パクパク日記9年2月1週
熱海では日本で一番早く咲く「あたみさくら」も紅梅も白梅も咲いていた!
熱海梅園の紅梅
蓬莱別館 「ヴィラ・デル・ソル」
2月 2日(月) 晴れ
朝 家食 「中村屋」のカレーコロッケと人参サラダトースト、アロエヨーグルト
浅間山が久しぶりに噴火したそうだ。その灰が、遠く東京まで運ばれて千代田区とか立川市に降ったと
いうからビックリだ。朝食は「中村屋」のカレーコロッケを温めてトーストに挟む。小林聡美という女優が
好き。「かもめ食堂」に主演してから、食パンのCFでは彼女の調理風景がよく出て来る。最近の映像は
パンにキュウリと人参サラダを挟んでいた。人参サラダは一緒だがコロッケを挟む私。ここが違う・・・・。
昼 銀座 「維新号 銀座本店」 お饅頭セット(肉まん、ネギチャーシューハーブ麺、小鉢、ザーサイ、
ライチ) 1050円
食べ物は考え過ぎると失敗する
N原先生の治療院に行くと、M井ちゃん夫人J子さんが既に治療中だった。M井一家はこの年末年始、
私の香港喰い倒し日記を熟読して香港に出かけられた。「あそこも美味しかったし、あれも良かっ
た・・・」と大満足の香港だったらしい。先週金曜日行かれなかったお別れの会。お詫びに銀座で京都の
「松栄堂」のお線香を送った。久々銀座ランチ。食べたいモノは山ほどある。「泰明庵」の平打ち野菜天
(できれば大盛り)、「レモングラス」のタイ風ラーメン(許されるなら大盛り)、「天亭」の天丼、「伊勢廣」
の焼き鳥丼(4本でいい)、「維新号」の柔らか野菜焼そばかセロリそばか青海苔海老炒飯、「貴船」の
魚料理、「HARE」のカレーランチ・・・。あぁ、頭が爆発しそうだ。結局「維新号」でお饅頭セット。肉、餡、
胡麻、からし菜の中華まんから選ぶ。肉まんにした。本日の麺は不味かった。あんなに悩んだのに!
午後のお茶 新橋 「宮越屋珈琲」 グァテマラコーヒー 850円
ランチの後は銀座ぷらぷら。銀座で働いていた(おわかりかと思うが、水系ではないよ!)頃は本や雑
誌は「福屋」で買うことが多かった。ここデビュー仕立てのタレントサイン会なんかよくやるよね。勝手知
ったる書店というのは誠に居心地がいい。あれもこれもとついたくさん本を選び1万円を超えちゃった。
夜―1 荒木町 「鈴なり」 6千円のお任せコース(根三つ葉のお浸し、諫早湾の生牡蠣、前菜盛り合
わせ:のれそれ酢の物・山桃のシロップ漬け・白海老うるか・空豆・スケコ・子持ち公魚・菜の花お
浸しなど、蟹フカヒレ生ウニ入り玉地蒸し、肝付きカワハギ刺身、刺身盛り合わせ、甘鯛と鴨ネギ
巻きと筍焼き、海老芋と帆立の揚げ出汁、帆立とヒジキの炊き込みご飯、漬け物、蜆汁、デザー
ト)、生ビール、冷酒「新政」 5合 @1万2千円
「5人の会」の新年会。スンマセン、私が旅行ばかりしているのでこんなに遅くなって。あら?5人のハズ
なのにセットは4人だわ・・・。幹事のクワちゃんに聞くと、オトボケMMが首が回らなくなり急遽欠席に
なったのだそうで。金欠って意味の首回らずじゃなく、肉体上の首ね。I親ビンが「今夜初めて彼を褒め
ようと思っていたけどこれで永遠に機会を失ったね、彼は」って。惜しかったね。やらないのは私だけだ
からゴルフの話題が長い。「え?ツジさんYカントリーのバンカーで10叩いたの?」。この話は面白い!
