パクパク日記8年12月2週

                  「世界の屋根」ヒマラヤを見にネパールに行ったのだ!

スワヤンブナート ナガルコットから見るヒマラヤ

12月 8日(月) 晴れ

*先週12月1週の訂正とお詫び:宿泊した宮古島のホテル名を間違えました。

正しくは、南西楽園シギラベイサイドスイートアラマンダでした。アマランダは間違い。ごめん。

朝 家食 中華丼、ワカメスープ、実しらず柿、アロエヨーグルト、黒烏龍茶

    今日まで天気がいいらしい

6時半起床。一昨年まで冬の寝室にはデロンギヒーターというのを点けていたが、2口のコンセントでも

1つしか使ってはイケナイとか細かい使い方の指示が来て面倒になってしまった。で、寝る時2時間位

エアコンの暖房を入れている。ホントは寝る時より、起きる2時間位にタイマーかけたいところだが、そう

ゆう設定はないのよね。私が電気メーカーで働いていたら、電気釜のようなタイマー設定するのにね。

昼 歌舞伎座にて 「プロント」のミックスサンド、お茶

歌舞伎座昼の部最初の「高時」はパスして、三津五郎の「京鹿子娘道成寺」から観る。食事は時間がな

いので隣の「プロント」で買って来たサンドイッチを3分で食べた。こういう時早食いの技は生きる。三津

五郎は立ち役なので、白拍子に扮した娘姿は見慣れないから最初はちょっと違和感があったが、そこ

はそれ坂東流の家元、素晴らしい踊りが道成寺の世界に引きずってゆく。坂東流らしい舞台となった。

最後は「佐倉義人伝」。悪政に苦しむ領民を助けようと将軍に直訴した名主の佐倉宗吾とその家族の

悲劇。場面は大雪降りしきる印旛沼。今日は1列目の16番に座っていたが、私にもモロ雪がかかる。

宗吾(幸四郎)と女房おさん(福助)、4人の子供達との子別れの場面では、劇場中が大泣きの涙、涙。

夜―1 荒木町 「鈴なり」 9千円のすっぽんコース(すっぽん生血スパークリングワイン割り、湯葉と

生うに、生牡蠣、ちぢみほうれん草(松島)、前菜盛り合わせ:焼きカマス・あんこう肝・カラスミ・す

っぽんレバー・白バイ貝・スッポンゼリーと芹と海苔和え・青み大根・銀杏、すっぽん鍋と薬味、ふ

       ぐ刺し、(お造り)、すっぽん玉地蒸し、白河(一番高級な甘鯛)焼きと鴨、焼き餅入りすっぽん雑炊、

      香の物、蕎麦粉クレープアンコ巻とバニラアイス)、生ビール、冷酒「新政」 5合 @1万2300

  

     明日お肌はプリンプリン?

歌舞伎座からまっすぐ帰って来た。木曜日は成田前泊するのに、それまでにやらねばならないことが

山のようにある。しかし、焦るばかりでたいして片付いていないのだが。その一つ、寒中見舞い状を印

刷会社に入稿していきたい。そのためには、A先生に、ちょっとお願いしなければならないことがある。

夕方A先生が設定しているところに、マキちゃん到着。今晩食事する「鈴なり」の場所がわからないの

だと。今晩もすっぽんコース。前回A先生とこのコースを食べている時、余りに美味しくて「マキちゃん

にもこれ食べさせたいね」と言う話になったのだ。イタリアン、フレンチとヨコメシ好きのマキちゃんだが、

最近ぐんぐん和食好きになっているそうで、一口食べては「美味しいーー!」「うまーい!!」を連発。あ

なた声でか過ぎ!やっぱり、特段美味だったのはすっぽん鍋とすっぽん雑炊だったよ。美味しいーー!

