パクパク日記5年12月2週
日本は寒かったの?私は暑い国で汗だらだら流していマレーシア
マレーシア
パンコール・ラウ島
12月 5日(月) 晴れ
朝 家食 北軽井沢「銀亭」のツナサンドトースト、チョココルネ、「日清」のフォー
昨日の寒く暗い天気とはうって変わって良い天気だ。西の空には富士山が松竹映画のタイトルのよう
に白く輝き、山々の陵線もくっきり。昨日は箱根でも初雪が降ったらしいよ。生ゴミを出さないカンタン朝
飯。留守中花が萎れるのはイヤだから家中の花瓶を集めて他のゴミと捨てた。旅前はゴミ処理大事。
昼 舟町・杉大門通り 「レストランパサパ」 ランチコース(バゲット、前菜:牡蠣と白菜のクリーム
グラタ
今日は予約を忘れずに午前中ちゃーんと治療院に行った。エライだろう。え?普通だ?そうね。杉大門
通りに、とても人気のあるレストランがあることは知っていた。何となく入りずらい階段だったから。でも
今日は行ってみましょう。あら、1時半なのに満員だわ。赤と白のチェック柄のテーブルクロスのテーブ
ルと椅子で34席。前菜、メイン、デザート、飲み物をプリフレックススタイルで選んで1575円!先週湯
布院で食べただんご汁膳も同じ値段だった。でも内容の違いはどうよ。前菜の牡蠣と白菜のクリームグ
ラタンなんて、大きな殻が3つもあって牡蠣も6個入っていた。これでメインと言っても通じる。タジンは
モロッコ辺りの名物料理だが、さすがにタジンの鍋蓋はついて来なかった。タルトタタンも旨く良い店。
夜 成田エクセル東急ホテル「バー・ペガサス」 シーザーサラダ 1000円、オニオンリング
700円、
明るいうちに成田のホテルに着きたいと思ってはいたが、雑事がいろいろあって、新宿からバスに乗っ
たのは午後5時半だった。そうか午後6時が最終なのね。北欧に行った時前泊した成田エクセル東急
に今夜も泊まる。煙草を吸えるのは11階のこのバーだけということも知っているから、真っ直ぐ「ペガサ
ス」へ。メニューを見て頼みたいものを考えたら前回と同じになる。それじゃあ進歩が無いぞ。ってことで
1品替えてシーザーサラダ。相変わらずアメリカ系航空会社のクルーがビールだけガブガブ飲みながら
大声で騒いでおるわ。今晩の部屋はマッサージチェア付きコンフォートルームを予約してある。ほろ酔
い気分で部屋に帰り、マッサージチェアに身を委ねる。あぁ気持ちいいぞ。既に夢の世界に入って・・。
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12月 6日(火) 成田は曇り
朝 成田エクセル東急ホテル「ガーデニア」 朝食ヴュッフェ(スパゲッティミートソース、野菜、温
泉卵、
朝からスパゲッティ
前泊しても意外とゆっくりは寝ていられないものだ。5時半起床。お風呂に入って1階のレストランで朝
食。部屋に帰ってカーテンを開けたら、成田空港の上空の厚い雲間から朝陽が差し込み、そこに飛行
機が飛んでいた。詩的な光景をパシャッ。さーてとホテルのシャトルバスで第一ターミナルに行こうか。
昼 キャセイ航空ビジネスクラス機内食
キャセイ航空は第一ターミナル。このターミナルに来るのは何年ぶりだろうか。開港した時はこの建物
だけだったとは信じられない程狭く感じる。7時40分にチェックイン。1ヵ月前に行ったばかりの香港行
きに乗ると、未だ午前10時半なのに早くもラインサービスが始まった。私は短時間で消化するからOK
だけど、フツーの人は食べたくないだろうね。食前酒、オードブル、メイン料理、チーズとフルーツ、デザ
ート、お茶という順番。どれも旨くないのだが、アツアツのガーリックトーストだけがヤケに美味しいよ。
夜 キャセイ航空ビジネスクラス機内食
約4時間半のフライトで香港着。ビジネスクラスのラウンジでゆっくりする間もなく、クアラルンプール経
由ペナン行きに乗り換える。午後5時前にもう夕食だよ。今日の食事時間はまるで病院の食事のよう
ではないか!早めに食べてもいいけど、これでは今晩心配。食事内容は同じようなものだったが、メイ
ンは焼きそばにした。これはイケルね。隣に3人の雇用女性を引き連れた中国系のお金持ち老夫婦が
