パクパク日記5年11月1週
ニイハオ! 香港特級・A級・B級グルメで吃飽了(チーバオラ・満腹)!!
香港・中環
フォーシーズンズ香港
10月 31日(月) 晴れ
朝 無し!
昼 四谷三丁目 「東風汁緬本店」 芝海老のぷりぷりわんたん麺(細緬・塩味) 800円、ウズラ卵飯
150円、とろとろ杏仁豆腐 50円
海老のわんたん麺は旨いが・・・
月末の月曜日、しかも住民税の支払日を重なって銀行は大混雑。それは郵便局も同じで、両方に行っ
た私は小1時間汗かいて支払いや郵送の手続きをしたのだった。汗かきついでにもっと汗かきません
か?ということで「東風汁緬本店」へ。この前来た時は、店が出来たばかりで空いていたが、今は行列
が出来ていた。朝飯抜きだから腹ペコ。九段南店には当時無かったウズラ卵飯も頼んだが、オカカの
粉にネギと胡麻をふりかけ、ウズラの生卵がのっけたシロモノであった。わんたんはぷりぷりで旨い。
午後のお茶 「ドトール」 アイスコーヒー
年賀状を入稿した。気の早い私は毎年10月のうちに年賀状を発注する。とはいえ、未だリストのチェッ
クもしていないから枚数は決まらない。最大時は4千枚近く出していた年賀状を徐々に減らし、昨今は
千枚出していたが、もう仕事も辞めたことだし百枚位にしたいところだ。でもそうも行かないだろうなぁ。
夜 四谷3丁目 「サイゼリア」 緑野菜のあったかスープ(Wサイズ) 298円、包み焼きハンバー
グ
ヒーゼリー 299円
明日からの旅の準備。4泊だから自分のものは少ないが、現地調査員への土産の品々を入れたらそこ
そこの荷物になった。早起きしなくてはならんし、「サイゼリア」でカンタンに済ませよう。包み焼きハンバ
ーグは鉄板の上にアルミホイルに包まれて出て来た。アルミを破って、半熟卵をポトンと落とし。鉄板も
カナケ、アルミもカナケ、フォークもナイフもカナケ。口の中がカナケで一杯になり気持ち悪りー。無酒日
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11月 1日(火) 晴れ 朝は冷えたー(東京) 曇り(香港)
朝 成田空港 「Chinese Cafe momo」 坦々麺 940円
5時20分起床。5時半にイトミからウェイクアップコールが入る。冷蔵庫から小豆島の名物を取り出して
と。これも現地調査員へのお土産。6時40分イトミ号に乗り込んで成田へ。8時前に着いてeチケット
でチェックイン。朝飯抜いて来たのも、前回見つけたもやしラーメンを食べたいから。果たして店は開い
ているのか?開いていた。しかしモヤシラーメンは午前11時から。残念!!胆々麺はフツーであった。
昼 ANA国際線機内食
ANAの国際線には初めて乗る。しかも今回はエコノミー席だ。エコノミー席って以前は何時乗ったかし
ら?あぁ、やっぱり3年前イトミと香港喰い倒しの旅以来だわ。アハハ。たぶん15年間位で2回ね。A
NAエコノミー席の機内食はどんなかな?メインは肉か白身魚か選ぶ。魚。茹で過ぎの蕎麦などだ。
夜 香港・尖沙咀・チムサーチョイ 「天香楼」付き出し:大根の漬け物、龍井茶と淡水海老の炒め物、
田ウナギの油炒め、豆腐と竹の子の炒め物、上海蟹の卵と蟹肉かけ混ぜ麺、蒸し大閘蟹 550香
港ドル!!、杭州焼飯、温かい白玉とフルーツのデザート、青島ビール、遠年紹興酒(28年もの)
@1400香港ドル(約2万4千円) 1香港ドル=約17円
ランタオ島沖に4年前だったか完成した香港国際空港(チェクラップコック空港)に到着したのは、午後
1時半前。予定より30分も早く着いたぞ。これでは、コーディネーター兼ドライバーKは間に合わんだろ
うと思っていたら、ちゃんと出迎えに来ていた。エライねぇ。Nissan車でビュンビュン飛ばし、今夜から
