パクパク日記2年10月2週

          天高く 馬肥ゆる秋 風邪引いた

   

10月7日(月) 早朝から激しい風雨、のち晴れ

昼 新橋・しんちか「美華園」 四川風汁なし麻婆麺 1050

   

朝から鼻が垂れる。クシャミと共に目が覚めたが、上掛けは全部蹴飛ばしてベッドの下に落ち

ていた。鼻はかんでもかんでも流れて来る。風邪というものによく似た症状だ。「鼻」・・・「華」。

昼は「美華園」に行こう。先週坦々麺を食べた店。魅力的な料理の名前が並ぶが、今日は四川

風汁なし麻婆麺にしよう。「趙楊」の汁なし坦々麺とは違って、茹水を切った温かい麺に麻婆豆

腐をトロリと回しかけてある。「麻婆は辛くね」と注文したら、かなり辛かった。うまいなぁ。

夜−1 神保町「新世界菜館」 上海蟹お任せコース(前菜:棗の甘煮・霊芝、久慈川の稚鮎・

   豚の唐揚げの甘酢餡かけ・茗荷・卵焼・隠元・トマト等、生上海蟹の老酒漬け、生姜

   湯、上海蟹の蟹味噌入りフカヒレスープ、蒸し上海蟹、大正海老と帆立貝の唐辛子炒

   め、黒豚つみれ風スープ、野沢菜入り炒飯、デザート:杏仁バニラ・ブルーベリーム

   ース・巨峰、ビール、上澄み老酒、紹興酒

   

   

   

   

   

秋と言えば、海辺の中国では上海蟹だ。それを東京で食べよう。神保町で。覆った濡れ布巾を

めくるときっちりと縛られた蟹君達が怒っているのか泡を吹いていた。好きな蟹を選んで名札

をつけると、静々と運ばれて行った。紹興酒の甕を開けて、そのまま5日間そっとそのまま置

く。上の5センチほどの透明な上澄みの紹興酒が1杯供される。実にうまい!活上海蟹を老酒

につけて溺れさせた老酒漬け。食べるとカラダを冷すということで、生姜湯が一緒に出て来る。

中国料理は医食同源だ。贅沢な上海蟹の蟹味噌入りフカヒレスープを食べ終わる頃、名札をつ

けた上海蟹が蒸し上がってお出ましになる。甲羅が赤くなってキレイだ。係りの女性が、見事

な手さばきで蟹を食べやすいように切り分ける。食べ方の教授がある。蟹味噌を含んだ部分に

カブリつくとネットリとした豊かな旨みに目が潤む。半熟より少し固めに茹でたウコッケイの

卵の白身と黄身を混ぜたような口当たり。オイチー!あぁ、生きていて良かった。上海蟹万歳!

夜―2 銀座「悠」 ビール、ジントニック

ご一緒したI−1さんもI―2さんも歌がうまい。アコーディオンの伴奏に合わせて夜は更ける。

          _______________________

10月8日(火) 曇り時々小雨

昼 冷たいしのぎうどん、海の香りの氷見うどん(青さ、とろろ昆布、若布、干し帆立、卵)、

   

風邪に似た症状が益々進む。「病は気から」でもあるから風邪と認めたら風邪引きさんになって

しまう。極めて症状は似てはいるが自分では風邪と認めない。しかしシンドイので今日は会社

を休んで寝ていることにした。何となく海のものが効くような気がして、青さ、とろろ昆布、

若布、干し帆立などどっさり入れてうどんを作る。果たして効くのか。好転の兆しは無いが。

夜 栗おこわ(冷凍しておいたもの)、梅干し帆立氷見うどん、「五島軒」のアップルパイ

   

海のものはダメそうなので梅干しを入れた。どれも風邪に似た症状にはイマイチか。 無酒日

          _______________________

10月9日(水) 曇り午後から晴れ

朝のお茶 中目黒「スターバックス」 トールカフェモカ 357

風邪とそっくりの症状は今朝になってもいっこうに回復しない。しかし重要な会議があるので、

のこのこ起き出して中目黒へ。短期間のうちに日本を席巻してしまったようなスタバだけど、

高いし、商品が出て来るのは遅いし、煙草吸いは寒い外に追い出されて良いことは殆ど無い。

昼 銀座「秋月銀座亭」 中華ヴュッフェ(野菜炒め、鉄板餃子、炒飯、焼そば、麻婆豆腐、

海       海老チリ煮、春雨入り小さな肉まん、杏仁豆腐、コーヒー)千円

   

