パクパク日記6年4月1週
隠居一周年の今週は朝ご飯も食べないで芝居見物と宴会に明け暮れた
4月 3日(月) 晴れ 強風ぴゅーぴゅー
朝 家食 味噌雑炊、もずく酢、ジャージーヨーグルト、熊本のデコポン
昨夜11時過ぎから異様にお腹が空き始め、しきりに「食べたい、何かおくれ」と胃が訴えた。しかし、鉄
の意志で「寝る前には食べんぞ!」と耐えた私はエライ。だから寝る前から朝食を食べるのが待ち遠し
かった。起きてすぐ味噌雑炊を作る。あぁ、なんて美味しいのだろう。豪華な朝食も好きだが、サッポロ
一番インスタントラーメンと味噌雑炊はそれに匹敵するくらいのウマさである。富士山がくっきり美しい。
午前中のお茶 三栄町 「ドトール」 コーヒーM 230円
郵便局と旅行代金の支払いのため銀行に行く。今日の風は何と強いのだろう。この私がアレレヨレレと
飛ばされてしまう。「ドトール」の店前に並べられたコーヒー商品も風で飛んで店長は拾うのに忙しい。
昼 家食 「マザーブレッド」の6色サンドイッチ、グレープフルーツ、コーヒー
今日中にパクパク日記の3月5週分を仕上げてしまおうとパソコンの前でガンバっておる。昼飯は買っ
て来たサンドイッチ。「danchu」3月号の卵サンドの小特集を見て卵サンドが食べたくなったが、「マザ
ーブレッド」には無かった。このサンドイッチ、あまり旨くない。それにしても、この強風はいつまで続く?
夜 家食 肉じゃが丼、卵とほうれん草のバターソティ、がんもどきとこんにゃくの煮物、キャベツと豆腐
の味噌汁、熊本のデコポン
てっきりカレーだと思ったのに・・・
午後8時3月5週分完成。アップするのは夕食後にしよう。満杯の冷凍庫の収納物を減らそうとカレー
を昨日冷蔵庫に移しておいた。カレー用の平皿を用意して、解凍したパックを鍋に開けると、あら?カレ
ーじゃないわ。肉じゃがであった。平皿片づけて丼を出す。今日からNHKBSでヴィザンチン帝国の特
集が始まり2時間も観てしまう。歴史物は面白い。パクパクアップしたのは翌日になっちゃった。無酒日
___________________
4月 4日(火) 晴れ後曇り
朝 無し
昨日5月に予定していた海外旅行が希望者少なく成立しないと知って、ずっとアタフタしていた。何せ旅
には毎月行くので、1つがコケルと幾つもの旅を組み直さねばならず、ホントーに困る。代案を考えて問
い合わせをすれば、「満席です」とか「申し込みが少ないのでキャンセルになりそうです」とか。昨夜遅く
まで3社の資料を引っくり返して5月から9月までのラインナップを作ってみた。早く決めないと落ち着
かないので、朝風呂に入ってからずっと電話に齧り付く。1時間後ようやく決定。朝ご飯を食べ損なう。
昼 白山 「レザン」 ナポリタンセット(サラダ、スープ、水出しアイスコーヒー付き) 780円
ギリシャに行っている間に届いた人間ドッグの結果を持って医者に行く。何かいろいろ書いてあったが、
「肋骨の骨折と気管支炎の影響だと思うから、ま、大丈夫だよ」とのこと。ナポリタンを食べたい気分で
あるなぁ、レザンだ。ん?隣の若者3人が頼んだナンバー45という料理が美味しそう。次はあれだな。
ミートソースよりナポリタンが好き
午後のお茶 四谷三丁目 「ドトール」 アイスコーヒー 180円
昨日の強風で桜は散ってしまったかと思ったが、タクシーから見た市ヶ谷の桜は健気にがんばっておっ
た。となれば、新宿御苑の桜も大丈夫かもしれないと帰宅してからカメラを持って御苑に急ぐ。平日な
のに、家族連れや外国、地方からの観光客で賑わっておった。染井吉野、大島桜、ピンクの枝垂れ桜、
