夢子のホテル大好きシリーズ

湯田川温泉・湯どの庵

鄙びた温泉に奇跡のような宿が

 夏の終わり頃だったと思う。後輩のA君が「庄内地方に行くなら是非勧めたい宿がある。とに

かく泊ってみて、その感想を聞きたい」と言った。何故勧めるのか、どんな所が良いのかについ

てはよくわからなかった。大勢で酒盛りをしている時の話題だったから「…凝りに凝って……デ

ザイナーが……」という切れ切れの言葉しか記憶に無い。11月に庄内に行くことになり、宿を

決めねばならなくなった。はて、A君が勧めていた宿の名前は何だったかしら。どこの温泉だっ

たか。確か湯何とか温泉だったなぁ。地図で調べてみると、鶴岡近辺には「湯の浜温泉」と「湯

田川温泉」がある。海辺の湯の浜温泉で夕陽を見ろということなのか。A君に聞いてみた。勧め

たいのは、湯田川温泉の「湯どの庵」であると。ついでに予約の電話もしてくれた。「夢子さん、

良かったです。最後の1室が取れました。ダブルのシングルユースですけど」と返事を貰う。地

方の宿の金曜日は休前日ではない。それが私の予約で満室になったという。いまどきの温泉で、

そんなに繁盛している宿なのか。温泉宿なのにダブルのシングルユース? それに宿に対して目

の肥えたA君が私に勧める理由とは一体何なのだろう。鶴岡からの行き方を聞くために湯どの庵

に電話をした。「何もない所でございますので、何もないことを期待して来てください」。たくさ

んの謎を抱えたまま、当日になってしまった。

山形の鶴岡市から南西9キロ、山に向かって走る。日本海に面した湯の浜温泉もあるが、湯田

川温泉は山に向かう。鶴岡駅からバスなら30分近くかかるらしいが、本数が少ないのでタクシ

ーで行く。15〜16分、3000円弱。道々運転手さんに湯田川温泉のことなどを聞く。昔か

ら湯治場としても、家族的な温泉としても愛された湯田川。鶴岡生まれの作家藤沢周平も愛した

温泉。ガイドブックには、1300年前の和銅年間、傷ついた白鷺が湯浴みしている姿を村人が

発見したとあった。「孟宗の里・湯田川」の看板を通り過ぎた。そう、ここは孟宗竹が有名で、

500本の梅林もあるのだそうだ。「ここですよ」と運転手さんが後ろを振り向いて車を停める。

静かな通りだった。西日が眩しい。夕刻少し前の時間だが、温泉街に1本通っているメインスト

リートには誰も歩いていない。目の前に「湯どの庵」があった。それ程大きくもないし、建物も

木造で特に際立ったものは無い。周囲の静かな雰囲気にごく自然に溶け込んでいる宿に過ぎない。

この宿のどこが良いというのだ。

         

   バス停は宿のすぐ近く 湯どの庵外観                              湯田川温泉メインストリート

 門をくぐった外壁の白壁の裏に竹が植えられていて、風情がある。玄関の引き戸もなかなか良

い雰囲気を感じさせる。ご免ください、と戸をカラリと開けると、まぁびっくり。ほの暗い照明

に衝撃的な存在感を際立たせる植物のオブジェ(タイトル写真参照)。その先には、外観からは

わからなかった深い奥行きがあるらしいことが窺われる。期待が膨らむ。靴を脱いで、玄関脇に

あるラウンジに通される。暖かいおしぼりとレモン何とかというハーブティが出て来た。白壁の

裏の孟宗竹を真正面から見る形のカウンター席と4人掛けのテーブルがいくつか。ここで座った

まま、チェックイン。

未だ若いが落ち着いた女性が、宿のパンフレットのページを見せながら宿の説明をする。何故

なら「私どもは、お客様のプライバシーを守るためにお部屋には入りません。ですからここで説

明をさせて頂きます」。いいねぇ。それは良いシステムだわ。夢子の部屋はここ、食事はダイニ

ングルームで取る、冷蔵庫はカラッポなので自動販売機で飲み物を買う、金庫もあるが貴重品は

フロントで預かる、2つある温泉は時間で男女入れ替え、床暖房と暖房が入っているから調節は

ここでするのよ・・・・。次々の説明が続いて、覚えられるだろうか。

         

