夢子のホテル大好きシリーズ

ハミルトン宇礼志野

日本三大美肌の湯の一つ、嬉野温泉

嬉野温泉をご存知だろうか。長崎県に近い佐賀県にある。福岡から行く場合、JRの特急で

武雄温泉まで1時間、そこからバスで30分という行き方もあるし、「九州急行バス」の長崎行

き高速バスという方法もある。長崎からは、逆に福岡行きの高速バスだ。江戸時代、嬉野町は

鍋島家蓮池支藩の領地であった。今でも町には、佐賀本藩と支藩との境界線に置かれた約2

個の番号石がある。小倉から長崎まで25宿57里・長崎街道の1つの宿場町であった。当時、

30軒余りの旅籠と約百軒の木賃宿や商家が街道沿いに並んでいたらしい。一説には神功皇后

が発見した湯というが、そんな大昔のことはわからない。町の中程に「美肌の神様」豊玉姫神

社がある。海神の娘で竜宮城の乙姫様としても有名なのだとか。水の神、海の神として崇拝さ

れ、その御遣いはナマズである。ナマズは古来、肌の病にご利益があると伝えられ、美肌とい

う図式になっているようなのだ。神社境内の清め場の水も温泉。立て看板があり、持って行っ

ていいよ、肌の手入れに使いなさい、という趣旨が説明されている。おおらかである。日本三

大美肌の湯というのがあって島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉、そして佐賀の嬉野温

泉なのだそうだ。地図で見ると、現在ではざっと50〜60軒の旅館、ホテルがあるのだろう

か。薩摩藩の御用宿だった和多屋別荘や大正屋、ホテル桜などが主な宿のようだ。

   

       豊玉姫神社        温泉で手や口を清める   家に持って帰ってお肌の手入れしてね

暑い日差しを浴びて町を歩いてみた。茶葉が丸いからグリ茶とも呼ばれる嬉野茶が有名だか

らお茶屋が多い。名物の温泉湯豆腐の看板もある。「虎之児」という酒の造り酒屋もあるが、酒

屋も目立つ。ヌード劇場やナイトラウンジの看板は昔からの温泉場を思わせる。史跡や歩道を

整備したり、大きな嬉野温泉センター、「シーボルトの足湯」と名づけた湯遊広場などを作った

りして観光地としての充実に努めているらしい。「嬉野温泉チケット」というものあって、10

枚綴りで1200円、1年間有効。黒川温泉の場合、同じ1200円で3つの宿の風呂を選ぶことが

出来る。しかし、嬉野は、宿によって必要なチケットの枚数が違うのだ。ここは6枚必要、あ

そこは5枚という具合で、一番少なくて済む宿は3枚だった。これではチケットの綴りを買っ

ても、6枚必要な宿に2軒は行けない勘定だ。う〜む。いずれも中途半端で、町を挙げての魅

力ある温泉作りにはなっていないのじゃないか。昔ながらの温泉街が悪い訳ではないので、ま、

それはそれで良いんだけどね。山側の方に嬉野川が流れる。野鴨がのんびりと泳いでいて、ま

ことに長閑な眺めだった。

  

  

嬉野温泉の高台に洋館が

 嬉野川にかかった橋を渡り、左手の嬉野温泉センター「ユーリープラッツ」を通リ過ぎて右

手の高台を上ったところに突如洋館建ての「ハミルトン宇礼志野」が見えて来る。その外観も

そうだが、足を踏み入れると、昔ながらの温泉場にあるホテルとは思えない雰囲気だ。建物は、

明治〜昭和初期の洋館をモチーフに女性建築家が設計したという。とてつもなく高い観音開き

の表扉をくぐると左手に緩やかな上り階段。風除け部屋天井の灯りも大正風だ。扉を開けると、

小さめのロビーに所狭しと肘掛け椅子やソファセットが置かれ、左側には暖炉もある。暖炉の

両脇には、陶器全集などの図書が並べられ、ライブラリースペースになっている。正面がフロ

ンとデスクで、客は勧められた椅子に座ってチェックインする。露天風呂の男女別時間割り表

や夕食、朝食時間、レストランでの服装注意などを聞く。「部屋の準備が整っているか最終チェ

ックをしておりますのでお待ち下さい」と暫らく待たされた後、部屋に案内を受ける。

   

