パクパク日記3年8月2週
台風の後は雨と10月並の気温。「無暑見舞い」を出さなくちゃ。
郡上踊り
白川郷
8月 11日(月) 晴れ 暑いが風があって気持ちが良い
朝 家食 ハムと卵のサンドイッチ、豆大福、ヘルシア緑茶
昨日は、台風一過で無理やり夏らしい晴天になったようだ。今日も晴れたが、既に秋が忍び寄っている
という噂も。沢木耕太郎氏の作品ではないが、それでは「一瞬の夏」になってしまう。夏は暑くてキライ
だが、寂しいよね。朝から大洗濯大会。洗濯ものが風に気持ち良さそうにたなびく。ここずっと贅沢ばか
りしていたから、今週は「ショボイ食事」にすっかな。という訳で今朝は慎ましやかな朝食でありまする。
昼 早稲田・大隈商店街「沖縄食堂」 ゴーヤチャンプルー 600円、レディス沖縄そば 550円
何百回も店の前を通っているのに、何となく入らない店ってありません?「沖縄食堂」もそれ。入ってみ
たい気もあるのだが、何となく通り過ぎる。目当ての店でカレーを食べようと思っていたのだが、昼休憩
になっていた。じゃ、勇気を出して「沖縄食堂」に行ってみよう。禁煙の店だった。しかも、オーナーも店
のスタッフも誰ひとり沖縄出身ではないという。レディス沖縄そばは麺が半分。他の料理との組み合わ
せには良いが、この量で550円は高いわな。ゴーヤチャンプルーは上品な盛り付けだが塩味が濃い。
午後のおやつ 早稲田「モスバーガー」 豆腐花 300円、コーヒー 150円
豆腐花には「桂花陳酒入り」とあった。クチナシの良い香がするお酒。酒弱の人はこれでも酔うのか。
夜 家食 鰻丼、チキンサラダ、金時豆、香酢
今日は肉体労働をして、汗を流した。風呂から上がってショボイ夕食を摂る。つましい一日だ。無酒日
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8月 12日(火) 曇りだが、しょっちゅう雨が降るヘンな天気
遅―――い昼 九段下「スリランカカレー KANCHANA」 チキンカレーベントク風(大辛)ライス付き
1000円、カンチャイサラダ(ハーフサイズ) 250円、南瓜のタイ風カレーちょっと
朝9時半出社。会議、打ち合わせが続き、昼食は何と3時半になってしまった。読者のペコさんから教
えて頂いた、あのカレー屋に行こう。教えては貰ったが、実は「カンチャナ」は前を通ったことがあって
「今度食べようぞ」と思ってはいた。無農薬栽培のスパイスをスリランカから直輸入しているようで、カレ
ーの種類は6種類。ライスかナンか、あるいはご飯半分とナンのハーフサイズの組み合わせでも可能。
料金は違うけどね。辛さも中辛、辛口、大辛の3種類ある。ペコさんのオススメは「チキンカレーベントク
風(大辛)ライス」だったので、その通りに頼む。チキンはトロトロに煮込まれて、優しい辛さ。女主人が
「辛さはいかが? ご飯足りなかったら足しましょうか? 良かったらほんのちょっとだけど、南瓜のココ
ナッツカレーも食べませんか?」と親切。「美味しいけど、大辛でも辛さが足りない」と正直に言うと、「そ
れなら裏メニューに激辛があったのに」ということでありました。何度か通いそう。パコさんありがとう。
夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 北海道水タコのしゃぶしゃぶ風サラダ、ピリ辛オ
ムレツ、ネギトロ巻、シェフサラダ(ハーフサイズ)、マルゲリータピッツァ、ギネスビール、デュベ
ルビール、ジントニック、トマティーニ、巨峰のカクテル1、白桃のカクテル、巨峰のカクテル2
トマティーニ 巨峰のカクテル1 白桃のカクテル
パソコン家庭教師のA先生のおでまし。作業後食事のご希望を伺うと「セラーバー」。今晩は空いていて、フルーツ
