パクパク日記6年4月2週

            旧ユーゴスラビアのスロヴェニア、クロアチアで流動食食べていまーす

スロヴェニア・ブレッド湖  アドリア海

4月 10日(月) 曇り

朝 家食 コロッケ、茹で卵、マカロニサラダ、味噌雑炊、ジャージーヨーグルト

  

昨夜アップしたばかりのパクパク日記4月1週を読んだら、またもや間違いだらけ。パン屋の「マミーブ

レッド」は「マザーブレッド」になっておるし、6日に観たコクーン歌舞伎の南番と北番の記述は逆になっ

とるし。(だから言っているだろ?書いたらすぐ読み直すの!アップしてからじゃなくて!)情けないね。

今日は出かける日だし、朝風呂入って朝食も何とか食べた。問題は歯医者に行く時間が無いことだ。

昼 無し!

旅の最後の準備をしていたら、歯医者に行くどころかお昼まで食べる時間が無くなった。一食くらい抜

いても大丈夫だけど、この何本もグラグラし始めた歯のまま旅に出るのが不安だ。でも仕方ないのか。 

夜−1 成田・成田日航ホテル 「ほかけ鮨」 つまみ、卵焼き、はだがり巻、ウニ握り、もずく酢、穴

      子、生ビール、冷酒「長命泉」×4本 @11330

  

  

成田空港の第二ターミナルで、両替や海外傷害保険に入る。明日の朝集合が早いからね。念のため。

このホテルは初めてだ。何度かエクセル東急に泊まってちょっと飽きたのでホテルを代えてみた。どの

レストランで夕食食べよっかなぁ。柔かいものじゃなくてはイカンのだ。で、鮨屋にした。つまみはともか

く、玉のみ、軍艦巻でないウニの握り、もずく酢、穴子と歯に優しいものばかり注文。ベテランの板長さ

んに「軍艦巻でないウニを注文したのはお二人目です」と言われた。「長命泉」は成田の地酒だそうだ。

夜―2 成田・成田日航ホテル 「サンセット・ラウンジ」 ジントニック 2杯 1680

もうかなり飲んだのに鮨屋を出たらラウンジがあったので、吸い込まれるように入ってカウンターに座る。

11階の窓から成田空港の夜景がキレイだ。ジントニック2杯。これで明日寝坊したらシャレにならん。

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4月 11日(火) 晴れ

朝 成田・成田日航ホテル 「セリーナ」 朝食ヴュッフェ

無事6時前に起きてシャワーを浴びる。今日は長い一日になるなぁ。1階の「セリーナ」の朝食レストラ

ンは大混雑。ふーん料理は結構充実しているのね。特に美味しくもないけど。柔かいものだけ食べる。 

昼 オーストリア航空 成田=ウィーン ビジネスクラス機内食 和食コース+ クリームスープ

  

  

