パクパク日記9年9月3週
中国は四川省、世界自然遺産の九寨溝に行きましたー!
世界遺産・九寨溝
チベット族舞踊
9月 14日(月) 晴れ
朝 家食 お赤飯、「なだ万」の煮物、豚汁風味噌汁、バナナ、アロエヨーグルト、ヘルシア茶
イチロー今朝の試合でヒット1本打った。9年連続200本まであと1本!続いてレンジャーズ戦のダブ
ルヘッターで内野安打を放ち見事達成!パチパチパチ。大リーグ記録なのに雨で試合開始が4時間も
遅れたとかでスタンドが寂しく、その点はちょっと残念だったけど。スーツケースを完成させたよ。ほっ!
昼 四谷三丁目 「ベローチェ」 卵サンド 200円、コーヒーゼリー 280円、ブレンド 170円
ゼリーのアイスクリームが余分?
11時半からN原先生の治療院。今日もD助先生の治療だ。ここは治療を受ける時に着用するパジャ
マを預けることが出来る。「マイパジャマキープ」ね。新品だったピンクもヘタレて来たので、7分袖の青
パジャマと交換。今晩は楽しみのご馳走なので、昼は軽く行きたい。だから、喫茶店食になりましたぜ。
3時整形外科。今日の膝に打つヒアルロンサン注射は思わず悲鳴を上げるほど痛かった!イテェぞ!
夜 銀座 「貴舟」 近江牛のしゃぶしゃぶコース(前菜盛り合わせ、お造り盛り合わせ(私は食べず、
S
+2人前、うどん)、生ビール×2杯、冷酒 「麒麟山」 4合 @2万5600円
7時銀座7丁目の「貴舟」でSブーと待ち合わせ。察しの良い人はもうお分かりでしょ?そう、2人で「し
ゃぶしゃぶアンコール」に来たのよ!2ヶ月前に食べた近江牛のしゃぶしゃぶが余りに美味しくて、「あ
れを再び味わいたい!!」と思い続けて来たのだ。「またしゃぶしゃぶ食べて、二人で豚になろう!」が
合言葉だった(笑)。コースの2番目の刺身盛り合わせ、私はもちろん食べないからSブーが全部平ら
げた。そして美しい近江牛がお出まし。あっという間に平らげて、肉のお替りまでは前回通りだが、今日
はもう一度肉のお替りをしてしまった・・・・。つまり、一人3人前を平らげたということであります・・・・。
私の誕生日には未だ2週間あるが、Sブーと大阪のキョウコからプレゼントを頂いた。嬉しいブヒッ!
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9月 15日(火) くもり リーマン・ブラザーズ破綻から1年
朝 家食 ツナサンドトースト、アロエヨーグルト、ヘルシア茶
世界不況の発端となったリーマン・ブラザーズの経営破綻から今日で1年経った。アメリカで4位の証
券会社の破綻など、以前なら対岸の火と考えても良かったのに、今は地球ごと不況の火だるまに包ま
れた。1年前私は中央アジアを旅行中で、キルギス人のインテリガイド氏にそのニュースを聞いたのだ
った。その時は、世界中がこんな風になるとは予想だにしなかったのだが。午前中、皮膚科と内科と医
療機関を2つハシゴしなくてはならない。感慨に耽るヒマあったら、働くのだよ!ちゃっちゃっと動け!!