           門をくぐると孟宗竹が。 右が玄関               ラウンジのカウンター

楽しい謎解き

説明が終わってから荷物を持って貰って、エレベーターまで案内を受ける。あらららら、何て

ステキな館内でしょう。正面玄関の右側はリビングルームと名付けられてゆったりしたソファセ

ットが何組かおかれている。飛騨高山の家具らしい箪笥の上にはトップライトにドライ植物が鎮

座ましましている。その一角には図書コーナー。奥には、WOOD-BATHの檜風呂。今の時間は女性

風呂だ。広い渡り廊下から宿泊棟のコンクリート造りの建物に入る。宿泊棟に行く手前に階段が

あって上がったところがダイニングルーム。渡り廊下の左側には、花や陶器が飾られて演出効果

も満点。つい座りたくなるような椅子も並べられ、小さなテーブルには乃お花がさりげなく置か

れている。右側は、さほど大きくは無いが手入れされた庭園。う〜ん、これは凄いわ。凝りに凝

ったって、このことなのね。エレベーター脇にも椅子が2つと小さな花。エレベーターの手前に

は、白木も美しい階段があり、自動販売機が置いてある。アルコール類300円、ソフトドリン

ク類150円。エレベーターは4人乗り。丁寧にお辞儀をされて、ここからは1人で部屋に向か

う。なんて言ってもすぐそこなんだけどね。201号だから、エレベーターの隣。2階と3階に

7室ずつ、合計14室。そうか、小さな宿だから満室になったのだ。宿についてから、10分足

らずなのに、多くの謎が次々と解けていく。気持ちいいねぇ。その謎解きはこれからも続く。

      

     説明用のパンフレット                           図書コーナー         リビングルーム

         

