パクパク日記5年1月1週
穏やかな年にと願ったばかりなのに、今年も波乱の幕開け
1月 3日(月) 晴れ
朝 家食 「おぎのや」のおやき(野沢菜)、「佃浅」のふぐの煮凝り・射込み豆腐・ほうれん草の胡麻和
え、「中村楼」の黒豆、「丸美屋」のこく旨坦々ビーフン
峠の釜飯の「おぎのや」が信州名物のおやきを作っていることを知った。あずきと野沢菜があり、私が
買ったのはもちろん野沢菜。冷凍されたおやきを電子レンジでチン。まあまあの味ではあるが、信州で
育った人間としては、灰の中でじっくり時間をかけて焼き上げるおやきが懐かしい。切干し大根、煮か
ぼちゃ、茄子の味噌煮など色んな具があり割って中身を確かめるのが楽しみだった。お婆ちゃんの味。
昼 家食 辛ラーメン(白ぶなしめじ・ハム・万能ネギ入り)、「魚三楼」の無花果の赤ワイン煮
辛ラーメン。袋入りのインスタントラーメンがすたれた今、テレビCMを打つなんて韓国ラーメンは威勢
がいいなアニハセヨーと思っていた。ユージンにあれは辛イ・ビョンホンと聞き、今日は食べてミニョンさ
ん。おー!辛いでチンスクぅ!舌がヒリヒリするだヨンジュン。目がサンヒョク。具は、きのことハムニダ。
夕方のおやつ 四谷3丁目・丸正 アイスクリーム 350円、コーヒー 350円
オコッペソフトクリーム食べたい!
昨夜から書いている年賀状の返事を投カン・チュンサン。もうメチャクチャ韓流はヤメロチェ・ジュウ。
久々にオコッペ牛乳のソフトクリームでも食べるかと丸正に行ってみたら、メニューに無い!聞いてみ
たらソフトクリーム機が故障して直さないうちに冬になったとか。冬?ソナタの怠慢じゃーー!!!!!
夜 家食 夢子カレー(トマトとイワシの激辛カレー)、「佃浅」のふぐの煮凝り・射込み豆腐・紅白なます、
ピリ辛らっきょ、チンゲン菜と帆立貝の中華風スープ
3食ぜんぶ家食も珍しい。美味しいお店はほとんど休みだしね。冷凍庫整理もあり、夢子カレーを食べ
る。夏の完熟トマトで作ったカレーを正月に食べるっていいな。明日から仕事が始まる。バッグやお財
布、手帳など新しいものに取り替える。三が日で休みが終わるのは、ほんとに落ち着かない。 無酒日
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1月 4日(火) 晴れ ムチャ暖かい
朝 半蔵門・ホテルグランドアーク 新年パーティにて ウーロン茶
朝風呂を浴びて、朝刊を見てびっくり!小平の家の隣家のお兄さんが亡くなったと訃報欄に出ていた
のだ。お兄さんと言ってももうお年ではあるが、隣同士になった時には、東大法学部を卒業された時だ
った。その後どんどん出世されて、某省庁の次官までなられた。大ショック。次兄に電話で知らせて10
分後電話が入る。ええっ?今度は会社の部下の男性が亡くなったという知らせ。自宅療養中であった
が、亡くなる程悪いとは誰しも思っていなかった。新年の初出社前に、訃報が相次いで暗澹たる気持ち
になる。9時半新年会の会場に着くも気持ちが塞いで新年の挨拶も口ごもる。何という年明けなんだ。
