パクパク日記8年4月1週

            さくら満開の東京から日光に行ったら、雪が降っていた・・・

東照宮・陽明門   三猿 

3月 31日(月) 雨 のち晴れ

朝 家食 「松下」の燻り鮭のゼータク炒飯、味噌汁、もずく酢、アロエヨーグルト、たんかん、黒烏龍茶

    ゼータク炒飯は旨いぞ!

昨夜、「松下」から帰って早速3月4週のパクパク作成&更新に取り掛かる。アップして、これでよし、と

チェックしてみると、な、な、何と画面が出て無い・・・・なんで?この後、3時間の悪戦苦闘。そのうち目

はしょぼしょぼ、頭にベッドがチラツキ、更新は諦めた。なんで、なんで?寝ている間も原因を考える。や

っぱり、ドライブの容量不足が問題なのだな、うん。「松下」から頂いて来た燻り鮭を使って、いつものよ

うにゼータクな炒飯をこさえる。脂が乗った鮭の塩加減と燻した香ばしさで、とんでもなく旨い炒飯とな

る。さて更新に再トライ。ドライブの中の収蔵写真ファイルをバカバカ消してと。やった!アップ成功!

昼 無し!

パクパク更新失敗のダメージがあって、食欲が無い。スゴイことだ!あつこちから「パクパク日記の最

新ページ、アップ出来ません!」のメールが相次ぎ、更に落ち込む。パソコンが腹一杯だと何度も言っ

ているのに、無理やり詰め込むから悪いのだとはわかっているのだけど。新しいPCは使いづらいし。

夕方のお茶 四谷駅構内 「ベッカーズ」 レーズンサンド、コーヒー @420円

明日の旅のために、切符を買いに四谷に行く。そんな行き方ないですよ、とか色々言われて時間がか

かる。後ろは大行列で時間かかることに大恐縮。それでもやっと買ってコーヒーブレイク。ほっとしたよ。

夜−1 大井町 「怡香園」 中華料理いろいろ、ビール、年代モノの紹興酒ロック

  

  

中国の日本法人の送別会に招かれた。今日の株主総会で、創業以来のC会長が退任されたが、私も

C会長とは12年の付き合い。香港グルメも教えて頂いたし、昨年のか○○きのお祝いには、素晴らし

いプレゼントをご用意頂いた。ホントーにお世話になりました。会社近くの怡香園」は、街の中華屋と

いう趣だが、どの料理も美味しい。中国式の「乾杯」が何度も行われ、飲み干した杯を見せ合う。宴半

ばに到着したナオキは、駆けつけ何杯とやらで、乾杯の嵐を浴びていた。会社の宴会なんて3年ぶりだ

ろうか。同社の取引先に勤務していたという私も、十分に楽しめる宴会であった。愛子さんもお元気で。

夜―2 荒木町 「よつやこくている」 ミックスピッツァ、ジントニック 2杯

乾杯の嵐でベロンベロンになったナオキとタクシーで四谷三丁目へ。明日早いのなら帰ってはどうかと

勧めるが、どうしてももう1杯!と言い張る。しかし、ほとんど役に立たないので、タクシーで送り返した。

ご主人の矢壁さんの姿が見えないので聞いてみると・・・何と亡くなっていた・・・2月22日のことだと言

う。今の家に引っ越すことにしたのは、矢壁さんの「荒木町が賑やかになっていいよ!」の言葉。合掌。

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4月 1日(火) 晴れ 凄い強風!  日光は雪が舞っていた・・・・

朝 家食 「松下」の燻り鮭のゼータク炒飯、ワカメスープ、オジョーママのイカナゴ釘煮、アロエヨーグ

ルト、でこぽん 

荒木町に引っ越すことを決めるには、3人の店主の言葉が大きかった。そのうちのお一人「よつやこく

ている」の矢壁さんが亡くなったと昨夜聞いて、朝起きても未だボーっとしている。引越しの数日後、自

転車に乗っている矢壁さんに会った。「あれ、ホントに引っ越して来たんだぁ」と笑った。その直後、大き

な病気で倒れられ、店は4ヶ月以上も閉めたきり。家族の助けで再開したものの、矢壁さんはゲッソリ

痩せていた。あぁ・・・。心は落ち込んでも、食欲に影響が出ないところが私の骨頂。ご馳走さまでした!

