パクパク日記4年2月2週
昨年より18日早く春一番吹く。バレンタインデーって何でしたかいのう?
2月 9日(月) 晴れ
昼 麹町 「Dohkan」 日替わりサービスランチ(季節野菜のスープ、鶏と茸のクリーム煮 ご飯添え、
コーヒー 1270円
知る人ぞ知る「村上開新堂」の5代目・山本道子さんの店である。新宿通り沿いの小さなレストラン。ラ
ンチメニューは3種類。曜日によって料理が代わるランチセットとローストビーフサンド1020円、ツナサ
ラダサンドイッチ1120円である。ランチは、ス−プ、サラダ、ワインからのチョイスでスープを選んだ。
スープも鶏と茸のクリーム煮もとてもやさしい味である。しかし、入手困難な、あの「村上開新堂」のクッ
キーの味から想像してしまうと、そこまでは行かないなぁ。期待し過ぎですかね。でも、また来ようっと。
夕刻のお茶 一番町・ダイヤモンドホテル「ラウンジアザレア」 コーヒー 700円
「収入はゼロですか?」の質問も無くなった。その代わりに「支出も激減してますね」との一言。グサリ。
夜 築地 「某」 白子の会お任せコース(先付:里芋と野菜の煮物、冬瓜の水晶煮、蛸ときゅうりのキ
ムチ和え、蓮根とコンニャクの煎り煮、ワカサギの唐揚げ、独活の酢味噌和え、虎ふぐ刺し、ふぐ
皮、ふぐの白子素焼き ポン酢、ふぐの唐揚げ、タラの白子、ふぐちり鍋、雑炊、南瓜のほくほく
煮、本田ちゃんじゃ、スイーティ、ビール、日本酒2升半 @1万1100円
年に2回開かれる「白子の会」。白子が出回る頃にハシリの部をやり、白子が一番大きくなった時を狙
った旬の部の2回。いよいよ今晩は旬の部である。会長権限で指名できるゲストはA丸。武闘派R子
仕事のため参加を断念し、代わりにAYが急遽参加した。因みにAYは、今日のゲストのA丸夫人で
あるが、それは偶然に過ぎない。昨年の旬の部に、あろうことか発熱しドタキャンした思い出が焼きつ
いている。昨年の分まで食べるぞ、と意気込みは凄いのだが、どうもお腹の調子が思わしくなく、酒もい
つものようには進まない。でも、白子はしっかり食べた。3つに切るか4つに切るかと店主に相談され、
4つに。だって口に入れて溶けていくあの感触を味わうならちょっと小さくても回数が多い方が嬉しい。
AYはその貴重な白子を1つ分けてくれた。5回の短い至福。12月のハシリの部では、期限を過ぎてい
るのに名前をつけていなかったホーリーの娘の名前を全員で考えたが、出した案はいずれも却下され
「真央」ちゃんになった。白子がいい、と言ったのになぁ。明日のことを考え、恒例の二次会は参加せず
に帰った。Sブーからメール。「新橋の焼売太楼が閉店したの知っていますか?」ガッツーン!!!「焼
売太楼」といえば、もう20年以上通っている店だ。先週の振り返りで、注文ベスト4まで集計できるほど
通った。あの酸辣湯緬、パイコー緬、焼売定食、卵チャーハンが食べられないの? 大ショックである。
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2月 10日(火) 晴れ
昼 九段南 「手打ち蕎麦 大川や」 活〆穴子天せいろ 1300円 大盛り+200円
午前10時からの会議を終えてホッとする。引き継いだばかりのことを、1人で45分間プレゼンテーショ
ンするって難しいもんね。でも、無事終わって良かった。昼もスルスルッと通過するものがいいなぁ。蕎
麦だね。このキンペンで旨い蕎麦屋といえば「吉田」だが、もう1軒あると聞いた。「大川や」である。店
の奥で蕎麦を轢いている。轢き立て、打ちたて、茹で立ての店ということか。楽しみだ。大盛りを注文し
たが量はそれ程多くはない。蕎麦は中太で黄緑がかった色。コシもあって風味がいい。蕎麦つゆもバラ