の宿・フォーシーズンズホテル香港到着。先月グランドオープンしたばかりで、現地の人曰く「6ッ星」と
いうので期待して来たのだが、何だかサッパリシンプルなインテリアである。今晩は初日だし豪勢に行
こうじゃないか、と「天香楼」を予約して貰った。今が旬の上海蟹(大閘蟹)が特に有名で、そのヘンの
市場ならニセ物で15香港ドルでも売っているのに、今日の「天香楼」は@550香港ドルと言う。550っ
ていえば、あーた9350円よ?蟹1匹で。ま、いいわ、今晩はゴーセーにやるんだから。香港一高い店と
言っても、チムサーチョイのゴチャゴチャした街にあり、店内は質素な造りで決して高い店には見えない。
サービスもテキトーで日本語ちょっと話すジーサンの話もよくわからんし、蟹の前に食事の麺を先に持
って来てしまう。しかしだ。田ウナギ旨し、本物かどうかわからんが28年もの紹興酒旨し、上海蟹の卵
と蟹肉かけ混ぜ麺旨し。上海蟹は身も少なく、結局味噌を食べるに尽きる。アッという間に食べた。ネ
チーっと深い旨味がある。5分で550香港ドルが腹の中に消えた。はいはい、ご馳走しますよ。謝謝。
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11月 2日(水) 曇り午後から晴れ(香港)
朝 香港・西榮盤・サイインプー 「好彩海鮮酒家」 湯葉巻、春巻、皮且粥(ピータンの粥)、青菜
蒸
5時半起床。フォーシーズンズホテルのピカピカのバスルームでシャワーを浴びる。シャワーブースに、
レイン型のシャワーもあって気持ちがいい。日経新聞を読んで、さて出かけようか。ガイド兼通訳のKが
7時半にピックアップしてくれた。西榮盤・サイインプーの「好彩海鮮酒家」へ。ここは3年前飲茶ランチ
に来たが、今日は朝ご飯の飲茶だ。7時45分なのに、既に広い店はほぼ満員。お年寄りが多い。元々
安い店だが、11時までならもっと安くなる。ネットリしているのにサッパリしているお粥旨いなぁ。フカヒ
レ餃子も1つづつ食べ満腹。満腹は中国語で吃飽了(チーバオラ)とK通訳に教えて貰う。@70ドル!
午前中のおやつ 湾仔・ワンチャイ 「金鳳茶餐応」 パイナップルパン、ミルクティ
バスに乗って湾仔・ワンチャイへ。今見ておかないと湾仔は無くなると案内して貰った。「金鳳茶餐応」
で名物のミルクティを飲む。ついでにパイナップルパンも?温かいパンに厚いバターが挟んであった。
昼 中環・セントラル 歌賦街 「九記牛腩」 上湯牛腩麺 22香港ドル、カレーコラーゲン麺 22香港
ドル
香港名物トラムに乗って、金鐘・アドミドラルや中環・セントラルへ。トラムは2香港ドル。香港には、オク
トパスという便利なカードがある。これで地下鉄、バス、トラム、鉄道、船、駐車場など何でもOK。昨夜
200ドルチャージしておいたから当面使える。食いしん坊の日本人夫婦が、日本に帰る際最後に食べ
に行ったのは、安い牛バラ肉の麺屋だったという話をKガイドに聞いたので、その店に行く。12時半開
店は遅いと思ったら、香港の会社の昼休みは1時から2時なのだと。既に長い行列が出来ていて、開
店と同時に20数席があっという間に満席になる。スープはA上湯とBカレー湯の2種、麺は伊麺(卵
麺)の1平うち麺と2ちぢれ麺、そしてフォーのような3平たい米麺の3種。つまり組合せで6種類あると
いうことだ。どれにしよう・・・。結論。A―3とB―2の2杯!注文するとすぐ来る。A−3も柔らかい牛バ
ラ肉がドカンと乗っていて、スープも意外に上品で美味しいが、B―2のカレー麺は絶品!!カレーの
スープがカレー屋も参考にしたいようなフクザツなスパイスな味がして辛味もある。乗っている肉は殆ど
コラーゲンでトロリ。3人で4種頼み、いろいろ食べてみたが、カレー味に軍配が上がる。これ好き!!
