パクパク日記2年12月2週

        香港喰倒旅決行多食胃腸弱?無問題

   

12月2日(月)晴れ 夕刻一時雨

昼 銀座「いちこし」 パスタランチ(サラダ・スープ・デザートバー、ボンゴレビアンコ、

     ミルクティー)1050

   

数ヶ月前からサラダバーにスープや2種類のデザートがついてグンとお得になった。夏は冷た

いビシゾワーズスープだったが、今日は温かいコーンクリームスープ。2杯飲んじゃった。デザ

ートのカスタードプリンは前の人が残りを全部取ってしまったのでテラミス。太りそう・・・。

夜―1 新橋「上海家庭料理 謝謝」 お任せコース(干し豆腐の和え物、きゅうりのにんに

く和え、砂肝とネギの辛和え、香辣蝦仁、スペアリブのネギソース、あん肝の唐辛子、タ

ー菜とタケノコ炒め、麻婆豆腐、銀絲巻、香辣蝦仁麺、杏仁豆腐、生ビール、紹興酒

   

   

香港訪問歴100回を悠に超えるOさんと3ヶ月に1回バンコックに通うIさんと「謝謝」へ。

お二人とも舌が肥えている(舌ですよ、カラダで無くって)ので、どうかなぁ、と思ったが、

見事合格点でホッとした。Oさんは辛い料理に玉のような汗を流し続け、100グラム体重減。

夜―2 新橋「アナトリウム」 ジントニック

サラリーマンのオジサンの8人グループが、張り裂けんばかりの大声で騒いでいて、話が出来

ない。人間酔うと誰もあんな大声でしゃべっているんだろうか。クワバラクワバラ。1杯で帰る。

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12月3日(火) 晴れのち曇り

昼 新橋「焼売太楼」 酸辣麺 1050円、焼売2ヶ 300

   

酸辣麺の具は、豆腐、椎茸、タケノコ、人参、卵、白髪ネギ。酢の酸っぱさと黒胡椒の辛さ。

お昼のお茶 新橋「ドトール」 アイスココアS 280

夜―1 横浜国際綜合競技場 カツサンド、ほうじ茶

   

欧州クラブチャンピオンと南米クラブチャンピオンが激突するトヨタカップ。ヨーロッパ代表

はリアル・マドリッド、南米代表はパラグアイのオリンピア。マスコミも個人も誰しもスター

軍団のリアル・マドリッドを応援している。そうねぇ、確かに。ロナウド、ジダン、フィーゴ、

ロベカル、イェロ・・・・世界のスーパースターばっかりだもんね。夕刻5時に会社を脱出し

て新幹線。プレイオフ1時間前には席に着いた。スンバラシイ席。実質的には前から4列目の

ゴールポストまん前。後半、席から30メートル位前で、ロベカルが芸術的とも思える職人技を

発揮すれば、ロナウドが緩急自在でボールをコントロール。得点差は仕方ないけど、かなり善

戦したパラグァイでは、#11のコルドバ選手が良い動きをしていた。あぁ楽しかった。

夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 シェフサラダ(ハーフサイズ)、

チョリソとキノコのソティ、関西風ネギ焼、ギネス、デュベル、ジントニック3

   

MVPはやっぱりロナウドだった。これぞ!という時に彼はちゃんと活躍するからねぇ。新幹

線で返って来たので、午後10時半には飲みはじめることが出来た。チョリソが辛い。

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12月4日(水)雨夕刻より曇り

昼 代々木「BOO DOO」 Aランチ(牛肉のピリ辛焼肉、ご飯、サラダ、豚汁)1050

ランチには飲み物がつくが、冬になって豚汁との選択が出来るようになった。もちろん豚汁。

夜 早稲田「亀吉寿司」 刺身(スミイカ、新子、トコブシ、鯛、イかのエンペラ、海老)、ハ

      ダガリ巻、穴子、鯵、鯛汁、ビール、冷酒

   

   

初代秘書Sブー、4代秘書J子さんに「感謝する会」。感謝するのは私1人。「いつもご迷惑お

かけしまして。さあさあ、どんどん召し上がって下さいませ」と接待する夢子であった。

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12月5日(木)晴れ 温かい

昼 赤坂「赤坂 aa」 茄子珈哩 1300円、小ライス 100円、焼餃子(半分)250円、わ

    んこラーメン 200

   

   