夜―2 荒木町 「よつやこくている」 ジントニック

すっぽんは美味しい上にコラーゲンだらけでいいぞ。明日はプリンプリンのお肌かな?パクパク日記読

み込みマキちゃんは、私の食事場所頻度を数えたいなんて言いだした。それならお願いしたいことがあ

るのよ・・・・・なんてことでそのうち超便利なものが出来るかもね。はい、私ネギ納豆ご飯大好き人間。

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12月 9日(火) 曇り 夕方から雨

朝 家食 「金麦」のハムクロワッサン、コロッケチーズトースト、味噌汁、アロエヨーグルト、「谷井農園」

みかん、黒烏龍茶

  

昨日マキちゃんから「金麦」のパンを貰った。コロッケチーズパンもあるので、金麦は1個だけね。今日

も具だくさんの味噌汁を作る。「谷井農園」の極熟みかんは皮が薄くて酸っぱ甘い。食べ過ぎないよう

にね。昨夜A先生に作業して貰ったので、寒中見舞いを完成させH社に送った。筆耕も頼んだぞー。

昼 愛住町 「峨嵋山」 もやしとひき肉の酸辣湯麺と半チャーハン 900

    マダムは感じ悪いが

N原先生は全快したそうだ。体重は3キロ戻ったが、5キロは減のままらしい。羨ましい。先週離島の旅

でも太ったカラダからデトックスで毒出し。先週月曜日の変調は、尿管結石が原因でトツゼンの痛みと

発熱になったのではないか、というのがN原先生の見立てだった。「峨嵋山」に行くと、数人が並んでい

る。この店こんなに混むことがあるんだ。酢と胡椒で味付けたスープが酸っぱ辛くて、まさに酸辣湯麺。

夜 家食 中華風野菜煮、ネギ納豆、宮古島のあぶら味噌、ご飯、味噌汁、柿、黒烏龍茶

    ご飯がすすんで困るさ

歌舞伎座の夜の部に行く予定だった。キャンセル多くて催行できません!と連絡があった2月の海外

旅行の代替ツァーを探しているうちに、午後の時間はどんどん過ぎ、1つ目の演目が始まってしまった。

2つ目の「高杯」は染五郎が踊るので楽しみにしている。バタバタ準備をして外に出る。あっ、雨!23

階まで傘を取りにエレベータに乗った。急に「暗くなっちゃったし、冷たい雨が降る中歌舞伎座行かなく

てもいいか・・・・:」との思いが頭をよぎる。そうだなぁ、明後日から出かけるのにやることは山のように

あるのだもの、止めるか。ということで、ただいまー!と言いながら部屋に帰った。エラク早い御帰館で

ある。頂いたお歳暮の礼状をたくさん書く。印刷したものを送ってくれる人もいるが、やっぱり手書きさ。

宮古島で毎朝あぶらみそを美味しく食べた。東北や信越地方でも夏になると夏野菜をどっさり入れた

油味噌を作るが、南は具がない。でも甘辛くて旨い。ネギ納豆で半分食べた後、ご飯につけて。無酒日

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12月 10日(水) 朝方雨が上がって晴れ 今日はポカポカ陽気

朝 家食 「金麦」のパン2種、豆乳パンの茹で卵トースト、味噌汁、りんご、ヨーグルト、黒烏龍茶

   「金麦」のパン旨い

昨夜NHKのプロフェッショナルはボリショイバレエの日本人ソリストを取り上げていて、とても面白かっ

た。一流のバレエダンサーってタイヘンなんだね、と今さらながら思う。ゼッタイなれない身は気楽だ。

昼 四谷 「嘉賓」 労麺(牡蠣油ソース和えそば) 800円、茹で餃子(小) 400円

   今日の労麺の味はちと・・・・

代々木の整体。「先生、大昔はここに通っているだけで随分痩せたけど、今どうして痩せないの?」「だ

って夢子さん、世界飛び回っていてロクに来ないじゃないの!毎週キチンと来ればちゃんと痩せるよ」。

ホントか?毎週来れば痩せるか?旅行全部止めて通ったのに痩せないって困るぞ?まぁ結果はわか

らんが、やっぱり旅を止めるの難しいニャア、なんて考えながら「嘉賓」で労麺をパクつく。夢子さん、整

体より以前にそうゆう脂っこいかつ炭水化物ばかりの食事を改めたらいかがですか?と誰か言った?

