駄を履いて手ぶらで向かう。
右手に扉つきの脱衣棚と小さな貴重品入れ。4桁の数字で鍵をかける仕組みだ。正面に洗面台がいく
つか並び、脱衣場の真中には藤の椅子セット。左手に進むと浴場がある。L字型の洗い場が8つ、窓側
にかなり大きめの湯船。洗い場のシャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔フォームはポーラ製である。
湯加減はちょうど良い。ここ春日温泉の効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の
こわばり、うちみ、慢性消化器病など。外の露天風呂に行ってみる。湯船は、天然の赤石で囲まれてお
り、野趣味が出ている。清掃時間の午前9時半から1時間を除いて、いつでも利用出来るのは嬉しい。
入る時に気がついたのだが、積み上げられているハズのバスタオルが残り少なかった。上がってくると1
枚だけ。それは私が使わせて貰ったが、あとから上がって来たお客はタオルが無くて困っている。逆に
使用済みのタオルがタオル入れに入り切らずに山積み散乱している。電話で頼もうにも電話は無いし
なぁ。髪を乾かしたり、扇風機に当って汗が引くのを待ってから、休憩室に行く。休憩室はリラックス効
果を出すためなのだろうほの暗い照明で、足マッサージ機、全身用のエアーマッサージやボディソニッ
クが壁際に、藤の椅子などがあちこちに置いてある。ボディソニックといえば、昔、我が家にも立派なも
のがあった。音楽をカラダで味わえるとタイマイはたいて買ったのだが、そのうち耳が少し遠くなった父
のテレビ鑑賞専用椅子になってしまった。両耳を囲むようなカタチでスピーカーがついているから、よく
聞こえたらしい。だが、父が亡くなってからは、大きな椅子が邪魔で友人に譲ってしまった。閑話休題。
何人かがボディソニックをマッサージ機と勘違いしてあつこちのボタンを押してみるがいっこうに動かな
い。それがボディソニックとわかっても、ソフトをフロントまで借りに行かねばならないことを知ると、誰も
使わないのだった。もったいない。湯上りの渇いた喉を潤すために自動販売機もあるし、冷水、湯、お
茶が無料で出てくる給水器があるのは良いのだが、未使用の茶碗が暫らく準備されなかった。バスタオ
ルの補充は、エアマッサージで夢見心地だった私が、通りかかったスタッフにお願いしたが、せっかく
のサービスもメンテナンスが密でないと、意味が無い。
休憩室 正面右端がボディソニック 自動販売機の光を遮る配慮も 足のマッサージはこれで
神通峡で食べるフレンチ懐石
予約時に「夕食はお肉を主体としたお料理になります」と言われた。過度の期待をしてガッカリするこ
ともあるので、初めて泊まる宿の食事は敢えて期待はしないことにしている。温泉も自慢というから、肉
のメニューもある温泉料理を食べるのか、くらいのつもりである。夕食は午後7時にして貰った。一番遅
い時間らしく、都会のフレンチレストランのような「西洋膳所おくむら」に入っていくと、テーブルでは食
事中のお客でいっぱいだ。客層は、若いカップルも見かけるものの、大半は熟年層。大人の宿という感
じだ。この日、富山県は気温37度を越えており、暑い日だった。喉が渇いているこんな日は先ずはキ
ーンと冷えた生ビールに限る。グビグビと飲み干したところへ縦に5つ小皿が並んだ盆を出された。先
ほど見て来た宿の中に常設されている美術館にこれと同じレイアウトの作品があったっけ。向こうから茄
子と胡麻・海老と白和え・ローストビーフ・鳥貝と巨峰・イカと辛子と並ぶ。付きだしとして
洒落た演出である。メニューを聞くと魚も肉もあると言うので、白ワインを頼んだ。ワインの
品揃えもまずまず。平目の西瓜ドレッシングが赤い切子の器で出て来た。オマール海老のブラ