   広い渡り廊下                 エレベーター脇の椅子と可憐な花

部屋に入る。踏み込みは葦敷きで、一段上がると右側が洗面所、左はクローゼットとトイレ。

床は黒く塗った木張りで殺菌効果と空気清浄効果を狙って床下に炭を敷き詰めてあるのだとか。

引戸を開けると床は黒いまま続くが、半分洋室、残りが30センチ床を上げた和室設えになって

いる。ふん、こういう部屋を作ったのね。和室の手前には、厚いマットレスの上にダブル幅の蒲

団というか和風ベッドが敷かれている。敷きっ放しの印象から免れ、かつ部屋を客だけの空間に

する良いアイデアだね。ただ、それほど大きくない部屋が、4分の一塞がれてしまう弱点からは

免れないが。あれ、羽毛蒲団だ。苦手な羽毛。普通のホテルなら予約時に変更を依頼するが、部

屋になるべく入らないようにすると決めている宿だから、尊重して今晩は我慢するか。ベッドの

奥は葦敷きで白木のロウテーブルがちょこんと置いてある。正面の低い窓は目隠しの戸があり外

は見えない。床に大きな籠があり、ベージュの浴衣と伸びる素材で作られた黒の帯、羽織型の丹

前が入っている。後で着てみたら、浴衣にも丹前にもポケットがついていて、煙草や鍵を入れる

のに便利であった。床は上も下も床暖房が入っていて、裸足で歩いてもぽかぽかと気持ちが良い。

洋室作りの部分は、手前右にテレビ、その下には説明通りカラッポの冷蔵庫とお茶のセットが入

っている。書き物机、オリジナルデザインの椅子が2客。トイレはシャワートイレ、クローゼッ

トには金庫を備えている。洗面所は、バスを備えていないせいか、アメニティグッズは少ない。

歯ブラシ、グラス2、ナチュラルソープ、フェイスタオル1、浴用タオル1、そしてバスタオル

があるのは嬉しいね。ナチュラルソープが如何にも凝っていて、少ない備品でも不満はない。茶

のセットは、茶のみ茶碗2、茶托2、ステンレス製の急須、グラス2、メッシュの袋に入ったテ

ィーバックが5つもあって、これもいいなぁ。ポットにはお湯が湧いているどころか水も入って

いないので、自分で入れる。洋室風の一番奥には、高い位置に窓があるが、ここも目隠しになっ

ている。つまり、部屋からは何も見えないことが、落ち着きにも通じるし、少々閉塞感にもなる。

目隠し戸を開けてみると、隣の旅館の窓が見える。見られるより、閉めておいた方がいいか。

隣の人が咳きをしている。静かな宿だけに響く。壁が薄いのか。

      

      

      

                        クローゼットの金庫   ナチュラルソープ

      

                        メッシュのティーバックが5つも   スリッパも畳敷き

檜風呂と石風呂

 2つの風呂がある。檜風呂のWOOD−BATHと石風呂のSTONE−BATH。午後8時

に男女が入れ替わる。これなら公平で良い。かつて温泉旅館は団体の男性に占拠されていた時代

があった。会議の後の大宴会、女性が参加しない職場の慰安旅行、接待での芸者をあげての豪華

宴会・・・・。その頃大浴場は決まって男風呂で、女性風呂など家族風呂と並んで、見晴らしの

悪い場所にひっそりとあったものだ。そんな扱いを受けて、温泉に行くといつも気分を害してい

た。それが時代と共に状況は変わる。経費は節減され、若い社員は慰安旅行などに行きたがらな

い。男達の温泉旅館行きがめっきり減ると、代わって若いカップルや女性同士のグループなどが

宿を訪れるようになった。そこで浴場の大きさにも変化が出て、男女の風呂は同じ位の大きさに

なり、中には女性風呂の方が大きいところも現われた。家族風呂やら、鍵のかかる個室露天風呂

などもブームになって・・・。ま、それはどうでもいいのだが、時間でチェンジするのは両方入

ることが出来るし、良い仕組だ。チェックインした夕方は檜風呂が女性用だった。早速浴衣に着

替えて行く。母屋棟のリビングルームの奥にある。入るといきなり注連縄があってびっくり。裏

の神社の宮司さんが、かつてここの経営をやっていらしたそうだ。広い板の間の片側に脱衣用の

籠がずらりと並び、正面が洗面台ですっきりしたレイアウトだ。小学校の頃身体検査で体重を測

られたのと同じ体重計があった。乗ってみたが、自分で目盛りを見るのは難しい。風呂場も広々。

天井が高い。湯船は横4メートル、奥行き2.5メートル位の横長の作りで、窓ガラスの向こう

は庭が見えて風情がある。湯はさらさらで少しぬるめ。だから熱めの湯に入った時のお約束「ぷ

っわ〜」の声が小さくなる。さらさらの湯がだんだん肌に纏わりついてくるような湯だった。

泉質は硫酸塩泉、泉温43.2度。神経痛、動脈硬化症、きりきず、火傷、慢性皮膚炎、筋肉痛、

冷え症などに効力あり。檜の桶と洗い台が未だ新しく、入り口附近にキチンと並べられていて気

持ちがいい。ただ、洗い場の湯と水の調整をその都度やらなければならないのがちょっとね使い

ずらいのよね。湯から上がって火照った身体のまま更衣室を出ると、リビングルームの一角に、

氷入りの水差しとグラスが置いてあって、気が利く配慮だ。24時間利用出来るので、夕方は檜

風呂、夜中と早朝石風呂に、都合3回も温泉を楽しんだ。

         

      入り口に注連縄のある檜風呂の脱衣場          冷たいお水をどうぞ

         

                      石風呂の湯船と洗い場

これが湯田川温泉の食事?