いらしたが、奥さんが「ハイパーワガママ」でボージャクブジンぶりには周囲がタマゲタ。クアラルンプー
ルでは降りること叶わず、清掃してペナンへ。ホテルの部屋に入ったのは午後10時だった。ぢがれた。
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12月 7日(水) 曇ったり晴れたり雷が鳴って雨が降ったり (マレーシア・ペナン島)
朝 マレーシア・ペナン島 「イースタン&オリエンタルホテル」 朝食ヴュッフェ(点心蒸篭、粥、中
華茶
種類が豊富な朝食
昨夜から宿泊している「イースタン&オリエンタルホテル」は、1885年に造られたペナン最古の5ッ星ホ
テルである。イギリスの植民地だった頃の建物で外観、内部ともにクラシカルな瀟洒なホテルである。
窓の外は海。マラッカ海峡である。7時から朝食。多民族国家のマレーシアらしく、ウェスタン、マレー、
中華、インド、ちょっと日本料理が並ぶ。豪華だ。しかしどれもたいして美味しくないのが不思議である。
昼 マレーシア・ペナン島・HOTEL The Northan「Taipan Fins」 飲茶コース(海老の揚げ
餃子、
万頭、揚げ湯葉巻き、中華粥、焼きそば、フルーツ盛り合わせ)、フレッシュ西瓜ジュース 10RM
ペナン島は1786年、東インド会社のイギリス人が海賊の多いマラッカ海峡を守るために上陸したとこ
ろから本格的に発展が始まった。当初58人先住民が住んでいただけだったが、今は65万人の人口を
数える。その出発となったコーンウォリス要塞に行くと、結果的に1発も発砲されなかった大砲が海に向
かって据えられていた。自転車タクシー「トライショー」に乗ってヒンズー教のスリ・マリアマン寺院や寝
釈迦仏寺院へ。アッヂーッ!蒸し暑い!その蒸し暑さは、朝の海を撮影しようと外に出たらカメラのレン
ズが曇ってしまったほどだ。マレーシア式のお参りの仕方は、眼をつむって名前、年齢、干支を言い、
それからお願いごとをする。お金のお願いはなるべく後にするのが慎み深いらしいよ。ランチはここも5
ッ星ホテルのThe
Northanの「Taipan
Fins」で。中華粥と焼きそばが美味しかった。あぁ蒸し暑い!
夜 マレーシア・ペナン島
「金門 Golden
Gate」 海鮮鍋セット
食後、ペナン島で一番高いビル、65階建ての「コムタ」ビルに行く。60階の展望台で島を眺める。真ん
中に800メートルを越える山がある。61階から最上階までは政府関係の事務所らしい。ホテルで泳ご
うと思ったら、雷がゴロゴロ、雨がザーザー。部屋でお歳暮の礼状を書いていた。ヘンな過し方だね。
夕食は海鮮鍋(スチームポット)を食べに出かける。野菜、魚介類、肉類、水餃子、魚の摺り身などをじ
ゃんじゃん気鍋に入れてアヂヂと食べる。辛いタレと醤油を混ぜたものにつけて。最後は中華麺を入れ
チキンスープをたっぷり味わう。イスラム信者は豚を決して食べないが、ここは中国系だから食べる。
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12月 8日(木) 晴れたり曇ったり (マレーシア) リンギット(RM)=約3、4円
朝 マレーシア・ペナン島 「イースタン&オリエンタルホテル」 朝食ヴュッフェ(マンゴジュース、
味噌
ト、
5時半起床。今日は移動のためパッキングが必要だが、それも6時半に終わった。あとはゆっくり朝ご
飯。インド系ゲストのためにカレーが2種ある。野菜カレーは優しい味だが、マトンカレーは私が驚く程
の辛さだった。いいねぇ。昨日の朝気がつかなかったのが残念。チェックアウトしてペナン島さよなら。
昼 パンタイルミス 「広東料理 国記冷気海鮮酒家」 温かい海老サラダ、青菜のニンニク炒め、
シャ
ペナン橋を約10分かけて渡り、マレー半島へ。ここをひたすら南下する。バスから見える風景は、延々
とパーム椰子、ココナッツ椰子の椰子畑が続く。今回のツァーの参加者はたった7名だから、大型バス
はどこに座ってもいい。最後列に足を伸ばして座り、南国らしい景色を楽しむ。途中トイレ休憩をしたド
ライブインでは、バスを降りた途端ドリアンの強烈な匂いが鼻をつく。ザボン、モンキーバナナ、マンゴ
