夢子のホテル大好きシリーズ

パーク・ハイアット・東京

3つのトンガリ屋根のヒミツを知りたい!

 1994年の7月、新宿の甲州街道に新しいホテルが誕生した。新宿パークタワーの上階に出来たパー

ク・ハイアット・東京だ。「日本で一番高級な」とか「最上階にあるニューヨークグリルは凄い人気らしい」

と街の噂になった。しかし、西新宿のホテルに用は無い、と特に嫌う理由は無いのに何となく行く気に

ならなかった。その後友人が結婚することになり、ご主人になる方にニューヨークグリルでご馳走になる

ことになって、初めてパーク・ハイアット・東京に足を踏み入れた。ただ、その時はホテルやレストランよ

り、友人の結婚のこと、ご主人のことに神経を集中していて、ぼんやりとした記憶しか無い。ただ52階

のニューヨークグリルまでは遠かった、ということは覚えている。今入会しているヘルスクラブのプール

の窓からパーク・ハイアット・東京を眺めることが出来る。とはいえ、見えるのは屋根だけだ。あの3つ

の段々になったトンガリ屋根。あの下には何があるのだろう。週に何日か、プールで歩きながら、走りな

がら、あの屋根を眺めている。行こうか!直接行って、あの屋根の下がどうなっているか確かめて来よ

うじゃないか。そうだ、そうだ、すぐ行こう!

               あのトンガリ屋根の下には何がある?

遠かったパーク・ハイアット・東京の客室

 当日代々木から、何となく歩き出してしまった。だって、あそこに見える位だからタクシーに乗る程でも

ないし。しかし、あのトンガリ屋根は近くなったと思うと遠くなり、途中お昼を食べていたら見えなくなり、

都庁の異様な威容さに恐れおののいたりして、なかなか辿りつけない。西新宿の地図を何度も見なが

ら、ようやく新宿パークタワーに到着、あぁ。ん?ホテルの入り口がわからない。警備員の方に聞いて、

2階まで階段で上がり、そこから41階までのエレベータに乗るように教えて貰う。ふぅ。その階段の下に

は、6月にオープンしたという「デリカテッセン」があり、大いに賑わっていた。階段を上がったところは、

ペストリーブティックで、美味しそうな、でもとても高いホテルメイドのケーキやパンを売っている。その

隣に、何とホテルの正面玄関があるではないか。そうだ、そうだ、以前ニューヨークグリルに来た時は、

ここでタクシーを降りたのだ。2階から41階までエレベータに乗る。高速でアッという間に到着。そこは、

緑に溢れた気持ちの良い空間。「ピークラウンジ」だった。その天井を見てほくそえむ。第一のトンガリ

屋根発見。ここでは軽食やイギリス式のアフタヌーンティを楽しめるようだ。ラウンジに隣り合って「ピー

クバー」もある。そこを右折して長い廊下を歩く。オッと左側にあるのは「ジランドール」というオールディ

ダイニングではないか。それも通り過ごしてズンズン進むと、正面に大きな絵が見える。更に左折。両

脇に、このホテルの象徴的なライブラリーがあって、旅行、美術などの豪華な書籍が2000冊並んでい

る。そこを歩いて又もや右折したところが、ようやくレセプションなのだった。あぁ、シンド。落ち着いた風

情のデスクが幾つか並び、宿泊客は座ってチェックインをする。これまた落ち着いた女性コンシェルジェ

が「夢子さま、お待ちしておりました。シティエスケープ宿泊プランをご利用と承っておりますが」。そうな

のだ、今回デラックスタイプのパークルームに宿泊し、フィットネスクラブ利用と朝食がついた結構なプ

ランで予約をしたのだった。大都会も大好きだから、別にシティをエスケープする必要は無い。時々自

分からエスケープしたい気分になることはあるけどね。一般的なホテルのように、フロントは受付だけを

して部屋への案内はベルが行うというやり方はせずに、今デスクの前でテキパキ手続きをしてくれた女

性が荷物を受け取って自ら案内する。これはハワイのカハラマンダリンでも、香港のペニンシュラでも

そうだった。レセプションの近くには2つのエレベータがあり、51階まで行くエレベータで50階に上がる。

私の部屋は5002号室。どの部屋の前にも、小さな絵が3点づつ飾られてアクセントをつけている。ドア

を開けて、ようやく部屋に辿り着いた。広い!

2階ロビーのオブジェ         第一のトンガリ屋根「ピークラウンジ」       突き当たりまでが長い!

