パクパク日記6年3月5週
オリンピア、ミケーネ、アテネ、エーゲ海と春のギリシャの旅は続く
パルティノン神殿
黄金のマスク
3月 27日(月) 快晴
朝 ギリシャ・オリンピア「アマリアホテルオリンピア」 朝食ヴュッフェ
ギリシャの旅も6日目。昨夜8時過ぎにホテルに着いたのに、朝8時15分には出発する。5時20分(一
昨日までの4時20分だよ!)に起きて風呂に入って髪も洗う。朝食ヴュッフェはロクなものが無くて寂し
いぞ。ま、オリンピアって名前は有名だけど、人口は千人にも満たない遺跡があるだけの小さな田舎町
だしね。そうそう、このホテルには冷蔵庫が無かった。40度を超える夏は客が文句を言わないのか?
オリンピアはこんな建物があった 聖火の採火はヘラ神殿の前で行われる
スタディオ入り口の門
古代オリンピックはここで開かれていたのだよ
オリンピアの遺跡は車で5分位の近さ。空は雲ひとつない抜けるような青空で、まさに「オリンピック日
和」である。博物館に行くと「今日は休みだよ」と事も無げに告げられ、唖然。ガイドのコリーナさんに聞
くと「ギリシャではよくあること」なのだそうだ。オリンピアは、オリンピックの発祥地として世に知られてい
るが、ゼウス神の聖なる巡礼地となった。建物の地図を頭に入れて遺跡を歩くも、大きな岩がゴロゴロ
と横たわるばかりで、当時の建物を想像するには難しい。ただ、ギリシャのスポーツ大会が行われたス
タジアムは健在。当時の距離の単位はスタディオ=192メートルだったようで、種目も1スタディオの短
距離走、4スタディオ(768メートル)の中距離走の他、レスリング、円盤投げ、槍投げ、競馬、戦車競争
などがあった。各ポリスから選りすぐりの選手達が出場し、4年に一度ゼウス神への奉納競技として激
しい戦いを繰り広げたんだって。勝利者には、ポリスからボーナス貰うとか王様からお褒めの言葉を頂
いたというから、2500年経っても人間って同じことするのだなぁ。選手は裸(男子のみ出場)、見学は草
の上に座ってというのがスタイルだったそうで。オリンピックの度に聖火を採火する様子がテレビのニュ
ースで流されるが、それは紀元前8世紀に完成したヘラ(ゼウスの正妻)神殿の前で俳優が古代の衣
装をつけて行われる。何でも長野冬季オリンピックの採火する日は曇りでとても困ったそうだ・・・・・・・。
昼 ミケーネ 「Kolizarase」 ハムとタリアッテレのスフレ、サラダ、牛肉のトマトソース掛け ポテト添
え、フルーツ盛り合わせ、グリースコーヒーのフラッペ 4ユーロ
ミケーネ遺跡を見学してから(写真の上下順番が逆ですんません)のとても遅いランチ。今晩は、ギリシ
ャで一番有名なアテネのグランドブルターニュホテルでのディナーなので、少量に留めたい。「ほとんど
食べんぞ」と心に誓ったのに、前菜に出たハムとタリアッテレのスフレが美味しくて、あとひと口と食べ
ているうちに全部食べてしもうた。その代わり、メインの牛肉は1口、じゃが芋も3つだけにしておいた。
黄金のマスクが発掘された円形墓地 これが通称アガネムノンのマスク 菜の花が真っ盛り
現在も発掘は続いている コリントの水路(高さ80m) コリーナさん、ありがとう
オリンピアからバスを飛ばして3時間半、シュリーマンが発掘したことで有名なミケーネ遺跡に到着。デ
ルフィもそうだったが、険しい斜面の小高い丘に遺跡はあった。子供の頃ホメーロスの叙事詩「イリーア
ス」と「オデッセイア」を読んで、「絶対トロイはある!遺跡を探すぞ」と長い執念の末発見したシュリーマ
ンは、次に総大将アガネムノンのミケーネも発掘しちゃうからね、と考えてホントに発見してしまった。ミ
ケーネ遺跡の円形墓地からは黄金のマスクなど金の宝物がザクザクと出て来たから、シュリーマンは
飛び上がって喜んだのだろうな。黄金のマスクは幾つかあったが、その一番立派なマスクをシュリーマ
ンは「これはアガネムノンのマスクじゃあ!」と断定してしもうた。しかし、それはアガネムノンとは数百
年時代がずれていることがわかって、現在では「通称アガネムノンのマスク」と「通称」をつけて呼ぶの
だってさ。それにしても、紀元前14世紀から13世紀に最盛期を迎えたミケーネ文明の精緻な工芸技
