パクパク日記493

          プロ野球もストに突入したので、日本海を見に行きました

   兼六園 東茶屋街

9月 13日(月) 曇りのような晴れているような

朝 家食 「浅野屋」のパン・オ・レのトースト、チーズ、小笠原島のレモンジャム、「丸美屋」のスープ春

雨、きな粉と擂り胡麻かけヨーグルト

    春雨もあるでよ!

9月も早半ば。まだ日差しは暑くても、朝晩のヒンヤリした空気は秋のものだ。食欲の秋が来るのね。

昼 麹町 「CORNET Aランチ(冷製コーンスープ、手造りハンバーグ トマトと茄子チーズの重ね

     焼 グリーンペッパーソース、ライス、コーヒー) 1200

  

昼飯の宝庫である銀座・新橋地域から千代田地域に移って、旨い昼飯処を探すのは苦難の道だった。

そんな時、あれこれと教えてくれたのが若者Uクン。そのUクンがまた一つ旨い店を教えてくれるとい

う。徒歩10分、坂をフーフー上ったところに「CORNET」はある。1200円から1500円の料金でランチ

が4,5種類ある。サラダORスープ、ライスORバゲット、料理のチョイス、飲み物のチョイスと選択物

が多い。Uクンはほろほろ鳥のソティー、虎スミは魚を選び、私はハンバーグ。つけ合わせはどの料理

を頼んでも同じで、じゃが芋がゴロゴロしているのが嬉しい。3人で「らいむらいとのハンバーグは旨い」

という話をしてしまったのでこの店の手造りハンバーグがより普通に思えちゃう。お茶もついてよいね。

夜 四谷3丁目 「あぶり処 いち雲」 雷雲コース(付き出し3品、灰干し:げんげ・うるめ・あらいそ、

     一 夜干し:ほっけ・鯖、ツクネ焼の卵黄漬け、大根サラダ、焼き天麩羅:海老と野菜、ジャコと大葉

     土鍋ご飯、漬物、デザート:グレープフルーツシャーベット) 3500+野菜焼(じゃが芋、グリー

     ン アスパラ、しし唐)、生ビール×2、冷酒 「天法」旨辛 680円、「天法」吟醸 780円×2 

     @7千円

  

   

昔担当していた北海道の会社が、設立十周年を迎えるという。ホテルでのお祝いパーティにお招きを

頂いたが都合が付かず欠席の返事をした。ところが、ビデオででもいーからどーしてもメッセージを言え、

と本日撮影と相成った。ひらがな会社で撮影もオカシイので、夜我が家でね。夢子スタジオで2人分の

収録を済ませた後、4人で飲みに行く。北海道の魚を炭火で炙りながら、十年前の北海道の会社の話、

それぞれの十年間の話をして面白かった。この店は、今年出来たばかりで来るのも初めて。炙ったほ

っけや鯖が旨い。焼き天麩羅は普通の天麩羅を炭火でサッと炙って食べる。面白いねぇ。ご馳走さん。

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9月 14日(火) 晴れ ナンダヨ、この暑さは!

昼 九段南 「味香村」 ソースカツ丼、小皿3品、味噌汁 900円 プッチンプリン(サービス)

   しっかり勝ってやー

アメリカンフットボールのチームと共に17年。私も選手として活躍したいのは山々だが、ヘッドコーチは

私を選手として起用するつもりはないようだ。ならば応援しかない。明日はいよいよ秋のリーグ戦の初

戦。我がチームは、スロースターターで初戦はいつも苦労する。しかも明日は強敵である。「勝つモノ」

の摂取も前日の今日から始めることに。「味香村」のソース勝つ丼。カツの下には山のようなキャベツ。

昼のお茶 九段南 「詩」 コーヒー 450

夜―1 荒木町 「ます味」 お任せコース(前菜:姫さざえ・筋子・穴子煮・子持ち鮎・蛸の仔・鴨、穴

      の薄造りと縞海老・わらさ・帆立貝、碗物:穴子と小蕪の真丈 焼き茄子のとろみのある吸い物、

穴子と松茸の杉板焼き、穴子の天麩羅、穴子の出汁で煮た重陽の節句の菊雑炊)、生ビール、

酒 「立山」 

  

  

  

妙齢の女性3人が「ます味」に集まる。妙齢って、いったい幾つ位までを言うんでしょ。A子初めて、B

子二度目、夢子何度も、という「ます味」経験だが、回数はどうあれ全員がカンドーできるのがこの店で

ある。「ます味」の料理は美味しいだけでなく、美しい。薄作りやお碗など、見て惚れ惚れとする。今晩

の圧巻料理は、穴子と松茸の杉板焼き。ふっくら香ばしく、甘辛い蒲焼風の味つけが絶品。満足満足。

夜―2 アラブのペントハウス風「夢子バー」

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9月 15日(水) スバラシイ秋晴れ

朝 家食 「メリッサ」のイングリッシュマフィントースト、チーズ、「丸美屋」のスープ米緬 こく旨味、きな

粉と擂り胡麻かけ無花果ヨーグルト

    ソフト無花果はウマイ!

