パクパク日記5年5月2週
田植えが終わったばかりの新潟で、山菜をよっぱら食べたてー
5月 9日(月) 晴れ
朝 家食 いろいろ野菜と鶏肉団子のミルクシチュー、蓮根・こんにゃく・厚揚げの炊き合わせ、ネギ納
豆、ご飯、ヨーグルトと新潟のブルーベリージャム
長い人は10日間も休んだのだから、今朝はダブルブルーサンデーなんじゃないのかしら。私はそんな
ことない。ずっと連休だから。ヒヒ。朝からのんびりお風呂入って、朝ご飯もたーっぷりね。朝から満腹。
昼 人形町 「レストラン 芳味亭」 ミニサラダ 650円、タンシチュー 2400円、ライス 250円
今日の午後2時から某財団法人の会計監査に行くのだ。ロクに数字も勘定できない私が、もう何年も
やっているのだから感心する。その前に「食の宝庫」でもある人形町でランチを楽しもう。地下鉄を4つ
も乗り継いで、目当ての店に行ったら何と休み!ガツーン。でもいいもん、ここが駄目でも「芳味亭」が
あるし。しもた屋作りで、テーブル席2つを除けば全部座敷という洋食の名店でタンシチューを食べる。
何という濃厚なドミグラスソースだべか。タンは歯要らずで柔らかい。「人形町」は洋食の旨い店多し。
午後のお茶 人形町 「ぼすとん」 コーヒー 350円
夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京 「セラーバー」 グリーンアスパラガスと卵のパルピジ
ャーノ風
@1万円
ベルギービール大好き!
監査を終えたらヘルスクラブに行く決心(?)で、水着を持って家を出た。地下鉄で、例の「オランダ史」
の本の続きを読み耽っていたら乗り過ごしてしまった。戻るのもメンドーなのでタクシーに乗った。「タク
シーでジムに行くバカがいる」。水中歩行1キロ、背泳100メートル。クタクタになった。今年の年会費を
払ったので、せっせと行くことにしよう。運動後は、いつものように「セラーバー」。「ボリュームあります
よ」と言われて頼んだグリーンアスパラガスと卵のパルピジャーノ風が、ホントにボリュームあって、これ
とパンだけでお腹が一杯になった。その分お酒をたくさん飲んだので、アハハ、酔っぱらちゃいました。
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5月 10日(火) 晴れたり曇ったり
朝 家食 溶けるチーズと新潟のブルーベリージャムを乗せたトースト、いろいろ野菜と鶏肉団子のミ
ルクシチュー
パンはモチモチの歯応え
昨日リーガロイヤルホテルの「メリッサ」で買って来たパンは、フランスパン生地で作った山高パン。確
かに噛み応えがありますなぁ。冬が終わってから、西の空を見ても富士山が全く見えない。ガッカリだ。
昼 四谷2丁目 「北京料理 隋園菜館」 本日のランチ 木須肉(豚肉と木くらげ・キャベツ・卵炒
め)+
新宿御苑には「隋園別館」という有名な中華があるが、この「隋園菜館」とは関係ないんだろうなぁ。本
日のランチは2つ料理があったがハーフ&ハーフのようなものもある。これで味が良ければ文句ない。
午後のお茶 四谷三丁目 「野の花」 コーヒー 600円
やっぱりちょっとどうか、というランチの後は美味しいコーヒーが飲みたくなる。「野の花」で1時間読書。
夜のおやつ 歌舞伎差・「楡」 コーヒーゼリー
第18代中村勘三郎の襲名披露は3ヶ月続いた
第18代中村勘三郎の襲名披露も最終月。4月の昼の部を見逃したことが悔やまれる。5月の夜は一
番楽しみにしていた『研辰の討たれ』がある。いつも1人で観るのだが、こんなに楽しい芝居を誰かに勧
めたくてオトボケMMを誘った。1幕は『義経千本桜 川連法眼館の場』。忠信:菊五郎、義経:海老蔵、
静御前:菊之助。市川猿之助の忠信を何度も観たなぁ。2幕目は玉三郎の『鷺娘』。30分間、この世の
ものとは思えない美しい舞台。そしてお待たせしました!『研辰の討たれ』開幕。7時14分に始まって、
8時50分まで息つかせない熱い舞台が続く。元々あった芝居を、平成13年の夏野田秀樹が脚本・演
出して大評判を取った。この時のDVDを何度も観ているが、生はまた格別。もう可笑しくて可笑しくて、