桃の花がきれいだなぁ。小平市に住んでいた時は小金井公園、早稲田時代は神田川、そして四谷三
丁目の今は新宿御苑と桜の名所が近くにあって嬉しいな。40分足らずで200枚を激写してしまった。
夜−1 荒木町 「とらたつま」 お任せコース(前菜盛り合わせ:甘草のお浸し・ホタルイカの酢味噌和
え)、春野菜の沢煮椀、造り:関鯵・真鯛・イカ、鰆の照り焼、手作り豆腐、若竹煮、ビール、冷酒
@1万2000円
1年ぶりにN樹ちゃんと飲み会。歩いて5分の隠居には6時半スタートは当たり前だが、働いている
人にはコクだったかもね。「とらたつま」も久しぶりで今晩はカウンター席を予約した。先週までのギリシ
ャ料理を思い出して、前菜の盛り合わせやお椀の美しさに「やっぱ日本料理は目と舌と鼻と喜ばせると
ころが一杯だわ」とつくづく感心。ギリシャ文明はたいしたものだが、繊細さにかけては日本も絶対負け
んからねーって。春らしいお任せコースのお料理であった。「じゃ、あと22、23年は頑張らないとねぇ」。
夜―2 荒木町 「Deep」 ジントニック 3杯
もうちょっと飲んでおしゃべりいたしましょうと「Deep」へ。1杯のハズがどうして3杯も飲んでしまうか。
________________________
4月 5日(水) ほぼ一日中雨
朝 無し
昨日朝ご飯を抜いたら、今日も。あぁ今日は雨かぁ。この雨で染井吉野はオシマイになってしまうなぁ。
昼 四谷 「嘉賓」 五目たんめん 800円、水餃子 400円 杏仁豆腐(サービス)
代々木で整体。整体用の着替えに買い物した箱2つそれにハイライト3カートンも買ってしまい、それに
傘をさすのだから大変じゃ。「嘉賓」で遅いお昼。珍しく牡蠣油和え焼そばを食べなかった。この店の牡
蠣油和え焼そばが大好きで長い間通っているが、いらっしゃいも無し、何にしますかも無し、お待ちどう
さまでしたも無し、ありがとうございましたも無しでサービス無し無しである。中国の人って多いよね。
夜―1 舟町 「おちあい」 数の子醤油豆、ニラと鮪のぬた、刺身盛り合わせ:大トロ・中トロ・平貝・
イ
ル、冷酒 @7400円
今晩はシニア連句グループの花の宴会である。シニアって別にお年寄りのって意味じゃないよ。I親ビ
ンが宗匠を務める多くの連句会で一番古くからやっているという意味。もう十年以上だからなぁ。花の
宴会も雨天で花も散ってしまったから花見は無し。いきなり宴会である。一番近い私が最初に店に着か
ねばと6時15分に玄関で靴を履いていたら携帯電話が鳴った。「水干(小S子さん)ですけど、どうさ
れました?」、「宴会は6時半からよね?」、「いいえ、6時からです。もう皆さん30分前から飲んでおら
れます」。ギィエーー!!!転がるように家を飛び出し、2分後には「おちあい」の小上がりに座った。車
が渋滞していまして・・・・・ぽりぽり。完全にカン違いしておった。すんまへんでした。お詫びにギリシャ
のお土産を配る。すんまへんでした。ついでに写真も見せちゃう。36句の歌仙も半分を終えたところ。
森林ちゃんがこれまでの作品をコピーして来てくれたので、みなでそれぞれの句の感想を言い合う。そ
こに奥の座敷から出て来た人達が私達を見てびっくり。皆カタカナ会社で共に働いていた。アハハハ。
夜―2 荒木町 「Deep」 ジントニック 2杯
明日ゴルフというI親びんをお送りしてから連衆の4人は2次会へ。あら?もう午前1時だわ。帰ろう。
________________________
4月 6日(木) 晴れ
朝 無し!