ンジェ、鯛のポワレ ラタトイユ添え、海老真丈 コーンソース、フレッシュフォアグラのソ
ティ、アワビとイカの石焼 柚子風味と料理が続く。ワインは赤に変えた。フォアグラに掛け
たアメリケヌソースが濃厚、パンで拭き取って食べる。温かい胡桃とクミンパンも美味しい。
熱い石の上で焼くアワビとイカも香ばしくてうまい。桃の冷製スープで口をさっぱりさせた後
は本日のメインディッシュの和風ステーキだ。小さめの肉とはいえ、これだけの品数を食べて
来たから不安だったが、ペロリと食べてしまう。食事は、いくらとジャコの飯蒸し。あぁお腹
が一杯! そこに静々とデザートのワゴンが運ばれて来た。別腹とは言っても相当に食べたぞ。
迷いに迷ってブルーベリーケーキと紅茶のゼリーを選んだ。どっちもうまい! コーヒーか紅
茶を勧められたが、眠れなくなるかもしれないので、私は遠慮した。殆ど期待しないで来た食
事は素晴らしいものであった。聞けば、京都の「西洋膳所おくむら」で長年活躍した松尾料理長が
采配を振るっておられるようだ。入り口の近くには、カウンター席もあって、1人とか2人の客には落ち着
いた席になるのだろう。大満足の夕食。
夜をどう過すか。この宿では次の5コースがあるのではないか。1マッサージ、2ミュージ
ックボックスで歌合戦、3バーで更に飲む、4DVDで映画鑑賞、5温泉にもう一度入って早寝。
夕食前に全員アロマテラピーを楽しんだから1は無し、2や4も雰囲気が違う、5は魅力的だ
が、既に飲んでいるから入浴は危険だ。ならば、更に飲むのが一番だと意見が一致。「バーミレ
ニアム」はロビーの窓の外のテラスに別棟になっている。神通峡と面して長いカウンターがあ
り、そこに座りたかったが先客がいた。裸電球を効果的に灯りにしたテーブルで飲み物を注文。
ここならではのものはと聞くと「リバーサイド」というオリジナルカクテルを作ってくれた。
水の色と同じ美しい緑色のカクテルは飲んでも美味しいのだった。
翌
翌日の朝ご飯も夕食と同じ「西洋膳所おくむら」で取る。午前7時から9時半まで。8時にレス
トランに行った。昨夜、越中八尾のおわら風の盆に行って深夜帰って来た人達が多いらしく、
私達は2番目の客だった。予め用意されていた土鍋には穴子の柳川。やがて運ばれて来たお膳
の生卵を溶いて自分で鍋に流し込む。熱を通し過ぎて卵が固くなってしまった。ご飯はまるで
お重のような容器に入れられて来た。しゃもじが使い難いと給仕してくれた友人が言う。他の
料理は、夕食の充実ぶりに比べると意外とあっさりしたものだった。ランチは3千円、5千円、
7千円のコースがあると言う。
美術品に溢れた宿でアロマ
東京都内だけでエステサロンは11万軒以上あるのだと言う。それだけの店舗があるということは、せっ
せと通う女性が多いのだろう。しかし普段はそうゆうところに全く行かなくても、日常から解放された旅の
時間にはやってみたくなる。予約後宿から送られて来た資料にアロマルームが誕生したとあった。「アロ
マ&レイキテラピー」。レイキテラピーとは、人間の内側に働きかけ、血流の循環を促すマッサージだと
言う。午前10時から午後6時までのサービスで、30分4500円、40分6000円、60分8500円、90
分1万2000円である。事前に4人分予約したが、セラピストの方が1人ということで、年齢順に順番を
作った。年齢順にしたら、偶然小、大、小、大という体格になり、セラピストの方にも配慮した順番となっ
た。まずは足首までを温める。温めながら、体調に合わせてオイルの配合を決める。ベッドにうつ伏せ
になって、オイルマッサージ。気持ちが良い・・・・・。今度は仰向けになって・・・・・。ほとんど寝てしまっ
