パクパク日記3年7月3週
モモの愛情溢れる叱責を夢子はどう聞いたのだろうか
7月14日(月) 雨午後から曇り
朝 家食 ツナと卵の焼サンドイッチ、トマト、桃、ワカメスープ
さぁ、今日は張り切って大掃除をしよう、と起きたら雨。梅雨明けは遅いらしい。ヤル気が無くなっちゃっ
た。洗濯だけする。桃が熟れてどんどん甘くなる。桃の皮を剥くと、しばらく桃の匂いがしていいよねぇ。
午後のお茶 早稲田「アララカララ」 コーヒー 450円
ひらがな会社に行く以外は、自宅が職場である。自宅で仕事って、まぁ原稿や仕事のメールを書くなど
はやってはいたけど、急に「家が本格的な職場」です、だからなぁ。家って、休息するところだったし、ダ
ラダラするところでもあった。家職場では考えごとが出来ないので、外出。確かに場所を変えると、忘れ
ていた重要なことを思い出したりで成果あり。こう書くと、仕事がいかにもありそうだが、実は全然ない
のでありますよ。ハハハ。会社作ったばかりだし。プールで1100メートルの運動。モモに叱られたしね。
夜 家食 鰆とイカの味噌漬け焼、「楽粋」の極吟豆腐の冷奴、「ふくや」のドッガラ辛し明太子、野菜サ
ラダ、五目ひじき煮、青さのスープ、ご飯
久々に我が家の食卓にたくさんの皿が並んだ。とはいえ、調理熱は未だ低いまま。よく見れば、切った
り、焼いたり、温めたりしただけの皿ばかりなんですけどね。それでもこういう食事が美味しい。無酒日
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7月15日(火) 曇り時々晴れ間
昼 赤坂「ポワソン六三郎」 体にやさしい料理コース(先附け:とうがんとほんのり酢の効いたジュレ、
合肴:鱧ジュンサイとオクラのすり流し・茄子の田楽・カツオ刺し・小芋とろろ粒蕎麦、夏野菜のフレ
ッシュハーブのサラダ、たっぷりナムルの黒胡麻うどん、デザート) 2000円、ウーロン茶
元部下のM君からの誘いでランチ。M君は「ポワソン六三郎」の体にやさしい料理コースを予約してく
れていた。ポアソンとはフランス語で魚。あの道場六三郎さんが、和食をベースにジャンルに捉われな
い「手頃な値段」「本物かつヘルシー」を目指す店だそうだ。数年前このビルの地下の同店で夜のコー
スを食べたことがあるが、今は営業していない。約束の時間は11時半。M君は来ない。10分、15分、
20分・・・・。ちょっとエラソウな店の人が「このテーブルは12時50分迄のご予約となっております。コ
ースは1時間かかりますのでねぇ・・・・これだけ遅れられたらキツイですよ、どうなさいます?」。どうな
さるって、アータ、私招かれた方だから勝手にキャンセルはできませんよ!26分遅れてM君が来た。
赤坂で4年近く働いていて、予約も自分でしたのに道に迷った?急いで食べたので、味はあまりわから
なかった。それにしてもかなり広い店を見渡すとM君以外客は全員女性。消費は女性が担っている。
夕方のお茶 銀座「店の名前は忘れました」 コーヒー
映画のハシゴをした。1本目は『ミニミニ大作戦』。原題は『The
ITALIAN JOB』で1969年のリメイク
版である。車には疎い私だが、英国の名車ミニが大活躍する痛快ドロボー映画には胸がスカッとした。
この手の物語には、常にとんでもないスペシャリスト達が登場するが、私は泥棒作戦に必要とされるど
の能力も著しく落ちるなぁ。メンバーにはなれん。次は『さよなら、クロ』。副題に「世界一幸せな犬の物
語」とある。長野県の松本深志高校に実際に住みついてしまい、「番犬」として職員名簿にも載ったクロ
の話だ。映画では、秋津高校と校名は変更されていたが、私の兄2人は松本深志高校の出身だ。同校
の学園祭は「とんぼ祭」というが、両親と何度も見に行った。あの頃クロはいたのだね。妻夫木聡君が