を使ったカクテルをたくさん作って貰う。巨峰も白桃もウマイなぁ。旨過ぎて、つい飲み過ぎてしまうのがイケマセン。
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8月 13日(水) 晴れ お盆なのに涼しいよ
昼 東銀座 「シチューの店 銀の塔」 おすすめミニセット(ミニグラタン、小鉢3品、ミックスシチュー、
漬け物、ご飯) 3500円
歌舞伎座近くのシチュー専門店。昔から歌舞伎役者が楽屋に出前に頼んで食べるビーフシチューの店
として私の頭にあった。シチューは、タン、ビーフ、野菜、ミックスの4種。単品で2300円、大盛り2600
円と、かなりお高い。もう1つの自慢は1800円のグラタン。というか、メニューはこの2種しかない。たっ
た2つの名物料理を両方食すなら、ミニセットがお得。グラタンの具は海老と生椎茸でマカロニなどの
具は入っていない。つまり、グラタンの大部分は濃厚なベシャメールソース。切干し大根、ぜんまいなど
の純お惣菜の小鉢3種、ご飯茶碗で出て来るご飯をお箸で食べるスタイルで、シチューと言いながらま
さに和食なのである。近所のサラリーマン、OLらしい客が多くて「みな金持っちやなぁ」と驚いたぞよ。
夕方のおやつ 歌舞伎座内「欅」 バニラアイスクリーム、コーヒー
8月の歌舞伎座「恒例納涼大歌舞伎」は、中村勘九郎の座長公演で、1部、2部、3部仕立て。普通は
昼の部:午前11時―午後4時、夜の部:午後4時半―午後9時前後の公演スタイルなのだが、8月の
納涼歌舞伎に限って、午前11時からの1部、午後2時半からの2部、午後6時半からの3部構成であ
る。特別編成の理由を「普段夜の部でも観劇できないお父さんにも観に来て欲しいから」と勘九郎さん
が語っていたのだったか。2部は『通し狂言: 怪談牡丹燈籠』。三津五郎、福助、勘九郎のトリオでは3
回目ということだが、『牡丹燈籠』は昨年9月吉右衛門、魁春の主演で観た。噺家の三遊亭円朝の作で
文学座と歌舞伎、あるいは共演で上演されてきた。文学座公演では杉村春子が演じたお峰の役は中
村福助。福助は、威勢のいい女房役をやらせると、ナンとも言えない可笑し味があって存在感がある。
夜 東銀座 「健菜倶楽部」 付き出し:ネギトロの湯葉巻・蕎麦チップ、花山葵醤油漬け、アガリスクポ
ークの冷しゃぶサラダ、蕎麦饅頭揚げだし、七草餃子鍋八丁味噌仕立て、二色純蕎麦、生ビー
ル、冷酒(澤乃井・東京)
2部は最前列花道横の席で、幽霊のお露と乳母お米が隣に立っていたりして、ゾッとしたが、3部は桟
敷席に小S子さんと座る。野田秀樹作・演出の『野田版 鼠小僧』。2年前初の野田&勘九郎の『野田
版 研辰の討たれ』が大評判を取って、今回が2度目という訳だ。勘九郎、三津五郎、扇雀、弥十郎、
福助、橋之助、孝太郎、勘太郎、七之助、獅童と賑やかな布陣で、スピーディにして大笑いの舞台を展
開する。野田秀樹さんの『オイル』では寝てしまう程退屈したが、今日は役者が全員達者だから2時間
の舞台がアッという間に終わってしまった。それにしても歌舞伎役者って、みんな芸があるからスゴイよ
ね。それに野田版を演じることを、全員が半ば学芸会のように楽しんでいるのが客席にいてもわかる。
9時半過ぎに舞台がはねてから「健菜倶楽部」に行く。元料理の鉄人の中村孝明さんがやっている店
だ。蕎麦とうどんを素材から見直して滋味を深め、健康的な食材を使った新しい食の提案なんですっ
てさ。ポリシーはわかりやすいのだが、高級を装った居酒屋のようで、カンドーの少ない店であった。
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8月 14日(木) 雨 気温20度!お盆なのに10月並?
