東京オリンピックポスター パクパク日記７年５月３週
よぐおでんした。イーハトーブと亀倉雄策の世界っこさへ。
故亀倉雄策先生
東京オリンピックポスター
５月 １４日（月） 晴れ
朝 家食 夢子カレー丼、ピリ辛らっきょ、紅生姜、味噌汁、ネーブル、アロエヨーグルト
♪カレーの翌朝嬉しいな
カレーは作った日も翌日も楽しめるから嬉しい。目覚めた時「カレーがある」と思い出した時ニマニマし
てしまう。ネーブルも悪くは無いが、屋久島のたんかんや熊本のでこぽんに比べると甘味がタリンね。
昼 八王子 「パパ・ミラノ」 手打ちパスタランチ（サラダ、パン、自家製ミートボール入り手打ちタリ
アッ
午前中N原先生の治療院を終えてから、八王子に向かう。今週木曜日は母の祥月命日なのだが、仕
事があるので今日お墓参りに行くことにした。八王子は遠い。着いたら1時半を過ぎていた。ご飯、ご飯。
駅ビルの９階にある「パパ・ミラノ」で手打ちパスタランチ。やっぱりパスタは生麺の方が断然旨いね。お
墓までは更に遠く、タクシー往復して1万円近くかかる。年に１、2度しか墓参をしないのでお墓が荒れ
ていてご先祖様、両親に申し訳なく思った。風が強くお線香になかなか火がつかない。怒っているなぁ。
夜 家食 そうめん、薬味（きゅうり、油揚げ、茗荷、大葉、ネギ、おろし生姜）、野菜かき揚げ半分、胡
麻だれ、醤油だれ
帰宅すると6時過ぎ。お墓参りも半日かかる。姪のカオルがちょっと寄ってくれた。5人家族だった頃、
夏の定番そうめんの夕飯にしよう。母はいつも、じゃが芋、さつま芋、カボチャ、隠元豆、牛蒡と人参、
茄子、かき揚げなど精進揚げをどっさり揚げてくれたっけ。私は天麩羅揚げるのはイヤだけど。無酒日
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５月 １５日（火） 曇り 雷雨 晴れ
朝 家食 夢子カレー丼、ピリ辛らっきょ、ぶっかけそうめん、味噌汁、ネーブル
朝風呂に入る前に恐る恐る体重計に乗ってみた。ヒエーーッ！ウッソー！な、なんと３キロ増。4月中旬
から珍しく「健康食」なんてのをやっていた。だが、連休中にホテルオークラで美食に酔い、中国旅行で
一日三食食べまくった結果は、やっぱりこうか・・・・。薄々は感じていたんだけどね。だいたい靴がキツ
クなるってフツーじゃないでしょ。すっかり意気消沈した私は朝食にヤケ喰いしたのであった。阿呆か。
昼 無し！
銀行に呼び出されて歌舞伎座の一部は見逃す。11時過ぎには雷が鳴り、早くも雨が振り出した。二部
の開演時間が迫っていたので昼食は無し。5月の歌舞伎座は「團菊祭」。團十郎の弁慶、菊五郎の富
樫、梅玉の義経の「勧進帳」。先日テレビでパリオペラ座公演の「勧進帳」を観たばかりだが、この芝居
は何度観てもいい。第一地唄が素晴らしい。思わず膝で調子を取りながら口三味線してしまいそう。ふ
と気がつくと、３つ隣のおばあさんは足を組んだ着物姿で、全部一緒に唄っている。しかも台詞も言うか
ら気になって仕方ない。当世團十郎も若い頃は活舌に問題があってモタモタしていたが、最近は風格
みたいなものも出て来た。次は若手による「与話情浮名横櫛」（よわなさけうきよのよこぐし）。切り傷だ
らけの与三郎が「お富さん、いやさお富、久しぶりだなぁ」っていうアレよ。与三郎に海老蔵、お富に菊
之助。4年前に与三郎：仁左衛門、お富：玉三郎、蝙蝠安：勘三郎という最高の配役の舞台を観た。あ
まりにハマッテいて、背中がゾクゾクしたのを覚えている。比べては気の毒だが、若手に十年は必要。
夕方のお茶 銀座 「プロント」 ドーナッツ半分、コーヒー
最初の「泥棒と若殿」を見逃したが、最後の「女伊達」もパスした。歌舞伎座を出ると雨止みお天気に。
夜―１ 大塚 「なべ家」 前菜：貝柱の酢の物・江戸前玉子焼き・うるめ鰯丸干し、五月汁、カツオ
のタ
