パクパク日記3年3月3週
米英がイラクを攻めている・・・・白い辛夷は満開だ
3月17日(月) シトシトと小雨降る 夕刻から上がる
遅い昼 市ヶ谷「汁番」 坦々麺 730円、無臭餃子 320円
打ち合わせが長引いて、さてランチという頃には2時近くなっていた。常々旨いと聞いていた
蕎麦屋を探すが見つからない。どこでもいいや、という気になって「汁番」という店に入る。
十年スープという言葉が看板にあったが、理由は聞かなかった。味はごくフツーであった。
夜―1 早稲田「亀吉寿司」 刺身(スミイカ、ウニ、海老の踊り、殻焼、鯛、ゲソ、トコブ
シ)、ハダガリ巻、穴子鮨、ビール、冷酒
香港からチョイ帰りのKCと優雅なプータローIMと亀吉寿司。この顔ぶれで1月にも来たのだ
が、KCが「死ぬほど鮨を食べたい」という願いは、午前中に受けた人間ドッグの影響で、半分
の時間をトイレ通いとなったため、再チャレンジという次第。香港における「お受験」の話や
友人の子育て話、4月の人事など話題はあっちに飛び、こっちに戻り。午後訪問したMの家で
大きなケーキを食べたとかで、今日も「死ぬほどは食べられない!」とKC。知らないよ、だ。
夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 ジントニック
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3月18日(火) 晴れ 夕刻より小雨 高知では染井吉野が全国1番に咲く
昼 銀座「ぽえむ」 野菜とチキンのスープカレー(サラダ、コーヒーつき)
午後1時頃行くと、男性1名、2人組の女性が既にカレーを食べていた。初めて来たお客らし
い。やがて私のカレーが運ばれ、撮影をしてから食べ始める。旨い!食べ終えて、ふと見ると、
先客の3人は未だ食事中だった。一口食べては汗を拭き、二口食べては鼻を噛む。あれでは時
間かかるよね。私にとっては「まずまず」の辛さだが、甘口カレー好きの人には激辛かもな。
夜 早稲田「志乃ぶ」 付き出し(ホタルイカの生姜醤油、おでん:大根・白滝・昆布・豆腐・
タコ、ブリの塩焼き、白子ポン酢、ビール、日本酒大徳利
心底ガッカリすることがあって、3時には早退しようかと思った。しかし、私は大人だからガマ
ンして5時半退社。うーむ、どうしようか・・・・。カラダだけでも健康と行くか、と一旦帰
宅してからヘルスクラブに行く。エライなぁ。1200メートルも歩いて走って、このまま酒も飲
まなければ、もっとエラカッタけど「志乃ぶ」に行っちゃいました。夕方から降り出した雨が
止まないのに、店は大繁昌。大根食べ、タコを噛み締め、おでんのおツユを飲んで温まった。
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3月19日(水) 晴れ
昼 新橋「焼売太楼」 海鮮泡飯 ザーサイ、薬味付き 1250円、焼売2個 300円
海鮮泡飯とは、海老、蟹、つぶ貝、イカ、帆立などが入った中華粥のこと。勤務先の近所に旨
い中華粥を探しているのだが、今のところ見つからないのよねぇ。20年近く通っている「焼
売太楼」の粥は、冬季限定メニューだが、今日初めて食べた。まぁ、これはこれで悪くはない
が、香港の粥とは違う。あのネットリした、薄味ながら深い味わいの粥とは違うものなのだ。
夜―1 銀座「吟泉」 酒も料理もお任せコース(タコの卵、刺身盛り合わせ:巨大なブリの
切り身・巨大なカツオのタタキ・平目の縁側・メカブ・貝割れ大根、茹でたホタルイカ、
京都の大根漬け、タラの白子焼き、巨大な焼き鳥と青菜、珍味:イカの軟骨の塩辛・山葵
菜)、鴨スープ、冷酒:「寺谷進」広島、「義侠」、「赤盤乃雄町」岡山、「手取川 平
成8年醸造」石川×3杯、「長龍」奈良、「繁枡」福岡、「雨後の月」広島
始めに予算を言って後は料理も日本酒もお任せ。予算は5千円から5万円だってさ。刺身とし