夜―1 白金 「シェ・トモ」 5780円のプリフィックスディナーコース(生ウニの貴婦人風、前菜:*黒

     トリュフとフォアグラのコンソメスープ パイ包み焼き、山梨産無農薬野菜28種、人参芋のポタージュ、

    *地魚と海老のクネル 白ワインのクリームソース ポール・ボキューズ風、*チョコレートのデザート、

    *カモミールティ)、ドライシェリー、白ワインと赤ワイン2本を3人で  @1万4千円 (*はプリフィックス)

  

  

  

早ければ明日午前9時にスーツケースの引き取りがあるというのに、実は何にも準備していないのだ。今日の午

後やらなければやる時が無い。さすがに私もサボらずにやった。途中でH社のHさん(こう書くとやっぱりヘン)が

寒中見舞いの校正にいらした。夕方、荷造り出来た!だいたいだけど。さて、今夜は白金のミシュラン2年連続☆1

ツのフレンチを食べるんだい。最近は和食も好きになったというヨコメシ好きのマキちゃんが予約してくれた。先ず

ディナーコースの構成の説明がある。当店のスペシャリテ・貴婦人のウニアメニティ代わりに出てから、6

つのメニューから前菜を選ぶ(私は黒トリフとフォアグラのコンソメスープ)。次が無農薬野菜の28種

見事な一皿。それぞれの味付けをされ、野菜だけでもお腹が一杯になるよ。本日のスープは小量なが

ら人参芋のポタージュで濃厚な甘さ。温められたフランスパンがカリカリ旨い。さてメイン。私は本日の

魚と海老のクネル。ポール・ボキューズ風だってさ。デザートの前には材料を見せるパフォーマンス。私

はチョコレートにした。今晩の面子は一昨日に続いてA先生とマキちゃん、そしてバスY原。この2週間

で2回1泊沖縄と大阪出張があったそうで高熱で調子悪そう。彼は酒を飲まないから、こんなご馳走食

べても5780円×10%サ+ペリエ代で済む。酒飲み3人はワイン2本分払ってこの値段。これほどのフ

レンチをこの値段で食べられるって貴重な店だ。ただ、スタッフ意識し過ぎなのか少々ギクシャクあり。

夜―2 白金 「青月」 ジントニック 2杯

バスY原は体調のこともありそのまま帰宅。3人は近くのバーへ。明日出かける私、準備が残っている

のにいいのかなぁ・・・。1杯、また1杯。2軒隣に人気の中華「ロンフウホン」のカジュアル店があった。

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12月 11日(木) 晴れ

朝 家食 豆乳パンのゆで卵トーストサンド、「ハウス」のコーンポタージュスープ、ヨーグルト×2、「谷

井農園」のみかん、黒烏龍茶

  

朝起きてからスーツケースの仕上げ。よし!これでいつ取りに来られてもいいぞ!でも午前中指定だ

から、9時1分に来るかもしれないし、1159分かも。これが困る。今日は95分に来たのはお歳

暮を届けに来た宅配で、スーツケース受け取りは午前11時15分だった。豆乳パン、もっちりと旨いな。

昼 荒木町 「柳庵」 牡蠣フライ定食 1000

    揚げ過ぎだけど牡蠣大6個!

11時半からチョー多忙だった。皮膚科で痒い飲み薬の処方をお願いし、薬屋へ。銀行で現金を下ろし、

コンビニで支払い。内科医に行き、ネパールで風邪を引くという想定のもの風邪薬いろいろと処方して

もらう。1時半であった。「柳庵」で牡蠣フライ定食。ちょっと揚げ過ぎかと思うが6個あって嬉しいなぁ。

夜 成田・日航ホテル成田 「サンセットラウンジ」 晩酌セットのつまみ、中華前菜三種盛り、春巻、

        麻婆豆腐、五目炒飯、生ビール 2杯、ジントニック 3杯 @8500

  

    炒飯に麻婆豆腐をかけて

夜成田へ。四谷三丁目に住んでいるのにナゼ前泊するのだ?と不思議がられることもあるが、いいじ

ゃないか、人それぞれなんだからさ。はいはい、夕食はいつもの「サンセットラウンジ」です。はいはい、

いつもと同じ中華料理の出前です。はいはい、私の行動はパターンが決まっていますよ。悪かったな。 

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12月 12日(金) 成田は晴れ

 成田・日航ホテル成田 「セリーヌ」 朝食ヴュッフェ

5時半起床。朝シャワー&シャンプー。自分でこのホテルを選んでいるから仕方がないが、どんどん朝

食ヴュッフェが不味くなっているのがとても気になる。特に外国人客にこの不味さはどうなのだろうか。

昼 キャセイ航空成田=香港 ビジネス機内食

  