こ
今晩は、カタカナ会社時代お世話になった取引先のK谷さんと会食。ご馳走するから美味しい店を予
約して、と理想的なことをいつも仰ってくれる。「じゃ、なべ家」と予約させて貰った。6時待ち合わせだが
5時40分には到着。良かった、私の方が先だわ。1年半ぶりだろうか。「なべ家」は、江戸前料理で有
名な店。この店出身の方々もあちこちで活躍されている。料理は、季節ごとに変わり、5月は木曾川の
川鱒。来月から鮎が始まり、夏は鮑、秋の松茸・鯖、そして冬はふぐと蓬莱鍋、4月ねぎま鍋というライ
ンナップである。前菜の中の江戸前玉子焼き。酒出汁で甘辛く味付けられた玉子はしっとりして絶品。
初めて食べる川鱒も遠火でじっくり焼き上げられ上品であるな。その川鱒を混ぜ込んだ川鱒飯もとても
美味しい。一見地味な料理に見えるが、江戸の味を伝える基調なお店であるのだ。ご馳走さまでした。
夜―２ 大塚 「SAM」 ジントニック ２杯
「なべ家」に隣接したバー「SAM」。娘婿さんがやっている。共通の趣味の海外旅行話で盛り上がる。
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５月 １６日（水） 晴れ
朝 家食 「なべ家」の江戸前玉子焼き、納豆ご飯、もずく酢、ひぃふぅ味噌汁、アロエヨーグルト
風呂の前に体重を測ると、昨日より１キロ減。ふふふ。朝ヤケ喰いしたが、「ダム決壊日」だったので減
ったんだな。朝から尾篭な話で恐縮だが、時々チョー頻尿になる日がある。6時間で５回もトイレに行っ
ちゃう。摂取する量より排出する水分が多い。つまり体内に溜まった不要な水分を出す日らしいのだ。
このダム決壊日の後１キロは減る。リクツで言えば3日に１度あれば月１０キロ減、２日に1度なら１５
キロ減になるハズだが、現実はそうはならない。良い気分になって、「なべ家」の江戸前玉子焼きをガブ
リ。今のところ酒出汁で焼いた江戸前のこの玉子焼きが日本で一番美味しいと思っている。まいうー。
昼 四谷 「広東料理 嘉賓」労麺（牡蠣油和えそば） 8００円、水餃子 400円、杏仁豆腐（サービス）
時々ムショーに食べたくなる「嘉賓」の労麺。みじん切りのネギ以外具の無い焼そばなのだが、これが
昔から好きでしてね。焼そばだからもちろん汁けもないし具も無い。急いで食べるとモサモサして喉に
ひっかかりそうになる。このままでは窒息するかもという陶酔感がたまらん。代々木の整体の後、労麺
求めて四谷に。お粥と小さな労麺のセットもあるが、私はいつも単品で頼む。たくさん食べられるから。
夜 赤坂 「タートヴァン」 自家製フォアグラ メルバトースト添え（小） 500円、冷製ほたて貝のタルタ
ル（小） 800円、ジャーマンポテト 1200円、キャベツとチョリソ 1200円、ビール（小） ２本、モヒ
ート、レジェンド オブ キューバラム プレ1962年、ジントニック
もう随分前のことになるが、ケンイチさんと「タートヴァン」で飲んでいる時、キューバのラムの話になっ
た。マスターが「それではこれを１杯飲んでみて」とだされたのがハバナクラブ１５年だった。2人で何て
旨いの！と大絶賛。話のなりゆきでケンイチさんとマスターにキューバでラムを買って来る約束をした。
他からも頼まれたので、キューバから４本のラムをTシャツやズボンに包んで苦労して買って来た。そ
れをお渡しするのが今晩の目的だ。ところが、ケンイチさん今週月曜日にめでたく○○に達したと聞き
途中からそのお祝いも兼ねることに。お互い物忘れが激しく、あれはベートヴェンでしょ？ええ？モーツ
アルトだっけ？余りのアルツぶりにマスターも苦笑。そうそうマスターからラムのお礼にと、モヒートとキ
ューバ革命前のお酒レジェンドオブキューバラムをご馳走になった。チェ・ゲバラが生きていた時の酒。