スティン、メロン、ジャックフルーツ、パパイア、マンゴー、スイカ、ジャンブ・・・果物が豊富だ。マレーシ
アで一番美しいと言われるクアラ・カンサーのウヴディア・モスクを見学してからランチ。「国記冷気海鮮
酒家」という広東料理だ。店名の冷気とはクーラーのこと。アハハ。この店の料理はすべて美味しい。
バカ美味しい。特にシャコ。カラリと揚げてあって、皆さんの箸が集まる。チャーハンも美味しくて3杯食
べてしまいましたー。この店の料理を食べるために、もう一度マレーシアに来てもいいか、と思ったよ。
夜 マレーシア・パンコール・ラウ島
パンコール・ラウ・リゾート「SAMUDRA RESTAURANT」 マ
菜のチキンスープ、ライス+海老甘辛煮、イカ醤油煮、牛肉煮込み、魚
ヤシ、フルーツとアイスクリーム、ギネスビール 26RM、白ワイン 35
ルムットという町から専用船に乗ってパンコール・ラウ島へ。パンコール島は人口3万5千人の漁業を
中心にした島だが、その島に隠れるようにポツリとあるラウ島。ここは私有地で、島にはパンコール・ラ
ウ・リゾートというホテルしか無い。逆に言えば、ホテル宿泊者以外はラウ島に来ることは出来ない。マ
レーシア随一のリゾートホテルということで、船の中でもワクワクする。1時間でラウ島に着き、今日から
泊まることになるヴィラに案内される。運良くグレードアップされてシーヴィラに泊まることになったぞ!
しかも1人でね。海の上に寝るなんて、津波とか台風の時は怖いだろうが、そうゆう心配の無い時は快
適だ。敷地内は建物以外は自然がそのまま生かされており、動物も多い。我が家の前の海には、鰐と
間違える程の大トカゲ(モニターリザート)が泳いでいたり、野生の猿がプールで水を飲んでいたりで、
慣れるまでビクッとする。島にはたくさんのレストランがあるが、今晩はマレー料理。大きな皿に盛られ
た白飯と好きなおかずを取って食べる。辛さはそれほどでもなく、何となく中華っぽい味つけであった。
図書室にあるCDの見本から「ブエノビスタ・ソシャールクラブ」やタンゴのCDを4枚借りて部屋で聞く。
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12月 9日(金) 晴れたり曇ったり雨が降ったり (パンコール・ラウ島とパンコール島)
朝 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「Palm Grove CAFE‘」
朝食ヴ
島に点在する各ヴィラや建物の間は、15分、20分間隔で走るシャトル車で移動しても良いが、ヒマだ
から歩く。部屋備えつけのビーチサンダルでペタペタと浜沿いに朝陽を浴びながら5,6分歩くと朝食会
場の「Palm Grove
CAFE‘」に着く。あらら?料理が少ないわ。フルーツ類、ジュース、パン、ヨーグ
ルトしか無いじゃない!屋台で頼むと平麺で焼きそばを作ってくれた。あとでわかったのだが、料理は
頼めばよかったらしい。島内にたくさんいる孔雀が、オープンなレストランにちょくちょく入って来ちゃう。
昼 マレーシア・パンコール島・パンパシフィックリゾート マレーランチヴュッフェ(トムヤムクン風
スープ、海老、イカ、魚、チキン、マトンカレー(激辛)、麻婆豆腐、野菜炒め、ケーキ各種、ナタデコ
コ、コー
目の前にあるパンコール島に船で遊びに行く。最短距離の場所なら5分で着いてしまう程の近さだが、
港までは15分。港に近くなるだけで、魚やその加工品、ドリアンの匂いがプンプンする。9割の住民が
漁業関係者ということだ。加工工場に隣接した売店では、信じられない程安い商品が並び「世界一安
い!」と他の皆さんはニカニカしながら買い込んでいた。島の裏側にリゾートビーチがあり、欧州からの
お客で賑わっていた。5ッ星ホテルのレストランでマレー料理のビュッフェ。昨夜とほぼ同じような料理
であったが、スープとカレーが辛いのが良いねぇ。デザートのケーキを食べていると、残りのケーキに
雀が14、15派止まって盛んに啄ばんでいた。雀さん、ケーキはねぇ、バターが多いから太るよーー!