術にもびっくりするし、紀元前8世紀のトロイ戦争とオデッセイアーをテーマに叙事詩を著したホメーロ
スもスゴイ人だ。ただ彼はギリシャ人ではなかったらしいが。ミケーネを後にしてコリントへ。ペロポネソ
ス半島の付け根にあって、水路を渡ればもうすぐアテネだ。昔、聖書の「コリント人の手紙より」というの
を見聞きしたが、コリントはここだったのだ。5日間ガイドしてくれたコリーナさんともアテネでお別れだ。
夜 アテネ・グランドブルターニュホテルのレストラン ブレザーオラ(乾燥焼肉ハム)のクリームチ
ーズ
レートパイ 赤いベリーソース、ビール、白ワイン
今晩からいよいよギリシャで一番有名なホテル「グランドブルターニュ」に3泊する。アテネの町の中心
地シンタグマ広場に面していて、どこに行くにもチョー便利だ。しかも、J.Fケネディ元大統領、アイゼン
ハワー、インディラ・ガンジー、エリザベス・テイラーなどが泊まった1872年にオープンした名門ホテル
なのだ。ロビーに入っただけで「ゴーカー」って感じでワクワクする。今回もまた禁煙部屋に通されてしま
い、あたふた。しかし、変更して貰った部屋が広場に面していてラッキーした。夕食はホテルの小さな宴
会場で。ツァーの皆はお洒落していて誰かと見間違う程だった。今までギリシャの田舎で食べて来た料
理に比べれば相当上品で盛り付けも美しい。ただ、素晴らしく美味しかったか、と聞かれれば???
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3月 28日(水) 晴れ
朝 アテネ・グランドブルターニュホテルのレストラン 朝食ヴュッフェ
気持ちの良いリネンのベッドで寝たせいか、6時のモーニングコールで飛び起きた。ギリシャに来てか
らいつの間にか咳もほとんど出なくなり、持参した薬やマスク、ティッシュはA井夫人に差し上げた。6
時半にレストランに行ってみると、まぁ豪華な朝食ヴュッフェではありませんか。テーブルの案内される
とジュースは何を?茶?コーヒー?と聞かれるのよね。クロワッサンがパリパリでとても美味しいなぁ。
昼 エーゲ海一日クルーズにて 前菜(スフレ、ミートボール、トマトなど)、豚肉の薄切りソティ 温
野菜
出発は早い。7時半に船会社のバスが迎えに来た。今日はサロニコス湾の3つの島を巡るエーゲ海1
日クルーズに参加するのだ。各ホテルの前で客を拾っていくから、ピレウス港までエラク時間がかかる。
8時半過ぎ出航。600名以上乗れる大きな船で、いろんな国の観光客でいっぱいだ。中でも中国人の
グループが目立ち、彼らは例外なくトランプに興じている。最初から最後までトランプしていた。2時間
半後に最初の島ポロス島に着き45分間停泊。ペレポネソス半島に近い島で、エーゲ海独得の強烈な
日差しと真っ青な海と空。サングラスと帽子無しでは過せんなぁ。島のあちこちを撮影したり、お土産を
買って船に帰って来ると、あらまぁ45分間ですっかり食卓が整えられており、賑やかなランチとなった。
午後のお茶 エギナ島カフェ アイスコーヒー 2,5ユーロ
イドラ島の風景 列柱の美しいアフェア神殿 未だ工事中の聖ネクタリオス教会
帰りはマジックやギリシャ民族舞踊が 強烈個性の洋子さん エーゲ海に日が沈む
2番目の島・イドラ島は「芸術家の島」とも呼ばれているらしく、2時間停泊した。港に猫が何匹かいたの
で、もう私は撮影に夢中。そこに船の日本人スタッフ洋子さんが大きなビニール袋を持って登場。彼女
の姿を見て、あちこちからワラワラと猫が集まって来て、その数15,16匹。大きな犬も3匹。キャットフー
ドの缶詰を次々と開けて与え、袋の中から茹でた鶏を千切っては放り・・。その間、「あんた、ガツガツす
るんじゃないよ!ほら、今あげるから待ってな!目の病気悪くなったじゃないかぁ!」と猫にでかいダミ
声で話かけている。聞けば、既に20年以上も毎日ここで猫と犬に餌をあげているのだと。彼女のポケ
ットマネーでね。九州生まれでギリシャ人と結婚して30年という洋子さんだが、強烈な個性にチョー世
話好きというという長所も加わった。最後の寄港地はエギナ島。独立戦争時の数年ギリシャの首都にも