左手には「ジランドール」          突き当たりで出迎える絵画        これが有名なライブラリーの廊下

客室フロアのエレベータを降りる       各部屋には3点の絵画が        やっと部屋に入ると・・・

広々としたパークルーム

部屋は緑と白とベージュ、家具が黒という色彩だ。51平方メートルのダブルルーム。部屋の中央に

真っ白なインド綿のシーツのダブルベッドがドシリと存在感を与えている。高級ホテルでは品の良いベ

ッドカバーという常識を無視しながら「ここはチョー清潔よ」と主張しているようだ。ベッドの上には、枯れ

葉のような飾りが印象的だ。床はグリーンのカーペット。窓側にはガラスの丸テーブルを挟んで椅子が

2脚。一つはオットマンつきだ。左手に「働け!」といった風情のビジネスデスク。窓の縦のブラインドは

格子柄の障子のような印象を与える。ちょっと和風を意識したらしい。ボイスメール、高速インターネット

回線などが完備されていて「ホテルに泊まっていたので連絡がつかなくってねぇ」なんていい訳は出来

ないようになっている。ベッドの足元の壁側は、黒い家具類。テレビやDVD&CDプレイヤー、冷蔵庫、

ミニバーなどが一角を占め、パーソナルファックス&プリンターもあるから、やっぱり仕事も出来てしまう

のである。その上『HISTORY OF ART』、研究社の『新和英辞典』やオックスフォード・エンサイクロペ

ディア・イングリッシュ・ディクショナリー、リーダーズダイジェスト社の世界地図も備えてあり、仕事しな

い人は「勉強せよ」、という感じだ。しかし、バルザックの小説も2冊ある。バルザックは小学生時代夢

中になって読んだ作家だが、何故今バルザックなのか。DVD&CDのソフトも何枚かあり、希望者には

ソフトの貸し出しサービスもあるということなので、ちょっとは憩っても許されるようだ。良かった。テレビ

の手前には、黒塗りで機能不明の背の高い台のようなものがあり、1番上についた黒の箱状の上には

金色の取っ手のようなものがある。これ、ナンだろ。窓際のガラステーブルには、総支配人のマルコム・

トンプソン氏のメッセージカードとホテル特製の焼き菓子が置いてあったが、そのテーブルの脚は、よく

見るとハープを弾く女性のものらしい右手がカタチ取られているのだった。遊び心があって愉快じゃな

いか。

   

   

スナックを探せ!

飲み物関係充実。コーヒーと日本茶のセットが別に備えられているのがいい。小さめのコーヒーポッ

トとドリップ、素焼き風の大きな急須があるのもいい。ポットにはお湯が沸いている。アイスペールには

氷がたっぷり。夕方のターンダウンサービスの際にも新しい氷が補充される。煎茶3、イングリッシュ・ブ

レックファーストティ2、数人分のドリップコーヒー袋が2。赤ワインが2本。フリーのミネラルウォーター2

本あった。グラスはワイングラス、ロックグラス、トールグラスが2個ずつ揃う。茶色の大きな箱があるの

で、開けてみるとミニュチュアボトルがギッシリと入っていて、数えると18本もあるのだった。冷蔵庫を

開けてみよう。多過ぎず、少な過ぎずという品揃えか。ビールは国産、輸入とも700円、ソフトドリンク類

500円。ドア裏には4200円のシャンパン、2300円の白ワインなど。プライベートバーの値段表には、

500円のポテトチップスから750円のジュリービーンズやクッキー、丹波黒豆おかきなどがあることにな

っている。食べたいわけではないが、そのスナック類が見当たらない。ずいぶん捜索したが1つとして

見つからなかった。この部屋のどこかにあるハズのスナック。ホテルは、どこに隠したのだろう。明日チ

ェックアウトするまでに探し出さなければ。

   

   

   

