パクパク日記3年10月5週
九州温泉三昧 <茹で夢子>イッチョーあがりー!
10月 27日(月) 晴れ
昼 銀座 「好々亭」 野菜のお粥セット(野菜粥、点心) 600円+税
「2日で完治」のシナリオを作っていたのに、3日目の今日も腸の持病は回復せず。自分で料理するな
ら、こんな時お粥かグズグズに煮たうどん、ヤワヤワの雑炊などを作れば良いに決まっている。しかし、
現在長期「料理拒否症候群」なので無理だす。ってことで銀座の粥屋。素粥がメニューに無かったので
野菜粥。お腹に悪そうな具がいっぱい。その上点心まで付いている。残す。健康時なら喜ぶのにねぇ。
夕方のお茶 銀座「アートコーヒー」 グリーンラテ 400円+税
書類にハンコ押しに行く。毎日のようにコーヒーを飲む生活だが、お腹の調子が悪いと手が出ないな。
夜 築地 「さらしなの里」 焼海苔、厚焼き卵、蕎麦味噌、蕎麦がき、生粉打蕎麦卵とじ、蕎麦茶5杯
(鴨焼、天麩羅盛り合わせ、蕎麦の若芽和え) カッコ内は食べなかった
私が食べた生粉打卵とじ あぁ、食べたかったなぁ、生粉打の盛りとさらしな・・・・・・
「秋新の会」2周年。パチパチパチ。「秋新」とは、秋になっての新しい蕎麦のこと。発足も「さらしなの
里」だったが、この5月店は新大橋通りに新店舗を構え、大きくなっていた。旨そうな蕎麦屋のツマミが
ずらりと並ぶが、食べちゃあマズイわなぁ。会員はガンガン飲んでいるけど、酒飲んじゃぁマズイわな
ぁ。蕎麦茶でガマンする。肴も大丈夫そうなものを選って食べる。嬉しいプレゼントを貰い感激。無酒日
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10月 28日(火) 冷たい雨が夜まで
朝 「一幸庵」のわらび餅
自分が和菓子職人なら、やっぱり「作り立てをすぐ食べて」と思うだろう。しかし、昨夜は食べることが出
来なかった。今朝食べても美味しいが昨日の方がもっと美味しかったに違いない。腹コワシは不便だ。
昼 早稲田 「そば処 薮」 けんちんうどん 700円
腸は未だ痛い。毎日卵とじうどんもなぁ、とけんちんうどんを頼んで失敗。油が多いのだよ。半分残す。
午後から出社したが「午後には止むでしょう」と天気予報官が言っていたのに、冷たい雨が降り続く。
夜 虎ノ門・ホテルオークラ 「山里」 コース(前菜:鮎・合鴨・栗茶巾など、鱧と衣笠だけのお吸い物、
蒸しアワビ、萩飯蒸し、アマダイの若狭焼 みぞれおろし、野菜の炊き合わせ、野菜雑炊、香の物、新
高梨、お茶 6杯
アメフットチームのOBであるM君とO君が、カタカナ会社卒業祝いにホテルオークラの「山里」に招待し
てくれた。しかも個室である。「出世払いします」と言う選手達を長い間ご馳走して来て、初めてご馳走
になる。気分いいねぇ。とはいえ、今私は「腹こわし」の身である。「ナマモノ、アブラモノなどお腹に悪い
ものは外してください。私だけ品数少なくて結構ですから」とお願いすると、直ちに、注文通りに、しかも
品数同じで出してくれるとことは、さすがオークラですなぁ。M君は娘3人の父、O君は中国に渡って、4
つの大都市で雑誌を出す会社の社長。悪ガキだった彼らも立派になって嬉しい。ご馳走さま。無酒日
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10月 29日(水) 晴れ
昼 新宿高島屋 「総本家 小松庵」 太打ち蕎麦カレー 1200円+税
太い蕎麦でしょ?
