パクパク日記5年8月4週

        今年はアンデルセン生誕200年。ってことで、デンマークに来ています。

        

8月 22日(月) 降ったり止んだり晴れたり

朝 家食 じゃが芋入りぜんまい煮、きゅうりとマカロニのサラダ、味噌雑炊、まくわ瓜

  

仕事をしている人なら、今日から夏休みを追えて仕事に復帰する日だ。長年のクセで、朝起きた時緊

張ーしてしまったよ。これからも、ずーーっと夏休みだということを忘れね。現実に気が付く時とニマニマ

嬉しい。昨夜のおかずを温めて朝食。どれ食べも旨いぞ。ぜんまいは大目の1食分を冷凍保存した。

昼 東銀座 「韓国薬膳 はいやく」 薬膳ランチ(一汁九菜) 1800

出掛ける前、自宅に電話があった。「本日午前11時から予約なさっていましたが、いかがされまし

た?」。ゲエーっ!治療の予約は明日じゃなかったのぉ?あーあである。歌舞伎の前に東銀座で遅め

の昼食。K藤さんからこの店を勧められていた。小さなお皿が9枚並んだお膳が運ばれ、いつものよう

に撮影しようと思ったら、カメラが無い!観劇用の双眼鏡は持って来たのに。えーん、よって画像なし。

夕方のおやつ 歌舞伎座にて 持参のクッキー、冷たいお茶

8月の歌舞伎座は、昼夜の通常と違って、1部、2部、3部の構成である。3部は午後6時からで、お父

さん達も残業しなければ平日でも観ることができる。実際はあまりいないけどね。私は今日2部と3

をぶっ続けで観るのだよ。筋書き売り場で、歌舞伎会会員に配られる100円割引券を出すと「お客さん、

これ9月分の割引券ですから、8月の青い券出してください」と言われた。それなら、今朝捨てちまった。

前から2列目の○番に座る。いい席じゃん。開幕5分前のブザーが鳴った時、歌舞伎座の係の女性が

私に声をかける。「お客さま、恐れ入りますが切符を拝見できますか?・・・・あぁ、この切符は2階の2

列目の○番ですね。そのお席はこちらのお客様の席ですよ」。ゲエーっ!!!それから荷物まとめて2

階の席に走って行ったら、汗がどっと出た。2部は「伊勢音頭恋寝刃・こいのねばた」油屋の場、奥庭の

場、「蝶の道行き」、「京人形」の3演目。例年の納涼歌舞伎は派手な演目が多いが、2部はおとなし目。

「蝶の道行き」の染五郎が美しくて見惚れた。「京人形」の京人形を演じた扇雀が達者な芸を披露した。

夜 銀座 「Bar Lamp」 フォアグラ、ムール貝のワイン蒸し、パン、生ビール、ジントニック 2杯、

ボーモアロック @1万1千円

  

3部は、「串田戯場クシダワールド」と名づけられた「法界坊」。5月野田秀樹の「研辰の討たれ」、7

蜷川幸雄の「十ニ夜」、同じく7月串田和美のコクーン歌舞伎「桜姫」と、歌舞伎界以外の演出家の作

品が相次いだ。私は全部観ているが、三人三様の個性が光ってどれも面白い。勘三郎も熱演だったが

番頭正八を演じた亀蔵が実に面白かった。2時20分から935分まで歌舞伎座にいて、ぐったり疲

れた。持参のクッキーをちょっと食べただけだし。「Lamp」で食事して行こう。そうそう、今日はカメラ持

っていなかったのだわ。そうだ!7月に来た時と同じメニューを頼めば、その写真流用できる。そうしよ

う。ということでフォアグラとムール貝を注文。隣に偶然座った方は、ブラジル在住の方で、毎月海外に

行かれているなら、ブラジルに是非おいでなさいよ、と誘われる。いいかもねー。え?メキシコもいい?