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５月 １７日（木） 時々強く降る雨 午後から晴れ 母の命日
朝 家食 玉子とツナのトーストサンド、コーンスープ、ネーブル、アロエヨーグルト
ちっちゃいサンドイッチ
サビシー！
風呂前に今日も計量。おぉ！また１キロ減だぁ。この２日間は１日１キロのペースで体重が減っている。
１ヶ月後は３０キロ減だぁ！！ってわけにはいかないだろう。月２時間のパートをやっているが、今月は
その日が２回もある。来月株主総会なるものがあるので、臨時の会議があるんだってさ。雨の中出発。
昼 新橋 「末げん」 かま定食（大盛り） 1050円＋105円
会議は1時間ちょっとで終わった。ならば新橋の皮膚科に行こう。もう１ヵ月以上前から、両腕、両脚が
痒くて困っていたのだ。掻いてはアカンと思っていても、寝ている時はガリガリ掻いて血だらけになる。
薬を2種類貰う。今朝食べたサンドイッチが余りに小さく、空腹で倒れそうだ。で、つい「大盛り」って注
文してしまったぞ。「末げん」にはいつも時分どきを外して来るが、12時ちょっと過ぎに着くと長蛇の行
列があった。大盛りを食べる時は両腕を肩と並行になる位上げて、グワシグワシと食べるのが正しい。
午後のおやつ 老街「皇品」の黒胡麻のお菓子、黒胡椒せんべい、静岡の新茶
このお茶請けは最強コンビ
昼大盛り食べて、おやつも食べるんですかい？はい、お腹が空きましてね。ねっとり甘い胡麻と辛さ。
夜 「鮨処 某」 お任せつまみ（生湯葉刺身、こち、〆鯖と炙り、ヒラマサ、活〆鯵、紀州と豊後
水道
３，２合
オジョーが仕事帰りに我が家に来た。「なべ家」の玉子焼きを半分受け取りに。今日は母の祥月命日な
ので禁酒×精進料理の予定であった。しかし、母が夢枕に立って「お墓参りにも来てくれたから好きな
ものを食べてお酒の飲んでいいよ」と言ってくれた。じゃ、鮨屋。アハハハ。店のご主人の意向で店名
は「某」に。メールを下さる方がお嬢さんと見えたり、南極でご一緒だったＯ田カメラマンが乱入したり。
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５月 １８日（金） 晴れ のち曇り
朝 家食 お稲荷さん、「なべ家」の江戸前玉子焼き、もずく酢、ひぃふぅ味噌汁、グレープフルーツ、
ア
ズシンとあった「なべ家」の玉子焼きも、昨夜いとみが残りの半分を持って行った。明日の分でオシマイ
だなぁ。3000円の玉子焼きは高いと思うが食べでがあった。大好物のお稲荷さんと頂くと更に旨いぞ。
銀行の通帳を無くした。また無くしもの？自慢じゃないが、これまでの人生で無くしたものなんか山のよ
うにある。しかも法人用の通帳が見つからないのだ。数日探したが諦めて再発行の手続きに行く。事前
に電話で必要なものを聞いていたのに、それは個人用通帳のことで法人通帳は他にいろいろ必要と出
直しを迫られた。ちゃんと説明しろよ！ったく。それは来週やることにして、タクシーでヘルスクラブへ。
昼 早稲田 「モスバーガー」 ロース勝つバーガー、オニオンリング、サラダ、アイスコーヒー 計850
円
また1キロ痩せたぞ！
ヘルスクラブに行ったのは年会費を払うため。でもせっかく来たのだから、ちょっと運動もすっか。プー
ルで激しい水中歩行40分。汗ダラダラ。風呂上りに体重を計ってみると、な、な、何とまたもや１キロ
減！！この調子だとホントに１ヶ月後30キロ減だなぁ。運動後は「モスバーガー」で遅いランチ。あらら、
夢子さん、ロースカツバーガーですかい？そんなもの食べていいの？いいのです。明日アメフットチー
ムは交流試合がある。でも私は東北に行くので応援に行けないのだ。よって勝つバーガーなんだよ。
夜−１ 荒木町 「京料理 八平」 付き出し：青豆の出汁漬け、（明石の鯛のお造り 3500円）、浅利
