パクパク日記2年12月2週
喰い倒しの旅がお終わったら年末の忙しさが待っていた
12月9日(月) 晴れ(香港は) 東京は雪(だったらしい)
朝 香港・中環「羅富記」 E魚球粥・魚の団子入り粥 18ドル、油條
今日の朝食は滞在歴3年の中華通KIが「香港で一番ウマイお粥」と推薦する「羅富記」に行
く予定だ。スターフェリーで香港島に渡り、トラムに乗って中環へ。9時にKC母娘と待ち合
わせてお粥を食べる。粥の下に沈んだ魚の団子は大きく歯応えあり。油條もカリカリ。4歳の
亜実ちゃんは「ドーナツみたい!」と齧りつく。昨日の潮州お粥も良い味だったが、ここもさ
っぱりとして優しい味だ。海老ワンタンも食べたかったが、それは10時からのメニューで、店
の真中でせっせと製作中であった。昼ドキには、店の前には長蛇の列が出来る由。良い店だ。
朝のお茶 上環「Le House Cafe」
珈琲 20ドル
香港のディープな街を案内してくれる滞在歴13年のIYさんとの待ち合わせは10時。それ
まで喫茶店に入る。いろんなものが付くモーニングサービスは23ドルなのに、珈琲は20ドル!
そんな客はいないのか。「全部入りの珈琲」が出て来る場合が多いようだが砂糖抜きで良かった。
午前のお茶 上環市場「景記」 珈琲 9ドル
IMさんにお茶屋、キャットストリート、乾物街、市場などを案内して貰う。乾物の種類や量
に圧倒される。市場に行くと1階は魚介類、2階は野菜類、3階は食道だった。そこで一服。
昼 西榮盤「好彩海鮮酒家」 飲茶(香脆蘿葡酥・大根のペーストパイ揚げ、蒜茸炸春巻・ニ
ンニクの春巻、脆皮燒肉・カリカリ皮のチャーシュウ、京滬小籠包、鮮蝦豆苗餃・豆苗の
蒸し餃子、魚翅灌湯餃・フカヒレ入り餃子スープ、特製蝦餃皇・蒸し海老餃子、椒鹽○鮮
魷イカのカリカリ揚げ、欖菜肉ッ四季豆・インゲン豆炒め、香菜鶏絲腸、豆汁蒸肉排・
スペアリブのトウチ蒸し、お茶(菊普茶)
中には熱々の大根のペースト ニンニクの春巻は始めて 皮がカリカリでバカウマ脆皮燒肉
小籠包だーい好き 豆苗の蒸し餃子 スープの中にフカヒレ入りの巨大な餃子
海老がプリンプリン イカのゲソの唐揚げも絶品! 良い味のインゲンの炒め物
注文は、全メニューが載った用紙に注文する数を記入して渡すだけ ↑注文票
飲茶なら「好彩海鮮酒家」だろう、とIMさんが予約してくれていた。上環にも店はあるが、
西榮盤店の方が評判が良いようだ。トラムに乗って西榮盤に行くと、ここも乾物屋がズラリと
並び、独得の臭いが充満している。面白い街だ。注文は、テーブルにある注文票に記入する方
式。これもIMさんにやって貰う。注文すると、次から次へと運ばれて来て、撮影に忙しい。
どれもこれも旨くて嬉しい。特に魚翅灌湯餃・フカヒレ入り餃子スープは豪華絢爛。東京の「福
臨門酒家」の昼の飲茶で食べたことがあるが、あそこのバカ高さに比べると申し訳ない位に安
い。イカの揚げものはカリカリ。米粉で揚げているのだろうか。菊普茶で脂を流す(つもり)。
午後のお茶 赤柱スタンレー「新星茶餐廰」 珈琲 11ドル
2回目のスタンレー。前回と同じ品物を買う。平日とあって土曜程混んでいない。欧米客多し。
夜 屯門「海天花園酒家」 白灼蝦・海老の茹で立て、芝士龍蝦・巨大な伊勢海老のチーズソ
ース和え、椒塩瀬尿蝦・シャコのニンニクソース炒め、蒜茸帯子・帆立貝と春雨のニンニ
ク風味、清蒸東呈石班・高級なハタの薬味蒸し、菜心・中国菜の花の炒め蒸し、炒飯、龍
蝦粥・伊勢海老ダシのお粥、西瓜、馬蹄露・慈姑の汁粉、ビール、紹興酒
茹で立ての海老 巨大な伊勢海老のチーズソース和え シャコのニンニクソース炒め
帆立貝と春雨のニンニク風味 高級なハタの薬味蒸しは絶品! 中国菜の花の炒め蒸しも良い味
炒飯はパラリとうまい 伊勢海老ダシのお粥は泣ける程うまくて3杯お替り 西瓜
馬蹄露・慈姑の汁粉 魚屋には新鮮な魚貝類がズラリ ハイ、この海老買うあるよ
5年半前に仕事で来た時も、うまい中華を食べたが、その中で忘れられない味が屯門であった。
大昔、日本人観光客が全く知らない時代に鯉魚門(レイユウモン)で魚を買い、買った魚をレ