今回のグループは23名。うち男性1名!!!女性優位はいつものことだが、ご夫婦1組にあとは全

女性なのである。この旅行はどうなるんだ?いつも機内食はマズイと文句を書いている私だが、オー

ストリア航空はかなりレベルが高い。和食のコースをお願いしたが、最初の料理からして居酒屋感覚。

いいじゃないの。しかしだ。私は二日酔で酒は飲みたくないのだ。あぁ、酒がぐんぐん進みそうな料理が

いっぱいなのに残念じゃ。しかも、アルタリア航空では積んでいないジンだって、シングルモルトだって

一杯揃えているのにさ。和食コースを選んでも、洋食コースのスープは貰える。美味しくても歯がグラグ

ラで余り食べられないからね。嬉しいなぁ。客室乗務員のストッキングまですべて真赤なところは?だ

が、サービスも良くてこの航空会社がすっかり気に入ってしまった。スナックにチキンラーメン食べた。

軽食 オーストリア航空 成田=ウィーン ビジネスクラス機内食  ミニチキンラーメン、鮨

夜−1 オーストリア航空 成田=ウィーン ビジネスクラス機内食 

夜のお茶 ウィーン空港 カフェ ウィンナコーヒー 4,9ユーロ

12時間かけてウィーン到着。こっちではウィーンを「ヴィエンナ」って言うんだよ。ここからクラーゲンフ

ルト行きの飛行機に乗り換える。煙草を吸うために空港内のカフェでコーヒーを頼んだら、勝手にウィン

ナコーヒーを持って来た。4,9ユーロ700円近くする。私生クリーム嫌いなのだ。ムカッ。煙草2本吸う。

夜―2 オーストリア航空 ウィーン=クラーゲンフルト  ビジネスクラス機内食 

小さなプロペラ機に乗る。ビジネスって言っても前の方の席というだけでエコノミーと変わらん。その代

わり軽食がでる。それがビジネスクラスらしい。プリン少し。到着後バスでスロヴェニア国境を越える。

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4月 12日(水) スロヴェニア・ブレッド湖は晴れたり曇ったり

朝 スロヴェニア・ブレッド湖 「ゴルフホテル」 朝食ヴュッフェ

    自作の海苔鮭茶漬け

客室のベランダに出るとブレッド湖の静かな湖面が見える。空気は肌を射すように冷たい。ここブレッド

湖は、オーストリアから続くユリアン・アルプスが雪を頂いて聳え、スロヴェニアの最高峰トリグラウ山

2864m)も近い。寒いわけだ。朝食ヴュッフェでいくつか皿に取ってはみたがスクランブルエッグとヨー

グルトくらいしか食べられない。そうだ、昨日飛行機で貰って来た鮭のおにぎりでお茶漬け作ろうっと。

 スロヴェニア・ブレッド湖 「Villa Bled」 (野菜と特産カルストハムの前菜)、アスパラガスク

      リー ムスープ、川カマスのフィレ ポロ葱とマッシュポテト添え 人参ピューレがけ、ココナッツとパ

      イナッ プルのデザート

   

おじさんとお兄さんが漕ぐ2艘の船に分乗して湖の中に浮ぶブレッド島に渡る。無人の島だが、美しい

聖マリア教会が佇む。その後湖面から100メートルの崖の上に建つブレッド城まで行った。日本からい

きなり夜ブレッド湖に来て「これがスロヴェニアです!」という展開なのだが、「はぁ、確かに美しいです

が・・・・」という感じで未だリアルな感覚にならん。昼は豪華な「Villa Bled」で。旧ユーゴスラビアの建

国の父であったチトー大統領の元別荘だった建物で、現在はホテルになっている。(今週来週は出され

た料理は私が食べられるものは限られているため、食べなかった料理の写真は小さく掲載します)

野菜と特産カルストハムの前菜は全く歯が立たず、スープに喜ぶ。魚はフォークの背で飲み込めるま

で潰して食べるが、3分の1で降参。付け合せのマッシュポテトで助かる。これからずっとこうなの?!

夜 スロヴェニア・ブレッド湖 「ゴルフホテル」 夕食ヴュッフェ:スープ、マッシュポテト、ジェラート、

  ビ ール、白ワイン 

  

  

昼食後はフリータイムだった。今回のグループには、一眼レフカメラを持参した人が5人、植物全般、高

山植物に詳しい人が3人、山上りやハイキングが大好きな人も数名いて、湖を一周したり、珍しい花々

を探して長い散歩をしたりで有意義に過した由。私は何していたか?お腹空かして部屋で読書しており

ました。夜はホテルでヴュッフェ。いつもヴュッフェは嫌いなんだけど、歯がこうでは有り難いか。しかし

スープとポテト、ジェラートを食べたら食べるものが無くなった。食事が終わっても空腹。酒でも飲むか。

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4月 13日(木) スロヴェニア・ブレッド湖とリュブリアーナは晴れ

朝 スロヴェニア・ブレッド湖 「ゴルフホテル」 朝食ヴュッフェ:トマトジュース、スクランブルエッグ、

  カ ッテージチーズ、ヨーグルト2種、コーヒー

    パンは小さく千切ってコーヒーに浸す。あぁミジメーー!!!