昼 荒木町 「味里」 うな重(味) 2200円
皮膚科に行き、薬局で塗り薬と飲み薬を処方して貰う。タクシーで白山の内科に行き、薬局で4種の飲
み薬を処方して貰う。昨日も医療機関は2つ行ったから、2日で4つか・・・。白山に来たらいつもなら「レ
ザン」でランチを摂るところだが、薬局で重要なことに気づいた。もしかして「味里」のうなぎは今週でオ
シマイになるのではないか!タクシーを飛ばして荒木町に行く。果たして今週金曜日でうなぎの季節は
終わり、半年間はふぐ料理屋になる。他の客も「これで食べ納め。次は半年後ね」とうなぎを惜しんだ。
夜 家食 卵ときゅうりのトースト、サラダ、豚汁風味噌汁、梨、ヘルシア茶
月、月・・・月給の・・じゃないな
出発食前になるとやたらと次のツァーを申し込みたくなる。まぁ、気が早い私は既に12月まで申し込み
済みだから、決めたのは1月10日出発分。15日間だ。そして明日出発という今日、宗匠から「君に連
句の番が来た。とっとと月の長句を作りなさい!」と指令メールが来た・・・・。エーン。イーカゲン掃除し
ながら、スーツケースを預けながら、カンタン夕食作りながら、月、月・・・と月を苦吟。投句する。無酒日
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9月 16日(水) 晴れ 鳩山(小鳩)政権本日発足
朝 家食 稲荷寿司、豚汁風味噌汁、バナナ、アロエヨーグルト、ヘルシア茶
6時起床。ずいぶん前に「年寄り性早起き症」で悩んでいたことなんぞ、ウソのように昨今自宅では寝
坊が続いていた。朝起きるのがツライ、というより夜なかなか眠れない。ほぼ毎日誘眠剤などのお世話
になっているのだよ。だから今朝目覚ましも鳴らない6時に目が覚めたことにカンドーを覚えた。今日は
民社国連立政権スタートの日だが、私の中国旅行出発の日でもある。今回の政権は鳩山政権と言い
たいところだが、小沢幹事長との二頭体制になるのは避けられないだろうから、「小鳩」政権と言うのが
正しいかも。今週週末は初めての5連休・シルバーウィークになるのね。私はいないけど。忙しい朝だ。
昼−1 成田第一T南ANAラウンジ きつねうどん、山菜うどん、お稲荷さんなど
いつものように、新宿西口からリムジンバスに乗る。新宿駅近辺のホテルをグルグル回って客を拾って
来るから、結構混んでいるのよ。2人掛け椅子に1人で座れたら「幸運!」と思うことにしている。集合
時間30分前に到着したが、今回お世話になるNトラベル添乗員K松氏は既にカウンターに。よろしく
お願いしますね。ランチはANAラウンジのうどん2種。だってlここは蕎麦よりうどんの方がずっと旨い。
ラウンジのテレビは国会中継。首相指名の投票が始まった。鳩山(小鳩)政権が今日から始まるのね。
昼―2 中国国際航空 成田=上海間ビジネスクラス機内食
中国国際航空=チャイナエアーは初めて乗る。スターアライアンスの一員だ。乗ってみると、椅子はボ
ロイ、CA(スッチーのことね)の態度はデカイ、日本の雑誌は積んでいない、酒類の種類はごく僅か、
機内食は言語道断の不味さだった。こんな内容でビジネス料金を取るのは詐欺ッポイと私は思うよ!
夜―1 上海空港にて サンドイッチ
意外と思われるだろうが,上海は初めてだ。なんで来なかった?うーん、来たいと思わなかった・・・・・。
あ、そう。とにかく広い空港だ。しかも四川省の成都に行くのに、スルーでスーツケースを預けることが
出来ない。ここ上海でピックアップして、入国手続きをしなければならないのだ。面倒だよ、ふんとに!
夜―2 中国国際航空 上海=成都間ビジネスクラス機内食
中国ではスーツケースにデジカメ用バッテリーを入れていても引っかかる。何でだかわからんが。来年
5月から上海万博が始まるので、警戒態勢は異常にキビシイ!午後7時50分発の成都行きは雨と風
で1時間遅れ8時50分テイクオフ。ナゼか国際線より国内線のビジネスの方がサービスが良いのだ。
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9月 17日(木) 成都も九寨溝も曇り 一元=約14円
朝 中国成都・クラウンプラザ 朝食ヴュッフェ
昨夜ホテルに着いたのは深夜12時半!
昨夜ホテルに着いたのは遅かったのでベッドに入ったのももちろん遅かった。午前2時。それでも6時
にはちゃんと起きる。シャワーを浴びて朝食へ。5ッ星中国のホテルの朝食ヴュッフェはいいよね。私の
好きなものばかり並んでいる。中華粥、汁緬、水餃子・・・おいおい全部炭水化物じゃないの!ったく!
