パクパク日記6年1月4週
大分県でうめえもんばっかしうち喰らって来ちょったぁ
「うみたまご」の海月
血の海地獄
1月 23日(月) マルタは曇り ミラノは晴れ 東京も晴れだったらしい
朝のような昼のような アルタリア航空 ビジネスクラス機内食
ミラノから成田までの飛行時間は12時間ちょっと。この長いフライト時間をどう過すかは人それぞれ。
食事をすべて断ってひたすら寝る人、水平飛行機になったらパソコン取り出してずっと何やらやってい
る人、本を読む人、ビデオを観る人、ちびちびずーっと飲んでいる人。私はいつもは寝ない方なのだが
今回は疲労困憊なので薬を飲む。難しい本を読み出したらすぐ眠くなった。お陰で6時間は眠れたぞ。
夜 四谷三丁目 「ラーメン ペペ」 辛いペペラーメンとわんたん900円、焼き餃子 400円
本来なら午前中には成田に着くハズだった。帰国する3日前から帰った日のランチを考えていたから悔
しかった。空港からタクシーに乗る。運転手さんがライブドア事件についてチョーカンタンに話をしてくれ
た。カンタン過ぎてよくわからない。家宅捜査受けて逮捕間近らしいよって。8時帰宅して早速洗濯。夕
食は抜いてしまおうかと思ったが、少し前近所に新しいラーメン屋が出来たことを思い出し出かける。
「ペペ」という店名の由来を伺うと「私ら、まだペーペーですから」と答えが返って来た。初老の男性2人
でやっている。ラーメンを食べて店の名前をしっくり理解する。カメラを忘れたが撮る程でもない。帰りに
花を買う。夜花を飾るのも変な話だが、留守中仏壇の花が枯れてしまって申し訳なく思ってね。無酒日
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1月 24日(火) 晴れ
朝 家食 例の通り卵と野菜を入れたサッポロ一番塩ラーメン
昨夜写真の整理やパクパク日記の作成を途中までやったので寝たのは午前3時だった。8時に起きる
と頭がボーっとしている。さてさて、今朝の朝食は楽しみ。堂々とサッポロ一番塩ラーメンを食べられる
からね。時々留守番に来てくれていたらしい姪の薫が冷蔵庫に苺を買っておいてくれた。感心だねぇ。
昼 家食 「マミーブレッド」のカツサンドと野菜・チーズのサンドイッチ、カボチャサラダ、苺
ランチにしては量が多いか
来月訪ねる国はビザが必要と以前書いた。ビザを取るにはもちろんパスポートが必要。とっくに提出期
限は過ぎているから、旅行会社に持って行くかどうかも検討したが、書留速達で郵送することにした。
810円もかかった。行った方が安かったが、時間がね。カツサンドは硬くなっていたので温めて食べる。
夜 四谷三丁目 「よつや菜館」 豆腐の香り揚げ 700円、フカヒレスープ炒飯 1200円、杏仁豆腐
380円
海外から帰った数日は「地獄」が待っている。海外に行っていた間のパクパク日記を2週分、それにそ
の週の分と合計3週間分を作成しなければならないのだ。遊んで来たんだから仕方なかろう?と思わ
れるかもしれないけど、仕事でもないホームページを疲労困憊&寝不足でシコシコ作っていると「ナゼ
ダ!」と時々叫びたくなる。好きで作っていることに違いはないが犠牲も大きいやね。もう少しで1月2週
分が終わるからと夕食も食べずに頑張った。たっぷり食材は買ってあるのに。午後8時半ようやく1週
分完成。もう食事を作る気は萎えた。「よつや菜館」でパッと食べる。フカヒレスープ炒飯に笑う。無酒日
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1月 25日 (水)晴れ
朝 家食 海老とペンネのグラタン、「エディアール」のトースト、「リケン」のひじきスープ
毎日寒いですなぁ。オイルヒーターで部屋をある程度暖かに保ち、厚着して風邪を引かないようにして
いるが毎朝起きると鼻を垂らしている。引きそうで引かない、引かないようで引きそうという状態が続く。
