パクパク日記5年1月4週
(食費 :少 飲み代 :少 二日酔 :ゼロ 摂取カロリー:少)の一週間
1月 24日(月) 晴れ
朝 無し!
昨日の朝から始まった20年来の持病・腸閉塞症状は、今朝になっても良くならない。激痛の間隔の時
間が少し長くなった位。これでは会社に行くどころではない。薬を飲むために何か食べねばと思っても、
イテテテでは、食べる気にならんのよ。いつもの「食欲旺盛バーさん」とは別人になっちゃったのですぅ。
昼 家食 腹痛ビョーニンきしめん、白桃ゼリー
きしめんを作ることにした。誰も作ってくれないから自分で作る。こうゆう時だけ一人暮らしは不便だ。
夜 家食 腹痛ビョーニン雑炊(キャベツ、ニラ、エノキ茸、絹さや、豆腐、玉子、ネギ)、もずく酢
おいちい!
痛みの間隔は更に遠のいたが、歩くだけでも振動が響いて腸が痛む。誰も作ってくれないから(シツコ
イ)自分で雑炊を作る。ビョーニン食といいながら、これが結構旨くてね。アハハハ。旨いぞ!!無酒日
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1月 25日(火) 晴れ 暖かい日 夜半から雨
朝 無し!
おそるおそる起きると、治癒率8割という感じになった。よし、今日は午後から会社に行こう。熱いお風
呂に入って、2日間汗をかいた身体や乱れた髪をキレイに洗ったら、気持ちも元気になる。「冬ソナ」で
2度目の事故で意識不明になったヨン様が、何日も寝ているのに髪が乱れないのは変だなぁと思った。
早めの昼 家食 腹痛ビョーニン雑炊、もずく酢、ミックスフルーツゼリー
昨夜、自分で絶賛した腹痛ビョーニン雑炊をまた作る。何て美味しいんだろ。これならもう大丈夫かも。
夜 舟町 「割烹 おちあい」 お任せコースのうち、消化の良さそうなものだけ(蟹シュウマイ、焼き茄
子、鯛やブリのアラ煮 2切れ、芋鍋、うどん) @5600円
今晩は「5人の会」。数年ぶりだし、幹事だから欠席は考えない。但し酒を飲むつもりもないし、刺し身
なんて消化の悪いものは食べてはイカン。という訳で、熱いお茶を飲みながら、消化の良さそうなもの
だけつまみながら、終始素面で宴席を過ごしたのであります。久々の会で、みんな上機嫌。私がお茶
飲んでいても、遠慮しないでガンガン飲むのですよ。すると徐々にみんなが酔って来る。そんな様を冷
静に観察することになっちゃってね。普段お酒の弱い人は、こうゆう風に宴会を見つめているんだなぁ、
なんてことを学んでしまった。ナヌ?このメンツで連句をやる?ヤメマショウよ、皆さん、酔ってるって。
偶然奥座敷にM崎君一行様、隣テーブルは元部下M本君グループと知った顔ばかりだった。無酒日
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1月 26日(水) 昨夜から霙交じりの雨 午後上がる
昼 「木屋」 きつねうどん定食(かやくご飯付き) 670円
サビシーランチ
全国に手打ちうどんの「木屋」が出来始めたのは、いったい何十年前だったろう。銀座・新橋キンペンに
もボコボコと出来て、有名野球選手は何店持っているとか、酒を飲んだ後の仕舞いラーメンはうどんに
取って変わられたとか、「木屋」にまつわる話題も多かった。銀座の、ある「木屋」は、うどん1杯千円も
して、私はコストパーが悪いと敬遠していた。今日時間が無くて入った店は、早く出て来るのは良いが、
作りもゾンザイなら味もゾンザイな感じ。安い、早い、そして旨くなくてはイケナイんじゃないかと思った。
夜―1 元赤坂 「よしはし」 白子焼き牡蠣、揚げ銀杏、前菜盛り合わせ、きざみ野菜の八方出汁、
す
イ
持病はほぼ治癒したと捉え今日の夜から普通食OKかつ酒も良いよ、ということにした。自分でそう決
めたの。ただ、予約していた店がすきやきの名店で、最初からすき焼きで大丈夫かいな、という思いも