て出て来たブリとカツオを見てタマゲル。これ焼き魚用の切り身じゃないの?というような刺
身なんである。食いしん坊Tは2口、私は3口でようやくブリ1切れを食べた。ただ茹でただ
けのホタルイカも旨い! 次にタマゲタのは焼き鳥だ。串になんか刺していない。280グラム
の福島鶏の大きな胸肉に塩を振ってサラマンダーでジックリ焼く。皮がカリカリになり、肉汁
がポタポタと落ちる頃、ドサリと皿に乗せて「はい、おまち」。「私はこんなに食べられないよ」
と主張したが、すぐ食べてしまった。良い素材には手をかけない主義か。料理はこの後鴨、牛
と続き、最後は蕎麦と言われたが、ここでギブアップ。珍味を肴に幻系の日本酒をグビグビと。
夜―2 銀座「某所」 ジントニック
お腹が一杯になったので、腹ごなしに行く。2人で歌うと忙しい。♪雨に濡れてた・・・・
夜―3 銀座「ぽえむ」 チキンと野菜のスープカレー 3分の1、ジントニック
私が食べたのはちょっと
ここで帰るハズだったのだが、食いしん坊が「ぽえむ」のカレーを食べたことが無いというの
で、連れて行く。私はつまんだ程度だが、彼は「うめえ!うめえ!」と深夜のバーでウルサイ。
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3月20日(木) 晴れ 風強し 米国イラク攻撃開始 サリン地下鉄事件から8年
昼 新橋「江楽」 たんめん 750円
たんめんを食べてから、ちょっと寄った店でアメリカがイラク攻撃を始めたことを知る。48時
間の猶予期間が過ぎて1時間32分後だ。「ねぇねぇ、どちらが勝ちますかねぇ? 日本はどう
して参加しないんですかぁ?」と、明るく質問されて、答える言葉を失った。そ、それはね・・・
夜 早稲田「つけ麺大王」 野菜味噌翡翠つけ麺ワカメ入り 900円、餃子 450円
チームの納会だった。午後8時から始めたので終わったのは10時半。みんなはムシャムシャ食
べていたが、アテンドの仕事もあり、私は飲まず喰わず。メールチェックして会社を出たら11
時過ぎだった。こんな日は飲まない。昼夜中華だが、自宅近くでボリュームある夕食。無酒日
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3月21日(金・祝日) 晴れ
朝 家食 「まるちゃんのカレーうどん」、「浅野屋」のパン、「谷井農園」のみかんジュース
冷蔵庫に何も無い時の朝食に「まるちゃんのカレーうどん」は重宝する。「谷井農園」のみかん
ジュースはみかん以外何も入れていないドロドロのジュース。旨い。今日こそ辛夷が咲いてい
るだろうと新江戸川公園に行くと、果たして大きな木に真っ白な花をつけていた。辛夷大好き。
夜 四番町「オー・グー・ドゥ・ジュール」 コースB(オリーブ、パルザンチーズを使った
クリームブリュレ、農園野菜のテリーヌ、モリーユ(編笠茸)のクリームスープ、赤座海
老と帆立のソティ オマール海老ソース ホワイトアスパラガス添え、ウズラとフォアグ
ラのパイ包み キノコソース、青カビと白カビのチーズ、ラズベリーとオレンジのゼリー
寄せ、ミントティ、小菓子、ミモザ、ワイン(プティイフュメラドモアゼル、エルミター
ジュ)
優雅なプータローIMとヘルスクラブに行く。今日ホテルは結婚式やパーティのお客で溢れかえ
っていた。彼女はジム、プール、サウナ、風呂のフルコース。私はいつものようにプール、風
呂の短縮コース。今減らした分だけ美味しいものを食べに行こうと四番町に向かう。「オー・グ
ー・ドゥ・ジュール」は、昨秋オープンしたばかりのフレンチレストランだが、祝日の今日も
満員だった。匿名組合出資で生まれた店だそうだが、スタッフの皆さんが、キビキビと動き、
適度にフレンドリーで居心地が良い。農園野菜のテリーヌは、17種類もの野菜を別々に味付け
た丁寧な料理。モリーユはフランスあたりで珍重され、とんでもなく高価なキノコだ。日本で
は編笠茸と言われる。そのクリームスープは、濃厚で量もたっぷり。焼き立てのパンも旨い!
