パクパク日記9年1月2週

              ジャンボ!タンザニアでサファリドライブを楽しんでいまーす!

           ンゴロンゴロ          

1月 5日(月) 晴れ

朝 家食 味噌雑炊、「RF1」の鯖と野菜、パイナップルとグレープフルーツ、アロエヨーグルト、黒烏龍 茶 

  

7時起床。先週までは正月だったから、寝坊しても許されたけど(誰からよ)、年寄りが遅くまで寝ていて

はイカンから早起き習慣をつけようと思う。白いご飯も大好きだけど味噌雑炊にした方がもっと好き!

午前のお茶 四谷 「スターバックス」 コーヒー 290円

年末から右親指の皮膚(!)がゼッ不調なので旅に行く前是非医者に行っておこうと正月の間ずっと待

っていた。皮膚科の診療は10時からで、それまで郵便局で7月末の旅行(!)の予約金を現金書留で

送ったり、銀行でお金を下ろしたり。さーて10時ピタシに皮膚科に行くと「新年の診療は7日から!」と

張り紙があって、がっくり・・・。1階にはスタバがある。禁煙だし、高いし、混んでいるし、舌がもつれるよ

うな商品ばかりだしと今まで寄り付かなかったが、落胆の余りふらふらと入ってみた。M崎君に会った。

昼 無し!

歌舞伎座に遅れて行く。お正月らしい出し物「祝初春式三番叟」が終わって、幸四郎の「俊寛」が始まる

ところだった。実は、私この芝居が大キライで、今日も「皮膚科に寄ったから間に合わなかったぁ」とニコ

ニコ言うつもりだったのに、休診だったから間にあっちゃったわけさ。あぁーあ。ナゼキライかと言えば、

絶海の小島・流人の島だから舞台装置は浜辺と船だけで地味。主な登場人物は流人だから衣装はボ

ロ。僧俊寛が島の娘を船に乗せるために犠牲となって島に残るという筋立てだから、芝居の3分の1は

誰かが泣いている。ホント、しみったれた舞台なのである。何でこうゆうの正月にやるかね。次は「十六

夜清心」。女犯の罪で寺を追われる僧・清心に菊五郎、遊女十六夜(いざよい)に時蔵、俳諧師白蓮は

吉右衛門。昼の部最後は玉三郎の「鷺娘」。玉三郎の美しさに今さらながら圧倒される。同じ時代を共

有できることに感謝したい。それにしても紙吹雪が盛大に舞い、一列目の席にいる私も吹雪きの中。ガ

スパッチョ「エコウィル」の美人ロボットが吹雪の中助けに来てくれなかったので鷺娘は死んでしまった。

午後のお茶 銀座 「プロント」 コーヒー 200

芝居は4時ちょっと前に終わった。小S子さんと4時半「プロント」で待ち合わせをしている。今夜の店と

明日の店を予約。今日築地は初競りだったそうだから、和食の店も今日から営業というところが多い。

夜―1 築地「某」 付き出し、ブロッコリーー付きポテトサラダ 500円、三陸牡蠣八丁味噌炙り、帆立

貝とつぶ貝の炙り焼き、厚焼き卵、肝入り干しイカ、ぬか漬け、生海苔味噌汁、ビール、冷酒「立

山」 3合 @4850

  

  

    今日はおばあちゃんご飯!

ぶらぶら歩いて「某」に行くと、開店を待つオジサンが2人店の前で寒そうにしていた。「さっきから中を

覗いて合図しているんだけど、5時半にならないと開けてくんないのよ!」なんて言って。私らのように

予約すればいいのにね。店の前を「築地野口屋」のリヤカーが通りかかった。声をかけて豆乳パンがあ

るか問うと1つだけあると言う。以前N原先生から貰って食べた。もっちりしっとりのパンだった。小S

さんに味見して貰うことに。ようやく開店。今年は今日からだが、築地に商品が揃っていないのか魚介

類は少ない。その代わりオントシ86歳のおばあちゃんとお喋りできる一番奥の席だったから、ついおば

あちゃん料理をたくさん頼んだ。ポテサラ、厚焼き卵、ぬか漬け、生海苔味噌汁。長生きして下さい!