ここのバスルームはいいよ

 パーク・ハイアット・東京はバスルームを重要と考えているらしい。だからか、バスルームは部屋のド

真ん中に位置する。リビングからも部屋の入り口近くにあるウォーキンギクローゼットからも、引き戸を

開ければそこがバスルーム。客室の30%はバスルームにしちゃうからね、というのが基本の考え方だけ

あって広い。床は芥子色と白の大きなチェック柄。驚いたのは、バスルームの中央にデンと居座るバス

タブ後ろの壁面にかかった大きな絵画がライトを浴びて燦然と輝いていたこと。フツー、水やお湯が飛

び散るバスルームに、こんな大きな絵を飾るなんて考えないよなぁ。バスタブの右側にはトイレブース、

左側にはシャワーブースがある。洗髪してからバスタブに移る時、床が濡れるので気を使うのだが、こ

れだけ近ければいいね。シャワーブースには、ハンドシャワーの他にボディシャワーというものが備え

られ、ハモニカ状のものから温かいお湯が飛び出して来る。絵を背に、大きなバスタブに入って初めて

気がついた。頭をバスタブに委ねた姿勢で斜め上を見ると、そこにはテレビがあるではないか。カラス

の行水の口だから、実際には見なかったが、使う立場になって設計するってこうゆうことなのねと感心

しきり。「モルトン・ブラウン」製シャンプー、コンディショナー、ボディシャンプー、バス&シャワージェル、

歯ブラシ、レーザー、シェービングフォーム、シャワーキャップ、髪留め、ブラシ、櫛、ヤスリ、「ドクタープ

ロダクツ」製の洗顔フォームやローション、ジェルもあった。シャワーブースの横にはふかふかのバスロ

ーブが掛かっている。広さ60平方メートルのパークコーナールームでは、このバスルームは窓に面し

ているらしく、新宿の夜景を見ながらバスタイムを楽しめそう。平成15年9月末までの限定プランには

「バス・バトラープラン」があり、指定した時間にバス・バトラーがどこからともなく現われ、客の好みのア

ロマオイルを入れた、細かな泡がたっぷりのバブルバスを作ってくれるらしい。バスタブ横のクーラーに

は、冷え冷えのシャンパンとナチュラルミネラルウォーター。希望者には特別料金でオイルマッサージ

も受けることができるらしいよ。でも、酒飲みながらの風呂はキケンだからシャンパンはヤメタ方がいい

と思うけど。

   

   

   

   

 部屋に入ってすぐ右の引き戸を開けるとウォークインクローゼットがある。2畳ほどの広さだ。これだ

けの収納があれば、長期滞在客もラクラク。しかし、問題は荷物の収納場所ではなくて、こんな超高級

ホテルに長期滞在することは夢のまた夢だということなのだが。黒い箱の中は金庫。引き出しの一つに

は緑色の浴衣とスリッパが入っていた。インドネシア製のバスケットは、靴磨きを依頼する靴入れ。深

1時までに靴を入れて部屋の外に出しておくと、朝6時にはピッカピカに磨かれた靴が置いてあると

いう仕組み。但し有料だそうです。バスルームを使って、引き戸を開けるとウォークインクローゼットとい

うのも便利が良い。

   

   

スナックの在り処を発見!

 眺めが素晴らしい。50階にいるのだから当たり前か。真下は、新宿南口の前を通る甲州街道、左側

には新宿都庁が異様な偉容を誇る。右手に目をやれば、今や東京のシンボルビルの1つにもなった

代々木のNTTドコモビルが見え、奥には新宿御苑、もっと右には代々木公園が広がる。夜景もまた素

晴らしい。ビジネスデスクには、この眺めのイラスト入り説明の紙も入っていた。

 さて、スナックはどこに隠されているのか。チェックインしてからずっと探していたが、夜になっても見

つからない。その時、ターンサービスの方々が部屋に見えた。客室係の方に聞いてみた。「実はここに

あるのですよ」とテレビ手前にあった機能不明の背の高い台のようなものを笑いながら教えてくれた。

部屋に入った時から、これ何だろう、と不思議に思っていたのだが、そんな所にスナックを隠してあった

とは!金色の灰皿のような取っ手をつまんで開けてみると、そこにはギッシリとスナックが入っているの

だった。このホテルのインテリアは、ジョン・モーフォード氏が手がけたというが、それにしても、たかが

スナックの入れ物に、こんなごタイソウなものを作ろうと考えるって面白いね。

   

   

