パクパク日記3年6月3週

  私だけのカウントダウンが始まり、大忙しざんす。今週の摂取総カロリーは?

    吉村裕之氏の写真展<湘南>

6月16日(月) 曇ったり降ったりの梅雨

昼 銀座「泰明庵」 野菜天麩羅平打ちうどん大盛り 1050円

  参考

銀座で一番好きな日本蕎麦屋なのに、何故か蕎麦はほとんど食べたことが無い。平打ちうどんばかり

だ。揚げ物が素晴らしい。かき揚げ良し、魚の天麩羅、穴子天良し、舞茸の天麩羅も旨い。中でも野菜

天は、その種類の多さにカンドーする。壁いっぱいに貼りきれないほどのメニューがあっても、客は自

分オリジナルメニューを頼む人がかなりいる。「冷たい野菜天そばに大根おろしととろろかけて」とか。

一緒に行ったSブーも「平打ちカレーに舞茸天乗せ」と注文した。たまにだから大盛りにしてしまった。

午後のおやつ 神保町「某」社 会議で出されたアップルパイとウーロン茶

夜 渋谷「COCYU」故宮 付き出し(ザーサイ)、大根とカリカリしらすのサラダ 680円、屋台のイカ団子

    600円、大根モチ南役風 580円、銀ムツの黒豆香味炒め 980円、ゴーヤーとシラスの台湾風チ

       ャンプルー、札幌生ビール、台湾紹興酒

   

   

NPO団体の常任理事会を終え、もう1つ用事を片づけて、渋谷のシアターコクーンに駆け込む。今月は

「2003 渋谷・コクーン歌舞伎」で「夏祭浪花鑑」を上演している。この劇場には、3週間前「オイル」を

観に来たが、1階の椅子席はすべて取り払われ、2本の花道と板敷きに座布団の客席が設えられてい

た。開演前から、狭いロビーでは、出演者達が扮装のままで練り歩き、小競り合いなどを演じて夏祭り

の雰囲気を盛り上げている。団七九郎兵衛と徳兵衛女房お辰を中村勘九郎、一寸徳兵衛を中村橋之

助、玉島磯之丞を中村獅童、傾城琴浦は中村七之助、団七女房お梶を中村扇雀、釣船三婦を坂東弥

十郎。コクーン歌舞伎は今回で十周年5回目、 「夏祭浪花鑑」は2回目の再演である。好きな役者の

1人である笹野高史が、団七九郎兵衛に殺される義父・義平次を演じたが、いくら達者な彼でも、やっ

ぱり歌舞伎とはテンポが微妙にズレて違和感は免れない。免れないが、出ない方が良かったか、とい

うと絶対次も出て欲しい。坂東弥十郎は存在感が大きい。それにしても、串田和美さんの演出と中村勘

九郎の組み合わせは、面白い芝居作りと観客サービスという点では究めた感あり。観客席を走り回る

などは序の口で、泥だらけで板敷き席の客を喜ばせ、大捕り物では人形劇あり、ミニチュア建物が空を

舞う。最後にはホンモノのパトカーまで出演?して、スタンディング・オベーションで幕を閉じた。渋谷の

街は意外と夜が早いので芝居やコンサートの後困るのだが、24時半まで営業の台湾料理屋を見つけ

た。安そうだし、これで美味しかったらいつも来よう。味は・・・・。うーん、全部が良いというのは難しい。

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6月17日(火) 雨

昼 第一ホテル東京「楼外楼」 飲茶コース(ザーサイ、ピータン豆腐、揚げ春巻き、海老蒸し餃子、中

      華ちまき、焼売、高菜そば(塩味)、杏仁豆腐) 2000円

   

   

朝から雨。麹町で友人の吉村裕之さんが写真展を開催しているので、朝一番で観に行く。<湘南>と

題した作品は、すべてモノクロだ。パクパク日記やホテル日記は、やっぱりカラーでないと伝えられない

ので仕方ないが、モノクロの世界というのも味わい深い。挨拶周りの途中で会社の近くのホテルに寄っ

て昼食。「楼外楼」といえば、その昔、よく赤坂の本店で渡り蟹の老酒漬けやイシモチそばを食べた。

夜 向島「波むら」 懐石コース(食前酒:パイナップル酒、付き出し:オマール海老とエシャレット、先附

      け:鱧ちり・寄せ莫大海、煮茄子・蒸し帆立、お椀:ち鯛けんちん巻、造り、焼物:まなカツオ塩焼き、

      箸休め:梅と赤紫蘇のゼリー、煮物:射込みカボチャ・引き上げ湯葉、マッシュポテト、揚げ物:鮎・

      蓮根しんじょ、酢の物:ところ天・蟹・モロヘイヤ、焼海苔、ハムサラダ、きゅうりと辛し味噌、シラス

      おろし、稲庭うどん、フルーツ(西瓜・枇杷・佐藤錦)、ビール、冷酒

   

