パクパク日記3年12月2週
一食豪華主義? 今や夕食で生き延びている夢子であった
12月 8日(月) 晴れ
昼 一番町 「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」 アサリカレー(辛口) じゃが芋付き 1250円
フルタイム夢子2週間目の始まり。週の始まりはカレーから、ということで「プティフ・ア・ラ・カンパーニ
ュ」に急ぐ。12時5分前に滑り込んだので座れたが、ちょっと遅いと20人程の行列に並ばねばならな
い。濃厚なバター味の欧風カレーが多い中で、ここのカレーはサラリとしている。アサリがドッサリ入っ
ていて嬉しいな。隣の2人連れの1人は「キライなの」とじゃが芋2つを連れの皿に移した。羨ましい。
夜―1 四谷3丁目・杉大門通り「おちあい」 お任せコース(醤油豆、煮物、揚げ銀杏、刺身盛り
合わ
炊、ビ
行く人、来る人の歓送迎会のようなもの。私は来る人の1人。AYが会社名で「おちあい」の奥座敷を予
約した。「お父さん、こんばんはー」とご主人に挨拶すると、「えええー!!今日は夢子さんチームの予
約は頂いていませんよーー。あら?俺が間違えたのかなぁ、え??」と大慌て。悪いことしてしまった。
夜―2 荒木町 「よつやこくている」 ジントニック
座敷で寝てしまったKちゃん、明日が早いという人達は帰る。残りの人は飲む。ホント安いね、ここは。
夜―3 荒木町 「ワインライト」 松の実のバター炒め、ジントニック
酒好きが3人残り更に飲む。何だか途中からわからなくなってしまったよ。Sさんは1人で4軒目に。
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12月 9日(火) 晴れ
昼 東京駅丸の内口 「みかど」 みかどランチ(海老フライ、ハンバーグ、チキンピカタ、パスタ・生
野菜
立派な二日酔いだからカレーうどんでも食べようと思っていた。だが、私の前に運ばれた料理は、お子
様ランチの大人版のような皿。未だ酔っている人間が一番敬遠するようなメニューだよ。何故頼んだ?
夜 大阪・堂島 「EQUES」 お任せコース(生ハムとチーズカナッペ、ずわい蟹の生春巻、カンパ
チの
タ、イ
初めて関西支社に行く。キレイなビルやねぇ。仕事を終えて数人でネオン街に繰り出した。「テッサにテ
ッチリやろか、時期やし」と思っていたら、お洒落なカフェバーだった。「EQUES」はラテン語で「馬」の
意らしいが、料理はイタリア風が中心。ゴルゴンゾーラのパスタ、バゲット、イベルコ豚とポテトの蒸し煮
が旨い!イベルコ豚を初めて食べたS野君は「イベル子豚でっか?」と聞いてさんざん笑われてたで。
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12月 10日(水) 晴れ
朝 大阪・ウェスティンホテル大阪『 「アマデウス」 ナチュラル・キュイジーヌ(マクロビオテック
朝食)
湯葉
ウェスティンのダブルのシングルユースを予約したら、ダブルが一杯やから同料金でコーナースィート
を使いなはれ、と言われたんよ。ラッキー!でもなぁ、そうゆうのはプライベードでゆっくり出来る時なら
もっと嬉しいやんけ。仕事で寝るためだけの今回はもったいない気するねんね。ナチュラル・キュイジー
ヌという健康を意識した定食を注文。有機栽培何ちゃらの材料で作った料理ばかりやった。良薬は旨
いとは限らんのや。ヤンノコーヒー言うんはなぁどんぐりとか無花果なんかの実で作ったコーヒーやて。
昼 会社にて 東京駅「サラダバッグ」 茄子と挽肉のピリ辛カレー 500円、十種野菜フレッシュサ
ラダ
今日の昼メシは東京駅で買って来た。ちっとも期待していなかったが、茄子のカレーは意外とイケタぞ。
夜 歌舞伎座 「檜」 ミックスサンドイッチ 700円、コーヒー 500円 −会員割引き 120円
12月の歌舞伎を予約する時は、自分がこんな状態になることを夢にも考えていなかった。あの頃は苦
労なしやったなぁ。だから、平日4時半開始の夜の部のチケットを取ったのだ。しかし、仕事が入る。1
時間遅れて行くと『絵本大功記』尼ケ崎閑居の場は終わりかけていた。光秀の母「皐月」東蔵も、息子
の「十次郎」勘九郎も、既に息も絶え絶えだった。『素襖落』すおうおとし、は九代目團十郎が、明治時
代に定めた新歌舞伎十八番の内。太郎冠者を橋之助が初めて演じた。今年最後の演目は、北条秀司
作『江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし』。歌舞伎が始まって400年に当る本年は、出雲阿国に敬意を表して
『阿国』で始まったが、最後は大笑いして年を締め括ろうという趣向のようだ。元女形で今は手ぬぐい屋
を営む伊之助に勘九郎、飲んだくれでアバズレ、しかも不倫中の女房おきわに福助、「おれは、どうし
てこう、女に惚れられるんだろうなぁ」とヌケヌケとヌカス不倫相手の色坊主重善に新之助、ちょっと頭
の弱い雇い人叉市に弥十郎という布陣。初演は、森繁久弥の伊之助、山田五十鈴のおきわ、中村勘
三郎の重善、三木のり平の叉市だったという。想像するだけで面白かっただろうなぁ、と思うが、今夜の
芝居も随所で笑わせる。歌舞伎座に集まった客全員が大笑いの楽しい舞台だ。勘九郎と福助は、こう
いう役はムッチャうまいんだよね。新之助は「武蔵」で舞台を遠のいていたが、未だ若いなぁ。 無酒日
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12月 11日(木) 雨
朝&昼 ナシ!!!!!!!!!
