パクパク日記5年7月4週

          地震のあとは台風。そして信州で蕎麦三昧して来ましたー

              

7月 25日(月) 晴れ 暑さが戻って来ちゃったよー

朝 家食 豆と彩り野菜のスープ、きゅうりのサラダ、ミニトマト、「浅野屋」の軽井沢レザン、桃、ジャー

ジーヨーグルト

  

元気いっぱいに起床。シャワーを浴びて、さぁ朝食だ。実だくさんのスープもあるし、洋食っぽくするか

な。即席でキュウリのサラダを作って軽井沢レザンのトーストの上にのっける。桃も旨いし、良い朝食。

昼 四谷4丁目 「ラノー・ドール」 キャレコース(幻の卵半熟蒸し トリュフとフォアグラソース、パン、

人見五寸ニンジンの冷たいスープ コンソメジュレ入り、穴子のロースト ピーナッツソース 彩り野

菜とクスクスを添えて、無花果のアイスクリームとフルーツ、エスプレッソ) 3300

  

  

  

午前中の治療で「こんなにいつまでも頭が治らない人珍しいよ」と言われる。ってことは、やっぱり私は

アホちゅうことですか? え?頭使い過ぎか?いやー頭突きする位しか頭使おうておらんぜよ。今日は

近所のフレンチでユミさんとランチ。谷川オーナーシェフは、あのトロワグロとローザンヌホテルで一緒

に厨房に立ち、「シェ松尾」でソーシエとして活躍した方。ランチは、一番皿数の少ないロンコースから、

ほぼフルコースまで6コースあって、メニューを見ながら2人で悩みに悩む。結果3300円のキャレコー

スというのをお願いする。予約に来た時、メニューを見て幻の卵半熟蒸し トリュフとフォアグラソースと

いうスペシャリテがどうしても食べたかった。今それは目の前にある。小ぶりの壷状の器に入って色は

トリフの黒。そおっと掻き混ぜてみると、下から幻の卵というのが出て来たよ。なぜ幻かは聞き忘れた。

午後のお茶 ブレンドコーヒー

ご馳走はかわりばんこでね、ということでお茶をご馳走になる。恋をするなら今のうちよ、なんて本音。

夜―1 舟町 「おちあい」 お任せコース(醤油豆、冷し茄子、お造り盛り合わせ、シシャモ・タタミ

      イワ シ・うるめ鰯、トロロ汁、帆立の鼈甲焼き、イカの唐揚げ、手羽先焼き、芋鍋、ビール、冷酒 

@6千円

  

  

連句「冬川や」の巻が、先日巻き上がった。発句から始まり、36句目挙句で巻く36歌仙。挙句の果て、

って言葉はここから来てるんですぜ。ついでに言えば、花の定座を詠むことは名誉とされ「花を持たせ

る」という言葉もここから来たんだ、うん。満尾となれば、お楽しみは打ち上げ宴会と作品集のゲラ読み。

いつもの「おちあい」の小上がりで6人揃って賑やかな会が始まる。私達の連句会は、治定された句の

他に候補作(つまりボツ句ですな)も作品集に収録する。各自のボツ句を肴に酒が進む。あぁ楽しい。

夜―2 談話室夢子

明朝ゴルフで早いという宗匠はお帰りになり、連衆は談話室夢子へ。連句仲間は気がおけなくていい。

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7月 26日(火) 台風だー  大雨 で、いよいよと思ったらそれちゃった

昼 目黒 「BIG CHEF」 辛口モンスーンカレー(スープ、サラダ付き) 840円、アイスコーヒー

    +50

  

台風が、こちらを目がけて進んでいる。朝から雨。隠居の身なら台風の日は家でオトナシクしておれば

いいのだが、予約を2つも入れてしまった。治療が終わったら、目黒のランチはカレーだね。初めて入っ

た店のメニューに辛口モンスーンカレーを発見。早速注文。やがて鍋にグラグラと煮立ったカレーが運

ばれて来た。チキン、じゃが芋(ニコッ)、玉葱が具で、スープはサラサラ。たくさんのスパイスが入って

いるらしく良い香りがする。ご飯にたっぷりカレーをかけて、と。それほど辛くないが、旨いこと!!!!