   

   

   

日本で一番贅沢な食事場所は、料亭のお茶屋さんかもしれない。赤坂や神楽坂のお茶屋さんが次々

と消えてしまい、料亭街と言えば、今や向島くらいか。そんな向島の料亭に、何故か昔からちょこちょこ

と来る機会があった。お座敷では三味線に合わせて踊りを見て「奴さんだよー!」と合の手を入れた

り、お座敷遊びには独得の贅沢の世界があった。いや、贅沢だけでは無い日本古来の「粋」を感じられ

た。しかし、お座敷での過し方も徐々に変化している。私は懐石コースを選んだのだが、お連れ頂いた

方お二人は一品料理を召し上がっている。コース料理に加えてそのオスソ分けも頂くから、凄い量を食

べてしまった。お座敷で特製のマッシュポテトなんて面白いよね。それがクリーミーでとっても旨いよ!

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6月18日(水) 曇り時々雨

昼 代々木「NARA」 プレートランチ(牛肉のハンガリー風煮込み、ライス、サラダ、コーヒー) 1000円

   

メニューに「牛肉のハンガリー風煮込み」とあったので、大好物の「グヤーシュ」と思ったら、牛肉をパプ

リカを加えてじっくり煮込んだものだった。ハンガリーに旅行した時、あるレストランでお昼に食べた「グ

ヤーシュ」が忘れられない。余りに美味しくて丼のような器に5杯も食べてしまったのだ。お陰でその日

の夕食はパスしても後悔はしなかった。何度か自分でも試してみたが、どうしてもあの味が出せない。

夜 港区海岸「ひさご寿司」 寿司コース(蝦夷バイ貝、毛蟹、鯵と生姜のタタキ、イサキの刺身、もずく

       酢、穴子の煮立て、刺身盛り合わせ(紀州のマグロ、青柳、〆鯖、スミイカ、久里浜のタコ、熊本の

      車海老など)、イサキの潮汁、鮨、ビール、冷酒

   

      

   

海岸通りの今年63年目を迎える老舗の鮨屋。女将がスゴイ!料理を並べながら「このイサキは外房で

1本釣りで上げたものです。後で骨と頭は潮汁でお出しします」「もずくは門司港で取れたもので、キメ

の細かさが違います」「青柳は浦賀水道で・・・・」「タコといえば久里浜の・・・・」と立て板に水の勢いで

説明がある。「金沢八景沖で捕れた穴子は、お客さまの到着に合わせて、裂き立て、煮立てで・・・」

ちろん、説明だけでなく、魚、鮨も素晴らしく美味しかった。宴の途中から、話はヤケにマジな方向に。 

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6月19日(木) 曇り 九州・四国地方に台風6号来襲

昼 銀座「いちこし」 パスタランチ(トマト味野菜スープ、サラダ、カルボナーラ、プリン、アイスミルクテ

       ィ) 1050円

   

出張前の慌しい時間ながら、Yさんと食事。みんな苦労もしているし、しっかり活躍している。スゴイね。

夜 神戸・御影 「THE GARDEN ORIENTAL 蘇州園」 コース(マグロとアボガドのマリネ、鯛のカル

       パッチョ、パン、赤座海老と魚のジャパニーズブイヤベース、柔らかい但馬牛ほほ肉赤ワイン煮込

        み、とろりとしたガナッシュの入ったチョコレートケーキ、お茶)

   

   