夜―2 築地 「ナントカナントカ」 ジントニック(ご馳走になった)

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1月 6日(火) 晴れ                              ウェッジウッド経営破綻

朝 家食 築地「某」のおにぎり(鮭と昆布佃煮)、出汁卵、味噌汁、アロエヨーグルト、黒烏龍茶

    おにぎりは温めて 

今朝も7時に起きた。家の中がエラク寒いぞ。この冬初めてリビングの空調を「暖房」にしてつけた。昨

夜築地「某」のおばあちゃんにおにぎりを作って貰った。チンして温めて味噌汁と一緒に食べた。旨い。

昼 四谷三丁目 「サイゼリア」 シーフードチャウダー(W149円×2、ミラノ風ドリア 299円、ドリ

ンクバー(烏龍茶、コーヒー) 180円 計777円

    メニュー選び失敗したぁ!

自宅にいても、よほどの事が無ければ昼食は外で食べたい。よほどの事とは、40度以上の高熱があ

るとか、忙しくて出られないとか、お金が無いとか・・・で、滅多にそんなことは無いので外で昼飯を食べ

るうことになる。ついでに買物も出来るし、散歩にもなるし。「サイゼリア」でしげしげとメニューを見比べ

て注文品を決める。栄養的になんてバランスの良い組み合わせだろう!と我ながら感心してメニューを

閉じかけたその時、歴史は動いた、ではなくスープの写真が目に止まった。シーフードチャウダー。どう

してこんな好物を無視していたのか!Wで頼もう。ということで栄養のバランスなんかどこかに飛んで

行ってしまった。乳製品摂り過ぎ!でも値段は777円でスリー7だった。ようやく荷作りを始めたのは午

後4時。明日スーツケースを預けるからもうサボりようが無い。チャカチャカチャカ。ハイ終わり出来た!

夜 舟町 「仙水」 9000円のお任せコース(前菜:菜の花と海老と牡蠣の和え物、お造り盛り合わせ、

       天然鰤焼きと牡蠣フライ・タラの芽とふきのとうの天麩羅盛り込み、岩もずくと鰆の南蛮漬け、稲庭と

        ろろうどん、イチゴ)、もみいか、生ビール 2杯、冷酒 「白岳仙」 たくさん @1万3千円

  

  

    あんたら夫婦飲み過ぎよ!

A先生+マキちゃんと3人で新年会。A先生は初日の昨日、職場のメンバー大勢とマッコリ新年会を午

後6時から午前1時までやっていたのだそうだ。正月も朝からずっと夫婦で飲んでいたそうだし、飲み過

ぎだよ、君ら!「仙水」のご主人は新年元気。昨年40歳という若さで倒れられた奥様も徐々にだが回

復されていると言う。是非是非元気になって頂きたいものだ。マキちゃんがヒマに任せて、いや時間を

工夫してある分析をしてくれることになった。まぁその打ち合わせのようなものもあってね。最近生の魚

を食べるとお腹をこわすので、A先生に食べて貰った。天然鰤美味しいなぁ。稲庭うどんも旨いなぁ。あ

っ!もうすぐ10時だ。帰らなくっちゃ!まるでシンデレラ。ぶふふ。マンションのエレベータの工事が始

まる午後10時までに家に帰らねば!2人は犬のコースケがいるお店に唄を歌いに行った。いいなぁ。

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1月 7日(水) 晴れ

朝 家食 お稲荷さん、ワカメスープ、アロエヨーグルト

  