ンスの取れた味。蕎麦つゆの他に天麩羅用に天つゆが付いてくるのも好感が持てる。活〆穴子の天
麩羅はサクッとカラッと揚がっていて旨い。向こうのテーブルでおじさんが食べていた小丼もいいなぁ。
夜―1 銀座 「おさき」 1万円のおまかせコース(蚕豆の塩茹で、のれそれポン酢、湯葉豆腐の
生湯
り、天
丼)と味
A社のE副社長とY取締役と食事。Y取締役は、前回別名で登場した。Y氏は旨い店をたくさん知っ
ている。今日は是非彼のレパートリーを教えて貰いたくて店選びをお願いした。サスガであるよ。歌舞
伎座の裏手にある店は、小さいが門構えがあり、飛び石を歩いて玄関に行きつくのだ。粋だねぇ。1階
には白木のカウンター席、2階に1つだけ座敷があって、今日はその座敷であった。気のきいた料理を
ぱくついていると、すぐそこで鳴り物の音。隣の家で邦楽のCDでもかけているのだろうか。その後も三
味線、鼓、笛の音がガンガンし、それは賑やか。これはタダならぬと店の方に尋ねると、何とこの店は
歌舞伎座の舞台の真裏だったのだ。楽屋の風呂場の音さえ聞こえるらしい。いやはや。しっかりした和
食の技と家庭料理のようなほっこりする味を組み合わせたようなコースだ。あずま丼で満腹になった。
夜―2 銀座 「バー はるな」 マルガリータ、ジントニック 4杯
腹ごなしがてら8丁目までブラブラ歩く。明日休みというだけあって銀座は結構人が出ていた。「はるな」
は、昔「モンドバー」にいらした太田さんがやっているバー。E副社長の子息は無事私立中学に合格し
たそうだし、Yさんも人間らしい生活に戻ったようだし、メデタシである。私だけ1人残って飲み続けた。
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2月 11日(水) 晴れ 建国記念日の祝日
朝 家食 ハムと野菜のミックスサンド、ワカメたっぷり海草サラダ、「エースコック」の春雨スープワンタ
ン入り、ヘルシア茶
週半ばの水曜日が休みって何って良いんだろう!週明けからの疲れも2日分ならすぐ取れる。木金と
あと2日働けば、週末が来るというのがいい。これからは祝日は要らないから、毎週水曜日を休日にし
てくれないかなぁ。最近、家での朝食は、焼きサンドとサラダ、カンタンスープとパターン化して来た。悪
く無いメニューだしいいか。吉野家の最後の牛丼を食べる客は誰かと生中継をやっている。騒ぎ過ぎ。
夜 新宿伊勢丹 「西櫻亭」 メンチカツレツ 1800円、ディナーセット(五穀スープ、サラダ、ライス、
コ
午後から大片づけ寝室の部第1弾。洋服を捨てて捨てて捨てまくる。洋服と言っても、Tシャツやセータ
ー、ズボンの類だが。70リットル入りのゴミ袋で6つ。これでも氷山の一角なのだ。とても大きなクロー
ゼット2つ、洋服ダンス、押入れダンスに入り切らなくなった衣類は、仕方なく寝室に畳んで積み上げる
ようになったが、その山がどんどん増えて、ついにはベッドまでの通路は「ケモノ道」のように狭くなって
しまった。その山が崩れてケモノ道まで塞がれてしまうこともしばしば。そんな時は、衣類の山の手前で
勢いをつけて、ハイジャンプとロングジャンプを一緒にやる要領で飛び越え、ベッドに辿り着いていた。
70リットル入り6つで、山の半分が消えた。絨毯の色を久々に見た気がする。あと2、3回やらねば。夜
新宿に用事があって出掛ける。それを済ませ夕食は「西櫻亭」。ここのメンチが旨いのよ。ナイフで切り
分けると肉汁がジュワッと出て来てね。このカタチ・味は「香味屋」のそれに似ている。そういえば、「香
味屋」もその昔、この伊勢丹のレストラン街にあったのに、いつから無くなったのだろう。よくメンチカツ