昼 東武鉄道の特急電車にて 駅弁 「神戸カツサンド」とコーヒー 900

  

       日光金谷ホテル 左側本館 右側別館               昭和10年に落成した別館の客室

日光に行くには浅草からでなくても、新宿や池袋からも行くことが出来ることを発見!だが、本当に行

けるのか心配で、5番ホームに着いたのは発車40分前。なのに、強風で列車は遅れると言う。結局は

KIOSKも撤退した寂しいホームで1時間以上も待った。下今市で特急から鈍行に乗り換え、日光に着

いたら何か空から舞っている・・・雪?タクシーの運転手さんに聞くと昨夜から降って積雪量は11センチ

だったと。途中まで車窓から満開の桜が見えたが、このヘンでは梅が咲いている。寒い土地柄だねぇ。

夜―1 日光 日光金谷ホテル 「ダイニングルーム」 特製日光虹鱒ディナーコース(日光湯葉と

      海老 のサラダ、パン、オニオングラタンスープ、日光虹鱒のソテー金谷風、季節のサラダ、デザート) 

9800円、生ビール(小) 577円、赤ワイン:バローロ レゼルヴァ カッシーナクッコ 1985 1万

8480円  

  

  

       落ち着きのあるダイニング         赤い絨毯が敷かれた2階        本館廊下には昔の写真が

今日から日光金谷ホテルに2泊する。日光金谷ホテルは、現存する日本で最古の西洋式ホテル。創業

1873年だ。クラッシックホテル大好きの私も、ここだけ宿泊していなかったのだよ。私の部屋は、昭

和天皇もヘレン・ケラーも泊まられた別館のコーナースィート。こうゆうホテル好きだなぁ。今夜の夕食

は洋食で本館2階のダイニングで頂く。肉も魚もコース、肉コース、魚コースの中で魚を選び、かつ虹鱒

の食べ方もチョイス。ホテル一番得意の金谷風ソースのソティを頂くことにした。コースは約1万円だが

倍の値段のバローロ飲んじゃおっと。大きな虹鱒は、甘しょっぱく味付けられていて、翌日の天麩羅を

甘辛く煮付ける、あの味に似ている。ホテル敷地で永田農法で栽培しているという野菜も旨かったよ。

夜―2 日光金谷ホテル 「バー デイサイト」 ジントニック 2杯 1848

    これ、明治時代のバカラです!美しかねぇ

食事の後は、1階のバーへ。「デイサイト」とは大谷石の意の由。本館の1階部分は昭和11年改装され

た。帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトが設計したと言われる暖炉でパチパチと薪が燃え、ほ

の暗い店内には、アストラッド・ジルベルトが物憂げに歌うボサノバが流れる。禁煙のレストランから解

放されて、ハイライトをスパーッと吸って使った灰皿は明治時代のものだって。驚いていると、「これは

明治時代のバカラです」と素晴らしいコップでチェイサーを出してくれた。居心地良いバーは長居必至。

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4月 2日(水) 日光は晴れ

 日光金谷ホテル 「ダイニングルーム」 和食膳 2887

  

