パクパク日記34月2週

      美味しいものを食べ、楽しい舞台を見たが、何だか心はサビサビしていて

       

4月7日(月) 晴れ あったかー

昼 銀座・グリーンビル「NELL’S KICHIN」 パスタランチ(サラダ、パン、じっくり炒めた新玉葱と塩

     漬け豚のトマトソーススパゲッティーニ、コーヒー)1000円、アイスクリーム(蕎麦粉とミルクのアイ

      ス)100円+税

   

   

昨年パクパク日記に「NELL’S KICHIN」が登場してから、私の周囲ではこの店のランチに行く人が

増えたと聞いた。あまのじゃくの夢子は暫く来るのをヤメテいた。久々に来るとパスタランチに付くパン

が変わっていた。以前のように温めたバゲットとオリーブオイル&バルサミコの方が良かったのにね。

夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」  豆腐とジャコのサラダ、タコとキノコのソティ、

     フランスパン、枝つき干し葡萄と干し無花果、ギネス、デュベル、チェリーブロッサム、ジントニック

   

4月も未だ7日というのに、ヘルスクラブは既に3回目。私はエライ!風が強く、神田川沿いの桜の散り

方が激しい。散り行く桜を惜しんでカクテルを飲む。チェリーブロッサム。食いしん坊Tに教えて貰った。

「甘くなく、すっきりした感じに」と注文すると、ほんとにすっきりしたカクテルだった。桜さんありがとね。

          ________________________

4月8日(火) 曇り のち雨  風強く桜が派手に散っている

昼 銀座「よし田」 お替り付き天麩羅せいろ 1300

   

銀座の蕎麦屋の名店だが、ここのご主人の態度はイカガナモノカと思っていた。今日も私が1人で入っ

ていくと、店の奥に向かって「ピン!」と怒鳴った。「客が1人」という意味なのだろう。おいおい、である。

夜―1 新橋「新楽寿司」 子持ちヤリイカ、中トロ、平目、コハダ、トリ貝、穴子、ネギトロ巻、赤身のづ

     け、山牛蒡の味噌漬けとたくあん、ビール、冷酒

   

   

甥のヒカルと鮨屋に行く。彼は姉、妹と一緒で酒は飲めない。大きなグラスでウーロン茶を5杯も飲む

から大して量は食べられなかった。バカだねぇ。彼が一浪して大学に合格した時も鮨をご馳走した。名

前がヒカルだから「ヒカリもの好き?」と聞くと「ううん、ヒカリものは苦手」と言った。なのに私が鯵、コハ

ダ、鯖などを頼むと「僕もそれ」と言う。彼はヒカリものの意味を知らず知ったかぶりをしたのであった。

夜―2 新橋「アナハイム」 ジントニック

彼はジュース、私はジントニックを飲みながら、随分昔に亡くなった祖父、祖母のハナシをした。

         __________________________

4月9日(水) 晴れ 夜一時雨 風が強い

昼  代々木「火の国」 辛味噌ラーメン 700円、味付け卵 80

   

最近、半熟状の茹で卵が流行っている。半分に割ってみると黄身の色が鮮やか。しかし味はどうか。

夕方のおやつ 青山劇場で「ampm」のツナ卵サンド 半分

地下鉄を降りて、強風の中青山劇場に向かう。6時半から「オケピ!」が始まってしまうが、終演は10

時過ぎ。昼飯が早かったから持ちそうもない。ampmに飛び込んでサンドイッチを買い、半分パクリ。

夜  赤坂「タートヴァン」 トマトサラダ、帆立貝のタルタルソース メルバトースト添え、空豆とクリーム

      チーズのコロッケ、ジャーマンポテト、自家製ピクルス、シメジとツナのピッツァ、ギネスビール、ジ

      ントニック

   

   