無花果が好きだ。ドライ無花果も食べる。でも、ドライはちょっとカタイ。ところが先日ドカンと10袋取り

寄せたソフト無花果はスグレモノで恐ろしく柔らかい。これで干したんか?と疑りたい程の柔らかさだ。

昼 四谷・しんみち通り 「洋食 エリーゼ」 ジャンボヒレカツ定食(ご飯大盛り) 

     950円+170円= 1120

    ヒレが6個もあっただよ

さて、秋の決戦初陣は今夜だぞ。昨日の昼もソース勝つ丼で景気つけを行ったが今日もキョーレツな

勝つモノが欲しい。四谷・しんみち通りの「エリーゼ」には、この前食べたジャンボメンチカツなどジャン

ボものが数種類。しかし、食べるつもりのヒレカツにはジャンボが無いのである。無い時は頼んで作っ

て貰えばヨロシイ。220円増し?オッケー。じゃ、ついでにご飯も大盛りでね。という具合に、食の細い

私はチームに勝たせたい一心で、ヒレカツ6個と大盛りのご飯をパクツク。まさに献身的な努力です。

夜 舟町 「秋山」 大山地鶏のにんにく醤油煮 600円、野菜の煮びたし 710円、メキシカン・ポテ

       ト・ ラザニア 630円、ブリカマと大根煮つけ 850円、茄子と挽肉・海老の挟み揚げ、もりうどん、

      生ビ ール 630円、冷酒 「一の蔵 無鑑査」 730

  

  

9時半試合が終わった。心臓が口から飛び出しそうな緊迫したゲームだった。立ち上がりミスを連発す

る我がチーム。10点先取された。アッチャー!しかし、彼らも目を覚まし、20点取って逆転。前半終わ

り間際に7点取られ、3点差でハーフタイム。私は試合中サイドラインにいる。選手やコーチと並んで、

敵陣25ヤードに立っている。ハーフタイムは、東京ドームの関係者エレベーターに乗って、観客席に行

く。タバコを吸うためである。選手の父上やスポンサーの皆さんとお話していたら後半戦が始まってしま

った。いきなり7点取り、10点差。しかし、相手も強い。ジリジリ押される。慌ててフィールドに戻るが、

また17点取られた。また3点差に戻る。あぁ、心臓バクバクでござーる。虎の子3点守りきって試

合終了。「味香村」のソース勝つ丼さーん、「エリーゼ」のジャンボヒレ勝つさーん、どーもありがとー!

勝ったよー!!昨日同じ会場で2年ぶりに勝利した子だくさんOさんと食事に行く。8月末に開店したば

かりの「秋山」。大皿料理とうどんの飲み屋。うどんはコシが強いが「旨い!」と思わないのはナゼだ?

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9月 16日(木) 晴れ

朝 家食 「味の素」のクノール ベトナムフォー、岡山のU十世紀

    ちょっと量が少なくて・・・

ベトナムでは、朝ご飯にフォーを食べる人が多い。自宅で食べる場合もあるが、外の屋台でチャチャッ

と啜る。だから私も朝からフォーを啜った。「味の素」はアジアフードに力入れてるのかな。量は少ない。

昼 三番町 「BC*アストリスク」 ミックスサンドランチ 900円 + 白桃のとカスタードクリーム

      のタ ルト 250円、コーヒー 450円 計1575

     これで1575円だす!