ストランに持ち込んで調理をして貰っていたが、何度か行っているうちに、ツァーの団体が押
し寄せるようになったと聞いて行くのをヤメタ。屯門は未だ素朴で「安くて新鮮で旨い」を保
っている。高速を使っても何十分もかかる不便さが屯門を守っているのだろう。今夜は案内役
の張寧さんも交えて大人7人子供2人の大人数。張さんとKIが中心になって、魚屋で次々と魚
介類を選んで調理法を決めていく。白海老は蒸して。巨大な伊勢海老は、余りに大きくて、袋
を持った亜実ちゃんがヨロケタ。これはチーズと一緒に調理して貰おう。バカデカイ蝦蛄は、
ニンニクたっぷりの辛いソースで。帆立貝は人数分買い、これもパンチのあるソースでね。高
級なハタの東呈石班は、ネギや生姜を乗せて清蒸しに。あとはレストランで野菜や炒飯ね、と
いうことで買い物&メニュー決定がいっぺんに済む。これをすぐ近くの「海天花園酒家」に持
ち込んで調理をして貰う。店の玄関の看板に「夢子小姐 一同様」の文字を見つけて感動。食
事が始まる。あぁ、うまいー。あぁ、美味しいー。あぁ、たまらないー。好食!好味!好飲!
調理だけで勝負するレストランは卓越した調理技術が無いと繁昌しない。その点「海天花園酒
家」は素晴らしい。香港滞在組も全員「ブラボー」であった。喰い倒し旅最後の夜らしかった。
ホテルに帰ってNHKのニュースを見たら、関東地方は大雪だったらしい。びっくり&ごめん。
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12月10日(火) 香港は晴れ 東京曇り
朝―1 ペニンシュラホテル バナナ1本
3時に寝たが6時に起きる。帰る日だから。ペニンシュラホテルでは、食べようが食べまいが、
毎日、自慢のフルーツセットが部屋に置かれる。今頃KC一家のおやつになっている筈だ。
朝―2 香港空港「美心閣」 飲茶(皮蛋粥 40ドル、魚の蒸し団子 20ドル、海老と豚肉の
シュウマイ 20ドル、奶星煎椎仔・カスタードクリーム胡麻ドーナツ 17ドル)普洱茶
12ドル
香港最後の食事である今日の朝飯については最後まで悩んだ。当初ホテルで食べるつもりだっ
たが、高いだけで大してうまくないからヤメ。ルームサービスも却下。ホテル近くの粥屋に行
きたいが、午前7時の開店なので時間が心配。香港の朝は意外と遅いのだ。結論。空港ででき
るだけうまそうな店を探して食べる。但し空港だから期待しないこと。粥を含めた飲茶をやっ
ている「美心閣」に入る。飲茶はワゴンで売りに来る。ピータンのお粥も含めて、これがなか
なかイケルのだ。期待していなかっただけにIMと喜ぶ。但し飲茶は正午までのサービスだ。
昼 キャセイパシフィック航空機内食 スモークサーモントウォドルフサラダ、若鶏と大根の
蒸し煮、ご飯、そば、パン、コーヒーアイスクリーム、オレンジジュース、コーヒー
4泊5日ではさすがに香港を「喰い倒す」ことは出来なかったけど、ほんとにうまいものを食
べ大満足の旅だった。機内食にも、グルメの波が押し寄せているらしく、若鶏と大根の蒸し煮
は「繼L」レストランの甘健成氏の特別創作料理とメニューにあったが、ちっともうまくない。
夜 早稲田「花月」 坦々麺 700円、野菜炒め 450円
帰りも相乗りタクシーで帰宅。家の前まで4500円はホントにお得だね。さて、何を食べようか。
久々に日本の中華がいい。パクパク日記作成&更新を終えたのは午前2時!ヘトヘト、無酒日
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12月11日(水) 晴れ 寒いね
昼 新橋「スマトラカレー」 ルーのみ大盛り 630円、キャベツ 50円、らっきょ60円
毎日美味しい香港の日々だったが、何かが足りなかった。それはカレーであった。ご飯半分。
夜 代々木「火の国」 辛みそちゃんぽん 850円、セットA 焼餃子4個+200円
「食べる代わりに運動するから太らないでね」とプールに2回行き、毎日歩き廻った。お陰で
悪い膝が痛み出す。うまい具合に夜整体の予約を取ってあった。膝の治療をして貰う。無酒日