大阪から車で神戸に向かった。御影駅から住宅街に入ったところに「THE GARDEN ORIENTAL 蘇州

園」はある。全体の面積がどれほどあるのか聞き忘れたが、庭園もあって相当に広い。複雑で入り組

んだ廊下を案内されて歩いて行くと、そこに庭に面したとてもお洒落なレストランがあった。手前には居

心地の良さそうなバーもある。ここでは今流行りのレストラン・ウエディングも盛んに行われているよう

だ。かつて一緒に仕事をしたI君、J君、M君となら、もっとクダケタ店だろうと思うのだが、この店にはM

店長、S営業マンがいるのでね。誰かがあの話をすれば、別の話を思い出したりして昔話に花が咲く。

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6月 20日(金) 晴れ

朝 ホテルヒルトン大阪 自室でフルーツ

   

午前中仕事を済ませて新大阪へ。駅の売店には、絶好調タイガース商品が目立つ。「勝ちたいんや

っ!」ドリンクには笑ってしまう。新幹線の中で「負ける気がせえへん!」という見出しで、前夜の阪神

勝利を伝える新聞を読む人が目立つ。ま、ごくたまのことだから嬉しいのはわかる。油断は禁物やで。

昼 名古屋・錦「うどん 錦」 カレーうどん 650円、ご飯 50円

   

きしめん、味噌煮込みうどん、櫃まぶし、台湾ラーメン・・・・・。名古屋で食べる昼は大いに迷う。でも、

気分はすっかりカレーうどんだ。ところが「カレーうどんの究めつけの店に」という私の要望に応えてM

君が連れて行ってくれた店は、どうやら間違いではないかと思うのだ。決して不味くは無い。うどんその

ものはコシもある。しかし、わざわざタクシーで行くとこか?ゴトゴトで箸が立ってしまう。腹立ち紛れに

一味唐辛子をたくさんかけた。次は名古屋のカレーうどんならここだ!という店に行こう。頼むでM君。

午後の軽食 新幹線で ピリ辛ポテトサンドイッチ 550円、コーヒー 270円

   

お腹が空いていたのではないが、駅のホームで「ピリ辛ポテトサンドイッチ」を見つけた。サンドイッチで

「ピリ辛」ってどんな味なんだろう?という好奇心で買って食べちゃいました。ちっとも辛くなかったです。

夜 銀座「ペリニヨン」 特別コース(オリーブ、百合根を敷いたウニとキャビアのコンソメゼリー、夏野菜

       のテリーヌ、サマートリフをあしらった温かいアワビのコンソメ仕立て、フレッシュフォグラのソテー 

       無花果添え、トマトとコンソメのスープ、スズキと帆立のすり身のオーブン焼、鴨のソテー 温野菜

       添え、特製オムライス、夕張メロンとアニスのババロア 檸檬シャーベット、デザート全部盛り(チョ

       コレートシフォンケーキ、バナナのタルト、ぶどうのゼリーなど)、ミントティ、中国茶 2種、ドライシ

       ェリー、白ワイン、赤ワイン2種、グラッパ

   

   

   

「美味しいワインを飲みましょう」という食事会。午後8時半に銀座に集まる。特別コースというのは、少

量多品種の料理を食べたい!というKちゃんの指定コース。レストラン側は、最後のオムライスを食べら

れる量というのが目標なのだとか。こういうのいいよねー。白1本、赤2本のワインも実に美味しかった

し、料理も素晴らしい!! もう「ダイエットって何?」ってカンジ。そんなカンジだから、最後のデザート

はどれを選びますか、と聞かれて「全部」と言ってしまった。後悔するのはイヤだかんな。旨かった。

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6月21日(土) 晴れ 暑いハズだ東京は33.3度 沖縄では梅雨明け

昼 新橋・新橋駅前ビル1号館「ビーフンAZUMA」 並スープビーフン 550円、バーツァン(中華

       ちまき) 600円

   

今のところ、とても忙しいので今日は休日出勤。その前の腹ごしらえは、ビーフンの東に行った。夜は

宴会も承ります、と張り紙があるから他の料理もあるのだろうが、昼はビーフンとバーツァンのみ。ビッ

クリするほど美味しくもないし、その上高いのにどうして昔から行ってしまうのかなぁ。そこが不思議だ。

夕方のおやつとお茶 銀座・グリーンビル「サロン・ド・テ・マドレーヌ」 タルトフリュイ 450円、

     アプリコ ットティー 380円 セット値引き50円

   

