パクパク日記4年4月3週

         こんなに気持ちの良い季節なのに仕事ばっかりの日々ダス

      

4月 12日(月) 曇り

朝 ニンジンジュース

昨日の日曜日出社して会議をしたせいか、今日が月曜日のような気がしない。長い長い1週間になり

そうと予感しながらニンジンジュースを飲み干す。何て濃いジュースだろ。果汁が混ざっているんだね。

昼 九段南「東風汁緬本店」 芝麻醤坦々緬 800円、南瓜ご飯 150円(通常より量が少ないとい

       うこ とでサービス)、杏仁豆腐 50円、コーヒー(サービス)

  

朝10時から午後2時までの会議が予定されていたが、早めに終わって昼飯にありつけた。え?この続

きは夜8時半から? あらまぁ、今晩約束していたK氏との打ち合わせがパーだわ。急いで日程の変

更をお願いする。芝麻醤坦々緬を思いっきり辛くと注文したが、それ程でも無い。50円の白飯は売り切

れということで150円の南瓜ご飯を頼む。え?量が少ないからサービス?結構、結構。お得であった。

夕方の軽食 会社にて 「BCアストリスク」のチーズパン、野菜のマリネ

    4種のチーズを使ったパン

会議で遅くなりそうなので会社で書類を作りながら軽食。4つのチーズを使ったこのパン、ホント旨い。

夜 四谷3丁目 「金吹」 豆腐とぬた、漬物盛り合わせ、梅干讃岐うどん、さつま揚げ、ハートラン

      ドビ ール、凍結酒

  

会議を終えて席に戻ったのは午後11時前だった。小腹も空くし、酒呑みたい気分だよー。タクシーを

飛ばして「金吹」に行く。こんな時は仕事や会社のことから頭を切り換えた話題がヨロシイ。S口さんは

そんな時ウッテツケの人物。古い映画のこと、俳優のこと語らせればキラキラと目が輝き出す。いいねぇ。

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4月 13日(火) 晴れ

朝 家食 「BCアストリスク」の豆カレーパン

えっ? 今日水曜日じゃないの? 未だ曜日感覚がズレてます。スカイデッキで、プワーっと煙草を吸

い朝刊を読む。「BCアストリスク」のパンもう1個あったな。東京の街をジロジロ見ながらパン食べる。

数日前から背中がパンパンに張って痛い。鉄板を背中に貼りつけられたようだ。亀なのか? 私は。

昼 会議の弁当 「萬作」のお弁当

  

朝10時から昼までの会議に続き、別の会議が始まる。弁当付きである。呼ばれて説明しろ、と言われ

ている身なので、落ち着かないんだよね。弁当は4分であっという間にパクパク。夜も弁当なんだった。

夕方 パーティにて ウーロン茶1杯

神楽坂の会場で開かれたパーティに出席。7時から会議があるので、何も食べない。知らない人ばかり

だろうと思っていたら、思いがけずICちゃんに声を掛けられる。大昔新人だった頃の彼女を思い出す。

夜―1 都市センターホテルの会議室 弁当、吸い物、コーヒー

  

会議の前にまず弁当を食べる。昼と違って随分豪華だ。あたり障りの無い話が交わされているが、

黙々と食べ続け、6分で食べ終える。早喰い競争じゃないんだけどね。会議飯は楽しめないってこと。

夜―2 四谷3丁目 「金吹」 豆腐、チョコレート、苺、漬物盛り合わせ、ハートランドビール、凍結酒

  

会議が終わってタクシーに乗ったら、もう10時20分だった。酒でも飲みたい気分、と昨夜と同じことを

思い、昨夜と同じ「金吹」に行った。この4日間で3回目じゃんねぇ。匠ちゃんは驚きながらも嬉しそう。

ょっとだけのつもりが、店を出たら1時半を回っていた。救いは歩いて帰れることだ。数分で家に到着。

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4月 14日(水) 昼過ぎから雨

昼 九段南 「ビストロ MARUICHI くずしハンバーグランチセット、スープ、サラダ、パン付き 

      900 円、デザートセット(紅茶のシフォンケーキ) 500

  

  