東京は毎日良いお天気。北国の人には申し訳ないような晴天で東京は一年で一番良い季節は冬だと

私は思っているのだよ。春は京都、夏は札幌、秋は軽井沢、冬は東京がいいな。考えずに言ってます。

午前中のお茶 代々木「ドトール」 アイスコーヒー 200

今朝ようやく皮膚科に行くことが出来た。だいたい、市場だって5日から開いているのに、医者が何で6

日まで休んでいるんだよ!飲み薬、塗り薬3種を処方されたので、薬局へ。そうそう、右親指患部は薄

手の木綿手袋でカバーせよと言われたので、コンビニと薬局でいくつか求めた。薬局で薬を塗り右手だ

け白手袋夢子の出来上がり。何か八つ墓村っぽい。金田一耕助みたいな探偵?ううん、犯人、ふふ。

昼 代々木 「火の国」 皿うどん(麺大サービス) 780

   意地で完食

代々木で整体のあとランチ。「火の国」には元気で働き者で太ったおばちゃんがいる。次から次へと押

し寄せる客に、「ランチでは麺の大盛りサービスありますが、どうされます?」と丁寧に案内する。つい、

「あぁ大盛りお願いします」なんて言ってしまう。近所の「峨眉山」のマダムとはエライ違いだ。しかし、そ

の大盛りを完食するのがツライ。余りに大盛りで半分食べたところでもう満腹だったよ。意地で食べた。

夜 家食 「壽徳庵」の鯖塩弁当、卵うどん汁、りんご、黒烏龍茶

  

帰宅して、寒中見舞い葉書と今年頂いた年賀状の荷物を作り、宅配で筆耕の方に送った。スーツケー

スを最終的に完成させ、午後5時過ぎ成田に送った。これで良しと。あとは手荷物の掃除だ。今夜軽く

飲みに行こうと思っていたが気が変わった。家で地味に食べよっと。酒も飲むのもやめよっと。無酒日

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1月 8日(木) 晴れ

朝 家食 「壽徳庵」の姫弁当、卵うどん汁、りんご、黒烏龍茶

  

7時むりむり起床。右手に嵌めて寝た「八ツ墓村白手袋」が夜中に脱げてしまい、しかし夜中の間に探

し当てて起きた時にはしっかり嵌めていた。でも丸一日経っていないのに損傷が激しく、中指の先ッポ

はも穴が空いているのだよ。爪が長いからかな。さて今日は出発日だから朝からチャキチャキ忙しい。

昼 新宿 「メゾン・デュ・カレールー」 パスタランチ(サラダ、ドリンク付き) 1260

    お隣さんはベルギーへ?

正午出発。右手に嵌める八ツ墓村白手袋をもうちょっと買って行こう。カメラケースが重い!ナゼかと言

えば、今回デジタル一眼レフを2台も持って来たからだ。これまで愛用して来たペンタ君には広角カメラ

を、連写が出来る新顔キャノンEOS40Dには300ミリの望遠レンズをつけた。これにレンズ2本も持

参するからバッグは肩にズシリと食い込むんである。一杯動物のいい写真撮ってねー!いつもカレー

を食べる店で初めて禁煙席側に座った。その上パスタランチを注文。隣の3人OLの話題は海外旅行。

午後の軽食 成田第一ターミナル「ANAラウンジ」 きつねうどん、稲荷寿司

    ホントはきつねうどんは2杯、稲荷寿司は3つ食べたい!

成田までの道路はガラガラので、リムジンバスが第一ターミナルに着いたのは集合時間には1時間も

早い時間であった。早くも添乗員のSさんが待機していた。「ANAラウンジ」の きつねうどんが好き!