午後のお茶 中環 「パブリックコーヒーカンパニー」 アメリカンコーヒー
食べ過ぎたら食後にコーヒーを飲めばいいのだ、と先週「あるある大事典」で知ったばかりの知識をイト
ミと私はKにひけらかしてお茶を飲みに行く。香港ではNHKしか見られないもんね。本当に脂肪減る?
夜 湾仔・ワンチャイ 「梨苑」 海老の蒸しもの、北京ダッグ、ミル貝のスープ、インゲン豆炒め、北
京
@460香港ドル(約7800円)
もう一つ、食べ過ぎたら運動すればいいのだ。幸いホテルには、スンバラシイ景色のプールとスパとジ
ムがある。宿泊者は、無料である。午後3時から6時までプールのベンチで本読んだり、水中歩行した
り。これで今夜のご馳走分熱量は大丈夫だ。タクシーで湾仔の「梨苑」へ。ここで8時半にフードコーデ
ィネーターKと待ち合わせている。K曰く「ここのミル貝のスープは必須です!」。365香港ドルもするが
もちろん頼もう。280香港ドルの北京ダッグは1羽予約してある?3人だからいっぱい食べられるね。や
がて北京ダッグがシズシズと運ばれて来た。全身をピカピカした茶色を纏って、静かに横たわっておい
でだ。美味しそうというより美しい姿である。ピンクの制服のオネーサンが2人来て、目の前でパンと首
を刎ねると1人はダッグの皮をこそぎ、もう1人は蒸し籠の中から温かい皮を1枚づつ出して甘い味噌
とダッグを挟む。私達食べる。あぁ、旨い。それも3人で1羽があるから次から次へと生産されるダッグ
を食べる。生涯でこんなにたらふくペキンダッグを食べたのは初めてだ。昨夜の蟹1匹で北京ダッグ2
羽買えたなぁ。次は、いよいよミル貝のスープ。器にはミル貝のスライスと、油條、モヤシ、ネギ、唐辛
子など。コンロの上ではたっぷりとスープが温められている。熱々のスープを器に注いで、瞬間的にス
ープ通しする。そのスープをナベに戻す。暫くしてスープ通しした具をナベに全部入れて温める。完成。
何という旨さか。ミル貝はプリップリ、スープに浸されているのにカリカリ歯応えのある油條、ミル貝から
出た上品な旨味のあるスープ。あぁ生きていて良かった。香港に来て良かった。カンドーしちまったぜ
よ。3杯食べちまいましたー。ダッグの肉を野菜と一緒に炒めたものはレタスに挟んで。しかし、もう食
べられまへーん。K家の明日のオカズになった。最後は揚枝甘露(ヤンチーガムロウ)で締める。満足。
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11月 3日(木) 快晴
朝のおめざ ホテルにて 「満記甜品」の揚枝甘露(ヤンチーガムロウ)、コーヒー、バナナ
6時起床。昨日イトミが中環の「満記甜品」で買って来た揚枝甘露(ヤンチーガムロウ)がおめざに。
朝 中環・セントラル 「羅富記」 皮且魚粥(ピータンの魚のお粥) 22香港ドル、油條 4ドル
東京には私が知る限り香港で食べるような美味しいお粥は無い。期待して食べに行き、ガッカリする度
に「羅富記」のお粥と油條を思い出していた。お粥のスープには何が入っているんだろう。米の旨味だ
けではないわなぁ。チャングムのような味覚を持っていないからわからん。しかし、ホント旨い粥である。
朝のお茶 中環・セントラル 「港式餐応」 アイスミルクコーヒー 13香港ドル
待ち合わせにはちょっと時間があるので、現地の人が朝飯を食べる店でコーヒーを飲む。朝の定食は
A:スープに入ったマカロニとハム+パン+ハムエッグ+飲み物=20香港ドル、B:茹で卵入り出前一
丁+飲み物=22ドル。香港ではインスタントラーメンは高いのだ。で、インスタントラーメンはみんな出
前一丁なのだ。で、香港ではインスタントラーメンは朝食なのだ。家でインスタントラーメンの朝食を食
べている私は認められたようで妙に嬉しい。しかし、ラーメンをスープ皿に入れてフォークで食べるの?