休日の会社は静かだ。電話もかかって来ないし、メールもガンガンは来ない。フラッと部屋に遊びに来

る人もいない。本人がその気であれば、仕事に集中出来る。珍しく集中して仕事をやっつけたので、喉

が渇いた。中央通りに行ってみると、そこはホコテンだった。あら?ホコテンって随分前に無くなったと

思っていたのに。昨夜の「ペリニヨン」のタルトが忘れられずにタルトフリュイを食べる。うーん違うなぁ。

夜 早稲田「メーヤウ」 ダブルセット(インド風激辛チキンカレー☆☆☆☆・インド野菜カレー☆半分) 

      950円、+サラダ 100円、 +ラッシー 200円

   

今週カレーを一度も食べていないことに気がつく。「メーヤウ」でダブルカレー。うぅ、辛い!!無酒日

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6月22日(日) 今日は夏至 晴れのような曇り

朝 家食 銀座「ペリニヨン」の特製ビーフカレー、サーモンのカルパッチョサラダ、青さのスープ

   

金曜日に夕食を頂いた銀座の「ペリニヨン」からお土産に特製のカレーを貰って来た。フランス料理の

店だから正統な欧州カレー。ゴロゴロ入った大きなビーフは、噛むか噛まないうちに、ハラリとくずれる。

ネットリとしたカレールーは、甘さの中にほんのりと辛味も感じられ、カンドー的。カレーの好みはインド

に偏っていたが、欧風カレーもなかなか。「ペリニヨン」のカレーは貴族的で「サー」をつけたい位だ。

おやつ 「北菓楼」のイカおかき、マドレーヌ、チョコレートブラウニー、「僕のお茶」の煎茶

   

夜 早稲田「かつの花」 上ロースカツ定食 1500円

   

コンフェデ杯でのコロンビア戦の勝利を祈って「勝つ」を食べよう。「かつの花」は懐旨新味と銘打ってい

る。夜の定食は初めてだが、A定食の上ロースカツにする。アメフットの決勝戦を前に、黒豚スペシャル

ロースカツ丼をヤメ、特別ヒレカツ丼にして1点差で負けたしな。やっぱり、人間失敗に学ばねば。厚い

カツは随分と時間をかけて揚げるんですね。衣はカリコリ、肉はジューシー。ニッポン勝ってね。無酒日

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【今週の振り返り】

会社は「船」に例えて言うとわかりやすいかもしれない。就職する時は、船がズラリと並んだ港にいるの

だろう。どこに向かう船に乗るのか、規模の大小は、船長や乗組員の人柄は・・・・・。迷った末に私が初

めて乗った船は、かなりスカで、乗組員の叛乱に乗じてアッという間に降りてしまった。次に乗った船は

最初の船よりはトン数は大きかったが、とにかく忙しかった。乗船したばかりのペイペイなら、デッキの

モップがけでもしていれば良いのかと思いきや、マストに登って帆の修理をやらされたり、積荷のチェッ

ク、乗客の接待までやらされた。(船舶会社に入ったのではないので、仕事の内容はウソですよ、例え

話ですから)その船は、寄港地に着く度に、更に大きな船を取得して乗り換え、地球を一周した頃に

は、私が乗り込んだ時とは比べ物にならない程の大きな船になっていた。船旅にはいろいろある。景気

という悪天候に何度も見舞われ、嵐で転覆の危機もあった。時には、海賊船に襲われて、ドンパチやっ

たことも一度や二度ではない。警備艇が乗り込んで来たこともあった。しかし、好い天気が続き、気持ち

の良い海風が吹く日も多かった。小娘だった私も姐御になって、イッパシに後輩クルーに指示なんか飛

ばしていた。船においては船長の役割が重要だ。船全体の責任があることは当然だが、何より「あそこ

に行こう!」と進路を指し示さねばならない。同級生もいろんな船に乗ったが、当時は巨大だった船に

は沈没したものもある。乗組員として一緒に働いた先輩や仲間もいろいろな人生を歩んでいる。何度も

船を乗り換えている人、自分の船を持った人、今や陸に上がって悠々ゴルフ三昧の人。一方、船には

新しい乗り組み員がどんどん入って来る。皆若い。古株船員である私の顔など知りもしない。でも、こん

な若い人達がこれから船を引っ張っていくのだろうな。さてと。ここらで、長い間乗っていたこの船から

降りる支度でもしましょうかね。

          海の次に、池はどうグワグワァー?

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