夜 家食 スパゲッティナポリタン、マカロニサラダ、味噌汁(ワカメ、豆腐、おくら)、メロン

  

山手線で新橋。銀座のお香屋さんに向かうと、激しい雨。お香屋さんから美容院に行くまでの短い距離

でも濡れネズミ(そんなに小さくない?でも自分で濡れブタって書くのイヤだよ)になった。今からこんな

激しい雨では、上陸したらどうなるんだ、と心配になる。美容院が終わったらさっさと帰ろう。本来なら今

晩はABTのバレエを観る予定だった。それもアンヘル・コレーラの「海賊」を。日程間違い天才の私は

今日と思っていたのだが、それは木曜日の間違いだったのだよ。えーん。木曜日は軽井沢に行くから

バレエ行けないもん、ということで泣く泣く小S子さんにチケットを譲った。ということで今晩の予定は無

いことになった。だからね、まっすぐ帰る。夜上陸するというので、スカイデッキにある3つの椅子を傘さ

してもビショ濡れになりながら、家の中に避難させる。ベンチとテーブルはすずらんテープで縛ってこれ

で良しと。ナポリタンが食べたい。もう20年以上食べていない。イタリアにナポリタンが無いなんて知ら

ない頃はよく食べたよね。久々に作って食べたら懐かしい味がした。青森から届いたメロンも旨い。夜

になっても台風の中心は来ない。ニュースを見ると、え?もう千葉上空?肩すかしを喰らった。無酒日

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7月 27日(水) 台風一過の晴れ 今日は父の命日 あれから20年

朝 家食 ナポリタン(昨夜の残りがオカズになった)、トースト、味噌汁、メロン

台風一過の朝は良い天気と決まっとる。時々違うことがあるけど。カーテンをサーっと開けると、数ヶ月

ぶりに富士山が見えた。他の山々もね。空は風雨でキレイになったが下の方は空気の汚れが目立つ。

午前中のお茶 代々木 「タリーズカフェ」 アイスコーヒー 270

整体帰りにお茶。代々木駅北口にちょっと前出来た店だが、喫煙席は小さく仕切られサビシソーな席。

昼 飯田橋 「尾張屋」 親子丼ときしめんのセット(サラダ、漬物付き) 980

    ご飯は残して半分だけね

きしめんが好き。麺好き、中でも平べったいものならナンでも好き。飯田橋駅近くには、「尾張屋」という

店が近くに2つあり、蕎麦屋ときしめん屋なのだ。経営は一緒なの?きしめん目当てで入ったのに、親

子丼のセットを頼むアホウですだ。でも、今日のきしめんは茹で過ぎでちょっとナンじゃありませんか?

夜 荒木町 「二○家」 地鶏レバーパテとバゲット、2種の豆腐の味噌漬け、地鶏の唐揚げ、パリパ

       サラダ、地鶏の刺身、焼き餃子、生ビール、冷酒

  

両親の祥月命日は基本的に酒は飲まないことにしている。しかし、突然「紫禁城の会」をやることになっ

たので、仏壇にお詫びして「二○家」に向かう。この会、もう8年になるのに途切れることなく続いている。

M井ちゃんの奥様が先日ハーフで37を出したという話から、ゴルフ話となる。ゴルフ好きな人ってゴル

フの話も好きだよね。釣り好きが何時間でも釣りの話するのと同じか。私は止めちゃったから興味なし。

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7月 28日(木) 東京も上田も快晴

朝 無し

今日から信州に行く。お腹は空けど、昼食のことを考えて抜く。量が多いと聞いているから備えてね。

昼 上田市・望鋸窯にて 食いしん坊T氏の父上特製 手打ち蕎麦 大盛り2枚、母上特製、サラダ、

竹の子の煮物、蒸し茄子、漬け物など

  