を食べに来たが、そんなある時隣の席にファッションチェックのPさんが座っていた。満腹だ。無酒日
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2月 12日(木) 晴れ
昼 一番町・ダイヤモンドホテル 「金剛飯店」 ネギつゆそば コーヒー付き 1900円、小ご飯
200円
英国大使館の裏を歩いていると、1本の桜が満開だった。人間なら早熟、早咲きの桜ってあるのよね。
NW社のM社長とお会いするのは何年ぶりだろうか。15年位になるのかなぁ。そんな長い間の無沙
汰があったとは思えない程、いきなり話は全開。ナニ?映画は年間180本?す、すごいぞ。草野球チ
ームのエースで年間投球数は松坂を越える?ほうほう・・・・。仕事の話から趣味の話まで、90分話まく
ったのでありました。この店に来てネギつゆそばばかり食べている。それほど気に入っているのだよ。
夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京 「セラーバー」 オイルサーディン、ムール貝の白ワイン
蒸し、
開演5分前に池袋のサンシャイン劇場に駆け込む。苦労して取ったチケットを手に中に入ると、若い観
客で満席。補助椅子まで出ている。昨年新橋演舞場で再演された『阿修羅城の瞳』に代表される、いわ
ゆる「いのうえ歌舞伎」で大劇場ファンもゲットした「劇団新感線」。今日は、その「劇団新感線」の『レッ
ツゴー!忍法帖』の公演である。ゲストの「大人計画」の阿部サダヲや馬渕英里何、入江雅人、池田成
志達が、看板俳優の古田新太や橋本じゅん、高田聖子が、舞台狭しと大暴れ、そして客席は大笑い。
作・演出のいのうえひでのりさんが狙うところの「・・・2時間半なりの時間を、笑わせて笑わせて、もう徹
底的に笑わせて、お客さんが『あしたのジョー』みたいに真っ白に燃え尽きて帰るような芝居」になって
いましたです。笑い過ぎて燃え尽き、かつ空腹で倒れそうなS一と私は、タクシーに倒れこむように乗っ
て「セラーバー」に向かった。注文したムール貝の白ワイン蒸しを見て仰天。ここはベルギーのブリュー
ジュかぁ?大きな器にテンコ盛りのムール貝である。ならばビールもベルギービールのデュベルにしな
くっちゃね。それにしても芝居って楽しいなぁ。「劇団新感線」は面白い。そして橋本じゅんはサイコー!
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2月 13日(金) 晴れ
朝 白山 「PLUS」 モーニングセットB(サラダ、茹で卵、トースト、ジャム、コーヒー) 450円
忙しくて月1回の病院に行く日が延びてしまった。早めに出かけ「PLUS」のモーニングセットを食べる。
サラダと茹で卵そしてトーストという、家でも毎日出来るカンタンメニューなのに、何故か喫茶店で食べ
るととってもおお馳走になってしまう。名古屋の豪華モーニングセットというのも食べてみたいだがね。
昼 三番町 「BC*アストリクス」 野菜のコンソメスープ 450円、野菜と茸のマリネ 200円、ク
ワトロ
会社の近所に、ある人に言わせると「日本で一番美味しいパン屋さん」があったらしい。「ミュゼ」という
その店は昨年、残念ながら店のオーナーとパン職人が喧嘩別れして、その味は無くなってしまったとい
う。でも行ってみよ。小さい店だが、いくつかイートインのテーブルもある。ここで食べる。職人さんは代
わったというが、4つのチーズを入れて焼き上げたパンの美味しいこと!この味はクセになるなぁ。スー
プも野菜がタップリで健康的ある。でも、パン屋でお茶入れて1500円近くってのはちと高くないかい?