治療の予約日を間違え、カメラを忘れ、来月の割引券を持って行き、1階と2階の席を間違え、さんざ

んな一日だったが、そんな日の総仕上げとして「Lamp」に傘を置き忘れた。大丈夫なのかぁ?私は。

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8月 23日(火) 一日中降ったり止んだり  ハッキリしろ!

朝 家食 チーズトースト

昼 白山 「レザン」 イングラセット(インドカレーグラタン、福神漬け、サラダ、ダッチ式水だしアイスコ

   ーヒー)890

  

1回の病院に行くと、血圧は120−73だった。理想的じゃないか。ふふふ。病院帰りに、この「レザ

ン」でランチを摂るようになったのは、「名物イングラ」の文字を見たからだった。耐熱容器のご飯の上

に、カレーをかけ、チーズと茹で卵をトッピングしてオーブンで焼く。正確に言えば、グラタンではなくドリ

アだ。「インドリ」?これをマゼマゼして、アチチと言いながらはふはふ食べるのがよろしい。旨いねぇ。

夜―1 早稲田 「松下」 お任せコース(だだ茶豆の冷たいスープ、ハゼの天麩羅と紫芋の胡麻和え、

   口取り:コハダ鮨・海老と芋・栗の白和え、みつぎ肉のさっと焼き トマトサラダ添え、北海道の毛蟹、

   松島の穴子甘辛煮 シバ漬け載せ、北海道の水蛸、鯛と松茸の真丈吸い物、本マグロと白身の

   り、炙り鮭の飯蒸し、白甘鯛の奉書焼 蓼酢、燻し鯖、燻しカツオ、小伊勢海老のフライ、新じゃ が芋

   の煮っころがし、すけそうだらの卵、百合根の真丈、鰯の印籠煮、松茸ご飯、漬物、しじみ汁、スター

   クリムソー(洋梨)の砂糖煮、地ビール:独歩ビール 2本、冷酒:三千盛り 5合

  

  

  

  

  

  

  

白山から目黒に行き、治療を受ける。昨日と今日を間違えたやつね。治療が終わったところで衝撃的

な言葉が。「今週いっぱいで治療院を閉鎖させて頂きます・・・・」。ガッツーン。とても気に入っていたの

で、心底ショックだった。目黒のカレランチーもオシマイになるってことだ。何だか上の空で帰宅する。し

かし気を取り直して5時過ぎ早稲田に向かう。「予算に頓着せず、旨い店を紹介せよ、おごったる」とい

う嬉しいファックスを貰い、「松下」を予約した。そんな太っ腹な指令を出されたK谷さんは、17年前か

ら仕事でお世話になった社長さんである。未だ暖簾もかかっていない5時20分に到着するとK谷さん

は既に来られていた。夏のお約束、冷たい飲み物はだだ茶豆のスープだった。旨い!ハゼの天麩羅旨

し、毛蟹旨し、松島で採れたという穴子が絶妙の焼き加減と味付けで唸る。横丁の八ッツァンが、「穴子

は江戸前に限るねぇ」なんて言うが、松島産も良い。銀杏を散らした飯蒸しには、炙った鮭がパラリとか

かって香ばしい。名物の炙り鯖と炙りカツオはK谷さん初めてなので感激される。あっさりフライにした

小さな伊勢海老は、断面をみると中程が透き通っていて半生。何と美味しいのでしょうね。揚げ方の彼

女腕をあげた。新じゃがの煮ころがしは、K谷さんと奪い合って食べる。最後の鰯印籠煮の深い味わい。

日本の食事っていいなぁ。もう松茸?松茸ご飯にね、嬉しい。今日はどうもご馳走さまでございました。

夜―2 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 デュベル、ジントニック 3杯

5時20分から食べ始めたのに、最後の客となる。2次会は私が、なんて言って「セラーバー」へ。自分

でもどんどん酔っぱらってくるのがわかるんだけど酒飲みってのはそこでヤメナイんだよねー、ホント。

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8月 24日(水) 曇り 今日は涼しいでーす うれしーでーす