昨夜はバーで予約を取って貰ってマッサージをお願いした。そのまま深い眠りに付くハズだったが、ひ

ょんなことで目が覚めてしまい、2時過ぎまで本を読んでいた。7時起床。朝ご飯は7時半から。和食を

所望する場合は、前夜の8時までに予約しないとイカン。したよ。昨日の雪はすっかり止んで、今日は

良いお天気だ。燦燦と朝日の射すダイニングの窓側で和食膳を頂く。湯葉は名物だからいつも出る。

午前のおやつ 日光東照宮参道 「宮庵」 抹茶アイスクリームとコーヒー 900円

             世界遺産の神橋     強飯式は42日?今日だ!!    これも世界遺産・日光山輪王寺

天気はいいし、東照宮の近くに泊まっているのだし、ここは観光に行かねば罰が当るな、ということで9

時半過ぎホテルを出る。坂を下って行くと板垣退助の銅像。なんでここに?大政奉還後、劣勢になった

大鳥圭介率いる旧幕臣達が「家康公が眠る東照宮を死守しよう」と立て篭もった所、板垣退助が強く説

得して退去させ、日光を戦火から守った。そのお礼銅像。その隣には、赤い色も美しい神橋がある。こ

れも世界遺産なのだよね。さて、ここから坂を上る。急な階段にするか、緩やかなだらだら坂にするか。

だらだら坂を選ぶ。ふーふーはぁはぁ・・・・。上り切った所に「強飯式」のポスターが貼ってある。3升の

飯を「残さず食べろ!」と山伏が75杯を強いる行事は、なんと4月2日。今日じゃないの!しかし、この

儀式は扉を閉ざして行われるから、一般客は見ることは出来ないんさ。私しゃぁそんなに食べられん。

                世界遺産の登録されてから外国人客がグンと増えた日光東照宮

                      東照宮は、極彩色の彫刻が見事!                有名な眠り猫の裏には雀が遊ぶ

日光山輪王寺を出て、参道を右に歩めば、そこが東照宮だ。拝観料1000円を払い、表門から入る。こ

こに来るのは、4回目か5回目か。なのに、薄らボンヤリしか覚えていないのだな。ま、一番最近でも20

年近く前だから仕方ないよな。そうそう、神厩所の上に、有名な見ざる聞かざる言わざるの三猿の彫刻

があるのだった。手を洗う御水舎だけでもゴーカなものじゃないか!銅鳥居越しにあの陽明門が見え

て来た。記憶より小さいが、美しいなぁ。見学者のほとんどが見ない陽明門左右の壁にも見事な彫刻

が施されている。私はこの東照宮は建物もさることながら彫刻が見事だと感じ入っている。右に行くと、

左甚五郎作と言われる眠り猫の彫刻。家康の墓・奥宮に向かう坂下門の上にあるごく小さな彫刻であ

る。見過ごす人が多いためか、「眠り猫はここ↑」と張り紙がある。奥宮までは石段を300段登る。トー

ゼン私は行かない。アハハ。祈祷殿に入って、日光見学終了。世界遺産に登録された影響かと思うが

観光客には外国人が目立つ。ある時など、日本人比率2、3割ということもあった。これは日本の自慢。

 日光金谷ホテル 「メイプルリーフ」 百年カレー(チキン・サラダ付き) 1995

    これが百年カレーだ!

日光金谷ホテルは創業130年を迎えた数年前、百年カレーを発売した。どうも130年記念のあれこれ

を小山薫堂氏に依頼したらしく、展示室「金谷の時間」、パンフレット「時間旅行へのご案内」、そしてカ

レーのネーミングなど、彼の匂いがプンプンする。百年カレーは、ビーフ、チキン、そして鴨の三種類。

辛さは選べない。馥郁たる香りで、旨味を幾重にも感じるカレーではあるが、私には甘過ぎるかなぁ。

  

      大正時代ホテル前にずらりと並ぶフォード     海外から著名人を迎えたホテル        客室から東照宮方面を見る

ランチの後は、ホテル探検。広い敷地には、古い蔵もある。ここには明治時代から使用していた食器や

家具などがぎっしり仕舞われていたそうだ。その中から、建物の一部に「金谷の時間」と名付けられた

小さな展示室がある。明治時代に使われていたアイロン台、ぬるくなったバスタブのお湯を温める金棒

大正時代のメニュー、図書室の貸し出し帳・・・。面白いねぇ。更に、大正時代作ったというスケート場と

プールのある竜宮に上っていくと、そこには写真展が。ヘボン式ローマ字を提唱したヘボン博士、初め

て飛行機で大西洋を横断したリンドバーグ夫妻、アインシュタインなど過去ホテルに宿泊した歴史上の

人物の写真など見られて興味は尽きない。明治、大正、昭和とこのホテルが歩んで来た歴史がある。

夜―1 日光金谷ホテル 「和食処 やしお」 きすげ膳(食前酒:梅酒、前菜:油揚げとタラの芽・こ

      ごみ の胡麻和え、海老の百合根の酢ゼリー、子持ち鮎の甘露煮・牛蒡と穴子の巻物・鴨・もろきゅう

       ど、造り:日光湯葉・鱒・鮪・烏賊など、煮物:豚やわらか煮と穴子のかんぴょう巻、揚げ物:海老

      丈と青唐辛子、強肴:鰆のつけ焼き、蒸し物:卵豆腐と胡麻豆腐、霜降り牛肉焼、漬物、ご飯、赤

だし、デザート:メロン・キュウイとアイスクリーム) 9800円、ビール 924円、冷酒 「杉並木」 

1501

  