涙を流す。13年の時とほとんど同じキャストだったが、福助、三津五郎、染五郎が相変わらずいいんだ
ね。一列の2、3番に座ったので、勘三郎の汗が飛んできそうだった。この日歌舞伎座で竹内結子との
結婚会見をした中村獅童。早速、勘三郎にアドリブされて照れていた。ホントーに楽しい舞台である。
夜 銀座 「おさき」 お通し:小豆菜の天麩羅、生ウニ、空豆、カツオのハラス焼き、れんこんの挟み
揚
〆は煮麺で
興奮冷めやらず、おとぼけMMと「おさき」へ。いつも2階の座敷だったから、カウンターに座ったのは
初めて。小豆菜というものは初めて食したが美味しいね。彼の勉強の話、来月の旅行の話などあちこ
ち話題は飛ぶが、それでも『研辰の討たれ』は面白かったという話題が戻って来る。で、飲み過ぎた。
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5月 11日(水) 曇り 若葉寒でブルッ
朝のおめざ 水天宮際「壽堂」の雲井と静岡の新茶
せっかくの新茶は美味しい和菓子をお茶うけに頂きたいものだ。人形町と水天宮の間にある老舗の
「壽堂」の雲井がお供。雲井はカンタンに言うとドラ焼きの皮をひっくり返したようなお菓子。お茶旨し。
昼 四谷 「嘉賓」 労麺(オイスターソース和えそば) 800円、水餃子 400円、杏仁豆腐
労麺今度は美味しくね
朝マンションを出たら、あまりの寒さに思わず震える。16度?こうゆうの若葉寒って言うんですってね。
代々木で整体治療を受けてから、四谷の「嘉賓」でランチ。店の前でジックリメニューを検討していたら
声を掛けられた。あら、キノピー久しぶりね。アメフットの選手だったが、先期限りで引退した。彼とはこ
れまでも何度もバッタリ会ったことがある。そのままおでん屋に行って飲んだりしたっけな。不思議だ。
大好物のオイスターソース和えそば、今日の出来は今一だった。その代わり水餃子がとても旨かった。
夕方のお茶 目黒 「ドトール」 コーヒー
実はこれで今日4回目の「ドトール」なのだ。代々木、四谷、目黒2回。4回行っても180円×4=720
円だから助かる。今日午前と午後、治療のダブルヘッター。週1の治療院3つ行くとこういう日もある。
夜 白金商店街 「ラビラント」 春野菜(ホワイトアスパラガス)のテリーヌ、四万十川のツガニの
スープ、シェフお任せの魚料理 元気な野菜添え、パン、デザート:メロンのスープ、パンプリン、
ハーブティ、ティオペペ、白ワイン @6300円
4人で「ラビラント」。6時半集合だったので6時20分に行ったら、Sブーは45分も遅刻して来た。バス
間違えた?ふん!前菜1品、メイン1品でボリューム的にはご満足いただけます、といつもと同じ台詞
を聞くが、こんなに料理がたくさんあるのに、2つしか選べないって、ゴーモンである。ハーフサイズのス
ープならいいでしょ?と3品目を追加。春野菜のテリーヌは、ホワイトアスパラガスだった。今シーズン6
回目のホワイトアスパラガスである。四万十川のツガニのスープは開店以来の自信料理とかで、それ
はそれは濃厚なビスクでありました。デザートもワゴンで運ばれて来ると悩む。メロンのスープがバカ旨
であった。この店は、とにかく安い。テリーヌは1380円、スープ650円、魚は1380円だよ?満席だ。
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5月 12日(木) 曇り 夕刻小雨 予想では気温上昇と言っていたが今日もちょい寒
朝のおめざ 水天宮際「壽堂」の雲井と狭山の新茶「ぼくのお茶」
静岡に続いて、狭山のお茶を頂いた。嬉しいな。昨日の雲井がもう1つあったので、今日もおめざで。
昼 歌舞伎座にて サンドイットとお茶
襲名披露も今月まで
銀座にある京都のお香屋さんでジョートーなお線香を買ってタクシーに乗る。「歌舞伎座までお願いし
ます」と言ったところで気が付いた。ゲロゲロ!チケット忘れてきたー!!5月の歌舞伎座のチケットは
プラチナチケットでもある。苦労してゲットしたのに忘れてくるとは!一昨日も来たので、筋書きはちゃん
と持って来たのにさぁ。エーン。でも大丈V。歌舞伎座は「忘れてきました」「紛失しまいました」でも、買