昼 代々木 「ルッコラ」 のスープランチ(クラムチャウダー、サラダ、パン) 870円、コーヒー 150円
代々木の整体に行く。珍しく手違いがあってエラク待たされる。でも待っている間、治療中のRミカちゃ
んとたっぷりお喋りしたり、彼女の息子の怪獣カズマをイタブッタリして楽しんだ。「ルッコラ」のスープラ
ンチは、量が少なかろうといつも敬遠していたのだが、今日のスープは大好きなクラムチャウダーと聞
いて注文。すると、どうだ!小ぶりの洗面器のような器で出て来たではないか。こんなにたっぷりあるな
ら、何度も頼めば良かった、と過ぎ去った時間に未練たっぷり。ただ、スープの濃度がね、ちょっと薄い。
この量で、「モスバーガー」のクラムチャウダーの味だったら3日に一度は来るぜ。約束するぜ。ホント。
夜 麻布十番 「高村」 お任せコース(一月の前菜、このわた入りの茶碗蒸し、このこと海鼠、間人蟹
の香箱、京都・美山の鹿肉、琵琶湖のもろこ、白味噌の雑煮、京都・焼き間人蟹の数々、間人蟹
味噌、おろし蕎麦、海老芋と椎茸焼き、甘鯛の蕪がけ、うずみ豆腐の小豆粥、りんご三様デザート
など、ビール、冷酒「黒龍しずく」、「石田屋」、「〆張鶴大吟醸」
ランチの後、ふらりと入った書店で、つい15冊も本を買ってしまった。重くて電車で帰るのはツライので
タクシーで帰宅。単行本は高くて重いよね。1月3週分作成に精を出す。料理の写真は程ほどにして、
チェニジアやマルタの写真を多用したのでエラク時間がかかる。6つのファイルに入れているからね。さ
てと、出かけるか。帰って来てから粗食でもヘーキだったのは、今晩のご馳走をより際立たせたいとい
う気持ちがあったから。だって、麻布十番の「幸村」で間人蟹をご馳走になるんだもーん。この日のこと
は、昨年の秋9月26日から決まっていたのだ。早めに家を出たのに六本木ヒルズのトンネルで大渋滞
に巻き込まれ時間はどんどん過ぎて行く。ご馳走してくれるエライ方をお待たせしては、と気は急く。ぎ
りぎりだったが、お三方はお揃いだった。スンマセン。いよいよ「幸村劇場」の幕が開く。おっ、未だ睦月
のメニュー。3年間お節料理やお雑煮と縁が薄かったから嬉しいね。途中には白味噌のお上品なお雑
煮が出た。冬の「幸村」の魅力は何と言っても幻の蟹「間人蟹・たいざがに」ですぞ。12月中旬にその
幻をわが家で腹いっぱい食べる宴会なんてやってしまいましたが。内子と外子がきれいに並べられた
雌の香箱でカンドーしていると、そのうち焼いた蟹が次から次へと登場するのだ。間人蟹は1ハイ6万
円以上とのことだが、この店はその中でも最高級の蟹を使っている。予後間もない船っちゃんもミホも
「生きていて良かった」とほくほく顔だ。食事はうずみ豆腐小豆粥。飽くまでも睦月であった。ご馳走様。
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1月 26日(木) 晴れ
朝 無し
午前のお茶 新橋 アイスコーヒー
昼 新橋 「末げん」 かま定食(小鉢、漬け物、吸い物付き) 1050円
大盛りにしても良かったなぁ
午前11時半新橋で待ち合わせをしている。沖縄から熊ちゃんが来る。これ沖縄だからいいけど、北海
道から熊が来るって書いたらドキッとするね。月の輪グマですか?ヒグマですか?なんてね。熊ちゃん
は髭生やしていて怖い顔しているけど、ホントは良い人です。かつて一緒に働いていたが、沖縄の仕事
を担当しているうちにすっかり沖縄が気に入り、会社を辞めてずっと沖縄で働いている。沖縄の長寿食
もいいけど、たまには東京の粋な味を食べたら、と「末げん」へ。3年ぶりなので、話題があちこち飛ぶ。
昼のお茶 新橋 「カフェ・ド・ミラ」 コーヒー 600円
「末げん」は昼の開店一番に行ったが、アッという間に満員になった。次のお客も来るだろうから食べ終
わったらさっさと出てお茶にする。南大東島、北大東島まで通って仕事しているの?ふーん、そっかぁ。