  

  

今日の夕食は、1階和食処の「やしお」で。2人以上なら、しゃぶしゃぶコースも選ぶことが出来るが、私

は一人だから自動的にきすぎ膳となる。やっぱり名物日光湯葉が出るな。嫌いじゃないけどそれ程旨

いとも思わない。鮎の甘露煮が旨かった。この夜「やしお」に来た客は、私以外すべて欧米系の外国人。

6人グループは賑やかにしゃぶしゃぶコースをぱくついていたが、中年夫婦が頼んだのは、夫:温かい

うどんと味噌汁、妻:ご飯、漬け物、味噌汁、それぞれがビール1本、以上!夫は汁うどんと味噌汁は

ヘンだと気づき、妻にプレゼント。これだけで君らは夕飯を済ませていいのか!満足するのか!ったく。

夜―2 日光金谷ホテル 「バー デイサイト」 ボーモアロック、ジントニック 2425

昨夜、バーで東武鉄道特急の「膝上食堂」なる季節限定お弁当を頼んで貰った。しかし、予約までは至

らず、電話番号を聞いて昼間電話してみた。「はぁはぁ季節限定のお弁当ね。予約は2日前までにお願

いしていますけど・・」。ってことで明日の昼、弁当を食べることは諦めた。今夜も心地良いバーで飲む。

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4月 3日(木) 日光も東京も晴れ

 日光金谷ホテル 「ダイニングルーム」 トマトジュース、オムレツとぴり辛ソーセージ さつま芋の

甘煮とほうれん草ソテー添え、、トーストとジャムパン、コーヒー 2310円

  

今日も良い天気だ。朝ご飯を食べに行くと一番乗りだった。洋食の朝ご飯。ジュースはトマトにしよう、

オムレツ、ぴり辛ソーセージ、それにコーヒー。そうそうトーストはよーく焼いてね。春休み後半のせいか

子供連れの客がかなりいる。おっ?昨夜のご飯味噌汁うどん夫婦が来た。朝はちゃんと食べるんだ。

昼 四谷 「こうや」 わんたん麺 900

    何度食べてもうすらぼけた味やねぇ

1045分の鈍行に乗り、下今市で11時発の特急に乗り換えて帰京。特急は都内で埼京線の線路を

通る。池袋、目白、高田馬場、新大久保を特急電車に乗って通過するのは楽しいな。新宿から四谷に

出てランチ。マズイ、マズイと言いながら、私はどうして「こうや」に時々行くのだろう。不思議であるよ。

夜―1 荒木町 「鈴なり」 6500円のお任せコース(新玉ねぎのスープ煮、菜の花のお浸し、タラ

      の芽 とふきのとうの天麩羅、前菜盛り合わせ:石鯛鮨・白ばい貝・のれそれ・飯蛸・ほたる烏賊・天

      豆、 生ウニと蟹とフカヒレの玉地蒸し、生牡蠣、造り盛り合わせ:あいなめ・すみ烏賊・カツオ・しま鯵・

   本 鮪、甘鯛と竹の子焼き、しじみ鍋と金目鯛のしゃぶしゃぶ、アサリご飯のしじみ汁かけ、杏仁豆

   腐とアイスクリーム フルーツ添え)、生ビール、冷酒 「出羽桜」 5合 @1200

  

  

  