夜―2 荒木町 「ブルーサンヤ」 ジントニック 3杯
3人で2次会へ。オトボケMMが来ると思っていたから近所のM井ちゃんに連絡することにしていた電
話して来て貰う。最近M井ちゃんは週3日以上自炊しているのだと!専業主婦のようではないか。しか
も、こんな美味しい飲食店のど真ん中に平日一人で住んでいてさ。鑑じゃあ!私決して真似できない。
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2月 3日(火) 晴れ 今日は節分「福はー内―――!」
朝 家食 野菜と卵のサッポロ一番塩ラーメン、アロエヨーグルト
麺をちょっと減らした!
久々にたっぷりの野菜と卵を入れた塩ラーメン。朝のラーメンはうんまいなぁ。久々といえば、午前中歯
医者に行った。年に1、2度は歯石を取って貰うよろし。ちょっと痛いけど歯は真っ白ピッカピカになる。
昼 赤坂 「赤坂グリル」 福島県牝牛100%手作りハンバーグ定食(サラダ、スープ、ライスつき)
1,000円ハンバーグ200g+200円
歯医者からぷらぷらと赤坂方面に歩く。そうやってだいたいは札幌のスープカレー屋で引っ掛かること
が多かった。「心」という店だ。ところが無い。撤退してしまったらしい。代わりにハンバーグ屋があった
ので入ってみたら店内に見覚えがある。「心」があった場所だった。ハンバーグの大きさは3種。160グ
ラムが千円、200グラムが1200円、260グラムが1400円。うーー260グラム食べたい!ダメ!許さ
んよ!とどこからか声が聞こえて200グラムにした。ソースはおろしポン酢を選んだ。ご飯が少ない!
午後のお茶 赤坂 「ルノアール」 コーヒー 540円
早くも確定申告に必要な書類が全部揃ったので、K村税理士に郵送した。早いだろ!うふふ。ほとんど
のことにはダラシナイ人間なのに、年賀状の入稿とか確定申告、ホテルの朝ご飯などの一番が好き!
夜 荒木町 「鈴なり」 6500円のお任せコース(菜の花とホッキ貝の辛し和え、毛蟹、前菜盛り合わ
せ:才巻海老とタラの芽の天麩羅・つぶ貝・ホタルイカのぬた・すけこの田楽・芹の胡麻和え・新天
豆・関サバ・つぶ貝など、鯛の実だくさん潮汁、氷見のブリのしゃぶ造り、平目の薄造りとエンガ
ワ・鮪、水菜といぶりがっこのサラダ、焼き筍、牡蠣の昆布味噌焼き、カシワのすき焼 生卵、石鯛
の炊き込みご飯、漬け物、杏仁豆腐)、生ビール、冷酒 「新政」 4合 @9850円
昨年10月長い旅をした。パクパク日記には猫バルカン大周遊の旅と書いたアレである。長い上に6ヶ
国のうち半分は既に行ったことのある国、食事もだいたい一緒ということで、すっかり飽きてしまってい
た。途中でウィーンに戻る日程があって、よほど「お腹痛いから日本に帰る」と言って帰国しようかと思
ったのだが、気の合った人がいたので留まった。チョコ好きの千代子さん(本名はミチコさん)である。そ
の彼女と帰国後初めて会って飲む約束をしている。「やぁやぁ、久しぶり!」。豊かな髪をバッサリ、と言
っても10センチカットされてちょっと違う印象。昨日に続いての「鈴なり」だが、マスターは意地になった
ように違う料理をバンバン出してくれた。玉地蒸しの代りには鯛の潮汁。これ絶品よ。氷見のブリのしゃ
ぶ造りもいいねぇ。水菜といぶりがっこをサラダにしようなんて発想にタマゲル。牡蠣の昆布味噌焼きも
牡蠣がぷりっと。あぁ、日本料理って何てスゴイのだろう!千代子さんも満足されて帰路につかれた。
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2月 4日(水) 曇りのち晴れ 今日は立春 でも寒い!