朝起きたら上の歯茎が腫れていた。痛い。明日から旅に出かけるのにマズイじゃないか!これ

はホオッテ置くと、間違いなく顔が半分腫れ上がる。食べるのに支障がある。ヤバイ!という

訳で急遽歯医者に駆け込む。炎症が広がらないようにして貰う。感謝。どうせ乃木坂まで来た

のなら、遅い昼食は「赤坂 aa」に行こうか。嵐山光三郎氏が茄子珈哩を絶賛していたじゃ

ないか。おぼろげな頭の中の地図を思い出しながら探すと見つかった。地頭と夢子は転んでも

タダでは起き上がらない。茄子珈哩は一品料理なのでご飯をつけるか麺をつけるかは好み次第。

茄子と片栗粉でお化粧して湯通しされた鶏肉がたっぷり入った茄子珈哩は辛くもなく、しかし

辛くないわけでもない。中華カレー独得の旨味がある。餃子は絶品。水餃子も良さそう。多す

ぎると思いながらも、スープ代わりにわんこラーメンも注文。あぁ、満腹で気持ちが悪い。

夜 家食 バリ島のトムヤムクンのカップラーメン「スーパーカップ」

   

忙しくて夕食の時間が無い。しかも昼の食べ過ぎでお腹も空かないし。そうだ、バリ島の土産

に貰ったトムヤククンラーメンがあったなぁ。インスタントラーメンは好きだが、袋入りばか

りでカップ麺は食べない。理由は3つ。カップ麺では野菜や卵などを入れたりの調理の工夫が

出来ない、燃えないゴミが増える、あぁいう器で食べるのはイヤだ。お湯を注いぐと、何と器

にヒビが入っていて、ピューっと噴水のようにお湯がコボレ出した。慌てて丼に移し返る。慌

てちゃったよ。やっぱり馴れないものは食べちゃアカンね。さぁさぁ旅支度。    無酒日

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12月6日(金) 晴れ(香港は)

朝 成田空港第1ターミナル「そば処 楽」 親子丼小割りセット 1180

   

2人にモーニングコールをお願いして午前6時に無事起床。MKタクシーの乗合タクシーを予

約したら、ピックアップ5分前自宅に荷物を取りに来てくれた。4500円なのにスゴイサービス。

今日から香港。中華料理三昧の日々が待っているので、和食とするか。味は普通。高い。

朝のお茶 成田空港「ドトール」 アイスココアS 290

いつもと同じ飲み物なのに成田だと50円高くなる。ナゼ?成田は家賃高いの?銀座より?

昼 キャセイ航空の機内食(海老のライスペーパー巻、炒飯、海老サラダ、茶そば、アイスク

     リーム、ジントニック、赤ワイン

   

久々にキャセイ航空に乗る。エコノミー席も久々だ。空いているから足を伸ばして楽チン。

*1香港ドル=16円

夜−1 香港・広東道 ハーバーシティ「雪園飯店」 ピーナッツ、ザーサイ、洋澄湖套餐(蟹

    粉大排翅・上海カニとフカヒレのスープ、洋澄湖大閘蟹・蒸上海カニ、生姜茶、蟹粉小籠

    飽、雪菜毛豆百頁、生果拼盆(フルーツ盛り合わせ)、500香港ドル 青島ビール、紹興酒

   

                  このスープは泣ける程ウマイ! 量もたっぷり

   

   

少し季節が遅くはあるのだが、年末の忙しい時期に香港に来たのは上海蟹を食べるため。上海

料理ならここ、と香港訪問100回を超えるOさんの推薦が「雪園」である。一番のオススメ料

理は金華ハムやフカヒレを入れた砂鍋だったが、3人なのに、小さいサイズでも3万円もする

ので諦める。1皿目の上海カニとフカヒレのスープは、蟹の味噌と卵、フカヒレがたーっぷり入

っていて泣かせる。量が多いのも嬉しい。洋澄湖大閘蟹は濃厚な旨味。蟹粉小籠飽にも泣いた。

夜―2 香港・ペニンシュラホテル「The Bar」 ジントニック

今晩から4泊するペニンシュラホテルのメインバー。意外とこじんまりしたバーである。

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12月7日(土) 快晴 暑くて汗びっしょり

朝 香港・ペニンシュラホテル「ベランダ」 美国式早餐(グレープフルーツジュース、ホッ

    トオートミール、スクランブルエッグ、ソーセージ、全粒パントースト、ガーリックチー

    ズ、ポットコーヒー) 218香港ドル

   

        ホットオートミールには牛乳と砂糖かける? ヤダ。塩と胡椒で何とか食べる

   

              これはIMが食べたエッグベネディクト スゴイ量でしょ? 