主役。地方の行儀の良い進学校として描かれているけど、もっともっと旧制中学の校風があればなぁ。
夜―1 銀座「ラージマハール」 マハラジャコース(スープ、サラダ、タンドリーチキン、マトンティカ、タ
ンドリージンガ、フィッシュティカ、カレー(チキン、マトン、茄子 全部ベリーホット)、サフランライス、
ナン(チーズナン、ガーリックナン、ナン)、2種のアイスクリーム、ラッシー、生ビール、赤ワイン
「辛いもの同好会」の例会。顧問の私の会社変更記念でもあるということで、当初12名出席予定であっ
たが、やっぱり「仕事の都合」と「発熱」で5人欠席。「ラージマハール」は私の推薦で決めた。メインのカ
レーは辛い会だから、もちろんベリーホットを注文したが、サフランライスに加えて、ナンも3種。量が多
過ぎて、いくら食べても減らない。で、お土産にして貰った。レアなレトルトカレーを皆に頂く。ありがと。
夜―2 新橋「アナハイム」 ジントニック
流れて「アナハイム」へ。小さな店だから、声の大きさは倍に響く。途中M子の意識が無くなってしまう。
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7月16日(水) 曇り 時折雨
朝 家食 「ラージマハール」 のカレーベリーホットとナン(チーズナン、ガーリックナン、ナン)、白桃、
「奥中山高原農協」のジャージーヨーグルト
ゆうべ「ラージマハール」でオミヤに貰って来たカレーとナンで朝食。カレーも3種類、ナンも3種類混じ
っていて都合がいいや。レストランで食べ残したら、絶対オミヤにして貰うべき。外国も当然そうするよ。
午後のおやつ 新宿・伊勢丹「カフェ・フィオーレ」 白桃のムース、コーヒー
今晩一緒の人たちにお土産を買うために伊勢丹へ。デパ地下から、シャワー作戦で上の階に行ってし
まったところはバーゲン売り場。買いましたよ、10点。ついでに、カフェでケーキとお茶もしましたよー。
夜―1 門前仲町「深川志づ香」 お任せコース(蛸とワカメとキュウリの胡麻酢和え、刺身盛り合わせ:
めじまぐろ・蝦蛄・平目、穴子の白焼、蓮根と海老のしんじょ、加茂なす、あげ巻貝のウニ焼き、稲
庭うどん胡麻だれ、ビール、冷酒(瀧自慢:三重、墨廼江:宮城、伯楽星:宮城)
スーパーマンご主人のいる「深川志づ香」。お任せのコースは、写真の料理に稲庭うどんがついて6千
円。お値打ちですよ。今晩用意された日本酒は3種だったが、4人とも酒呑みだから全部飲んだ。話の
中心は、最近チワワのクーちゃんにぞっこんの1人。自分の家にもクーちゃんが来れば良いとカンタン
に考えている。動物を飼うには相応の犠牲の覚悟が必要と女性軍は諌める。彼は聞かない。ガンコ!
夜―2 門前仲町「ビッグフォーン」 ジントニック
生演奏があった。クーちゃん話は更に続く。4人目のKちゃんは、クークー寝ているぞ。おい、起きろ!
お・き・な・さ・い!!って言っているのに。
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7月17日(木) 晴れたり曇ったり
昼 三番町・ホテルMIKADO「水仙」 辛いカレー定食(サラダ、デザート付) 1000円
ひらがな会社の近く(と言っても結構歩く)の「水仙」では毎週木曜、金曜限定の辛いカレー定食を出す
と、2ヶ月前にA君がメールで教えてくれた。今のところ出社する日は自分で決めてよいので、カレー定
食のある木曜日に行くことにする。へへへ。カレー曜日のせいか、店は行列。辛いカレーと名乗っては
いるが、それ程の辛さではない。A君の情報では「「お替りが出来る」ということだった。もちろんした。
「三分の一くらい」と言ったのに半分はあった。但し肉は無し。あらら、H副会長とAYが店に来られた。
夕方のお茶 赤坂「セtガフレード・ザネッティ」 アイスコーヒー