昨夜、日本人のグループが到着したらしく、朝食会場は大混雑。ビニール袋にフルーツを詰め込んで

いる人たちがいて話白む。同じ日本人として恥ずかしいよ。満腹とは程遠い食事を済ませて、ブレッド

湖を後にする。スロヴェニアの首都リュブリァーナまで約1時間。首都と言っても人口は30万人に満た

ない。だって、スロヴェニアは四国よりちょっと大きい国土に200万人が住む小さな国なのだ。旧ユーゴ

スラビアでは一番に1991年独立し、小さい国ながら経済的には一番発展している。国歌の歌詞にもな

った詩人に因んだピレシェーレン広場、三本橋を通って市場へ。お墓に供える色とりどりの蝋燭入れが

鮮やかだ。キリスト教徒にとって重要なイースター(復活祭)が今週の日曜日であるからか、大聖堂辺り

には数え切れないほどの聖職者が揃って建物に入っていくのを見た。リュブリァーナだけでなく、国中

から集まっているようだ。大聖堂の近くにクリーム色の建物がありその一室に若きグスタフ・マーラーが

一年間住んでいたという表示と小さな胸像がある。そうか。好きな作曲家だけに嬉しい驚きであった。

スロヴェニアの首都リュブリァーナの町   若き日に1年住んだグスタフ・マーラーの胸像  

昼 スロヴェニア・ポストエナ 「Jamaホテル」 野菜スープ、パン、(サラダ)、(牛肉の狩人風 野菜ラ

イス添え)、ミートソースライス、 クレームシュタット

  

  

リュブリァーナからポストイナに向かう。スロヴェニアはカルスト地形で国内に約6千の鍾乳洞がある。

世界で一番大きな鍾乳洞はアメリカにあると聞いたが、このポストイナ鍾乳洞は、2番目か3番目らし

い。鍾乳洞見学の前にランチ。おぉスープだ。パンの真ん中だけ千切ってスープに入れて一緒に啜る。

肉はどうしても食べられないので、柔かいご飯にミートソースをかけたものを作ってくれた。これ、結構

イケル。デザートも美味しい。さて、見学だ。鍾乳洞は苦手だ。坂の上り下りはキツイし、暗いし、水が

ポタポタ落ちてくるし、寒いのに運動して汗かくし。そんなことでパスしたかったが、何となく皆と一緒にト

ロッコ列車に乗ってしまった。長い長いトロッコ列車で、かなりのスピードでぐんぐん暗い洞窟の中に入

っていく。カーブも多く、ディズニーランドの乗り物に負けないスリル感だ。10分程で到着し、クロアチア

語、英語、イタリア語、ドイツ語などのガイドのところに集合して見学する。デカイ!とんでもなくデカイ!

奥行きが25キロもあるそうよ。撮影禁止と聞いたのでカメラを置いてきてしまったが、各国の観光客は

バシャバシャとフラッシュ焚いて撮影しておる。ガイドも注意しない。どーなってるんだ!出口近くに類人

魚という洞窟独自の動物がいた。1年間何も食べずとも生きていられるそうな。私も大丈夫でしょうか?

夜 クロアチア・オパティア 「ミレニアムホテル」 夕食ヴュッフェ:2種のスープ、パン、ポテト、ツ

   ナ、ケ ーキ、ビール、白ワイン、赤ワイン

  