日光から早めに帰って来たのは今夜Sピー夫妻と飲む約束をしていたから。Sピーは内定者時代から

私の部下だったが、18年間勤務したカタカナ会社を3末で卒業した。18年と言ったが、実質は16年。

1年は会社から派遣されてシンガポールの大学院に留学していたし、1年間は休職してニュージーラン

ドに行っていたから。で、彼らは2ヶ月後にニュージーランドに移住する。移り住むことが目的だった今

までと違って、移ってから何をするのかが重要になるね、なんて話しをする。「鈴なり」の料理はいつも

美味しいが今日もいいなぁ。びっくりしたのは、最後のしじみ鍋と金目鯛のしゃぶしゃぶ!白濁したしじ

み鍋に金目鯛を抓んでしゃぶしゃぶして食べる。こんなの初めて!しかも、そこに運ばれた炊き立ての

アサリご飯にしじみスープをかけて食べよと。うんま!びっくりする旨さだ。今日も献立を堪能したよ。

夜―2 荒木町 「ブルースーニヤ」 ジントニック @1300

これで暫くお別れになるのから、と酒が強くないSピーを無理に二次会につれて行く。やっぱりダメか。

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4月 4日(金) 晴れ

朝 家食 「日光金谷ホテル」の百年カレーパイ @315円×2個、「クノール」の春野菜コンソメ、でこ

ぽん

    中には熱い百年カレーが

日光金谷ホテルの百年カレーは、私には甘過ぎるが、カレーとしては立派なカレーだ。ホテルの売店で

その百年カレーを包んだパイが売られている。1個315円。オーブンで温めて、パクリ。やっぱり甘い。

昼 四谷 「嘉賓」 半五目炒飯+半五目湯麺ランチ(杏仁豆腐付き) 950

    炒飯も麺も、という欲張り向きのメニューだよん

代々木の整体で、チョー久々にR祖ミカとバッタリ。「YUMEKOさん、知っています?香港のK岩さん

のお父さま亡くなったそうです、1ヶ月前・・・」。ええーっ?!もう何年も前からご病気で入院されていて

時折看病を続けるお母さまを助けるために香港から帰っていた彼女。誰にも伝えずにご葬儀も済ませ

たらしい。遠慮し過ぎだって。あーあ。何だかヤケ喰いしたくなり、炒飯と湯麺の両方を食べちゃったさ。

夕方のお茶 銀座 「プロント」 アイスコーヒー 220

銀座「松榮堂」で白檀お線香を買いK岩のご実家にお送りした。今になってはこんなことしか出来んし。

夜のおやつ 歌舞伎座にて 小倉アイス 300

4月の大歌舞伎。プロントで小S子さんと待ち合わせて、夜の部に行く。今月はゴーカだよぉ!何せ、仁

左衛門、勘三郎、玉三郎が同じ芝居で舞台に立つんだから。一番目の「将軍江戸を去る」の次は、いよ

いよお目当ての「勧進帳」。もう何度観たか記憶もないくらいの芝居だが、弁慶:仁左衛門、富樫:勘三

郎、義経:玉三郎って配役だからじっくり観たい!「勧進帳」は成田屋の十八番だから、弁慶と言えば、

團十郎、それに幸四郎がよく演じる。対して今日の3人はあまり演じない。仁左衛門は孝夫時代6度演

ったが、仁左衛門になってからは2度目、勘三郎と玉三郎は2度目。仁左衛門贔屓でも、弁慶には少

し線が細くはないかと案じたが、杞憂だった。声も低く太く、身体まで大きく見える。キャー!痺れるぅ。

それに対して、勘三郎の富樫は何だか似合わない。韜晦しているような堪えているような・・・この役じ

ゃないよね、この人は。玉三郎の義経はただただ美しい・・・。弁慶が酒に酔って延年の舞を舞っている

時、歌舞伎座の建物が大きくグラリと揺れた!ゲゲ!また地震か?中越地震が起きた時も、私は歌舞

伎座にいた。あんな大惨事になるとは思わなかったが。あの時も仁左衛門が花道を出るところだった。

舞う仁左衛門も、舞を見る富樫の勘三郎も揺れてもぴクリとも表情を変えない。凄い!最後は、井上ひ

さしの「手鎖心中」を元にした「浮かれ心中」。富樫で押さえた演技をしていた勘三郎が、一気に弾けた。

ホントにバカバカしくて、可笑しくて楽しい芝居である。共演の三津五郎、時蔵、七之助も弾けて熱演。

心中のフリをしている所殺されてしまった栄次郎(勘三郎)は大ネズミに乗って宙乗りで天国へ行った。

夜 築地 「虎杖裏店」 おばんざい三種:子持ち白魚の天麩羅、甘鯛の一夜干し、カレーうどん、生ビ

ール×2杯、冷酒×2杯

  