ちょっと二日酔気味であったが比較的早く起きて大忙しで今日も朝ご飯を抜いた。月曜以外ずっとだ。
昼 四谷三丁目 「東風汁緬本店 四谷3丁目支店」 素菜湯麺 800円+大盛り 100円、杏仁
豆腐 50円
郵便局で用を済ませ銀行へ。国民年金の支払いと旅行代金の申し込み金3件の振込み。国民年金を
一年分支払うことを「全納」と書くのだと思ったら「前納」なんだってさ。今日は1時からコクーン歌舞伎
なので、ランチは渋谷で食べようと思っていた。あそこの麺かあそこのカレーか?楽しみにしていたの
に、銀行出たところで空腹で倒れそうに。渋谷まで持たん。近くで素菜湯麺の大盛りを食べてしまった。
午後のお茶 渋谷 東急Bunka村隣の何とかというカフェ アイスコーヒー 250円
電車でもすぐなのに、タクシーに乗ってしまった。でも2000円かからないのだよね。早く着き過ぎたの
で、東急Bunka村隣でアイスコーヒーをチューっと飲む。3月は「東海道四谷怪談」の南番を観たが、
今日は串田和美さん新たな演出の「北番」。南番と北番ではお岩の勘三郎と民谷伊右衛門の橋之助
だ
夜 早稲田 「松下」 お任せコース(紫芋とタロ芋のミックススープ(温製)、大葉を巻いた稚鮎のク
ラッ
揚げ、平貝の酢味噌がけ 片栗の葉お浸し、千葉の太刀魚の漬け焼き鮨、初カツオのタタキ、白甘
鯛の
レ
マグロ山葵醤油、山独活の旨炊き、タラの芽のベーコン葛スープ、へしこ、愛媛の真鯛兜煮 牛蒡
と人参添え、合馬の竹の子と蕗煮、桜海老のかき揚げ丼、漬け物、赤出汁、竹の子卵丼、焼きマ
ンゴーのデザート、ビール、冷酒 「田酒」、「三千盛」の搾り立てなど7合 @2万1000円
「東海道四谷怪談」の南番では、お岩さんと小平の幽霊は余り活躍(?)せず、代わって鼠が縦横無尽
に走り回った。水を多用した北番に比して地味ではあるが、赤穂浪士忠臣蔵の前段のテーマが明確に
なった。最後の幕切れの演出は、串田さんのものの哀れと美学が見事に演出されていた。さてと、今晩
は久々に「松下」でご馳走を頂く。イトミママ特製のイカナゴを頂くので、その御礼にご馳走する約束。お
酒を飲む前に、胃にやさしいスープを先ずどうぞ、というのが松下流のスタートだ。大好きな稚鮎は大
葉に包まれ、細かなクラッカーの衣を纏って登場。うんまぁ!稚鮎は腸に若さを一番感じる。漬けの太
刀魚は香ばしく、その身の下にほんの小さなご飯が隠れていた。芸コマだねぇ。ハマグリ真丈の吸い物
には、今の時期だけという花山椒が若々しい辛みを仄かに伝えている。江戸前のキスは揚げ立てで旨
い。ひと口食べる度に、イトミとうんまぁ!を繰り返す。質より量のギリシャ帰りだから余計日本食の美し
さ、繊細さ、季節感を感じてしまうよ。山独活、タラの芽、竹の子、蕗なんか食べていると、つくづく日本
に生まれて良かったと思う。食事は、桜海老のかき揚げ丼。かき揚げがサクッと香ばしく旨いの何の。
これだけでも十二分に満足していたのに、ご主人がご飯2として竹の子卵丼を作って下さった。えぇー
食べられるかあなぁと言いながら2人ともペロリ。デザートは美味しいマンゴーを焼いて。嗚呼大満足。
___________________
4月 7日(金) 晴れたり曇ったり
朝 無し
今日も朝飯なし。旅行中の私に朝飯抜きなんて言ったら大暴れしてしまいそうだけど。昨夜帰宅してか
らギリシャでご一緒した方々に写真を送る準備をした。酔っ払って宛名書きしたので、今朝見たら文字
がのたくっていたが、ま、いいだろう。郵便局でドカンと投函、続いて銀行で旅行代金の支払いをする。
昼 東銀座 「宮城野」 関西風出汁のしっぽくうどん 990円、冷し汁粉(女性サービス)
演目を見て、2つパスすることにし、芝居見物前に「宮城野」で食事。この店には2種関西風の出汁を使