銀座に戻って念のため医者に行った。「風邪です」。医者が言うのだから認めざるを得ない。な

らば、モリモリ食べて治すのが一番。食欲は無いのに中華ヴュッフェに行き、山ほど料理を皿

に盛ったのは、あくまでも「治療」の一環である。食べたくなくても食べなくっちゃぁ。

夜 高田馬場・イタリアンレストラン「文流」 ニンニクのスープマドリッド風 900円、生

マ    マッシュルームとルッコラのサラダ 500円、フレッシュポルチーニの手打ちパスタ 

18    1800

夜も食欲は無いが「治療」の一環夕食とした。「文流」は高田馬場駅近くのイタリアンの老舗。

手頃な価格で食べることが出来る。周囲がワインを飲みながらイタリアンを楽しんでいる中、

水を飲んでムシャムシャ。治療だから。3品をわずか30分で食べ終わって夕食終了。無酒日

          _______________________

10月10日(木) 晴れ

昼 新橋・しんちか「カリカル」 特製インドカレー 870円 野菜サラダ 230

     『Haako』に載ったぜ、とカラーコピーが貼ってあるのに・・・

礼儀正しい私は、初めて行った店では必ず撮影の許可を取る。この日お昼に入ったカレーの店

も初めてだったので当然お伺いを立てる。返事が無いままカレーが運ばれ来たので撮影した。

かなり経ってから責任者らしい男性が「商品の撮影は困るんですよ」と言うではないか。もう

撮っちゃったもん、と言うワケにも行かず「はぁ」と答えた。店の前には『Haako』に掲載

された切り抜きが堂々と貼ってあるのになぁ。写真はあるんだけどそういう訳で載せません。

夜 高円寺「お気軽割烹 幸ふく」 つきだし(南瓜の煮つけ、ほうれん草のお浸し、枝豆、

  茄子の煮浸し)、目鯛と真鯛の煮付け、刺身(赤矢柄、アオリイカ、カンパチ)、ハタ鍋(真

  ハタ、青ハタ、野菜、豆腐)、雑炊、ビール、「京の春」純米大吟醸6年熟成酒、「ええにょ

  ぼ」、ルィボスティ

   

   高円寺北口から徒歩3分     付き出しはどれもうまい      良い味付けの目鯛の煮付け

   

   赤矢柄は関西もみじオロシでアオリイカは生姜で  カンパチ        ハタ鍋の材料

楽しみにしていた「幸ふく」に行ったのに、撮影を始めたところで電池切れ。バッテリーの充

電にはいつも気をつけているのだが、寿命がつきかけたバッテリーだったらしい。せいぜい5、

6枚しか撮影出来ないので、緊張する。鍋に入れるハタを撮影したところでデジカメは動かな

くなった。「幸ふく」は丹後半島にある新井崎漁港から直接魚を仕入れている。だからこの日も

目鯛、赤矢柄、真ハタ、青ハタなど珍しい魚が登場。昔NHKの朝ドラで「えぇにょぼ」とい

う番組があったが、主人公の出身地が舟屋で有名な伊根町だった。新井崎はすぐ近くらしい。

びっくりしたのは、鍋を5回楽しむこと。1魚のアラと野菜、2野菜と豆腐、3魚の身、4野

菜と豆腐、5雑炊。堪能した。バッテリー満タンで次回こそ、この店の料理をバッチリ撮るぞ。

            _____________________

10月11日(金) 晴れ

朝のおめざ T世ママの手製ケーキ、千草28

   

2ヶ月前にママになったばかりのT世ちゃんが、私の誕生日にと焼いてくれたケーキ。甘味は抑

え気味で、中はシットリ。いくらでも食べられるのが難。T世ママの自慢の娘は「花ちゃん」。

昼 歌舞伎座内 「栗おこわ」弁当、水

   

10時40分、歌舞伎座の3階にお赤飯弁当を買いに行った。「栗おこわ」は91ヶ月という

話だったのに今月もそうだった。しかも残り2つしかない。この弁当小さい栗3つなんよね。

午後のお茶 歌舞伎座「檜」 チーズケーキ、コーヒー 900

   

10月の歌舞伎座は「仮名手本忠臣蔵」の昼夜通し狂言。午前中は大序、三段目、四段目、道行

旅路の花聟。師直は吉右衛門、塩冶判官・雁治郎、桃井若狭之助・勘九郎、大星由良之助・團

十郎、顔世御前・魁春。道行のお軽が福助、勘平は勘九郎だった。兄妹だから当り前だけど、

中村玉緒そっくりの雁治郎の塩冶判官が、品の良いお殿様の無念さが滲み出ていて良かった。

夕方のおやつ 歌舞伎座 桜アイスクリーム 300

   

通し狂言は、通しで見るに限ると思ってはいるものの、やっぱり疲れますなぁ。昼も夜も1

前のど真ん中だった。夜の部は、五段目、六段目、七段目、十一段目。お軽が福助から玉三郎

に代わり、吉右衛門は、仇役の師直から、仇を討つ由良之助に変わった。昼と夜で、同じ役者

が討たれる方から討つ方に変わってしまうんだから歌舞伎って面白いよね。大昔に私が生まれ

ていたとして「お軽」なんて名前をつけられたら笑い話だ。じゃ「お重」?それとも「お福」?