  

「麻の会」などでお馴染みの食いしん坊Tは上田市の出身。ご実家には、陶芸と手打ち蕎麦を趣味に

されているご両親がおられる。東京駅のホームでTとバッタリ。1時間半で上田駅到着。この駅は高校

時代から何度も来ている。昔は菅平にスキーに、ここ十年位は別所温泉、鹿教湯温泉に行く途中に、

そして池波正太郎さんも通った「刀屋」の蕎麦を食べるために。駅からタクシーで10分も走るとご実家

に。早速お父さまが蕎麦を茹でられていた。ドーンと蕎麦登場!やや、こんな大盛りと怯んでいると、

「なに、それで半分だから」ってさり気なく言われた。旨い!蕎麦の香りも喉越しも良い。蕎麦つゆもい

い加減。伺ってみると、蕎麦つゆも干し柿などを加える方法も研究されているとか。ようやく1枚の超大

盛りを食べ終えたところに「はいよ、もう1枚」と蕎麦がドカン。その上、お母さまのお料理もあって、お腹

はハチキレソウである。蕎麦も蕎麦つゆも手作りなら、器、皿もすべてご両親の作。凄いじゃないです

か。食後「望鋸窯」と命名されている作業所や作品を展示されているサロンを見せて頂く。ここまで来る

と趣味とは言えない。大皿と花瓶を分けて頂こうと思ったが、これもあれもと山のようにお買い上げー。

午後のおやつ上田市・望鋸釜にて 西瓜、チョコレート、和菓子など

食いしん坊Tの奥さん歌奈さんも途中で合流し、いつまでもお茶飲みながらお菓子などを。ご馳走様。

夜 軽井沢・軽井沢万平ホテル「バー」  中華オードブル、五目餡かけ焼そば、生ビール 2杯、

      ジント ニック 5杯

  

上田駅まで送って頂き、4時過ぎの信濃鉄道に乗って軽井沢に向かう。昼あんなに食べたのだから、

今晩は夕食抜きにしようと思っていた。6時半までは。それじゃあ、やっぱりサビシーと思い直し、バー

でちょっとツマモウ。中華オードブルを食べているうちに、焼きそばも食べるか、という気になってそれも

注文。8時過ぎに小澤さんも見えたので、ついついお喋りが長引いて、気がつけば7杯も飲んじゃった。

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7月 29日(金) 軽井沢は晴れ 

朝 軽井沢・軽井沢万平ホテル 「熊魚庵」 和朝食(焼鮭、酢蓮、おたふく豆、イカ刺身、野菜の炊き

合わせ、辛子めんたいこ、きゃら蕗、蒲鉾、焼き海苔、卵豆腐、漬け物、赤出し、ご飯) 3003

  