脚本・作詞・演出の三谷幸喜さんの声で「これ以上劇場に残っていても何もありませんのでお帰りくださ

い」という場内アナウンスがあったのは、午後10時10分だった。休憩時間が20分なので、正味3時間

10分のミュージカルである。チケットがアッという間に売り切れ、今朝の新聞には「観客の全員がスタン

ディングオベーションで・・・」とあったので、相当期待していた。確かに、オーケストラ・ピットという死角

的場所と職場を舞台にした設定は面白いし、13人の登場人物の可笑しくも複雑な人間模様も達者に

描かれている。真田広之さんから突如主役のコンダクター役に指名された白井晃さん始め、出演者も

全力投球で、笑いのツボも結構押さえた台本である。だが、期待した程は面白くない。夢中になれな

い。一緒に観た小S子さんは「別にミュージカルじゃなくても良かったのでは?」と言う。そうねぇ。13人

の中では、歌のソロがとても多い布施明さんの場面になると、急に歌謡曲みたいになっちゃうし。オペラ

歌手でもある岡田誠さんが文句なく一番歌唱力があるのだから、彼のソロを増やした方がいいかもな

ぁ・・・・・。公演中に降り出した雨の中を赤坂に向かい「タートヴァン」の美味しい料理と酒を飲みながら

S子さんと私の「オケピ!」論は延々と続くのであった。それにしても、この店の料理はみな旨い!

         __________________________

4月10日(木) 晴れ

昼 無し!!!

えぇ、食べませんでしたの。食べるタイミングが無くて。しかも朝からの6時間はムダに終わる。エーー

ン。それはともかく、夕刻6時過ぎに夢子倶楽部を開いたらカウンターは3万を超えていた。速いなぁ。

夜―1 新橋「うらら旬風」 お任せコース:オニオングラタンスープ、前菜盛り合わせ(ノレソレ、根三つ

      葉のお浸し、出汁巻、カルフォルニアロールなど)、里芋揚げ団子とメカジキの竜田揚げの葛餡か

      け、刺身盛り合わせ(鮪、鯛、ウニ、関アジ)、ホタルイカの天麩羅のスープ仕立て、鴨肉のパイ包

      みフォアグラソース サラダ添え、牛ヒレ肉のベルギーエシャロットとトマトソース、梅干とチリメン山

      椒のお茶漬け、キャラメルムース、生ビール、赤ワイン(カベルネソーヴィニヨン ケンダルジャクソ

      ン、冷酒(御家ごろし)

   

   

   

次兄の次女が昨年秋に結婚したが、長兄の長女奈津が5月に結婚することになった。叔母の私を差し

置いて、姪が次々と嫁に行く。ま、メデタイ話ではある。新橋で兄妹3人祝いの会。生ビールで乾杯した

後は、長兄は焼酎、次兄は赤ワイン、私は冷酒を飲む。兄妹と言っても好みは違うからね。「旬風うら

ら」はコース料理。基本的には和食の店だが、国籍問わずの料理が次々と出て来て楽しい。そういえ

ば、シアトルから来たというアメリカ人が皿洗いをしていた。最後のお茶漬けはいつ食べてもうまいよ。

夜―2 新橋「バーアナハイム」 ジントニック、ナッツ

四街道に住む長兄を送った後、次兄と飲む。2日前、彼の息子のヒカルと行った店。家族づいた週だ。

        ___________________________

4月11日(金) 曇り

朝 家食 コンニャクラーメン醤油味 モヤシ乗せ、春キャベツのコールスローサラダ

   

本日朝食の総カロリーは178カロリー。毎食がこんなんだったらダイエットの心配イラナイんだけどね。

昼 新橋「台湾料理 香味」 トマトと卵炒め定食 800円、水餃子 ランチサービスで半額の250

   

朝が低カロリーだったという安心感があって、昼はこんなに食べてしまった。イカンなぁ。遅い時間だっ

たので、隣のテーブルでは従業員の「マカナイ飯」の食卓が並べられた。品数多くて旨そうであった。

夜―1 六本木「わかば」 前菜盛り合わせ、紅白の貝吸いもの、五色納豆、自家製腸詰め、刺身盛り

      合せ(平目、カツオ、イカそうめん、ウニ)、帆立貝の菜の花焼き、春の盛り合わせ(焼き竹の子、フ

      キ、切り干大根など)、ニラ巻、生ビール、冷酒

   

五色納豆は、鮪、タクアン、細ネギ、キュウリ、イカなどが混ぜてある。旨い!

