パクパク日記5年8月3週

     地震でぐらぐら来だ東北で、ゆるこい湯さづがって、西馬音内盆踊り見でぎだっす

          西馬音内盆踊り        

8月 15日(月) 晴れ 夜から激しい雷雨   今日で太平洋戦争終戦から60年

朝 無し

お盆の中日は終戦記念日でもある。もちろん私は生まれてはいなかったが、昭和天皇の玉音放送で

降伏敗戦が告げられてから60年になるのだな。平和な世界が来ることを信じて亡くなった方々も大勢

いらっしゃったかと思うが、今の日本を見てどう思われるのか。それがいつも気になる。やっと掴み取っ

た平和な時代の有り難さを忘れている。焼け野原から立ち上がって、たかが60年なのに。メシ抜いた。

昼 目黒 「カトマンズ・ガングリ」 ブタンスカスパゲッティ、アルロティ、スープ、マサラティ 950

  

先週この店に初めて来てカレーを食べている時、隣の席で渡り蟹のスパゲッティを食べている人がい

た。凄くうまそうで羨ましかった。今日はそれを食べようと思って来たのだが、スパゲッティは週替りメニ

ューで今日はブタンスカスパゲッティ。オリーブとトマト味だ。あららー、でもいいや。こういう店で出すス

パゲッティというものを食べてみようじゃないか。えー、わりとイケマシタ。アルロティがとても旨いです。

昼のお茶 目黒 「ITOHya」 さわやかミックスブレンド 430

夕方のお茶 四谷三丁目 「ドトール」 フローズンマンゴー(S) 300

12月に予定していた旅行をキャンセルした。この数日ずっと迷っていたが、やっぱり10日間の禁煙に

は耐えられないと。軟弱な夢子である。今年から「ドトール」でオレンジ色がグルグル回っている。新登

場のフローズンマンゴーだ。Sでも300円と高いので食べたことは無かったが、思い切って。旨いぞ。

夜 家食 もやしきしめん(もやし、きぬさや、卵)、アボガドとトマトのサラダ、茹でたゴーヤー、桃

  

感心にも今日で無酒日3日連続。煙草系にはダラシナイ私も、酒を断つのはそれほど苦ではない。ア

ボガドとトマトを切って、軽井沢万平ホテル特製のドレッシングをかけるだけで立派な1品に。夜8時過

ぎから、東京の空は雷さまが常駐されているらしく、光るわ、鳴るわで大騒ぎの天候となった。 無酒日

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8月 16日(火) 朝東京は雨 山形は快晴  宮城沖で震度6の地震

朝−1 家食 チーズトースト

昨夜から降り続いていた雨は一旦朝上がった。風呂に入ってカンタンな朝食を食べているうちに、また

もや降りだして。今から旅にでかけるんだから止めよ!と怒鳴ったら、小降りになる。出るなら今だね。

朝―2 羽田空港 「Vie de France」 焼きカレーパン、コーヒー 400

小降りのスキに家を出たので、フライト時間まで未だ1時間半もある。小腹も空いたし。2回目の朝食。

昼 山形・東根市 「一寸亭支店」 冷し鶏蕎麦 800円 冷し肉中華 600円(三分の一)

  