夕方のお茶 歌舞伎座「暫」 アイスコーヒー 200円
月1回の美容院は案外空いていて早く終わった。突然出来た時間どうしようか。歌舞伎座まで歩こう。
運動にもなるし、金もかからん。銀座をぶらぶら歩いていたら、またもや「夢子さんじゃありませんか」と
声をかけられる。私ってこーゆー運命なんですかねぇ。昨年の賀状で結婚したと書いていた米ちゃんだ
った。ご主人もご一緒だったが、米ちゃんにぴったりの大男でいらした。歌舞伎座は231年ぶりに大名
跡坂田藤十郎を中村鴈次郎が継承した襲名披露公演である。昼の部は既に観たから今日は夜の部。
夜 歌舞伎座にて 三越で買った「草津亭」のお弁当、お茶
ご飯がもっと多ければ・・
今日の演目は「藤十郎の恋」、「口上」、「伽羅先代萩 御殿・床下」、舞踊 「島の千歳」、「関三奴」。
「藤十郎の恋」は菊池寛作の大正時代の芝居。初代藤十郎が芸のために人妻を誘惑し、それを知っ
た人妻が死を選ぶというストーリーだ。藤十郎を襲名した藤十郎の息子・扇雀が演じた。口上は客席
を大名に見立てて「申し上げる」という意味なのだそうだ。橋之助と染五郎は何故列座しないのかな。
残念。
があったな。仙台伊達家のお家騒動を骨格にした話だが、乳人・政岡はもちろん藤十郎。猿之助の政
岡も好きだったが、こちらも迫力満点。幼いながら主君のために死を選ぶ千松には、藤十郎の孫、扇雀
の長男・虎之助君が初舞台で勤めた。子役の中でも難しい役なのに健気に演じた。珍しく幸四郎&吉
右衛門の兄弟が競演するのも襲名披露の贅沢か。参議院議長も夫の襲名披露の千秋楽とあって劇場
に見えていた。夫も2人の息子も2人の孫も出ているんだもん、来なくっちゃね。真っ直ぐ帰った。無酒日
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1月 27日(金) 晴れ ちょっとぽかぽか 今日はモーツアルトの250回目の誕生日
朝 家食 小松菜・豆腐・長ネギ・卵の味噌雑炊、ジャージーヨーグルト
やっぱり味噌雑炊は旨い!
今日はモーツアルトの250回目の誕生日。250歳?私とそんなに違わないんだねぇってか。てへっ。モ
ーツアルトより随分年下の私は、朝から味噌雑炊をせっせと作る。チェニジアで寒くてヒモジイ時、味噌
雑炊を食べたくて仕方なかった。小松菜、長ネギしゃきしゃき、お豆腐とろり。何とも美味しい料理だな。
昼 白山 「レザン」 ナポリタンスパゲティセット(サラダ、スープ、アイスコーヒー) 780円
ナポリタンって懐かしい味だよね
月1回の病院に行く。先月「レザン」は満席で入れなかったが、今日は無事に座った。気分はカレース
パッゲティなのだが、ナポリタンを頼んでみるか。チーズとタバスコもたっぷりかけて懐かしい味である。
ここでコーヒーを飲むのなら、是非アイスコーヒーを。水出しコーヒーはアイスブラックで飲むのが旨い。
夜―1 三栄町 「北島亭」 3品のコース(アミューズ:ほうれん草のクリームを包んだミニパイ、パン
と
ート:タルトタタンとバニラアイスクリーム、食後のお楽しみ:金柑・チョコレート・苺、みかん、ハーブ
ティ) 8400円、 ドライシェリー 700円、赤ワイン(コート・ロティ 2000年 9000円)
@1万3500円
今夜はポチとS村の3人で優雅にディナーを摂ろうと「北島亭」を予約した。ポチは擬似インフルエンザと
いうのに、昼間会社を休んで万全の体制で駆けつける。たいした根性である。S村は面接で遅刻。この
店は、3品、4品、5品のコースがある。品数を選ぶだけで料理はシェフのお任せ。嫌いなものは告げる
けど。2人は初めてなので、お任せながらも生ウニとコンソメジュレを強く希望。「なんて美味しいんでし
ょ!!」と3人で舌を打つ。黒ムツ胡麻付け焼き、骨付き黒豚のソティは野趣味溢れて骨太の料理だ。
チマチマしていないところが実にヨロシー。質実剛健、美味安値のフレンチでは右に出るものはない。