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12月12日(水) 晴れ
昼 銀座「味彩」 たんめん+ワンタンのトッピング 700円−ランチ割引き50円+150円
あららー? 帰って来てから何だか麺ばかり食べているような気がする。ワンタンも入れた。
夜 六本木「篁」たかむら お薄、コース料理(ずわい蟹とほうれん草菊和えトンブリ添え、
前菜・鮭の昆布巻、ふぐの煮凝り、イカの塩辛、湯葉の白和え、自家製からすみ、鯛汁、
ふぐ刺身、調理長の炭火焼(シシャモ、ふぐ、鴨肉)、銀杏、野菜の炊き合わせ、乾き魚
(タタミ鰯、エイヒレ、きゅうり)、ふぐ雑炊、漬物、デザート(イチゴと洋梨、アイス
クリーム、ビール、冷酒(男山、真澄の原酒など)
昨日も今日も珍しくしっかり仕事する。夜は会食で「篁」のコース料理。六本木の一角に、こ
んなに風情のある料亭があるのかと招かれた人はびっくりする。コースの途中で、料理長が部
屋に来て、縁側にある炉でふぐ、鴨、シシャモなどを炭火で焼いてくれる。焼きふぐがうまい。
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12月13日(金) 晴れ
昼 歌舞伎座・赤飯弁当 600円 お茶 250円
歌舞伎座昼の部。演目は「小栗栖の長兵衛」、「紅葉狩」、「佐倉義人伝」。市川猿之助率いる澤潟
屋(おもだかや)連中と中村勘九郎の中村屋連中、それに玉三郎が加わるといった珍しいキャ
ストである。「紅葉狩」は、更級姫(実は戸隠山の鬼女)を玉三郎、平惟盛を猿之助、山神を勘
九郎の配役。それはそれは美しい更科姫が、後半本性を表わして鬼女になるのだが、メイクが
凄まじくて玉三郎とは思えなかった。「佐倉義人伝」は感動的な実話なのだが、何せ地味な舞台。
彦七を演じた子役の清水大祐君が泣かせて泣かせて・・・。花道隣の席で勘九郎と一緒に泣く。
午後のお茶 歌舞伎座「檜」 チーズケーキ 400円、コーヒー 500円
夜 銀座「手打ちそば処 いけたに」 蕎麦味噌 400円、辛味大根しらすおろし 850円、湯豆
腐蕎麦がき入り 1300円、玉子焼 900円、野菜天麩羅せいろ 1400円、生ビール、日本酒
(麒麟山吟辛 1000円、麒麟山純米 800円)
夜の部から小S子さん合流。「椿説弓張月」の通し狂言。曲亭馬琴の原作を、昭和44年国立劇
場で三島由紀夫が作・演出した新作歌舞伎を、猿之助が主役を演じながら演出した。教科書で
「椿説弓張月」の名前は覚えたが、どんな物語かサッパリわからなかった。こんな奇想天外な
お話だったのね。舞台は伊豆大島→讃岐国白峯→肥後国木原山→薩南海上→琉球国とどんどん
南下する。三島由紀夫をベースに猿之助演出とあって、台詞が歌舞伎調で浄瑠璃と三味線がつ
く以外はスーパー歌舞伎と言ってもおかしくない。それほど面白い。舞台がはねてから「いけ
たに」に行った。昼は毎週来ていた程お気に入りの蕎麦屋なのだが、数年前から昼の営業をし
なくなった。この店のカレー南蛮蕎麦は日本で一番うまいと思っているのだが、既に売り切れ
でがっくり。小食の小S子さん、昼に中華を食べてお腹が空かないということで、大半は私が
食べた。小S子さんと香港に行ったらどうだったかと想像したが「有り得ない」と同じ結論。
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12月14日(土) 晴れ
朝のおめざ 「クラブハリエ」バームクーヘン、千草28とメグスリの木ミックス茶
巨大なバームクーヘンを頂いた。何人で分けようかしら。柔らかくて美味しい。
昼 荒木町「鈴新」 ヒレ勝つ定食 1200円、しらすおろし 100円
来週火曜日の夜「東京スーパーボウル」がある。いよいよ決勝戦だ。大きな試合だから今から
勝つモノを食べなくっちゃ。荒木町の車門街通りの「鈴新」で。今度ソースカツ重を食べよう。
夜 リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 チーズカナッペ、シェフサラダ、コンキリエ
と鰯と野菜、ギネス、デュベル、ジントニック