昼 高田馬場 「タイ屋台料理 カオタイ」 タイ料理のランチヴュッフェ(春雨サラダ、焼ビーフン、鶏肉
と野菜の炒め物、レッドカレー、グリーンカレー、高菜スープ、タピオカココナツなど) 870円
お盆の14日、しかも雨なのに「カオタイ」のランチヴュッフェは大盛況。理由はすぐわかった。安くて美
味しいから。入り口近くに8種類ほどの料理が並べられ、若者や外国人の客が、何度も何度もお皿に
料理を盛り付けてワシワシと食べている。春雨のサラダが辛くて旨い!焼ビーフンも旨い!レッドカレ
ーもグリーンカレーも旨い!スープはぬるくてちょっと・・・。ヴュッフェは、何を食べたのかよくわからなく
なるからキライだが、ここの器は味が移らないように出来ているからいい。クセになってしまいそうだ。
夜 新宿伊勢丹 「西櫻亭」 西櫻亭スペシャルコース(コールドコンソメ、海老のコキーユ、特撰ビーフ
シチュウとメンチカツ、季節のサラダ、ライス、杏のタルト、コーヒー) 5000円+税
雨の中を小平市に向かう。本籍地を移そうかと市役所に行ったが、30秒熟考しヤメタ。家の近所を1軒
1軒訪ね、家を売ることの挨拶をする。荷物の整理リストなど作っていたらすっかり気持ちがふさぎ、新
宿に行く。こんな時はスカッとした映画を観るに限る。『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』がい
いね。キャメロン・ディアス大好き。荒唐無稽もここまで来ると、ホントに気持ちいい。アクションやコスプ
レも面白いけど、邦訳の台詞でもギャグ連発で大笑い。でも両脇のカップルは全然笑わない。なんでだ
ろ?機嫌がよくなったので、ご馳走を食べに行く。コールドコンソメが良い味。特撰ビーフシチュウは柔
らかく、メンチカツの肉汁もたっぷり。タルトはカリカリが不足で今一だったが、良いコースだ。 無酒日
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8月 15日(金) ずっと雨 今日も気温は低い アメリカ北西部とカナダでは停電
朝 家食 「アンデルセン」のオマール海老と生帆立のサンドイッチ、辛口カレーパン、ヘルシア茶
ゆうべ激しい雨の音を聞いて寝た。今朝起きたら、まだバシャバシャ雨音が聞こえる。盂蘭盆の中日と
いうのに、何ということだろう。今週の食事のテーマは「ショボイ食事」だったな。で、こんな内容。でもオ
マール海老のサンドイッチは1箱720円もするんだぜ。その割に海老と帆立の味はあまりしないぞ。
夕方のおやつ 早稲田「モスバーガー」 オニオンリング 200円、コーヒー 150円
今日は珍しく、ちょっと頭を使って仕事をした。中身がスカスカな上に最近使っていないから動かん。
午後5時半、モスに行くと店はガラガラ。女子大生2名を除くと6人の客は全部おばさんばかりだった。
夜 家食 銀座「大増」の鰻懐石弁当、インゲンの胡麻和え、細昆布の煮付け
ヘルスクラブに行く。未だ15日だが、今月は5回目なんだよね。エライなぁ。お盆休みとあってプールは
宿泊客で大混雑したが、何とか1キロ歩き切る。お風呂から上がって体重測定してみると・・・・・・・・・・・
ドサッ!!!(ショックで気絶して倒れた音です) この2年間で最高の体重になってしまったよ。しかも