の百合根饅頭 1700円、ぐじ（甘鯛）のお頭焼き 2800円、このわた茶碗蒸し 1500円、鰯の梅
煮 700円、ワラビと花山椒のきんぴら 800円、（万願寺唐辛子の焼き浸し 800円）、冷し素麺
900円、漬け物、（ぐじ茶漬け 1500円）生ビール、冷酒 「磯自慢」（静岡）×３合 ＠1万2500円
（ ）はＡ先生だけが食べたもの
このマンションに引っ越して3年２ヶ月が過ぎた。天井の電灯がポチポチと切れて行く。リビングの電灯
の数を数えたら20個以上あるではないか。これから切れるかもしれないから、予備を含めてドッサリ電
灯を買いに行った。5時半、A先生の久々の授業。海外パクパクのインデックスコーナーを作るためと、
パソコンデータの整理をお願いした。無事終えて7時から京料理の「八平」へ。「やへい」と読む。今まで
４，５回予約の電話をしていたのだが、いつも満席だった。コースもあるが、今日はアラカルトにしよう。
どれも美味しい料理だったが、このわたの茶碗蒸しは絶品。鰯の梅煮だけでご飯３杯は行けそうだよ。
夜―２ 荒木町 「Deep」 ジントニック ２杯 1000円
2軒目の「Ｄｅｅｐ」に行くと、まだハッピータイム（８時から9時）だった。だからオール１杯500円なのだ。
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５月 １９日（土） 東京は午前中雨 岩手県も雨
朝 家食 ゼータク「なべ家」の江戸前玉子焼きトースト、ワカメスープ、グレーフフルーツ、アロエヨ
ーグ
なんてゼータクな・・・・
朝は曇っていたが、パラパラと雨が降り出した。最近私が出かけるっていうと雨が降るのはどーしたわ
けか。今日から３日留守にするので、冷蔵庫の整理朝食。「なべ家」の玉子焼きがもう１回分残ってい
る。これを今朝はトーストに挟んで食べようというのが計画だ。果たしてお味は？う、うんまい！出かけ
る前に中国・黄山の写真をご一緒した方々に送る。重さを自分で測れば郵便局に行かずに済むのね。
昼 東北新幹線にて 駅弁 「深川めし」、お茶
まずい・・・・・
地方に行けば、それなりに美味しい駅弁があるのに、東京駅で売っている駅弁はどうしたことかどれも
旨くない。その中でもマシかと買った深川めしだが、これもダメだった。八戸行きの新幹線に乗ると3月
からＪＲ東日本が全面的に禁煙したのを思い出す。慌ててホームの喫煙室へ。新幹線不便になった。
夜―１ 安比・安比グランドホテル パーティにて 岩手牛の握り鮨、はらこ飯、盛岡冷麺×２杯、白金
豚の酢豚、とろろ蕎麦、ビール ＠会費５千円
「亀倉雄策没後十年記念展ｉｎ安比」ポスター 亀倉氏がデザインした各社の社章 1983年ヒロシマアピールズのポスター
盛岡から車で1時間程のホテル安比グランドで、昨日１８日から6月3日まで 「亀倉雄策没後十年記
念展ｉｎ安比」が開催されている。今晩7時からオープニングパーティがあり、それに出席するためにこ
こまで来た。グラフィックデザイナーの草分け的な亀倉氏だったから、デザイン界の重鎮・お歴々がズラ
リとお揃いだ。ホテルのあちこちには先生の残された作品が展示され、地元盛岡からも美術を学ぶ学
生達も大勢見学に来ている。東京オリンピックのポスター（表紙写真）など、今見てもシャープで斬新で
40年以上昔の作品とは思えない。7時パーティが始まった。空腹なので、挨拶は短めにお願いしまっ
せ・・・・30分経過・・・・45分経過・・・どこかで若者が倒れた・・・・60分後、ようやく挨拶終わり、献杯。
屋台の前に陣取っていたから回れ右して早速ガッツク。すぐお腹の足しになる岩手牛の握り鮨、はらこ
飯、盛岡冷麺×２杯、白金豚の酢豚、とろろ蕎麦とほとんど炭水化物ばかり。30分で満腹になったぞ。
夜―２ 安比・安比グランドホテル「BARポー」 かわきもの、ジントニック ４杯 @3000円