9時から10時、11時から午後1時まで会議。虎スミは今週末のレイアウト変更で忙しいので、1人で

昼を食べに。マルイチは、午後1時から煙草OKである。くずしハンバーグは、ハンバーグの種をグラ

ン皿に広げ、マッシュルーム、チーズ、トマトソースや卵などをかけてオーブンで焼いた料理。ハンバ

ーグというよりは、ちょっとまとまったミートソースのようでもある。ここのランチ、コストパーが良いかもね。

夜 荒木町 「ます味」 穴子のお任せコース(前菜:のれそれ・稚鮎の南蛮漬け・サザエ・ほたるイカ

       の 酢味噌・平目の昆布〆、造り盛り:穴子の薄造り・縞海老・関鯵・赤貝、甘鯛の蕎麦巻汁仕立て、

ウニを乗せた穴子の白焼き、揚げ物:アイナメ桜葉巻・タラの芽・野蒜、穴子と擂り流し竹の子の雑

炊、デザート、ビール、冷酒「立山」 @1万2千円

偶数月の会。特別ゲストにソルボンヌ大学を首席卒業されたT女史が参加。「酒席」なら得意だけど「首

席」なんてなったことが無いからスゴイと思う。彼女がいたせいか、前回大暴れした無徳弁護士先生は

少しおとなし目。口は大いに動くが。「ます味」のお料理は、今夜もスバラシイ。穴子の稚魚ののれそれ

を食べると、春だなぁって感じだし、縞海老も関鯵も旨い。赤貝は苦手なのでT女史に差し上げた。最後

の穴子と擂り流し竹の子の雑炊も上品で優しい味。5人でガンガン飲んだので途中で「立山」が無くなっ

てしまった。「買いに行ってね」なんて冗談で言ったら、ホントに酒屋さんが持って来た。ごめんちゃい。

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4月 15日(木) 晴れ

昼 千鳥が淵 「TONY’S ROMA ディリースペシャルランチ(ポークジンジャー、スープ、ライス) 

     1050円、特製フライドオニオンリング(スモールサイズ) 580

  

最近、毎日午前4時頃になると決まってコムラガエリになる。足の脹脛が痙攣してどうにもこうにも痛く

てたまらない。痛いから眠れず睡眠不足も深刻だ。その上背中パンパンの「鉄板亀」だし、こういうのを

「満身創痍」って言うんだよね。何かカッコいいナー。違うって。U野氏とランチの約束で千鳥が淵の「コ

ンフォータブル」で待ち合わせをしていた。先に着いたU野氏と店の手前で会うと何と本日は全館貸し

切りだと言う。で、場所を「TONY’S ROMA」の変更。ランチはたいしたことは無いが、特製フライドオ

ニオンリングというのが凄かった。量が多いというのでスモールサイズを2人で食べることにしたが、運

ばれて来たものはちょっとした塔のような形状をしていた。レギュラーサイズはどんなにデカイのだろ?

夜―1 荒木町 「おく谷」 付き出し、空豆 550円、しらす辛味大根おろし 450円、鯨の竜田揚

         げ850円、カリフラワーとおくらのスパイス 650円、マグロ焼売 380円、トマトとさらし玉葱 

         550円、新玉葱のつくね焼き 650円、ゴーヤーチャンプルー 600円、生ビール 2杯、冷酒

         「浦霞」 2合

  

  

月曜夜の突然会議で流れたK氏との打ち合わせ。新居の仕事部屋でやったのだが、書類に捺印とい

う段になって「朱肉はありますか?」「とても高いものを買ってありますが、どこにあるかわかりません」

「コピー機はありますか?」「あるけど使い方がわかりません」「コピー機用のインクはありますか?」「た

くさん買い置きがあるけど、どこにあるかわかりません」・・・・・・・・こんな状態で、仕事部屋を片づけて

いないことがバレバレとなる。必要なもの、求められているもの、便利なものは、すべてこの部屋にある。

但しどこにあるかだけがわからないのだ。1時間で終了するものが、30分探しものをしていて8時過ぎ

になってしまった。引越し祝いにお酒も頂いたことだし、本日はK氏を荒木町ワンダーランドにお連れし

ましょかね。「おく谷」。前回店名間違えて「おく村」としてしまった。「おく谷」が正解です。野菜不足のK

氏のために野菜中心のメニューを頼む。適当に家庭っぽく、適当に店らしく、こういう料理はいいなぁ。

夜―2 荒木町 「ワインライト」 ジントニック 2杯

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4月 16日(金) 晴れ

昼 会社にて 「シェ・カザマ」の野菜とカツサンド

  