朝 家食 「ドミニクサブロン」のクロワッサンにハムを挟んで、白菜と豆腐の味噌汁、ヨーグルト
クロワッサンハムサンドに合わせてわざわざ味噌汁を作る
昨日赤坂の「ドミニクサブロン」でパンを買って来た。クロワッサンとその生地を使った菓子パン、計2個
で500円を超える。以前H堂のHさんにオミヤで頂いたのに、タクシーの中に忘れて来てしまった。随分
前のことなのに、未だに「ぐやじい!」と思っているのである。ふむふむなるほど。上品なお味どすなぁ。
昼 新宿甲州街道 「カレーうどん千吉」 辛吉カレーうどん(ご飯・漬け物付き) 730円+青ネギ70円
次は千吉カレーうどん大盛りか
ある所でたった1回だけお会いした女性は「私は皿うどんとカレーうどんが大好き。毎日食べても飽きな
い!それだけでもいい!」と夢子よりスゴイことを言っていた。その彼女がカレーうどんで一番好きと言
っていたのが、専門店の千吉」である。この店の元祖料理の千吉カレーうどんはスパーシーかつクリー
ミーというから、「古奈屋」タイプで、ミルクを入れて作るのでしょうね。他にも赤カレーうどんとか黒カレ
ーうどんとかトマトティストなんてのもある。私は辛吉カレーうどんを注文した。カレー汁にご飯投入。
昼 新宿西口「プロント」 コーヒー 200円
この前新宿西口の大きな郵便局で記念切手をたくさん扱っていることを知った。近くまで来たので寄っ
てみた。あれれー、先日大量に買った北海道動物シリーズもキティちゃんも売り切れていた。あの時だ
から買えたのだなぁ。記念切手はいつでも買えるなんて思ってはイケナイのだ、と学んだ午後だった。
夜 家食 生タリアッテッレの和風きのこソース、「ドミニクサブロン」のエスカルゴ、鹿島の乾燥芋(焼
き)、味噌汁
今晩はカタカナ会社時代のお取引先社長と食事をする予定だった。ところが歯の調子が悪いので食事
が出来ないと連絡が。それはそれはお大事に、ということでトツゼン今晩はフリーに。嬉しい。フリーと
いう状態が。久しぶりにヘルスクラブで運動して「セラーバー」もいいなぁ。夕方までそのつもりだった。
しかし暗くなるとメンドクサクなって・・・・はい、私はダメな人間です・・・。タンザニア&ケニアご一緒した
S井さんから乾燥芋を送って頂いた。同じくH多さんからはランチョンマットが。温めて齧った。無酒日
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2月 5日(木) 曇りのち晴れ
朝 家食 辛子たっぷりハムトースト、味噌汁、鹿島の乾燥芋(焼き)、ヨーグルト
7時起床。乾燥芋をパンと一緒に温めた。生でも美味しいが温めるとぷっと膨らんで香ばしくなる。子供
の頃からこうして温めて食べるのが好きだった。さて、今日から出かけるのだった。のろのろと旅支度。
昼 新幹線こだま車中にて 駅弁「幸福弁当」 1300円、お茶 140円
この弁当を食べると幸福になる!
昼は熱海の洋食老舗「スコット」あたりで食べるつもりだったが、地下鉄に乗る寸前、ガスの種火を消し
たかどうか不安になって家に戻ったりですっかり遅くなった。じゃ、新幹線で駅弁ね。東京駅は美味しい
駅弁ゼロ時代が長らく続いたが、今は1つ美味しい駅弁がある。「幸福弁当」。これが素晴らしく旨い!
午後のお茶 熱海 「讃」 フレンドコーヒー 500円×2杯
熱海、久しぶりである。チョー久しぶり。っていつぶりよ!うーーーん、わかんない。思い出せない。あら
ぁ?玉三郎の舞踊を観にMOA美術館に来た時以来かな?あの時は日帰りだった。そんなこと思い出
しながら熱海の町をぶらぶら歩く。平日昼間でもあるし客の姿はまばらだね。ここのコーヒー美味しい。
午後のおやつ 熱海伊豆山 「蓬莱」 上用まんじゅう、お茶
私の部屋は「志賀」の間 中廊下も縁側も畳が敷かれている 古々比の瀧(こごいのゆ)は露天風呂
午後2時過ぎ、伊豆山の「蓬莱」にチェックイン。何しろ1849年、嘉永2年からの宿というから「老舗」
の二文字がよく似合う宿なのだ。部屋付きの仲居さんはカズコさん。どうぞよろしくね。「ゆっくり温泉入
っていらして下さいまし。お蒲団敷いておきますから」と勧められて古々比の瀧へ。庭に父子猫2匹が
いるのね。この宿に泊まった人達から、お風呂までの階段のことは聞いていた。確かにちょっとタイヘ
ン。でも今日は一番下の走り湯ではないから大丈夫。おぉ古々比の瀧は露天風呂だったぁ。ざぶん!