午後のお茶 茅場町 「ルノアール」 コーヒー 400円
昨夜、歌舞伎座でそそくさと食べたサンドイッチ以来、夕方まで何も食べていないのでありまーす。23
時間も絶食しているのに、夕方雨の中重たい荷物を抱えて茅場町に行く。おまけに地下鉄の出口を間
違え、ハァハァと歩いているうちに倒れるかと思った。「老女、空腹で昏倒」なんて新聞の見出しになら
ないようにしなくっちゃね。K税理士先生収入ゼロ記録更新については何も言わない。諦めたみたい。
夜―1 築地 「築地寿司清本店」 付き出し:タラの白子のポン酢和え、生ずわい蟹、皮ハギの友
酢和
卵
「秋新の会 番外編」は築地4時50分集合だった。もちろん全員で日時を決めた時は、こんな身分にな
るとは思っていないから快諾していた。 「築地寿司清本店」の夜の部は午後5時からだが、予約を受付
けない。確実に席を確保したければ、開店前に店の前に並ばねばならない。ギリギリにタクシーで辿り
着くと、既に先輩諸氏は雨の中、2番目に並んでいらした。感謝。この店は、仕入れに珍しいものがある
のが魅力。小柴のシャコがムッチャ旨かった。東京でシャコを食べても、たいていは干からびたようなも
のばかりで好きではなかったが、小柴のそれはシットリと甘い。氷見のブリのアラ煮も旨かった。全員が
値段に頓着せずに勝手にバカバカ食べ、酒もガンガン飲んで@7千円というのも嬉しいじゃないか。
夜―2 銀座 「武蔵」 フレッシュ・グリンピースの塩茹で、枝つき干し葡萄、ジントニック(タンカレー、
ボンベイサファイヤ、ジンフィズ)
店を出たら午後6時半だった。そういえば、1番に並んでいらしたご婦人が帰られたのは5時半だった
か。小食で酒を飲まない人ならそんなものかも。30分並んで、店で30分過ごしたんだ。6時半の次の
行動は難しい。会社に帰って仕事する? まっさかー。帰る? まっさかー。食べる? まっさかー。と
いうことで、バーに行く。1番の客。久々にゆっくりお喋りし飲んで時計を見ると10時半になっていた。
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12月 12日(金) 降ったり、止んだりの不安定な天気
とても早い昼 白山「ティールーム レザン」 グラタンセット(マカロニグラタン、サラダ、厚焼きトー
スト、水出しコーヒー) 840円
月に1度の病院通い=月に1度の「レザン」通いになりつつある。未だモーニングサービスタイムだとい
うのに、ランチメニューをお願いしてしまった。そうでもしないと、昨今は昼食を喰いっぱぐれる恐れアリ
アリだから。CMの香取慎吾君があまりにも美味しそうにグラタンを食べているので、そそられてマカロ
ニグラタンを注文。これにはトーストが付いて来るのを他の客の注文時見て、知っていたからでもある。
夜―1 早稲田 「松下」 お任せコース(先付け盛り合わせ:カラスミ・子持ち鮎・ホッキ貝と三つ葉
和え
南瓜
のふん
あしらい、天然トラふぐの唐揚げ 赤ワインと共に、天然鴨と筍の治部煮仕立て、鴨出汁と稲庭う
どん、香の
盛」の燗酒、
チビチビやりながら頂きました 見事な香箱。通はメスの香箱を好む? 旨すぎて笑った白子揚げ
揚げたネギと自然薯を一緒に食べる 〆鯖の燻製はお約束の味。ほーんと絶品だす 薄作りより、こうして食べる方が旨い
ブリを従えた伝助大根閣下 見事な大間の本マグロ 見惚れる それを炙って、握りにすると・・・・
歯が要らない程柔らかいトコブシ 焼いたブリにしば漬けを載せて 良いよ、これ! ふぐの唐揚げ
天然鴨、筍、セリ、豆腐の入った治部煮風 汁はトロミがあって温まる 稲庭うどんの鴨出汁には揚げたネギが効果的
憧れの「松下」に行きたい!とポチとSM嬢が言うので、7時に予約した。タクシーでギリギリに乗りつけ
セーフ、と思ったら、ポチは仕事が終わらない、SM嬢は渋滞にハマッテていて遅れると電話。結局3人
が揃ったのは、8時過ぎであった。待っている間、ビールをチビチビ、燗酒をチビチビやっていたが、ご
馳走食べんうちに酔っ払ってしまうじゃないか。前回は、佐島の鯛と伊勢海老をふんだんに使った献立
だったが、今晩は何だろう。それがね、天然もののトラふぐと佐渡のブリ、天然鴨だったのよ。パプリカ
の衣を纏わせて揚げた白子を一口食べて、思わずアハハと笑ってしまう。美味し過ぎると笑うしかない。