今日は朝からずっと忙しい。昼食の時間も35分しかない。かと言ってコンビニ弁当ではイヤなんですわ。

で、「BC*アストリスク」でパンを買ってそのままイートイン。パンとコーヒーで1575円って高いよねー。

夜 舟町 「おちあい」 お任せコース(自家製イカの塩辛、枝豆(群馬・天狗)、お造り盛り合わせ、和

     風 しゅうまい、揚げ銀杏、子持ちししゃも・タタミ鰯・ウナギの骨、鶏の唐揚げ、茄子焼き、芋鍋、梅干

     と昆布佃煮、雑炊) 生ビール、冷酒 @5千円

  

 

    

「夜7時半から会議なんて空腹で倒れるよ」と、3日前から不機嫌だった。朝から会議や打ち合わせが

続いてクタクタ。その上、ホントに7時半から2時間も会議やるの?ってね。ところが、それは私のカン

違いで食事をしながら懇親をしよう、という申し入れだったらしいのだ。ただ店を決めていないと言う。

「おちあい」が空いていて良かった。芋鍋はもちろんだが鶏の唐揚げがジューシーで抜群に旨かった。

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9月 17日(金) 晴れ 今日もあっちー

朝 家食 「浅野屋」の軽井沢レザン、チーズ、レモンジャム、「丸美屋」のさっぱり海鮮スープビーフン

朝風呂に入って、朝食を済ませ、さて荷作りだ。2泊だから、パンツは2枚、ハンカチ4枚・・・。えへへ。

昼 九段南 「東風汁緬本店」 蛤仔上湯麺(活アサリと牛蒡のスパイシー緬) 800円、白飯 50円、

杏仁豆腐 50円、コーヒー(サービス)

  

午後1時に会議が終って、大妻通りの坂を上る。今日は9月17日というのに、この暑さは何なんだ!

え?フントに怒るよ!数に限りのある蛤仔上湯麺は未だあった。今日あの馬鹿女は来なかったらしい。

夜 金沢・片町 「五郎八」 付き出し:金時豆腐、手摘み岩もずく 630円、金時草の酢の物 400円、

   甘海老団子 620円、刺し身:おこぜと赤イカ、(おこぜのアラの唐揚げ)、のど黒の焼物 1800円、蟹

   汁750円、氷見手作り緬(冷) 740円、生ビール 500円ン、冷酒「天狗舞」の山廃吟醸 3合

   (@850円) 1940

  

  

昼間、九段でチュルチュル中華緬を啜っていたのに夜は金沢の片町ですかい?はい、最終便で金沢

に来たぞいね。ホテルにチェックインして「五郎八」で飲み出したのは10時15分だった。そんな時間な

のに、店は客がいっぱい。この店は以前カタカナ会社の北陸支社のメンバーと一緒に来たことがある。

金時草はキンジソウと読み、金沢野菜と言う。酢の物にして貰ったが、柔らかく味わい深い。今日のお

目当てはのど黒でありんす。口の中が黒く、皮は赤く、身は白い。淡白な味だが、しっとりと旨いのだ。

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9月 18日(土) 金沢は曇り でも暑いよ

朝 金沢エクセルホテル東急 「加賀料理 金茶寮」 朝和食ビュッフェ

    朝からタラフク食べた

金沢エクセルホテル東急の3階には 「加賀料理 金茶寮」が入っている。朝はすべてビュッフェという

のでちょっとガッカリしたが、その品数を見て安堵する。朝食でありながら、老舗らしい料理が並ぶ。特

に出汁巻卵が実に旨く、東京・大塚の「なべ家」の玉子焼きを思い出した。食欲モリモリで、ご飯大盛り

食べた後ナメコお粥まで食べてしまった。朝からタラフク食べて動けない。コーヒーもついていて良い。

昼 金沢・東茶屋街 「兎夢」 麻婆豆腐セット:サラダ、卵スープ、麻婆豆腐、ご飯、漬物、コーヒー 

1575

    金沢で一番好きな店

朝飯を大喰いしたので、9時過ぎには腹ごなしがてら散歩に行く。百万石通りを真っ直ぐ歩いて行った

ら、「兼六園」に着いてしまった。何度も来てはいるが、せっかくだから中を一周する。ついでだから、石

川門から入って金沢城公園にも行ってみる。金沢城祭をやっていた。ここをグルグル歩いているうちに

今朝の大喰いもすっかり解消。ホテルをチェックアウトして、お気に入りの東茶屋街に出かける。ここは

好きな店がたくさんあって、どこに入るか迷う。とはいえ、ランチは一番好きな「兎夢」にしよう。お茶屋

の建物をちょっと改造して、昼間は軽食と喫茶、夜は食事処となっている。麻婆豆腐セットは、以前ラン

チメニューには無かった。辛く無い。サラダと漬物の方が美味しい。ゆっくりしたいが、連休で大混雑。

午後のお茶 金沢・東茶屋街 「茶房 ゴーシュ」 洋ナシのタルト 420円、ローズヒップティー 

    530

    

