パクパク日記10年4月2週
人生5番目の大ショック!私の生き方も大きく変える時なのだろうか、涙
明石城
国宝・鶴林寺
4月 5日(月) 兵庫県は曇りのち晴れ
朝 病院にて プロティン@、A
プロティン1日5袋絶食5日目。これで意外と空腹を覚えないのが救いだ。プロティンって、ギリシャ語で
「たんぱく質」=「一番大事なもの」という意味なのだそうで、プロティン期間中はカラダに蓄積されてい
る糖を排出しているのだ。2泊した舞子ビラをチェックアウト。このホテルも、たいしたこと無かったなぁ。
2泊分の荷物は駅のロッカーに預け、今日も病院まで歩いて行く。7時半から恒例のドクターA木の講
義を入院患者全員(私も一応入院していて外泊しているの)で受ける。【栄養の3大要素は蛋白質、脂
肪、炭水化物と日本では教えていたが、必須の栄養素は必須アミノ酸(蛋白質に含まれる)と必須脂肪
酸(脂肪に含まれる)の2つだけで炭水化物は取らなくて良いもの。農業政策や対米関係などで、正しく
ないことを教えられてしまった・・・・日本の医療機械は世界でトップだが、医療レベルは世界で30番】。
昼 加古川某所と病院にて プロティンB、C
光念寺の境内には俳人・松岡青籮の墓と顕彰碑がある。
かつては栄えた寺家町の多くはシャッターが閉まっていた
蕉風俳諧の中興六家の一人松岡青籮(せいら)の墓があるというので加古川市の寺家町にある光念
寺に行った。結果的にはたくさん歩いたので良かったのだが、迷いに迷って40分探し回った。なーんだ、
駅からこんなに近いんだぁ。寺家町(じけまち)はかつて賑やかなアーケードだったらしいが、今はシャ
ッターを下ろした店がずらりと並んでいて寂しい。光念寺に行く角に「わかまつ屋」という結納の店があ
り、ここは歌手の菅原洋一さんのご実家だそうだよ。「舟ばたや 履ぬぎ捨つる 水の月」は青籮の句。
夜 姫路日航ホテルにて プロティンD
夕方診察室に先週の検査結果を聞きに行く。「あなたは堂々たる糖尿病です。ほら、こんなに数値が悪
い。どこの病院に行っても正真正銘の糖尿病と太鼓判押されますよ。徹底して治療してください」。ガッ
ツーン!!ドヒャーッ!!!驚天動地、ガラガラと何かが足元から崩れて行くようだ。糖尿病だけには
なりたくなかったのに。目の前が真っ暗になった。それでも、毎日の厨房には行く。特別食の見学者&
助手をやっているのだ。豚しゃぶ、鮭のホイル包み焼き、海老の吸いものなどが完成したので、今日は
3日ぶりの姫路日航ホテルに帰る。何だか心も目付きも虚ろ。これからの私の人生どうなるん?無酒日
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4月 6日(火) 加古川も明石も快晴!
朝 病院にて プロティン@、A
4時45分起床。シャワー&シャンプーして、洗濯物を依頼して出かける。昨日購入した血糖値計の計
測がホテルではなかなか出来ず、6時50分に病院に着いてからベテラン(?)患者に使い方を教えて
貰う。パチッ、痛っ!!指先から血を出し、それにセンサーを当てて測るのだ。これを1日に最低4回。
多い人は7回もやるんだって。小量でも毎日血を出すならチリツモで、血液減量出来たりして(哀笑)。
血糖値も血圧も高い・・・気が滅入るよ。昨日告げられた衝撃の事実に心はすっかり塞がれちまった。
【フルーツ=果糖はカラダによく無い。炭水化物は分解という段階があるが、果糖はいきなりエネルギ
ー源か皮下脂肪になる。フルーツも野菜(特に芋類や根菜)にも炭水化物(=糖質)が含まれているの
で摂取しないようにする。ビタミンCをたくさん摂れば風邪を引かない、なんてのは真っ赤な嘘である】。
昼 明石某所と病院にて プロティンB、C
大洋漁業の創業者・中部幾次郎翁は明石の人 桜満開で賑わう明石城と武蔵庭園
今日もお腹がゴロゴロして、講義中にも失礼してトイレに行った。午前中はお腹が落ち着くまで病院で
グダダしていたが10時過ぎから自主的散歩という半強制的な運動に出かける。天気がメッチャ良い。
それならJRに乗って明石にでも行ってみっか。明石と言えば、日本の子午線(標準時間)があるね。今
回来るまで知らなかったのだが、明石城というのがあった。市民で賑わう公園の入り口には明石が輩
出した大洋漁業の創業者・中部幾次郎翁の銅像があり、とき打ち太鼓のロボットまであった。糖尿病に
なってしまったという悲愴的な気分だから、楽しそうな家族連れをウツロな目で眺めたり(怖っ!)、友人
達に送るメールも悲愴っぽくなっちまってイカンぞ!「お世話になりました、さよなら」なんてところまでは
行かないが「今までの生き方をチャラにして厳しい条件の中で新たな・・・」なんて文章になっちゃって。
夜 姫路日航ホテルにて プロティンD
今晩の夕食は手羽先の照り焼きと牛肉豆腐と鯖の味噌汁だった。自分が食べないものを作る助手って
ツライよね。味見も出来ないし。私の夕食はプロティンだす。ようやく自分で血糖値を測れるようになり、