昨日は昨日、今日は今日だと「熊魚庵」で和朝食を食べる。こんなにオカズが多くては、ご飯1杯では

済まないじゃん。もちろん、2杯食べましたよん。和朝食好きだが、塩分が多いことに今頃気がついた。

お昼のおやつ 軽井沢見晴し台 「しげの屋」 ブルーベリーヨーグルト 400

腹ごなしをするために、観光バスで見晴し台に行く。その点、軽井沢万平ホテルまでバスが来てくれる

から楽チン。バスを降りて5分も山道を登ると、長野県と群馬県の県境があり、たくさんの山々を見渡せ

る。晴れているのだが、薄っすらとガスを被ったようで山の写真はキレイに撮れなかった。熊野神宮と

名物力餅を売る茶屋が6軒ある。餅を食べては昼飯に差し支えるので、ブルーベリーのヨーグルトを。

昼 軽井沢 「アーユーボワン」 ポークカレー 1300

    サラサラでスープカレーのよう

軽井沢も日の当る場所を歩くと汗がダラダラ流れる程暑い。そんな中オカシナ店を見つけた。1階がカ

レー屋、2階が日本蕎麦屋。どっちも同じ店なんだって。カレーか蕎麦か、蕎麦かカレーか悩んだ末カ

レーを選ぶ。サラサラカレーで一番辛いというポークはそれ程辛くない。それにしても1300円は高い。

午後のお茶1 軽井沢 「パスカル」 アイスコーヒー 600

午後のお茶2 軽井沢 「珈琲歌劇」 スペシャルブレンドコーヒー 800

    軽井沢で一番好きな喫茶店

4時半にR子とこの店で待ち合わせをしている。昼過ぎから暑い旧軽井沢銀座通りを買い物したり、休

んだりして過ごしてぐだびれだー。カサバルモノばかり買ったので大荷物になった。軽井沢でお茶を飲

むなら、この店が一番のお気に入り。軽装で現われたR子は、駅から歩いて来たんだと。元気だねぇ。

夜―1 軽井沢・軽井沢万平ホテル 「熊魚庵 たん熊 鉄板焼コーナー」 栂尾コース(先付け

      盛り合 わせ、サラダ、胡麻豆腐、伊勢海老、有機野菜焼、ニンニクチップ、和牛のヒレとサーロイン

     生山 葵添え、ガーリックライス、赤出し、香の物、デザート、生ビール、冷酒 「熊魚庵」 @2万3千円

  

  

  

  

「珈琲歌劇」からホテルまで歩いたので、更にクタビレて空腹が増す。7時に予約していたが、ガマンで

きずに645分に鉄板焼へ。11月の上旬まで離れの「たん熊」が開店していて、私はホテル滞在中1

度はここに来る。今日は伊勢海老なんか食べちゃう?アメリケーヌソースと海老の腸をマゼマゼして食

べるとコクが出るね。2人だから肉はヒレとサーロインをシェアして頂く。どっちも旨い。デザートには、コ

ーヒーになさいますか、それとも紅茶? 「えーっとね、冷酒をもう1本」と注文して笑われた。ダメかな。

夜―2 軽井沢・軽井沢万平ホテル「バー」 ジントニック 3杯

お腹いっぱいと言いながら、バーに寄る。昨夜と打って変わってバーは大繁昌。ジントニックの2杯目を

飲んでいるところに大S子さんがバーに登場する。しっかり夕方まで仕事して、帰宅して夕食を済ませ

てから車で来たのだ。それから部屋に帰って宴会となったが、私は飲み過ぎで寝てしまいましたー。

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7月 30日(土) 軽井沢と佐久市は晴れ 午後2分間だけ通り雨

 軽井沢・軽井沢万平ホテル 「ダイニング」 アメリカンブレックファースト(桃ジュース、トースト、

     茹 で卵(半熟&固茹で)、ソーセージ、付け合せ野菜、コーヒー 2780

  

丁度1年前も、この3人で軽井沢に来た。食べた鉄板焼から、大S子さんの登場シーンまで同じ。去年

は確か「ダイニング」で朝食を摂ったよな、と思い出して今年もそうした。今が旬の桃のジュースが美味

しい。茹で卵にしたが、アメリカンブレックファーストなので2つも出る。1個半熟、1個固茹でにしてね。

昼 佐久市春日 「職人館」 お任せコース(漬け物、御牧豆腐、季節の野菜盛り合わせ、ビーツの

     呉 汁煮込み、十割蕎麦、蕎麦粉ゼリー寄せ、抹茶) 2625

  

  