遅――い昼 尖沙咀・チムサーチョイ 「大上海一品香菜館」 天府胆々麺 28香港ドル、小籠包
28
香港
MTRの金鐘・アドミラリティ駅ホームでガイドKと9時待ち合わせ。チムサーチョイで乗り換え、東チム
サーチョイ駅から九廣東線で羅湖駅まで40分。出国手続きをして、シンセン川にかかる橋を渡り入国
手続き。ここから中国本土の玄関口シンセンに入る。中国本土は初めてだとイトミはハシャいだが、2
分歩いて商業ビルへ。ここで買い物したら食事もしないで私達は「帰国」するのだ。5階建てのビルには
刺激的な店がゴッチャリ入っていて面白いこと、面白いこと。生地屋で服地を選んで隣の仕立屋で注文
というのが人気のコースらしいが欲しい生地が見つからず断念。間口の狭い店のウィンドウには、どこ
かで見たことのあるデザインの商品がズラーと並んでいる。ここでの楽しみは、値引き交渉。ガイドKは
バイヤーKと化し、得意の中国語(北京語)で値引きに熱を上げる。私もあちこちの国では値引き大好
き人間なのだが、言葉が通じないのでKガイド兼バイヤーに「600?300にしろって言ってくれ」と頼む。
Kバイヤーは店の人間が本気で怒るまで値引きを続ける。たいしたものだ。3人山のように商品を仕入
れて、また出国&入国手続きをして1等車(プラス30香港ドル支払う)で帰国した。そろそろ気がつい
たでしょ?コーディネーター兼ドライバー兼ガイド兼通訳兼フードコーディネーター兼バイヤーは全部同
じ人、K岩千賀さんです。3時近くの遅いランチとなった。昔、ミラマーホテルの裏にあった「上海一品香
菜館」は今はなくなり、系列のこの店と一緒になったのだとか。どの料理も安定した味で80点かなぁ。
夜 尖沙咀・チムサーチョイ 「雲陽閣川菜館」 酸辣湯、乾煎鶏(鶏肉の赤唐辛子炒め)、冬茹豆腐
(椎茸と豆腐の炒め物) 68香港ドル、ウナギの山椒炒め 98香港ドル、四川胆々麺、白飯、青島
ビール、紹興酒 @255香港ドル(約4300円)
今晩の夕食はK岩の次女亜実ちゃんも一緒なので7時の予約。昼がとても遅かったので空腹になる
か心配だったが、イトミと私の2人は渋滞のタクシーの中でキチンとお腹が空いた。アハハ。頑強な胃
腸を持つ人間で嬉しい。四川料理のこの店のオーナーは陳健一さんの叔父さんということだった。乾煎
鶏(鶏肉の赤唐辛子炒め)はスゴイよ。皿に山のような赤唐辛子。どこかに鶏があるハズと探す。よう
やく見つけた鶏肉は、小指の爪ほどの小ささで、しかも骨入りもある。川の砂利を掬って砂金を探す作
業に似ているね。暑くて辛くて汗がボタボタ落ちる。これも激辛のウナギの山椒炒めは、ウナギがちょっ
と生クサイが、辛くてよろしい。白飯を貰ってツユごと食べる。坦々麺は昼の店の方が旨かったかなぁ。
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11月 4日(金) 快晴
朝 中環・セントラル 「陸羽茶室」 肉の蒸し餃子、マーラーカオ(蒸しカステラ)、蜂蜜味のチャー
シュ
5時50分起床。2人ともちゃんとお腹は空いている。老舗の「陸羽茶室」に行こう。70年の歴史がある
そうで、重厚な扉を開けると何ともレトロな造りの店だ。入り口近くは定連の席らしく「○○先生」、「△△
先生」と予約席の札がおいてある。白い上着に黒ズボンのおばさんが肩から飲茶の入った箱をぶら下