頭をヨギル。でも、きっと大丈夫だよね。あららー、最初の一品から牡蠣が出て来ちゃった。Y君に牡蠣
はあげた。すき焼きは、どこの家庭でも大のご馳走であった。誕生日とか、大事なお客さまでも無けれ
ば決して庶民に口に入らない「おご馳走」がすき焼きであった。この店は、部屋ごとに仲居さんのような
方が、それはそれはデカイ高級肉を焼いてくださる。フツーは玉子をチャチャチャっとかきまぜたものに
浸すが、ここは卵白だけをかき回して白い泡(つまりメレンゲでげすな)を作ってそれで食べよと言う。ま
ずは肉。各自のメレンゲに供される訳であるが、その肉がデカイ!ムニュムニュ。旨い。野菜や豆腐も
旨い。このすき焼き食べ方攻略は誰が考えたんだ廊下。すき焼きの前に頂いたきざみ野菜ってのが実
に旨いのだよ。これ程細い千切りのテクも素晴らしいし、八方出汁と酢の塩梅がタマラン旨さなのだ。
夜―2 赤坂 「タートヴァン」 ジントニック2杯
復活初日にしてハシゴ酒ですか?夢子さん。ま、お話がたくさんありましてですね、2軒目行ったので。
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1月 27日(木) 晴れ
朝 無し
昼 九段南 「らいむらいと」 オールビーフハンバーグセット(サラダ、ライス、コーヒー付き) 1180円
松尾芭蕉34歳の時の句に「あら何ともなや昨日は過ぎて河豚汁」がある。河豚汁とはふぐの味噌汁。
美味でもあるが、猛毒で当ると死ぬ場合が多いことから、関西では今でもふぐのことを「鉄砲」と呼んで
ますやん。ふぐの刺し身は「てっさ」、ふぐ鍋は、「てっちり」ゆうんよ。それはともかく、持病からの復活
直後、オソルオソル食べたすき焼きであったが、朝起きると何でもなかった。あぁ良かった。それなら、
昼もハンバーグでいいよね。ってことで「らいむらいと」。但し200gに抑えておいた。ご飯は完食した。
夜 四谷3丁目 「大戸屋」 豆乳鍋セット(ひよこ豆とさつま芋のご飯、きんぴら付き) 735円
すき焼き食べても、ハンバーグ食べても何でもないから完全に治ったようだ。でも、念のため今晩は酒
はヤメておとなしくしていよう。酒を飲まないで夕食だけ、ということになると俄然店選びが難しくなる。
飲み屋を探す10倍悩む。中華屋、カレー屋、丼屋、蕎麦屋・・・・。食べるだけならそれでいいけど、夕
食をたっぷり楽しむってカンジじゃないのよ。悩んだ結果「大戸屋」へ。ちっとも美味しくは無いが、栄養
バランスが取れているとか安心して食べられるってことで良い店である。これで676カロリー。無酒日
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1月 28日(金) 晴れ
昼 会議室にて 「シェ・カザマ」のカツミックスサンドイッチ、ジャワティー、水
会議中にそそくさとランチ
今日は朝10時半から夕方4時までぎっしりと会議が続く。よって食事をする時間が無い。虎スミに買出
しを頼み、会議をしながら「シェ・カザマ」のサンドイッチをモゴモゴと食べる。食べた気がしない。いくつ
かあった会議の中には、ゲゲッ!何それ?ってのもあってアタフタする。夕方虎スミに「顔が疲れていま
ーす」と言われた。顔が疲れたんじゃあないよー。頭と心が疲れたんだよー。あー、疲れたー。ヤダー。
夜 杉大門通り 「仙水」 付きだし:ふぐの煮凝りと菜の花の和えもの、もみいか 900円、甘鯛の
焼物
にく、
福井
夜、渋谷のオーチャドホールに着いた時も、頭は未だコンランしていた。ヨシ!ここで気持ちを切り換え
て、っと。レニングラードバレエ団の「海賊」をこれから観るのだ。前から5列目の真中当りで良い席だ。
バレエの師でもあるケンイチ先生によれば「バレエの演目はほとんど女性が主役であるが、珍しく男性
ダンサーが活躍するのが「海賊」とのこと。女性の主役を踊ることになっていたスヴェトラーナ・ザハロ