バーの小澤さんに教えて貰った蕎麦屋に行く。途中迷ったり、戻ったりで、目指す「職人館」には1時間

半以上かかった。民家風の店で、近在の蕎麦粉や野菜、豆を使っているらしい。御牧豆腐は、近くの御

牧高原の大豆を使った豆腐。固くて大豆の味がする。取れたてのキュウリには味噌、トマトとじゃが芋

には塩を振ってあり、茹でた隠元豆にはビーツのソースがかかって。この一皿が出て来ると、皆そろっ

て「わーい、懐かしい!!」。子供の頃の夏のおやつを思い出した。蕎麦は十割蕎麦もあり、単品で注

文すると1365円。蕎麦がしっかりしているのでこの蕎麦つゆではちょっと薄くないか。あぁ、満腹じゃ。

夜―1 軽井沢・軽井沢万平ホテル 「萬山楼」 蒸し鶏のオリジナル葱ソース 3120円、季節野

     菜の 和えサラダ 2550円、ザーサイと豆腐のスープ 2310円、牛肉の四川炒め 3580円、季節

     野菜 のクリーム煮 2430円、水餃子 1450円、レタスチャーハン 1850円、生ビール、紹興酒 

     「加飯 酒」 @1万1200

  

  

    デザート?もう食べられまへん

生きている時はピンピンしていて、死ぬ時はコロッと大往生したい。このお地蔵さまにお参りください、と

いう「ぴんころ観音」に寄って、R子は東京に帰って行った。だから今晩は大S子さんと2人の夕食。中

華は2人から、というので今まで一度も行ったことのなかった「萬山楼」に行く。コースを食べるには、お

腹がそれほど空いていない、ということでアラカルトにしたが、こんなに頼だらこっちの方が量が多いじ

ゃん。坦々麺食べるって言ってた?だめ、食べられない。デザート?カンベンしてちょ。苦しい位満腹。

夜―2 軽井沢・軽井沢万平ホテル「バー」 マルガリータ 2杯、ジントニック

と言いながら、バーにも行ってしまう。満腹なので、ショートカクテルにしよ。でも、チビチビ飲んでいるう

ちに、お腹もこなれて、ジントニックに辿り着く。さてと、明日の昼に食べる蕎麦屋を決めなくっちゃ、と。 

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7月 31日(日) 晴れ

朝 無し

S子さんと真面目に相談した。私達ってもしかするとかなり食べ過ぎかしら?今日の昼飯を美味しく

食べるために、朝ご飯抜く?賛成多数でメシ抜き。代わりにR子が置いて行ってくれた和菓子を食す。

朝のおやつ ↓目白「志むら」の和菓子、ハーベスト農場のラベンダーソフトクリーム 300

  

今日の蕎麦は小諸だ。途中ハーベスト農場に寄って、ラベンダーを摘む。花の香りがしてロマンチック

に見えるが、ラベンダーには、蜂がいっぱいいて怖い。恐る恐る。ラベンダー娘は大S子さんでーす。

昼 小諸 「蕎麦倶楽部 井泉庵」 2千円のお任せコース(漬け物2種、蕎麦の実焼き味噌、自家

     製がんもどき、蕎麦がき、夏野菜の天麩羅、蕎麦、コーヒー)

  

  

  

「井泉庵」はすぐ見つかった。しかし、開店時間の11時半には未だ30分もある。じゃ、布引観音でも行

きましょうか、と車を向けたところ、4キロ以上も薄暗い林道が続いて遭難するような気分になった。最

後に坂を上り下りすることがわかって、私は降参。「井泉庵」には、もちろん単品の蕎麦や料理もあるが

2千円、3千円、5千円のコースもある。2千円でも、これだけの品数が揃ってとてもお得。蕎麦味噌を

舐めながら、大S子さんは運転、私は昼酒飲まん主義のためお茶で。自家製のかんもどきも旨いし、

蕎麦がきはふわふわで。夏野菜の天麩羅には、モンゴルの岩塩を抹茶が振ってあった。蕎麦もツルリ

と旨かった。渋谷で「十徳」という名の支店がある由。涼よかな風が吹き渡る気持ちの良い店だった。

夜 家食 荻野屋 「峠の釜飯」、おやき(茄子)、ワカメのスープ、桃

  