夜 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「Uncle LIM‘S Kitcen」
卵スープ、青菜、野菜、牛肉、海老、イカ、揚げ豆腐、魚の蒸しもの、白飯、フルーツ盛り合わせ、
ギネスビール 26RM、ジントニック 35RM
今日のランチも結構でした
ラウ島に戻り、ヴィラに入る頃雨が降って来た。マレーシアに来てから、一日晴れるということは無かっ
た。天気予報を見ると、晴れたり曇ったり雨が降ったりと、そんなの予報じゃないじゃん、と言いたくなる
が、実際そんな天気なのである。今マレー半島の西側は乾季なんだけどね。夕方からスパへ。「チャン
ポチャンポ」というマレーマッサージとタイマッサージの良いとこ取りした内容だ。45分間各国風呂を楽
しんでから、更に105分の快楽。夕食は中華レストラン。とはいえ中華もマレー料理も余り変わらない。
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12月10日(土) 晴れたり曇ったり(パンコール・ラウ島)
朝 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「Palm Grove CAFE‘」
朝食ヴ
プヌード
今日は一日フリータイム。どこにも行かないのだから存分に朝寝坊してもいいのだが、5時半に起きて
しまうのよね、ビンボー症め!レイン型のシャワーを浴びてから、日の出の撮影など。「Palm Grove
CAFE‘」に行くと、今日はお料理がズラッと並んでいる。卵料理の屋台も出ておるぞ。昨日焼きそばを
作ってくれた屋台は、スープ麺になっていた。あっさりスープで旨いぞ。相変わらず孔雀のメスもオスも
代わりバンコにレストランの中をうろうろしていて隙あらばとテーブルを狙う。お仲間になったメガネ姉妹
の姉さんは料理を取りに言っている間にオムレツをツママレテしまった。孔雀の鳴き声は猫のようだ。
昼 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「Royal Bay Beach Club」
海老
ヴィラの海に突き出た大きなバルコニーには2つの寝椅子がある。そこに寝そべって、旅に来てから4
冊目の本を読んでいたら目の前に子猿が。ゲッと思った途端、座っていた寝椅子の下から親猿が出て
来て、テーブルのペットボトルを取ろうとしている。シッシッと追うと、歯を剥きだして威嚇されちゃった。
プールのベンチに場所代え。隣接したレストランで早めのランチを摂る。海老入りミーゴレンもスパイシ
ーポテトもとても美味しいが、いかんせん量が多い。残してしまったぜ。太陽ギラギラ、海は真っ青だ。
夜 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「Fisheman‘s Cove」 ト
マトクリー
カモミ
午後1時にスパへ。先ずインド人ドクターに問診を受ける。英語で。ほとんどわからないから、テキトー
に答える。どっこも悪いとこ無いです、便通いいです、食欲モリモリです、ポテト大好きです、血圧正常
です、牛乳キライです、私の名前はエラソーです、眠りは浅いです、歯悪いです、化粧しません・・・・。
終わったら汗ぐっしょりで笑っちゃうよ。スパの案内に「体重が減る」というメニューがあったので予約し
たらアーユルベーダのことだった。最後に頼んでもいない顔のパックをされ、パックを洗う時、右目の中
にパックの砂が入ってしまってイテテ。1時にスパに入り、出て来たのは4時半だった。目の前のプール
でちょっと運動してヴィラに帰る。これでフリータイム終了。夕食は一番高級なレストラン「Fisheman‘s
Cove」。ドレスコードはあるがビーサン、半ズボンはダメっていう程度のもの。実は今朝事故があった。
お仲間のYご夫妻が朝散歩に出られて、奥様が転ばれて大ケガをされた。船で半島に渡り、救急車で
2時間、県都の病院に運ばれて入院されたのだ。ご主人は島に帰って来られて事故の様子やケガの
程度を皆さんに報告された。夢の楽園でトンダ災難だよね。暗い海を見ながらフレンチ料理を食べた。
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12月11日(日) 晴れたり曇ったり 夜半小雨
朝 マレーシア・パンコール・ラウ島 ・パンコール・ラウ・リゾート「PALM CROVE CAFE‘」
朝食ヴ
ムレツ、
出かける前は3泊できたらゆったりできるなと思ったのだが、実際はアッという間に過ぎてしまう。今日
の昼食は遅いので、朝ご飯も遅くしよう。でも6時から起きているからお腹空いちゃってね。8時40分
ガマンできずにレストランへ。チーズを入れたオムレツ美味しい。中華粥好きだから2杯食べてしまう。
昨日スパで砂が右目に入ってしまったが、今朝になってもゴロゴロして取れない。困り果てて、ホテル