朝 家食 紫蘇入り厚焼き卵、「松下」の燻った鮭焼き、「松下」の松茸ご飯、トマト、ワカメスープ

  

昨夜は飲み過ぎた(ついでに食べ過ぎでもあるよ)か。それでもちゃんと起きて、ゼータクの続きを。「松

下」さんは、どうしてか私にいつもお土産をくださる。「朝飯に食べてね」って。松茸ご飯と炙った鮭だっ

た。卵焼きも焼いて朝から食欲モリモリ。とても涼しくて気持ちがいい。日本の夏もこれ位だと楽だね。

午前のお茶 代々木 「ドトール」 アイスコーヒー 180

昼 四谷 「来々軒」 坦々麺 680

    安いが、味はウーム・・・・

ランチは四谷で。駅前の角にある「来々軒」。何百回と前を通ったが入ったことは無い。数年前「四谷の

来々軒意外とうまい」と誰かが掲示板に書いていたのを思い出し、入ってみた。安いだけの店だった。

夜 荒木町 「満まる」 付き出し:茄子のしぎ煮、だだ茶豆 500円、中トロ刺身、小港のえぼ鯛 850

  円、焼き茄子 400円、焼き玉ねぎ 400円、夏野菜の揚げ出し 850円、稲庭うどん(冷) 700円、

  西瓜(サービス)、生ビール、冷酒 「太陽原酒 赤石純米吟醸(兵庫県)、「澤の井 大辛口」(青 梅) 

   6千円

  

  

  

有限会社○○○○の第2期決算が終わり、K村税理士と打ち合わせの後、決算お疲れ宴会を設ける。

荒木町の中には、いつか入ってみたいと思う店が何軒かあるのだが、今日はそのうちの「満まる」のド

アを開ける。まぁ、奥に長細いカウンターだけのお店なのに靴を脱ぐのね。足元には太い竹の足置き

棒があって寛げる。私は大好物のえぼ鯛を注文したが、K村さんはカスベの唐揚げ。写真だけ取らせ

て貰った。最後に出て来た夏野菜の揚げ出しを見てびっくり。こんな大量の野菜、しかも色とりどりで

美しくもある。これ一皿で十分に満腹になるね、と言いながら私はうどん、K村さんは地鶏雑炊を汗を

かきかき食べたのだった。小唄の名手らしい女将さん愛想よしの美人。これからも来るか。台風近い。

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8月 25日(木) 台風11号近づき、断続的に激しい雨

朝 家食 ソーセージ、「PAUL」のベニエ・フランボアーズとカマンベールブレッド、「POKKA」のズッキ

ーニとトマトのクラムチャウダー

  

昨日から台風11号が関東を直撃するかも、と言っている。台風の備え=早稲田時代は、ベランダの洗

濯棹を紐で結ぶことだったが、今のマンションではスカイデッキにある椅子を3脚リビングに避難させ、

テーブルとベンチを紐で結ぶこと。それは昨夜遅くやっておいた。いつも大雨が降って来てからやるの

で、びしょ濡れになってしまうのだ。「PAUL」のベニエ・フランボアーズが美味しそうだったので食べて

みたら、お洒落なジャムパンだった。「POKKA」のスープは60キリカロリーというところしか魅力無し。

昼 新橋 「鳥料理 末げん」 鳥のたつた揚げ定食 1575

昼過ぎ治療を終えて新橋に向かう。台風が来るなら家にいたいところだが、明日から出かけてしまうの

でそうも言っておれぬ。いつものかま定食(親子丼)はガマンして「たつた揚げ」と大きな声で注文。よう

やく食べられるぞ。まぁ、大きめのたつた揚げが3つも!中身は、鶏肉で作った和風メンチカツのような

もの。カメラを向ける。あら?「メモリースティックがありません」と表示が出た。・・・・・・・・・・・・がっかり。

夜 家食 「崎陽軒」の焼売、ぽくぽく栗かぼちゃ煮、「松下」の燻り鮭と煎り卵の二色丼、キャベツと豆

腐の味噌汁

  