ったメニューがある。先月その1つを食べて鶏の脂が多いので、今日は別のものを注文しようと思って
いたら、同じしっぽくを頼んでしまった。アホや。が今日脂はそれほどでも無かった。女性特典の汁粉。
昼のお茶 東銀座 「暫」 アイスコーヒー 200円
夕方のお茶 新橋 何とかいう喫茶店 カフェオレ 550円
4月の歌舞伎座は、六世中村歌右衛門の5年祭。昼の部3つ目と4つ目を観る。「沓手鳥孤城落月」と
「関八州繋馬」。「沓手鳥孤城落月」は、大阪城落城時の淀君の乱心。橋之助&三田寛子の長男:国生
君が、裸武者石川銀八に扮して大暴れ。大きくなったねぇ。「関八州繋馬」では、玉太郎改め松江の襲
名披露とその子息玉太郎の初舞台もあり、歌右衛門の息子梅玉、魁春、菊五郎、時蔵、仁左衛門、吉
右衛門と豪華な顔ぶれ。役者なら誰でも初舞台があるが、5歳の玉太郎の手を引く吉右衛門の優しい
笑顔が印象的だった。歌舞伎座から新橋に移動して美容院。歌舞伎を観ている間に上の奥歯が痛くな
ったので、薬局で歯痛薬を求め、早速飲んだ。旅行出発前には、いろんな不具合が露見されるよなぁ。
夜−1 外神田 「花ぶさ」 お任せコース(山芋の千切りとかに味噌ソース、空豆、刺身:カツオ・鯛・
イ
物、ふぐの唐揚げ、竹の子ご飯、赤出汁、ぜんざい、ビール、冷酒 「月まる」 @1万400円
地下鉄で末広町へ。東京には数十年住んでいるが、初めて降りる駅だ。「花ぶさ」は創業40数年の店
で池波正太郎さんが愛した店でもある。ここでジュニア連句の花見宴会がある。東京では染井吉野は
ほぼ終わりだから、今日も宴会のみ。1年2ヶ月前「5人の会」の新年会の席上、反対したのにも関わら
ず連句を始めることになってしまった。初心者3人もいて大変だからと私反対したんだよ?で、やるなら
私は入らんからな、と宣言したのにいつのまにやら引き摺りこまれてしもた。このメンバーでも奇跡的に
16句進んだ。つまり半分来たということだ。とはいえ、宗匠と私以外は全員初心者なのにちっとも勉強
していないじゃんか。と、先輩としては苦言を呈す。連句の話以外は、世界の地理クイズとか、祭と盆踊
りクイズとか他愛も無い楽しい話。「花ぶさ」は料理のわりにあまり高くもなく座敷も借りられて良い店。
夜―2 荒木町 「よつやこくている」 ポテトサラダ、ジントニック 2杯
おとぼけMMとクワちゃんと3人で二次会に行く。末広町では店を知らんので荒木町までタクシーを飛
ばす。結構近いのだね。「よつやこくている」に入っていくと、食いしん坊Tがオケの仲間と飲んでいた。
___________________________
4月 8日(土) 曇ったり降ったり晴れたり
朝 無し
とうとう5日連続で朝飯ぬき。痩せるのかと期待したいがそうでもないみたい。たまにはこんななことも。
午前中のお茶 四谷三丁目 「風月堂」 アップルティー 525円
リンゴが浮んだアップルティー
N原先生と治療を終えたのが11時20分。乃木坂の歯科医の予約は12時半だ。ちょっと時間がある
ので「風月堂」でお茶。「フォション」のアップルティーをイメージしてオーダーすると、ホンモノのリンゴが
薄くスライスされて紅茶に浮んでいる。これが本来の食べ方かしら?店を出た途端に雨が降っているこ
とに気づく。雨が降るなぞ全く考えていなかったからびっくり。取りあえずはタクシーに乗って乃木坂に
移動。信号渡ってローソンで1026円の傘を購入。あれれー、イマドキワンタッチで無い傘買っちまった
ぞ。15メートル歩いて歯科医に行き出て来たら、お日様燦燦。傘は歯科医に寄付した。チェって感じ。
昼 赤坂 「成都酒家」 酸辣湯麺 1155円
歯科医では、旅行に備えて強烈な薬と普通の薬の2種貰って来た。こんな時はやっぱ柔かいものだよ
なーと目指す中華屋に行くと、潰れたのか門には板が打ち付けてあった。じゃ、フォーにしましょと歩い