香港一のラグジュアリーホテルとして有名なペニンシュラホテルだが、レストランが素晴らし

いという噂は聞かない。朝食会場は2箇所。2階の「ベランダ」に行く。空いているな。ギョ

エギョエ高い! しかも卵2つとハムソーセージ類にシリアルまでつくのぉ? 食べ過ぎじゃ

ん。一緒に旅するIMはエッグベネフィクト。これもボリュームある。ここは1回でいいや。

昼 上環セントラル・エクスチェンジセンター「湖南料理 洞庭楼」 湖西乾鍋辣子土鶏 70

     ドル、四川成都麻婆豆腐 58ドル、北方的餃子(羊)56ドル、洞庭炒飯 65ドル、茶

   

   

朝食後、スパに行きプールで運動。腹空かしの努力をする。するとしっかり空くのであります。

スターフェリーに乗って香港島の上環セントラルへ。KMさん推薦の湖南料理の店に行く。湖

南も四川と同じく辛い料理が多い。嬉しい。「洞庭楼」は専用エレベータがある程の大きなキレ

イな店だ。料理長お薦め料理の湖西乾鍋辣子土鶏は絶品。鶏と唐辛子とニンニクがたっぷり。

午後のお茶 赤柱椀・スタンレー「ダブルスターカフェ」 ピーチスムージー 28ドル

天気の良い土曜日の午後とあって、スタンレー行きのバスは渋滞で1時間もかかって転地に着

く。何とも楽しい町で、アレコレと物色している間に時間がアッという間に過ぎていく。

夕方のお茶 銅鑼湾・コーズベイ「崇光百貨店 SOGOカフェ」 精選珈琲 30ドル

夜―1 銅鑼湾「郷村飯店」 紅焼肋排・あばら肉の醤油煮、肉末粉絲・春雨の挽肉炒め、白

      切肉・塩蒸し豚肉、雪菜炒飯、小籠飽、麻婆豆腐、砂鍋津白・白菜とワンタン・鶏鍋、獅

      子頭・上海ハンバーグと白菜、清炒蝦仁・卵と海老いため、蒸上海蟹、生姜茶、豆沙鍋餅、

      ビール、紹興酒

   

   

   

香港在住KU一家、KI一家(夫除く)と我々2名の大夕食会。下町の銅鑼湾で近所の客が気軽

に食事に来るような普段着の店である。我々だけ上海蟹を食べて、おまけにご馳走になった。

夜―2 KU家で香港デザート大会(楊枝甘露・タピオカ入りマンゴーミルク、香芒布句・マン

     ゴプリン、豆腐プリン、豆腐プリン生姜味、豆腐プリン珈琲味など

    KU家からの夜景

KU一家は香港の街を見下ろす山の中腹にあるマンションに住む。25階の部屋からは夜景が美

しい。KC2軒の店から買って来たというデザートはどれも美味。いいなぁ、香港は旨くて。

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12月8日(日) 雨 一転寒いぞー

朝 尖沙咀「多来試」 魚片粥 20.5ドル、油條 6ドル、郊外油菜・菜心チョイサムの牡蠣

     油ソース 13ドル、淨雲呑・海老ワンタン 19.5ドル

   

   

昨夜は2時間ちょっとしな眠れなかった。しかし腹は空く。ホテルから歩いて潮州式の粥の店

に行く。「多来試」と書いてデリシャスと読ませるだって。中華粥を好きだと思ったことは無い

のだが、一口食べて「うまい!」と思った。朝7時から午前4時までやっているこの店は、ス

テーキだって、スパニッシュオムレツ、サンドイッチ、スパゲティなんかも作るのだそうよ。

昼 紅磡・蔡瀾美食坊「詠藜園」 麻辣坦々麺 22ドル、酸辣抄手・海老ワンタン 28ドル、

     蒜茸油桼菜 38ドル

   