   

   

       刺身の平目、カツオ、イカソーメン、ウニに合わせて4種類の醤油に別々の薬味を入れる

   

   貝殻の皿に敷き詰めた菜の花。その上に大きな帆立貝をのせ、メレンゲをかけて焼いてある

いかにも六本木らしい一角に、家庭的な味も含めて美味しい和食を出す店に連れて行って貰った。店

特製の五色納豆、腸詰め、ニラ巻などは根強いファンがいるようだ。刺身醤油も素材に合わせて4種。

夜―2 六本木「バー マーチャント」 ポップコーン、ジントニック

              _____________________

4月12日(土) 曇り 時々雨

昼 新橋「美華園」  坦々麺四川風 1000円+税

   

土曜日というのに午後1時から会議。最近行っていなかった「美華園」に。土曜日だから空いている。

夕方のおやつ  新橋演舞場「喫茶室」 クリームみつ豆 500円、コーヒー 400

   

スーパー歌舞伎「新・三国志パートV 完結編」の公演を3月に続いて観に行く。花道にあるスッポンの

穴の隣の席。今回の芝居は、このスッポンからの登退場がすごく多いのだが、その度に役者と一緒に

スポットライトを浴びてしまう。2階の席にいたH夫妻は、その度に眩しそうな私を指差して笑っていた

らしい。三国時代を実質的に終わらせた司馬仲達役が、市川団四郎から市川團蔵に替わっていた。

夜 代官山「MARLA」 日替わり3種の前菜盛り合わせ、蒸し豚のにんにく入り辛味ソース、特製ネギ

     チャーシュー、ピータンと自家製白菜の漬け物、大根もち、四川風水餃子、ショウロンポウ、海老

     のすり身トースト、揚げ鶏の辛味ソースかけ、湯葉の蒸し焼きMARLA風、スペアリブとブラックビ

     ーンズの辛し蒸し、モンゴイカとセロリの塩炒め、蟹肉と春雨の土鍋煮込み、MARLA特製麻婆

     豆腐、ご飯、生ビール、紹興酒、ジントニック

   

     日替わり3種の前菜盛り合わせ     蒸し豚のにんにく入り辛味ソース   特製ネギチャーシュー

   

     ピータンと自家製白菜の漬け物         大根もち             タレがうまい四川風水餃子

   

     ショウロンポウ              海老のすり身トースト            揚げ鶏の辛味ソースかけ

     

 湯葉の蒸し焼きMARLA風   スペアリブとブラックビーンズの辛し蒸し   モンゴイカとセロリの塩炒め

     

蟹肉と春雨の土鍋煮込み             麻と辣のキイタMARLA特製麻婆豆腐

午後9時半から「反省会」という観劇後の宴会。今日一緒に観た3人に、1週間前に同じ演目を鑑賞し

2人も駆けつけた。「MARLA」と言っても作曲家のグスタフ・マーラーとはちゃいまんねん。麻のマー

と辣のラーで、マーラー。痺れて辛い、つまり私の世界。因みにマーラーの交響曲5番は私の大好きな

曲で、長い長い曲のどの部分も好きだ。6番の「悲劇的」も好き。1皿が2人分の量なので、5人なら少し

ずつたくさんの皿数を注文出来る。ただ、麻&辣の世界としては、かなり抑えた辛さで物足りない。今

日のメンバーは辛い好きが多いのでl、最後の麻婆豆腐は「思いっきり辛くね」と注文。小さなご飯を

貰って乗っけて食べるとピリピリ、マーマー。ようやく求める辛さになった。深夜2時までやっている。

              ______________________

4月13日(日) 晴れ

朝 家食 ブロッコリーと豆とプチトマトのサラダ、エノキ茸ともやしと豆腐の味噌汁、「わかば」の腸詰

め、「浅野屋」のパン、ナタデココ&パイン

   