夜―1 大塚 「なべ家」 蓬莱鍋コース(前菜盛り合わせ:さよりの刺身・うるめ鰯・ニラと白魚のぬ
た・江戸前玉子焼き・梅しぐれ、「まつや」の辛し大根ぶっかけ蕎麦、蓬莱鍋:大正海老・蛤・鶏肉・
鯛・鰤・鶉の卵・生麩・かまぼこ・貝柱・慈姑・銀杏・しめじ・白滝・飛竜頭・タケノコ・椎茸・白菜・三つ
葉・エノキ茸・うどん、漬物:牛蒡・茄子・白菜、雑炊、大根と大根の葉の漬物、越冬有袋小太郎み
かん、玲ロウ豆腐 黒蜜かけ、ビール、冷酒:黄鮒、ウーロン茶
「なべ家」のメイン料理は季節によって代わる。4月はねぎま鍋、5月川鱒、6月から9月鮎、8月鮑ご飯、
9月・10月松茸と落ち鮎、10月から3月はフグあるいは蓬莱鍋。これまでふぐと鮎のコースは頂いた。
有名な蓬莱鍋を食べたいなぁ、と思っていたら今晩はそれだった。幸運。鍋の前に供される前菜の盛り
合わせも美味しいものがいっぱい。ここの江戸前玉子焼きと梅しぐれは大の好物。うるめ鰯も酒が進む
よ。そして今晩の真打登場。大皿に盛り付けられた材料は20種以上あるな。豪華絢爛な寄せ鍋である。
老練な仲居さんが、いくつかづつを順番通り数回に渡って鍋に入れ、それぞれに盛り付けてくれる。上
品に仕立てられた出汁と素材の旨さを発揮させた鍋であった。ビジネス文書でご案内を出すなら「・・・
ご高話拝聴かたがた粗餐を差し上げたく・・・・」といったシチュエーションで、エライ先生方のお話を伺い
ながら、美味しいものを頂いたのである。こんなご馳走でも粗餐と書くのは日本ならではでしょうなぁ。
夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京 「セラーバー」 グレンリベット ロック、ジントニック
「なべ家」は大塚駅から数分。大塚には都電が走っている。最終の1つ前の都電に間に合った。これに
乗ると家のすぐ近くまで行くし、とても楽チンである。ちょっと飲みたりないので「セラーバー」に寄った。
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2月 14日(土) 晴れ 春一番吹く
朝 家食 本格中華丼、野菜サラダ、ワカメスープ、ヘルシア茶
本日はバレンタインデーなのだそーである。テレビをつけるとどこのチャンネルでもそんなことを言って
いる。女子中学生や高校生が、手作りチョコを憧れの人にどうやったら受け取って貰えるか、とかさ。私
位の年齢になるとひとーっつも関心が無いから、遠い花火というか、対岸の茶番劇のようで阿呆らしい。
せめて、今日が土曜日で良かったよ。朝早く起きて洗濯をし「ローソン」の中華丼をガシガシと食べる。
午後のおやつ 早稲田 「モスバーガー」 ベーグドチーズケーキ 150円、コーヒー 180円+税
休日恒例となった、引越し前の家大掃除。捨てるものは良いが、残すものの整理が付かない。そうか、
ダンボールがあれば良いんだ。どこかに貰いに行かなくっちゃ。昨日今日と、まるで春のような陽気。も
しかしたら新江戸川公園の辛夷が咲いたのではないかと、ダンボール集めのついでに公園に行ってみ
る。蕾は随分大きくなっていたが咲いているものは無い。昨年は3月3週目だったからマダマダか。沈
丁花や5分咲きの白梅が香しい。近所の店を2軒回ってダンボールを貰うがピッタリの大きさが無い。
夜 神楽坂 ・天神町 「玄菱」 自家製胡麻豆腐 600円、蕎麦がき 900円、タラの芽の天麩羅
900円、二色盛り蕎麦(せいろ・田舎) 1000円、エビス生ビール600円、冷酒:「大雪渓」長野
600円
夜7時半まで肉体労働を続けていると、クタビレルというより、飽きる。もうどーでも良くなっちゃう。部屋