午後6時過ぎの赤坂。1杯300円のビールを買って、静かにほっこりしているのは女性達。そうかぁ。
夜―1 赤坂「タートヴァン」 ゴーヤ入り夏野菜のトマト煮、冷製ホタテ貝のタルタルソース、ジャーマン
ポテト、トマトサラダ、ベーコンとシメジのサラダ、スパニッシュオムレツ、自家製ピクルス、カラスミ
のクリームパスタ生ハムのせ、チーズ盛り合わせ、(鶏のバジル風味揚げワインの柚子胡椒ソー
ス)、ギネスビール、ジントニック5杯、マルガリータ
神戸女性社長OCちゃんの赤坂の事務所へ。東京にも事務所を構えているのだ。事務所から徒歩3分
の「タートヴァン」に行く。6時半だ。「ほうほう、昨夜夢子倶楽部をご覧になった方がいらしたと。それは
結構、結構」。誰をお連れしても「バーなのに、どうしてこんなに料理が美味しいの」と大好評だが、今ま
で一番大食いしたのはSブー。しかし、その記録も今晩破られた。OCちゃんは「ちょっと空腹くらいです
かねぇ」と言っていたのに、食べる食べる。食べることで、日頃の疲れが解消されるなら安いものだ。最
後の鶏のバジル風味揚げワインの柚子胡椒ソースは彼女1人が食べ、私は呆れて水を飲んでいた。
夜―2 赤坂「楽屋」 ウーロン茶、カワキモノ
私は帰って寝たい気分だったが、OCちゃんは「楽屋でもっと元気になろう!」と張り切っている。なら、
行くか。いっぱい歌ってしまいましたよ。女3人、苦しくてもここが踏ん張りどころよ、と慰め合ったのだ。
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7月18日(金) 曇り 夜半パラパラっと雨 MATUIがサヨナラホームラン
昼 有楽町「慶楽」 海老の焼きそば 1000円
これはスープ炒飯
故池波正太郎さんが好きだった「慶楽」は、私も好き。池波正太郎さんが好きだった海老焼きそばは、
私も好き。一緒に行ったTちゃんにはスープ炒飯を勧める。どっちもメニューに無いが普通に注文する。
午後のお茶 東銀座「ベローチェ」 アイスコーヒー 180円
午後から用事をやっつけてから『二重スパイ』を見た。この20年ほどは、年に1、2度しか映画を見なか
ったのに、2週間で5本だよ?退職っていいねぇ。脱北を装って南の諜報機関に、凄惨な拷問に耐え、
信頼を獲得してまんまと潜り込むニ重スパイ イム・ビョンホを韓国の大スター:ハン・ソッキュが熱演。
1980年当時の南北問題を扱っているが、イム・ビョンホが今の時代の人物だったらどうしたのだろう。
夕方のおやつ 歌舞伎座「檜」 ヨーグルトのババロアとコーヒー 900円−歌舞伎会員割引き
90円=810円
7月の歌舞伎座は、市川猿之助の奮闘公演。もう33年も続いているというから、凄いなぁ。継続は力な
り。さて、その33年目公演の夜の部は「通し狂言 四谷怪談忠臣蔵 −仮名鑑双絵草紙―」。なんだっ
て?四谷怪談と忠臣蔵がどうしてくっついちゃうのよ? いいの、いいの。とにかく、くっつけちゃったの
だから。だから塩冶(赤穂)浪士の討ち入りの場面で、高家(吉良家)の家来として伊右衛門が浪士と
斬り合いなんかするのである。おまけに、池の中からはお岩さんの幽霊まで出て来てしまう。うーむ頭
が混乱して来た。お約束の宙乗りあり、本水あり、お話も派手な演目ダブルだが盛り上がり今一つか。
夜 銀座「ハリドワール」 バジャ(オニオンとナッツのスパイシーなかき揚げ) 600円、季節の野菜カ
レー(ベリーホット) 1200円、イエローライス 350円
今日の夜は銀座バー飯の予定だった。しかし、先週末モモに叱られたので酒は飲まないことにした。私
は素直だ。じゃ、カレーだ。え?今週カレーは4回目よ?いいじゃん、好きなんだから。無酒日エヘン。
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7月19日(土) 曇り イチロー9回表に、初の満塁ホームラン!