夜―2 荒木町 「バーDEEP」 ジントニック 2杯 1000円
明朝早起きをせねばならないので、彼女達とは「北島亭」の前でお別れした。ぶらぶら家に帰る途中に
は「バーDEEP」がある。ちょっとだけ入ってみようか。宿題である連句の恋の句を酒を飲みながら考え
る。ほの暗い店内、流れるジャズ、グラスの中で音を立てる氷、燻らす煙草の煙・・・・恋の暗部を詠む。
2杯で終えて、マンションの横で携帯電話。ひらがな会社の3人が恵比寿で飲んでいるから来いと。お
生憎さま、明日早いからまた誘ってね。バーでひねったオドロオドロシイ恋の句を5句宗匠に送信する。
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1月 28日(土) 晴れ
朝 家食 味噌雑炊
無事6時半起床。ほっ。海外ではエラク早起きだが帰国すると宵っぱりなので早朝起きが苦手になる。
昼 大分・日出 「能良玄家 のらくろや」 城下かれいミニセット(城下かれいの刺身、煮付け、唐
揚げ、かれい入り味噌汁、かれいの味噌、漬け物、ご飯)3675円
9時40分発のJALで大分空港へ。ポンちゃん、K介、R子と一緒だが席はバラバラ。大分空港で前の
便で到着した大S子と合流。シッカリモノの彼女は、既にトヨタのワンボックスカー「ノア」をレンタして待
っていてくれた。出発進行!ランチを摂る日出(ひじ)に向かう。そう、城下かれいを食べに行くのだよ。
「能良玄家」と書いてのらくろや。昭和27年開業という古い割烹である。未だマッピルマであるし、運転
する大S子さんにも悪いので、お茶を飲みながら城下かれいのミニセットを食べる。ミニセットはお昼だ
けのサービスらしいよ。順番に出て来る刺身、煮付け、唐揚げを淡々と食べる。ま、こんなもんでしょ。
夜 湯布院 「亀の井別荘」 懐石コース(酒肴:蕪鮨・関鯖鮨・長芋、お造り:平目と鯉、地鶏スー
プ小
蕪・
の焼
ビール、日本酒(持ち込み)
午後2時湯布院到着。雄大な由布岳が青空に映えて美しい。先ずは山の中腹にある「空想の森 アル
テジオ」へ。湯布院高級旅館御三家の一つ「無量塔」が数年前リニューアルした美術館だ。オープンし
たばかりの頃来たことがあるが、とても気持ちの良い空間だ。今マティス展をやっている。「無量塔」の
「Tans’ Bar」で人気のロールケーキを食べながらお茶をしようと思ったが満席で断念。街中にある菓
子部門「B―Speak」で1本ゲット。次は今夜飲む酒を買いに行く。「亀の井別荘」に1升瓶2本持ち込
みだ。途中、福岡経由で来たA先生&小耳マキコと合流。これで今回の「名門白子の会 大分修学旅
行」のメンツが全員揃った。今晩は同宿で一番大きい部屋「百番」で過す。農家の古家を移築した建物
だ。先月1人で泊まった時予約しておいた。夕食まで湯布院街歩き組、温泉組などに分れ好きに過す。
湯布院に何度も来ている私は、もちろん温泉のんびり派だ。さて夕食。カイチョーの私が挨拶。「えー、
ようやく実現した白子の会の修学旅行でありますが、本番は明日夜、今晩は前夜祭ということで・・・・・
カンパーイ!!」。1晩目はだいたい同じメニューだが、変わっていたのは鱒の酒粕漬けの焼物。酒が
進む料理である。仲居さんが「こんなにペースの速いお客さんは珍しいですわ」と呆れる程、ガツガツ
食べ、ガンガン飲み、ガハハと笑って。食後は真ん中の囲炉裏部屋で酒宴の続きを。あーあ笑過ぎ。
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1月 29日(日) 晴れ
朝 湯布院 「亀の井別荘」 和食の朝食コース(かぼすジュース、サラダ、ほうれん草と椎茸の和
え物、卵焼き、焼き魚、湯豆腐、梅干し、きゃら蕗、鱈子の酒粕漬け焼き、漬物、里芋と椎茸の味
噌汁、五穀米、みかん)
6時起床。真っ暗な中を大風呂に向かう。暗い中にも地面が白く見える。霜が盛大におりたようだ。道