   

   

   

   

客室棟は別棟にある。2つの建物間には段差があるのだが、廊下左手はスロープが設置され

ている。車椅子用の配慮とも取れるし、荷物運搬用の台車用とも考えられる。客室棟のエレベー

タホールには、直立姿勢の木製のベンチや花が飾ってある。ここから大浴場や中庭にある露天

風呂に行くことが出来る。部屋は4階。今回は1人だからダブルの部屋を予約したのだが、部屋

が大きいツインの部屋に空きがあるので、同じ料金でグレードアップしてくれるそうだ。部屋に入

ると洋室の控えの間で、左手にクローゼットと浴室のドア、正面に広いツインの寝室が続いてい

る。寝室に入って先ず目につくのは大きな窓の障子。未だ明るいので、障子の白と桟のコントラ

ストがくっきりと美しい。左手手前にセミダブル幅の低いベッドが2つ。左手の壁際には、紺生地

の2人用ソファが鎮座ましましている。右手には、3段の低い箪笥、書き物机、テレビを載せた隠

し冷蔵庫がある。ナイトテーブル、デスク、ソファ脇の温もりを感じさせる行灯型の照明が効果的

だ。天井は高く、36uの広々としたツインルームである。

  

  

 どこの宿に行っても部屋に用意されているお茶セットを厳しくチェックする私だが、ここは

嬉野だから余計だ。まさかティバックじゃないでしょうねぇ。なんて言っても、お茶の本場な

んだから。小さな茶筒にちゃんと嬉野茶が入っていた。葉が丸いグリ茶である。当然急須も用

意されてはいるが、湯呑みはビールグラスのような背の高い茶碗だった。ポットのお湯は部屋

に着いて暫らくすると沸いた。コンセントが部屋の電気と連動しているらしいから、最終チェ

ックというのは、電気をつけに行ったのかもしれない、などと推測してしまった。因みにお茶

受けは抹茶飴である。テレビの下は冷蔵庫で、品揃えは標準的。ビール500円、エビアンとミ

ネラルウォーターが300円、他のソフトドリンク類は260円である。

 テレビのチャンネルはコンバーターチャンネルを含めて16チャンネルもある。KTKとい

う9チャンネルは、嬉野町民チャンネル。どんな放送をしているのか見てみたら、延々と町民

の野外宴会の模様を映していた。ビデオもあって、フロントの脇に並べてあるソフトを無料で

貸し出しているようだ。

  

 浴室のドアを開けるといきなり有田タイルの市松模様が目に飛び込んで来る。白と濃紺が鮮

やかだ。一方浴室の壁は淡いオレンジ色の花模様のタイル。この対照が良い。バスタオル、浴

用タオル、ハンドタオル、バスマットはエンジ色である。アメニティグッズはシンプル。オリ

ーブオイル配合のナチュラルソープ、細めのヘアブラシ、シャワーキャップ、コットンセット、

ホテル名入りのシャンプーとリンス、小さい歯ブラシそしてティッシュボックスとドライヤー

が用意されている。トイレはシャワートイレではない。狭いながら可愛い浴室だが、結局温泉

にばかり入っていて、一度も利用はしなかった。

クローゼットは、控えの間に観音開きのドアの中にある。藤製の3段棚があり、2段目には、

2人分のバスローブ、最下段には、浴衣と厚手の羽織、帯が準備されていた。ハンガーは木製

のしっかりしたものが6つある。

2つの温泉の他に家庭風呂も?