夜 タイ航空・成田=バンコック ビジネスクラス機内食

夕刻17時15分のタイ航空でバンコックに向かう。去年の7月末マダガスカルに行く時も乗ったな、この

飛行機。座席は2階だった。食事、飲み物とサービスは普通だが、シートの傾斜が足りないと思うのよ。

総合は「普通」。時差2時間で10時過ぎバンコックのジョモ・ケニヤッタ空港に到着。この立派な空港が

反政府デモ隊に数日占拠されていてのは2ヶ月前だったか。現在はすっかり落ち着いていて安心した。

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1月 9日(金) ケニアもタンザニアも晴れ

朝 ケニア航空・バンコック=ナイロビ ビジネスクラス機内食

ケニア航空に初めて乗った。昨夜バンコックで乗り継ぎ手続きに1時間もかかり、ラウンジに行く余裕も

無かった。ビジネスの座席は2+1+2で、私は真ん中の1席。座席がほぼフルフラットになるのはグッ

ドであるが、しょっちゅう操作ボタンが機能しなくなるのが困る。もっとメンテナンスしてちょーだいねー。

昼 タンザニア・アルーシャ「Lush Garden Hotel ヴュッフェ

    旨くは無いが、この町では超高級

バンコックとケニア・ナイロビの時差4時間。ナイロビには午前6時過ぎ到着した。ケニアのイミグレーシ

ョンで写真を撮られた。前もそうだったっかな。今回の旅行はすべて4駆での移動となる。ツァー参加者

11人+添乗員が3台のTOYOTAランドクルーザーに分乗する。ガイドドライバーはコンベ、フレッド、ジ

ョニーの3人。一人参加のA賀さん(♂)、S川さんとH多さんの大学同級生2人お姐様組と私の4人は

フレッドの2号車に乗った。「冷たい水」という意味のナイロビは標高1700m。ここからタンザニアのンゴ

ロンゴロを目指す。舗装道路も穴ぼこだらけだし、工事中の道路がやたら多くて悪路の連続である。し

かもモウモウと上る土煙。揺られ揺られた3時間で国境の町ナマンガ着。ケニア側タンザニア側両方を

30分で通過した。2時間走ってタンザニアで2番目に高いメルー山の麓の町アルーシャでランチ。埃っ

ぽい表道路の喧騒がウソのような洒落たホテルにあるレストランでのヴュッフェだった。で、これから

延々とヴュッフェが続くのだよ。店内で食事している人達って、タンザニアではエリート層なのだろうね。

夜 タンザニア・ンゴロンゴロ 「ワイルド・ライフ・ロッジ」 ヴュッフェ、3点セット 16ドル

 

           これが深さ600mのンゴロンゴロのクレーター     アフリカ大地溝帯は火山帯でもある             不味いヴュッフェだ

昼食後も土埃が舞うガタガタ道のドライブだったが、突如信じられないことが起こった。揺れない!土埃

も無い!ガタガタというタイヤの音もしない!何てスムーズ?夢心地だ。道路は厚いアスファルトで覆

われ、中央には黄色のセンターラインが、両端は歩行者用白いラインがキッチリ引かれている。舗装道

路だけが光り輝いて見えるぞ。タンザニアにどうしてこんな立派な道路がと不思議に思ったら、日本の

鴻池組が工事した舗装道路なんですってさ。サスガ!5時半ンゴロンゴロ保全地域に入る。バッファロ

3頭と悪戯ヒヒ(バブーン)が出迎えてくれた。標高2300mの展望台からンゴロンゴロのクレーターを見

下ろす。あぁここがンゴロンゴロか、やっと来たなぁ。6時半ロッジ着。約12時間の長いドライブだった。

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1月 10日(土) 晴れ 

 ンゴロンゴロ 「ワイルド・ライフ・ロッジ」 ヴュッフェ

クレーターの火口淵に建つロッジからの眺めは素晴らしい。夜明け前のクレーター

5時に起きてシャワーを浴びる。昨日は夕食を済ませて入浴もせずに寝てしまった。電気とお湯は時間

で制限されているのだ。裸のまま15分間流してようやく湯になった。昨夜暗くなって余り見えなかった

が、ロッジは深さ600mのクレーター火口淵に建っていた。日の出前の時間だが、動物が早くも起き出

しているような感じがする。720分には早くもチェックアウトしてンゴロンゴロでサファリドライブだぞ!

   

              マサイ族は赤など原色が好きみたい        火口淵にはマサイの家畜が一杯     サファリ車に群がるサファリの物売り

   