なったというアテネに近い島で、1時間半のオプショナル・ツァーが設けられている。24ユーロ(約3400
円)。アフェア神殿は紀元前5世紀の建造物でドーリス式の列柱の保存状態も良い。ここで世界一と言
われるピスタチオを購入。ホントうまいわ。次に未だ建設中の聖ネクタリオス教会へ。出発時間になっ
ても中国人客が2人帰って来ず乗り遅れた。帰りの船では、マジックショーや民族舞踊で楽しく過した。
夜 アテネ 「Plous Podilatou」 グリースサラダ、茄子のペースト、漁師風サラダ、イカのフライ
タ
ー
午後7時40分クルーズは終わりピレウス港に到着。沈み始めていた夕日がまさに隠れるところであっ
た。時間も遅いし、そのままバスで夕食会場へ。ヨットハーバーに面したお洒落なレストランで、ビジネ
スの接待客や観光客が多く土地の人はあまり来ない店なのだそうだ。ギリシャ料理はねぇ・・と思って
来た私達だったが、この店旨いです!山羊のチーズを載せたグリースサラダもパンに塗って食べる茄
子のペーストも旨い。漁師風サラダに載っているイカもフライも柔かくて実に美味しい。メイン魚介類の
リゾットはチーズの味がこってりで完食してしまった。炒めたパンが入ったパンも美味しくてねぇ。余りの
美味しさにカンドーし、これまでギリシャ料理を軽くみていたことを反省する。でこう結論づけた。「ギリシ
ャ料理も腕の良い料理人の手にかかれば美味しいのだ」。当たり前じゃん。満ち足りた夕食であった。
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3月 29日(水) 晴れ
朝 アテネ・グランドブルターニュホテルのレストラン 朝食ヴュッフェ
パルティノン神殿の前門からアテネの町を 長い修繕が続くパルティノン神殿 復元予想図
西側にあるエレクティオン イロド・ティコス音楽堂
右下は聖パウロが説教したアエオパゴスの丘
今日は晴れてくれよ、と願っていた。(実は昨日もだけど)古代遺跡のハイライト、アクロポリス見学をす
るのだ。ちょっと雲は多いけど、まぁ晴れか。まず2年前アテネオリンピックが開催されたパナティナイ
コ・スタジアムへ。数日前に行って来たオリンピアでは1500年間オリンピックが開催され続けていたが
長い中断の後1896年近代オリンピックの第一回が開催された場所でもある。ここを野口みずきさんが
トップで走って来たわけね。客席は大理石だよ。さてアクロポリスに上ってパルティノン神殿へ。長く続く
修繕工事で足場がかかっており、観光客でごった返していた。紀元前5世紀15年の歳月をかけて建
造された神殿だが、高さ10メートルの太い柱をマジマジと見ながら「あぁ、これが子供の頃教わったエ
ンタシスね」なんて思い出した。神殿の上部を飾っていたレリーフは大英博物館が所有していて返却し
てくれないのだそうだ。「ギリシャに返したら、エジプトも返せって言うかも・・・」って?アテネが美しい。
さて、最後は国立考古学博物館。楽しみにしていた。ミケーネの遺跡で「発掘された宝物はアテネの国
立考古学博物館にあります」と言われていたから。そのミケーネの部屋へ。例の通称アガネムノンのマ
スク(表紙の右写真)始め、数々の金製品が展示されておりクラクラ。そうそう、この時代巨乳がもては
やされていたようで、残された絵画の婦人画の乳房がバカでかくて笑ってしまった(上段右写真)。次は
彫刻コレクション部屋でアルカイック時代、クラッシック時代などの見事な彫刻が展示されている。「馬
に乗る少年」や「ポセイドンのプロンズ像」に溜め息。海底から発見された時は、びっくりしただろうなぁ。
昼 アテネ 「Far East 亜州飯店」 中華コース(酸辣スープ、魚の甘酢風味、豚肉ともやしの炒
め物、イカの炒め物、季節野菜の炒め物、牛肉と黒豆の炒め物、ご飯、炒飯、タピオカ入りココナッ
ツミル
ギリシャの遺跡や博物館は閉館が早いので、どうしても昼食は遅くなる。今日も食べ始めたのは3時前
であった。明日帰るのに中華料理。ま、目先が変わっていいか。アチアチの酸辣スープを飲んでびっく