これだけの役者が揃うと、歌舞伎座場内も熱気がむんむん。いつもなら、最後列や3階の隅から聞こえ

る掛け声も、あちこちから何度も聞こえて来る。しかも大勢が掛け声をかけていた。芝居は楽しいねぇ、

こんな顔合わせの舞台はもう無いかもしれないねぇ、なんて話しながら小S子さんと築地まで歩く。今

日は彼女がご馳走してくれるそうだ。嬉しいな。この店のカレーうどんが大好き。汁まで飲み干し満足。

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4月 5日(土) 晴れ

朝 家食 野菜たっぷりサッポロ一番塩ラーメン、オジョーママ釘煮、りんご

    猫のカップ&ソーサー

昔よく食べていたもので最近食べていないもの・・・・野菜たっぷりサッポロ一番塩ラーメンだ。キャベツ

ドッサリとピーマンで作ることが多いが、今日は人参ね。H社のH本さんが、半年前の「か○○き祝い」

としてカップ&ソーサーを送ってくれた。蓬田やすひろ氏の作品で、カップにもソーサーにも金色の猫ち

ゃんが描かれている。あら?カップの中にも。何て可愛いんでしょ。H本さん、ありがとうございます!

昼 白山 「レザン」 ナポリタン ミニハンバーグのせセット(サラダ、スープ、飲み物つき) 870

    なぜ、ナポリタンにハンバーグをつけるのじゃ!

来週からの旅行は12日間とちと長い。よって西洋医者は土曜日の今日行くことにする。12時近くに行

ったら満員だった。薬局で持病の薬を貰い、昼はいつもの「レザン」。よし、ナポリタンにしよう。旨い!

夜 四谷三丁目 「鮨処 某」 お任せ肴:真鯛、自家製あんこうの肝、炙りハマグリ、烏賊、鯵、焼き

       た て卵焼き)、握り:ウニ、穴子、はだがり巻、生ビール、冷酒「東北泉」 @1万3千円

   