ポストエナを見学した後はクロアチア国境へ。スロヴェニアの滞在は2日で終わってしまい、今日からク

ロアチアを旅する。クロアチアの通貨はクーナ(KN)=約20円。国境で毎晩の飲み代両替する。今晩

から泊まるのはオパティアというアドリア海に面した小さな町。オーストリア=ハンガリー帝国時代から

王侯貴族が過したと言われる高級リゾート地で、「クロアチアのリヴィエラ」だってさ。5ッ星ホテルのミレ

ニアムホテルの中庭に出てみると、海がキラキラと太陽の光を反射していて、アドリア海に来たのだな

ぁと嬉しくなった。夕食はヴュッフェ。2種のスープにパンを浸し、潰したじゃが芋と柔かいケーキでおし

まい。その代わり、ビール、白ワイン、赤ワインの3点セットで栄養を補う。こんな食生活では痩せるわ。

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4月 14日(金) クロアチア・イストリア半島は快晴 

 クロアチア・オパティア 「ミレニアムホテル」 朝食ヴュッフェ:スクランブルエッグ、カッテージチー

ズ、鮭のムース、ケーキ、ミニクロワッサン、2種のヨーグルト、コーヒー

 ヨーグルトは重要な蛋白質に

   アドリア海はあくまでも静かだ           海辺の散歩道                宿泊したミレニアムホテル

5時45分起床。朝食を摂ってから散歩に出かける。アドリア海は潮の香りがしない。波もなく、静まりか

える。鏡のような海に朝陽が照り、海辺には気持ちの良い散歩道がある。犬と散歩する老婦人、ジョギ

ングするカップル、ベンチで朝陽を浴びている老人。まさに高級リゾート地の静かで美しい朝であった。

      プーラの円形劇場                   プーラの旧市街        クロアチア人のガイド:ディンカさんは新婚

今日はクロアチアのアドリア海最北端にあるイストリア半島を一周する。10年の工期をかけて完成した

5キロのトンネルを越えると景色が一変する。ここもカルスト地形で何となくイタリア・トスカーナ地方の

風景に似ているか。1時間半ほどで半島のほぼ先端のプーラの町へ。ここには、ローマ支配時代紀元

1世紀に建てられた収容人数2万5千人の世界で6番目に大きい円形劇場がある。ローマのコロッセオ

と同じで、当時は地下に奴隷の剣闘士や動物がいて、近隣から人々を集めては、ここで血生臭い殺し

合いをやらせていたのだろうな。この円形劇場は現在も現役で夏のシーズンに向けて舞台の工事が始

まっていた。セルギ門から旧市街に入り、アウグストゥス神殿や市庁舎を見学してレストランに向かう。

昼 クロアチア・プーラ 「Borghese」 (シーフードサラダ)、小海老のクリームスープ、パン、(シーフ

ードとマッシュルーム入りラビオリ)、(クレープ蜂蜜かけ)、コーヒー

  

  

クロアチアの旅はアドリア海地方が多い。ということは、食事はシーフードが多いということだ。日本の

ご婦人方はシーフードがお好きだから皆ニコニコ顔。私を除いて。イカと蛸のサラダなんて逆立ちしても

食べられん!ラビオリ固過ぎ、クレープもアカン。ということでスープにパンを浸して終了。痩せちゃう。

午後のおやつ クロアチア・ポレチェ ジェラート

  

世界遺産エウフラシウス教会とモザイク画        イタリアの婆ちゃんと            ジェラート屋の店先

プーラからバスで1時間のポレチェには、世界遺産のエウフラシウス教会がある。6世紀の教会で、ビ

ザンツ様式。中には見事な黄金のモザイク画と彫刻がある。教会の前でイタリア人の老人グループと

会ったのだが、その中のゴーインな婆ちゃんが、あなた達と一緒に写真を撮るのだと言ってきかない。

皆しぶしぶ彼女の指図に従ったのだった。右端の赤の婆ちゃんがそれ。フリータイムにジェラート屋さ

んに行く。コーンに入れて貰ったのが大失敗。ジェラートでさえ、前歯で食べられないのだよ。トホホだ。

 クロアチア・オパティア 「ミレニアムホテル」別館 ほうれん草とムール貝のスープ、パン、白

   身魚 のクリームソース ポテトと野菜添え、(サラダ)、レーズンパイ、ビール、白ワイン、赤ワイン

  

    結局食べたのはスープとじゃが芋だけ

当初、今晩もヴュッフェだったようなのだが、同じホテルで2晩続けてのヴュッフェは如何なものか、とい

うことで別館のセットメニューとなった。メイン料理4つからのチョイス。七面鳥ロースト、ポークカツ、ビ

ーフステーキ、イカフライなんて魅力的。でも、私はどーれも食べられん。で、魚にして貰った。隣の料

理をチラチラ見ながら、ポテトを飲み込む。ずーっとこんな食生活をしていると、体重30キロ台になる?