 このホテルの楽しみの1つは、もちろん温泉である。何と言っても日本三大美肌の湯だもの。

先ずは露天風呂へ。男女別に2時間ごとの交替制になっている。早朝6時〜8時までは女性、

その後2時間は男性という具合だ。正午から午後2時までは清掃時間で、午後2時からはまた

女性から始まるから、最後の午前12時まで女性は5回、男性は3回となって、圧倒的に女性

有利である。もっとも女性客の方が多いようだから、当然か。昔の温泉といえば、眺めの良い

大風呂は男性専用風呂が決まりで、女性などは家族風呂にこっそりと入る環境が長く続いたが、

ようやく女性にも大手を振って温泉に入る時代が来たのである。良いことだ。客室棟のエレベ

ータホールでスリッパから用意されている下駄に履き替えて、中庭の玉砂利を踏みながら露天

風呂に向かう。部屋からも見える印象的な幾何学模様の三角屋根に覆われた温泉である。三角

屋根の一部は枠組だけで、直接空を眺められる大きなS字型の湯船だった。左手奥に高さ2メ

ートル位の木製のトヨのようなものが突き出ていて湯が落ちている。湯の落ちる真下には、丸

い石が置かれ、この石に座って肩や頭に湯を当てる。もっと湯の量があれば良いのだが、チョ

ロチョロなので天国という訳にはいかない。湯はちょうど良い温度だ。しかし熱いところもあ

って、湯の温度にムラがある。先客の若い女性2人が、腹這いになって「極楽極楽」と呟いて

露天風呂を楽しんでいた。

   

   

   

内湯の大浴場は、露天風呂に行く逆方向の階段を下りたところにある。女性風呂に行ってび

っくり。そんな昔を知る訳ではないが、大正浪漫の世界に入り込んだような気分になった。広々

とした脱衣場の正面に曇りガラスの引き戸が4枚。それがちょっとだけ開いていてしっかり閉

まらない。その隙間から風呂場を覗いてみるともっとスゴイ世界があった。誰もいないことを

良いことに引き戸を全部開けてみると、そこには使い込んだ30畳以上はあると思われる檜の

スノコの板張りが広がっていた。昔は家庭風呂といえば、このスノコが敷いてあったものだ。

両脇に洗い場が並び、一番奥に大きな湯船。湯船のガラス窓の向こうには庭が続いている。両

脇の洗い場の行灯型灯り効果もあって、何ともステキな大浴場の眺めである。スノコは濡れて

いるから、滑る。気をつけて歩けという注意書きもある。8つある洗い場にはポーラ製のシャ

ンプー、リンス、ボディソープの他に炭を材料にした石鹸も置いてある。お湯は少しぬるい。

単純温泉/Na炭酸水素塩泉。ここの湯は入って暫らくすると肌がすべすべになる。これが美肌

の湯ね。

湯から上ると大きな扇風機に当るも良し、脱衣場の真中にある藤椅子に座って涼むのも良い。

洗面台には、コットンや綿棒、ヘアブラシなども用意されている。露天風呂にも、大浴場にも

タオルが用意されているのは良いのだが、どちらにもバスタオルが無い。折角の良い風呂とサ

ービスをしているのだから、そんなことでケチるのは損ですよ。この2つの温泉の他に「緑庵」

という貸し切り家族風呂があり、45分で2千円というが、入らなかったので紹介は出来ない。

   

 風呂上りには、という嬉しいサービス。露天から帰っても大浴場からも近いホールに、大き

なガラスの鉢に氷水が張られ、その中に無造作に飲み物が冷されている。どれも200円で、代

金はそこに置いてある缶に入れてね、と表示がある。地方のバス亭の隣に「野菜どれでも百円、

代金は缶カラに」と下手くそな字で書かれたダンボールの断片が立てかけられて、取りたての

野菜が並べられている光景を思い出し、思わずニヤリと笑ってしまった。

   