今日は11時半から5時まで会議続きなので、「シェ・カザマ」のサンドイッチ。オフィスの中はレイアウ

ト変更の準備でダンボールの山が次々と出来ている。ダンボールを見ると、先日の引越しを思い出し、

知らずにキンチョーしちゃう。今までカツだけだったが野菜と半分づつにして貰う。安いし熱量が低い。

夜 四谷3丁目・杉大門通り 「仙水」 付き出し:生の高菜とイカの油和え、鬼カサゴの造り 

     2300円、 もみいか 900円、竹の子焼き 1500円、ふきのとう、桜海老のかき揚げ 1000円、

     黒豚焼きと春 キャベツ 1500円、生ビール、冷酒「はくらくせん」 @8500円

  

代々木で連日起きるコムラガエリの治療を受ける。治すためとはいえ、治療も思いっきり痛いぞ。山手

線の車両の中も走る程急いで渋谷に行く。「オーチャドホール」まで遠くは無いのだが、金曜日の夜で

人だらけ。ドケドケ!と言いたいけどヤッパ言えんな、気が弱いし。「ラッセル・ワトソン」のコンサート。イ

ギリス・マンチェスター生まれで16歳から旋盤工になった青年が、夜地元のクラブなどで得意な歌を歌

い、タレントコンテストで優勝。彼の歌を聞いたマンUのチェアマンが彼を気に入って、シーズン最終試

合が始まる前に彼に歌うよう依頼。それからあれよあれよ、という間にスターダムに乗り、デビューアル

バム「ザ・ヴォイス」は200万枚も売れちまった。今流行りのクラシカル・クロスオーバーで、イタリア民

謡やオペラのアリアを歌う彼は、小顔でベッカム似。女性の溜め息が聞こえる会場は、大昔のフリオ・イ

グレシャスの雰囲気を思い出させた。しかし、女性のみならず、年配の男性にも熱狂的なファンがいて、

どういう心理なんだろうと不思議に思った。オペラやオペレッタをたくさん聞いている私にとっては「いか

なる形容も超越したスーパーヴォイス」と持て囃される言葉に戸惑う。今やガキンチョの街と化した渋谷

を後に杉大門通りの「仙水」へ。和食の店には珍しく、午前2時までやっている。鹿児島の根付き竹の

子と千葉の竹の子2種類を焼いて貰う。新鮮な竹の子は甘い風味で実に旨いなぁ。鹿児島の黒豚も春

キャベツをどっさり挟んで食べるとさっぱりと美味しい。店主も感じいいし、この店もクセになる店だね。

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4月 17日(土) 晴れ 東京は27,7度! 静岡は30度!!

朝 家食 煮込みうどん、「兵庫屋」の四谷名物コロッケ、ニンジンジュース、朝のりんごヨーグルト

    

治療の甲斐なく、今朝もこむらがえり。でも時間は短くなった。昨夜3時に寝たし、睡眠不足なので目が

溶ける程寝ようと思ったがやっぱり8時には起きる。洗濯、買い物、台所の片付けをして遅い朝飯。「兵

庫屋」の四谷名物コロッケが旨いなぁ。「口福コロッケ」まではいかないが、かなりのレベルで旨いね。

夜 川崎「某」 超豪華なお任せ料理(@揚げ白魚をあしらった蒸し赤米Aコラーゲンたっぷりの魚の浮

き袋、鹿のアキレス腱、フカヒレなどを入れた贅沢スープB鶉や慈姑など17種のオイスターソー

ス炒めのレタス包みC黄味無し卵の金粉入りほうれん草スープD大アワビの紹興酒煮E海老の

特製ソース掛けF戻した干し豚のハチミツ煮を温かい中国パンと共にGフレッシュな霊芝(サルの

腰掛)の醤油煮H大葉をあしらった揚げ蟹爪I辛し高菜蕎麦J「ホウライ」種木成りトマトジュース

K特製ゼリーのパパイアとサンザシソースLウーロン茶)、ビール、紹興酒(5年もの) 

*料理の名前は不肖私メが考えてつけました  @2万8500円

  