東茶屋街の1本浅野川寄りの小路に「茶房 ゴーシュ」がある。ここもお茶屋の建物を改造した店で、

テーブルと椅子席、カウンター席もあるが、畳敷きに卓袱台という席もある。朝の天気予報では、昼過

ぎから雨が降る確率は50%と言っていたが、雨は落ちて来ない。この店を出てブラブラしていると、向

こうから大騒ぎの団体が近づいて来た。ナニゴトか?と立っていると、私の目の前を大きなダミ声で喋

りながら旗を持ったオバサンと学ラン姿のお兄さんが通った。後ろにはカメラとか音声が付いて行く。ど

こかで見た2人だなぁ・・・・。あっ、わかった。泉ピン子とTBSの安住アナだ。大騒ぎのロケではあるな。

夜 金沢国際ホテル 「N36.5 黒毛和牛コース(魚介の前菜3種、サラダ、スズキとエリンギのソ

     ティ、ガーリックチップ、和牛ヒレ 130グラム、モヤシと野菜、ガーリックライス、漬物、味噌汁、デ

     ザー ト:巨峰のテラミスとショコラのジェラート、カプチーノ) 8673円+300円(ガーリックライス分)、

     生 ビール、白ワイン×2、赤ワイン(サービス) @12300

  

  

  

金沢市内から南西に向って車を飛ばすこと25分。そこに金沢国際ホテルがある。金沢の高級料亭旅

館「浅田屋」グループが経営するホテル(と初めて知った)だが、30年近く前に、どうしてこんな住宅街

にホテルを作ったのだろう。それはともかく、今晩はイタリアンの「N36、5」の中にある鉄板焼コーナー

を予約した。「浅田屋」グループには、和食だけでなく「六角堂」というステーキの店もある(と初めて知

った)のだ。ステーキには、焼いた梅干しが付いて来たが、これも「六角堂」の技らしい。ニンニクは摂れ

立てで水分は多いが、新物らしく柔らかくて旨い。ガーリックライスはテンコ盛りで嬉しいぞ。デザートは

プールサイドのカフェに移って。婚礼の多いホテルらしく、夕方もレストランの隣のチャペルで結婚式が

行われていた。イタリアンで披露宴をやっているらしく、お色直しの新郎&新婦が通るのを眺めながら。

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9月 19日(日) 晴れ

朝 金沢国際ホテル 「浅田屋 高尾店」 和朝食(鮭、蒲鉾、大根おろし、炊き合わせ、切干し大根、

揚げ出し豆腐、味付け海苔、味噌汁、漬物、ご飯) 2100

    眺めはスンバラシイ

久々に熟睡した。キングサイズベッドだった。朝の天気予報ではトンデモナイことを予報している。石川

県の能登地方は「大雨、洪水、雷雨注意報」って?ここ金沢の郊外は、穏やかな秋空で蒸し暑い位だ

よ?8階の「浅田屋高尾店」。夜は金沢の夜景を見下ろしながら食事をするようだが、朝は町の景色ね。

「浅田屋」の朝食ということで期待したが何てことは無かった。昨日のビュッフェの方が満足度は高い。

朝のお茶 金沢国際ホテル 「ラウンジ」 コーヒー 400

1,2階吹き抜けのロービーに隣接して「ラウンジ」がある。今日も結婚式が多いらしく、式服姿の客も。

昼 金沢・片町 「花咲季」 生鯖刺し身 780円、もずく酢 320円、握り:秋刀魚 210円、本梅貝 

480円、赤イカ 320円、カワハギ 肝付き 350円、生鯖、ぼたん海老、味噌汁 180円)、ウーロ

ン茶 300円  @3430

  

金沢一の繁華街、片町、香林坊を旨いランチを求めて歩く。金沢料理、フレンチ、イタリアン、蕎麦・うど

ん屋、広東料理、ラーメン・・・・・うーん、何にしよ。その時私の目に飛び込んで来た文字「朝獲りの生

鯖」。決定!鯖好きなのである。意外と柔らかい。ご主人に言わせると、今年の海水は温度が高いので

この位の柔らかさなのだそうだ。オススメのネタだけ握って貰った。肝付きのカワハギが一番旨かった。

午後のおやつ 金沢・香林坊 「京・はやしや」 抹茶ゼリー 480

夜 家食 みち子がお届けする若狭浜焼き鯖寿司、きゃらぶき、黒胡麻豆腐、ワカメスープ

  