キャセイ航空で香港。久々の成田第2ターミナルキャセイビジネスラウンジは特に特徴めいたものもな

くつまらない。が、機内食はかなり良い。食前酒、前菜、メイン、食後1、食後2のシーンがあり盛りきり

ANA香港便に比べ格段に良い。ANA猛省せよ!3週間前行ったばかりの香港に2時半到着した。

夕方の軽食 香港国際空港 キャセイ航空ビジネスラウンジ 坦々麺(小)、ワンタン麺(小)

    麺があるラウンジはいい

数年前から香港キャセイ航空のビジネスラウンジのことがずっと頭にあった。あったどころか居座って

いた。「あそこに行けば、茹で立ての中華麺が食べられる!」。何度も機会がありながら、乗り換えの時

間がある時はお腹が空いていなかったり、ぎりぎりの時間だったりで、憧れの麺を食べることが出来な

かった。今回、乗り換えには時間はたっぷり、しかも空腹の時間帯。うふふ。げほほ。よっしゃー!食べ

るぞ!坦々麺の小、味はいいが麺茹で過ぎ。ワンタン麺小、逆にこちらは麺硬茹でで、薄味であるな。

夜 ドラゴン航空 香港=ネパール・カトマンドゥ ビジネス機内食

    ほとんど残しましたぁ

午後6時55発ドラゴン航空カトマンドゥ行き定刻離陸。ドラゴン航空って何よ?香港の航空会社だが、

今はキャセイ航空の100%子会社である。日本と香港の時差1時間、香港とカトマンドゥ時差は2時間

15分。香港で小とはいえ麺を2杯食べたので、機内食はほとんど残した。5時間弱、午後9時半ネパー

ルの首都カトンドウゥに到着。ホテルに移動して午前1時、さて寝ようか状態。海外の旅は初日が難。

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12月 13日(土) ネパール・カトマンドゥは快晴                  1ルピー=約1.7円

 ネパール・カトマンドゥ「ソルティ・クラウン・プラザ・ホテル・カトマンドゥ」 朝食ヴュッフェ

    お粥があると助かる!

4時起床。3時間しか寝ていないが比較的元気。ネパールに着いたばかりだが、本日早朝ヒマラヤ遊

覧飛行がある。まさに「いきなり」って感じですよ。昨夜添乗員のMさんが参加者全員に手製のてるて

る坊主が配ってくれたが、その甲斐あって空には雲ひとつ無いぞ。朝食ヴュッフェは中華っぽいなぁ。

  

           遊覧飛行に絶好の好天気だ!               コックピットから見た雲海                あの山の名前は何だ?

  