          ハイエナがのんびり座っていた     18km×16kmの広さがあるクレーターの底       カバは便利な耳を持つ

  湿地帯にはたくさんの鳥類が集まる         ライオンも日陰が好き        イボイノシシの親子だよん

世界自然遺産のンゴロンゴロは、保全地域であって国立公園ではない。地域内にマサイ族が彼らの家

畜と共に暮らしているかららしい。しかし、午前8時から進入が許可されるクレーターの底にいるのは動

物だけだ。キリンとインパラ以外、アフリカのたくさんの動物達が18km×16kmの中で一生を過す。シ

マウマ、ヌー、イボイノシシ、トムソンガゼル、グラントガゼル、ダチョウ、ハイエナ、カンムリヅル、エジプ

トガン、ペリカン、キリン、象、白サギ、白サイ、テリムクドリ、ハタオリドリ・・・・そしてライオン!限られた

場所だから、動物を見つけるのは容易い。ただ、進入できない場所が多いので動物が遠いのが残念。

昼 ンゴロンゴロのクレーター・レライの森 ランチボックス

     カラダが青く輝くテリムクドリ     枝に巣をぶら下げるハタオリドリ      これが昼のお弁当です

久々のサファリドライブだ。サファリをする時は特別仕様の4WDの天井窓を開ける。動物をよく見たい

時は立って見るわけだ。もっと見たい時、サツエイしたい時は靴を脱いで座席の上に乗るのさ。メンドー

臭い時は、座ったまま窓を開けてね。ランチはレライの森に停車してお弁当を広げる。外で食べるとヒ

ヒに奪われるキケンがあるけんね。鎌倉あたりではトンビが人間の食べ物を狙うのだったな。食後は

デコボコ道を大きく傾きながら火口淵まで上ってオルドバイ渓谷を目指す。1時間も走った時、前にいた

2号車が停車した。私は今日3号車に乗っているが、昨日は2号車だった。左側後輪がパンクしたみた

い。私は車の中で本を読んでいたが、タイヤ交換にはエラク苦労したらしい。30分以上ロスしたかな。

 