雨が降ったり止んだりする中を、皮膚科で薬を貰ったり、美容院でカットしたり、銀行で法人用の税金納

めたりと忙しい。今晩はひらがな会社のメンバーと飲む約束だったが、双方の都合で来月に延期した。

イガッダ、こんな天気だしな。夕飯は家で食べるか。炙り鮭と煎り卵で二色丼。作りながら、幼稚園児

のお弁当みたいだな、と思った。味は大人用だけどね。さて、10日分の荷作りしましょうかね。 無酒日

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8月 26日(金) 朝方台風は抜けて、昼から晴れ

朝 家食 「崎陽軒」の焼売、ぽくぽく栗かぼちゃ煮、味噌雑炊

  

昨夜午前2時過ぎまで台風情報のテレビを見、時折窓を開けて風雨を確認していた。いよいよ東京に

来るぞという頃、不覚にも寝てしまい、4時半に起きて再び台風の位置を確認。窓に時折強い風が吹き

付けるが、雨は止んでいる。テレビでは、もう千葉の方に行ってしまったと言っているぞ。都内に関して

は、たいしたことなったわけだ。そんなことでエラク寝不足。昨夜の夕食の残りで朝飯を食べる。うめ。

昼 四谷3丁目 「無門」 ミニ天丼と蕎麦のセット 1000

  

海外旅行に行く日は忙しい。冷蔵庫の野菜を始末し、家中のゴミを集め、旅行期間中に支払い日が来

るものを片づけて。昼近くなって、急激に気温が上がった。冷たい蕎麦がいい、と「無門」で食事する。

午後のお茶 四谷三丁目 「ドトール」 フローズンマンゴー(S) 300

夜 成田エクセルホテル東急 「バー ペガサス」 中華前菜盛り合わせ 1400円、オニオンリング 

700円、蒸しパンのチャーシュー挟み 1200円、生ビール 900円、ギネスドラフト 1000円、ジン

トニック 800円×2  @7200

  

夕方から成田のエクセルホテルに投宿。数十回海外に行くも、空港近くで前泊するのは初めてである。

明日集合は午前8時。無理な時間ではないが、寝坊したらタイヘンだしね。夕食前に、プールで泳ぐ。

ちゃんと水着持参だ。アメリカ人パパ、日本人ママの一家5人が狭いプールで大騒ぎしていた。レストラ

ンは全て禁煙というので、バー飯にしよう。最上階のバーに行くと、アメリカ系飛行機会社のクルー達

がまたもや大騒ぎしていた。この辺りのホテルは、飛行機会社と契約しているんだね。それにしてもアメ

リカ人ってのは、何でこんなに騒ぐかねぇ。うるせーぞ!ビークワイエット!!!良いメニューであった。

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8月 28日(土) 晴れ 

第1食 成田エクセルホテル東急 「ガーデニア」 朝食ヴュッフェ 2079

  

6時起床。ヴュッフェで和食系のおかず中心にパクパク。7時32分の送迎バスで第2ターミナル到着。

第2食 スイス航空ビジネスクラス(成田=チューリッヒ)機内食 前菜:ミックスシーフードサラダ

   とスモ ークサーモンのクリームチーズロール、メイン:スズキとマッシュルームのデュクセル トマト

   ソース 仕立て 人参とポテトと共に、デザート:チェリームース コーヒー、シャンパン、ジントニック

   ×2、 白ワイン×2、赤ワイン、グラッパ、コーヒー

  

  

スイス航空といえば、一度倒産したんだったね。そのビジネスクラスの食事は、洋食を「オテルドミクニ」

の三國氏、和食を恵比寿「吉住」の松本氏に協力を仰いでメニューを決めたと言う。ならば三國氏の特

別メニューを頂きましょうか。ん?全然フツーじゃん。どこが特別なのか頭をヒネル。酒いっぱい飲む。

第3食 スイス航空ビジネスクラス(成田=チューリッヒ)機内食 タリアッテッレ クリームカレー

   ソース 仕立て 温野菜添え、パン、桃のムース、コーヒー

  