詩聖の一人・杜甫先生はこんな人 杜甫先生は簡素な庵に4年住んで詩をたくさん詠まれた
成都の空は曇っている。思いっきり曇っている。私達日本人からすれば「何かあったのか、この曇り方
は!!」と不可思議に思う程霧っぽいのだが、これでフツーらしい。だから、成都では夜になっても美し
い月や星を見ることは少ないのだそうだ。午前中、杜甫草堂へ。漢時代の中国詩聖の一人杜甫が安
禄山の乱を避けてこの地に住んだ住居跡が公園になっている。杜甫がこの地に住んだのは約4年との
ことだが最も充実した時を過し、240編の詩を書き上げた。詩聖と言えば、李白は四川省出身なのだ。
昼 成都空港「巨龍酒店」 全く辛くない四川料理コース
食事を途中で止めて空港に急ぐ
今日の午後、成都から北へ450キロの九寨溝に飛行機で行く予定だ。日本語堪能なスルーガイド・ティ
さんと添乗員のK松さんは空港にチェックインに向かい、私達は空港近くの「巨龍酒店」でランチを摂る。
ティさんのアシスタントのリーさんという若い女性が付き添ってくれたが彼女の日本語はかなりアヤシイ。
その彼女が食事の途中から何か喚いているぞ。「飛行機早くします。皆さん、急ぎます、急ぎます!」。
彼女に急かされて、空港まで早足で歩く。汗だらだら。食事を半ばで止めて急いだのは、朝から九寨溝
行きの飛行機が軒並み遅れている中、早い便に繰り上げ予約が出来たということらしい。予定より早い
便にギリギリで搭乗してヤレヤレとシートベルトを締める。ところが・・・・・・飛ばない。飛行機は全然飛
ぶ様子が無い・・・・。機内には重苦しい空気が流れる。溜め息と怒り・・・・。そこに「いつ飛ぶかわかん
ないよー」とアナウンス。後ろの方の乗客が思いっきり叫び出した。あっちもこっちも怒号の嵐!!ただ
でさえ、中国語はケンカしているように聞こえるから「エアチャイナの乱」でも起きるのかと不安になる。
叫び声を通訳して貰うと、「今朝は2時に起きて空港に5時に着いた。ずっと待っている。やっと飛行機
に乗れたと思ったら何時間待たせるんだ!空腹で倒れそうだ。エアチャイナはケシカラン!」。そうだ!
夜 九寨溝 「九寨山珍」 きのこを主体としたチベット風田舎料理コース
怒り心頭の乗客にエアチャイナはペコペコして、クラッカーと水、次ぎはお茶、次はサンドイッチを配り、
3時間遅れたが離陸したから、何とかエアチャイナの乱は起きずに済んだ。午後3時、九寨溝・黄龍空
港着。何と標高3550メートルだ!空港の女性トイレは大混雑。ゲッ!ドアがあるのに開けっ放しでイタ
シテいる人達が大勢!しかも若い女性もね・・・・。こういうの「ニイハオトイレ」って言うんだっけ。中国に
来たんだなぁと衝撃的に思い出す。九寨溝まではバスで1時間半。山を降りて行く恰好だ。5時過ぎ、
九寨溝で一番という5ッ星の九寨溝シェラトンホテルに到着。ここに3泊する。NHK海外が映るという
ので喜ぶ。テレビをつけたら、酒井法子被告が41日ぶりに釈放された様子が映った。夕食は車で5分
程の九寨溝の街のレストラン。きのこをたくさん使ったコースだったが、たいして旨くもなかった。無酒日
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9月 18日(金) 九寨溝朝曇り のち晴れ!
朝 「九寨溝シェラトン」 朝食ヴュッフェ
太りそうなものばっかり!ダメじゃん!!
6時起床。寝過ぎで腰が痛いぞ。今日は9月18日。そうそう39年前の今日、私はカタカナ会社に中途
入社したんだったわ。もう辞めて6年以上も経ったのに、そんなことを覚えている私はヘン?N戸さんの
ご主人が、高地で苦しいと昨夜夕食をパスされた。ホテルの標高は1900メートルにある。歩くのもゆっ
くりね。朝食レストランに行くと既に日本人客が一杯。フツー九寨溝観光は1日で済ませるらしいので、
開門する7時に合わせて出発するらしいよ。私ら?9時出発。ゆっくりでしょ?NHKで「つばさ」を観る。
夏場の九寨溝は朝7時開門 諾日朗瀑布の滝は幅320m 鏡海はその名の通り景色を映す
五花海は湖底に乳白色の倒木が見える うろこの無い魚裸鯉が泳いでいる 水が真珠に見える珍珠灘瀑布
九寨溝(きゅうさいこう)。日本でも近年人気だが、中国では人気ナンバー1の観光地である。1992年
数日後に行く黄龍と共に世界自然遺産に登録された。チベット族の寨(部落、村)が溝(渓谷)で9つに
分れて点在していたので九寨溝と呼ばれたらしいよ。東京都の三分の一に当る720平方キロメートル
という広さで、標高は2000mから3,000mを超える。見所はY字型にあり、午前中は諾日朗瀑布の滝を
観てから右側の日則溝へ。鏡海。風も波もなく、まさに湖面は鏡そのもの!周囲の景色を映して息を飲
む美しさだ。次は九寨溝のハイライト五花海。湖底の沈殿物や光線の具合で、水の色がエメラルドグリ
ーン、コバルトブルーなど様々な色に見える。ホントに美しい!結婚するカップルがここで記念アルバ
ム用の撮影をしていた。午前中最後は珍珠灘瀑布。珍珠は真珠のことだ。緩やかな傾斜を落ちてゆく
水の様子が真珠に見えるから、だって。買っただけで使ったことの無かった杖を頼りに、40分間の下り
歩行に挑戦した。ふぅ・・・・。美しい風景を観るには、努力を惜しんじゃイケナイってことか。疲れたぞ!