昼 九段南 「手打ち蕎麦 大川や」 京風きつね蕎麦 800円、地鶏丼 400円
朝の知らせで心に重い錘がついてしまったが、シャンとしよう。飲食店は未だお休みのところが多かっ
たが、幸い「大川や」が開いていた。京風きつね蕎麦を注文したら関西で言うきざみ蕎麦が出て来た。
関西ではきつねと言えばうどんを意味し、お揚げさん(甘じょっぱく味付けした油揚げ)を載せた蕎麦は
たぬきと言うのではなかったか。その理屈で言えばきざみ蕎麦のことを京風きつね蕎麦というのは変。
夜 家食 イワシのつみれ入り讃岐うどん、グリーンアスパラを載せたハムと出汁巻卵のトーストサンド、
パイナップル
心が塞ぐので早めに退社。家の近所の氏神さまにお参りに行く。お二人は、年末の30日、31日に亡く
なったということだ。2004年という年は、本当に最後の最後まで悪いイタズラをしてくれた。スマトラ島
沖巨大津波の犠牲者は日を追うごとに増え続けて14万人を超えたとか。何ということだろう。 無酒日
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1月 5日(水) 晴れ 今日はちと寒いぞ
朝 家食 「MIKUNI」のクッキー 2枚
昼 九段南 「洋 HIRO」 カレイの煮付け定食(小鉢・味噌汁、コーヒーゼリー付き) 850円
今日の昼も営業している店は数える程しか無い。初めて「洋」という店に行くと、近所で働く人々で満員
になった。美味しいから混んでいるのか、開いている店が無いから混むのかどっちだろう。後者だった。
昼のお茶 九段南 「三番館」 コーヒー 500円
夜 Y氏邸にて新年パーティにて ご馳走いろいろ
午後、赤坂の「豊川稲荷」に初詣に行く。昨年初めてお祓いを受けてビックリした。お稲荷さんの神社だ
と思っていたのに、始まったのは祝詞ではなく、お経だったのである。三大稲荷ではあるが、ここだけお
寺なのである、と女性のスタッフが説明していた。夜はY氏邸に大勢招かれての新年パーティ。これは
ご馳走のほんの一部で、それはそれはたくさんのお皿が並んだ。昨夜から、上の奥歯の歯茎が腫れて
しまい、食べても喋っても痛い。右半分の顔まで腫れて来た。最後に「まつや」のお蕎麦が出るのは知
っているが泣く泣く途中で失礼する。帰宅して鎮痛薬を飲む。後は頬を冷して。あぁ蕎麦食べたかった。
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1月 6日(木) 曇り 午後から雨
朝 家食 「MIKUNI」のクッキー 2枚
このところ朝食欲が無い。しかし歯茎が腫れていて化膿止め薬を飲まなければならぬ。で、クッキー。
昼 九段南 「もゝ瀬」 穴子のばら揚げ丼 1200円
タマラン美味しさ
九段南になる天麩羅屋の「もゝ瀬」。何度来たのか忘れたが、穴子のばら揚げ丼以外食べたことがな
い。虎スミがいつも食べている天麩羅定食も種を1つひとつ丁寧に揚げていて美味しそうなのだが、ど
うもお気に入りの1品を注文してしまうのだね。海苔と胡麻、カラッと揚がった穴子に大葉。うん、旨い!