夜 熱海伊豆山 「蓬莱」 夕食コース(お通し:福豆・あんこう友和え・海老芋と蕗のとうの揚げ物、白
魚と焦し蕗のとうの吸い物、お造り盛り:焼き平貝・イカ・赤貝・さより・鯛、八寸:蟹鮨・海鼠・煮凝り・
田作り・菜の花辛子和え、凌ぎ:ウニと湯葉蒸し、焼き物:ぶりの照り焼き、炊き合わせ:蕪と帆立真
丈と独活、セリの霙和え千鳥酢、ご飯、赤出汁、七尾たくあんなど香の物、大きな苺)、ビール、冷酒
「喜久酔」 4合
夕食は6時半からお願いした。部屋出しである。お通しの揚げた海老芋が大きくて、結構お腹にズシリ
と来る。氷を詰めた桶からは次から次へと刺身が発見されて楽しい。お酒をグビリと飲んだり、テレビ見
たり、カズコさんとお喋りしたりしながら、部屋で寛いでの夕食っていいな。料理でお腹一杯になったと
言いながらご飯を2杯も食べてしまってさ。アハハ。デザートの苺がバカ大きいのだ。さぁマッサージ!
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2月 6日(金) 熱海は快晴!
朝 熱海伊豆山 「蓬莱」 朝食膳(鯵の開き、出汁卵焼き、おから、青菜お浸し、昔ながらの焼き海苔、
イカ塩辛、漬け物、アサリの味噌汁、ご飯)、コーヒー
お酒もたっぷり飲んで、上手なマッサージを受けて、すやすやと眠りについたハズなのに1時、2時半、
4時、5時半と何度も目が覚めてしまった。熱海でも朝は結構寒い。じゃあ、温泉ではないが部屋のお
風呂に入りましょ。全室に檜風呂がついている。日経と朝日新聞を読んでいるとカズコさんが朝の挨拶
に。彼女が煎れてくれたお茶と小梅が旨い。朝ご飯も旨い。鯵の干物や出汁卵焼きも旨いが、自家製
の塩辛をご飯にのっけて、昔ながら焼き海苔で巻いて食べるとバカ旨!朝からご飯2杯食べちゃった。
樹齢2千年の大楠がある木宮神社
紅梅も白梅も今が盛りの熱海梅園
熱海芸者のお姐さん方も梅園を散歩 3月まで梅祭りでは各種行事があるらしいよ
良い天気だ。熱海梅園まで行こうと思う。呼んで貰ったタクシーを待つ間、女将さんとお喋り。小柄で上
品な方だが凛とした強さも感じる。タクシーの運転手さんが、梅園手前の木宮神社に連れて行ってくれ
た。樹齢2千年日本で2番目に大きい楠があるというので見に行った。一部を落雷で失ったとはいえ、
とんでもない太さだ。梅園の前には熱海櫻が満開。河津桜は有名だが、沖縄と並んで日本で最初に咲
く桜らしいよ。梅園の前でつい記念切手を3千円も買っちゃった。しかも、水戸偕楽園の記念切手。園
内には、いろんな種類の紅梅白梅が咲き誇っている。桜もいいけど、梅もいいね。タクシーで市内へ。
昼 熱海・銀座 「利休庵」 きのこ蕎麦 880円、せいろもり蕎麦 680円
両方食べてようやく蕎麦がわかる
朝も夜もご馳走攻めだから昼くらい蕎麦でさくっとね。コンセプトはさくっとである。でも、きのこ蕎麦を食
べて「蕎麦の旨さは種モノではわからないから」とせいろも頼んじゃあ、さくっとじゃないよ。喰い過ぎ!