寝る前にも毎晩計測。パチッ!痛っ!ふーん、これくらいならいいか。ウトウトしているところにオジョー
からメール。N原先生にメールして返事を貰う。オジョーにもまたメールする。11時半だった。無酒日
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4月 7日(水) 加古川も姫路も曇ったり晴れたり
朝 病院にて プロティン@、A
4時45分起床してシャワー&シャンプーを済ませ、6時朝刊持ってホテルを出るというのが習慣になっ
た。私が入院してから、2人目の方が入って来られた。神奈川県から来られた方が4人、東京からも2
人、静岡や京都など、皆さん遠方から来られている方が多い。今朝の講義【食欲・性欲・記憶・安静・睡
眠などをコントロールしているのは、必須アミノ酸(蛋白質)から作られるセロトニンである。それを狂わ
せるのが糖質なのだ!蛋白質はタイヘン重要だが、マグロの大トロやサシがふんだんに入った牛の霜
降り肉は食べてはならない。霜降り肉は糖尿病にかかった牛なのだぞ!】。毎朝目から鱗がバラバラ。
昼 加古川某所と病院にて プロティンB、C
加古川にある国宝・鶴林寺は聖徳太子が創立された 「和を以って貴しとなす」ですな
今日の散歩は加古川方面に歩き出す。病院の近くに野口神社があったので、お参りした。テクテクテク
テク。ジットリ(汗が流れるサマ)。テクテクテクテク。義務と思うて歩くんわツロウおすなぁ。そんな京都
弁やめておくれやす。やっと到着。加古川駅にある「ドトール」で紅茶飲んで休憩。友人達が私のメール
にショックを受けていて申し訳なく思う。慌てて慰めの返信なんぞして。加古川には国宝の鶴林寺があ
る。その昔、高句麗の僧・恵便法師が物部氏らの排仏派の迫害を受けて逃れられたが、聖徳太子が法
師に教えを乞うためこの地に来られ、後に精舎の建立を命じたのが刀田山四天王寺精霊院、現在の
鶴林寺というわけだ。金銅聖観音像は「あいたたの観音さま」として親しまれているそう。立派なお寺。
夜 姫路日航ホテルにて プロティンD
今晩の病院の夕食は、鶏の唐揚げ、鮭の焼き物、中華雑炊(アミノライス)だった。唐揚げは私が全部
揚げたが、つまみ食い出来ないのがつまらん。でも!明日の朝食から私も食事OKになるんだよ!嬉
しいな、嬉しいな。明日の朝食弁当を受け取ってスキップしながら帰る。ホテルで最後のプロティンを飲
む。テレビで日本代表とセルビア戦を観たが、あっという間に2点取られ、結果0対3で終了。これでは
惨敗だ。不甲斐無い日本代表への怒りのせいか食事開始の喜びのせいか寝付かれなかった。無酒日
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4月 8日(木) 姫路も加古川も晴れ でも寒っ!!
朝 日航姫路ホテル客室にて 1週間ぶりの個形食だよ! 弁当(チーズ目玉焼きバーガー、豆腐の
清まし汁)
か、か、噛み応えがあって
今日からホテルで食事をするので、4時半に起きることにする。どんな朝ご飯なのかな?ほう!ハンバ
ーガーだ。しかも目玉焼きとチーズも入ったね。豆腐入りのお吸いものと紅茶(Tバッグ)もついていた。
1週間ぶりの固形食!噛み方忘れちゃったんじゃない?アハハハ、とやたらうきうき。ガブッ(被りつい
た音)。モグモグ・・・・・・・・・・・・・。こ、こ、これは100%赤身だけで作ったハンバーグだな。しかも冷た
いから、か、か、噛み応えもより増して・・・。飲み込むまで一体何回咀嚼したことやら。半分食べると、コ
メカミと顎が痛い。これでは満腹になるの早いな。完食できず・・・。朝の講義【卵は100点満点の食品
である。完全無欠だ。大事なのは黄身である。卵は1日いくつ食べても良い。子供や高齢者は毎朝2個
は食べたい。コレステロールが高くなるから卵は1日1個にしろ、なんて言うのは妄想である。コレステ
ロールは体内で造られるもので、食品から摂取できるものではない。但し、コンビニで売っている茹で
卵は砂糖水に漬けたものがあるので食べないよう】。目から落ちた鱗を集めて袋に入れる。袋が重い。
昼 初めて病院でローカーボの昼食 牛のオックステイルスープ、秋刀魚の開き、ピーマンと豚肉炒
め、ふすまパン
講義が終わってから体重測定を自主的にした。ふーむ、4,4`減かぁ。ほぼ1週間だが、プロティンだ
けの絶食状態だったのだから、これくらい減っても不思議はない。でも、体脂肪は2、6`しか痩せてい
ない。ドクターに言わせると、「筋肉が減ったということだ。もっと運動しろ!!」とカツを入れられた。今
日から昼食と夕食は病院で摂る。遠出する人達は、サンドイッチのお弁当を作って貰って朝出かけてし
まう。私は病院で食べる方がいい。ちゃんとローカーボの料理を食べたいから。近所をぐるぐる45分歩
いてから昼食。牛のオックステイルスープと秋刀魚の開き、それにピーマンと豚肉炒めだ。毎日厨房で
お手伝いしている料理を食べられるのは嬉しいね。因みに朝食は院長夫人が作って下さる。旨いぞ!