読者諸氏の中には、私の今晩のメニューが分ってしまった方もおいでだろう。いつだったか、羽田空港

で何げなく買って来た鯖鮨が余りに旨くてビックリしたことを書いた。その鮨は「みち子がお届けする若

狭浜焼き鯖寿司」と言った。発見だった。しかし、その後あれよあれよと有名になって、駅弁に対して

「空弁」のハシリとも呼ばれた。新宿の西口でも売っている、とか色んな情報も頂いたが、あれ以来私

は食べていなかった。それにしても昼も鯖、夜も鯖である。鯖好きだから、これでいーんである。無酒日

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【今週の振り返り】

金沢には、今まで何度訪れただろうか。7回?8回?正確な回数は忘れたが、まぁ2年に一度位のペ

ースで行っている好きな街の一つである。武蔵ヶ辻あたりは、金沢の台所・近江市場もあって楽しい。

広々とした兼六園と金沢城公園は、まさに百万石の前田家の繁栄を今に伝えている。兼六園と言えば

私の友人イトMを思い出す。芦屋のお嬢様のイトMは、ある時、足の調子の良くない母上に付き添って

金沢に旅した。重い荷物を持ったり、坂道では母上の支えになろうという孝行娘の殊勝な考えであった。

母娘が兼六園に到着した途端、イトMは転んだ。転び方が悪く、足首を捻挫してしまった。それも両足

いっぺんに。歩くどころか立つことも出来ない。そこで母上は、周囲に助けを求め、娘を病院に運んだ。

こうなると、どっちが付き添いなのだかワカラナイ。病院で長治療になると言われ、大枚○万円をかけ

て、神戸の芦屋まで搬送車で運ばれることになった。兼六園の真弓坂を登りながら、あの時、イトMは

どこでスッ転んだんだろうと考えた。彼女と母上には大変なアクシデントだったのだが、つい思い出し笑

いしてしまった。片町、香林坊の賑やかな町は、特に夜にその威力を発揮する。旨い店、楽しい店が連

なって、住民も、出張族も、観光客も賑やかな夜を過ごす。その裏には長町があって、武家屋敷跡とな

る。表通りの喧騒がウソのような静かさで、使い古された表現だが、江戸時代に迷い込んだような気分

を味わえる。

金沢には2つの大きな川がある。犀川と浅野川。そして、この2つの川の近くには、3つの茶屋街が残

っている。犀川大橋を渡って暫く歩くと西茶屋街、浅野川大橋と中橋の間に主計町、そして浅野川を渡

り東山にあるのが、一番格式が高いと言われる東茶屋街である。浅野川に沿って主計町をぶらぶら歩

く。冬の景色が特にいい。出格子の続く東茶屋街は一番のお気に入りだから、必ず足を向ける。一般

に公開されている元お茶屋「懐華楼」と「志摩」があり、飲食店も私の好きな店だけでも「茶房一笑」、

「兎夢」、「茶房ゴーシュ」、洋食の「自由軒」、そして民芸品の「桃巧」、金箔工芸の「さくだ」・・・・・。ひ

とつ一つの店が、昔ながらの金沢を背負いながら、それでいて自分らしさをしっかり主張している。トイレ

に飾られた花一輪にもセンスが光る。ふと、日本の中でも江戸時代をこれだけしっかり残している街が

他にあるだろうか、と考えた。うーん、京都、奈良はもっと古い時代だしなぁ、他には無いだろうなぁ、こ

んな街は。

何度目かに金沢に訪れた時読んだ新聞記事が妙に記憶に残っている。スターバックスが、日本で25

番目だったかに進出する市として金沢を選んだ、というような記事だった。どの新聞だったか覚えては

いないが、その記事には、あのスタバが金沢を選んだという背景には、当市の古い歴史とこれからの

発展に明るさありとの分析があるに違いなく、誠に名誉で・・・・みたいな文章が続いていた。スタバご

とき(別に「選手ごとき」という流行り言葉に引っ掛けたワケではありません)コーヒーチェーンが金沢に

進出することを名誉だなんて言うか???この金沢がだよ?今回、そのスタバが街の一等地に幾つか

あって繁昌していた。金沢は、日本に稀有な古さと粋を兼ね備えた街だ。もっともっと自分達の街に誇

りを持って欲しいと思った。また行くぞいね。魚がもっともっと旨くなった頃待っていまっし。

             今度はいんぎらぁっといくまっし ピョン

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