昼 四谷「純広東家庭料理 嘉賓」 撈麺(牡蠣ソース和えそば) 800円、水餃子(小) 400円=1200
円−土曜日割引20%=960円
「嘉賓」はかひん、と読む。この店に初めて連れて行って貰ったのは、もう20年以上前になるだろうか。
どの料理も美味しいが、ご馳走の最後に食べる撈麺(ろうめん)がとりわけ美味しかった。牡蠣ソースと
ネギが入っているのだが、見たところは、ただ麺を炒めただけのようだ。私達は、この料理のことを「素
そば」と呼んでいた。細い細い麺で、何とも旨い。撈麺と豚肉入りお粥のセットメニューもあるが、一度こ
の麺をお腹いっぱい食べたかったので一品で頼んだ。山のようにあって嬉しい。しかも土曜日で2割引
きだというので尚嬉しい。店に入ると格闘家で今や議員先生が、凄い食欲で召し上がっていた。満腹。
おやつのつもりだったけど夕食 新宿高島屋「カフェ・ド・ブラン」 アフタヌーンティーセット 1500円
お盆旅行の帰りの切符は買ったぞ。新しい家の打ち合わせも終了。次はベッドだ。ここのところ、新しく
買おうと思っているベッドを検討していて、そのためだけにホテルに泊まったり、パンフレットを取り寄せ
たりしているのだ。人生にとって、眠りは大事だもん。東急ハンズの売り場で、今一番惹かれているベッ
ドに寝てみた。あぁ、気持ちよかー。これなら不眠症気味の私でも熟睡出来そう。昼あんなに食べたの
に、小腹が空いた。ん?大腹か? この店には、せっかくアフタヌーンティーがあるんだし、それにしち
ゃおうっかなぁ。で、しました。飲み物はコーヒーだからアフタヌーンコーヒーね。これで夕飯はヌキだ。
夜の軽食 家食 「ローソン」のコシヒカリおにぎり(焼さけハラミ)、「旭松」の胆々春雨、クエン酸
「これで夕飯はヌキだ」のつもりだったが、じ、実は小腹が空いてしまった。で、ローソン調達。調理熱は
相変わらず絶不調なのですよ。これ両方とも美味しくてクセになっちゃうなぁ。困ったことです。無酒日
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7月20日(日) 曇り
朝 家食 「ホテルオークラ」のポテトグラタン、イングリッシュマフィン、「ふくや」のどっからめんたいこ、
小茄子のニンニク和え、トマト、クエン酸
九州では集中豪雨。300ミリリットル以上の雨が降って川が氾濫し、熊本の水俣では大きな被害があっ
たと言う。自然災害は怖い。東京は曇天である。気が抜けてしまったので、イングリッシュマフィンにT
世ちゃんに貰ったどっからめんたいを乗せて食べてみた。ホテルオークラのポテトグラタンが旨い。
午後のおやつ 早稲田「モスバーガー」 杏仁果実 300円、ライムレーズンスティックケーキ 150円、
コーヒー 150円×2杯
「モスバーガー」のデザートはかなり食べている。杏仁果実は、中でもかなりレベルが高い。と思うよ。
夜 家食 「ホテルオークラ」のビーフハンバーグ、イングリッシュマフィン、ゴーヤーチャンプルーサラダ、
ワカメスープ
料理を作る気が起きないのは頭の痛いことだが、デリカ中心食は用意も片付けもちゃちゃちゃーっとや
れば済むカンタンなところは実に良い。しかし、やっぱり作ったのとは満足感が違うのよね。 無酒日
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【今週の振り返り】
この3週間、今更ながらに「有り難い」と思う存在がある。街中に溢れるコーヒーショップチェーンだ。い
つか、家事をナンにもしないおじさん、お父さん達にセルフサービスを教え込んだのはマクドナルドだ、
などと書いたことがあるが、今街の中をプラプラする身になって、その有り難さが身に沁みる。毎日用
事はある。仕事だったり、手続きだったり、昼や夜の食事の待ち合わせでもある。朝10時に家を出たと
して、仮に約束が11時、12時、3時、7時だったとする。いや、仮にではなく、よくある日程だ。12時に
食事を誰かとして1時から3時までどうするか。移動しても1時間半は余る。映画を見る程ではないハ
ンパな時間。そんな時は、お茶がよろしい。トイレも使わせて貰い、休息も出来る。3時からの打ち合わ
せが終わって、次は7時だ。書店をぶらついても、まだ時間が残る。家に戻るのはメンドーだから論外。
ここでやっぱりコーヒーショップに入る。昔だって喫茶店はたくさんあった。しかし、1日に何度も行くよう
になると、毎回350円、400円、500円と払う気にはならない。ホットもアイスも、一番小さいサイズなら
180円で飲むことが出来るって、今更ながらに良いサービスだなぁ、とつくづく思うのだ。しかし、コーヒ
ーショップチェーン大増殖の陰で、昔ながらの喫茶店が消えて行く。金曜日、有楽町にある昔ながらの
喫茶店に入った。純喫茶というヤツだ。ステンドグラスと蔦の這う外観。中に入ると、懐かしい独得の匂
いがムッとする。フカフカで沈んでしまうようなソファセット。ウェイトレスがおしぼりと水を運んで来る。小
さなコーヒーカップで、すぐに無くなってしまう飲み物。そしてレシート。音楽はクラッシックだ。大学生の
頃から、喫茶店が大好きだった。当時は「サテン」と呼んだ。めったに見つけることが出来なくなった昔
ながらのサテンで、たまに憩いながらも、毎日180円コーヒーを有り難く飲む夢子であった。
何とか喫茶って、昔いろいろあったよニャー