腸持病全快岳、登頂状況は9合目。今朝初めて、歩いても腸が痛くなかった。歩くだけでも響いたので
すよ。治ったも同然と思いながらも、高島屋のレストラン街をうろうろ。健康の時は気が付かないのだが
腹こわし人間用の店、メニューが少ないことに改めて気づく。それも高島屋3フロア−を占めるレストラ
ンでだよ。結局日本蕎麦屋に行くことになる。5日連続だ。でも、ちょっと普通食らしく、カレー蕎麦にす
る。太い麺は好きだが、これはどうか。うーん、やっぱりカレーはうどんが似合うかな。1200円は高い。
夜 日比谷・東京會舘 一口茶蕎麦×2、野菜天麩羅、ウーロン茶
大パーティだった。招かれる場合は気楽だが、招く側は大変だ。飲まず食わずで、長時間立ちっぱなし
だからね。ドレスコードが黒のお洒落フォーマルであることを昨日夕方メールで発見し、慌てふためく。
お洒落な靴、ドレスなんか6年前にぜーんぶ処分しちゃったもんなぁ。そうだ!ベトナムでアオザイを作
ったではないか!色も黒だし。ということで、アオザイ着て東京會舘に行ったであります。関係者は徹夜
続きで準備に追われたが、盛会でメデタシ、メデタシ。終了後会場で茶蕎麦と天麩羅。NHK朝ドラ「て
るてる家族」で中村梅雀演じるチキンラーメン開発者の「人類は麺類」の台詞があったが、この5日間、
毎日蕎麦、うどんばかりで「麺類夢子」になりつつある。無酒日も5日連続になり目標の標準ペースに。
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10月 30日(木) 晴れ(九州は)
朝 羽田空港「エクセルシオール」 サンドイッチ 一口、コーヒー
先週土曜日、腸の持病が出た時真っ先に頭に浮かんだのは「旅行はどうなる?」。5日間酒も飲まず、
うどんばかり食べていた甲斐あって、治癒率95%。あと一息だが、旅に出掛けるには支障がなさそう。
今から九州に向かう。旅の内容を考えただけでニマニマ。このサンドイッチまずいぞ。ほとんど残した。
昼 機内にて 「一幸庵」の栗饅頭、「万世」のハンバーグサンド ホンの2口、日本茶
空港でSブーと待ち合わせ。九州に着いてからたっぷりした昼食を摂る計画であったが、夕食をより旨
く食べるためには軽めにしよう、と方針を変更した。 「一幸庵」の栗饅頭を2個と、Sブーのサンドイッチ
をつまみ食い。席は窓側だったが、快晴の空の下は、真っ赤に紅葉した山々。息を呑む風景だった。
夜−1 熊本・小田温泉「はなむら」 夕食コース(食前酒:山みず木、前菜:菊釜 秋刀魚菊浸し・
占地
女魚
和え、
黒川温泉の予約がどうしても取れない。で、車で5分離れた小田温泉の「はなむら」に投宿。黒川温泉
の「旅館山河」と「こうの湯」と湯巡りをした後、これも結構な「はなむら」の温泉に。2時間で3軒も入っ
てしまったよ。気持ち良いねぇ。さーてと、昼を軽くして待ちかねた夕食だ。熊本は馬刺しが名物。造り
は海魚ではなく、馬刺しと珍しい馬の心臓、そして鱒であった。中央競馬会から冷たい仕打ちを受ける
までは決してサクラ肉を食べなかったが、今は解禁。石鍋のしゃぶしゃぶも、肥後牛に加えて、黒豚、
馬肉の3種。カットビSちゃんが、湯巡りと食事に特別参加して、賑やかな宴となった。話が盛り上がる。
夜―2 熊本・小田温泉「はなむら」 部屋にて 冷酒 「美少年」熊本
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10月 31日(金) 爽やかな秋晴れ(九州は)
朝 熊本・小田温泉「はなむら」 朝食セット(ジャージー牛乳、ふろふき大根、筑前煮、漬物、豆乳
豆腐、盛り合わせ:地鶏味噌・鱒の柚庵焼・厚焼卵・切り干し大根・ほうれん草のお浸し、青さの
味噌汁、
6時半起床。部屋についている露天風呂に入る。空気が澄み、木々の狭間から朝日が射す。うぅ。南小
国町にはジャージー種の牛がいる。牛乳はキライだが、これは濃くて旨いよ。朝から食欲旺盛である。
昼 熊本・瀬の本高原 「八菜家」 高菜飯だご汁定食(高菜飯、だご汁、玉ネギのサラダ、おから、漬
物バー) 1200円 ジャージー牛乳のソフトクリーム 300円
黒川温泉最後の湯巡りは「山みず木」の露天風呂。女性用には2つの露天があって、その間の「裸の
散歩道」を走る。今日は素晴らしいお天気。阿蘇の外輪で一番高い大観峰展望台から阿蘇五山を眺め
て溜め息をつき、久住高原の秋の風情に感動し、日本一の硫黄冷鉱泉がある赤川温泉に滝を眺めなら
入って、よれよれになる。九州はよか、よか。これまた名物のだご汁を昼に食べて、大満足だった。
夜 大分・湯布院 「亀の井別荘」 夕食コース(酒肴いろいろ:銀杏・零余子・鯖鮨・小鰯の生姜風
干
山女魚のいしり焼、里芋饅頭、豊後牛の温泉蒸し 温野菜添え、自家製手打ち蕎麦、ご飯、味噌
汁、漬物、柚子シャーベット、ビール、冷酒:「千羽鶴」久住、赤ワイン
湯平温泉で立ち寄り湯をするつもりだったが、嘘つきカーナビのお陰で道に迷う。夕方までにレンタカ