ワが急遽他の特別公演に出るのでオクサーナ・シェスタコワに代わる旨の掲示があった。その理由が
「ロシア連邦大統領ウラジミール・プーチンの命により・・・」とあって、ロシアらしいなぁ、と変なところで
感心。さて、「海賊」。拍手のカンジからして、海賊アリを踊るファルフ・ルジマトフ目当ての人が圧倒的
に多いらしい。2幕で彼の見せ場があったが、10年前の彼を観たかった、というのが正直な感想。少し
前にABTの舞台でアンヘル・コレーラのアリをDVDで観てしまったからなぁ。物語は海賊同士の裏切
りとか、奴隷になった美女を巡っての海賊と奴隷商人の戦いとか、もうハチャメチャな内容なのだが、ま、
それはそれとして踊りを楽しめばいいのね。渋谷の駅キンペンには旨い店が無いのでタクシーで荒木
町に移動。「仙水」に入ってみたら、女性の「おひとりさま」客がカウンターの両端に座っていてびっくり。
私は大昔からひとり飯、ひとり酒、ひとり旅をやっていて筋金入りだが、この店で2人とは!トマト嫌い、
マヨネーズイヤだ、蓮根キライと好き嫌いの多いケンイチさんだが、ここの料理は皆気に入ったらしい。
バレエ談義をしながら、パクパク、グビグビやっていたら、あららーもう午前2時!楽しい夜となった。
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1月 29日(土) 曇り時々小雨
朝 無し
昨夜寝たのが3時半だったからか起きたら10時。洗濯しながら新聞読んでいたら昼になってしまった。
昼 西早稲田 「つけ麺大王」 たんめん(翡翠麺) 750円、焼き餃子 450円
来週末から香港のK岩母娘が滞在するため、早稲田のマンションにストーブを設置に行く。前回は夏
休みだったものね。早稲田ランチならスープカレーか、インドカレーか、トンカツか、有名ラーメンかと何
軒か候補を考えたが、行ったのは「つけ麺大王」。この店のたんめんと餃子は住んでいる時よく食べた
よね。ただ、昼間は若い女性が調理する。彼女はどうも野菜に熱を通し過ぎて、ベチャ野菜になる傾向
がある。たんめんの野菜はシャキッとしていないと。今日はどうだったか、と言うと高齢者向きだった。
帰路は新宿に寄って、小さなストーブを買う。山のようにあったストーブも在庫が殆ど無くなったそうよ。
夜 家食 人間ドッグ対策おでん(大根、焼き豆腐、こんにゃく、白滝、里芋、じゃこ天)、水菜と蟹缶の
サラダ、もずく酢、ご飯(少し)
明後日月曜日は、恐怖の人間ドッグである。この1年忙しくてほとんどヘルスクラブに行くことが出来ず
ストレスも大きかった。運動不足&ストレス⇒体重増加、がわかっているのでユーウツなんである。月
曜日までの何食か、せめて対策料理としよう。低カロリーでカラダの良さゲな食事。悪足掻き(ワルアガ
キ)と蔑まれようが、泥縄(ドロナワ)と揶揄されようがいいんだもん。おでんとサラダだな。おでんはコ
ンビニで買ったりしない。作る。おでんの素なんて使わない。自分で関西風に味付ける。面取りした大
根、里芋、こんにゃくと白滝は別々に下茹で。どうだ、バカ丁寧だろう。ご飯はちょびっとだけ食べる。こ
れで効果が出るかどうかはわからないが、やらないよりいいやね。涙ぐましいって?そうだよ!無酒日
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1月 30日(日) 晴れ
朝 家食 人間ドッグ対策おでん(大根、焼き豆腐、こんにゃく、白滝、里芋、じゃこ天)、おでんツユの
煮麺
昨夜から始めた人間ドッグ対策メニューを食べる。今朝はおでん種の中の根菜(里芋)、動物性蛋白質
のじゃこ天は一切れにして、大根、こんにゃく、白滝、豆腐を中心に。炭水化物は、煮麺を作った。早稲
田にある愛すべきおでん屋「志乃ぶ」の真似をして、茹でた素麺を別に分けておいたおでんのつゆに入
れて煮立たせただけ。関西風の薄味だからこれで丁度良い。おでんと煮麺、どっちを食べても同じ味。
昼 無し!