 夕食は6時半から始まった。チェックイン時に、6時から9時の間、自分が食べたい時間を指

定してダイニングルームに行けば良い。母屋棟の2階を上がっていくと、左に雰囲気のあるコー

ナーがある。灰皿が置いてある。聞いてみるとダイニングルームは禁煙だった。やはりね。最近

は諦め気味。入り口には、その日のお酒がずらりと並び、「本日召し上がって頂ける魚介類」を

展示している店みたいで面白いね。日本酒の種類もあるし、ワインやシャンパンも置いている。

既に食事を始めている客も何組かいる。女性グループか熟年夫婦で占められている。最近お洒落

なホテルは、皆こういうお客の構成だなぁ。生ビールが、陶器のマグカップに入って来たのは特

段珍しくもないが、コースターが何と漆塗りの大きめの木皿だった。グビグビグビ。うまいなぁ。

一品目。鯛とカンパチ、イカ、帆立貝の千草盛り。魚介類の上に千切りした野菜、それに醤油と

エシャレットのミジン切り、京桜という味噌とオリーブオイルを混ぜたソースがかかっている。

新鮮な魚貝類にこのソースがとてもマッチしていてうまいのだ。これは期待出来るぞ。続いて

お吸い物。鱈と海老のシンジョの上に卵豆腐を重ね、白髪葱と柚を天盛りしてダシをはった。こ

こで日本酒に切り替える。明日行く予定の酒田市にある初孫の純米本醸造にした。ここに置いて

ある日本酒では1番辛口と言う。三元豚の角煮野菜添え。三元豚は平田牧場の生産というが、庄

内ではテレビCMもやっているから有名なのだとか。甘い角煮で、その上に揚げたシュウマイ

の皮を乗せて、かぼちゃ、紅葉型の人参や銀杏に象った薩摩芋、山芋、グリーンアスパラなどが

その上に乗って季節感を増している。酒は2本目、大山本米醸造。初孫もそうだが、その都度趣

の違う入れ物を使っていてそのセンスの良さに唸る。部屋ほの暗く、テーブル毎にトップライト

が落ちて料理が浮かび上がる照明になっている。先ほどから流れているのはジャズやスタンダー

ドナンバー。花が美しく盛られ、何とも良い雰囲気だ。料理を盛った器の数々も目を楽しませる。

食感のみならず五感に訴える演出である。いいねぇ、こういうのって。最後の料理は、子持ちハ

タハタの湯上げ風酒蒸し。はたはたは、秋田のしょっつるだけが知られているが、ここ庄内地方

でも冬場は好まれるのだそうだ。但ししょっつるではなく、水からはたはたをじっくり茹でる「湯

上げ」という郷土料理法が多い。この晩は湯上げ風で実際は酒蒸しをしている。素焼きのような

大きな皿にほうれん草と酢橘と盛り付けられたはたはたは美しかった。スリムな肢体に大きな卵

をいっぱいに抱いたはたはた。卵に箸を入れるとねばっと糸を引く。プチプチッと卵が潰れて歯

応えが堪らない。そして食事。イクラの醤油漬けとはえぬきの新米ご飯、もだし茸と三つ葉の味

噌汁、赤蕪などの漬物。ここからは、禁煙に耐えられず、ティールームに席を移してラ・フラン

スのコンポートと自家製アイスクリーム、万年寿のお茶を頂いた。量も多過ぎず満足の行く夕食。

料理のコースは月替わりということだが、春には桜鱒や孟宗竹、夏は庄内浜岩牡蠣にだだちゃ豆、

冬は寒鱈のドンガラ汁も登場するらしい。あぁ、食べたい!

       

        照明のアクセントが印象的なダイニングルーム   今日はどのお酒を召し上がる?

       

    煙草はここで吸ってください

       

          

         

 朝食は、朝7時半から10時まで。夕食は時間の予約をするが、朝は時間の範囲なら何時にき

ても良い。思い切り寝坊して温泉に浸かってからでも間に合う。やはり2階のダイニングルーム

で。私は前日寝坊して指定席を取った特急に乗り遅れたのが教訓になったのか、5時半に起床。

散歩したり温泉に入ったりしても未だ7時半には間がある。お腹が空いて階段の下当りでウロウ

ロしていると、急いで私のために早めに用意をしてくれた。7時半ぴったりにいらした隣室のご

夫婦が「1番ね」という表情でダイニングルームに入って来られら時には、私はご飯のお替りを

していたのだ。特に贅沢でも変わったものでもないが、ご飯が美味しいから嬉しい。他のオカズ

で一膳、とろろ汁をかけて一膳。ご馳走さまでした。

 