今度この店に来たらシラスの釜茹でを注文したい。すごい量なのだ。それから桜海老のかき揚げもね。
午後のお茶 熱海 「ミクラスカフェ」 シングルエステートダージリン 800円
ヴィラ・デル・ソルの建物は、明治41年生まれの登録有形文化財
徳川慶喜の手になる南葵文庫の文字
蕎麦2杯はイカンかったと反省し、熱海の海岸付近を散歩する。お宮の松に貫一とお宮の像。あれれ、
こんなに小さかったっけ、この像。尾崎紅葉の大昔の小説なんて、今の若い人知らんだろうなぁ。「ミク
ラスカフェ」で紅茶を飲みながら休憩。今晩の宿「ヴィラ・デル・ソル」に行く。荷物は「蓬莱」から運んで
貰った。だって、ここは「蓬莱」の別館で、旅館の真下にあるんだもん。ホテルとしては21年前オープン
したが、建物自体は明治41年に出来た。外観も趣きがあるが、中に入ってみるとゴージャス。あぁ、い
いなぁ、ここ!!ラウンジでお茶を飲んでいると、女将さんがいらした。「お蕎麦はいかがでしたか?」。
夜―1 熱海伊豆山 蓬莱別館 「ヴィラ・デル・ソル」 レストラン「南葵文庫」 ディナーコース(活平目
とルッコラのカルパッチョ、温かい全粒粉パンとバター、大洗海岸の大ハマグリのグリル、海草の
エスプレッソ、平鱸の炭火焼き 軽いバターソースポテト添え、ブランマンジェ、ビスキュイショコラ、
ハーブティ、プティフール)、ティオペペ 900円、赤ワイン 「シャトーエルミタージュ 95」 ハーフ
ボトル 7000円
午後3時からエステを予約している。ボディ&フェイシャル110分!大事なことは途中で寝ないことだ。
いつだったかスタートして5分後に爆睡し、「お客さん、終わりましたよ」と起こされた時180分経過して
いた。ヂダンダ踏んで悔しがったが、寝ちゃあ気持ちの良さはわかんないからね。エステが終わってか
ら、走り湯へ。昨日は下りて来たが、今日は上って行く。走り湯は日本三大古湯の一つなんだって。ぬ
るいがトロリとした湯だった。夕食はフレンチレストラン「南葵文庫」で。魚介類のコースだ。肉好きという
オーダーにも応える用意はあるが、基本は魚介類。あっさりしていて腹にもたれなくていいね。デザート
がとても美味しかった。ブランマンジェもビスキュイショコラもプティフールもいい。さてと、次はバーだ。
夜―2 熱海伊豆山 蓬莱別館 「ヴィラ・デル・ソル」 バー ジントニック 1,000円×2杯
酒をもっと飲みたいというわけではないが、こんなクラッシックな建物のホテルで過すのなら、もっと味
わいたい。そんなことで1階のBARに行った。レストランスタッフが上と下を掛け持ちでサーヒスする。
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2月 7日(土) 熱海曇り 東京晴れ
朝 熱海伊豆山 蓬莱別館 「ヴィラ・デル・ソル」 レストラン「南葵文庫」 朝食セット(オレンジジュー
ス、キュウイとパッションフルーツとヨーグルト、苺とレモンのジャム、バター、トースト、ブリオッシュ、
丸いパン、野菜サラダ、オムレツとハム トマトソース、コーヒー)
昨晩一旦寝たものの、夜中に起き出して本を読んでいた。部屋の真ん前は海。ほぼ正面に初島が見
える。朝食は8時半にお願いした。苺とレモンのジャムが美味しいね。2泊贅沢なご馳走食べちゃった。
昼 乃木坂 「千成」 ザ・千成ラーメン 740円、餃子 350円
餃子&ラーメンだす
12時前東京駅に着き、そのまま乃木坂の歯医者に行く。先日の歯石掃除の続きがあるのだ。30分で
許して貰って、近所のラーメン屋へ。野菜と豚肉のラーメンだけでいいのに、どうして餃子も頼むのだ!
夜 家食 「幸福弁当」 1300円、味噌汁
暫し幸福になれる弁当!