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4月 15日(土) クロアチア・プリトヴィッツェは晴れたり曇ったり

 クロアチア・オパティア 「ミレニアムホテル」 朝食ヴュッフェ

5時半起床。海外にくると、夕食が終わって部屋に帰るのが9時前後。持参のシングルモルトウィスキ

ーの水割りを飲みながら本を読んでいると10時半には眠くなる。で寝る。よって早起きをする循環に。 

昼 クロアチア・プリトヴィッツェ Licka Kuca」 スープ、パン、(サラダ)、(仔牛肉と仔羊肉の

   鉄板焼)、鱒のソティ ポテト添え、(揚げパン)、エスプレッソ

  

アドリア海とは一旦お別れして山間部に向かう。クロアチアには8つの国立公園があるが、その一つプ

リトヴィッツェ湖群国立公園に行くのだ。ここは16の湖と92の滝があって世界自然遺産に登録されてい

る。まずは腹ごしらえ。皆さんは薪で焼いた肉を召し上がっていたが、私は鱒。運ばれた皿を見て何か

変だなぁと思った。そうか、魚の頭が右側にあるわ。こっちの人は魚の向きなんて考えないのかなぁ。

じゃが芋、人参を潰して食べる。これから広い公園内を歩くので手荷物はなるべく少なくするのだよー。

  

  

歩き始めるといきなり目の前にプリトヴィッツェ川とコラナ川の合流地点に落差78メートルの滝が見え

て来た。左側に目を移すと、標高640メートルから150メートルまで段々畑のように湖が並ぶのが見え

る。湖と下の湖の間には、低い無数の滝が流れ落ちる。その上の板道を歩いて行く。水の色はエメラ

ルドグリーンだ。雪融け水に数日前の雨水が加わって水量は極めて多く、ところどころ板道の間から水

が勢いよく噴出している。そして滑り易い。ここで転んだら、イグアスの滝で転倒して肋骨骨折した身だ

から世間中の笑い者になるぞ。気をつけて歩かねば。いやーヒヤヒヤもんであったぞ。やれやれと思っ

たら、今度は上りの階段だ。汗だらだらで上り、この辺でオシマイだろうと見上げたら、あと三分の二も

あったのだ。ガッカリした。死ぬ思いで上った。あぁシンド。途中で帰ると言いたかったが、この公園の中

は熊、狐そしてヨーロッパで一番狼が多いと聞いて、仕方なく皆について行った。この公園も、クロアチ

アの独立時の内戦時セルビアの攻撃を受けて橋などの施設が壊された。一時セルビアの所有になり

「危機に瀕する世界自然遺産」になったこともある。しかし、今はクロアチアに戻り美しさを保っている。

 クロアチア・プリトヴィッツェ 「イェゼロホテル」 野菜スープ、パン、(サラダ、チキンソティ)、

   鱒のソ ティ ほうれん草とポテト添え、(フルーツポンチ)、ビール、白ワイン、赤ワイン

  

国立公園内にあるホテルに宿泊。各国から集まった観光客が大きなレストランで食事をする様はなか

なか壮観である。メインはチキンソティだったが、例によって私だけまた鱒。向きも頭が右だった。冷蔵

庫の無い客室で添乗員のK村さんに頼んでウィスキーを冷して貰う。窓を開けると滝の音が聞こえる。

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4月 16日(日) 今日はイースター 曇りのち雨のち晴れ