げて各席を回る。蓋を開けて貰い気に入ったら指指す。おばさんは伝票にシルシをつける。大きめの
蜂蜜味のチャーシューパイがバカ旨。具はしょっぱ甘く皮はサクカリ。チマキもモチッと良食・ハオチー。
朝のお茶 中環・ifcモール「パブリックコーヒーカンパニー」 アメリカンコーヒー 17香港ドル
食べたらコーヒーが習慣に。イトミはこのカフェでメールチェック。私は外の席で煙草を吹かしておるよ。
昼 薄扶林・ポクフーラン 「TDS 中華厨芸学院 トレーニングレストラン」 精選套餐(コース)
アミュ
理(魚と野菜炒め、蟹入りスクランブルエッグ、牡蠣、冬瓜のハム巻き)、ザーサイと豚肉の細切り
卵麺、 ナツメ餅 @98香港ドル(約1700円)
11時半K岩カーホテルに迎え。素晴らしい天気だ。香港に最初に出来た町・ケネディタウンを抜けて、
西方向に進む。山の上にどんどん上って行くと、そこに職業訓練校が。TDS。The English−Speaki
ng Dining Society」の略で、英語でレストランの接客が出来る人を養成する学校なのだ。養成する
には座学だけでなく実践が大事。じゃレストランも必要ね。でも訓練生の接客では怒ってしまう客もいる
な。じゃ、趣旨に賛同して貰う人たちに会員になって貰って客としても育成に協力して貰おうじゃじゃな
いか。よし、会費は年間高い888香港ドルだ。会費を頂く代わりに、美味しい料理を安く食べて頂けば
ご納得が行くのでは?ということで、職訓にある会員制レストランがあるのですよ。K岩は会員。玄関を
入ると、制服姿の女子訓練生が、旅館の女中さんのようにズラリと並んで一斉に「Good Afternoon
Ladys!!」。恥ずかしいよ。席に案内する係り、メニューを渡してメニューを読み上げる係り、オーダー
を取る係り、お茶を入れる係り、運ばれた料理を銘々皿に分ける係り、質問に答える係り、お土産を売
る係り、トイレでサービスする係り・・・・・。料理はスンバラシク旨かった。来年も会員を続けてね、K岩。
夕方のおやつ 西貢・サイクン 「満記甜品」 マンゴーと豆腐のデザート 22香港ドル、マンゴー
のク
フレッシュなマンゴーがたっぷり
車をビュンビュン飛ばして西貢(サイクン)へ。海鮮料理のメッカでもあり、ここから船に乗って島に渡る
とキレイな水があって海水浴が楽しめると言う。しかし、私達の目当ては「猫屋」と「満記甜品」の本店。
猫屋は、品数多いが大半がバリ島の猫達。しかもバリに比べれば3倍の値段なので買うのはヤメタ。
その代わり店の生猫の写真を撮る。「満記甜品」の本店はK岩曰く来る度に増殖しているとかで、近隣
の店舗含めて4つあった。店の中にはドリアンを食べる人専用の隔離部屋があって笑う。メニューを見
ても食べたいものばかり。4人いるから4つ頼んでいろいろ味見。K岩が頼んだ胡麻と胡桃の冷たい汁
粉というのが一番旨かった。私が頼んだマンゴーと豆腐のデザートもフレッシュなマンゴーがたっぷり
入っていてゴージャス。なのに値段は22ドル。今日本で人気の「糖朝」なんて目じゃない旨さなのだ。
夜 屯門 「海天花園酒家」 チャーシュー、小海老の蒸しもの、シャコのニンニク炒め、アサリのXO
醤
魚の清蒸、青菜炒め、マンゴプリン、ビール、紹興酒
西貢から銅羅湾に戻り、スーパーなどで食料品をゲット。コーヒーとミルク紅茶をミックスした飲み物な