帰宅して洗濯。あとは写真整理とパクパク作成だけ。夕食は駅弁を買って来てある。行きに余りの旨さ
に幸福になった「幸福弁当」!自宅だから味噌汁も作った。蒟蒻旨し→下仁田蒟蒻、卵焼き旨し→築地
「すし玉青木」、梅干旨し→紀州南高梅、渡り蟹真丈揚げ旨し→NRE大増調理?たくあん極めて旨し
→嬬恋村産、銀鱈粕漬け焼き旨し→「魚久」、ご飯旨し→秋田こまち、その他野菜根菜旨し・・・・。料理
って調理技術も大事だけど、先ずは食材が美味しいこと。その意味では「幸福弁当」は秀逸! 無酒日
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2月 8日(日) 晴れ 風が冷たい!
朝 家食 お稲荷さん、ほうれん草胡麻和え、味噌汁
お稲荷さん、好きです
昨夜は留守中届いていた「グーグーだって猫である」のDVDを観た。熱海に出かける前数日は、ロシ
アの古い猫映画「こねこ」を観て寝ていた。グーグーは可愛い猫モノと思っていたら、小泉今日子扮す
る女性漫画家の人生にも結構喰いこんだ物語だった。3晩ぶりの我が家のベッド。やっぱり熟睡する。
昼 歌舞伎座にて お弁当とお茶
次は「京鹿子娘二人道成寺」だよん
二月大歌舞伎の昼の部。「菅原伝授手習鑑」から「加茂堤」と「賀の祝」。当時では珍しい三つ子の話で
松王丸(染五郎)、桜王丸(橋之助)、梅王丸(松緑)。しかし、「賀の祝」で桜王丸は切腹してしまう。菅
原道真公が大宰府に流されるキッカケを作ったのは自分だということでね。次はお待ちかね、玉三郎と
菊之助の「京鹿子娘二人道成寺」。白拍子花子を玉三郎、同じく白拍子桜子を菊之助が踊るのだが、
もう美しいの何の!!この顔合わせでは4回目になるが、私は3回見たぞ。現在歌舞伎役者で一番美
しいのはこの二人だと思う。昼最後の演目は「人情噺文七元結」。こういう世話物って、勘三郎も上手だ
けど菊五郎がいい味出すんだよね。女房の時蔵もいいなぁ。尾上右近君がんば!楽しい舞台だった。
夜 早稲田・リーガロイヤルホテル東京「セラーバー」 (持ち込み「ブルガリ」のチョコ)、オニオングラタ
ンスープ 1500円、シェフサラダ 2000円、関西風ネギ焼き 1200円、ドラフトビール、ジントニッ
ク 3杯 @5千円
今日の歌舞伎は小S子さんと一緒だった。彼女から数日前誘いがあった。「歌舞伎終えても飲みに行く
のは早い。プールで運動しませんか?」。へーい、わかりましたぁ。ということで東新橋から早稲田へ移
動。週3回のプール通いで泳ぎ上手な彼女の横で、黙々と水中歩行の私。でも足が痛いから700メー
トルでヤメタ。運動後はもちろん「セラーバー」。頂いたブルガリチョコもね。ここのオニグラ最高です!
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【今週の振り返り】
先週も鶴巻温泉の老舗旅館「元湯 陣屋」に泊まったが、今週は熱海の老舗にして名門旅館に泊まっ
た。「蓬莱」という名前の宿だ。でも関西系の人なら、「蓬莱言うたら豚マンやんけ!」と言うやろなぁ。更
に名古屋人なら「ひつまぶしは熱田の蓬莱軒だがね」なんて言うだがや。ちゃいますよ!「蓬莱」は熱
海から東京方面にちょっと戻る形の伊豆山にある宿ですよー。「蓬莱」とは東方海上の仙人が棲む不
老不死の霊山なのだそうだ。宿の始まりは、1849年江戸時代の嘉永2年。まぁ嘉永年間は、たった7
年しか続かなかった元号だが、その嘉永6年には、あのペリー提督が4隻の黒船を率いて、浦賀沖に
姿を現したのだよ。
今週振り返りたいのは、その「伊豆山蓬莱」の別館である「ヴィラ・デル・ソル」についてである。「ヴィラ・
デル・ソル」には「南葵文庫」という名のレストランがある。「南葵文庫」とは何であるか。坪田茉莉子著