ているうちに、目に止まった「成都」の文字。麻辣好きな人間は四川省の地名には敏感なのだよ。入っ
てみよう。まるでドイツのビヤレストランのような造りで、ジャズのピアノが流れている。帰る時聞いたら
40年以上前に店をオープンした時からこの造りだったんだって。酸辣湯麺はフツーの味だが高いなぁ。
午後のお茶 赤坂 「エクセルシオール」 アイスコーヒー 250円
夜 家食 肉豆腐、「松下」の焼き鮭、マカロニサラダ、イトミママ特製イカナゴの釘煮、ネギ納豆、春キ
ャベツと豆腐の味噌汁、ご飯、熊本のデコポン
帰宅してから、集中して旅支度。洗濯もする。パクパク日記も熱心に作成。旅と旅の間が短いと、エラク
忙しい。なーんて言って、この1週間も花見だ、芝居だ、宴会だと遊んでばかりいたクセにねぇ。夜も真
面目に食事を作る。料理を並べてみて「おかず多過ぎか?」って。「松下」から頂いた鮭も旨い。無酒日
________________________
4月 9日(日) 晴れ
朝 家食 鮭と白胡麻三つ葉ご飯、肉豆腐、マカロニサラダ、イトミママ特製イカナゴの山椒煮、味噌汁、
熊本のデコポン
今日も忙しいので早めに起床。朝食抜き続けて痩せてもイケナイのでしっかり食べる。鮭の切り身をほ
ぐして、白胡麻、糸三つ葉、小さなあられを温かいご飯と混ぜる。カリカリ、ふにゃふにゃと食感の違い
が美味しさを増す。あれれー、歯の具合がヘンだわ。取れた上の4本でも、一昨日から痛い上の奥歯
でもなく、上の前歯。どうするんだ!こんなに上の歯だけあっちゃこっちゃダメになっちゃってさ!!!
昼 新宿 「中村屋 オリーブパピオン」 インドカリー 1460円、ドリンクセット+189円
スーツケースの詰め込みを終了してから新宿へ。買いものがいくつかあるついで伊勢丹のフォーマル
ウェアのバーゲンに行ったら・・・・結果はいつものようになりました。配送を頼みました。6階では京都
の名店が勢ぞろいして美味しそうな売り場が並んでいたが、どこにも引っ掛からなかった。さて、前歯で
噛み切る必要がない柔かい料理って何だ?「中村屋」のインドカリーにしたが、チキンは骨を外し、細
かくしたから大丈夫と思って食べ出したら、思わぬ伏兵が。薬味の小さならっきょ。大好きだからどっさ
り皿に取ったのに噛めないのよー!エーン。こんな小さな丸いらっきょをナイフで切ることも、今さら薬
味入れに戻すわけにも行かず、残したご飯の下に忍び込ませ隠した。今後の私の食生活はどうなる!
夜 家食 牡蠣フライ リンゴおろしソースとマカロニサラダ、肉豆腐、イトミママ特製イカナゴの山椒煮、
味噌雑炊
午後6時、運送会社の人がスーツケースを取りに来た。昨年からの旅行は、いつも前日には預けるこ
とにしている。以前は、出発ギリギリになって大急ぎで荷作りしていたから、前日や前々日にスーツケ
ースを預けるなんて考えもよらなんだ。こうして手ぶらで成田へと言いたいが、リュックとかカメラケース
とか、でっかいバッグとかたくさん担いでいくのだけどね。「中村屋」で小さならっきょを食べられなかっ
たというショックは夕食にも及び、夕食なのに味噌雑炊を作った。いつもはさらっとしたのが好きだけど
今日はとろとろに煮込んだ。情けない。おかずは牡蠣ふりゃあ。箸で半分に割って・・。えーん。無酒日
______________________
【今週の振り返り】
ギリシャから帰って来た3月31日は、仕事生活から足を洗った日である。あれから1年。イヤなことは
しないと決めた生活だから楽しくてアッという間に過ぎたような気もするし、旅や芝居に明け暮れて充実
していた日々は長くも感じる。辞めて3ヶ月位はいつでも笑っていて、眠っている時でさえ笑顔だったか
もしれない。会社や仕事から解放されて心の底から嬉しかった。それでも、全就学期間の2倍以上の