早く出たということもあり、すいすいと2時間半で四谷の我が家に到着。大荷物があるので大S子さん

が送ってくれた。ありがとねー。信州帰りの夕食はお約束の峠の釜飯じゃ。ここの漬け物が好き。山葵

漬けが入っているから。東アジア杯で、日本は北朝鮮に0−1で負けていた。ダメじゃんねー。 無酒日

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【今週の振り返り】

杉浦日向子さんの訃報を新聞で読んで驚いた。未だ46歳の若さである。漫画家時代は存知上げなか

ったが、江戸風俗評論家・著述家として、いや蕎麦好きの女性としてよく知っていた。『もっとソバ屋で

うーきっと満足123店』という文庫本は随分役立たせて頂いた。うろ覚えだが、彼女は蕎麦好きの

方々 と蕎麦食べ歩きの同好会を作り、その会の名前が「ソ連」だったか。蕎麦好き連合っていう感じの。

麦を愛して共に長生きをすると思っていたので、悲しかった。

今週木曜日にお宅にお邪魔した上田市の食いしん坊Tの父上は、作陶の傍ら手打ち蕎麦に凝ってお

られた。「なーに、土捏ねるのも、蕎麦捏ねるのも一緒だから」とスマシて仰る。時には、作業場で蕎麦

を捏ねることもあり、今捏ねているのは土だったか蕎麦だったか、どっちかわからなくなる、と笑われ

た。「昔は、自分の蕎麦が一番旨いと思っていたが、あちこちの蕎麦屋に行くと、もっと旨い蕎麦があっ

てねー。蕎麦がこれより長いんだわ」と冷静におらが蕎麦を見つめておられる。それにしても、ご自分で

焼かれた皿に蕎麦を盛りつけ、大ぶりな自作の蕎麦猪口で蕎麦を啜る。実益を伴なう風雅なご趣味で

はある。

勤務していた会社でも、蕎麦打ちは3人いらした。お座敷がかかれば、道具と材料持参でどこにでも蕎

麦打ち出張する人もいたし、自宅にたくさん人を呼んでは蕎麦を披露する方もいた。そのうちの1人は

とうとう会社を辞めて新橋のハズレに蕎麦屋を開業してしまった。開店数ヶ月は、慣れぬことでてんてこ

舞いの忙しさで店に泊り込むこともあったようだが、最近は蕎麦屋店主としての風格も出て来たようだ。

S子さんは、彼の店に行ったことが無いというので、久々に行ってみようかと思っている。

蕎麦といえば、東京は別として、信州と山形が有名だ。福島も旨い、という人もいる。信州は、戸隠、上

田、松本、佐久、小諸と蕎麦の旨い地域が多いが、山形には、蕎麦街道、新蕎麦街道なんてネーミン

グがある。私も信州で6年半過ごしたのに、不思議なことにその間美味しい蕎麦を食べたという記憶が

ない。今では評判の良い店もあるようだが、当時大町市には、旨い蕎麦屋はなかった。だから、出前を

取るのは、中華、カツ丼なんかだった。そんな事情で蕎麦好きになったのも遅咲き。せっせと食べてい

るのはここ20年位だ。蕎麦は良くても、蕎麦つゆに問題があるとバランスが崩れる。その反対も困る。

しかし、両方ダメという蕎麦屋もあって、そんな店に入ってしまうと怒りたいやら、哀しいやら。かと思え

ば、バーで〆に蕎麦を出す店に入って驚きと共に大満足したこともある。その店の名は「SOBAR」と

言った。蕎麦道は、長くて深い。杉浦さんの分も、美味しい蕎麦を求めて食べ続けるぞ。

              どう見ても食べ過ぎだニャアー

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