先週から、パソコンのナナちゃんの調子がチョー悪い。悪いというより、パソコンの容量が満タンで「もう

詰め込めませんーん」と悲鳴を上げている。悲鳴は絶叫に近い。日光の写真も受け付けない、インター

ネットも重いページは拒否、パクパクの文字を2行も書くと凍るって感じで。そんな窮状を救うべく、A

生が休日の会議の後来てくれた。「これはヒドイですねぇ」。何とか手当てをして、取りあえず夕食行き

ますか。久しぶりに「鮨処 某」。炙った大きなハマグリが香ばしくて美味しいね。〆た小肌や鯖はお馴

染みだが〆鯵は初めての経験。いつも芸コマのご主人だ。帰宅すると、ナナちゃんの機嫌直っていた。

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4月 6日(日) 晴れ

朝 家食 「レザン」のミックストーストサンド、「まるちゃん」の春雨スープ、ブルーベリーヨーグルト、で

こぽん

    今度はメール不通・・・

一難去ってまた一難。ナナちゃんは大きなファイルを新しいパソコンに送ったので、容量も増えてすっき

りしたが、今度はメールが不通・・・。何でなんだよお!朝ご飯は、昨日「レザン」から買って来たミックス

サンドをトーストで焼いて食べた。明日スーツケース預けるから、ちゃんと荷造りしないといけないが。

昼 愛住町 「峨嵋山」 もやしとニラと挽き肉の辛味そば(杏仁豆腐付き) 800

    ちっとも辛くないです

このへんで日曜日もランチをやっている店・・・「峨嵋山」」があった。何でだかわからぬが、夜は一部で

有名な店なのだが、昼はフツーの味。辛味そばというので注文したが、ちっても辛くない。味はフツー。

午後のお茶 四谷三丁目 「東京風月堂」 アイスコーヒー 473

「ドトール」の四谷三丁目店が今日は休んでいた。「東京風月堂」で食後のお茶を飲みながら、嵐山光

三郎の本を読む。ホント、この人とんでも無いことを考える。笑いが止まらない。さてと、次は買物だね。

夜 家食 野菜たっぷし八宝菜、キュウリのポン酢かけ、「岸澤屋」のにしん煮、ネギ納豆、味噌汁、ご

     飯、でこぽん、黒烏龍茶

    野菜たっぷしで旨いよ

ナナちゃんがストライキをしてくれたお陰で、パクパク日記は今日まとめて作っている。100枚近くの写

真を貼り付けて、ワードで14、15ページのパクパク1週間分を作るのは結構時間がかかるのよ。そん

な作業中に、A先生がまたもやメールを直しに来てくれる。土日とどうもすんません!「篤姫」も気にな

るが、8時半から晩ご飯の準備に取り掛かる。今日は野菜系と大豆系。納豆ご飯が美味しい。無酒日

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【今週の振り返り】

今頃どうして日光に行ったの?えーっとですねぇ、うーんとね、日光金谷ホテルに泊まりたかったから。

まさか目的はそれだけ?えーっとですねぇ、えーっと、はい、それだけです。私は正直だね。えへへへ。

日本のクラシックホテルは殆ど泊まったが、日光金谷ホテルだけ残っていたからね。現存する日本最

古の西洋式ホテルだけあって、130年余、このホテルに泊まった世界の著名人はキラ星のごとくであっ

た。この地で、外国人のお金持ちが避暑していたのか、と思うと何だか不思議な思いにかられた。この

ホテルにしても、軽井沢万平ホテル、箱根の冨士屋ホテルにしても、避暑にふさわしい土地には洒落

たホテルが出来たのだね。

それはそれとして、日光を訪れたことは数回ある。5回までははっきり思い出せるのだが、最初に行っ

たのがいつだったかどうしても思い出せない。たぶん2回目は大学時代だ。ギター部に所属していた私

は、活動年度の終わりに大勢で慰安旅行に行った。冬だった。酒には自信があるし、体力はあるし、ム

チャをしたい20歳!飲んでは踊り、飲んでは踊り、最後は安物のウィスキーを大きなコップで一気飲み。

そこで記憶を失い、朝まで爆睡した。翌日は死ぬ苦しみを味わう。日光東照宮にバスを連ねて行った

のだが、参道を歩いていても気持ち悪くて、道の隅っこに行っては吐く。何も食べずに酒を飲んでいた

ので、温かいウィスキーがそのまま出た。体内で温めたホットウィスキー・・・・汚い話ですんません。そ

んなことで東照宮を見学した記憶は何も無い。ヒドイ二日酔と思っていたが、吐き気、頭痛、食欲不振

は3日続き、家に帰っても寝たっきりだった。あの時は「決して大酒を飲むまいぞ!」と思ったのだ

が・・・・アハハ、人生そうも行かないわね。

亡くなった母と2人で来たこともある。勤務していたカタナカ会社では、4年働くと4週間の休暇と1ヶ月

分の給料を別にくれる結構な制度があった。30数年働いて、その制度を利用したのは、それが最初で

最後だったが、前半は次兄がいたニューヨークに行き、後半には母を誘って日光旅行に出掛けた。浅

草から東武の特急に乗ってお弁当を広げた。東照宮を2人で見学した。名前は思い出せないが、どこ

かの旅館に泊まって夕食を囲んだ。私はビールと日本酒を飲みながらゆっくり食べ、母はさっさと食べ

てお茶を飲んでいた。母娘で旅をするのはそれが初めてだったのに、どうしたわけかその夜、母娘の

間に話題が少なかった。いつもなら、家でよくお喋りしている母娘なのに、無言の時間がやけに長かっ

たことを覚えている。翌日、早く日光を発って、お昼は浅草で日本蕎麦を一緒に食べた。それだけのあ

っけない旅行だったのに、帰宅した母は「楽しかった、YUMEKOのお陰で楽しい旅をさせて貰った」と

留守番家族に何度も言った。楽しくなんか無かったクセに、と私は離れた場所でしかめ面をしていた。

今なら母と話したいことがたくさんある。あの会話の少なかった夜に戻れるのなら、2人で朝まで話をし

たい。聞きたいことだってたくさんあるのだ。

今週、初めて一人でじっくり東照宮を見学した。こんなに美しい所だったかしら。彫刻の見事さに舌を巻

き、極彩色を楽しみ、参道の澄んだ空気を吸った。そういえば、我が家のルーツは栃木県だと、亡くな

るちょっと前に父が言った。日光・中禅寺湖あたりには、我が家の苗字と同じ家がたくさんある。夢子の家

は、この辺りから出たのだろうか・・・・。

      私眠り猫。日光、ケッコウ、こけこっこーニャア

                バックナンバーのトップへ    夢子倶楽部のトップに戻る

   *      火曜日からちょいと海外に行って参ります。今度はわりと遠い国です。

    やっぱり暑くて、虫がいるらしい。次回のパクパク日記は22日頃かな。

    花が散る頃は気温が不安定です。体調管理に気をつけて待っててね。