り!魚の甘酢餡がけや蟹卵料理の餡の味だ。酸っぱいけど甘いのよ。それに辛さもあって何とも不思
議な酸辣スープであった。あとの料理は普通だったが炒飯とタピオカ入りココナッツミルクはイケナイ。
夜 アテネ「Dapne」 マッシュルームとチーズのミニパイ、小牛肉の串焼き ヨーグルトソース、茄
子・ト
「日曜はダメよ」を合唱する
今晩はギリシャ最後の夜なので、市内のレストランでお別れパーティ。昨夜の夕食が美味しかったし、
この店が去年の「婦人画報」に掲載されたというので期待した。料理はすべて客が来てから作るという
方針らしく、出来たての料理が出て来た。旨いわ。「アテネには良いお味のレストランがありますのね、
おほほほ」と食事は進む。そのうち、髪の薄い陽気なおっちゃんがギター片手に歌いだす。数十年前の
映画「日曜はダメよ」のテーマソングは今ギリシャのテーマ曲のようにもなっているが、それを大合唱。
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3月 30日(木) アテネもミラノも晴れ
朝 アテネ・グランドブルターニュホテルのレストラン 朝食ヴュッフェ
3日間食べたグランドブルターニュの朝食もこれで最後。出発までちょっと時間があったので、ホテルの
近くをぶらぶら。真横にある国会議事堂の前には無名戦士の墓があり、ギリシャの民族衣装をつけた
衛兵が24時間警護に当っている。毎定時に衛兵の交代があり、足を高く上げてゆっくり行進する姿を
カメラに収める観光客がいっぱいだ。シンタグマ(憲法の意)広場の下には地下鉄の駅があるが、駅の
建設時に出土された遺跡が展示されている。ギリシャはどこを掘っても遺跡だらけなのだね。トロイやミ
ケーネを発見したドイツ人シュリーマンが第二夫人と住んだ屋敷跡は貨幣博物館になっているのだよ。
昼 アルタリア航空 アテネ=ミラノ ビジネスクラス機内食
アテネの空港には煙草を吸う場所があって助かった。遅くなったランチは機内食だ。北上する飛行機の
窓からペロポネソス半島が見えて、続いてイタリア半島が右手に。イタリアの先っぽって細いのだなぁ。
夜 アルタリア航空 ミラノ=成田 ビジネスクラス機内食
ジンを出せー!!!
乗り継ぎ時間が短かったので、急いで飛行機に乗ったのに45分も遅れた。食事の前にアペリティフの
オーダーをするのだが、私はたいていジントニックを所望する。今回も言った。「あら?ジンを切らしてい
て」だって。ウソばっかり。行きの便でも切らしていたし、1月乗った時も無かった。ジンは積んでいない
のでしょ?じゃウォッカトニックね、といつものように譲歩したら、次は「トニックウォーターを切らしてしま
ったわ」って。いい加減にしろよ!ちょっと文句を言ったら、日本人スタッフとチーフというイタリア人のお
ばさんが謝りに来た。聞いてみれば、去年の12月からジンとウィスキーは積み込んでいないらしい。日
本のお客さまはジンもウィスキーもお好きな方が多いので困っております、だって。じゃ積んでおくれ。
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3月 31日(金) 天気なんかわからんよー
朝 アルタリア航空 アテネ=ミラノ ビジネスクラス機内食
飛行機の中で寝るのが下手ッピーの私としては、5,6時間も寝たというのは上出来である。ちゃんと寝
るとお腹もちゃんと空きましてね。しっかり食べた。定刻より10分遅れて午前10時20分成田に到着。
昼 四谷三丁目 「尾張屋」 カレーきしめん
かれーきしめんは旨いわ
11時半にはタクシーで家に到着。すぐさま洗濯に取り掛かり、荷物の整理も済ませた。仏壇の花と食
材の買い物がてら昼食。胡麻だれきしめんかカレーきしめんか。カレーにした。うーん、トロリと旨いな。
夜−1 荒木町 「おく谷」 付き出し(煮物)、鰆と春野菜の南蛮漬け、空豆と枝豆茹で、沖縄のも
ずく
いつも帰国日は酒を飲まないことにしているのにふと今日が退職1周年と思い出し、ひとり祝杯のため
「おく谷」に行った。「もう1年になりますかぁ?早いですね」とご主人に言われた。充実した1年だった。