んて香港人じゃなければ思いつかない。さて、今晩は香港最後の夜だ。イトミと私の強い希望で屯門ま
で出かける。高速で飛ばしても小1時間かかるので、東京だったら茨城県の大洗あたりにあんこう食べ
に行くって感じでしょうか。ここの海鮮料理がたまらく旨い。金曜日の夜で道路は大渋滞。大勢が良い
からとお誘いしたスポーツマンS水さんご一家を1時間以上もお待たせしてしまった。まずは店の横に
並ぶ魚屋で食材を物色。海老、帆立貝、アサリ、でかいシャコ、渡り蟹、白身魚、ロブスターを買ってレ
ストランへ。この店は3回目だ。買った材料の料理法を指示して、ようやく乾杯。どれも旨いが、ニンニク
で炒めたシャコ、帆立貝が激旨である。S水さんのご主人とK岩のご主人K崎君が、実は千葉大学の
同窓生ということが判明して、みなびっくり。しかも仲の悪いボート部と剣道部だったとか。アハハである。
K崎君がご馳走してくれて恐縮。それにしても、屯門はいつも良食・ハオチー(旨い)&吃飽了なのだよ。
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11月 5日(土) 晴れ
朝 中環・セントラル 「深興」 皮且痩肉粥+炒麺+腸粉 15香港ドル
15ドルで大満足の朝食
香港最後の朝飯です。最後はやっぱりお粥が食べたい。7時過ぎにホテルを出て中環の「羅富記」に
行くと営業していない。土曜日は8時からなんだって。チェッ!「羅富記」の角を曲がったところにあるコ
ギタナイ店に入ると、もっと安くて量もたっぷり、味もまずますの「深興」があった。15香港ドルでお粥に
焼きそばや腸粉などのサイドオーダーもできるのだ。客はオジサンばっか。「羅富家」は銀座の店だが
ほんのちょっと歩くとオヤジの街新橋って感じね。歩いて10秒です。今度ここも来ようかと思った次第。
朝のお茶 中環・ifcモール「パブリックコーヒーカンパニー」 アイスコーヒー 22香港ドル
昼 金鐘・アドミラルティ 「コンラッドホテル・金葉庭」 チャーシューパイ、ロースとダッグの貝柱
巻き、
麻団子
11時過ぎチェックアウト。見事な位に宿泊費以外1銭も使わずの4泊5日だった。それでも「6ッ星」だか
ら、とんでもなく高いんだけどね。タクシーで金鐘のコンラッドホテルへ。地下の「金葉庭」に行くとK岩
は既に来ていた。3人で最後の最後まで香港を食べ尽くそうというのである。K岩のチョーオススメは、
金粉付き海老餃子と海鮮酸辣湯。確かに海老餃子は、海老がプリンプリンで浮粉の皮も薄くて上品。
海鮮酸辣湯は、酸辣湯だけでも十二分に美味しいのに、海老・貝柱・イカなどの魚介類が細かく切られ
てドンと入っている。何ともゼータクじゃないか。この店の料理はすべて丁寧に作られていて感心する。
但し、最後の坦々麺がイケンかった。スープは良いのに麺茹で過ぎでグチャグチャ。画竜点睛を欠く。
早い夜 ANA国際線機内食
あっという間に過ぎた4泊5日。何とも美味しく楽しい滞在であった。空港まで送って貰い、機内の人に。
機内食は来る時よりちょっとだけマシだった。香港写真が多いので写真は割愛。あぁ、楽しかったなぁ。
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11月 6日(日) 曇りのちドシャ降りの雨