温泉の夕食は本格的イタリアンのコース

 富山の「リバーサイド雅楽倶」の夕食はフレンチ懐石料理だった。昨今地方のホテルでは、

そんな意外性があって楽しい。そして、ここはイタリアン。館内は浴衣、スリッパでも良いが、

レストランだけは洋服と靴を履くようにという注意があった位だ。その日の昼食に食べ過ぎた

ので、一番遅い時間をお願いしたら午後8時であった。レストラン「トレ・コローネ」は本館

の2階にある。ちょっとだけお洒落をして階段を上って行くと、天井が非常に高いレストラン

が出現。天井には太い木製の梁、全館に共通する行灯型のシャンデリアが何基か下がっている。

小さなロビーで若い男性がタバコを吸っているので、聞いてみた。「ここは禁煙?」「デザート

タイムになったら良いようですが、それまでは禁煙です」。それではと食前タバコを1本吸って

からテーブルに案内をお願いした。テラス側のサイドに庭を正面にした席だ。イタリアンにビ

ールはどうかと思ったが、温泉に2回も入っているから喉が渇いている。ビールで乾杯。この

宿の料金の仕組みは、朝食付き1泊料金で、それにいくらの夕食をプラスするかを客が選択す

る。料理長お勧めのフルコースが6千円。その上が8千円、1万円、1万2千円と4種類ある。

予約する時、夕食はたっぷりと食べるか、と1万円のコースをお願いした。これが間違いかど

うかは判断は置くとして、とにかく量が多いのだ。レストランのチーフらしき男性に、「はっき

り申しあげて量はとても多いです。無理をなさらずに、少しずつ残されて最後までお料理をお

楽しみください」と言われた程だ。先ずは前菜:甘いソースをかけたシチリアチーズ・飯ダコ

のトマト煮・ほうれん草のキッシュ・ポレンタきのこソース。トマトソースが良い味だ。スー

プは大麦とトリフ・きのこのスープで具が多くてリゾットと間違えた。そしてレモンとミント

のリゾットが続いた上にほうれん草のスパゲティ鴨肉ソース。イタリア料理のプリモピアット

(第一の皿)は、スープ、リゾット、パスタから選ぶものと思っていたが、全部出て来てしま

った。かなりお腹が膨らんでいる。焼き立ての自家製パンも2種類あるし。そこへ、ドカンと

ブラックタイガー・赤座海老・野菜のバーベキュー風、ようやくメインディッシュの佐賀牛ス

テーキ ポルチーニ茸ソースが出た。ポルチーニは大好きなので、柔らかい佐賀牛と共に満腹

なのに平らげてしまった。料理が終わったところで、待ちわびた灰皿を出して貰う。デザート

はマスカルポーネ、ボネ、棒状のソフォリアティネ。ハーブティを飲みながらハァーっと溜め

息をつき、プワァーっと食後の煙草を吸う。満腹過ぎる。白ワインと赤ワインのグラスワイン

は2種類ずつ用意され1杯600円である。料理長のお勧めとあったのだから、6千円のコース

で良かったのかもしれない。

   

   

   

   

 午前7時から10時までの朝食は、洋食と和食から選ぶ。この嬉野温泉のもう1つの名物、

温泉湯豆腐をどうしても食べたかったので、迷わず和食にする。朝8時半に予約して燦燦と朝

日が眩しいレストランへ。里芋と筍の炊き合わせ、白滝煮、鯵の開きと辛子明太子、海苔、珍

味三種、漬物は既にテーブルに並べられ、やがて熱々の温泉湯豆腐とご飯、味噌汁が運ばれて

来た。白い豆乳の中のとろっとした湯豆腐を網で掬って胡麻ダレで食べる。うまい! この「ト

レ・コローネ」は、お昼にも2500円からのイタリアコースを準備しているというし、イタリア

ンのレストランウエディングもやっているらしい。となると、この和朝食は誰が作っているの

だろう。

昼はラウンジ、夜はバー

客室棟のロビーの突き当たりに「バー・ラウンジ」がある。午前11時からはラウンジとして、

午後6時からはバーとして活躍する。レストランでようやくようやく喫煙が許されるタイミン

グになったのに「君ィ!禁煙と喫煙の席を分けるのは当然だろう!!! だいたいカラダに悪

い煙草なんぞ吸っているヤツの気が知れない!!!」とレストランのスタッフを大声で怒鳴る

お客がいて、心が萎えた。肺ガンじゃなくても人間は死ぬんだ、思い切り煙草を吸ってやるぞ、

とバーに行く。ほの暗い照明に座り心地の良いカウンター。テーブル席もいくつかある。ジン

好きだから、タンカレー、ビーフィーター、ボンベイサファイアとジンを変えながらトニック

やフィズを飲む。『サライ』などのバックナンバーがカウンターに揃えてあって、1人でもパラ

パラと読みながら飲んでいれば飽きることは無い。ロックで使う球体に削った氷がジントニッ

クにも使ってあって、ちょっとびっくり。翌日、明るい日差しのラウンジに変貌した中で、抹

茶のアイスクリームと冷たいお茶も頂いた。 

  