  右側テレビの左横の黒い台が怪しい   金色のオブジェ風のものがいよいよ怪しい    開けてみると・・・

2100平方メートルの「CLUB ON THE PARK」

 フィットネスクラブに行こうと思う。部屋の案内には「クラブの中にも着替え室はあるが、ロッカーの数

が少ないので客室で着替えた上、バスローブを羽織って来てね」とあった。えー?!部屋からバスロー

ブ? ちょっと前まで地方のホテルでは「部屋の外に出る時は、浴衣姿、スリッパはお止めください」とク

ドイ位に表示があったが、こんなラブジュアリーホテルでバスローブ? どうも、そのヘンの意味合いが

わからず、水着には着替えたものの、洋服を着て45階に向かった。45階には、受付けとスパゾーンが

ある。スパゾーンには、ジャグジー、3つのサウナ、リラクゼーション・ラウンジなどがあるそうだが、ここ

は会員と宿泊客でも5千円払わないと使用できないと聞いてパスした。受付けを済ませると、専用エレ

ベータの前で靴を脱いでビニール袋に入れ、ゴム製のサンダルに履き替える。何だか田舎の芝居小屋

に行ったみたいだなぁ。47階に上がって着替え室に行く。客室で着替えて来てね、という意味をすぐ理

解した。小さなロッカーが8つあるばかり。そうゆうことだったのか。美しいプールだった。吹き抜けにな

った天井は思いっきり高い。そうか、ここが2つ目のトンガリ屋根だったのだ。ついでに第1のトンガリ屋

根「ピークラウンジ」を見下ろすことが出来た。プールの両脇には、最新のマシンを揃えたアスレチック

ジムやエアロビクススタジオがある。高さ7メートルのガラス窓に並べられたマシンで新宿を眼下に見な

がら運動するというわけだ。プールは20メートル×8メートルで、深さは110センチ。歩くには良いが、

泳ぐには少し物足りない。泳いだ後は長椅子で寛ぐ。何と言っても180メートルの高さだから、気持ちが

いい。都庁の建物はすぐそこ。「石原都知事も都庁の職員も、みな都民のために、しっかり働くのだよ」

と言いながら、こちらはデベッと横たわるのだ。いい気持ちじゃ。有料のスパを利用しないということは、

風呂を使えないということ。次に来る機会があったら、客室から水着+バスローブで来よう。エレベータ

は宿泊客だけだから、バスローブ姿でも、キマリ悪いこともなさそうだ。平日は朝6時から午後9時半ま

で、土・日・祝日は朝7時から午後9時まで営業。

都庁を見下ろして           これが吹き抜け天井のてっぺん       ピークラウンジの屋根

食事の楽しみレストラン

 ヨーロピアンブラッセリー「ジランドール」、日本料理「梢」、最上階のニューヨークスタイル料理「ニュー

ヨークグリル」の3つのレストランの他に、ティー&カクテルラウンジ「ピークラウンジ」、「ピークバー」、

「ニューヨークバー」がある。平成15年の6月、1階に「デリカテッセン」も出来て、テイクアウトの他に店

の中での食事も可能だ。多彩なレストランの中でも「ニューヨークグリル」は、ホテルオープン時から大

変な人気で、予約の取れないレストランとしても有名になった。私も以前ご招待頂いて食事をしたことが

あるが、意外にフレンドリーな店で驚いたものだ。そんな人気店だから、宿泊客といえども当日では席

を取るのは難しい。1週間前に予約した時には、希望時間に合わせるなら禁煙席のカウンターが1席だ

けある、と言われた。チェックイン時に「可能なら喫煙席を」とお願いしておいたら、何度か「ニューヨーク

グリル」から連絡を頂き、無事(?)喫煙席に座ることが出来た。2年半ぶりに行ってみると、以前よりお

洒落な雰囲気になっていた。客室から一旦41階まで下りて、52階までのエレベータに乗り換える。下り

た窓から2つ目トンガリ屋根のヘルスクラブの屋根が見えた。ということは、ここが最上階だから「ニュ

ーヨークグリル」が最後のトンガリ屋根というわけだ。これでヒミツは全部わかったぞ。席まで案内され

る道中が楽しい。インテリアとしての食卓、食材を見せるように作ってあるガラスケースの数々。その中

は大きなオープンキッチンになっていて、大勢のシェフ達が働いている。あけっぴろげなニューヨークテ

ーストがこのへんにもあってよろしい。さて、食べたものはオリーブブレッドとオリーブオイル、フォアグラ

のコンフィと無花果、前沢牛のフィレステーキ、マッシュドポテト ガーリックチップ添え、アイスクリーム

とシャーベット フルーツ添え。飲んだのはドライシェリー、シミカベルネソーヴィニヨン。この店の料理は

ボリューム満点だから、これだけ食べると満腹で、バーに行く計画は取りやめた。サイドオーダーのマッ

シュドポテトが余計だったか。しかし、マッシュしたポテトがクリーミーで実に旨かったのだ。

   

   

   

   