昼 九寨溝ビジターセンター個室「盆景灘」 意外に豪華な中華コース
食事はYの字の真ん中にあるビジターセンターのレストランで。ここが唯一のレストランである。以前は
チベット族の村でカップラーメンを売って年間600万円の所得を稼いでいたらしいが、今は公園内で宿
屋も食堂も禁止。中国政府はゴミ問題に神経を尖らせている。60元、80元のヴュッフェの他に個室で
のセットメニューがあり、私達は個室ランチだ。部屋には九寨溝の名前がついていて、「盆景灘」の部屋
だった。この地域では牛肉より毛並みの長い高山牛のヤクをよく食べるそうで、これが結構旨いのだ。
食材はじゃが芋、カボチャ、茸、山菜、野菜など素朴なものだが、味が良いね。つい食べ過ぎてしまう。
Y字左側一番奥の長海は標高3100m チベット族の貸し衣装を着てパチリ 湖面がキラキラ光る
午後は左側則渣圭溝の一番奥にある長海に行く。公園の中で最も標高の高い3103mの地にあり、九
寨溝最大・最深の湖である。九寨溝の水の源流でもある。チベット族が編み出した観光ビジネスは、貸
し衣装屋。両手に衣装を抱えて、バスを降りる観光客に激しく売り込む。「これ着て、記念撮影どうです
かぁ?」って感じね。五彩海は九寨溝で一番小さな湖。私はバスの中で本を読みながら待っていた。犀
牛海まで行ったところで急に暗くなり、雷も鳴っている。雨が降り出した。今日の観光はこれにて終了。
夜 九寨溝 「九寨溝シェラトン」 夕食ヴュッフェ 青海ビール 32元×2本
ホテルの1階にマッサージルームがある。大きい。いろんなメニューの中で、足マッサージ60分を予約
した。このところ毎年秋になると香港に行っているが、香港では通称「大桶屋」で足のマッサージをして
貰う。ここは191元で膝から下の足だけでみっちり60分。安い!うぅ!とかひぃ!とか唸りながら、テレ
ビの大祖網中継を観る。途中停電があって10分間、真っ暗な中でのマッサージとなった。全勝の白鵬
が、同期力士の翔天狼と対戦。出遅れてようやく入幕した翔天狼にとっては同期であっても白鵬は憧
れの横綱。「対戦出来るだけで感激です!」なんて言っているらしい。ところが・・・その翔天狼が勝って
しまった!アナウンサーも解説者も驚きで声も無い。アハハハ、面白いね。夕食はホテル別棟のレスト
ランでヴュッフェ。食事の前に自己紹介タイムがあった。今回ご夫婦2組とその友人1名、姉妹1組、
一人参加男性2名、女性1名の10名。新潟上越市、仙台、那須塩原、伊東市などの地方からの参加
もあった。小さな坦々麺とダンプリング(水餃子)、お粥、焼き鳥などを食べた。ビールもぷわーっとね。
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9月 19日(土) 朝のうち小雨 のち曇り
朝 「九寨溝シェラトン」 朝食ヴュッフェ
昨夜は午前2時だか3時まで眠れなかった。中途半端に酒を飲むと、時々こんなことになる。高山病の
ことを考えて、押さえ気味で飲んだのはイケンかったな。今朝もレストランは大半が日本人客であった。
曇天下の鏡海も五花海もまた味わいがあって美しい 今日の山々は幽玄っぽいね
一番奥の原始森林からは剣岩が見える 上から観た五花海。孔雀海とも言われる パンダ観察センターがある
今日は九寨溝観光第二弾。参加している旅行社は、主催コースをゆったり度1から3まで設けていて、
今回は「ゆったり度2」だ。九寨溝観光も、朝9時から午後3時まで2日間時間をかけるのだがから、相
当余裕がある。昨日は太陽が顔を出して良いお天気だったが、今日は堂々の曇り。昨日行った鏡海と
五花海もちょっと見え方が違うような・・・。五花海の奥には熊猫海。パンダが水を飲みに現われたので
そう名付けられた。その奥は箭竹海。パンダの大好物の箭竹(笹)が群生していて、昔は「パンダの食