最近事故が多いJALなのでちょっと緊張したが、無事山形空港に着いた。空港の駐車場でレンタカー

に乗ろうとした時、地面が大きく揺れているのに気がついた。やや、地震だ!それも相当大きい地震だ

ぞ。ずらりと並んだ車がユッサユッサと揺れ、空港の建物も揺れている。長い。震源地はどこだ!外に

いて、こんなに激しく揺れるのは初めての経験だ。レンタカーのラジオをつけると宮城沖が震源地で震

度6と言っている。あぁ、恐かった。揺れも収まったので、さて昼メシだ。8年前「一寸亭支店」の冷し鶏

蕎麦を食べてから、いつかまた食べに来るぞと狙っていた。当初往復新幹線のつもりだったが、この店

が山形空港のすぐそばであることから往路は飛行機に変えた。今日の昼メシをここにしなければ、今頃

新幹線に閉じ込められていた可能性は高い。えがっだー。一番人気冷し鶏蕎麦の他に、山形ではポピ

ュラーな冷しラーメンもくっか?ほだば4人で1個喰うべ。鶏っこはがたぐで顎っこさ疲れるろも、黒グで

えっぺ(いっぱい)へえった蕎麦とお汁がえがった。ラーメンもえがった。この店いっづも混んでるっす。

午後のお茶 山寺 アイスコーヒー 350

えー、言い忘れだども、これ「不美子の会」の夏の旅行だっす。この会は、あんまし知られてねー祭やら

踊りやらに出がげるっす。十数年前この山寺に来た時も、千段の階段は途中でやめだので、今回は1

段も上がらないことに決め、猫っこの写真撮っていたっす。それにしても山寺もぬげ(暑い)んしなー。

夕方のおやつ 上山温泉 「名月荘」 山葡萄ジュース、氷ミルク、クッキー、コーヒー

「いつか泊まりたい日本の名旅館」の一つ「名月荘」に今日はお泊り。4月に予約したので、離れの椿

が取れた。銀座千疋屋で売っているような立派な種無し巨峰や桃、梨のフルーツ、美味しいクッキー、

湯上がり処での玉こんにゃく、かき氷などの無料サービスで、夕飯前にお腹いっぱいになってしまうぞ。

夜 上山温泉 「名月荘」 夕食のコース(梅酒、先付:帆立貝と長芋の加減酢、前菜:夏の盛り込み

      (阿波麩・姫さざえ・鯛の煮凝り・煮トマト・衣かつぎ・姫大根味噌)、汁物:とうもろこしすり流し、向

      付:スズキと活蛸の二点盛り、強肴:米澤牛和風ステーキ、煮物:加茂茄子湯葉餡かけ、揚げ物:

      上げ胡麻豆腐と葉生姜の天麩羅、酢の物:鰻と夏野菜の土佐酢和え、名月荘特製手打ち饂飩、

      ご飯、漬け物盛り合わせ、水菓子:フルーツワインゼリーかけ、ビール、冷酒 「名月荘」

  

  

  

  

夕食は、和室の本間での部屋食。とうもろこしのすり流しの甘さに全員うっとり。強肴は、米澤牛和風ス

テーキ、天然鮎、岩牡蠣から各自選ぶ。4人さま米澤牛和風ステーキを所望。歯入らずの柔らかさだ。

あっ、小S子さんのステーキ2枚が、大S子さんに流れた!羨ましい。名月荘特製手打ち饂飩は、山梨

のほうとうの幅3倍はある幅広麺で、不思議な食感である。3人は白飯を夜食用におにぎりにして貰っ

たが、私は食べる。あまりえっぺまぐらえば、腹いでぐすど!温泉浸かって、ままぐって、天国っすな。

夜―2 赤ワイン、白ワイン、冷酒、おにぎり

サービスの赤ワイン、白ワインを飲みながら、夜食のおにぎり(小S子さんの分は私がいただいだっす)

もほうばって、お喋りは続く。「名月荘」から見る月は20日の満月を前にしてちょっと足りないが美しい。

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8月 17日(水) 晴れ (山形と秋田は)

朝 上山温泉 「名月荘」 和食朝食セット

  

  