のクリニックに行く。インド人ドクターは「砂は入っていない。瞼の裏に小さなニキビがある」と。瞼にニキ
ビ??デキモノのことらしい。3日間目薬さしていれば治るよ、って。部屋に帰って、荷物をまとめる。
昼 マレーシア・テルック・インタン 「民衆海鮮酒家」 海鮮スープ、ポークリブ、揚げ豆腐の煮物、
石頭
12時の専用船でルムットへ。そこからまた南下する。Y田夫人は、打った頭部に異常が無いということ
で退院できることになった。しかし、鎖骨骨折、腰の骨にヒビが入ったということで救急車で一足先にク
アラルンプールに行くことに。7人しかいない仲間が2人減り5人になってしまったから大型バスはスカ
スカである。ランチはまたもや広東料理。午後2時半から食べ出して食事が終わったのは3時過ぎだっ
た。ここも味が良い。ペナン島からマレー半島に入って南下しペラ州、そしてセランコール州に入った。
夜 マレーシア・クアラ・セランゴール「港景海鮮酒楼」 高級海鮮コース(蟹詰フライなどの前菜盛
り合
リ
クアラ・セランゴールに着いた。ムラクティの丘の麓には、猿と人々の群れ?猿はSilverd Leaf Mon
keyと呼ばれる尾長猿で、ベッカムのような髪型が特徴だ。人間に慣れていて、仲間と遊びながら餌の
煎餅を待っている。やがてミニトレインが到着。土日だけ運行している由。丘の上からは広大なマング
ローブの林とマラッカ海峡が一望できる。その眺めもたいしたものだったが、Silverd Leaf Monkey
の群れは更に多数に膨れていた。金色の赤ちゃん猿が特に可愛らしく、成長するにつれ、頭部分から
大人と同じ灰色になっていく。河畔のレストランでの夕食は6時過ぎから。さっきお昼食べたばっかりじ
ゃん!ちっともお腹が空かない。冷たいココナッツジュースを飲んだら夕食は食べなくてもいいや、って
気分に。大きな店だが、私達は夕陽がバッチリ見える特等席で、豪華食材の特別料理だというのにで
ある。もったいないけど食べられないものは仕方ないさ。好人物のガイド江さんは、4日ぶりに帰るのだ
からお土産にしたら?ということで私達は殆ど食べられなかった。さてと、ホタルだ。こうして無理して早
い夕食を設定したのもセランゴールのマングローブに群生する蛍を見るため。全員(と言っても添乗員
のY田さん入れて6人だけど)、蚊対策を万全にして小舟に乗り込む。マレーシアの蛍は日本のそれと
違って小さく、オスは1秒で3回も光を点滅する。しかも飛ばずに木の枝に止まったまま光る。ベルンパ
という木にしか止まらない。1つのベルンパには何千という蛍が止まっているから、クリスマスのイルミ
ネーションのようでもあり、夜空のプラネタリウムを見ているようであった。さぁ、バス飛ばしてクアラルン
プールへ。9時半宿泊先のザ・リージェント到着。東アジアサミット開催でホテルは厳重体制であった。
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【今週の振り返り】
毎月の海外旅行、12月の目的地はA国と決めて申し込んだのだが、「夢子さんがA国に行く?あの国
は確か今年から国ごと禁煙になったハズですよ。10日間も禁煙耐えられるのですか?」と言われて敢
え無く断念した。次にB国に行こうと思った。昔から「決して行かない国」と決めていたのだが、ふと、行
くなら今だ、と感じて思い切って申し込んだ。B国の書籍をどっさり買い込み、行きたくない気持ちを
徐々に高めていた。そこに旅行会社から電話。「誠に申し訳ありませんが、どっとキャンセルが出て催
行不能になってしまいました」・・・・・・・。やっぱり、B国とは縁というものが無かったのだろうか。じゃ、
12月の旅はどうするんだ。
「贅を楽しむ優雅な休日」。この文言が私の気持ちにピタっと来た。「贅を楽しむ」んだよ?贅沢って言
わないところがいいよね。贅沢より贅の方が贅沢な感じがする、なんてワケ分らないけどニンマリ。そ
の上「優雅な休日」だものなぁ。私は全然優雅な人間でもないし、優雅な生活も送っておらん。旅くらい
は優雅な休日を送ろうじゃじゃいか。毎月の海外旅行と国内旅で身心ともに疲れた(?)から、それを癒
しにさ。「贅を楽しむ優雅な休日」の行き先はマレーシアであった。
時あたかもアセアン+3国会議と東アジアサミットが行われるのはマレーシアの首都クアラルンプール
である。それも私達がクアラルンプールに滞在する同じ日に会議は開かれる。アセアン10ヶ国+3国
会議の日本を除いた12ヶ国のうち、フィリピン、ブルネイ、ラオス、ミャンマーの4ヶ国を除く7ヶ国には
行ったことがあるが、今回マレーシアを加えて8ヶ国となった。それにしても、マレーシアについて知って
いることって何だろう。クアラルンプール、イスラム国家、マラッカ海峡、ジョホールバル、ランカウイ島、
ペナン島、マハティール前首相、サバ州・・・・・。たいした知識はないなぁ。そうだ、今から25年ほど前
に某テレビ局のプロデューサーからこんなことを言われた。「世界で一番大きな花を知っていますか?