先ほどのメインの食事はガッカリだったが、今度の軽食はイケル。だってカレー味のタリアッテッレだし。

第4食 スイス航空(チューリッヒ=コペンハーゲン)機内食 イタリアンスナック(ほうれん草とチー

   ズの フォカッチャ、コーヒー

  

12時間のフライトで、ようやくスイスのチューリッヒに到着。機内に飛行機の現在位置を示す画面があ

るが、先月行ったロシアのサンク・ト・ペテルブルグやエストニアの上空を飛び、そのまま真っ直ぐ飛べ

ばコペンハーゲンだぁ、と思った途端左折してスイスに向かった。直行便じゃないとホント時間が無駄だ

わね。コペンハーゲンのあるシェラン島が見えて来た。機体の真下にかかる長い橋は、シェラン島=フ

ュン島を結ぶものなのか、それとももう1つのスウェーデンのマルメと結ぶ橋か。夕陽に映えて美しい。

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8月 29日(日) 曇り

朝 コペンハーゲン・スカンディク コペンハーゲンシティ 朝食ヴュッフェ

  

昨日8月28日は時差7時間を足して31時間の長い1日だった。ホテルの部屋に入ったのは8時過ぎ

で夕食はついていなかった。ビジネスクラスの軽食で出た小さなツナサンドを齧っていると、近くのチボ

リ公園で盛んに花火が上がっていた。5時半起床。さて、北欧の朝食ヴュッフェはどんなのかしらん。ニ

シンの甘酢漬けとマリネがある。肉団子もうまそう。レバーパテがあるじゃないか。ワシワシと食べる。

昼 デンマーク・オーデンセ 「Spane Vino」 サラダバー、舌平目のフライ タルタルソースとポテ

  ト添 え、パン、チョコレートと苺のアイスクリーム、コーヒー、水

  

  

空は曇っている。隠居になってからの海外旅行では「晴れ女」に変身したらしい私だから、曇りでもツマ

ラナイ。シェラン島の最東部にあるコペンハーゲンから、島を横断してフュン島に行く。アンデルセンの

生まれ故郷オーデンセはフュン島にあるのだ。アンデルセン。パン屋ではないよ、作家のアンデルセン

の方。「マッチ売りの少女」、「赤い靴」、「裸の王様」、「みにくいアヒルの子」、「人魚姫」、「即興詩人」、

「ナイチンゲール」・・・・童話のみならず、詩、紀行文、小説、戯曲も書き、その上挿絵家、切り絵作家な

ど多彩な才能を示した。貧しい靴職人の家(上右の写真は彼が育った家。この家に3軒が住み、一番

右側にアンデルセン一家が住む)に生まれ、苦労の末童話作家として認められ、後に生まれ故郷オー

デンセの名誉市民に選ばれた。1805年生まれだから、今年で生誕200年になる。生涯独身で、交際

を拒絶する彼女からの手紙を皮袋に入れて生涯首からぶらさげていたという逸話もあって、ちょっとコワ

イ。それにしてもアンデルセンさんって、英国のチャールズ皇太子によく似ていらっしゃる。生涯定住せ

ず旅した彼の「旅することは生きることだ」という言葉にジンと来る。昼食は、うまくもまずくも無かった。

夜 コペンハーゲン・スカンディク コペンハーゲンシティ 蒸し鮭と小海老の前菜、ビーフステーキ

  温 野菜添え、チョコレートケーキ、ビール、白ワイン

  

  

  