ていた。最後にパックをして遠赤外線でカラダを温め、血行を良くする。はい、終わり。寝ている間に60
分が過ぎてしまった。
売店は、1階の大広間「風恋歌」や小広間「雪」「椿」の手前にある。冷蔵庫に入っていたプリン(400
円だった)や自家製のクッキーなどの他に、風の盆をテーマにした品物、古布を使用した小物など女性
客を意識した品々が所狭しと置かれていてお土産漁りに楽しい売り場だ。
1階のロビーの一角に美術館がある。「フォースミュージアム」である。内藤廣氏が設計されたという内
部は、こじんまりとはしているが、なかなか見応えがある。現代日本の陶芸コレクションを中心に、時に
は独自の企画展も行われる。7月からは「青と白の旋律」と題して、青磁、白磁とテーマが移り、前日か
らは青白磁の展示となっていた。私は青白磁が大好きなので幸運を喜んだ。個性的な作品が展示され
ていてとても楽しい。宿に美術館があるなんてステキだ。
「フォースミュージアム」の他にも、宿の中は美術センスに溢れている。廊下を歩いても、階段を上り下
りしても、レストランに行っても、温泉に行っても、至るところで美術が楽しめるのだ。例えば、階段の踊り
場には、巨大な壁型のオブジェが目を引く。金沢在住の中村卓夫氏の陶器作品だと言う。廊下の足下
灯は、針金の輪を頂いた天使の人形型だ。1階の大広間や温泉の部屋表示にも和紙を使用したユニ
ークな行灯である。フロントやレストランの入り口には、光を照射した時計が使われている。そしてあちこ
ちに数々の絵画。音楽より美術の世界だ。
一度も行かずじまいであったが、ここには茶室もある。座礼の「無私庵」と立礼の「巍邦軒」。お茶とお
菓子を頂くお呈茶は千円、「巍邦軒」で懐石料理を頂くと、結構な器も使用されて3万円ということだっ
た。きっと私には一生縁がなさそうだけど。
リトリートの意味は
「雅楽倶」はリトリートの意味を「日常の喧騒をはなれ、自分だけの時間を心ゆくまで楽しむ場所」とし
ている。辞書でその言葉を引けば、「退却; (普通the
〜) 退却の合図; 帰営らっぱ[太鼓]; 隠退
[避難](所); 【カトリツク】 黙想; 【聖公会】 静修」とある。何だかしっくり来る言葉が見つからないが
「隠退」や「避難」から「自分だけの安らぎの空間」と解釈もできる。富山県の山深い場所に、こんな宿を
作ったのはどこだろうと思ったら、意外や魚津市にある石崎産業という会社が経営しているのだと言う。
ダンボールや環境関連の製品を製造するメーカーで、ホテルの経営は初めてだとか。「サービス料は
頂戴しておりません。スタッフへの心づけはかたくお断りします」とあるのも、初々しい印象である。温泉
宿を買い取って全面リニューアルし、2000年の5月にオープンした。初めてにしてはやるじゃないか、
と素直に思える。チェックインした夜に、勧められたメンバーになるべく申し込みをした。これから何度も
「水と緑とアートの休日」を過しに来るのだろう。そんな予感がする。テラスのチェアに座って、ぼんやり
神通峡を眺めながら安らぎの空間を手にしよう。
おしまい
データ:春日温泉神通峡「リバーリトリート雅楽倶 がらく」
〒939-2224 富山県上新川郡大沢野町春日56-2
電話:076-467-5550 FAX:076-467-3400
行き方:富山市から車で30分、富山空港から15分(有料だが予約すれば空港に迎え有り)
JR[笹津]駅から徒歩6分
チェックイン・アウト 午後3時 午前10時
料金: 2人 3人 1人
スタンダード 2万2千円 2万円 3万円
デラックス 2万7千円 2万2千円
他洋室スィート、和室スィートなどは、直接問い合わせるか以下のウエッブで確認してね。
http://www.garaku.co.jp/prologue.html
泊まった日:2002年8月