夜―2 荒木町 「Deep」 ジントニック 2杯 1500円
アリタリア航空の仇を取るわけでもないが、「Deep」でジントニックを2杯。すっかり良い気分になった。
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4月 1日 (土) 晴れ
朝 家食 野菜てんこもりサッポロ一番塩ラーメン、ジャージーヨーグルト
やっぱ朝飯はこれだわ
帰国最初の朝ご飯は何が食べたい?と自分に聞けば、当たり前のように野菜てんこもりサッポロ一番
塩ラーメンと答える。キャベツ、ピーマン、長ネギ、絹さや、卵を入れたテンコモリ。あぁ美味しいわぁ。世
間は今日入社式なんてやっているのだなぁ。過去ウン十ウン年今日は忙しい日であったが、今はこうし
て海外旅行帰りの翌日ラーメンを嬉しそうに啜っているのよねぇ。どっちがいい?今に決まっているよ。
昼 四谷3丁目 「大陸」 炒飯 スープ付き 500円
久々に炒飯オンリー
アテネの中華料理屋でヘンテコリンな炒飯を食べたせいか、美味しい、いやフツーの炒飯が食べたくな
った。「よつや菜館」が珍しくやっていなかったので、隣の「大陸」へ。値段500円の炒飯ではあるなぁ。
午後のお茶 早稲田 「虎屋」 ミモザセット 500円
N原先生の治療を受けてから、花見に行く。新宿御苑と早稲田の神田川とどっちに行くか迷う。早稲田
にした。やっぱり20年間間近で愛でて来た桜並木だもの、見ずにいられようか、ってね。ギリシャに出
発する前日、東京では開花宣言があったので今年は花見は無理と諦めていただけに、満開の桜が待
っていてくれて嬉しい。芭蕉庵もこの時だけは開放されて多くの人々で賑わっている。その庭に1本だ
けピンク色の花をつける枝垂桜があって、青空に美しい。椿山荘の天麩羅「尚庵」が甘味処に変わって
いてびっくり。歩き慣れた神田川沿いを散歩して「虎屋」でお茶する。都電の駅は行列が出来ていた。
夜 四谷三丁目 「金吹」 豆腐、(エギナ島のピスタチオ)、鶏肉のスープ、漬け物の盛り合わせ、
厚
昨日は夕食料理をサボったから今晩は家でね。パクパク日記の3月4週をアップした。あららー、表紙
の遺跡の写真が最後の〆猫の写真に入れ替わってしまったぞ。でも他は合っているから、これでいい
や。時計をみるともう8時過ぎ。今から飯を作るとなると・・・うーん、メンドーだ・・飲みに行っちゃお。と
いうことで「金吹」へ。土曜日とあってガラガラ。匠ちゃんは、土産に持って行ったマンゴみかんジュース
とギリシャ・エギナ島で買って来たピスタチオを美味しい、美味しいとガブガブ、ボリボリ。何だか飲食店
と客の関係が逆になったような。世界一と自慢していただけあってエギナ島のピスタチオは美味しい。
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4月 2日(日) 曇り 夕刻から雨
朝 家食 お赤飯おにぎり、「丸美屋」のスープ米緬 坦々スープ、ぶどうゼリー、熊本のデコポン
昨夜3時半まで留守中に撮ったHDDを見ていた。もっとも午前2時まではパクパク日記を作っていた
のだけれど。今日は珍しく予定も無いし、思いっきり寝坊しようと思ったら9時半にチャイムが鳴った。
熊本のデコポンだ!チェニジアでご一緒したH生さんからの贈り物。写真を送っただけなのに、これで
はメダカで鯨釣ったようなものだなぁ。外は今にも振り出しそうな曇り空。昨日花見に行って良かった。
昼 無し
お腹は空いているのに、どういうワケかお昼を食べなかった。食べずに「腹ヘッター!!」とぶつぶつ。
夜 家食 縄文干しあこう鯛、がんもどき・生椎茸・こんにゃく煮込み、ほうれん草のお浸し、ネギ納豆、
キャベツと豆腐の味噌汁、ご飯、熊本のデコポン
一昨日も昨日も作り損なった家食。午後4時にはお米を研いで今日こそはゼッタイ作るぞと固い決心。
食材は一昨日作ろうと思ったものをそのまま。台所に入って40分ですべて出来上がった。なんだ、ヤ
ル気になれば早いじゃん。とはいえ、料理したとは言えないカンタンなものばかり。でも旨いよ。無酒日
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【今週の振り返り】