5時起床。部屋にある露天風呂に入る。庭から涼しげな風が吹いて来る。お湯が流れる音以外静かで

ある。ついでに大風呂も入るか。誰もいない大きなお風呂も静寂の気持ち良さ。部屋に帰って昨日の

地震の被害状況を載せた朝刊を全部読んでしまっても皆起きて来ない。6時半に強制的に起こす。「ほ

れ、7時半からメシだ。風呂へえってこ!」。朝食も部屋食だが、洋室で頂くので蒲団を上げなくても良

い。洋食か和食か選ぶ。2人づつに分かれる。和食はご飯かお粥か、卵は出汁巻か、目玉焼きか温泉

卵か、味噌汁は、くじら汁か蜆汁か。いろいろ選べるのは嬉しい。大きなボウルに入ったサラダには白

い木くらげがたくさん入っていた。ご飯は部屋ごとに炊いたお釜ごと来る。大S子さん3杯、私は2杯。

塩くじらと野菜をたっぷり入れたくじら汁は、我が家でも昔食べていたから懐かしい。すこだまくっださ。

朝のおやつ 種無し巨峰、桃、クッキー、コーヒー、水出しアイスコーヒー

昼 戸沢村いきいきランド ぽんぽ館レストラン カツカレー

    ハヤシライスと思うことにする

あまり居心地が良いので、出発時間を遅らせて10時「名月荘」チェックアウト。戸沢村のいきいきランド

ぽんぽ館を目指す。ここも8年前に来て、砂風呂や温泉を愉しんだところ。以前は「ここまで」と客が言う

まで砂風呂に入っていて良かったのだが、もののずっぷん(10分)もすると「はい、おづがれ」と出され

てしまう。吉野葛を少量入れたようなネットリとする温泉に浸かって昼メシ。全く辛くないカレーなのだ。

夕方のおやつ 秋田羽後町 「櫻山」 羽後産西瓜

長いトンネルの途中で、山形から秋田県に入る。山一つ越えただけなのに、何だか景色が違うような気

がする。小野小町の生誕地(他にもあるんだよねー)にある道の駅に寄ってから羽後町へ。今回のメイ

ンエベントは、この町の「西馬音内盆踊り」である。西馬音内=にしもないと読む。町には民宿も含めて

3軒しかない厳しい条件なのに、3月1日小S子さんがガンバって「櫻山」の予約を取ってくれた。到着。

夜 秋田羽後町 「櫻山」 懐石コース(車海老・地茄子・オクラの出汁酢ゼリーのパフェ仕立て、枝

     豆胡麻豆腐 じゅんさい添え、(象潟の天然岩牡蠣)、甘鯛のあられ揚げの吸い物、積丹半島の

     ムラサキウニ、帆立貝の中華風サラダ、ぼたん海老の揚げ物、羽後牛の豆乳しゃぶしゃぶ、豆乳

     豆腐あぐりこうどん、きゅうり漬け物、苺と西瓜のスムージー、ビール、冷酒

  

  

  

  

「櫻山」は玄関を開けると、大きな三和土が広がり、木組みの吹き抜けの建物。しかし、部屋は狭いし

トイレも風呂も共同なので、夕食は期待していなかった。ところが1品目の料理を見た時「いやいや、こ

この料理は楽しみだ」と考えが変わる。どれも美しいし、美味しい。北海道や日本海からの海の幸に

加えて、地の野菜を使った料理の数々である。3品目には、象潟の10年もの岩牡蠣が登場。7年の

牡蠣断ちまであと1ヶ月半。涙を飲んで大S子さんにあげる。彼女はR子の分と3人前も食べた。10

年ものをだよ。ウニも旨いなぁ。豆乳に羽後牛をしゃぶしゃぶして食べる。旨い!小S子さんが肉を1

枚くれた。あ、あ、ありがと!!肉が終わったら、豆乳を火から下ろし、ポン酢を入れて混ぜる。暫くす

るとポン酢が仄かに効いた柔らかな豆腐が出来上がる。あぐりこうどんは秋田の名産だと。大満足。

  

  