理で昨夜は寒かった。夜中の1時に男女の風呂は入れ替わる。部屋に帰ると未だ皆寝ている。百番は
10畳程の囲炉裏のあるリビングを中央に、左右に部屋があるから7名でも余裕で泊まれる。「皆さー
ん、朝ご飯は7時半ですからそろそろ起きて温泉入って来てねー」。亀の井別荘の朝食は、和食と洋食
を選べる。2人洋食、5人和食。夜食のおにぎりを食べたのに、ご飯2杯半食べちゃった。満腹じゃぁ。
9時に出発して湯平温泉に行く予定だったのだが、居心地の良い宿を去り難く、湯平温泉パスして出発
を1時間遅らせる。A先生宅で最近購入した自動掃除機のルンちゃんが食後の話題。ルンちゃんを落
として高価なガラステーブルを破損したマキコは、A先生に謝る時「ルンちゃんと私が壊しました」と言っ
たのだそうだ。ルンちゃんに罪は無いだろーが!と全員から糾弾されるマキコ。私も買うことを決める。
昼 大分 「こつこつ庵」 しゃあしいコース(ほうれん草の白和え、琉球、とり天、だんご汁、漬物、ご
飯) 1950円、関鯵の鮨 2100円8個を7人で
出発まで「亀の井別荘」の談話室で過して、大分マリーンパレス水族館 「うみたまご」に向かう。猿で
有名な高崎山の海側に出来た新しい水族館で、日曜日とあって家族連れで大賑わいである。戌年に
因んでイヌ顔の魚達の展示(下の左写真)があって笑う。11時半からラッコショーを観る。脳がたくさん
あるようには見えないラッコが、バスケットボールのゴールにボールをシュートしたり、得点板の点数を
めくったりする芸が大うけ。どうやって訓練したのかなぁ。餌を強請る姿が一番面白かったが。昼食は、
大分の名物料理がズラリと並んだ「こつこつ庵」で。部屋中焼酎の瓶が並べられ、その上にはレトロな
ラジオ、トイレには水原弘の看板が貼ってあった。琉球とは、魚(この日は鯵)を細かく切って胡麻醤油
に漬けこんだもの。酒と一緒に食べるか、ご飯に載せて食べると美味しい。とり天は、鶏肉のてんぷら
だが、ボリュームがあって嬉しい。手延べのため時間を要しただんご汁は、ドデカイ丼に入って出て来
た。手延べのビッチョ(麺類)は歯応えがあるし量が多くて完食したのは2名のみ。関鯵の鮨も食べる。
午後のお茶 別府・海地獄前の店 コーヒー 200円
満腹でグルジーと言いながら車で地獄めぐりに出かける。車の中は、ずっとマキコネタで爆笑の渦。A
先生が洗面所のシンクにヒジキが落ちているので不思議に思ったら、それはマキコの洗ったマスカラだ
ったとか。運転をする大S子が、「運転にシショーがあるので、そうゆう話はヤメテー!」と叫ぶ。ワンボ
ックスカーが7人の笑いで揺れている。血の池地獄、海地獄でもういいやと思った3人は、鰐地獄を見
に行った4人をお茶を飲みながら待つ。4時半、別府・亀の井ホテルにチェックイン。油屋熊八氏が明
治44年に創業した亀の井旅館が前身のホテルだが、今朝まで泊まっていた湯布院の亀の井別荘は、
大正10年に熊八の別荘として建てられたのだね。しかし、現在の両者はなーにも関係無いのだ。とは
いえ、昨日の亀の井は2食付きで@約4万円、今日の亀の井は素泊まりで@5600円。いいでしょ?2
泊をこの対照的な亀の井で通す私らも粋でさ。だが、シングルルームは13uで酸素が足りなかった。
夜 大分 「ふぐ良茶屋」 ふぐちりコース(小鉢、ふぐの刺身、ふぐちり鍋、雑炊、漬物、かぼすジュ
ー
@1万円
電車で3駅、大分駅近くの「ふぐ良茶屋」が今晩の夕食会場だ。「白子の会」の修学旅行であるから目
的地は、やっぱりふぐの本場の大分ということになった。同店は、臼杵のふぐの専門卸「三共水産」が
経営している店で、高級な虎ふぐを安く食べることが出来る。ふぐちりコースには焼き白子と唐揚げが
付いていないので別途注文。だが、焼き白子がちょっと冷めてしまっていて期待外れであった。やっぱ
り、焼き白子はあぢぢぢと言いながらはふはふトロリと食べなくっちゃね。白子酒というものの存在を知
って頼んでみる。熱燗の底に茹でた白子が沈んでいる。竹のスプーンで白子を潰して飲むんだと。酒