を見渡して、今日の成果をチェックしなければならないが、そんなことはしない。したらあと30時間働き
続けないとならないしね。今晩は、ここ1年以上行こう、行こうと思っていて行きそびれていた「玄菱」だ。
毎日店の前を通りながら、恨めしく見て来た「玄菱」に今日こそは行くぞ。今日は無酒日なので、蕎麦だ
けササッと手繰って帰ろうと思ったが、酒の肴が魅力的過ぎて方針変更。今日の肴という白板に書か
れていた自家製胡麻豆腐を食べてびっくり。大ぶりの豆腐は、胡麻だろうか粒々がぎっしり入っていて、
歯応えがあるのだ。しかも胡麻の風味は十分。あぁ、方針変更して生ビールを頼んで良かった。次の蕎
麦がきも、山葵と醤油だけで食べるシンプルなものだが、その柔らかいこと!「松庵」のそれのように、
口の中で溶けてしまう。天麩羅の後は蕎麦。隣のお爺さん2人が特盛りを頼んだのだが、その量を見
てたまげた。山形の箱蕎麦か、新潟のへぎ蕎麦のような長細い箱にぎっしりの石臼挽き手打ち蕎麦。
お爺さんは、あと三分の一というところで、深い溜め息をついていた。あれでは食べ切れない。田舎と
せいろの二色にしよう。田舎蕎麦を見て、またびっくり。せいろも他の店よりは太目なのだが、田舎は超
極太であった。とても手繰って啜るというような技は出来ない。1本1本食べて歯応えを楽しむ。この店
は、料理も蕎麦も何でも大盛り。嬉しい裏切り。次に来た時何を食べようとメニューをシゲシゲと見る。
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2月 15日(日) 晴れ 今日もスゴイぞ、春一番
朝 家食 ドミグラスハンバーグと卵のミックスサンド、「クノール」のゴルゴンゾーラリゾット、「クローバ
ー」のドライケーキ、ヘルシア茶
今日も良い天気だ。しかし、昨日より激しくなった春一番の強風は冷たい。こんな日は、家に篭って大
片づけだ。なんて言っても、週末はもう「やるっきゃない」状態なんだけどさ。「クノール」のゴルゴンゾー
ラ・スープリゾットがバカに旨い。170カロリー。いいかも。さてと、今日はどこのゴミ捨てるんだっけ?
夜 早稲田 「モスバーガー」 ディナーセット(トマト煮ハンバーガー、ディナーサラダ、ポテトフライ)
780円、ディナードリンク クラムチャウダー+150円、オニオンリング 200円、アイスティー180円
写真が無いので白梅でも見てちょ
寝室の片づけをする。ベッドの周囲に小銭がバラバラある。外出から帰って来て着替える時、ポケット
に入っていた小銭をテーブルに置いたものがこぼれたらしい。10円、50円、100円、500円、数えたら
2642円あった。これで今日は豪華な夕食とするか。小銭と一緒に本も散らばっていた。積みながら作
家を見ると、殆どが東海林さだお氏、清水義範氏の作品、そしてフリーマントルなどのミステリーだった。
ベッドまで持って行く本ってのは、一番好きなものなんですな。今日も70リットルの袋に4つ、他の袋で
3つゴミ出しをした。先週から70リットルの袋は10個以上出している。700リットル?スゴイ量を出した
家の中を見る。初めて我が家に来た人なら、これでも「空き巣に入られたんですか?」とか「この家だけ
震度7の地震があったんですか?」なんて聞くに違いない。言いたければ言えよ、って。私の努力も知
らないでさ。え?そんなに溜めた方が悪い?そうですね。台車を片づけると、もう夜の8時。よく働いた
よね。「モス」に行き、たーっくさん注文して写真を撮ろうと思ったら、カメラにメモリースティックが入って