ーを返さなければならないので入浴は諦めた。さて、温泉ハシゴ旅のハイライト「亀の井別荘」へ。昨年
の11月8日に泊まって以来1年ぶりだ。国産車はわからん、とブツブツ言いながら運転したMMちゃん
とSブーの3人で部屋食。相変わらず、酒が進む献立である。地鶏のスープ小鍋仕立ては良い出汁が
出てシミジミ旨い。ニョクマム、ナンプラー、しょっつるの仲間であるいしりを付け焼きした山女魚のいし
り焼も旨いんだよねぇ。温泉蒸しされた豊後牛は柔らかくてジューシー。蕎麦畑を持って栽培している
蕎麦はコシがある。ここの料理は安心できる美味しさだ。派手さは無いが、しっとり旨いものばかりだ。
夜のお茶 「亀の井別荘」談話室 コーヒー
この宿の談話室の空気が好きだ。普段なら食後はバーに行きたいところだが、談話室に低く流れる
チェロの音を聞きながら、何もしゃべらずに過ごす静かな夜。上質な時間が流れる。コーヒーが旨いね。
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11月 1日(土) 晴れ 夕刻より雨 (九州は)
朝 大分・湯布院 「亀の井別荘」 朝食和食セット(かぼすジュース、小松菜と椎茸の煮浸し、厚焼卵
ときゃら蕗、湯豆腐、甘鯛の塩焼き、焼海苔、漬け物、五穀米、味噌汁、オレンジとりんご
6時に起きて温泉に入った。部屋は去年泊まった17番の棟続きの16番だった。朝食も部屋食が出来るの
だが、雰囲気を変えるために、食堂で摂ることをお願いした。五穀米が美味しくてついお替りする。
昼 大分・金色温泉「こがね山荘 香露庵」 天然鱧のしゃぶしゃぶと昼のお膳(鱧の天麩羅、刺身、冷
奴、マカロニサラダ、茶わん蒸し、ご飯、味噌汁、梨と石榴) 3500円+税
9時半に中津に住む、むっちゃんが迎えに来てくれた。安心院で鏝絵をいくつか見た後、八面山の黄金温
泉(こがね)の「こがね山荘」に行く。男女合わせて11の温泉があるのが売りというので、もちろん入浴。
鱧といえば、夏の魚と思い込んでいたが、中津は一年中天然の鱧が摂れるのだとか。普通はこんな献
立は無いのだが、特別に鱧のしゃぶしゃぶ鍋を付けて貰った。晩秋に食べる鱧もオツであった。
夜−1 佐賀県・嬉野温泉 「大正屋椎葉山荘」 夕食コース(食前酒:梅酒葡萄割り、先付け:鱒と
生
の薄引き・鰹焼、鮎と茄子の炊き合わせ、しゃぶしゃぶ鍋:佐賀牛と野菜、つくねシンジョ汁、零余
子飯、柿、栗薄皮饅頭、生ビール、冷酒:天山
大分から、青の洞門、深耶馬溪を経て、ぐるりと回って嬉野温泉へ。嬉野は長崎県に近い佐賀県にある。
ここも去年1人で来た。嬉野温泉の名旅館「大正屋」が9年前に山に作った「椎葉山荘」で旅の最後の夜
を過ごす。佐賀市から番ちゃん、福岡に行っていたカットビSちゃんも集まって、賑やかな6人連れとなる。
食事は食事処のテーブル席。なかりの料理数があったが、最後は佐賀牛のしゃぶしゃぶ鍋であった。日
本旅館に3泊しているが、毎晩肉を食べているなぁ。とても美味しい肉で酒が進んで困る。
夜―2 「大正屋椎葉山荘」 部屋にて 赤ワイン
和洋室に6人で泊まるのだから、キツキツである。既に布団を敷いてあるのに、そこで飲むのだから、
芋洗い状態。ある話題になってから雰囲気が怪しくなり、最後の3人は午前4時まで喋っていたのよ。
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11月 2日(日) 曇り (九州は)
朝 佐賀県・嬉野温泉 「大正屋椎葉山荘」 朝食バイキング(オレンジジュース、温泉豆腐、煮し
め、
コー
最初に寝た私だったが、結局一番寝ていないのは私だった。6時半に温泉に入りに行くが、風呂場も
混んでいた。朝食はバイキング。バイキングはキライだが、料理の質は良い。嬉野といえば、温泉豆腐
だ。大好物なので、お替りする。味噌汁もシジミ汁で寝不足のカラダに染み渡る。これもお替りした。
昼 佐賀県・伊万里 「ステーキ ライおン」 特撰伊万里牛ステーキコース(サラダ、スープ、海老、
佐
コーヒー 6500円+税
有田を目指す。九州陶磁文化館で番ちゃんママと待ち合わせ。ママは陶磁器の造詣が深いので多くの
ことを教えて頂く。柿右衛門始め何軒かの陶磁器店にも連れて行って貰う。いつも買い過ぎるのでセー
ブしていたつもりだったが、気がついたら色々買い込んでしまう。さーてと、それでは伊万里で美味しい
ステーキを食べましょう。特撰の伊万里牛。7人がヒレを注文したので、1キロ以上のヒレをドンと焼き
始めた。凄い迫力。ここ毎日肉を食べて来たが、この肉の旨さは相当である。大満足の昼食であった。
夕方のお茶 福岡空港「TABLER」 コーヒー 400円+税
楽しかった九州の温泉ハシゴ3泊4日の旅もあっと言う間に終わりの時が来た。カットビSちゃんに送ら
れて福岡空港へ。Sブーと私はJAL、MMちゃんはANA。旅の思い出に浸る前にきっちり精算しよう。
夜 無し!!!