        これが世界最高峰のエベレストだ!!              ヒマラヤの真上を飛ぶのだから迫力満点だよ

6時半集合して空港に向かう。こんな晴天だもの、もちろん遊覧飛行はやりますって。7時半出発であ

る。遊覧飛行に使用する飛行機は左右1列づつの18人乗り。それならどこの席からでもよく見えるなと

思ったら、そうはいかない。4番、5番、6番は翼の上なので翼が邪魔でよく見えないのですって。公平

を期すためくじ引きで席を決めることになった。どれどれ?ガビーン!6番。いきなりドクロ席かよ。交替

でコックピット(操縦席)に行き、写真を撮ることができる。何層にも続く雲海が美しいぞ!あれはガウリ

サンカル?メルンチェ?ええ?チョオユって山の名前ですかぁ?あぁ、山々々々々!!!やがて、あち

こちから「エベレスト!エベレストが見える」と興奮した声が聞こえる。ホントだ、写真では何度も見たエ

ベレストが見えるじゃないか。世界中の登山家が憧れ、挑んだ峰々がすぐ目の前にある。世界で一番

高い8848メートルだ。中には涙を拭いている人もいた。飛行機はエベレストを見て大きく旋回しUター

ン。翼が邪魔ではあるが、今度は私が座っている側にヒマラヤの山々が見える。行きよりぐんと山に近

づいている。クラクラしそうな程山に近くシャッターを押す手も汗ばむよ。素晴らしい!楽しい!これで

帰国してもいいや。来たばかりだけどさ。50分の飛行を終えて着陸した時、全員の大きな拍手が沸く。 

               カトマンドゥの郊外にあるスワヤンブナートは世界遺産の一つである

天候次第では午前いっぱい待機することも想定されていたが、好天のため8時半には遊覧飛行は終了

ししてしまった。それなら、最終日に予定している観光の一つを繰り上げてスワヤンブナートを観に行く

こととになった。カトマンドゥの西側を見ると、ポコリと見える丘の上にあるネパール最古の仏教寺院が

スワヤンブナートである。「自然に出来た寺」という意味だそうだ。色とりどりのお経が書かれた祈祷旗

(タルチョー)が風にはためき、中央のストーパが青空に映える。丘からカトマンドゥの町を一望し、そろ

そろ丘を下りましょうか、というところでIMさんがいないことに気がつく。77歳の一人参加のおばあさん

が行方不明になった。昨夜遅く到着、今は未だ翌日の午前10時過ぎだよ?もう迷子?何だかこの旅

は「いきなり」が多いなぁ。それから1時間半添乗員のMさん、スルーガイドSさん中心に必死の捜索。

 カトマンドゥ 「WALTAR’S」 チキンヌードルスープ、グリルチキン 紫キャベツとダンプリング添

     え、チョコレートケーキ、コーヒー

  

1時間半の捜索の結果、IMさんは発見された。目が眩むような急な階段を下りて全く別の方面に行っ

ていたのだそうだ。あーあ。私もずっと探していて疲れた。そんなことでランチはとても遅くなった。たぶ

ん、カトマンドゥの町で一番コじゃれた一角のオーストリア料理店。もちろんネパール風オーストリア料

理ね。スープは味が濃く、グリルチキンも特段のものではないが、みな空腹だったせいか旨いと言う。

夜 ナガルコット 「クラブヒマラヤ・ナガルコット・リゾート」 夕食ヴュッフェ、ビールと白ワインと赤ワイ

ンの3点セット(ある理由でサービスでした。ラッキー!)

  

ネパールは土曜日が休日だそうだ。つまり今日が休日。だから今夜から滞在するナガルコットまで道は

混んでいた。以前日曜日も休日の週休2日制だったこともあるらしいのだが、とにかくヒンドゥー教のお

祭りも仏教のお祭りも休日になるからやたら休日が多い。外国人から「休んでばかりいてはビジネスで

きないじゃないか!」とクレームがついて土曜日だけになったそうだ。標高1400メートルのカトマンドゥ

から2000メートルのナガルコットまでつづら折の山道を上って行く。激しく揺れることはもちろんである。

舌噛まないようにね!ナガルコットの山から夕陽に映えるヒマラヤを見よう。最後はギリギリになって、

手荷物をホテルロビーに放り出したまま、皆屋上に急ぐ。間に合った。屋上真正面にヒマラヤの山々の

パノラマが広がってスンバラシイ景色!信じられないような光景が広がっている。いいな、ヒマラヤは。

夕食はヴュッフェでつまらなかったが、昼の行方不明事件でご迷惑をかけたということで、旅行会社が

お酒はサービスしてくれるんですって。だからというわけではないが、ビールにワイン6杯も飲んだぞ!

         _________________________

12月 14日(日) ナガルコットは快晴

 ナガルコット 「クラブヒマラヤ・ナガルコット・リゾート」 朝食ヴュッフェ+おにぎり

  

           午前6時過ぎ東の空が赤くなる            朝日に輝くランタン(7246m)

この季節の日の出は645分前後。が、6時過ぎから東の空は色づき始める。このホテルから見える

ヒマラヤの絶景は北に位置し、日の出の東からと日の入りの西からほぼ同じ距離にある。昨日夕陽の

朱に染まった山々は、今度朝日に染まる。美しい。さて朝食。K沢&H川姉妹が早起きしておにぎりを

全員に作ってくれた。福島米と海苔の佃煮のおにぎりは未だほんのり温かくとても旨い。ご馳走さま!