朝 クロアチア・プリトヴィッツェ 「イェゼロホテル」 朝食ヴュッフェ:スクランブルエッグ、蜂蜜ヨー

   グル ト、潰したバナナ、コーヒー

今日はイースター。朝食会場には、色とりどりの茹で卵が並んでいた。離乳食のような朝食を摂った。

昼 クロアチア・プロダリッツェ 「Zlatn Ribica」 (イースターの3点セット:生ハム・茹で卵・甘

   いパ ン)、魚介の盛り合わせ、蒸した貝、サラダ)、小海老のリゾット、ソルベ

   

  

山を下りて再びアドリア海沿岸地方に戻って来た。ここはダルメチア地方。犬のダルメシアンはここから

来ているという説も。プロダリッツェという海辺の町でランチ。「Zlatn Ribica」は金の魚の意とか。イー

スターの日は、生ハム・茹で卵・甘いパンの3点セットを食べるのが習慣とかで、レストランの隅にご自

由にどうぞ、と用意されていた。甘いパンだけちょっと貰う。魚介類の前菜が二皿も出たが、見るだけ。

サラダもダメ。え?メインはイカの丸ままのグリル?歯ぐらぐら夢子には最悪なので、小海老のリゾット

を作って貰った。これも噛めないので、少しずつ飲み込む。ソルベはウォッカ・シャンペン入りでとても旨

い。皆も美味しい、美味しいと飲み干したが、アルコールに弱い人たちは真赤な顔でふらついていた。

  

    世界遺産の聖ヤコブ教会                    藤の花が真っ盛り                絵になる街角

クロアチアのアドリア沿岸の真ん中辺りにあるシベニクには世界遺産に登録されている聖ヤコブ大聖

堂がある。ゴシック様式とルネサンス様式が混ざった聖堂で内部は撮影禁止。ライオンの上にアダムと

イブの彫刻があった。15世紀から300年程イタリア、ベネツィア王国の支配下にあったシベニクだから

街並みもそんな風。小路に猫や犬の餌入れがあり微笑ましい。藤の花が見事に咲きほころんでいた。

  

    15メートルの橋を渡るとトロギール               聖ロブロ大聖堂内部             美しい海と街

世界遺産のハシゴで古都トロギールに行く。チオヴォ島という名前からして小さな島全体が城塞に囲ま

れているトロギール。本土から島まではたった15メートルの橋を渡るだけ。クロアチアを代表する教会

聖ロブロ大聖堂を見学。プリトヴィッツェ公園を出た頃には雨が降っていたが、すっかり晴れて美しい。

夜 クロアチア・スプリット・ホテルマリヤン トマトスープ、パン、(サラダ)魚のソティ、プリン、ビール、

白ワイン、赤ワイン

  

午後7時前スプリット到着。外観だけ見たら、泊まることを躊躇うようなホテルマリヤンに今日から2

もするんだよー。旧ユーゴスラビアが共産主義時代に建造されたホテルとか。内部はリニューアルされ

ているから外観程ヒドクはないが、ドライヤーも無いし、ウームというホテルだ。レストランはチョイスメニ

ュー。いくつかあるのに、殆どの人がトマトスープと魚を所望。プリンのデザートがあって助かったなぁ。

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【今週の振り返り】

もうすぐドイツでサッカーのワールドカップが始まる。前回の日本・韓国共同開催のW杯はイヨーな盛り

上がりだったが、今回はどうよ、って感じ。でも私はチャウよ。しっかり手を打っておる。日本はブラジル、

クロアチア、オーストラリアとの予選組に入った。先ず、31日にわざわざブラジルのリオデジャネイロ

のマラカナンスタジアムまで行って「負けんからな!」と言って来た。何せ前回優勝国のブラジルなので

「勝つからな!」とはちょっと言えんかった。オーストラリアは手が回らないので、アメフットチームメンバ

ーに依頼し、100名以上で「勝つからな!」と言って来て貰った。そして、最後の国に「勝つからな!」と

言うためにクロアチアまで来た。やっぱり、実際に対戦国に行ってガン飛ばさないとさ、効果は上がらな

いのではと思ってね。

と言うのは、大袈裟だが5%はホントだ。

旧ユーゴスラビアのこと、そしてその解体に伴なう未だ記憶が生々しい悲劇については来週書くとして

今週はクロアチアのことについて触れたい。クロアチアという国名は、クロアチアではフルヴァツカ。国

土は九州の1、5倍程で、地図をジッと見ていると、右を向いた長い顔の「龍のおとし子」のようにも見え

る。顔部分は、ハンガリー、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナに接するスラボニア地方、頭部分は首