〆鯖の燻製はいつものことながら絶品。初めての彼女達は感動している。プリ大根は、プリが主役の
筈だが、ブリの旨さを吸って己の味もしっかり保っている伝助大根様の凛とした態度には畏れ入った。
大間の本マグロを炙った握りは、涙が出そう。3人が驚いたのは、焼いたブリに微塵切りにしたしば漬
けを載せたもの。脂の乗った濃厚なブリが、しば漬けの酸っぱさで相殺されてアッサリする。うーん、手
品を見ているようだなぁ。優れた料理人は、いつも発明するつもりで料理を考えるのだろうか。あれと
これを組み合わせると味はこうなる筈だ、と。で、狙った味が出たら嬉しいだろうね。次々浮かぶアイデ
アが料理という作品になって、お客に喜ばれるなら、こんなに楽しい職業は無い。揚げたネギが名脇役
であることも今日覚えた。最後はお待ちかねの30年もののシェリー酒で締め括る。あぁ美味しかった。
夜―2 早稲田・リ+ーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 枝つき干し葡萄、オレンジピールチョ
コレ
バーカウンターで「シンドイ1週間を過ごすには、金曜日にご馳走を入れるべし」と結論が出た。疲れ
ても、イヤになっても、金曜日の夜にご馳走が待っていると思えば、やっていけるよね、というこってす。
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12月 13日(土) 晴れ
昼 早稲田大学 「カフェテリア」 インドほうれん草のグリーンカレー(サラダつき) 420円、冷奴 67
円、ほうれん草のお浸し 67円、カットパイナップル 96円 計612円
随分昔だが、大隈庭園の一角に、お洒落な学食が出来たとニュースになったことがあった。学生のみ
ならず、一般の客もOKと聞いて、いつか行ってみようと思っていた。土曜日なら空いていよう、と「カフ
ェテリア」へ。大辛坦々麺は381円、たぬき蕎麦は239円かぁ。安いのであれもこれも食べたくなる。グ
リーンカレーと名のついたカレーは、ま、値段相応。料理とは言えないが冷奴が旨かった。安いランチ。
午後のお茶 早稲田大学 「Caf‘e 125」 早稲田ブレンドコーヒー 189円
夜 新宿・ルミネ1「南欧料理 東花房」 帆立と大根のサラダ 450円、海老トースト オリエンタル
ティ
週末にやらねばならないことが山積している。平日は仕事だから仕方ない。新宿で、これから買う電化
製品の品定めをする。プラズマテレビ、冷蔵庫・・・・・。冷蔵庫は冷凍室が大きいものに目が行く。片っ
端から商品カタログを貰ったら、スンゴイ量になった。面倒だから夕食も新宿で。結論から言えば、今晩
の店選びは大失敗だった。スペイン風前菜のピンチョスがメニューにあったので入ったのだが、一皿目
のサラダを食べ終わった頃「ピンチョスは売り切れました」と言って来る。もうちょっと早く言えんか!そ
もそも、帆立と大根のサラダというものが運ばれて来た時からムッとしていた。細切りの大根の横に、マ
ヨネーズだらけのチッコイ帆立貝がベッチャーっと乱暴にくっついている。運ぶ途中で転んで、こうなっ
たのかと思った程だ。写真は撮ったが、お目汚しになるので掲載しない。ピンチョスの代わりに頼んだ
海老トーストは、油にまみれていた。ペンネも焼きプリンもあんまり旨くないぞ!ペンネ・アラビアータは
怒りんぼのペンネという意味だがすっかり「夢子・アラビアータ」になってしまった。一食損した。無酒日
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12月 14日(日) 晴れ
朝 家食 「加島屋」の鮭と帆立のうま煮丼、「松下」の鮭の燻製焼、「銀座大増」のほうれん草のゴマ和
え、うの花、「谷井農園」の極熟みかん、にがり水
今日12月14日は、世の中では忠臣蔵討ち入りの日として知られている。私は今日を「鮭の日」にしよ
うと思っている。理由?鮭の在庫がいっぱいあるから。鮭Aから鮭Bに移る時(逆も同)は、必ず鮭以外
の食品を挟むというルールを作って食べ出したが、やっぱり鮭多すぎるわ。あぁ今日は朝から忙しい。
午後のおやつ 早稲田・リーガロイヤルホテル東京 「カフェ コルベイユ」 ケーキセット(フルー
ツのロ
カスタードクリームが旨い!