午後大きな買い物をした。買う手続きに4時間半もかかった。家食のつもりだったが、遅くな
ったので料理する気が失せ、プールで運動してから「セラーバー」に。大きな買い物だよなぁ。
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12月15日(日) 晴れ
朝 家食 丸子津白湯(肉団子と白菜と春雨の金華ハム味スープ)、フレッシュな豆板醤で味つ
けた小松菜炒め、中華風とろとろリゾット *津白=白菜
久々の家食。香港で買って来た食材やお土産に頂いたフレッシュな豆板醤を使って。IYさんか
ら頂いた豆板醤は余りに美味しくて、スープにもリゾットにもかけてしまう程。スープは、金
華ハムと乾燥貝柱、乾し海老で基本のダシを取り、そこに肉団子も入れると良い味になった。
午後のおやつ 「クラブハリエ」バームクーヘン、千草28とメグスリの木ミックス茶
夜 家食 丸子津白牛乳湯(肉団子と白菜と春雨の金華ハム味ミルク入りスープ)、フレッシュ
な豆板醤で味つけたモヤシと小松菜炒め、小国の自然薯、南小国のしいたけわざび、大分
の焼き海苔
小国の自然薯はこんな長い箱で送られて来た。右下は大判の「時刻表」
朝の豆板醤炒めが余りに美味しかったので、夕食にはモヤシと小松菜を炒めてみた。胡麻油を
引き、ミジン切りのニンニクと豆板醤を軽く炒め、そこに材料を入れて素早く炒め、塩をパラ
リと入れたら水を少し入れて蓋をする。暫らくして出来上がり。スープには牛乳を入れて少し
リメーク。熊本県小国の自然薯を頂いた。会社にチョー長い箱が届いてびっくり。自然薯は皮
を剥かないで食べるそうで、ガスの火で髭を焼き、タワシで洗ってそのままおろす。抜群の滋
養強壮の自然薯らしく、おろした器を逆さまにしても5秒位落ちない。送ってくれた豪傑志乃
ちゃんの新しいメールアドレスがわからない。この場を借りてありがとうございます。むっち
ゃんから頂いた大分の海苔は、大量だったので海苔好きと分けた。片面だけ焼いてご飯としい
たけわさびを巻いて食べたら美味しかった。3枚食べた。香港と九州の味覚の食事。 無酒日
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【今週の振り返り】
屯門「海天花園酒家」での会話は、中国人の張寧さんがいらしたので、英語になることが多か
った。私を除いて全員英語が達者。KIとKU、張さんは時折北京語。そこにIYさんも加わっ
て広東語。皆スゴイなぁ。一緒に行ったIMも英語が得意だから、旅の間は彼女が折衝役だった。
私は耳が良い。他人の物真似も得意だし、方言もすぐ覚える。音楽の覚えも早い。要するに
耳が良いと思うのだ。ところが何語であろうと外国語が聞こえて来たと同時にすべてが混乱す
る。騒音、雑音のように聞こえる。自動的に耳の中の内蓋が閉じて聞こえないようになる。今
聞いたばかりの外国語の言葉を、一瞬のうちに記憶することなく忘れてしまうのだから、絶対
に耳の中には「内蓋」があるのだ。よって、小学校の5年生の時から、当時では珍しかった英
語の塾に通い、大学まで英語の授業を受けた筈なのに、なーーーんの役にも立っていないのだ。
じゃ、「外国語排除専用耳内蓋」は家系か? 長兄は外資の会社で英語で会議をしているようだ
し、次兄もニューヨークに転勤時代何とか英語で働いていたようだ。その娘の姪に至っては、
フランス留学が決まって5ヶ月でフランス語をマスターしたらしい。家系じゃない。どうした
訳だ!!これからの海外旅に備えて駅前か高い授業料の学校に行こうとも考える。が、時間と
金の無駄なような気もする。先天性語学無能症。ま、ダメなのは語学に限らず、理数系全部、
機械類全部、掃除・整理系全部、運動神経ゼロ。しかし!! 私にだって特技はある。たくさ
ん食べる能力、早く食べるチカラ、摂取したエネルギーを身につける高度な技、一日中食べ物
のことを考えられる思考力、創造的簡素調理力、溢れる食べ物についての薀蓄・・・・。これ
だけあれば、英語は出来なくても、食べていけるからいいもーん。負け惜しみだよー。
香港人は食べても私のようにスリムなんだニャン!