朝 家食 お馴染みの野菜と卵のサッポロ一番塩ラーメン、りんご(北斗)
昨夜はイトミに送って貰って10時過ぎに帰宅した。またもや宅配便のチャイムで起こされる。さんざん
香港で中華を食べて来たが、やっぱり今朝もサッポロ一番塩ラーメンを食べたい。で、やっぱり旨いよ。
昼 四谷3丁目 「尾張屋」 勝つ丼 820円
帰国後早速アメフットの試合がある。というより試合に間に合わせて帰って来たのだ。今日はリーグ戦
の最終。全勝対決である。こんな時は関内の「勝烈庵」に行くところだが、今日は時間がない。近所の
「尾張屋」で「相手もこれでオワリじゃー」と勝つ丼。蕎麦屋の丼ものの域は出ないが、とても旨いのよ。
夜 家食 「北軽井沢 銀亭」のビーフコロッケパン、トマトピッツァ、ひと口フレンチ、「日清」の酸辣湯の
春雨、りんご(北斗)
昼の勝つ丼
地味な祝い家食
試合開始と共に雨が降り始め、後半には照明灯を全部点ける程のドシャ降りとなる。それでも我がチ
ームは好調。前半だけで3タッチダウン21点をもぎ取った。3本目は、相手のQBがボールをファンブ
ルし、それを守備の選手が拾って数ヤード走ったごっちゃんタッチダウン。逆に、相手は敵陣1ヤードま
で迫って攻めあぐねているうちにタイムアウト。何をやってもうまく行くチームと裏目に出るチームであっ
た。後半は雨の激しさもあり、一進一退を繰り返し、21−0のまま試合終了。やったー!!1位ランク
の1位だぞ。プレイオフに出場するから準々決勝はシードされ、次は12月3日の準決勝だ。うきうきし
て祝杯でも上げたい気分だが、飽くまでも目標は日本一。あと3つ勝たねば。地味な夕食に。 無酒日
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【今週の振り返り】
香港は3年ぶり、確か10回目の訪問だと思う。イギリスから返還される直前が前々回、そして3年前
は返還後の「一応中国の香港」であった。数日滞在したくらいでは、何が変わったのかはわからなかっ
たが、毎日夕方6時半になるとテレビでは中国国歌が流れる。こうして、ジワジワと中国になって行くの
だろうか。
これは中国化とは全く関係ないことだと思うが、香港島の名物のひとつである湾仔マーケットが消えよ
うとしている。湾仔は、金鐘・アドミラルティと銅羅湾・コーズベイの中間にあって、荘士敦道から何本も
走る小道には同業種店の通りや生鮮食料品マーケットなどが広がる超庶民の街だが、今まさに、風前
の灯火といったところ。香港島の一等地にある湾仔の土地を高層ビル街として再開発し、土地を有効
に利用し、美観的な魅力も加えて香港の新しい顔にしたいということらしい。結婚カード印刷屋通りは、
ほとんどの店や住人が立ち退き、無人となった店のシャッターには香港市が「立ち退き済み」の紙を貼
っている。通りの何ヶ所かには、再開発反対の横断幕もかかってはいるが力なく垂れ下がり、既に諦め
の雰囲気が濃厚だ。籠に入れられ生きている動物も売られているような活気ある市場には、意外に高
級車が何台も停まっていて、アマ(主にフィリピン人の住み込み家政婦)を連れた金持ちが1週間分の
食糧を仕入れたりする風景も見かける。KガイドことK岩千賀さんの説明によると、屋内市場や元郵便
局、教会など歴史的な建造物があるそうだ。屋内市場の1階には公衆トイレがあり、個室は仕切られて