1番少ない時より7キロ増!日本経済にそっくりあげたい程の見事なV字回復である。何故太ったのだ
ろう。うっすらと原因らしきものが頭をカスメル。あぁ明日から旅に出るのになぁ。ガックシ来た。無酒日
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8月 16日(土) 大雨 午後岐阜は曇り
朝 家食 「ローソン」の新潟コシヒカリ鮭のハラミおにぎり、「銀座木村屋」のインドカレーパン(辛口)
ローソンのパンコーナーを覗いてみたらカレーパンが数種おいてあった。えー?グリコバーモントカレー
を使った甘口、こくまろカレーを使った甘口、ハウスジャワカレーを使った辛口なんてカレーパンがある
じゃあーりませんか!第一パンの商品で100円。木村屋のインドカレー辛口が120円で売っている。
その方が辛そうなので買った。朝からそんなことグチャグチャ言ってるんじゃないよ。さぁ、出かけるよ。
昼 岐阜・柳ケ瀬「みそカツ元祖 一楽」 オムライス&みそカツセット、アサリ赤だし付き 900円
どしゃ降りの中旅に出る。東海道新幹線の喫煙車両2名、禁煙車両に2名乗り込み、名古屋に向かっ
た。1年前、八尾おわら風の盆を中心に富山を旅した4人で結成した「不美子の会」の夏の旅。え?美
しくない女4人の会?マッサカー!4人の共通点は「子」がついて「美」という文字が無いというので「不
美子の会」なんよ。名古屋から岐阜駅へ。「東海地方に来たら味噌カツだわなぁ」ということで柳ヶ瀬の
「一楽」へ。行列している。みそカツ定食にすれば良かったのに、オムライスのセットにして深く後悔。
午後のお茶 郡上八幡「チロル」 氷カフェ 500円
レンタカーで一路郡上八幡へ。お盆休みの土曜というのに道路はスキスキ、1時間足らずで到着。今
晩は31夜踊りがある郡上踊りで4晩続く徹夜踊りの最終日。自然がいっぱいなのに、どこか垢抜けて
落ち着いた街をそぞろ歩く。夜の踊りに備えてお洒落な浴衣姿の客も多い。自家製焙煎コーヒーを凍ら
せそこにミルクを注いだ氷カフェが珍しいので飲んでみる。チリトマトスープスパなんてメニューもある。
夜 郡上八幡「旅館・磨墨」の夕食 前菜:胡麻豆腐・蕗味噌、鯉のあらい、イカとキュウリの酢の物、鮎
の塩焼き、飛騨牛朴葉味噌、南瓜野菜の煮物、天麩羅、素麺吸い物、ご飯、ビール、冷酒
5月の初めに郡上八幡のど真ん中の宿を運良く予約出来た。今晩の踊りは、本町通りだからすぐ裏。
踊りは夜の8時に始まって、ぶっ通しで朝の4時まで続く。宿で腹こしらえをして、さぁさぁ踊りだ踊りだ。
深夜のおやつ ソフトクリーム 250円
あのですねぇ、郡上踊りというのはですねぇ、飛んだり跳ねたりメッチャ疲れる踊りでしてですねぇ、その
上1曲15分とか20分位続くので汗がダラダラでですねぇ、もうヘロヘロになってですねぇ・・・・。郡上踊
りは国の無形民族文化財に選定されているが、踊りの種類は5種類。今晩の踊りコンクールの曲目は
その中の「げんげんばらばら」という曲だった。見よう見まねでオロオロしているうちに、何となくフリは
憶えられるが「げんげんばらばら」は難しくて諦めた。2時間過ぎたところで、「もう帰ろう」全員「うん」。
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8月 17日(日) 降ったり曇ったり(岐阜は)