1時間半立ちっぱなしで膝が痛い。満腹になったら、次は酒だ。Ｈ斗社のＨ本さん、Ｂちゃん、クサちゃ
んを誘ってバーへ。昔はここでよく飲んだっけな。Ｉバちゃんも加わって先生の思い出話に花が咲いた。
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5月 ２０日（日） 岩手県は曇り 午後から快晴
朝 安比・安比グランドホテル 「七時雨」 和朝食セット 1575円、ブルーベリージュース 315円
東京から見えた多くの方々は早起きしてゴルフに行かれるようだ。私は起きて先ずは温泉。ひとっ風呂
浴びてから「七時雨」へ。ここの和朝食セットは1575円で料理の数はそれほど多くない。しかし、湯豆
腐、納豆、サラダ、梅干し、漬け物、野菜雑炊などヴュッフェスタイルで選べるからボリュームがある。
午前のお茶 盛岡・材木町 「可否館」 ブレンドコーヒー 380円
光原社などがある盛岡の材木町は亀倉先生が好きだった街 光原社の中庭のコーヒー館 北上川の正面には岩手山
ホテルの車で安比高原駅まで送って貰い、花輪線に乗る。無人駅だから切符は電車の中で買う。車窓
から田植えの風景が見える。３つ位先の駅で、知人のＯ倉さんが隣の車両に乗られるのを発見。私は
あちこちでよくバッタリ会う人間だが、花輪線でも会っちゃうんだな。やがて花輪線は「いわて銀河鉄道」
と名前を変える。約1時間で盛岡着。亀倉先生がお好きだった材木町に行く。この街にある光原社は
今は民芸店になっているが、その昔は宮沢賢治の「注文の多い料理店」を発行した出版社だ。中庭に
「可否館」という名の喫茶店があり美味しいコーヒーを出す。北上川を眺め、気持ちの良い風が吹く。
昼 盛岡 盛岡じゃじゃ麺 「Hｏｔ ｊａｊａ」 盛岡じゃじゃ麺（大） 580円、チータンタン ＋100円
その昔、盛岡といえばわんこ蕎麦で知られていた。そして盛岡冷麺が有名になり、それに加えて地元で
は盛岡じゃじゃ麺が人気。一番旨い県庁近くの「白龍」に行こうと思ったら日曜日は定休だった。そこで
散歩のついでに、駅の近くの「Hｏｔ ｊａｊａ」へ。じゃじゃ麺の食べ方は、うどん玉を大、中、小から選ぶ。
肉味噌、きゅうりなどが乗ったじゃじゃ麺に好みで酢やおろしニンニク、ラー油などで味付けをしてかき
回す。盛大に。食べ終わったら、生卵を割り入れ、スープを注いで貰う。テーブルの肉味噌や塩。胡椒
などで味を整えて飲み干す。このスープはチータンタンと言う。これが正式な食べ方なのであるぞよ。
夜 花巻南温泉郷・大沢温泉 「山水閣」 夕食セット（前菜：山菜盛り合わせ、若布豆腐と焼き鱒
の吸
立て、三陸貝サラダ トマトドレッシング、酢の物、鰈と雲丹の長芋天豆焼き 骨煎餅と焼き姫竹添
え、止
新幹線で隣の新花巻まで行く。切れた雲間から太陽がサッと光が射した。それからは見事な五月晴れ
となる。送迎バスを待つのも面倒なので、タクシーで大沢温泉へ。途中から「花巻南温泉郷へようこそ」
という門をくぐると、あるわあるわ温泉が。バスの停留所ごとに１つづつ温泉があるのだ。６つ目位に大
沢温泉があった。旧館の菊水館、豊沢川を挟んで自炊部、それに本館の山水閣。今晩泊まるのは山
水閣だ。温泉は５つあるが、半露天の豊沢の湯と山水の湯に入る。湯の中でカラダを触るとオブラート
に包まれているような柔らかなお湯。夕食は部屋食。テレビ観ながら笑っていたら妙に満腹になった。
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【今週の振り返り】
1997年の5月１１日、亀倉雄策さんが亡くなった。スキーの名手でもあられた先生が、珍しくスキー場
で転んでケガをされ聖路加病院に入院されていたが、近く退院されると伺っていたので、我が耳を疑っ