はいるが、水が流れる溝が1本あるきり、扉も肩まで位しか無い。顔は外から丸見えになるのだが、K
岩と一緒にトイレに入った7、8人のおばさん達は、その扉すら締めずに、オープン(?)におしゃべりを
続けていたと言う。彼女はそのトイレも含めて、歴史的建造物の保存について心配していた。
3日目は中国側のシンセンに行った。20数年前、仕事でシンセンに行ったことがある。ケ小平が経済
特区の1つとしてシンセンを指定したばかりの頃で、寂しい漁村に工場と建物がパラパラという感じの
場所であった。ところが、今や人口は数百万人。高層ビルが林立するマンモス都市に大変身していた。
香港が中国に返還されたとはいえ、香港とシンセンを行き来するには、出入国手続きをしなければなら
ない。形式だけの手続きではなく、結構厳しくチェックしている。自動体温計がブースの上に設置されて
いて、熱のある人間は入れない仕組みだ。香港に帰る時、体温計は無いから、病気は常に中国以外
からモタラサレルという思想なのだろうか。シンセンには香港から到着する駅と中国内地からの列車が
到着する駅がある。内地からの駅周辺は、物騒なことこの上無しらしく、駅前にあるシャングリラホテル
の前で日本人が襲われたなんて怖い話もある。シンセンに行く時は、クレジットカード、大金、金目のも
の全部持って来るな、リュックを胸の前に背負えと言われた程である。しかし、駅前のショッピングセン
ターでの買い物は実に楽しかった。語学力は無くても、折衝力、演技力、粘着性、持続性、目標達成意
欲などが試されるようで、買い物とは別の楽しみでもあるのだ。K岩は、毎週のようにシンセンに通って
磨きをかけているらしい。
3年の間にK岩の一家はすっかり香港に溶け込んでいた。娘2人は授業料バカ高のインターナショナ
ルスクールに通って、英語と中国語と日本語を話す。学校以外にバレエ、絵、書道、ピアノ、水泳、体操
のスクールや塾に通う。日本語の通信教育も受けている。母親は、2年間タイマイ払って香港大学に通
い、北京語をマスターした。英語もばっちりだから、言葉では困らない。自家用車と公共交通網を駆使
して香港の街隅々までに通じ、安い店、美味しい店の探索に余念がない。私達の香港グルメ旅の「現
地調査員」のミッションを忠実に果たしているともいえる。ご主人は、通勤時間15分で経営する会社に
通い、深夜まで仕事に没頭している。こうして書くと、香港バンザイ論のように思えるが、やっぱり悩み
はある。家賃がバカ高。安全が確保される広めのマンションなら最低50万円は覚悟しなければならな
い。教育費がバカ高。娘達の学校は、通学日で計算すると1日@600香港ドル(約1万円)かかると言
う。これでは親も子供もたまったものではない。夏の暑さはハンパではないらしい。香港生まれのアグ
ネス・チャンが以前親しかった頃、「故郷でも真夏の香港には絶対帰らない」と断言していた。良いこと
ずくめの国、街なんて無いから当たり前だわなぁ。
3年前の香港以降、毎年香港グルメを実行するハズであったが、思わぬ多忙な仕事で2年間を断念し
ていた。これからは何の障害も無い。K岩の地元民としての知識もどんどん増える。良食・ハオチー(旨
い)&吃飽了・チーパオラ(満腹)を来年も実現しよう。謝謝、再見!!
香港にもシンセンにもまた来てニャア