都サブレブを含んだ中央地方、背ビレ辺りがスロヴェニアとアドリア海に囲まれたイストリア地方、腹か

ら足までは足元にあのドブロクニクを抱えた細長いダルマニア地方。島の数は1185。アドリア島を見て

いるとあちこち島だらけである。人口は約450万人、クロアチア人が約90%、セルビア人が約5%、カ

トリック信者が88%と圧倒的に多い。スロヴェニアに次いで旧ユーゴスラビア諸国の中では豊かな国で

この5年間のGDPは順調に成長を続けている。

こんなものを読んでも、あぁそうかい、でどんな国なんだい?って思うでしょ?それではわかりやすくね。

格闘技が好きな人なら誰でも知っているミルコ・クロコップがクロアチア出身だって知ってた?あぁ格闘

技は苦手ですか?じゃ、ネクタイはクロアチアから始まったという話はどう?何でも世界でネクタイとい

うのは英語圏と日本だけで、他の国では「クラーバタ」というらしいよ。クロアチアの、という意味。私も

初めて知りましたぞ。戦いや仕事で遠方に出掛けて行く男性に、女性がお守りとしてスカーフのような

布を首に巻いて送り出す習慣からクラーバタ=ネクタイは生まれたようだ。クロアチアの一番有名なネ

クタイメーカーは「クロアータ」といってあちこちに店がある。蝶ネクタイは1850年代、アスコットタイは

1870年代に開発されたとK村さんに教えて貰った。因みに日本人で初めてネクタイを絞めたのはジョ

ン万次郎だそうだ。犬のダルメシアンはダルマチア地方が発祥の地らしいということは既に書いた。で

は、万年筆とシャープペンを開発したのが、クロアチア人のペンカラ・スラヴォリュブということは知らん

よね。良いのか悪いのかはわからんが、魚雷を発明したのはルピス・イワン、金属製飛行機はシュワ

ルツ・ダヴィド、パラシュートはヴラチチ・ファウストだって。あぁ、指紋判別装置の発明は1858年生ま

れのヴチェティチ・イワンってのは?ノーベル化学賞を受賞している人も2人いるんだぁ。ゲゲッ!新大

陸発見者のマルコ・ポーロもクロアチアのコルチュラ島出身なのだぁ。こうして見ていくと、なかなか多

士済々のクロアチアなのだ。

内陸部は、首都ザグレブとプリトヴィッツェ国立公園にしか行かなかったが、アドリア海は素晴らしく美し

い。好天気だったせいもあろうが、潮や磯の香りがせず、波もほとんど無い。ベタ凪である。ぼんやり見

ていると湖かと思ってしまう程の静かな海だ。小さな船の航跡が長く残っていた。その海からの贈り物、

豊かな魚介類で彩られる料理は、海の対岸イタリアの影響を強く受けて、とても美味しい(らしい。ほと

んど食べられなかったのがグヤジーぞ!!)。真っ青なアドリア海と青い空をバックに、ズラリと揃った

ジェラートを食べ歩くクロアチアの人々。残念ながジェラートは歯に沁みる。

クロアチアの旅はスプリットの後、いよいよ「アドリア海の真珠」と絶賛されるドブロクニクへと進んで行く。

W杯では紅白の市松模様のユニフォームに負けるわけにはいかないが、クロアチアをどんどん好きに

なっていく夢子であった。そして食べられずに、どんどん痩せていく夢子でもR

           ま、皮下脂肪の備蓄があるから食べんでもOKニャア

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