った時の予約番号があればちゃんと調べて入れてくれる。ところが、予約番号控えるの忘れてしまっ
て・・・でも席は覚えておりやすですよ。1階1列3番ですぜ。それでOKとなった。後日忘れて来たチ
ケットを歌舞伎座に送れば良いのだ。お年寄りや定連が多い客層だからこういう体制になったのかな。
1幕 『菅原伝授手習鑑 車引き』。勘三郎長男の勘太郎、次男七之助、海老蔵の若手トリオ出演。2幕
45年振りの上演となる『芋堀長者』では、踊りの名手:坂東三津五郎が舞下手の芋掘り・藤五郎を演じ
るところが可笑しい。三幕は口上代わりの賑々しい『弥栄芝居賑 中村座芝居前』。勘三郎一家に、雀
右衛門、芝翫、菊五郎、玉三郎、三津五郎、染五郎、時蔵、福助、扇雀、橋之助、松緑、海老蔵、獅童、
左團次、弥十郎、魁春、秀太郎等総勢50人程が芝居前の中村座前で座主勘三郎にお祝いの挨拶を
する、という趣向である。最後は『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』。新三:勘三郎、忠七と長兵衛を三津五
郎の二役、勝奴:染五郎、お熊:菊之助。17代目も得意な演目だったが、カツオが食べたくなる芝居。
夜―1 荒木町 「たくみ」 付き出し:ほうれん草の胡麻よごし・板わさ・ローストビーフ、特製メンチカツ、
羽付き焼き餃子、鰯のイタリアンサラダ、おでん:大根・白滝・豆腐、ジャコおろし、漬物、生ビール
×2杯、冷酒「田酒」 ×4杯
芝居がはねた後は、銀座で明日のお土産の買い物をして、家に帰るや着替えて夜の約束の店に駆け
つける。何て忙しいんだべか。幸いご近所のお店で助かった。「たくみ」は行くのは初めてだが、何度も
前を通りかかっている。「ヒマだよ」と看板に書いてある。S木さんだけかと思ったら、素敵な美女がいら
っしゃるではないか。ピアニストのユミちゃん、初めまして。S木さんとは1年8ヶ月ぶりだろうか。もっと
もお酒をご一緒するのは2度目だが最初から話のテンションが高い。そのまま飲んで喋って2軒目へ。
夜―2 荒木町 「BEANS」 ジントニック 3杯
「たくみ」ママが連れて行ってくれたのは「BEANS」というカラオケスナックだった。体育会系のママがい
てこの店もハイテンション。音大卒&ピアニストユミちゃんの前で臆面も無く歌う私。ご馳走さまでした。
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5月 13日(金) 曇り 新潟は晴れ
朝 家食 味噌雑炊、冷しトマト
久々の味噌雑炊ダス
味噌雑炊は、たくさん味噌汁を作って余った時によく作るのだが、今朝はドーシテモ食べたくて、新規の
味噌汁から作る。具はじゃが芋、玉ねぎ、ワカメと卵。いつもあるものね。クーッツ、うまいですぞー!!
昼 上越新幹線にて カツミックスサンド、紅鮭おにぎり、お茶
兄達と3人並んでお弁当。食べたものは違うが・・・
今日から兄2人と私の3人で新潟2泊3日。この3人で旅するのは47年ぶりだそうよ。東京発12時22
分発ということで、食べてから乗ろうか駅弁にしようか悩んだ。結果小さいサンドイットとおにぎり、お茶
を買って乗り込んだのだが、3人とも同じ行動を取った。3人並んで美味しくもない弁当を食べて出発。
夜―1 新潟県・越後長野温泉「嵐渓荘」 夕食コース(食前酒:野草酒、八寸:ふきのとう酢味噌、
カ
の
(海
ワイ
越後長野温泉「嵐渓荘」に到着。新潟県にあるのに、どうして「越後長野温泉」なんだ?と不思議に思っ
ていたのだが、住所が「三条市大字長野」なんですって。とは言うものの、平成の大合併で2週間前の
5月1日南蒲原郡下田村が三条市と合併したばかりなんだけどね。新幹線の燕三条から国道289号
線をまーーーっすぐ行くと、福島県の只見に抜けるのだが、その途中の山の中。昨年7月の台風時、
五十嵐川が氾濫してタイヘンな被害を蒙られたそうだ。冷鉱泉を温めた温泉は昆布茶に浸かっている
ようであった。今は山菜の季節。食卓には、山菜と川魚が乗った。私ら兄妹は大酒飲みだから、赤ワイ
ン、ビール、冷酒、お燗酒、焼酎、ウィスキーを頼んだ。ご飯もデザートも酒飲みながら。恐ろしいね?