朝 郡上八幡「旅館・磨墨」の朝食(あまごの甘露煮、サラダ、温泉卵、冷奴、焼海苔、漬け物、ご飯、
赤だし味噌汁
寝る前に冷たいお茶をがぶ飲みしたせいか、寝付けない。午後11時過ぎから雨が降って来たが、踊り
は止めるどころか益々盛り上がっている様子が宿に伝わって来る。眠れないままに郡上踊りの歌と踊
り手の手拍子を聞いていた。ホントに4時過ぎに誰かの挨拶があって静かになった。2時間でバテた私
らに対し8時間続けた唄い手、弾き手、そして大勢の踊り手に深く脱帽。ボーっとしながら朝飯を取る。
昼前のおやつ 飛騨牛コロッケ半分
昼 白川郷「茶屋 忠兵衛」 とろろ冷し蕎麦定食(とろろ冷し蕎麦、小鉢、笹鮨) 1500円
御母衣ダムに沈むところを助けられた荘川櫻を途中で見て、白川郷に向かう。最初に白川郷の街を一
望出来る展望に上って溜め息。近隣の山々にたちこめていた霧が、一斉に晴れていくところだった。何
度もポスターやテレビで見た合掌造りの家々が緑の田んぼの中に佇んでいる。景色は良いがメシはマ
ズイ、と聞いていたので期待はしていなかったが、「忠兵衛」も団体優先の落ち着かない店であった。
午後のお茶 飛騨古川「壱之街珈琲店」 コーヒー 400円
白川郷から山越えして飛騨古川へ。対向車が来る度に急ブレーキをかけねばならない細い山道を1時
間。運転する大S子、ナビのR子は一瞬も油断出来ない。後部座席の私もヒヤヒヤ。だが、小S子さ
んはスヤスヤ。この人はホントに眠り姫のようだ。連ドラ「さくら」でさくらが下宿したことで有名になった
飛騨古川。舞台になった和蝋燭の店・三嶋屋はお休みでガッカリ。しっとりとした街並みに、センスの良
い喫茶店を見つけた。大きなお寺の近くにある「壱之街珈琲店」。起きた小S子さん「え?山越え?」
夜−1 岐阜県宮村「倭の里」 葉月の献立(食前酒:紫蘇ワイン、先付:芋茎と車海老のあぶらえ味噌
かけ、前菜:新ジュンサイ吸い酢叩き長芋梅肉・鰻の握り鮨・粟麩の木の芽田楽・ミニトマトの蜜
煮・無花果甲州煮・ミニ小倉カラスミよごし、吸い物:冷し枝豆すり流し 帆立吉野打ちと蒸し
造り:鯉のあらい あぶらえ酢味噌と土佐醤油、冷し鉢:水晶茄子の地鶏射込み饅頭 水前寺
海苔添え 蟹身ととうもろこし敷き餡、焼物:飛騨牛の石焼(飛騨牛ロース70グラム・アスパラ・
椎茸・小切り茄子)、口替わり:トマトのシャーベット、炭うどん 鱧焼き霜生雲丹酢茗荷、地の
物:あじめどじょう、月見草の天麩羅、天然鮎の塩焼き、食事:薪炊き釜ご飯 ジャコ有馬煮添え、
田舎味噌仕立て飛騨豆腐、香の物:自家製漬け物、水菓子:杏仁豆腐カラメルソースとクコの
実、ビール、白ワイン、冷酒(臥龍櫻) 特別デザート:「シェ・ゴー」のスペシャルケーキ
芋茎と車海老のあぶらえ味噌かけ 「あぶらえ」とはエゴマのこと
葉の上にポチがある花いかだ
旨いものがどっさり集合した前菜 冷し枝豆すり流しの底には帆立と鮑が
蓮の葉に涼しげな鯉のあらい
水晶茄子の敷かれた蟹身ととうもろこしの餡が良い
この飛騨牛の旨いこと!!
鱧や生雲丹の下には炭を練りこんだうどん あじめどじょうの天麩羅
この鮎が旨い!!
漬け物も薪炊きご飯も田舎味噌汁も旨い! カラメルソースがいいねぇ ケーキには「夢子さんこれからもよろしく」だって!