夜 早稲田「つけ麺大王」 翡翠麺のタンメン 750円、焼餃子 450

   

10時間40分歌舞伎座で過した後、酒を飲む気にもなれず簡単な夕食を取って帰宅。無酒日

           ____________________

10月12日(土) 晴れ

昼 家食 札幌・純連の醤油ラーメン オクラ、メンマ、万能葱入り、ミニトマト

   

昨夜もタンメン食べたのに、2食続けて麺。でも日が違うからいいよね。

午後のおやつ T世ママ手製ケーキと「五島軒」のアップルパイ 千種28とメグスリの木ミ

    ックス茶

   

当初の本日の予定。午前中プール、美容院、買い物、料理の下拵え、R家に行き食事作り、赤

ちゃんの一真ちゃんと初対面。美容院は予約で一杯と断られ、それ以外は風邪が未だ治らない

ことですべて延期。生後2ヶ月半の赤ちゃんに風邪移す訳にはいかない。P・D・ジェイムス

の『神学校の死』読了。P・Dは80歳を超えたハズだが、益々筆が冴えて来た。恐るべし。

夜 家食 「米吾」五左衛門寿し鯖、茄子・白滝・がんもどきの煮付け、野菜サラダ、豆腐と

  青さの味噌汁、西瓜の醤油漬け

   

   

R家に出かけて行って作る料理は考えていたが、まさか延期になるとは思わず、自分用食事の

献立を慌てて作る。とはいえ面倒なので、煮物やサラダでテキトーな夕食とした。  無酒日

             ____________________

10月13日(日) 晴れ

朝 家食 米吾」五左衛門寿し鯖、茄子・白滝・がんもどきの煮付け、豆腐と青さの味噌汁

テキトーな夕食の残りを食べるチョーテキトーな朝食。さてさて、出掛ける用意をしましょう。

   

昼兼夜 A先生宅ルーフバルコニーパーティ ディップ3種(茹で卵、ツナとクリームチーズ、

   ポテト&グリーンピース)、チリコンカン&チップ、カボチャとパプリカサラダ、アボガ

   ドサラダ、雲白肉(蒸し豚肉の辛しタレ)、春雨の中華風スープ、海老と茹で卵のマカロ

   ニグラタン、じゃが芋ジェノバ風、トマトサラダ、地鶏の丸焼きクレソン添え、鶏スー

   プ飯、ピーナッツ、ケーキ、コーヒー(ビール、シャンパン、赤ワイン)

   

     3種のディップ          ちょっと辛いチリコンカン&チップ    カボチャとパプリカサラダ

   

    広いルーフバルコニーでのパーティ    アボガドサラダ         ピリ辛だれの雲白肉

   

春雨の中華風スープ  A先生母から嫁に伝授された海老と茹で卵のマカロニグラタン  じゃが芋ジェノバ風

   

地鶏の丸焼きはダッチオーブンで1時間半焼く  何て素晴らしい焼き色!

   

  鶏のスープを使った鶏スープ飯  夕方からは私の誕生日イベント   東京タワーが見える

当倶楽部の技術顧問のA先生宅におよばれ。新婚家庭訪問兼新婦M子手料理味見会兼『夢子倶

楽部』1周年祝い兼夢子の2週間遅れの誕生日パーティを兼ねている。4姉妹の長女のM子は

結婚するまで料理の経験は余り無い。4ヶ月で6回もこうしたパーティを催して腕を上げたら

しい。この日も朝6時に起きて料理の準備をしたというから頭が下がる。A先生の母上からA

家の味として伝授されたというグラタンとダッチオーブンで焼いた鶏の丸焼きが大迫力。本当

はこの他に白身魚のソティもメニューに載っていたが、食べきれないのでパスさせて貰った。

夫婦徹夜で張ったという人工芝が目にも鮮やかな広々としたルーフバルコニーでのパーティは

風が心地良い。客の独身同士男女の縁結びは不発。風邪が治らないので酒は飲まず。 無酒日

【今週の振り返り】

8,9年前だっただろうか。当時の社長に呼ばれた。

「あのさ、夢子さんしょっちゅう風邪引いているようだけど、今シーズン何回引いたの?」

「えーっとタイプの違うインフルエンザを3回と普通の風邪をその前後と合い間に引いてまし

  たから7回ですかね」

 「引き過ぎだよー。僕だって3回しか(!)引いてないのに。風邪引かないカラダ作りしない

 とマズイんじゃないの?」

と叱られた。意地っぱりだから、以来風邪を引かないための知恵を絞った。その頃は余り知ら

れていなかったプロポリスを常飲した。厚着はしないが薄着もしない。シーズン前にはインフ

ルエンザの予防注射も打った。甲斐あって、1度だけインフルエンザに罹った以外は、数日寝

込むような風邪は引かなかった。風邪以外にも昔は腸だの何だのと病気のデパートのような人

間だったから、予定を立てる時「この日は健康だろうか」と長年不安だったが、それも無くな

った。去年の5月に治療の反応という40度の熱が10日も続いたことはあったが、総じて健

康になった。そうなれば、多少キツイ予定も組める。なのに、今週軽い風邪を引いた。予定が

いろいろ狂った。原因はハッキリしている。寝冷えだ。寝相が悪いから毛布やタオルケットを

蹴飛ばす。そして冷え切って風邪を引く・・・・。寝相の悪さを治す特効薬は無いのだろうか。

ハックショイ!

       さぁさぁ寝冷えに気をつけなさいニャ

   バックナンバーのトップへ   夢子倶楽部のトップに戻る