西馬音内盆踊りは、毎年8月16、17、18日の3日間行われる。女性の踊り手は、何種類もの絹布を

端縫った端縫い衣装或いは藍染めの着物に深く被った編み笠、ひこさ頭巾(下段左側写真)と呼ばれ

る黒い覆面姿と衣装もユニークだ。踊りは音頭と、哀愁のある「がんけ」の2種。全長百数十メートルの

T字型の狭い通りを緩やかに踊って行く。ところどころに篝火の灯り。6時から9時までは子供の踊り、

大人の踊り手は9時過ぎ、名人級は10時頃と聞いたので、夕食後9時半に会場に着いた。ひこさ頭巾

は、亡者踊りとも言われるそうだが、真っ黒の頭巾から2つの目だけが光って幻想的。ぎっしりの観客

も夜が更けると徐々に帰って行き11時の仕舞い踊りの頃はゆったりと踊りを楽しむ。良い踊りだった。

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8月 18日(木) 秋田山形は晴れ

朝 秋田羽後町 「櫻山」 和朝食セット

  

昨夜宿に戻ったのは、11時半頃だったが、5時過ぎには起きる。もうお腹が空いた。朝食時間は7時

からお願いできたのに、8時と指定したことを悔やむ。でも、皆はぐっすり寝ているけどね。宿の人を急

かして(すみませーん)7時50分朝食。ま、うまそだしゃっこ(おかず)がえっぺ(いっぱい)だごと!作り

立ての寄せ豆腐が温かく甘くてうめ。味噌汁の具は名人が採ったぜんまい。3杯もままくでしまっださ。

午前中のおやつ 五輪坂温泉 「としとらんど」レストラン かき氷ミルク 100

羽後町の公営施設らしい五輪坂温泉 「としとらんど」に行く。中学生以上400円とあったので、「中学

生以上4枚」と係りのオネーサンに言うと笑われた。熱いお湯だった。100円のかき氷を半分残した。

昼 山形・新庄 「一心亭」 カレーもやしラーメン 630

    参考)右側は冷し鶏モツラーメン

「産直のまゆの郷」で農産物をどっさり買って新庄へ。全員気分は冷しラーメンだったのだが、R子が聞

きに行った観光案内所の方の説では「冷しラーメンは山形市近辺のもので、新庄の一番のオススメは

鶏モツ蕎麦か鶏モツラーメンです」ときっぱりおしゃったんだと。んだば従うべか。「一心亭」に行ったが

私モツは喰われねー。でカレーもやしラーメン。でっつら(たくさん)あっだども、うまぐもまずぐもねーな。

昼のお茶 新庄駅 アイスコーヒー 350

楽しかった不美子の夏の旅も今日で終り。何ヶ月も前から楽しみにしていたのにアッという間に終わっ

てしまったっす。だどもどれもいがっだー。山形弁で喰い意地張って卑しい人間は「がす」と言うのけ?

夜 家食 駅弁 「牛肉どまん中」、だだ茶豆、とうもろこし、大葉と茗荷のワカメスープ、桃

    今晩も東北の味っこさぐう

東北に買出しに行ったような大荷物を持って6時過ぎ帰宅。すぐ大洗濯大会。新幹線の中で「牛肉どま

ん中」を買えたので、夕食に。「まゆの郷」で買ったとうもろこしやだだ茶も茹でて。うんめなー。 無酒日

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8月 19日(金) 晴れ

朝 家食 ソーセージ、ウォールナットブレッド、すもも、桃、だだ茶豆

    すもももももももものうち

昼 代々木 「ルッコラ」 日替わりランチ(イタリアンカツレツ チーズとトマトソース、サラダ、ライス) 