ラフレシアという花で、開花すると全長1メートルにもなる大きな大きな花です。ボルネオ島側の東マレ
ーシアの山を登って行くと運が良ければラフレシアが咲くところを見ることができるかもしれません。どう
です、ラフレシアの番組を作ることにして、一緒にロケに行きませんか?ラフレシアが咲くところを見ま
せんか?」と誘われたんだった。私は、ラフレシアの花を見る誘惑より、蚊や虫だらけの熱帯ジャングル
の山を登ることが地獄に思え、何だかんだと言ってお断りした。そのプロデューサーはもうあちらの世
界に逝かれてしまったが。
マレーシアは日本の9割弱の国土に2570万人の人々が住む。マレー系、中国系、インド系で約9割、
他は多くの部族で構成された先住民族という多民族国家だ。街の看板は、アルファベッドのマレー語、
漢字の中国語、そしてアラビア語が入り混じっている。国の宗教はイスラム教だが多民族だから仏教、
ヒンズー教、キリスト教など多岐に渡る。ご存知のように、イスラムは豚を絶対食べないし、ヒンズー教
徒は牛肉を食べない。仏教、キリスト教は何でも食べる。そんな国だからか、ケンタッキーフライドチキ
ンの世界一消費国はマレーシアなのだと聞く。チキンならどの宗教でも食べられるし、何と言っても安
い。5人家族で店に行くと20ピースは注文して平らげるらしいよ。どんな田舎に行っても、ケンタを見か
けるが、逆の理由でマクドナルドは少ない。余談だが、干支でイノシシ年があるのは日本だけだってホ
ントかなぁ。日本以外はイノシシではなく、豚だって言うのだが、私は個人的にはその話を信じたくない
のだった。
この国は1511年ポルトガルに最初の王国マラッカを奪われてから、オランダ、イギリス、日本軍、再び
イギリスに占領されて来た。欧州の国に長らく統治されて来た国なのに、二度目のイギリス時代、共産
党のゲリラが活動したこと、1970年に中国系に経済を握られていることに不満を爆発させたマレー系
の暴動以外、目立った抗戦が無いようなのだ。中国系3世のガイド氏によれば「この国は暑い。食べる
ものさえあればそれでいいのです」と言う。「マレーシア人は戦争が大キライ。だってケンカもキライなん
だから当然です。ケンカ弱くてすぐ負けるから」と説得力の無い説明がなされた。然るに、2年前引退し
た22年間君臨したマハティール前首相は、在任中欧米にはっきりNO!を言うので有名だった。強い
指導者と時の流れに身を任せるマレーシアの人々。政治はすべてマレー系で独占しているが、経済は
25%の中国系に握られている。マハティール前首相は、マレー人優遇政策を打ち出し、企業の株式所
有率、優遇雇用、大学入学枠などを設定して政策を推し進めたものの、マレー系の人々は政策に甘え
て、更に働かなくなってしまった。どうゆうんだろうね。前首相は「ルック・イースト政策」も掲げ、欧米より
も日本・韓国に学べと声高に指示したが、学ばれるこっちの方にも面映い気持ちがある。
8日間、それも大半は海見てボーっとしていたのだから、マレーシアのことはたいしてわからなかった。
あの蒸し暑さを我慢してでも、またマレーシアに行くなら、パンコール・ラウ島に1週間、避暑地のキャメ
ロン・ハイランドに1週間という優雅な休日を送ってみたい。「贅肉も落とす贅」を是非楽しんでみたい。
ついでにパンタイルミス「国記冷気海鮮酒家」の広東料理も2回くらい食べたい。無理だろうか・・・・。
あのね、それならゼー肉落としてから来ニャさい!