た。密葬の席にも呼んで頂いたが、あの先生が亡くなるなんて信じられないと、頭が否定してきかない。
夜中に痰を喉に詰まらせて、窒息されたのだった。明日退院するという夜の出来事だった。その後大き
なホテルでお別れの会もあったが、私は相変わらず先生の死を受け入れられなかった。
それから十年の日々が過ぎた。節目の十年に岩手県の安比で記念展が開かれることになった。私が
亀倉先生を大好きだったことを知っているBちゃんが「行きましょうよ」と誘ってくれた。そう、十年も経っ
たのだから、自分の気持ちにも決着をつけなければいけないのだ。もちろん、今は先生が亡くなったこ
とは理解している。「メシ喰いに行こうよ」と電話はかかって来ないし、新しい作品を見せて貰うこともな
いし。でもギリギリのところで、本当に先生に「さようなら」を言っていない。
数多い作品を残された亀倉先生だが、記念展が開かれた安比も先生の作品の一つだ。余りに大きく、
広い作品。40歳を過ぎてから始められたスキーに夢中になった先生は、ヨーロッパのスキー場で冬を
過された。日本のスキーヤーが山小屋の３段ベッドに寝ている時、フランスやオーストリアの５つ星スキ
ーリゾートホテルで1ヵ月を過し、優雅なスキーを楽しむ術をご存知だった。豪快に長いゲレンデでスキ
ーを楽しんだ後の食事はラーメンではなくフルコースを、きちんとダークスーツに着替えての晩餐だ。食
後はダンスをし、バーでカクテルを楽しむようなスキーリゾート。亀倉先生は、安比をそんなスキー場に
仕立て上げたかった。スキーコースのデザインの注文も出せば、ホテルの外観の色、インテリア、ゴン
ドラやリフト乗り場の建物デザイン、看板のデザイン、コースター、アイスクリームのパッケージまで拘ら
れてデザインされた。たくさんあるレストランのネーミング、ロゴタイプだけでなく、料理にも注文をつけ
る。安比は隅々まで亀倉先生の作品なのだ。そんな大きな作品を、デザイン界の方々にも見て頂きた
いというのが今回の趣旨の一つでもあると言う。
私が先生の作品を初めて見たのは、東京オリンピックのポスターであった。若い頃だから、亀倉雄策の
作品だなんてことは知らない。ただ、シンプルなのに何てインパクトのある人の心を惹きつけるデザイン
なのだろうとカンドーした。その後、ＪＡＧＤＡ（社団法人日本グラフィックデザイナー協会）を立ち上げ、
初代会長としてデザイン界に君臨された。手がけた社章も多い。ＮＴＴ，ニコン、トステム、ＴＤＫ，ＤＩＣ，
フジテレビ、グッドデザイン、伝統工芸・・・・・。明治チョコレートのパッケージも先生の作品だ。記念展に
デザイン専門誌のタイトルの下書きがいくつか展示されていた。鉛筆書きが幾つも並んでいる。先生の
几帳面な仕事ぶりを伺わせるもので、覗いているうちに熱いものがこみ上げて来た。先生、ホントに死
んでしまったんですね。
同郷だと言うこともあり、亀倉先生は私のことをとても可愛がって下さった。大金持ちなのに、いつも「ご
馳走しろよ」と仰った。健啖家にして、タイヘンなグルメ。気取った高い店なのに味が悪いと「こうゆう店
はさぁ、客から高い金巻き上げてこんな不味い物食わせるんだよなー！！詐欺師みたいな店だぁ」と大
声で怒鳴る。そうなってはこちらの恥だから、店選びには頭を痛めた。満足されると、「うん、今日は旨
かった。で、次はいつご馳走してくれるの？」と仰る。困った先生だった。イタリアンと作曲家のサティが
お好きでジムノペディを愛された。今先生がお元気だったら、９２歳。「また飯ご馳走してよ。但し、柔か
いものじゃないとダメダゾー！」と仰るような気がする。さて、どこにお連れしようか。
記念展は6月3日まで？ 遠いけど見に行くかニャア
＊
「海外パクパクインデックス」を作成したのですが、どうゆうわけか
アップできないでおります。手順は正しいのにどうして・・・・・・
もうちょっと待っててねー。