         こんな素晴らしい山々が屋上からも客室のベランダからも見えるのだ! 一日中山を見ていても飽きない

皆さんは、チャングナラヤン村までハイキングに出かけられた。アップダウンのある3、4時間の距離と

聞いて、あっさりパスを決める。そんなに歩いちゃぁ、膝に悪いべ。I上さんも行かないことになった。誰

もいない屋上を独り占めして、晴天に毅然と立つヒマラヤの山々に見惚れるのだった。あぁ、美しい!

 ナガルコット 「クラブヒマラヤ・ナガルコット・リゾート」 中華コース(中華風サラダ、パンとバター、

野菜スープ、ご飯とチキン・野菜炒め・青菜炒め・焼きそば、フルーツ、コーヒー)550ルピー+税

10%+サービス料5%

     

    

ハイキング組は、ランチにカトマンドゥの日本料理屋から届くお弁当を食べるらしい。私とI上さんはホ

テルのレストランで中華料理コースを予約した。550ルピー(約千円)なら結構なコースと言いたいが、

どう見ても中華とは思えん。このホテルの広々したガラス窓からもヒマラヤの山々がくっきりと見える。

  

           カラス君が10分間も夕陽のヒマラヤ撮影に協力してくれた  ギャラを払わないでゴメンネ

 ナガルコット 「クラブヒマラヤ・ナガルコット・リゾート」 夕食ヴュッフェ 3点セット 1220ルピー

18米ドル)

  

夕陽の撮影は風が出て来て寒かった。風に羽根を震わせながらカラス君が長々と屋上のフェンスに

止まっていた。近づいても逃げない。それなら、とモデルをお願いしたら快諾を得て(どういう風に返事

したんさ!)、「カラスとヒマラヤ」というテーマで激写したのだった。でもギャラは払わんけんね。ヴュッ

フェの夕食はつまらない。昨夜はご馳走になったが、アルコールの3点セット(ビール、白・赤ワイン)を

頼んだら18ドルもした!日本とネパールの経済格差は150倍とのことだから、外国人にはふっかけるね。

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【今週の振り返り】

小学校1年の12月、父の転勤で新潟県から長野県に引っ越した。松本から大糸線で約1時間行った

大町市で、北アルプスの麓である。新潟は雪はたくさん降ったが、意外にそれほどの寒さではなかった。

大町に行く前父は、「大町は寒い!外でおしっこをするとそのまま凍ってしまうんだぞ!」と私ら子供達

を威かした。兄2人と私は「オシッコが凍る!大町ではオシッコが凍る!」と大声で叫んで、家中を走り

回った。怖くもあり、楽しみでもあった。引越し=転校の前の異様な高揚だった。

大町に行ってびっくりした。盆地状の町の西方向は、3000m級の北アルプスの山々で覆われていたの

だ。冬だったから山々は雪を抱いて太陽に煌いていた。左(松本方向)から燕岳、餓鬼岳、烏帽子岳、

蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、遥かに白馬岳・・・。子供心に「山は美しい!」と感じた

私は、以来朝な夕なに北アルプスを見て過すこととなった。同じ山でも春夏秋冬別の顔を見せる。冬の

雪衣姿でなくとも、夏の黒々とした姿はドスンと存在感があって魅力的だ。季節に限らず、1日の中でも

山の表情は変わる。やっぱり空気が澄む朝と夕方がいい。アルプスは西にあるから、ここに太陽が沈

むのだよ。町のどこからでも山は見えるが、大町公園という小高い丘から見る北アルプスは最高だった。

爺ヶ岳(2670メートル)がお気に入りの山だった。曇った日や雨の日には北アルプスが見えず、寂しい

思いをした。夏には山にも登った。テントを担いで登った2泊3日の八方・唐松登山は夢のような楽しい

経験だった。雪渓を削ってお湯を沸かし、飯盒で炊いたご飯を食べ、食後は寝転んで満点の星を見た。

山の上の怪談話はそれはそれは恐ろしかった。母に叱られて週に一度は「ミニ家出」をした私は、北ア

ルプスに向かって、「もうちょっと大きくなったら私だって東京に行ってエラクなってやる!今に見ておれ

よー」と決意を強くしていたのだった。夢子さーん、北アルプスの向こう側は富山ですよよー。東京は南

東ですってば!