長い就労時代身につけた習慣や頭脳の働き方は、時としてひょいと顔を出す。平日も遊び暮らしてい
るのに、週末になると「休める」とホッとしたり、日曜日の夜には翌日の月曜日を重く感じる「サザエさ
ん」現象に襲われたり。その度に「もう会社には行かないのだよ。ずっと自由にしていていいのだよ」と
自分に囁きかける。良い年をして、学校の宿題するのを忘れて夜中にドキッとするのと同じようなもの
かもしれない。
昨年4月15日に出発したオランダとベルギーの旅は自由人夢子の最高の思い出になった。オランダ・
キューケンホフ公園に咲きほころぶの球根植物、チューリップ、水仙などの花々、レンブラント、ルーベ
ンス、ゴッホ、フェルメールの名画の数々、どこを撮っても絵葉書のようなベルギー・ブルージュの美しさ、
バケツいっぱい食べたムール貝やホワイトアスパラガス、買ったばかりのデジタル一眼レフのペンタ君
が大活躍をした。ご一緒になった方々との語らいも楽しく、毎晩飲んではお喋りが続いた。当初、偶数
月は海外、奇数月は国内と決めようとしていたが、自由な立場での海外旅行がこんなに楽しいのなら
と6月から毎月行くことにした。この1年訪ねた国を数えてみると21カ国!よくも行ったなぁと思いなが
らも、もっと行きたいとも思う。
この1年で新たな趣味になったのは写真撮影。買ったばかりのペンタ君を、新宿御苑で1時間練習し
ただけでオランダ&ベルギーに持って行くと、ド素人の私にも存外美しい写真が撮れたので欣喜雀躍し
た。一眼レフとほぼ同じ機能を持ちながら、デジタルだからすぐその場で撮った写真を確認できる。気
に入らないもの、失敗したものは消せばいい。その上、一眼レフ特有のシャッター音「カシャッ」が手に
も耳にも気持ちいい。もう撮るだけ撮っちゃおと、1回の旅で3千枚も4千枚もシャッターを押すことにな
ってしまった。トルコでは何と1万枚。これには我ながら呆れてしまったけどね。そんなに大量に撮影し
ても、デジタルだから整理は速い。食事用のピーちゃん、ホテル専用のテンちゃんと風景&人物用のペ
ンタ君と3台持参するが、使うメモリーは3,4枚。一番小さなサイズで撮るからね。パソコンと繋いでよ
そ見しているうちに、ちゃんと収納される。大変なのは、パクパクで使用する写真、ご一緒した方にプリ
ントして差し上げる写真、自信作を大きく引き伸ばす写真を選ぶのには、数時間を要する。しかし、これ
も楽しい作業ではある。リビングには、4ッ切サイズに引き伸ばされた各国の写真がズラリと並んでい
る。何をしていても、ぼんやりそんな写真を見ていると、その国、旅のことを思い出す。
1年前、海外取材が増えて更新は不規則になるけど、その分旅日記やホテル日記をどんどん書くから
ね、なんてウソついてしまってスンマセン。ウソつくつもりは全く無かったのだが、結果的に忙しくて書く
時間は全く無かった。記憶はどんどん薄れていくから旅日記はもう書けないだろうと、その代わりパク
パク日記に旅日記の要素を入れることにしてお茶を濁しておるのですわ。全く仕事をしないのなら、ボ
ーっとする時間が増えるだろう、忙しさにかまけてやっていなかったことがやっと出来るのね、書棚に並
ぶ読んでいない本も読めるなぁ、映画は見倒すぞ、お教室に通って何かと学ぶとか、せっせとヘルスク
ラブに通って健康的なスリムなカラダになってしまうかも・・・・といった期待や思惑はことごとく外れた。
隠居や自由人がこんなに忙しいものとは意外であった。しかし、ヒマになりたければ、予定表の半分に
×をすれば済むこと。好奇心が薄れず、カラダが動くうちはせいぜい忙しく遊び回るつもりである。自由
人隠居2年目も楽しく忙しく!
せいぜいお楽しみ下さいましニャ
*
毎月の旅ですから、明日10日からまた出発です。真冬のコート必要?
次回の更新は4月25日頃かなぁ。歯に気をつけて行ってまいります。