ギリシャで8泊9日過してどう思ったのかを書こうと思うのだが、日本の三分の一という小さな国なのに
それぞれの地が全く違う顔を持っていてうまくまとまらない。寒さに震えた北のテッサロニキも、霧の中
のメテオラも、紀元前のデルフィ・オリンピア・ミケーネの遺跡も、眩いエーゲ海の島々も、人口が密集し
た大都市アテネも全部同じ国なの?それに時代の旅も加わった。紀元前15世紀から現代まで3500
年間を行ったり来たり。その上、本で読んだり、ガイドのコリーナさんからたくさん聞いたりしたギリシャ
神話は、作り話に決まっているでしょと思いながら、現実の歴史を言い当てていたりで益々混乱する。
だから、シッカリガッチリした話は無しにして(そんなのもともと書けないけどさ)、軽いエピソードでカン
ベンしてね。
ギリシャの町では、午後2時半から3時頃、道路が渋滞する。どうしてか?退社後のラッシュに当るか
ら。ゲーッ!2時半に退社するぅ?そうなのだ。ギリシャの会社は、午前7時半から2時半か3時まで
が勤務時間なのだそうよ。午前7時からってのもあるらしい。エラク短いと思うが、ぶっ通しで働けば7
時間。日本の平均的営業時間9時=5時(昼休み1時間含む)と実働時間は同じだ。お昼は帰宅して
からゆっくり摂るのだ。だから夕食は午後9時過ぎ。たっぷり食べて、早朝の起床に合わせてすぐ寝る
から太るんだってさ。商店も、殆どがシェスタ(ゆっくりランチ+昼寝)を取る。3時間半も。観光で成り立
っているエーゲ海の島でもオンシーズンであってもしっかりシェスタを取っているそうだ。しかも、月・水・
土は午後3時で店を閉めてしまう。理由を問うと雇用者の労働時間がどうのこうのと説明されたがわか
らなかった。そんな時間に解放されたギリシャの人々は日の高い午後どうやって過しているのか。ゆっ
くり食事、昼寝するが、2つ目、3つ目の仕事を持つ人もいるという。ギリシャ人は働くの好きではありま
せん、食べて飲んで踊って遊ぶのが大好きでーす、とコリーナさんは笑った。
じゃ、ギリシャの所得はどんなものか。初任給は月収700ユーロ(約10万円)、一般の労働者は月収
1500ユーロ(21万円)から1700ユーロ(24万円)位で、これに2ヶ月のボーナスがつくのが普通だそう
だ。2年前開催されたアテネオリンピック時、物価が跳ね上がったが、その後もなかなか物価は下がら
ず、そこにユーロ導入で便乗値上げもあったから、なかなかに生活は苦しいらしい。しかし、ギリシャは
税金が安く、夫婦共働きなら食べていけると大らかに笑っていた。共働きで困るのが、子供の夏休み。
6月過ぎると40度を超えるギリシャなのに、学校には冷房設備が無い。だから6月10日から3ヶ月間
夏休みになるのだ。でも親は仕事があるから、困ってしまう。祖父母が健在の人は子供を預けるようだ。
3ヶ月もある夏休みなのに宿題はゼロというから、ギリシャの子供になりたかったと思った。が、EUに
加盟していることもあって、小学生から英語は相当訓練されるらしい。じゃ、イヤだ。
日本では禁煙する人ばかりだから興味ないかもしれないが、ギリシャは喫煙率が未だヒジョーに高い。
レストランでもカフェでもホテルのロビー(グランドブルターニュも!)でも、どこでも灰皿が置いてある。
年寄りも若者もおばさんもスパスパと煙草を吸っている。世界の禁煙網がどんどん押し寄せてギリシャ
も包囲されたら、この人たちどうするんだろ、と他人事でなく心配になった。
ギリシャは、世紀のソプラノと称されたマリア・カラスを生んだ国だ。そして私が一番好きなオペラ歌手
アグネス・バルツァの故郷でもある。ずっと前に買った「アグネス・バルツァ故郷ギリシャを歌う」のCD
はどこに行っただろう。探して聞こうっと。次にギリシャに行く時はカンタンなギリシャ語を覚えていけた
らいいかも。語学の才能ゼロの私だが、今からコツコツ勉強すればさ、何とか。α(アルファ)、β(ベー
タ)、γ(ガンマ)、Ω(オメガ)・・・・・・。
ギリシャ語勉強する?ウソついちゃいけニャイよー
*ギリシャ第一弾 3月4週もご覧くださいまし。 パクパク日記6年3月4週へ