コースは5千円、7千円、1万円とあり、今日私達が食べたのは7千円のコース。美味しかった。
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3月22日(土) 曇り 今日は寒い
朝 家食 ベトナムフォー、「メリッサ」のナッツパン、プルーん
フォーはベトナムの米麺。フォーに高知のシコシコ「八尾蔵竹輪」を入れる。南国同士だしさ。
昼 新宿・伊勢丹会館4階「タイ屋台料理チャンパー」 ランチセット(海老入りタイ炒飯、
汁ビーフン太麺、春雨サラダ、コーヒー) 924円
NHKはスゴイ。昨日からズッとイラク情勢を放送している。CMも無いのに、あんなに長時間
の番組の構成をどうやって作っているのだろう。その長い番組をずっと見続けている私。午後
「黒七味」と春うこんを買うために新宿へ。朝ベトナムのフォーだったから昼は隣国のタイに
しよう。スープに入ったビーフンは極太麺で食べにくい。調味料をどっさり入れてタイの味に。
おやつ 「恒食」生姜ロール、「谷井農園」のみかんジュース
生姜ロールには身体が温まる甜菜糖が使われている。なるほど、身体がポカポカして来た。
夜 家食 じゃが芋入りぜんまい煮、金目鯛の味噌漬け焼、高知「八尾蔵竹輪」の生姜醤油、
京都「村上重」のちりめんすぐきとさくら漬け、味噌汁(椎茸、豆腐、オクラ)、赤飯
メデタクも無いのに何故「赤飯」か。祝いの宴が延期続きで飽き飽きしたので、赤飯炊いて福
を呼び込もうかと。ぜんまいは、5年半前に無くなった叔母が、生前採取して丹精込めて干した
もの。こんな上質のものは店では買えない。大事に取ってあったものを少し食べることにした。
昨夜から水に付けて一度沸騰させてから常温になるまで浸して置く。それから煮込むのだから
手間がかかる。叔母の顔や声を思い出しながら頂く。IMから頂いた京都の漬物も旨い。無酒日
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3月23日(日) 晴れ ぽかぽか春陽気
朝 家食 じゃが芋入りぜんまい煮、野菜サラダ、京都「村上重」のさくら漬け、味噌汁(椎
茸、豆腐、絹さや)、赤飯
昨夜「香港パクパク喰い倒れの旅パートU」を作ってアップしたら、午前3時になってしまっ
た。寝坊して慌てて洗濯。今日は天気が良く春の日和だ。赤飯大好きな私には美味しい朝食。
おやつ 京都「本たちばな」のさくらさくら、「メリッサ」のドライケーキ、「恒食」の生姜ロ
ール、千草28とメグスリの木ミックス茶
J子さんから「本たちばな」のさくらさくらを頂く。お彼岸のお菓子を買いに行って最後に残っ
た1つだと言う。桜の香りがほんのりとし、すり芋の白餡が上品な和菓子であった。ご馳走様。
夜 家食 じゃが芋入りぜんまい煮、ギン鱈の味噌漬け焼、京菜の生豆板醤炒め、野菜サラダ、
高知「八尾蔵竹輪」の生姜醤油、、味噌汁(椎茸、豆腐、絹さや)、赤飯
遅い夕食。「GOOD LUCK!!」の最終回が始まってしまった。普段ドラマは見ないのにね。
この2日、久々にちゃんとした家食を作ったが、作り過ぎ、食べ過ぎ、太り過ぎじゃ。無酒日
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【今週の振り返り】
神田川を眺めて暮している。休日は川の辺りを歩く。水の匂いをかぎながら歩く。白い辛夷や
あせび、紫の木蓮が咲いている。川に張り出した桜の蕾も、未だ堅いがふっくらとし始めた。
イラクの南から進攻する米軍が渡らねばならない川はユーフラテス川だ。中学時代の世界史で
学んだ世界四大文明の中のメソポタミア文明は、この地のことである。チグリス、ユーフラテ
ス川、シュメールの時代を14歳の子供はある種憧れのような気持ちを持ちながら必死で暗記し
た。今やイラクといえば、大統領サダム・フセインの国と思ってしまうが、戦争の報道を見て
いて、輝かしい文明の国であったことを改めて思い出した。かの地では7000年前、世界で初の
農業を開発し、麦の栽培を行ったのだ。農業の発展が、都市国家の発展に繋がって行った。小・
中時代の音楽の時間には、セミクラッシックと言われる音楽を聴いた。「ペルシャの市場」も忘
れ難い曲だ。市場を走る馬車の鈴の音と思しき導入部は軽快なテンポから徐々に力強い音楽に
盛り上がって行く。真中にはさまれた優美なメロディは、千夜一夜物語をイメージさせた。そ
してまた軽やかなテンポに戻って馬車は去っていく・・・。
そんな誇りある文明のある地域にも関わらず、近年のイラクは戦いに明け暮れ、人々は疲弊し
ている。イラン・イラク戦争時の記憶は薄くなってしまったが、スンニ派アラブ、スンニ派ク
ルド、シーア派アラブの存在は覚えている。21日になってトルコ軍が動き始めたというのは、
このクルド人の動きを牽制するためらしい。12年前の湾岸戦争、そして今回。文明が早くから
発達してもその後の国の発展には意味が無いのか。独裁者に国を乗っ取られたまま、人類にと
って貴重な地を焦土として良いのか。
シュメール人は、車輪とビールも発明したが、3年前のNHKスペシャルで、その頃の格言を紹
介していた。
「楽しいことはビール。イヤなことは戦いに行くこと」
「長く生きたい。貯蓄をしよう」
デカイ顔と声のデカイ奴に牛じられちゃアカンにゃあ