ここのところヘルスクラブに全然行っていない。忙しいこともあるが、足が痛かったり、疲労で?目にモ
ノモライが出来たりで自粛していた。関東ではモノモライだが、関西では「目ばちこ」と言うのだよね。3
週間ぶりのプールで汗をかいた。ロールケーキの中は、フルーツとカスタードクリームで優しい旨さ。
夜 家食 「加島屋」の鮭と帆立のうま煮丼、「銀座大増」の高野豆腐、キクラゲと卵炒め、大阪「岸澤
屋」の黒豆甘煮、「谷井農園」の極熟みかん、にがり水
プールから帰って、台車2台分の古新聞と衣類を捨てた。それだけ捨てても、家の中はすっきりとは程
遠い。鮭の日だから、夜も鮭の丼。私もイクラを産卵しちゃうかも。子供の頃から高野豆腐はキライだっ
た。ザラザラ具合がどうも猫の舌を食べているようで。トヨタカップの中継中にも「元イラク大統領サダ
ム・フセインの身柄を抑えた」とニュース速報が流れた。長い間、どこに隠れていたのだろうか。無酒日
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【今週の振り返り】
土曜日の昼、早稲田大学の学食に行って、学生時代のことをいろいろ思い出した。早稲田のそれは、
ガラス張りの洒落た外観でカフェテリア方式。我が母校の学食は、蔦のからまるレンガ造りの風雅な建
物であった。ビル形式の校舎の地下に第二食堂もあったが、天井の高い第一食堂に好んで行った。学
生時代の私はエラク貧乏をしていた。女は短大で良い、どうしても四大に行くなら、○○大学しか認め
ん!という父親。その○○大学の受験で、一番得意な国語で、長文読解の長文を読んでいるうちに不
覚にも居眠りして落ちてしまった。「どうしても池袋の大学に行くなら、学費は出さん!!」という父に、
「わかりましたよ、バイトして稼げばいいんでしょ!」と言っちまった。売り言葉に買い言葉である。貧乏
なのに、食いしん坊である。しかも食べ盛り。お腹が空いて堪らなかった。あの頃はいくら食べてもそれ
程太らなかったし。第一学食で、よく食べたのはBランチで80円だった。あと20円出せばオカズがちょ
っと豪華なAランチを食べられるのだが、結局4年間一度もAランチを食べなかった。素うどんが30円
だったので、Bランチと素うどんを110円で食べるのだ。欠食児童のようなあの頃でも、ランチは美味し
いとは思えなかった。テーブルに置いてあるソースをジャブジャブとかけて、コロッケとウインナソーセー
ジ、つけ合わせのキャベツのBランチを食べる。私以外でも、男子学生はそうして食べた。まるで、ソー
スの海にコロッケが浮かんでいるようだった。素うどんには、やっぱり七味唐辛子を山のようにかけて、
真っ赤にして食べた。学食のライスは、どうして不味いのか不思議だった。卒業してから、あれは古米、
古古米を使っていたのではないか、と思い付いたが、真相はわからない。学食は安い、と思い勝ちだが
私にとっては高いと感じていた。今のアルバイトの時給は、フード産業あたりで800円から900円位の
ようだが、当時は80円だった。ということは、今の時代で学食の安い方のランチが800円ということに
なる。早稲田のランチは、441円だった。ホラ、やっぱり池袋の大学の学食は高かったんだよ。今頃、
そんなことを証明してみせてもカンケー無いけどね。因みに○○大学とは、早稲田大学のことである。
アハハハ。
キャッツ大学の学食もケッコー高かったニャア