いなかった。ガックリ。確認せずに出て来ちゃったよん。それほど疲れていたと言うことですな。無酒日
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【今週の振り返り】
アメリカ牛の輸入禁止が続いている影響で、この1週間は牛丼販売休止についての報道が過熱した。
確かに安くて美味しい牛丼が、一時的とはいえ姿を消すのは小さいことでは無いとは思うものの、全国
ネットのテレビ番組で「最後の1杯」のを生中継しているのを見て呆れた。「ニューヨークでは一度も牛
丼を食べたことがない日本人観光客が初体験して感激していました」とかね。大袈裟過ぎるんじゃない
のぉ?そう言う私も「吉野家」には思い出がある。
随分昔のことだが、何年間か週刊ベースの仕事をしていたことがある。木曜日は第一次締め切り、金
曜日は最終締め切り。これが毎週来るのである。当時「花金」という言葉があって、一般的に金曜日は
週末を前にたっぷりデートが出来る、待ち侘びる曜日とされていた。私達はそれと全く違うサイクルの
仕事をしていたから「魔の木曜日」「魔の金曜日」で「魔木」「魔金」という言葉を使ってキンチョーしてい
た。当時私は、そんな仕事をする40名程の隊長役をやっていたが、私の方針で「全員で締め切りを乗
り切る」ことを求めていた。大雑把に分けると3種類の職種があったが、先に仕事が終わる職種は別の
職種を手伝う。ほぼ目処が立ったところで、2職種は退社し、決まった店に向かう。それが「吉野家」で
あった。今のように深夜まで営業している店は他に無く、コンビニも無い時代だから、「吉野家」以外選
びようが無かったというのも事実なのだが。西新橋にあったその店は、午前1時から朝までの時間帯の
通常スタッフは1人だった。しかし、毎週木、金曜日は、団体の私達が押しかけるので、特別にシフトを
作り、2名体制を組んでいた。馬蹄型になったカウンターは、1週間の仕事を共に苦労して終えて来た
大勢の仲間同士が飲み会をやるのに恰好の席だった。全員が互いに顔を見ることが出来る。既に出
前などで夕食は済ませているのだが、午前3時、4時になると小腹が空く。紅生姜と七味唐辛子をたっ
ぷりかけた牛皿と白菜の漬物をツマミに、最初はビールで、次に日本酒を飲みながら、「あぁ、シンド。
今週も終わったねぇ、やれやれ」と労を労う。そのうち、最後の職種が追いかけてやって来て、全員で
乾杯をする。これが毎週金曜日深夜、いや土曜日の早朝の風景だった。
毎週とはいえ、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始は合併号があるので、年に3回は締め切りが無
い。そんな週は研修や海外旅行に出掛けた。そんな合併号があった翌週、いつものように深夜「吉野
家」に行ってみると、2人のスタッフの機嫌が悪い。聞いてみると前週「お茶を引いた」と怒っているので
ある。そうか、誰かが言ったと思って誰も締め切りが無いことを告げなかったのだ。深夜の40名を待ち
続けて、2人は朝まで過ごしたらしい。2日間とも。気の毒なことをした。こんなカタチで数年を過ごした
が、会社が引越して、その「吉野家」からは遠くなった。足が遠のいた。3ヶ月位経った頃、偶然通りか
かった私は我が目を疑った。あの「吉野家」は姿を消し、別の店になっていた。本部としては、採算の悪
い支店を1つ無くしただけなのだろうが、あれは「私達の吉野家」だったのだ。数年間、かけがいの無い
「吉野家」だった。牛丼はいずれ再開される。でも、あの店は永遠に戻って来ない。
なんかさぁ、自分の言葉に酔ってニャイ?