  

  

  

  

  

  

この店のことは聞いていた。一晩に一組(しかも10人以上20人までのグループに限る)しか予約を取

らず、料理だけで値段が2万5千円のスンバラシイ中華レストランがあると。しかも場所は川崎からバス

で行くという。バスを降りて数分歩くが、店の前には看板らしいものも無く、予約した人だけが秘密の場

所に行けるワケ。行ってみたいと思っても、そういう仲間を10人以上揃えるのは難しい。でも本日夜、

川崎駅に10人集合して行きましたよん。そういう店なので名前は言えません。酒を飲む前にカラダを

暖める目的でいきなりご飯が出て来た。赤米に黒米を少し入れて蒸したご飯が旨い。次のスープは言

葉を失う程の味だった。銘々の前にコンロ付きの台が置かれ、その上には澄んだスープ。そこに別皿

に盛られた魚の浮き袋、鹿のアキレス腱、フカヒレなどを入れてコトコトと煮る。ご主人のお許しが出て

から食べるのだが、その上品にして滋養溢るる深く豊かな味に全員感動。まずこのまま食べて、次に

黒胡椒、最後に香草を入れて3回楽しめると聞いたが、この味をゼッタイ崩したくない。4番目の黄味無

し卵の金粉入りほうれん草スープは、緑色のソースの海に黄味無しの白身だけ卵が並んでいる視覚的

にも素晴らしい料理。食べると絶妙の柔らかさに蒸された白身がムッチャ旨いのだ。作り方を聞いたけ

ど誰も作れないよ。中国料理の技術はマッコト深く高いのだな。ご主人に言わせると、中国の最高級宴

会料理では、決して卵の黄身は使わないそうだ。だから、カニ玉料理など出たら値段はたいしたことは

無いと思えってさ。大アワビは紹興酒で8時間じっくり煮てあり、とても柔らかい。漢方薬の中でも霊芝

は高級なものだが、生のデッカイ霊芝を醤油で煮た料理の登場でみなびっくり。食事の辛し高菜そばも

デザートもホントに旨かった。ご主人は広東料理をベースにした薬膳料理のプロだが、本日のコースだ

けで170種の食材を使うと言う。一品ごとに自ら料理を取り分けて丁寧に説明し、効用も教えてくれる

ので「カラダに良いものを食べているのだなぁ」と実感する。そして美しい。そしてそして何と言っても美

味しい。遠くて不便で、とっても高い店だが、この料理なら払う価値は十二分にある。この地で営業して

の38年間、名古屋、神戸、九州からも毎月10人以上が訪れると聞いて驚いたが、ご主人の「みなさん、

カラダに良いものを食べて元気に長生きされたいのですよ」の言葉に納得。そういえばご主人も奥さん

も年よりずっと若く見える。「健康でいたいなら薬膳料理を、病気になったら病院へ」は名言であるな。

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4月 18日(日) 晴れ 昨日ほどでは無いが今日も暑い

朝 家食 具だくさんの細うどん、「兵庫屋」のコロッケトースト、朝のりんごヨーグルト

  

昨日の朝と同じようなメニューである。後片付けは食洗機で。この後、惨事が待ち受けているとは・・。

午後のお茶 新宿 「AALIYA シベリアンアイスティ 750

    キレイなアイスティが血に見える・・・

今日はヘルスクラブ始め、いろいろ出かける用事があったのに全部止めて新宿で茶を飲んでいる。左

手には大きな包帯。食洗機に食器を入れ、左手が食洗機の上を動いた時、そのことが起こった。突然

の痛み、ホトバシル血・・・・・。暫く何が起こったのかわからなかった。左手薬指の付け根に近い手の甲

からドクドクと血が流れている。床もシンクも血だらけだ。右手で傷口を抑え、どうしようかと考えた。新

居にはグランドマネジャーがいることを思い出す。両手が塞がっているので、アゴで受話器を落とし助

けを求める。すぐ顔馴染みのTさんが救急箱を持って駆けつけてくれた。「救急車呼びましょうか」なんて

言われて慌てる。止血だけは出来たので休日急患病院を紹介して貰って新宿の病院に行ったので

ありまする。「縫いましょう」と言うのを「痛そうなのでイヤです」と断わり、ぐるぐる巻きにして貰った。そ

れにしても先週日曜日は洗面所で転んで左膝を強打したし、今週は刃傷事件。日曜はダメよ、である。

夜 家食 札幌スープカレー(チキン)、ライス、「兵庫屋」のメンチカツ、野菜サラダ

  