今回の旅の目玉は郡上踊りとこの宿に泊まること。1万5千坪に母屋4室、離れ4室のたった8室しか
ない「倭の里」だ。私達は離れの「刈安」。檜の温泉に入ってから全員ジンベエを着込んで母屋で食事。
食前酒の紫蘇ワインの上には「花いかだ」の葉が覆われて、これからの食事の楽しみを誘う。昨今オー
ベルジュなんて名乗っても、たいした料理を出さない宿もある中で、有吉功光料理長のコースはどれも
素晴らしく、午後6時半から9時まで続いた食事は、拍手の連続であった。先付、前菜、吸い物、冷し鉢
どれも繊細な取り合わせで旨い。その次の石焼で食べる飛騨牛の素晴らしさ!小S子さんは、その肉
を大S子さんと私に1切れづつ分けてくれた。今年は鮎をたくさん食べているが、この日の鮎も香ばしく
何とも言えず美味しい。これだけ食べても、最後に薪炊き釜ご飯とくれば、食べずにいられようか。満腹
の2乗のところに、「不美子会」の3人の仲間からスペシャルプレゼント。宿の予約をしたのは私なのに
こっそりと連絡して私の退任祝いのデコレーションケーキを頼んでくれていたのだ。感激!!女将さん
からもお祝いに白ワインを頂いた。このケーキ、スポンジ台も生クリームも美味しい!ありがとねー。
夜―2 岐阜県宮村「倭の里」囲炉裏の間 トマト、かっぽ酒(「鬼ころし」の竹筒おかん)
夕食後、囲炉裏の間では薪でお燗をつけたかっぽ酒が振舞われる。高山の「鬼ころし」。鬼ころしと名
のつく酒は全国で9箇所あるらしいが、高山が元祖だとか。薪が爆ぜて、ゆったりとした時間が過ぎる。
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【今週の振り返り】
子供の頃、盂蘭盆の楽しみは、茄子やきゅうりで動物を作り、細い木を三角に積み上げて焚く迎え火、
そして仏さまがお帰りになった後、仏壇にお供えしたたくさんの果物を食べることだった。ちょっと変色し
た桃や小さな葡萄のデラウエアは美味しかったが、小さくて青いリンゴは酸っぱいばかりで旨くなかっ
た。涼しい信州では、8月17日から二学期が始まったから、あの酸っぱいリンゴは夏休みの終わりも
意味した。あの時代外食は殆どしなかった。お客さまがいらした時出前を取る位。その出前に大好物が
あって、昼ドキに来る客を待ちわびたものだ。「みよし」という店のソースカツ丼。温かいご飯の上に細
切りのキャベツ、その上にアツアツのトンカツをオリジナルのソースに浸して乗っける。ソースまみれに
なったトンカツも旨いし、トンカツとご飯の熱でシナッとなったキャベツにソースの味もついて、それをご
飯と一緒に食べると何とも旨いのだ。ラーメン30円の時代、ソースカツ丼は70円、卵でとじる普通のカ
ツ丼は90円だったか。私達兄妹は、全員ソースカツ丼が好きで、卵とじカツ丼は決して頼まなかった。
東京に引っ越しそのソースカツ丼がどこにも無くて心底ガッカリした。ところが8月1日に行った福島い
わき市の蕎麦屋にソースカツ丼があり久々に味わった。長野県の駒ヶ根市にソースカツ丼の有名な店
があると聞いたが、関東地方にも何軒かはあるらしいと知り希望が膨らむ。ソースカツ丼はその意味で
はご当地名物のジャンルに入るのだろう。15日のTBS「花まるマーケット」でポスト讃岐うどんは何?
新たなご当地名物料理を探せ、という特集をやっていた。取り上げられた盛岡のじゃじゃ麺は「白龍」が
美味しいんだよ、食べた後チータンタンを頼むのも忘れずに、と先日食いしん坊Tに教えた。長野県・伊
那市の蒸した中華麺のローメンもあった。帯広の豚丼もうまそう。そして長崎のトルコライス。池袋の大
学に通っていた時代、駅の近くにトルコライスを出す店があった。トルコライスとは、1つの皿にピラフと
トンカツとナポリタンを一緒に盛り付けたもの。池袋の店では、ピラフと豚肉のピカタ、カレー味のスパ
ゲティだったような気がする。ボリューム満点のトルコライスは、食べ盛りの学生時代(すみません、今
もですが)には貴重な料理だった。その店はとっくに無くなってしまった。しかし長崎に行けば食べること
が出来る。未だ知らない地方の味、そして昔の味に出会うために、地方をガンガン旅するというのもい
いなぁ、とついニマニマしてしまう夢子であった。
懐かしい味ですかぁ? 僕の場合は猫マンマかニャア・・・