780円、カップスープ:冷製トマトクリームスープ 150円、コーヒー 150

    カツにチーズ・・・太りそう・・

整体治療のために、もう4年数ヶ月も代々木の週1回通っている。最初は、私にとって新しい代々木の

街を歩き回って、美味しいランチの店を探した。20店くらいは行ったかなぁ。しかしなかなかこれっ!っ

ていう店が無くてね。この「ルッコラ」は特段美味しいというわけではないが、値段も手頃で安定的な味

の店である。+150円でカップスープを飲めるが今日は冷たいトマトのクリームスープ。あっさり旨い。

夜―1 蒲田 「ベトナム料理 ミレイ」 海老生春巻 630円、肉生春巻 630円、バインセオ 

       1250円、小海老のせ蒸し米粉 1250円、海老せんべい 420円、貝(パーナ貝)の網焼き 

       1250円、牛肉サラダ 1250円、フォーガー 840円、牛肉団子のフーティウ 840円、生ビー

       ル×2、ジントニック×3 @4500

  

  

  

夕方6時50分、蒲田駅東口の交番前集合。食通アコちゃんが旨いベトナム料理の店に連れて行って

くれるというので3人がハルバル蒲田に出かけ4人が揃った。昔は全員同じ職場にいた。駅からドンド

ン歩き、ムラサキ色のネオンが「ご休憩 5千円」なんて文字が並ぶ横丁に入る。こんなところに来たと

知られたらお母さまに叱られちゃう、と思った頃、2階にトントンと上ると、そこに人気店「ミレイ」があっ

た。簡易な椅子を並べた店に、客がずらーーと座ってワイワイガヤガヤとベトナム料理をパクついてい

る。予約を取るのがタイヘンというのがよくわかった。4人の中でベトナム経験者は私だけ、しかも2回

も行っているかんな、メニューは私が。ベトナム料理で一番好きな揚げ春巻は、本日「欠品」とうことで

がっかり。それでも、たくさんの料理を並べて堪能した。え?アコちゃんとおとぼけMMは10年ぶり?

夜―2 蒲田 「Yoshi Kuni」 ジントニック 3杯 @4500

品川に戻ってお洒落なバーに行こうという案もあったが、せっかく蒲田まで来たのだから、存分に蒲田

を楽しもうということになった。カラオケのあるスナック?厚化粧のママがいて、ポッキーで薄い水割り

かき回すような店。変な店に入ってボラれてもツマンナイので交番で聞こうということになる。よく行くス

ナック教えてください、って。で 「Yoshi Kuni」に行って、1人3曲づつ歌った。ディープな夜であった。 

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8月 20日(土) 晴れ

朝 家食 具だくさんのサッポロ塩ラーメン、桃

  

結局昨夜は、12時近くまで蒲田で飲み、面倒臭くなってタクシーで帰宅した。ごキゲンでタクシーの中

で喋りまくり、降りる時運転手さんに「楽しかった」とお礼を言われる始末。酔っ払いは困ったものだ。遅

く寝ても起きればちゃんと腹が空く。それもインスタントラーメン気分。山形で大量に買って来た茗荷や

大葉、ピーマンなどをどっさり刻んで入れた。地方で生産者が直接売っている店ってメッチャ安いよね。 

昼食代わりのおやつ クッキー山ほど、アップルティー

夕方の軽食 新橋演舞場 「東」 コーンスープ 240円、胡麻プリン 300

新装なった新橋演舞場。キレイになっただけでなく、1階から2階へはエスカレーターが取り付けられ、

喫煙所は屋外へ、地下1階に大きな女性用のトイレが設けられ、地下2階の食堂は、ラウンジ「東」とな

った。エスカレーターや女性トイレの増設は結構。ただし、私のお気に入りだった地下1階のホテルオー

クラの店は無くなってしまった。エーン。地下2階のラウンジは、注文、支払い、注文品の受け取りの動

線がうまく出来ていないために、エラク待たされる。しかも出て来るものが大したものでなはないのでガ

ッカリ。お金も払って暫く待っていると、呼び出しがあって「注文されたものは売り切りです」なんて言う

し。缶詰をチンしただけのスープなのにさ。値段が安いことと空いている位しか取り得はないかもねぇ。

夜 銀座 「ナイル・レストラン」 ラムサ 600円、海老カレー 1300円、ラッシー 600

  