夜―2 新潟県・越後長野温泉 「嵐渓荘」 ラウンジ「ひめさゆり」カラオケルーム ジントニック
飲みながら「黄昏のビギン」は良い曲だ、という話しになった途端、3人とも歌いたくなったらしい。酒もも
っと飲みたい、ということでカラオケルームに流れたのでございます。秘湯の宿でカラオケ行くかぁ??
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5月 14日(土) 五月晴れ(新潟)
朝 新潟県・越後長野温泉 「嵐渓荘」 朝食膳(ジュース、温泉おかゆ、茶わん蒸し、湯豆腐、サラダ、
焼き鮭、梅干し、漬物、焼海苔、煮物、白飯、味噌汁、ヨーグルト
それでも5時半起床。早速温泉入りましょう。今朝も昆布茶に浸かって、お肌がスベスベになった。宿
の朝食は8時15分から。腹ヘッターと長兄がうるさい。昆布茶のような温泉水を薄めて炊いたお粥は
旨い。茶わん蒸しが付くのも嬉しい。3人ともお粥とご飯2杯づつ食べる大喰いの兄妹なのであった。
昼 新潟県・越後長野温泉 「嵐渓荘」 盛り蕎麦、鯉こく 400円
蕎麦汁は薄味
昼になっても宿にいる?ハイ、1泊3食コースというので泊まっているのでございます。午前中は3人
ともバラバラの行動で、協調性の無い兄妹なのであった。昼は蕎麦かうどんか親子丼から選ぶの?ど
れを食べても足りなそう。次兄が鯉こくもというので追加注文。鯉の洗いを作った後のアラだけだった。
午後のおやつ 三条市大竹家にて 手作りぼた餅、日本茶
2時チェックアウトして、タクシーで親類宅に向かう。亡き叔母の嫁ぎ先で、義理の叔父さんと従兄弟夫
婦が住む大竹家。子供の頃から何度も遊びに来ているお家だ。8年前叔母が亡くなり、翌年3人でお
墓参りにお邪魔して以来である。素晴らしい晴天で、未だ雪を頂いている守門岳や粟ヶ岳がクッキリハ
ッキリ見える。田植えを終えたばかりの田んぼの水に青空と雲が映って美しい。手作りのぼた餅頂く。
夜 三条市大竹家にて 山独活味噌、お浸し:ワラビ・うるい・あざみ・冬菜、ぜんまいのぜいたく煮(ぜ
んまい、身欠きニシン、干し椎茸、厚揚げ、こんにゃく、昆布、竹の子、ニンジン)、こしあぶらと独
活葉の天麩羅、ご馳走盛り合わせ(刺身、海老フライ、鶏唐揚げ、厚焼き卵、蟹、手羽先、煮魚、
サラダ、パイナップル)、お赤飯、ビール、冷酒 「千年悠水」、「五十嵐川」
従兄弟の勤務先のイナダ社長、従兄弟の次男一家、従姉妹のトシコさんも加わって、12人で賑やかな
な宴会が始まったのは、4時50分。豪華な仕出し料理もドーンとあったが、サチコさんが昨日山で採っ
て来たという山菜がサイコーのご馳走。昨夜の「嵐渓荘」の山菜料理がカスンデしまう程の種類と量で
ある。山独活、ワラビ・うるい・あざみ・冬菜、ぜんまい・・・・シャキシャキ、もぐもぐ。下田村の 「千年悠
水」も三条の「五十嵐川」も美味しいぞ、ゴクゴク。「こしあぶらと山独活菜の天麩羅揚げ立てでーす」と
運ばれて来て。こしあぶらなんて、東京ではメッタにお目にかかれないものね。最後は大好きお赤飯。
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5月 15日(日) 早朝まで雨 のち晴れ(新潟) 東京夕刻雷雨
朝 三条市大竹家にて 初採りほうれん草のお浸し、芹のお浸し、じゃが芋入り切り干し大根、煮豆、
ぜんまいのぜいたく煮(ぜんまい、身欠きニシン、干し椎茸、厚揚げ、こんにゃく、昆布、竹の子、ニ
ンジン)、竹の子と卵の味噌汁、赤飯おにぎり、こしあぶらおにぎり、漬物
5時起床。一番に起きたかと思ったら、義理の叔父さんは4時前にお墓の草取りに行かれていた。結
局昨夜は5時前から飲み出して、宴会は9時過ぎまで続いた。たっぷりお酒も頂いて満腹だったハズ
なのだが、早朝起きるともうお腹が空いている。7時過ぎ、相変わらず旺盛な食欲を示す3兄妹だった。