   

湯田川温泉と湯どの庵

 朝早く起きたので散歩に出る。昨日小春日和で小汗をかいたが、山の麓の早朝とあって、ぶる

っとする寒さだ。昨日ここに来てから、湯どの庵から1歩も出ずに過ごしていた。この静かな鄙

びた街並から宿に入って想像もしていなかった異空間に驚いたが、今朝は現実に戻っての軽い驚

きがあった。斜め前に共同湯の「正面湯」がある。既にお風呂を浴びたおばあさんとこれから入

る様子のおじいさんが立ち話しをしている。3年ほど前に1軒の宿が閉じて今は12軒の宿があ

る。温泉行政に力を入れて来た山形県の県内は温泉だらけになった。稲刈りを済ませた農閑期に

楽しみしていた遠出の湯治も、地元の公営温泉でしょっちゅう入れてしまう。公営温泉は新しく

てどこも立派だ。お風呂の数も種類もいろいろあって一日楽しめる。しかも安い値段で。あれだ

け安いということは、税金という予算が使われているのだろうな。昔からの民間の温泉は圧迫さ

れて苦しい。長く愛され続けた湯田川温泉も寂しげだ。ゆうべマッサージをお願したのだが、温

泉にたった1人しかいないマッサージ師なのだった。湯どの庵は、昭和63年に「湯の浜温泉」

1番の老舗「亀や」が買い取り、母屋側の改装を行って運営していたが、平成13年7月に

客室部分のコンクリート造りの棟を全面リニューアルして別の宿に生まれ変わることになる。岩

倉榮利氏に総合プロデューサーを依頼し、凝りに凝った今の湯どの庵が完成した。建物、内装、

照明、備品、陶器、料理、サービス、運営システム・・・どれも感心した。至れり尽くせりのサ

ービスをしなくても客に満足させる仕組はたいしたものだ。14室だから大儲けは出来ないが、

個人客の心を掴めば熱心なリピーターを当てに出来る。これからの温泉宿のカタチの一つになる

かもしれない。難を言えば、客室棟に向かう途中に従業員用棟があるのだが、いつ通っても履物

が乱雑に脱ぎ捨てられていて興醒め。目隠しの暖簾がかかっているのだが、麻暖簾の上ドアが開

けっ放しなので、中が丸見えである。せっかくのステキな宿なのだから夢が醒めないようにして

欲しい。季節や部屋タイプで多少変わるようだが、これで1泊2食1万4500円〜2万5500

もリーズナブルと思う。夢子はダブルのシングルユースで1万8500円、消費税、入湯税を入れ

て1万9425円だった。メインストリートを外れてちょっと進むと梅林公園があった。運動を始

めてから階段を登るのは苦にならなくなったが、宿の下駄を靴下履きで履いているので足元が覚

束ない。見取り図を見て行ったことにしよう。今は秋。梅の替わりに紅葉が美しい。それを楽し

もう。

金峰山の山ふところにある梅と竹の温泉に、次に訪れるのはいつだろうか。普通なら梅の頃、

筍の頃。でもどんがら汁も食べたいから冬もいいなぁ。あっ、もうすぐだ。

共同浴場「正面湯」 梅林公園

         

    黄落や湯田川の里静まりて

                                                          おしまい

泊った日:200111

湯田川温泉「湯どの庵」:〒997-0752 山形県鶴岡市湯田川乙38

        電話:0235-35-2200   FAX: 0235-35-2201

交通:(電車)羽越本線鶴岡駅よりバス30分、車20分

   (飛行機)庄内空港から車25

   ()山形自動車道鶴岡I.C.より車10

尚、湯どの庵に宿泊した時の旅の模様を旅日記国内編「秋しみじみ山形・庄内」に収録してい

ます。ご参考ください。

 

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