夕方のおやつ 四谷3丁目 「東京風月堂」 フルーツみつ豆、コーヒー 1239円
作り立ての白玉
あぁ、ヒモジー。昼過ぎから午後4時まで家には作業する方がいたので、昼食は抜いたが、クラクラす
る程ヒモジー。ゴミ捨てに地下まで行ったついでに食べ物を求めて街を彷徨う。「東京風月堂」に入る。
グラタン食べたい、ドリア食べたい、ハンバーグ食べたい。そんなのはダメだからヘルシー野菜サンドイ
ッチはどうだ?それもイカンか。ケーキセットは?言語道断。フルーツみつ豆ならいいじゃない。寒天は
カロリーゼロだし、多少の果物ならいいよね。で、運ばれて来た皿を見ると、求肥に加えてまん丸の白
玉が5つも。残す?ひと口食べたら出来たてらしく温かい。これは残せないわな。こんな思いはイヤだ。
夜 家食 人間ドッグ対策おでん(大根、焼き豆腐、こんにゃく、白滝)、水菜とアボガドのじゃこサラダ、
もずく酢、ご飯(少し)、おでんスープ
「検査前夜の夕食は軽めに午後8時までにお済ませください」とある。余り早く食べると、空腹で眠れな
いかもしれないから、ギリギリ8時に食べ終わる。おでんのネタから、里芋もじゃこ天も外した。サラダと
おでんを松山で買って来たお揃いの砥部焼きの器に盛り付ける。ゆっくり食べたが、たちまち終了。明
日の昼まで飲まず喰わずだ。普段だって、朝飯抜きなんてよくやっているのに、「してはならない!」と
命令されると、ヒモジサが募ってヤケに苦しい。いいよ、ガマンすりゃあいいんだろ。でも、検査が終わ
ったら、明日の夜は、特大のトンカツ食べちゃおうか。ステーキもいいな。カツ丼にカレーうどん付けるっ
てのは?フランス料理のフルコースっていう手もある・・・・・。妄想だけ膨らんでいくヒモジー夜。無酒日
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【今週の振り返り】
「子供の頃は、あんなに遊んでも時間を持て余した。一日がとても長く感じたのに、年を取るほどにあっ
という間に時間が過ぎる」。こう思う人は多いはずである。この感覚を論理的に説明する考え方を、い
つだったかこの欄で書いた記憶がある。1時間あるいは1日は、人間が誕生してからの経過時間に反
比例して小さくなる、ってやつ。生後10日の赤ちゃんの1日は、本人にとっては十分の一の存在だが、
10歳になると、それは3650分の一に、100歳は36500分の一。この考え方が正しいかどうかはわか
らないが、『象の時間 ネズミの時間』の考え方にも似て、何となく「そうかも」と思える。でも、これだけ
では心もとない。
最近私が考えたことは、時の流れの感覚を速く感じるものと遅く感じるものがある、というものだ。速く
感じるものは、「毎日同じことを繰り返すこと」、「楽しいことをする」、「やるべきことが決まっていること」、
「生産的なことを何もせずに無為に過ごす」、「夢うつつになる程幸せなこと」。逆に遅く感じるものは、
「何をするのか知らされていないこと」、「ツライ時を過ごす」、「初めての体験、非日常の体験」、「やるこ
とが決まっていないで、都度考えること」。
病気で長く休んでいた頃、退院して自宅療養に入った。いつも寝ていなければならないワケではない。
ベッドで半日、ソファに寝転んでぼんやり午後のテレビを観て半日。こんな過ごし方をすると、1日はあ
っという間に、1週間も瞬く間に過ぎて行った。そこで、時間のかかる煮込み料理をしたり、いつか読も
うと思っていた本を読み始めたり、ある時は転地療養として海辺の町に出かけたりすると、時の経過は
遅くなったような気がした。苦手なことをさせられたり、怖い思いを味わえば、永遠と思えるほど、時は
遅々として進まない。海外に旅に出て、様々な体験をして帰って来ると、「もう帰って来たの?昨日行っ
たばかりのような気がしていた」と、会社の同僚からいわれたりする。非日常体験をしていると、1週間
が1ヶ月にも思えるのに、毎日会社で働いている人にはいつもの1週間にしか過ぎないのだ。
長い間、居酒屋や料理屋、バーで夜を過ごして来た。飲み仲間の終電を気にして、時々時計を見る。
今9時か、大丈夫・・・・・・10時半だからあと30分ね・・・・・・ゲゲゲー!何で午前2時なのよー!!!
こうゆう経験ありませんか?午前2時といえば、さっき時計を確認してから3時間半も経っているではな
いか。断じてそんなに長く飲んだんじゃない!と息巻いても、午前2時は2時なのだ。こんなキツネにつ
ままれたような不思議な体験を何度もしているうちに、私は「時間ドロボー」がいると解釈することにした。
万物に平等に与えられている時間だが、その時一番時間を必要としている者に天使が、酔っ払いから
時間を奪う。何かの本に出ていた「時間ドロボー」を私なりに、自分の生活に取り込んだのでありまする
よ。天使による時間の再配分じゃ、抵抗のしようがない。時間を奪われたくなかったら、そんなに酔っ払
わないこと、ってね。今週は、飲んだのはたったの2日だぞー!でも、そのうち1日は、天使に時間を奪
われちまったぞー!
先週末からの持病が起ったことで、大勢の方々からお見舞いのメールを頂きました。ありがとうござい
ました。ストレスが無い生活しないといけないですね。ご心配をおかけしましたが、お陰さまで元気にな
りましたので、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。 夢子
食べ過ぎ、飲み過ぎも気つけニャ!