昼のお茶 九段南 「ヴィラージュ」 ロングブラック 350円
夜 日本橋室町 「室町砂場」 焼き海苔、蕎麦味噌、鶏わさ、浅利のしぐれ煮、大柱の山葵、玉子
焼き、ふろふき大根、天麩羅の盛り合わせ、もり蕎麦、天麩羅蕎麦、蕎麦まんじゅう、ビール、冷酒
@6600円
蕎麦を愛する者の「秋新の会」の新年会。11月の例会は、番外編として池之端の「鳥栄」だったので、
正統な蕎麦を食べる会は久々なのである。それは別としても、数ある「砂場」の中で、別格のようなここ
「室町砂場」には何十回も来たいと思いながら実現していなかった。そうゆう意味でも、今日の会場は
嬉しい。超急いで6時過ぎ2階の座敷に駆けつけた時には、先輩方は既に良いゴキゲンであった。酒
を飲みながら焼き海苔、蕎麦味噌、鶏わさ、浅利のしぐれ煮、大柱の山葵、玉子焼き、ふろふき大根、
天麩羅の盛り合わせと食べる。酒の肴も充実している。特に鶏わさ、大柱の山葵がいいなぁ。さて、蕎
麦はどうする?まずは盛り。次に種モノ行きますか?蕎麦つゆは、甘めで濃いね。あぁ美味しかった。
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1月 7日(金) 晴れ
朝 あずさ3号車中にて 駅弁カツサンド 580円、お茶 140円
カタクて美味しくない
Y子にモーニングコールをお願いしていたが、心配で5時に起きた。新宿駅に7時前に到着し、列車の
中で食べる朝ご飯を物色。階段の昇り降りなんか大ッキライなのに、4つの売店をチェックしてカツサン
ドに決めた。これが大間違い。硬くてさ、美味しくないんよ。しかも580円もする。今日は悲しい車中だ。
昼 松本「サザンこうせんホール」 告別式の精進おとしの食事
車中から見事に晴れた中央アルプスの山々を見ながら松本に到着。そのままサザンこうせんホールに
向かう。1月4日の仕事始めに知らされた部下の訃報。45歳の独身で優しい心の持ち主だった。ノンビ
リ静養していれば、きっと元気に戻って来ると思っていただけに、突然の訃報は大きな驚きであり、深
い悲しみをもたらした。別れの言葉を聞きながら、流れる涙を止められない。告別式が終わって、精進
おとしのお料理が出たが、箸が進まず。歯が痛いということもあったが。どうぞ安らかにお眠りください。
夕方の軽食 新宿 「タップハウス」 根菜のサンドイッチ、クラムチャウダースープ 400円
5分で流しこんだ
新宿駅到着。お腹が空いた。今晩はコンサートもあるので、駅の構内でちょっとエネルギー源を補う。
夜 初台 「スミビノ」 イタリアン前菜5点盛り合わせ、レバーペースト ガーリックトースト添え、きのこ
のサラダ仕立て、4種のチーズのピッツァ、鴨肉のコンフィ、ペペロンチーニスパゲッティ、ビール、
赤ワイン @5千円
もう何年来ているか忘れてしまったが、ハンガリー国立ブダペストオペレッタ歌劇団のニューイヤーコン
サート。これを聞かないとホントの正月が来た気がしない程の新年の大事なイベントである。同歌劇団
の名物歌手マリカさんが出演していないことが寂しかったが、歌姫カロチャ・ジュジャさんは健在で「ヴィ
リアの歌」は絶品。高祖君似のニャーリ・ゾルターンも大張り切りで美声を聞かせた。本年の参加者は
12名。コンサート終了後、いつものように「スミヴィノ」に行く。夕方ちょっと食べたのでお腹が空かない。
珍しく少しずつつまんだだけ。オペレッタで一番美しい作品は何か?それでは一番楽しい作品は?一
番好きなミュージカルは?その中で一番好きな曲は?朝早くから悲しい1日だったので、慰められる。
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1月 8日(土) 晴れ
朝 家食 ハムトースト、「丸美屋」のコク旨坦ゝビーフンスープ、シークアーサージュース
化膿止めの薬を3日飲めばタイガイ歯茎の腫れは引くものだが、今回はダメ。ハムトーストも、そうっと