井上ひさし氏作の「もとの黙阿弥」を観に来た。22年前に初演された舞台の再演である。膨大な曲本

を読んだ結果、歌舞伎作者が好んで使う手法が「ナンノダレソレ、実はナンノダレガシ」であると看破し

た井上さんが、その倣いで主人公が入れ替わるという筋の芝居を書いた。男爵の後継ぎ:河辺隆次

(筒井道隆)は書生:久松菊雄になり、長崎屋の令嬢:お琴(田畑智子)は、女中お重になって・・。そ

の裏返しで、久松(柳家花緑)は御曹司に、お重(横山めぐみ)はお琴として登場。井上さんの作品はか

なり読んでいて好きな作家の1人だが、どうもこの舞台、心の底から笑えないっていうか、楽しめないっ

ていうか。初演は隆次を片岡孝夫(現仁左衛門)、お琴大竹しのぶ、久松古今亭志ん朝、お重を水谷

良重(現八重子)というキャストだった。それを観たかった。飛鶴役の高畑純子が熱演。芝居で盛り上が

らなかった夜は酒も飲みたくない。「ナイル・レストラン」でカレーでも食べるか。ここは昔から来ている店

だが、いつ行っても「ムルギー定食」を勧める。必ず。押し付けがましい態度で。私は「じゃ、それ」と言

ったことは1度しかない。店にいた8人の客は、私以外全員ムルギー定食を食べていましたー。無酒日

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8月 21日(日) 晴れ

朝 家食 玉葱とピーマン炒め、ソーセージ、「メリッサ」の全粒パン、すもも

  

朝ご飯を作りながら、夕食用のぜんまいを入れた鍋に火をつける。昨夜からよく洗って一晩水に浸して

いたものだ。美味しいぜんまい煮を食べるためには、手間隙かかっても仕方ない。朝メシ今日も旨い。

昼 四谷三丁目 「香港食堂」 高菜と豚肉そば・半チャーハン、餃子、ザーサイ、杏仁豆腐 893

    量は多いが味は・・・

お気に入りだったトンカツの「あらい」が潰れてしまったらしい。家の前の「上海飯店」も。先週バッタリ会

ったA路さんが「美味しいということと、店を維持するってことは別のことらしいね」と嘆いていた。彼は2

軒とも大好きな店だった。数年前、なるべくならセットものは食べないと決めたことがウソのような昼食。

午後のお茶 「ドトール」 フローズンマンゴー(M) 350

いつも180円のコーヒーしか飲まないのに、今日は大フンパツしてフローズンマンゴーのMサイズだ。

夜 家食 じゃがいも入りぜんまいの煮付け、マカロニとキュウリのサラダ、栗入りお赤飯、キャベツと

     豆腐の味噌汁、まくわ瓜

  