午後8時前に帰宅。食事も買っては来たのだが、パクパク日記を作らなくてはならないので、夕食は摂
らないことにした。写真は山のようにあるし、メニュー書くだけでも大変だから。あぁ、腹減った。無酒日
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【今週の振り返り】
後楽園でも温泉、豊島園でも温泉、お台場でも温泉オープン。京都の嵐山でも温泉を掘っていると言
う。今や観光地の集客成功のウチデの小槌は温泉というカッコウ。確かに、東京では温泉開けば人が
来る。それだけ日本人は温泉が好きだということだろう。いやいや、温泉好きは日本人だけとは限らな
い。ドイツやハンガリー、ニュージーランドにも温泉はある。楽しむことに加えて治療に温泉を利用して
いる国もある。私は無類の温泉好きかと言うと、それほどでも無い。じゃキライか?いやいや、フツーに
好きですよ。結構行っているし。今週木曜日からの「3泊4日九州温泉ハシゴ旅」を思いついたのは、真
夏のおでん屋であった。汗をふきふきおでんを食べて、酒を呑んでいた。九州も担当になったというM
Mちゃんに、九州の良さを語っているうちに、いつの間にか「九州は温泉たい!」ということになってしま
ったのだ。2人じゃあ、何だからSブーも誘おう。そうだ!在九州のむっちゃんとカットビSちゃんも仲間
に入れよう・・・・・と構想はどんどん肉付けされて面白そうな旅のイメージが出来て行った。泊まりたい
宿はトーゼン人気も高い。在九州の彼女達に予約を依頼。いくつか変更はあったが、ほぼイメージ通り
の宿ラインナップが完成。贅沢な宿ばかりである。
ひとくちに温泉と言っても、泉質の違いや湯量、温度、風呂の作りで趣きは全く違うものになる。黒川温
泉の「山みず木」の女性用風呂は渓流沿いにあり、2つの露天風呂がある。2つの風呂の間は、約80
メートル。「裸の散歩道」と名付けられた細い道があるのだが、昨年の1月も今回も寒くて散歩ところで
はない。小さなタオルを前に「サブ−、サブ−」とペタペタと走ることになる。寒いランニングの後にドボ
ンと入るお湯の温かいこと!久住にある「赤川温泉」は、もっと強烈だ。正面に滝を見ながら入る温泉
は、日本一の硫黄冷鉱泉。手前のお湯がぬる目の36度、仕切りの向こうは26度である。26度と言え
ば、水である。この36度と26度の湯船を何度も行ったり来たりする。26度に入る時は深呼吸して覚悟
を決めねばならない。ホント冷たいのだ。それでも覚悟して身を沈めると冷たさが徐々に気にならなくな
る。36度に移る。ぬるいお湯がこの時ほど温かいと思うことは無い。これをずっと繰り返すと滝のよう
な汗が吹き出るのだそうだが、私はそこまではやらなかった。風呂から上がっても、全身に硫黄の臭い
が纏わりつく。カラダはポカポカと温かい。人間の一人ひとりが違うように、温泉にも個性があるのだな
ぁ。3泊4日で訪ねた温泉地は7つ、入浴回数は11回に上った。温泉は肌を洗い、カラダに浸透し、心
を癒していく。そう考えると、観光地を経済面で支え、人間を癒していく温泉は「魔法の水」と言うことに
なるのですな。なーるほど。ならば、温泉万歳である。
私肌がキレイでしょ?「こうの湯」の猫だニャーン