朝食後はお墓参りに行く。叔母は母の妹だが、今頃は仲良し姉妹があっちでお喋りしているのかなぁ。
昼 東京八重洲地下街 「銀座 鳳鳴春」 小籠包セット(五目そば、小籠包、杏仁豆腐) 1365円
12時半東京駅着。帰りの新幹線は禁煙した兄2人と別の車両に乗ることにした。八重洲口の地下街。
中華麺食べたいな。「鳳鳴春」は銀座にもあって5千円だったかのふかひれラーメンで有名。私はそん
な高いものは食べないが、他の料理で美味しいと思ったことが無い。今日もまぁ、そんなものであった。
夜 家食 高崎のだるま弁当、大竹家手製ぼた餅、漬物、ワカメスープ
旅から戻った日の夕食は、駅弁と決めている。洗濯や掃除、溜まったメールの返事、写真の整理など
で帰って来ると忙しいしね。大竹家からたくさんお土産を頂いて来たが、今晩は高崎のだるま弁当だ。
スープのお湯を沸かしただけなので5分で配膳が整う。見てくれはジミーで、味は素朴な旨さ。無酒日
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【今週の振り返り】
越後平野を列車や車で走ると、広々とした水田に稲架木(はざぎ、或いははぜぎ)がところどころに並
ぶ景色が美しかった。すっくと立った何本かの木に横木を渡し、秋になると刈った稲を束ねて干す。縦
横何段にも干された稲束が農道際で秋の日差しを浴びている姿は、収穫の幸福感に満ち溢れていた
ような気がする。しかし。今その稲架木を見ることは無い。米作も機械化されて、自然乾燥などしないの
である。せめて稲架木だけでも残すことは出来なかったのかと問うてみると、その場所だけ日陰になっ
て米の生育が悪くなるので、どの家でも切ってしまったのだそうだ。農業などやったことが無いし、たま
に訪れて淋しいというのも無責任とは重々承知はしているが、越後の魅力の1つが欠けてしまったと思
うことは否めない。
新潟は米どころ、酒どころである。土壌と水に恵まれているからだ。それに海に面している地域も多い
から海産物にも恵まれている。喰いっぱぐれがない。そんな豊かな県は、昨年から今年にかけてトンデ
モナイ災害に襲われた。何度も来た台風で全国各地は大きな被害を蒙ったが、7月の台風は三条一帯
に水害を巻き込んだ。週末訪れた従兄弟の家も、五十嵐川の上流沿いに建っているのだが、あと数セ
ンチで決壊するところだったと言う。もうダメかと諦めかけた時、下流が決壊して水量が目に見えて減っ
たのだそうだ。金曜日泊まったもっと上流の「嵐渓荘」では、アプローチの道が崩れ、露天風呂などが
流されたと言う。近くの釣堀など跡形も無い。逆に、決壊した下流の三条の町も見たが、今でも仮設住
宅に住む方々がいらして、改めて水の恐ろしさを知らされた災難であった。そして、あの10月の中越地
震。直接被災地以外の地域も、上越新幹線が長い間一部区間運休したり、観光客の激減で経済的ダ
メージを受けた。その上、最悪の年の締め括りに大雪が降り続けた。その影響かどうか、5月に新潟に
行くのは初めてだったが、朝などブルッと震える程の寒さが続いている。
新潟県は、私にとって7歳まで過ごしたところにしか過ぎない。しかし両親共に新潟県生まれで、親類
の多くは新潟県にいる。両親、叔父、叔母が亡くなって、行く機会もグンと減ってしまった。しかし、今週
久々に行ってみて「越後」が懐かしかった。従兄弟の奥さんが作るぜんまいの煮物や切干し大根の煮
つけなど、母や私が作るものと同じ味付けだ。採り立ての野菜や米の旨さは、子供の頃のお祖母ちゃ
んの家の食卓の旨さである。わが血は越後だこて。アンニャさ、アネさも、こんげんご馳走よっぱらこし
ょうて貰ってバカ旨かったてー。それこて腹くっちぇーてどーしゃばてー。元気でいてくらっしゃい。
そんげいっぺ喰って、ダイエットはどんげらて?