噛まないと痛いであります。一昨日まで正月休みだった歯医者に電話を入れると予約が出来た。ほっ。
昼 六本木 「幸楽苑」 中華そば 409円、野菜餃子(紫蘇入り) 189円
「どうして一番ヒドイ時に来ないの?え?ウチが休んでいた?あっ、そうか。悪かったねぇ」と遅ればせ
ながら歯医者で治療を受ける。乃木坂から六本木で昼飯。吉野家、モスバーガー、ドトールにはよく行
く私だが、激安ラーメンチェーンには入ったことがない。思い切って入ってみっか。創業昭和29年以来
の味という中華そばは澄んだ醤油スープと歯応えのある麺で悪くはない。でも野菜餃子は180円でも
イカンなぁ。店に客が入ると「お客さま○名さまです。はい、どうぞ!」と誰かが声を掛けると店中の店
員が一斉に「いらっしゃいませー!!」。「お客様がお帰りです。ありがとうございました」で一斉に「あり
がとうございましたー!!」。丁寧な応対と訓練されているのだろうが、客としてはコッパ恥ずかしいよ。
午後のお茶 上野 「ドトール」 コーヒー 180円
夜 浅草 「田作く」 先付け:煮凝り、カワハギの肝醤油刺し身、あんこう肝鍋 4500円、雑炊、白菜
の
午後3時から、上野の東京文化会館でバレエ「白鳥の湖」を観る。牧阿佐美バレエ団が、ジークフリー
ト王子にアンヘル・コレーラ、オデット&オディールにジリアン・マーフィーを迎えての公演である。お目
当てはもちろんアンヘル・コレーラ。ABT所属のスペイン人のプリンスパルは、ずば抜けたジャンプ力
と回転力でニューヨークでも大人気の29歳である。マーフィーも25歳という若さなのに円熟した女性の
魅力がある。彼等の素晴らしい踊りに加えて、白鳥を演じた牧阿佐美バレエ団のコールドバレエがスン
バラシイ!泣けて来たよ。バレエの先生でもある憲一さんは、第3幕の見せ場王子と黒鳥のパ・ド・ドゥ
をちょっと省略したのはナゼか!と不満そうだった。美味いもの探しに苦労する上野は諦めてタクシー
で浅草へ。「田作く」で今シーズン初めてのアンコウの肝鍋を食べる。予め肝を出汁に溶いてある肝鍋
はコクがあってバカウマである。最後に雑炊にしたが、鼻血ブーになりそうだった。アゴ酒も旨いっす。
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1月 9日(日) 晴れ
朝 家食 「東洋水産」 マルちゃんのカレーうどん(卵、キノコ、ピーマン、万能ネギ入り)、「中村楼」の
黒まめ
昨日8日は次兄の誕生日だったが、小泉首相も同じ誕生日だったんだね。3連休はいい。昨日も休み、
明日も休みってとこがとてもいい。ゆったりした気分でカレーうどん。掃除をサボっているのはイカン。
お昼のおやつ 「MIKUNI」のチョコレートケーキ、コーヒー
このケーキは旨い
もう永遠に読めないのではないかという程頂いた年賀状をやっと読み終わった。住所変更した人、多分
出していない人、たくさんいるが、もう10日近いし失礼しちゃおう。郵便番号間違いが多いことに気が
つき、ナゼだろうと思っていたら、何と自分で作った賀状の郵便番号が違っていたーー!!ダメな私。
夜 歌舞伎座 「日の出寿司」の穴子尽くし弁当 900円、緑茶 100円
夜は地味な演目です
「初春大歌舞伎」の夜の部。出し物は、『鳴神』、『土蜘』、『新皿屋敷月雨暈 魚屋宗五郎』。土蜘の精
に吉右衛門が扮する『土蜘』目当てである。しかし、この芝居舞踊劇だから、ワクワクするようなもので
もない。そう言えば平安の頃から大和朝廷に服従しない地方の「まつろわぬ人々」を朝廷は様々な蔑
称で呼んだんだっけ。その中に「土蜘」というのもあったことを思い出した。歯茎の腫れがようやく収まっ
て来たら、今度は咳。芝居中に咳をして迷惑をかけてはイカンと思い、喉飴を舐め続ける。4時間半の
間に15、16個も舐めたから気持ちわりー。食事は珍しく座席でお弁当をさっと3分で食べた。無酒日
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【今週の振り返り】