             最古の人類が生まれたオルドバイ渓谷?   人間の祖先はここから南アメリカまで移動した? グレートジャーニーの関野吉晴氏の石碑

3時過ぎオルドバイ渓谷到着。ここは人類発祥の地とされている。ケニア生まれの英国人ルイス・リー

キー博士とマリー夫人は1959年、180万年から170万年前の猿人(ジンジャントロプス・ボイセイ)の

化石を発見、続いて1963170万年から150万年前の人骨(道具を製作できるホモ・ハビリス)の化

石を発見した。小さな博物館には360万年前と推定される類人猿の足跡も3人分展示されている。セ

レンゲッティに向かって走り出した我々だが、2号車がついに脱輪。何とか修理はしたものの危険を避

けるため人も荷物も他の2台に移すことになった。人もスーツケースも埃と土だらけだ。2号車のフレッ

ド君ポレポレ(スワヒリ語でゆっくり)走っていらっしゃいね。こんな道走るのだから、車の負担も大きい。

夜 タンザニア・セレンゲッティ 「セロネラ・ワイルド・ライフ・ロッジ」 ヴュッフェ、3点セット 12ドル

    俄ベジタリアンになった

2度にわたる車の故障や国立公園管理事務所で長く待たされたので、ロッジに着いたのは7時近かっ

た。明日は早朝サファリなので、急いでシャワー&シャンプー。昨夜泊まったンゴロンゴロのロッジもこ

こも同じ系列なので料理が似ている。毎日嫌いなヴュッフェスタイルで、料理も不味いのなら「痩せる絶

好の機会」じゃないか。というわけで今晩は野菜だけ盛り付けて俄ベジタリアンをやってみる。痩せよ。           

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1月 11日(日) 晴れ 明け方激しいスコール

 タンザニア・セレンゲッティ 「セロネラ・ワイルド・ライフ・ロッジ」 ヴュッフェ

        セレンゲッティの夜明けとロッジ            6時半からサファリドライブをしたのち朝食を摂る

5時起床。午前3時頃激しいスコールがあったらしい。部屋には電話が無いから、添乗員のSさんは

毎朝「モーニングノック」をしてくれる。6時過ぎ、レストランにコーヒーを飲みに行く。大昔火山が爆発

した時大きな岩が吹き上げられて散らばった。そういう石はコピといってロッジがあるセロネラ地域に

集中しているらしいよ。レストランは巨大なコピを利用して作られていて、上り下りが実にメンドーだよ。

早朝のサファリではインパラやトピ、ジラフなどとソーセージツリーを見た。初めて見る人は大喜び。そ

の影響か朝食には全員ソーセージを食べていた。アフリカの卵の黄身は白っぽい。オムレツも白い。          

        君はカワウだよね?         草原の向こうにヌーの群れが見える          ブッシュが好きなインパラ

               象の群れには小さな小さな赤ちゃん象がいるのだよ                        ほろほろ鳥は慌てモノ

朝食を終えて、9時半から午前中2回目のサファリドライブ。普通は朝と夕方2回なのだが、昨日車の

故障等で迷惑をかけたお詫びらしい。セレンゲッティ国立公園は、日本の一都三県より面積は広いの

だからバカでかい。その意味も「終わりなき平原」。一昨年行ったケニア側のマサイマラとは地続きであ

り、セレンゲッティの方がマサイマラの数倍の広さがある。マサイマラではライオンうろうろ、チーターも

豹も近くで見たから、今回セレンゲッティには大いに期待していた。でも・・・変だ。動物がエラク少ない。

1時間ひとっこひとり姿を見ないこともある。釣り用語で言えば、魚影が薄い。薄すぎる。何だかガッカリ

だ。とはいえ、象の赤ん坊など見ると、もうメロメロでバチャバチャ写真撮るんだけどね。何て可愛い!

 タンザニア・セレンゲッティ 「セロネラ・ワイルド・ライフ・ロッジ」 ヴュッフェ

   

          昼はハンバーガーを作って食べた        ロッジ庭には火山の爆発で巨石がゴロゴロ     分類上象に似ているハイラックス

   

              トピは個性的な肌色だ                キリリとハーテビースト          バブーン(ヒヒ)の子供が飛び移る瞬間

          ヒッポプールのカバ達              顔が優しいマサイキリン          いかにもオッサン顔のバッファロ

暑い盛りではあるが、午後3時から夕方のサファリに出かける。ンゴロンゴロにはいなかったインパラ

がたくさんいる。お尻にM型の黒い線がある。インパラは立派な角を持った♂1頭と20〜30頭の♀で

ハーレムを形成する。ボスの♂は♀達を守る間餌を殆ど食べない。するとだんだん体力が弱る。近くで

モリモリ草を食べて力を蓄えた独身♂インパラグループから、次のボス候補が出て来て、「君の時代は

終わったよ。元気なボクと代りなさい!」と力づくでボスの座を奪う。しかし、この♂もまた食べずに弱っ

て来ると次の独身インパラが・・・・という具合なのだそうだ。弱って交替するまで1週間位と聞いた。♂

ってツマンナイよね。ヒッポプールで悪臭を嗅ぎながらカバを見た後、蟻に食われた人が大騒ぎ。痛い

のだそうだ。次はツエツエ蝿が車に入って来て蝿叩きで盛り上がった。動物は少なかったが楽しんだ。

夜 タンザニア・セレンゲッティ 「セロネラ・ワイルド・ライフ・ロッジ」 添乗員Sさん特製そうめん、赤白

ワイン 8ドル

    そうめんの他はスープのみ

出発前から嵌めていた右手の「八ツ墓村白手袋」を外した。せいせいしたわい。今回参加した旅行社で

は、秘境地域の旅行時、そうめんのサービスがある。毎食ヴュッフェだし、料理は変わり映えがしない

し、動物見学も今ひとつなので、皆楽しみにしていた。玉になったそうめんの盛りの良さそうな皿の前に

座って待機。なのに、食事前に自己紹介するんだってさ。ジリジリ・・・。ようやく頂きまーす!あぁ美味し

い。結局このそうめんでお腹一杯になり、ヴュッフェはスープだけ飲んだ。寝る前に絵葉書を2枚書く。

               ________________________

【今週の振り返り】

人類はタンザニアのンゴロンゴロ近くのオルドバイ渓谷あたりで誕生したと考えられている。東アフリカ

に誕生して、人類は世界中に広がって行った。中でも有名なのは、東アフリカを出発してアフリカ大陸を

北上し、ユーラシア大陸を横断してベーリング海峡を渡り、アメリカ大陸を南下して最南端のパタゴニア

まで5万キロ以上を走破した人類がいたと考えられている。所謂「グレートジャーニー」であるね。遥か

遥か昔の人類が辿った行程を、なるべく彼らと同じ条件=自らの脚力と腕力だけを頼りに、南米から東

アフリカまでの逆のコースを10年の歳月をかけて辿った日本人探検家がいる。関野吉晴氏(キャっ!