   

   

魅力的な品揃えの売店

 1階ロビーの奥に売店がある。これが魅力的な品揃えなのである。インドネシア製品なども

少し並べてはあるが、ほとんどは佐賀県の特産。先ずは有田、伊万里、唐津の焼物類。自宅は

陶器が溢れていて収納するところなぞ無いのに、これもいいね、あれも欲しいといくつもの陶

器を手に取ってみる。次は嬉野茶関係だ。お茶はもちろんのこと、茶染めの布の種類も多い。

次がイタリアン料理関連。パスタ類、ソースなどと一緒に自家製のイタリアン・ドルチェがど

んと幅を利かせている。「スフォリアティネ」というバイ菓子で、北イタリア・ヴェローナの郊

外ヴィラ・フランカの菓子店「モリナリ」で1854年から作られ続けて来たお菓子という。日本

では、この「ハミルトン宇礼志野」だけが製造を許可されているそうだ。売り場には、イタリ

ア語教師、サッカー解説者としてもテレビでお馴染みのジローモさんが「イタリアでしか食べ

ることが出来ないお菓子が佐賀県の温泉場にあってびっくりした」という談話が紹介されてい

た。ほんのり甘いサクリとしたパイである。県内のお菓子もたくさんあって、長い時間を品選

びに過ごした売店だった。

   

美的センスの光るホテルの正体は?

 エレベータを待っていても、廊下を歩いていても、ここかしこに「良いセンスだなぁ」と思

わせるものに出会う。それは景色であったり、さり気無く思わせながら、実は巧妙に計算され

た演出だったりする。聞けば、家具は飛騨高山に特別注文したというし、洋館の中の照明は和

風にしてその対照を楽しむよう演出されている。こんな空間を作る人は相当にセンスの良い人

に違いない。

   

2002年の11月で丸8年を迎えるというが、それ程名前が知られている訳でもない。ハミル

トンは長崎と札幌でビジネスホテルを経営していると言う。資料を見る限りでは、ビジネスと

いうより、経済的なプチホテルと言った印象だ。十分資格はあるのに、オーベルジュなどとい

う名前をつけなかったのも賢明だ。その代わりに13世紀の書物『蒙古合戦勲功記』に記され

た「嬉野」の古称「宇礼志野」をつけた。そのココロは、この嬉野の地に新風を吹き込むと同

時に、ホテルの原点に還る願いを込めたのだとか。とはいえ全館45室の小さなホテルである。

「これまでの旅館やリゾートホテルに欠けていたもの」

「これからのホテルに求められるもの」

「小さなホテルにもできること、小さなホテルだからできること」。

こんなテーマの接点を模索して来た結果がこのホテルである、と部屋のパンフレットにはあっ

た。事前知識も期待も左程なく、ふらりと泊まりに来た私だが、完成には至っていなくても、

相当の結実がここにあると実感した。心地良いホテルであることは確かである。

     客室からの眺め

                                      おしまい

データ:ハミルトン宇礼志野

 〒8430304 佐賀県藤津郡嬉野町岩屋川内2881

 電話:0954430333  FAX0954430777

料金:1泊朝食つき +夕食料金(6千円、8千円、1万円、12千円)

   スタンダードツイン/1万5千円  デラックスツイン/2万円

   ダブル/11千円        スィート/24千円

    上記は1泊朝食の平日料金 土曜・休前日は2千円増し 和室も14室あり

    ホームページで予約すると10%オフになりますよ。

      http://www.the-hamilton.co.jp/ureshino/

九州急行バスの「嬉野インター」停留所、祐徳自動車の「嬉野温泉」停留所から電話すれば

迎えに来てくれる。予約する時に時間を伝えれば迎えがある由。

泊まった日:20029

     ホテル日記のトップに戻る   夢子倶楽部のトップに戻る