そういえば、この家に引っ越した日、クローゼットの扉に挟まれて指に血豆を作ったことを思い出した。

3週間で3回の怪我ダス。A先生とM子のプレゼント、札幌スープカレーを食べる。彼らは私の感想を

聞いてから購入を決める由。スープカレーはたっぷりのサラサラスープ、そして大きくカットした野菜や

肉が特徴である。レトルトではあるが、具材とスープが別袋になっていて丁寧な商品作り。具はじゃが

芋2つ、人参2つ、とうもろこし、茹で卵が入っていた。辛さは足りないがまずまずの味である。 無酒日

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【今週の振り返り】

荒木町界隈は、杉大門通リ、車力門通りを中心に、その間にある道、それらを繋ぐ小路が複雑に巡ら

されて実に楽しい街だ。適当に迷子になりながら、猫を探しているうちに、ひょっこり元の場所に戻って

いるなんてこともある。そんな小路の一つに「バーS」がある。「一度行ってみたらどうですか?」とも言

われていたし、元々何度も入ってみようと思っていた店だ。1週間前覗いた時は満席だった。今夜あた

りはどうだろう、とドアを押すと客は誰もいない。あぁ良かった、やっと座れるかと思った矢先、マスター

らしき人と以下のような会話を交わす。

「予約が入っておりますのでご遠慮ください」

「それでは次回予約をすれば入れるのですね?」

「いえ、そういうことでもなく・・・・」

「会員制ですか? それなら会員になっても良いですが」

「いえ、会員制というワケでもないんですが、どうぞご勘弁ください」

「誰かの紹介が必要なら、この店に通っている方3人知っていますが。名前は○○と××と・・・」

「どうおっしゃられてもご勘弁ください」

「じゃあ、二度と来るな、ということですね」

「申し訳ございません・・・・」。

私は酔っていたワケでもなく、刺青もしていなかった。頬に傷もなかったし(先週コケて膝には青痣はあ

るが)、無銭飲食しそうにも見えなったと思う。メチャクチャウルサイ連れもいず、人柄の良さげな(自分

でよく言うよ、アハハハ)初老の女が1人、一杯ジントニック飲ませて下さい、という風情だったと思う。

店は店主のものだから、そういう方針だと言われれば無理やり入るわけには行かない。しかし、店前に

何の表示もなく店を開いていて、こんな応対をするんじゃあ、不愉快な人をどんどん増やすことになる。

紹介の客しか入れない経営方針の店も知っている。そういう店は、看板を掲げなかったり、「会員制」と

堂々とうたっているから誤解も無い。高ピーと言われようが、方針やルールを表明しているならフェアで

ある。それなら全然文句も言わんよ。だけど「バーS」のケースは、敷居が思いっきり低く大衆的、家庭

的な店が多い荒木町にあるだけに、拒否された客の怒りと戸惑いも大きい。他の店で聞いてみると、

「バーS」で不愉快に断わられ、そのはけ口を求めてやって来た客をたくさん受け入れた経験があると

言う。私だけが断わられたんじゃないんだ、と思っても慰めにはならないけどね。はっきり書けよ「太っ

た人お断り、家事キライな人お断り、タクサン食べる女お断り」とかさ。

新橋の小さな小料理屋が、やっぱり紹介制の店だった。しかし店はどこにでもある大衆飲み屋にしか

見えない。次兄に紹介されて何度も行っていた私は、ある夜こんな客に遭遇した。もう看板時間に近い

夜遅く、酔客が2人店に入って来る。

私達と一緒に酒を飲んでいた店主

「あの、お客さま、予約のお電話頂いたでしょうか?」

おでんはいらねえよ、ビールと茶漬けあるか?」

「ですから、お電話頂いたでしょうか」

おでんはいらねえって言っただろ!シツコイなぁ。不愉快だ、帰ろうぜ」

店は店主のものだが、客のものでもあるんじゃなかろうかね。

          だいたいさぁ、飲み過ぎなんだニャン

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