 朝ご飯は迷わない。「ジランドール」とルームサービスしかないからだ。8時にオープンする「デリカテッ

セン」で買って来るという手もあるにはある。夜は一般のお客が大勢利用するからいいが、宿泊客以外

を期待できない朝食は、客室数が少ないホテルだから1箇所にするというのも当然なのだろう。どこに

行っても和朝食を取ることにしているが、ヨーロッパ料理の「ジランドール」にも和朝食があって安心。多

分、隣の「梢」で作っているのだろう。それにしても、レストランの上部壁を覆い尽くす144枚のモノクロ

写真には圧倒される。いくつかのジュースの中からグレープフルーツジュースを選択。ゴクゴクと飲み

干すと「お替りは如何ですか?」と言われた。ジュースのお替りは初めてだ。朝食のお膳の次に朱塗り

の大きな桶が運ばれ、中は湯豆腐だった。オカズは、鰆の焼物、出汁卵焼き、野菜の炊き合わせ、青

菜の煮浸し、梅干、チリメン山椒、塩昆布、沢庵、焼き海苔、アサリの味噌汁でご飯はお替りして食べ

た。アサリの味噌汁が旨い。朝ご飯なのにアメリカンチェリーのデザートまで出る。ホテルで和朝食を食

べると、コーヒーを飲むことが出来ないところが多く不便なのだが、ここは何杯でも注いでくれる。しかし

サービスは素晴らしく献立も悪くないのだが「絶品の和朝食」とは思えない。フォーシーズンズホテル東

京椿山荘の「みゆき」ほどの感動が無い。次に来る時は美味しさで驚かせてね。

   

   

     

 ルームサービスは24時間。朝食は6時から10時まで、コンチネンタル2200円、アメリカンブレック

ファースト3200円、和朝食3500円。午前11時から夜10時までダイニングタイム、それ以降朝6時ま

ではミッドナイト・メニューでタイ風チキンレッドカレー2500円、鍋焼きうどん2600円、渡り蟹のリングイ

2300円など。

2004年には十周年を迎える

  94年の7月にオープンしたパーク・ハイアット・東京。ということは来年2004年には十周年を迎え

るということだ。昼間50階の客室にいるのに、ホテルの近所の工事音が聞こえるなんて不思議だなぁ

と思っていたが、それは十周年に備えて、順々に客室の改装を行っている。その音だったのだ。新しく

なった部屋では、プラズマテレビや新しい家具を入れているようだ。新宿パークビルの39階から52

を占め(一部、1階と2階にも施設あり)、178室ある客室はすべて42階以上に位置する。スモール・ラ

グジュアリーホテルを目指しているということだが、確かにきめ細かなサービスが気持ち良かった。ウェ

イクアップコールをお願いすると、オペレータの女性が「夢子さま、ご指定のお時間○時です。今日の

天候は晴れ、気温は○度になるようです。よろしければ、もう一度お電話をお掛け直ししましょうか?」

と心にくいばかりの対応である。マッサージの方も親切だった。何と午前9時から午前1時までサービ

スがあり、しかし50分で7350円と高い。高いと言えば、空中からも高いが、お値段ももちろん高い。最

小の45平方メートルのゲストルームが5万2千円、私が泊まったパークルーム(55平方メートル)5万

8千円、バスルームが窓に面しているというパークコーナールーム(60平方メートル)6万3千円、1

お高いプレジデンシャルスィートは290平方メートルで50万円だそーです。「ザガットサーベイ」のホテ

ルランキングでは4年連続1位というホテルだから、高くても仕方ないか。ま、今回私が利用したシティ

エスケープなど、プランが幾つかあるので、飛びっきりの思い出を作りたい時は、是非どうぞ。

                 

                                                        おしまい

      ホテルデータ

163-1055 東京都新宿区西新宿3−7−1−2

電話:03-5322-1234   ファックス:03-5322-1288

http://www.parkhyatttokyo.com

   チェックイン・アウトタイム: 平日     午後1時  翌正午

                    土・日・祝日 午後3時  翌正午

   アクセス:JR新宿駅徒歩12分、京王線初台駅徒歩7分、都営大江戸線都庁前徒歩8

         新宿西口エルタワー前より、ホテルまでの無料送迎バスあり(本数は多くはない)

   利用したプラン:シティエスケープ(パークルーム宿泊、ヘルスクラブ利用、朝食付き)49千円

             (消費税、サービス料別)

   泊まった日:平成157月           書いた日:平成15年8月

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