朝洗濯をして、朝食を食べたら何もする気がしない。試合とかプールとかいろいろ予定は立てたのに。

おやつ 早稲田「モスバーガー」 オニオンリング、木苺のショートケーキ、アイスレモンティー

   

夕方散歩に出ると、家の裏手で大勢の人が集まっている。ナニゴトカと窺うと、テレビ番組のロケだった。

スタッフに混じって出演者が見せた。氷川きよしだった。旅番組の中で「若」と言われるきよしクンが東京

を散歩する、といったコーナーがあるが、その取材らしい。番組の中では「ふらりと一人で」の設定なのだ

が、実際は大勢の人がゾロゾロと付いての風景だった。桜が散ってしまった神田川の午後だった。

夜 家食 菜の花と空豆のスパゲッティ、茹でたチンゲン菜とブロッコリーの「石垣島ラー油」トマトソー

     スかけ、エノキ茸ともやしと豆腐の味噌汁

   

菜の花、空豆、チンゲン菜、ブロッコリーを次々と茹でる。菜の花、空豆は、ニンニクと鷹の爪と一緒に

スパゲッティにした。これもみじん切りのニンニクに「石垣島ラー油」を入れて熱し、プチトマトをジャーっ

と入れてサッと炒める。それをチンゲン菜とブロッコリーに回しかける。「石垣島ラー油」は、とっても高

いが、具がたっぷり入っていて味が良い。今週は、イライラと待っていただけでムダにした時間が多か

った。大変なことは長年働いているから慣れているが、報われないとチカラが抜けるよねぇ。 無酒日

           _________________________

【今週の振り返り】

長いものが好きだ。長くて細いもの。紐とか蛇の話ではない。麺の話である。蕎麦、うどん、きしめん、

そうめん、冷麦、ほうとう、大分のだんご、ラーメン、ビーフン、春雨、フォー、スパゲッティ。白滝に葛切

りだって好きだ。信州に住んでいた頃、チリンチリンと鐘を鳴らしながら、おばさんがリヤカーに箱を据

えつけたようなものを引いて、うどんを売りに来た。うどん屋のおばさんと呼んでいた。呼び止めると、リ

ヤカーの上のくすんだ緑色の大きな箱を観音に開く。中には、丸うどんと「ひもかわ」という平べったいう

うどんの玉が、箱にズラリと並んでいた。油揚げもあったか。私が差し出した鍋に割り箸でうどん玉をす

くい上げては入れていく。家族は丸うどんだったが、私は「ひもかわ」が好きだった。きしめんより、厚さ

があり、うどんを延ばす時、単に押しつぶしたようなうどんだった。東京に来てから、この「ひもかわ」を

見たことが無い。あの地方にしか無いものだったのか。正確に言えば、長くて細くて、平べったいものが

好きだ。銀座の「泰明庵」では、平うちうどんしか注文しないのもそのせいだ。パスタ類でも、フィットチー

ネやタリアテッレがこれに当るから好む。ラーメンなら平打ちで縮れていると更に良い。それが透明の

麺だと理想的となる。随分前に湯布院に旅した時、夕食のために入ったイタリアンの店で、シェフと好き

な麺の形状の話になった。「平たくて、縮れて、透明」という好みが同じとわかって2人で握手した思い

出がある。今書いているようなことにナーンニモ関心もない人に「だから何なんだ?」と聞かれても困

る。ただ「好きです」というだけのことだから。ご麺ね。長くて細いものを、今週も6回食べた。

  

                  長くて細い麺がどーのこーのって、よっぽどヒマなんニャない?

           バックナンバーのトップへ      夢子倶楽部のトップに戻る