の「目学問・耳学問」という本を読んで少し勉強させて貰った。それによると。明治6年江戸城の本丸が
炎上し、明治天皇は焼け出されてしまった。紀伊徳川家の14代徳川茂承は、直ちに紀伊藩の中屋敷
があった赤坂青山の家屋敷土地を献上する。献上とひと言で言うけど、その土地たるや18万坪以上
あった!そこに仮皇居が出来て、今でも赤坂離宮になっているのである。徳川茂承公は、家屋敷をす
べてプレゼントしちゃったので住むところがない。「ありがとね」と皇室は賞金2万円を下さったのだそう
で、その金で麻布飯倉の土地を買う。そこは、今年の大河ドラマ「天地人」で注目を集めている上杉家
の屋敷があったところだ。赤坂青山より手狭になったとはいえ、1万坪もあったのだ。紀伊徳川家の15
代徳川頼倫公は、その敷地の一遇に私設図書館を開設する。「南葵文庫」(なんきぶんこ)である。目
的は、「私有の図書の散逸を防ぎたいこと」と「学者の研究参考に供して社会に役立てたい」から。私有
の図書と言っても、紀伊徳川家ともなると、その量は8万2千冊もの膨大な図書があったそうだ。
明治32年に開庫した「南葵文庫」を更に充実させ、併設した新館も完成する。明治41年、「南葵文庫」
は日本初の本格的西洋式図書館として一般公開することとなった。明治41年10月10日、招待客が
続々と「南葵文庫」を訪れる。後に昭和天皇の皇后となられる良子内親王や、最後の将軍・徳川慶喜、
桂太郎首相、尾崎士郎東京市長、津田塾大学の創始者・津田梅子女史など錚々たる顔ぶれだったそ
うだ。こうして、西洋式の建物の「南葵文庫」は一般の人々にも利用された。
ところが。大正12年9月1日、関東大震災が起きて東京は大きな被害を受ける。東京大学も然りであ
る。図書館は膨大な蔵書と共に炎上してしまった。紀伊徳川家の殿様は、よくよく「スパッと」決意される
血筋なのか。翌月、徳川頼倫公は東京大学にこう言ったのだ。「南葵文庫の建物も蔵書もすべて東京
大学に寄贈しましょう!」。そして大正13年5月、「南葵文庫」は閉鎖された。
「南葵文庫」の建物の一部は、大磯の紀伊徳川別邸に移築された。16代の頼貞公は、「VILLA DEL
SOL」(太陽の館)と呼んで、移築し建物を愛したと言う。因みに頼貞公は英国で音楽を学んで、麻布
飯倉の屋敷の一遇に「南葵楽堂」を開設して、パイプオルガンも輸入したそうよ。やっぱりお殿さんのや
ることは、優雅というか粋というか、ね。しかし、大磯の徳川別邸も他人の手に渡り、老朽化した「南葵
文庫」の建物は取り壊されることになった。この話を聞いた伊豆山蓬莱の女将・古谷青游女史は、「南
葵文庫」の移建を決意し、7年の歳月をかけてホテルとして蘇らせた。それが、蓬莱別館のホテル「ヴィ
ラ・デル・ソル」である。
思えば、明治6年広大な家屋敷を明治天皇にポンと献上した徳川茂承公の気前よさ、震災で図書館を
失って困っていた東大に、慈しんで作った「南葵文庫」をポンと寄贈してしまう潔さ、そして、この歴史あ
る建物を平成の世に生かすことをポンと胸を叩いて決意した蓬莱女将の英断があって、この場がある
のだなぁ、と「ヴィラ・デル・ソル」のBARでジントニックを飲みながらシミジミ思ったわけであります。そ
うそう、先週土曜日の日経新聞別冊の特集で「一人旅におすすめの宿」のベスト10に「ヴィラ・デル・ソ
ル」が選ばれていた。熱海の風に吹かれに、「南葵文庫」の歴史に浸りに、「南葵文庫」の料理を味わ
いに、日本三大古湯の走り湯を浴びに、ついでに1泊しに、一度出かけられたらいかがでしょう。
潔くポンポン食べ続けたらこうなったニャン
* ずいぶん日本にいましたので(?)、来週半ばからちょいと海外に
行ってきますね。なーに、すぐかえって来ますから。
次回パクパク日記の更新は、2月21日あたりかな?インフルエンザが
流行っているらしいので、皆さん、お大事にねー!