が濁って濁り酒のような色。あれれ!甘酒みたいな味になっちゃったよ。私は酒好きだが、甘酒と卵酒
は苦手なのだ。それにしても腹一杯。タクシー組と電車組に別れる。無事旅行が終わってホッとしたよ。
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【今週の振り返り】
私が海外に出かけると、決まってと言っていいくらい、日本で、世界で大事件が起きた。チェニジア&マ
ルタの旅をしながら、今度は何も無いといいけどと密かに念じていた。旅の間はテレビを見ず、新聞も
読まずであったが、何となく大きな事件も無いようであった。マルタからミラノへの飛行機の中で、前の
座席に座った人の新聞の一部が見えた。・・・・Live Door・・・。ライブドアって会社が海外にもあるの
か、なんてチラリと思っただけだったが。ミラノから成田行きの飛行機が大幅に遅れた影響か、帰りの
飛行機では日本の新聞を積み込んでいなかった。海外旅行の帰りは、久々の日本の新聞を隅々まで
読むのを楽しみにしているのに。
成田から乗ったタクシーの運転手さんに12日間何か大きな事件が無かったか聞いてみる。「ライブドア
が家宅捜査を受けて、ホリエモンが逮捕されるとか何とか・・・」と曖昧な説明。帰宅して暫くして彼は逮
捕された。私は、ライブドアという会社にも堀江さんという人にも特に関心は無い。彼って、ちょっと豚っ
ぽいし。でも以前から存在は知ってはいた。間接的に。私の親しい人たちの会社が、オンザエッジ時代
同じビルに入っていたとか、元部下が作った会社が買収されてしまったとか、そんな関係で。しかし、一
般的に知名度を上げたのは、一昨年の初夏、近鉄バッファローズを買いたいと手を上げた時からだろ
う。次が去年の2月からのニッポン放送株大量購入とフジテレビとのバトル騒動、そして秋の衆議院議
員選挙出馬だから「有名人」としての期間はわずか1年半にしか過ぎない。若者が始めたちっぽけなホ
ームページ制作会社が、10年間で時価総額数千億円の会社に膨張した。1株を100分割なんて、チョ
ー荒業をやりながら。事件が起きて瞬く間に株価は急落し、価値は数分の1になる。しかし、ライブドア
グループの価値が落ちたのだろうか。もともと価値の低いものが膨らし粉でパンパンに膨らんでいたよ
うにも思える。
ホリエモンという人物を時の寵児にしたものって何だったのだろう。何となく、私は「悪役」の存在が大き
かったのではないかと睨んでいる。仮想悪役でもあるのだが、その都度、名人級の悪役が登場した。
近鉄買収時は、「ワシの知らんヤツなんかダメだよ」と発言した某大新聞会長がそれだった。新興若手
経営者⇔既成老人経営者だ。世間は単純だから、判官贔屓で「ホリエモンを支援しよう」なんて気分に
なっちゃう。ニッポン&フジテレビの時も、IT時代の変革を理解しようとしない経営者として映った。選挙
は、人気モノ小泉さんが一番嫌うK静香代議士だから、悪役に不足は無かった。悪役(に思える)と対
峙するホリエモン、という本人の資質や実力とは関係ないところで、ホリエモン株はグングン上がり、マ
スコミにもひっぱりだこになった。つまり、会社と同じで、ホリエモンという人間もベーキングパウダーを
たっぷりふり掛けられて、元の姿から数十倍膨張した有名人になっちゃったのだ、と私は思っている。
安食堂の海老の天麩羅である。だから、帰国して報道されるライブドアのニュースを見ても、驚くことは
たいして無かった。
とはいえ、22万人という株主、ライブドアグループの従業員、取引先の方々はお困りだろう。でも、誰か
が助けてくれるわけでもない。自分でやるしかない。膨らんでいた衣を全部外して、真の姿を見つめ、
また築いていくしか無い。似たような経験を持っているから言えるんだけどね。中途半端だけど、もう眠
いのでこのへんでやめるね。ごめんね。
私を悪役って呼ぶヤツがおるねんニャ