堂」と言われたらしい。しかし一斉に竹に花が咲いてゼンメツしてしまったらしい。一番奥は原始森林。
帰り道、パンダ観察センターの建物があった。野性のパンダは現在少数で、全頭にGPSが装着されて
いる。病気やケガで動けなくなったら、直ちに救出するのだそうだ。まさにパンダは中国の宝なんだね。
昼 九寨溝ビジターセンター個室「盆景灘」 昨日とほとんど同じコース
安物ばかりのバザールの商品
ランチは昨日と同じレストランの同じ部屋で。しかも、4つか5つ違うだけで、料理も昨日と同じなのだっ
た。やっぱり、きのこ料理と止め椀に当るスープが旨いね。レストランに行くには巨大なバザールを通リ
抜けねばならない。食後、30分程フリータイムがあったので店を覗いてみたが、欲しいものはゼロだ。
午後のお茶 九寨溝・樹正村 バター茶
9つのチベット族村の一つ樹正村 バター茶を飲んだ建物の内装 ダライラマ11世の写真があった
午後は老虎海から双龍海までミニハイキングする組とバス待機組に分かれる。私はもち待機組。9つ
ある村のうち、3つが公開されており、その一つ樹正村を見学。既にここに住む人はいないらしく、すべ
て商店になっていた。バター茶をご馳走になる。ブータンでも飲んだが味が違うような気がする。旨い。
夜 九寨溝シェラトン 「珍珠灘」 きのこ鍋コース(前菜7種、きのこ9種、ヤクと羊肉、野菜と豆腐
と麺と春雨は食べ放題)、薬味、卵チャーハン、フルーツ
今晩は豪華なきのこ鍋のコースだ。前菜7種と珍しいきのこが9種、それに食べ放題の野菜と豆腐と麺
でテーブルは満杯!一人ひとりの鍋に火が入れられ、その鍋に好きなものを入れて、蓋をする。暫し待
って食べる。旨い!きのこ鍋作業に集中して誰も喋らない。蟹料理状態だ。毎日、こんな鍋食べていた
ら太らんわな。旨いし、ヘルシーだけど、とても高いらしい。食後は、ホテル内劇場でチベット族のショー
を観る。どうしたら、あんなカン高い声が出るのだろう。面白かったが、1時間半はちと眠くなる。無酒日
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9月 20日(日) 晴れ
朝 「九寨溝シェラトン」 朝食ヴュッフェ
5時半起床。そういえば、昨日から日本では5日間のシルバーウィークが始まった。その余波で九寨溝
にも日本人がドッと押し寄せ、しかし例によって成都からの飛行機は遅れまくって、このホテルに午前2
時辿り着いたグループもあったと聞いた。3泊したこのホテルともお別れ。サービスは悪いが、中国に
あるシェラトンホテルで一番売上げを上げているのはここなのだそうだ。日本人客様様ってわけだわ。
かつて大きな湖があった甘海子風景区 エーデルワイスが咲いていた 甲藩古城では松茸が干してあった
9時チェックアウト&出発の予定であったが、手配していたバスの都合で1時間遅れに。連日の飛行機
の遅れや黄龍までの道路工事渋滞などで、バスが逼迫しているらしい。10時にやって来たバスの運転
手は、昨夜黄龍道路工事渋滞に3時間嵌まってしまったらしい。午前中は車で30分ほど走った場所に
ある甘海子風景区とチベット族がかつて住んでいた甲藩古城を軽く散策。この2つの地区には、インタ
ーコンチネンタルホテルとホリディインがあって、いずれもインターコンチグループのホテルだわね。トイ
レを借りたホリディインは空いていてガラガラ。昨年7月四川省を襲った大地震で観光客が減り、甲藩
古城までは客が来ないらしい。巨大な劇場もあるのにゴーストタウンのようだが、来年4月になったら封
鎖中の陸路も復興するハズだから、また観光客が押し寄せると見通しは明るいらしい。ほんまかいな。
昼 川主寺 「川主花園」 ホントの田舎料理コース(美味しくなかったので、写真は割愛ね)