湖上に浮ぶ貴族の館、イーエスコウ城。16世紀、湖に4千本以上の樫の杭を打ち込んで土台を作り、

その上にレンガで城を築いたという。「イーエスコウ」とは樫の森という意味だそうだ。庭園には、百種類

以上のフクシアの花が自慢というが、時期的にちょっと遅かったか。今晩の夕食はホテルのレストラン

で。テーブルセットは素晴らしかったが、メインのステーキは固くて半分以上残した。ポテトは旨いけど。

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【今週の振り返り】

北欧の国々の話はある程度は耳にしては来たが、いずれも断片的にしか過ぎなかった。その昔のヴァ

イキング時代、白夜、オーロラ、フィヨルド、フリーセックス、結婚に縛られない柔軟な男女家族の関係、

高福祉社会、高い税率、物価高・・・・。スカンジナビア三国といえばデンマーク、スウェーデン、ノルウェ

ーを指し、北欧4ヶ国ならフィンランドを足し、5ヶ国ならアイスランドを含める。夏の終わり近くに、まず

はデンマークを訪れてみたが、世界一物価が高いと言われる東京に住み慣れている人間でも、北欧の

物価の高さにはタマゲル。ペニャペニャのペットボトルに入った水が400円?軽いランチで済まそうとオ

ープンサンドと飲み物を注文すると2400円?何と言っても消費税が25%もするのだから、5%の消費

税でグチャグチャ言っている日本のわれわれなど、鼻もひっかけて貰えないのだよ。

デンマークは、島から繋ぐ橋道路2ヶ所を除いて、高速道路はすべて無料。学校も、小学校、中学、高

校、大学まで授業料は無料。よってすべて国立大学で私立大学はゼロ。しかも自宅居住者の学生には

2万2千クローネ(約4万4千円)、親元から離れている学生は4万5千クローネの奨学金が支給される。

18歳になると成人と認められ、親が子供を扶養する義務を持たない。病院では、手術しても、入院して

もすべて無料。外国人でさえ、その病気が治るまでは無料で診察を受けられる。介護も無料。年金もち

ゃんと出る。外国人もある年数住んでいれば年金が支給される。この部分だけ聞くと、ケッコウケダラケ

と思うのだが、その負担たるや凄まじい。

デンマークを例にとると、国税が20%、県税11%、市税が17%から23%、それに消費税が加わって

総税率は73%に及ぶそうだ。ノルウェーは60.8%と下がるが、スウェーデンの総税率は75.5%にも

のぼる。あぁ・・・・・・・。働いて貰った収入の4分の1しか「自分のお金」ではないということですな。それ

に国の教会の信者は教会税も天引き?あぁ・・・・・・。因みに日本のそれは34.8%。あぁ・・・・・・・。北

欧の人々だってこの税金を高いと思わない筈は無いのだが、その代わり国民のことは、全部市や県や

国がちゃんと面倒見てね、絶対よ!!という信頼関係で成り立っているのだろう。有子女性の就業率

は93%というが、働きながらでも出産し、安心して育てられる環境があるからこそ実現できているのだ

ろう。いずれも、地球の最北部近くに位置し、日照時間が少ない冬の長い国々。人口も少ない貧乏な

国々が、比較的短い期間で、ここまでの国家を築いて来たことに素直に敬服する。住みたいかどうか

は別として。

911日に日本では衆議院選挙があるが、思いっきり小さな政府を作ってこれからの人口減社会に備

えるのか、それとも北欧のように国民の税負担も極端に多いが、政府がすべてを支える方法も無くは

無い。とは言っても現実は、自民党も民社党もたいして変わりばえしない公約を唱えていて、郵政民営

化がどうしたこうしたなんて細かい話ばかりだしな。ま、細かい問題にしても、小さな政府路線を取るの

なら、郵政問題などは初めの一歩と考えねばなるまいが。だいたい日本の政治家は、この国をどうした

い、というビジョンが欠けている。目先のことばかりに関心が向いていて、遠い将来のカタチを描けない。

北欧では18歳から選挙権があり、立候補もできる。現に19歳の国会議員も存在するそうだ。選挙の

投票率は毎回80%を遥かに超え、スウェーデンの前回選挙の投票率は92%だったというからビックリ

こく。高い税金を払うからには、しっかり国政をチェックし、厳しく政治家を見つめる目があるということだ。

日本も有権者がしっかりしないとアカンと思ったのだった。

              ワタシも税金払いに行かニャくっちゃ!

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