私ファンです!)である。この関野氏が1993年に出発して、足掛け10年、2002210日オルド

バイ渓谷に到達したことを記念した石碑が建っていた。何度か彼の旅風景をドキュメント番組で見たこ

とがあるが、ベーリング海峡ではカヌーを漕ぎ、悪路の坂道では自転車のペダルを踏んでいた。飛行

機や車で移動してもこの5万3千キロの移動は超タイヘンなのに、何という人だ!と感心するより呆れ

てしまった。しかし、自転車も無く、時計も無く、その先にどんな世界があるかマッタク知らないで走破し

た遥か昔の人類の大先輩の方がスゴイのかなぁ。何のために移動したのかなぁ。今関野氏は「新グレ

ートジャーニー 日本人の来た道」を辿っているらしい。

ちょうど一年前、私はアラビア半島のクルーズ旅行をした。乗った船が伊太利亜船籍という不運が禍い

し、昼も夜もフルコースのイタリアンを食べて益々太っていた。その帰りのエミレーツ航空で、空席を挟

んだ隣の隣に「のだめ」を演じた上野樹里ちゃんが座ったという超ラッキーなことがあった。夜中なのに

舞い上がったさ、トーゼン。帰宅して樹里ちゃんはどこに行ったのだろうと調べたら、TBSの特番のレポ

ーター役でタンザニアに行っていたことを知る。その後放映された番組では、ンゴロンゴロのクレーター

の底を見下ろしながら、何か喋っている樹里ちゃんがいた。映像は覚えているのに、内容の記憶が無

いのが私のお粗末な頭だ。このンゴロンゴロは、アフリカ大地溝帯(グレート・リフト・バレー)が通ってい

る。アフリカ大地溝帯とは、大きくわけて中近東の死海の北から紅海を通り、アフリカ大陸の陸地はエ

チオピアに入って、ケニア、タンザニアに至る東リフト・バレーとウガンダ、ルワンダ、ブルンジを通る西

リフト・バレー+ニアサ・リフト・バレーの巨大渓谷である。幅35km〜100km、総延長は7000kmで、

深い谷や湖、キリマンジャロ、ケニア山などの高い山が周囲にある。数百万年とか、数千万年とか信じ

られない将来、この大地溝帯はアフリカ大陸から分離して大きな島になるかもと予想されている。でも

ホントにそうなるかどうか、今生きている人は誰も見守れないのが残念だよね。

昔見た「人類の誕生」みたいなテレビ番組の中に、大地溝帯の活動で東アフリカの森林地帯が乾燥地

帯に変わり、木の上で暮らしていた人間の祖先猿人が地面に下りて二足歩行を始めるキッカケになっ

た、なんて場面があった。今回オルドバイ渓谷を訪れたこともあり、人類は東アフリカで誕生したと考え

ていいのだな、と小さな頭で信じ込もうとした途端、「東アフリカの大地溝帯からはるかに離れた中央ア

フリカのチャドで、600万年から700万年前のトゥーマイ猿人が近年発見された」なんて文章を読んでし

まい、私の頭の中はウニとイクラを交ぜたような状態になってしまった。わからん!もうすぐ爆発しそう

だ、ホント。

「ンゴロンゴロ」は「大きい穴」という意味と聞いた。「ンゴロ」が大きいで、「ンゴロ」が穴?変じゃんよぅ。

地元の人に聞いても「ンゴロイズビッグ、ンゴロイズホール」って言うのだよ。オカシイよねぇ。あぁ、私の

頭の中はグッチャグッチャだぁ!!

          いつだって混濁しているニャン、その頭   っるせー!    

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      * タンザニアとケニアの旅は来週も続きます。すぐ作るから楽しみにねー。