ランチは空港から程近い川主寺の田舎っぽいレストランで。店に着いてトイレに行ってビックリ!扉が
無く、3つのコーナーを仕切ってあるだけだ。これこそ「ニイハオトイレ」だ。3人で一斉に位置に着き、合
図をし合って便座から離れる。こうすれば見えない。料理は思いっきり不味い。ほんのちょっと食べた。
岷山山脈の雪山梁の峠は4007m 雪を頂いた雪宝鼎は5588mを誇る
岷山山脈を越えて黄龍まで順調に行けば1時間と聞いた。午後1時40分出発。ところが、空港と逆の
黄龍方面の道に入ると、すぐ渋滞した。中国のいろは坂(あるわけ無いが)は、山の上まで車、車、車。
その上、タクシーが事故を起して渋滞は更に長引く。更に、長蛇の列を追い抜くために対抗車線を走る
バスやタクシーがたくさんいて、下りて来る車が立ち往生している。何てマナーが悪いんだ!結局渋滞
を抜けるには1時間かかったが、黄龍までの全区間で工事が展開されていることを知って呆れたぞ!
雪山梁という峠で写真ストップ。何とここは標高が4007mもある。最高峰の雪宝鼎は早くも雪を頂きに
被っている。予定より1時間半遅れて4時半「黄龍山荘」に到着。3ッ星だが、町一番のホテルなのだ。
夜 黄龍 「黄龍山荘」 夕食も田舎料理コース(K松添乗員のおでん+中華コース)
ホテルは黄龍の入り口から徒歩5分位のところにある。標高3128m!全員に小さな酸素ボンベが配ら
れ、朝晩の寒さに備えてベッドには電気毛布が敷かれている。6時からの夕食にはS島さんは欠席。早
くも高山病になってダウンされたそうだ。スルーガイドのティさんから、高山病対策として全員禁酒を申
し渡された。旅は5日目だが、無酒日は3度目。飲まんと決めれば、別に何ともないよ。夕食には添乗
員のK松氏が背負って来たおでんが出た。旨いねぇ。最後の汁緬は言語道断の不味さだった。無酒日
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【今週の振り返り】
店前の通りを渡れば銀座だが、その店の住所は飽くまでも新橋。しかも高速道路下の建物の2階に店
はあった。店名はオーナー兼調理師の氏名と同じC。レベルの高い本格的な四川料理が評判で、麻辣
(マーラー)好きの客が愛して止まない店であった。西太后がお気に入りだったという長時間煮込む壷
料理や、トロミのある透明なソースがかかったフカヒレの姿煮は、食べると飛び上がる位痺れて、Cさん
がいかに凄腕かを実感させる料理であった。他の四川料理屋で「Cによく行っている」と言えば、四川料
理ファンとして免許皆伝を証明するような雰囲気さえあった。そんなCさんは、毎年5月の黄金週間が
過ぎた頃私にチラシを渡して、「夏休み、一緒に四川省行きましょう。成都で本場の四川料理食べまし
ょう!」と誘うのだ。四川料理名人のCさんの案内で、麻辣料理を食べ歩く!素晴らしい企画じゃない
か、是非行きたい!しかーし。夏場の成都は盆地独得の高温多湿気候。そうゆう気候がムッチャ苦手
の私は大いに悩むわけだ。水着を着て食べる以外、そんな蒸し暑いところで麻辣料理を食べるわけに
は行かない・・・・・。自分の流す汗で溺れてしまう・・・。結局、毎年泣く泣く諦めたのだ。
Cさんは、ある時店の移転を決めた。通リを渡って銀座に進出することにしたのだ。しかも、どうせ銀座
に出るのなら、ど真ん中の高級ビルに入ろうと。そのビルに移転した途端、料理の値段は三倍近くに跳
ね上がった。私達「麻の会」はCに行くことを止めた。お金が無いわけでは無いが、考え違いをしたよう
なCさんに、態度で示したかったのだ。突然高級店になったCはガラガラだと聞いた。
今回の旅の主目的は九寨溝と黄龍であるが、「嬉しいついで」で成都と四川料理が付いて来た。本格
的な麻辣の四川料理を食べるのは来週になるが、嬉しくて仕方が無い。憧れの成都!夢に見た本格