午後来週からの旅行の準備をしていた。秋物中心にセーターなんか入れていたら、暑くて途中で止め

た。さて、昨夜から準備していたぜんまいを作ろう。じゃがいも、コンニャク、油揚げをたっぷり入れたら

ぜんまいがどこに行ったかわからんじゃないか。ムシャムシャ。やっぱり叔母の採ったぜんまいには落

ちるわな。叔母は山菜採りの名人だった。デザートは昔懐かしまくわ瓜。山形新庄市郊外の「まゆの

郷」で買って来たものを熟成させた。懐かしい匂い。でも味はちょっとね。昔は旨かったけどな。無酒日

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【今週の振り返り】

夏の甲子園大会が土曜日に終わった。駒大苫小牧高校が夏連覇。57年ぶりの快挙という。小学生時

代から甲子園は予選も含めてよく観ていた。中学生になっても、甲子園は逞しいお兄さん達が大舞台

で戦っている、遥か年上の世界と憧れていた。ましてや六大学野球などになると「オジサンの野球」で

あった。

東京の予選を見ていると、公立高校が早々と姿を消して私立が残る。だから、都立国立高校が西東京

代表になった時は街をあげての大騒ぎとなった。本大会になると、東日本の代表校がどんどん姿を消

していくのも寂しい光景だった。特に、私が生まれた新潟、育った長野などは、住民も出身者も期待し

ない。最多出場数を誇る松商学園に対しても「出ると負け」と信州の人は言う。そして、「ここらへんから

北は。冬は雪が降るで練習もまたもに出来んで不利ずら」と慰めあう。それが毎年の会話であった。

しかし、ここのところ東日本はがんばっておる。昨年、駒大苫小牧高校が初優勝した時、真紅の優勝旗

が津軽海峡を渡ったと、道産子を感激させ、大いに喜ばせた。それほど、優勝からは遠い地域であっ

たのだ。ホントにいがったんでないかい?

ベスト8には、東北勢が2校残っていた。そんな中、16日から東北に旅に出た。あまり知られていない

日本の祭を訪ねている不美子の会は、今年秋田の「西馬音内盆踊り・にしもない」に行くことにした。4

年前は、富山・八尾のおわら風の盆、3年前、岐阜・郡上八幡の郡上踊りの徹夜踊り、昨年は夢子多

忙につき伊豆の温泉でゴマかし、今年が「西馬音内盆踊り」となった。こういうお祭りに行くには、宿の

確保が難しい。普段の住民の十倍、数十倍の観光客が押し寄せるのだから、宿不足は深刻である。

「西馬音内盆踊り」が行われる羽後町も宿は3軒しかない。今回は幸運が重なって良い宿が取れたが、

それでも予約したのは3月1日である。8月16、17、18日の3日間に行われる「西馬音内盆踊り」は日

本三大盆踊り(他は郡上踊りと阿波踊り)の1つで、盆踊りとしては国の重要無形民俗文化財の指定第

一号になったのだそうだ。

踊りの起源は定かではなく、正応年間(13世紀)からとも、慶長年間(17世紀)とも言われているそうで

今の本町通りに舞台が移ったのは天明年間(1781年〜1789年)。盛んになった大正時代に「風俗を

乱す」と警察当局が弾圧を加えたこともあって、一時は廃れたものの、踊りを愛する人々が復興に力を

捧げて今がある。粋な藍染の浴衣に和風キルトのような色鮮やかな端縫い衣装。踊り手の顔を隠す深

い編み笠と、真っ黒な布の彦三(ひこさ)頭巾。闇のところどころに燃える篝火に笛・大太鼓・小太鼓・三

味線・鼓・摺鉦の囃し方の音が流れ。豊作祈願とも亡者の踊りとも言われる「西馬音内盆踊り」だが、こ

の盆踊りを盛んにして長く続けて行きたい。そのためにも今年8月7日、5億円以上の工費をかけて「西

馬音内盆踊り会館も作った。しかし、盛ん=観光化という道は失うものも覚悟しなければならない。昨

今は全国各地から、踊りを練習して踊りの輪に加わる人が多いらしい。それも名人だけが着ることを許

される端縫い衣装を着て。踊り子の中には下手な人が目立ったが、よそ者なのだろう。下手な踊り子が

増えれば、観光客もガッカリする。この矛盾を羽後町はこれからどう解決していくのだろうか。

それはともかく、がんけ(甚句)の歌詞をいくつかご披露しよう。

   ♪  お盆恋しや かがり火恋し まして踊り子 なお恋し

      月は更けゆく 踊りは冴える 雲井はるかに 雁の声

      踊る姿にゃ 一目でほれた 彦三頭巾で 顔しらぬ

      今宵ひと夜は 力のかぎり 踊れ東の しらむまで

          私も彦三頭巾被って踊りたいニャ

            バックナンバーのトップへ   夢子倶楽部のトップに戻る

      度々で申し訳ありませんが、来週末から海外取材にでかけます。

次回のパクパク日記の更新は、96日(火)の予定でーす。よろぴくね。