1112月に申し込んでいた海外が3コースとも催行されないことになって、別案を考えねばならなく

なった。「ヒマラヤの絶景を楽しむ旅」を見つけた。ヒマラヤかぁ、子供の頃毎日見ていた山なのに久し

く見ていないなぁ、行ってみるか、世界一のヒマラヤに、ってことで12月12日旅立った。ヒマラヤ山脈

は、アフガニスタン、パキスタン、インド、チベット(中国)、ネパール、ブータンの6ヶ国の国境に連なる

世界最大の山脈だ。幅は250kmから400kmあり、東西の長さは2400kmにも及ぶ。最高峰はエベレ

ストで8848m、次いでK2の8611m、カンチェンジェンガ8598mなどの名峰を擁する。ヨーロッパにあ

るアルプス山脈は幅100kmから400km、長さ1200キロ、最高峰がモンブラン4810mだから、山脈と

してのヒマラヤが、どれほど規模が大きいかがお分かりになるかと思う。ヒマラヤは、サンスクリット語

で「雪の棲家」という意味ですってさ。

エベレストは世界最高峰の山だと子供でも知っている。しかし、高さになると諸説あってどれが正しいの

かはわからない。1955年インドが測量した8848mが一般的だが、頂上部分の氷雪を含むのか含まな

いのか、含む場合氷雪の厚みは変化する。その上地殻が変動していて、エベレストは年4oづつ高くな

り、山頂も北東に移動しているという話まである。だから、高さは8848mと考えることにしていいのでは

ないか。高い山があれば、登りたいと思う人間がいるらしい。私は全く思わないけどね。実際この山に

登ろうと1921年には英国山岳会がアタックを始めた。毎年行われた挑戦の4回目で8570mまで到着

した。そして1953年イギリス登山隊のニュージーランド人エドモンド・ヒラリーとシェルバ族のテンジン・

ノルゲイが登頂に成功した。しかし、これが初の登頂だったのか、それとも1924年行方不明になった

英国人のマロリーとアーヴィンが登頂の上遭難したのか否か、真相はわかっていない。日本人で初登

頂したのは、1970年の松浦輝夫氏と植村直巳氏、女性世界初登頂者は1975年の田部井淳子さんで

ある。しかし、登頂成功者の陰には失敗し、遭難し、怪我をし、行方不明になり、亡くなった方々も大勢

いるのだ。

ネパール政府は、これらエベレスト登頂者から多額の登山料を徴収する。15種類のルートの中で一番

安い「ノーマルルート」でも125000米ドルも取る。しかし、団体割引きみたいに、人数が増えると

安くなるんですってさ。では、エベレストという山の名前は誰が考えたのか。1865年英国インド測量局

長官だったアンドリュー・ウォーという人が、前長官のサー・ジョージ・エベレスト大佐の名前から名付け

たものだ。因みにエベレスト大佐は、現地の呼称を採用するように引継ぎ事項で言い置いたが、現地

での名前が見つからなかったのでウォー氏は「エベレスト」としたらしいよ。チベット(中国)語では「チョ

モランマ」と呼ぶのは有名だが、ネパール語では「サガルマタ」というのだよ。ネパールの著名な歴史学

者が考えた名前らしいけど、日本人には何とも・・・の名前だよなぁ。スルーガイドのSさんに「あの山の

名前は何ですか?」と聞くと、「えー、あの山に名前はありません」という答えが返ってくることがある。

何度もある。ネパールでは、6000m以下の山には基本名前はつけないのだそうだ。たくさんあってキリ

が無いからだそうだが、信じられませんなぁ。その段でいくと、4478mのマッターホルンや4158mのユ

ングフラウやヨーロッパで一番高いエルブルス山(ロシア)5642mも名無しの山になってしまうぞ!それ

じゃあ、我等の誇り富士山3776mなんかどうなっちゃうのよ!ジョーダンじゃねーぜ!

                セッシャ山登りはチト苦手だニャア

            バックナンバーのトップへ     夢子倶楽部のトップに戻る

       * 帰国が遅れたため更新が遅くなりました。12月3週も早く作らなくっちゃね。はぁ・・