蔡瀾氏。料理の鉄人のスペシャル版で審査員にいたなぁ、と写真を見て思い出した。その蔡瀾

氏が紅磡ホンハムにラーメン博物館とシネコンを合体したような施設を作った。ビルの1階か

ら麺を主体として店がズラリと並ぶ。「詠藜園」は行列が絶えない四川料理の店。辛くない坦々

麺、改良して坦々麺、辛い麻辣麺があるというので2つ食べようと思ったら「麺類は1人1

限定」というではないか!高ピーだねぇ。IMが改良坦々麺を頼み、私は麻辣坦々麺。量は少な

いが、味は良い。豚の薄切りに辛しソースをかけた白片肉の料理が今年の料理コンクールで金

賞を貰った由。残念ながら注文しなかった。他の店を冷やかして歩くのも楽しい。

午後のおやつ 広東道「糖朝」スィートダイナスティ 蓮の実入り黒胡麻汁粉 17ドル、マン

   ゴウ入りタピオカ 18ドル

   

昨夜KU家で食べた香港デザートがすっかり気に入ってしまい、ホテルの近くの「糖朝」に行

く。日本で言うところの「甘味処」。IMお気に入りの楊枝甘露は無かった。どれもさっぱりと

していて上品な甘さ。黒胡麻汁粉はもっとドロリが良いなぁ。キレイな店で回転が速い。

夕方の中国茶教室 紅磡  5種類の中国茶とお菓子3

午後4時半から4人で中国茶の教室を予約して貰った。元部下だったIKさんとは十数年ぶりの

再会。中国茶の淹れ方は、お茶によってお湯の温度、蒸らす秒数、茶の量も全部違う。意外と

奥が深いんやねぇ。最後に私1人が実習させられたがうまくいかなかった。中国茶研究すっか。

夜―1 上環セントラル「寧波」ニンポー 白片肉・豚肉の薄切りスパイスソース 60ドル、

    蝦仁乾絲・芝海老と白菜のクリーム煮 80ドル、酸辣湯 60ドル、小籠飽 40ドル、蟹

    粉豆苗 時価、揚州炒飯 45ドル、豆沙鍋餅、ビール、紹興酒

   

   

上海から南に100キロ程離れた場所に寧波という街があるそうな。そこの出身者で出資しあっ

て作った店がここ。これもKM氏に教えて貰った。超庶民的と聞いていたが、なんのなんのキ

レイですよ。安くて旨くてすみません、って感じ。女性3名は、蝦仁乾絲、揚州炒飯、豆沙鍋

餅が気に入った。広東語で美味しいは「好食 ホウセツ」か「好味 ホウメイ」、飲み物なら「好

飲 ホウヤム」って言うんだって。紹興酒の氷は無かったけど「寧波」は好食、好味だ。

夜―2 上環セントラル・マンダリンオリエンタルホテル「VONG」紫芋チップ、ナッツ、ジントニック 3

ホテルの25階。今回のメインホステスKCの体調が万全になったとかで、深夜まで飲む。

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【今週の振り返り】

香港は何回目だろうか。そこがハッキリしないまま、新しい香港空港に着いた。以前は、高層

ビルが林立する香港の街のど真ん中に突っ込むようなカタチで着陸しようとする飛行機の中で、

いつもドキドキしていた。香港空港の場合、離発着危険手当がパイロットには付いている、と

いう話も聞いたことがある。ネオンも点滅するものは禁止だったか。危険もあったが、空港に

着けば、すぐ街中のホテルに入れるというのも魅力だった。今回は5年半ぶりだから、ランタ

オ島に出来たチェクラップコク空港は初めてだ。広くて明るい空港。迎えに来てくれたKC

車で香港の中心街に向かうがとても遠い。世界一の吊り橋を渡り、眺めが良いのが救いだ。5

年半前といえば、1997年。中国返還の1ヶ月前だった。返還がだんだん迫って来た数年間、香

港は落ち着かない街に見えた。返還後の香港がどうなるか大きな不安の中で人々は暮していた

のだと思う。金持ち組は、全財産を引き払って、アメリカなどに脱出する人が後を絶たないと

いう話も聞いた。返還の儀式はテレビのニュースで見た。中国は香港の自由経済は認めるよう

な約束をしていた。本当だろうか、と思った。この間、いろいろなことはあったのだろうが、

今回香港に以前より秩序のある活気を感じた。「キチンとするところはしようや」という申し合

わせが出来ているようにも見えた。しかし、それは数日の観察でしかない。2晩目、朝5時頃

まで眠れず、過去のことをあれこれ思い出しているうちに、香港は7回目だということがハッ

キリした。観光旅行が2回、オーストラリアと中国旅行のついでに2回、仕事で2回、そして

今回。今回の目的? ここだけの話だけど「香港喰い倒しの旅」なんだわ。(次週に続く)

      喰い倒しの旅? アホちゃう? ニャンたくっ!

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