午前7時半新宿発あずさ3号に乗った。最初の停車駅は立川。最初にマンションを買った三鷹、姪の
桐子のダンナが働いている武蔵境、長い間通った武蔵小金井、一時期毎晩のように飲みに来た国立
などを過ぎると立川。そして高校3年間通った八王子、高尾を過ぎると、首都圏の電車区域から外れて
景色は田園風景に変わる。大月:大昔一緒に働いていた理佳ちゃんが、ご家族と共にここに住んでい
る。笹子:ここに名物のお団子があったなぁ。勝沼ぶどう園:最近、日本産のワインも品質が上がって来
ました。石和(いさわ):随分昔だが、石和温泉のある旅館に泊まった。最上階にある大風呂を一人占
めして良い気分で風呂を上がったら、何と下着を盗まれていた。浴衣はあったから、部屋まで帰って来
ることが出来たが、あの下着誰が盗んだんだろう、と数十年経つのに不愉快に思う。塩山:駅から1時
間程行った山の中にある民宿に泊まったことがある。生まれて初めて食べた猪豚鍋は、臭かった。一
升瓶の赤ワインを4本持っていたので、それをドボドボと惜しげも無く鍋に注いで食べたことを思い出
す。甲府:車で中央道を来ると、盆地である甲府の地形が良くわかる。甲府のグランドで、アメフットの
試合をしたことがある。雨の中の試合だった。格上のチームに善戦し、われわれはリードしていた。試
合終了まであと1分半。このまま逃げ切りたい。ところが、そのわずかの時間に追い付かれ、そして逆
転された。勝利が目の前にぶら下がっていただけに、その帰りのバスの中は誰も口をきく者はいなかっ
た。あの頃から、最後のツメが甘いのは変わらない。
小淵沢:清里も通る小海線の乗り換え駅だ。小淵沢から小諸までの小海線は、八ヶ岳高原線という別
名もついたようだ。清里は、一時第二の軽井沢に模されて人気を博していたが、ペンションの林立、タ
レントショップなど環境を無視した店舗の急増などで、清里らしさを失って寂しい街になってしまった。そ
うそう昔一緒に仕事をしたF原君、民間人として初めて公立中学の校長先生に転じて有名になったが
彼の別荘が小渕沢ではなかったか。左手には、中央アルプスの山々が真っ青に晴れ上がった青空にく
っきりと美しい。茅野:ここから車で小1時間山に向かって走ると蓼科高原がある。奥蓼科の温泉旅館
に一時期転地療養していたことがある。夏の終わりともなると、賑わった蓼科もひっそりと静まり返り、
大きな宿のたった1人の客となった私は、終始宿の人に見つめられているようで居心地が悪かった。上
諏訪:次兄の兄嫁の実家があり、電車の中からも建物が見えた。毎年8月15日は、諏訪湖の大花火
大会があって、長年も兄嫁の家に泊めて貰って花火を見物していた。岡谷:原因不明の熱で半年も会
社を休んだことがある。都内の有名病院を転々としたが、原因はつかめず、最後は岡谷の鍼灸師の老
先生に治療を託した。2週間に一度急行で岡谷に通い、針とお灸の痛い治療だった。老先生は、当時
ご自分の癌を自らお灸で治療されていた。私はお陰で治ったが、老先生はその後亡くなったと聞いた。
塩尻:父の勤務していた会社の塩尻工場がある。この街の社宅に住む友人を訪ねて、小学校6年の時
一人で遊びに来た。今では電車通勤する小学生など珍しくもないが、当時は信濃大町から松本で乗り
換えて塩尻まで一人で旅する小学生などいなかった。その頃から一人旅が好きだったのだ、と改めて
思う。塩尻は、寺沢君のご実家もあって、ある夏大勢で泊めて頂いたことがある。亡くなった父上の遺
稿集を頂いた。
そして松本。ここから大糸線に乗り換えて40分程行った信濃大町が私の育ち故郷である。思い出のた
くさん詰った中央線。寝不足でも居眠りせず、気になる読みかけの本も開かず、ただただ車窓から見え
る景色を眺めて、思いを巡らせていた。今日は告別式という悲しい旅路だったが、今度は新しい思い出
を作るために中央線に乗ろうと思った。
高尾のうかい亭のステーキも忘れ難いニャア