麻辣四川料理!!え?ロマンチックで無い?いいじゃないですか、私は好きなんだからさ。飛行機の
中で貰ったスナックの豆菓子。豆の周りに砂糖がまぶしてあると思ったら、痺れた。成分を見たら、中国
山椒の花椒(フォアジャ)、五香粉と書いてあって思わず笑ってしまった。四川省は、マクドナルドやケン
タッキーフライドチキン、ピザハットなどアメリカ資本のファーストフード店の進出が、中国の他の地域よ
り2年程遅れたそうだ。「果たして四川省で、我が社の味は受け入れられるのか」と逡巡していたらしい
よ。で、進出した彼らは四川省ならではの工夫をした。フライドチキンは、唐辛子がたくさん入った辛い
汁につけてから揚げる。マックのハンバーガーには、マヨネーズの代わりに豆板醤ソースを用意してあ
る。ヒリヒリ辛いフライドチキンなら一度食べてみたい。しかし、ガイドのティさんに言わせると、「四川料
理の辛さはたいしたことない。辛さと麻(痺れる)の花椒をたっぷり入れるのが特徴。辛いというだけな
ら、湖北省、湖南省辺りが一番!あそこの料理は辛くて食べられない」のだそうだ。そう言えば、もう十
年以上おつきあいのある中国企業の社長Kさんは、湖南省の出身だった。
初めて中国(香港を除く)を訪れたのは、25年以上も前のことだ。桂林、広州の旅だった。宿泊先は到
着した当日政府が決めるので、予めはわからないと言われた。貨幣は外国人専用のもので、買い物は
指定された店でしか出来ない。中国の物価から考えると、信じられない高さであった。カメラや時計など
は入国時に書類に記入し、出国する時、紛失したりして数が合わないとしょっ引かれた。「中国の誰に
売ったのだ?商売しただろ?」なんて責められた。自転車に乗った人々が車道を埋め尽くしていた。例
えが悪くて恐縮だが、その姿はバッタの大群のように見えた。バスは、始終クラクションを鳴らし続ける
が、自転車と人は車を避けようともしない。殆ど進めない。こんな調子だから、交通ルールなど守る人
は皆無に等しかった。桂林動物園のトイレに行くと、地面に浅い溝が掘られているだけだった。ちょろち
ょろと水が流れているだけ・・・・。それだけ。それがトイレなのだと理解するのに3分程溝を眺めていた。
ホテルを出たら、一切水分を取らないことに決めた。
あれから、2年半前の黄山・屯渓・宏村は別として、中国の旅は主に大都市圏だった。目覚しく発展した
中国は隔世の感さえ抱かせた。昨年の北京オリンピックの開会式は、「どうだ!中国はスゴイだろ!」
と世界に威張りまくっていたように見えた。しかし、久々に地方に来てみると、「ニイハオトイレ」は健在、
レストランで海草を洗濯物と一緒の棹で干しているし、若い女性も盛大に疸を吐くし、交通マナーも悪
い。中国の大都市圏と農村部では所得格差は3,3倍にも上るらしい。まぁ日本だって東京オリンピック
前まではかなり遅れていたじゃないかと思い出し、中国の悪口を言うのは止めた。10月1日、中国は
60回目の誕生日を迎える。
四川省大地震の被害は成都と九寨溝の間の地域で最もヒドカッタらしい。10万人以上の人々が亡くな
り、山間部に救助に入った軍隊でも少なからぬ犠牲者を出したようだ。成都から九寨溝に行くには、陸
路と空路がある。陸路、車では8時間の距離だが、この道程が地震で危険になったことから通行が禁
止されている。つまり、今は空路しかない訳だ。20便以上あっても飛行機が運べるのは、一日6千人
前後。地震以前は一日2万数千人の入場客があったと言うから、今はピークの三分の一から四分の一
しか観光客はいない。来年4月には道路も復旧するらしい。つまり、九寨溝に行くなら今がチャンス!
なのだ。と言っても、もう少しすると冬が来てしまうけどね。来週はいよいよ黄龍に行くあるよ。緊張する
あるよ。大丈夫か心配あるよ。
高い土地だってへいちゃらニャのだ