午後は、厨房で作っている料理のメニューをコピーさせて貰うことに。2ヶ月分取った。次は病院の隣に
ある薬局で、退院後自宅で使う食品の数々を品定めしながら大量に買い込む。プロティン100個、糖
質0の麺、特製ソース、万能出汁、オオバコ、断糖かりんとう、糖質0の天ぷら粉などなど、大枚叩く。
夜 初めて病院でローカーボの夕食 (刺身盛り合わせ)、ブランヌードルの焼そば、鶏の細切りと卵の
スープ
この焼きそばが旨いんよ
夕方の厨房に、今日はI上さん(♂)も加わった。夕食の献立が刺身の盛り合わせと焼きそばと知って
彼は狂喜乱舞。焼きそばは、ブランヌードルってもので作るんだけどね。夕食は6時から。刺身盛り合
わせは生モノだからI上さんに全部差し上げた。生魚はローカーボ食、しかも外食には貴重な蛋白質だ
から食べられるようにせなアカンね。焼きそばが旨かったなぁ。食事済ませてから帰るので、ホテルに
着くのは7時半を過ぎてしまう。食べ物を摂ったからか、就寝前の血糖値はやっぱり高かった。無酒日
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4月 9日(金) 姫路も加古川も晴れ 作家井上ひさしさん逝く
朝 日航姫路ホテル客室にて 弁当(ほっけ焼き、目玉焼き、清まし汁、ふすまパンデニッシュ)
今朝の朝食はほっけ焼きと目玉焼きだった。ホテルのシングルルームで、焼きほっけ食べているのっ
て何だか笑えるな。今日は9日目かぁ。明日は退院して東京に帰る。ホテルの部屋の整理もしなくっち
ゃね。朝の講義【エネルギー源の炭水化物(多くの糖質含む)を断つ、或いは激減させるとどうなるのか。
寝ている間、脂肪からせっせと糖を作り出して熱量とするから何の問題も無い。寝ているうちに痩せる
のだ。血圧を下げるために減塩するというのも間違い。糖を減らせば血圧は下がるのだ】そうでーす。
昼 ローカーボ病院食 照り焼きハンバーグ、ブロッコリー、浅利の豆腐の蒸し物、油揚げとわかめの
味噌汁、ふすまパン
今日のランチ、照り焼きハンバーグと浅利の豆腐の蒸し物がとても美味しかった。K橋さんは味付け上
手ね。この病院に送り出したKちゃんとオジョーは毎日のように励ましのメールをくれる。とても励まされ
る。ありがとね。しかし、Kちゃんがここのところ発熱してツライらしい。お大事にね。ただ散歩しているだ
けではツマラナイので、美しい花があると、撮影する。花はたくさん撮ったから猫はいないかなぁ・・・・。
病院に帰るとドクターに呼ばれた。先日の検査の細かな数値を前にこってり絞られた。「体脂肪も高か
ったし、インスリンもγ―GTPも中性脂肪もコレステロールも全部高いじゃないか!反省して治せ!」。
御意!仰る通リにございます。仰せの通りにしたく存じますです、はい。さて、厨房に手伝いに行こう。
夜 ローカーボ病院食 アミノライスの軍艦巻き:鮪タタキ・イカ・納豆キュウリと鶉卵、握り:鯛・ぶり・
鯛・鮭、牛肉ステーキ、蛤のお吸いもの
木綿豆腐の水を1日かけて抜き、裏漉しして米粒状にしたものを、アミノライスと称して、ご飯代わりに
使用している。オオバコの細かい粉を混ぜておにぎりにしたり、今日のように鮨酢で味つけして鮨にし
たり。炒飯や茶漬け、丼ものにも使うようだ。調理助手の私も食べられるから嬉しい。ほら、見たところ、
本物の握り鮨のようでしょ?食べると違うんだけどね。そりゃ豆腐だから。でも美味しかったよ。無酒日
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4月 10日(土) 姫路も加古川も晴れ ポーランド大統領航空機事故で逝去
朝 日航姫路ホテル客室にて 弁当(炊き豚、目玉焼き、清まし汁、ふすまパンロール)
ホテルで食べる最後の朝食
いよいよ最後の朝が開けた。人間って不思議と「長いようで短い・・・」と言うようだが、私には長い長い
10日であったよ。東加古川駅からの歩きも慣れたもので苦にならん。私にとっては最後の講義【蛋白
質も糖を加えて糖化蛋白となると錆びやすくなる。つまり老化が進む。偏頭痛、肩凝り、膝痛、腰痛、白
内障、緑内障、そして癌を引き起こす。しかし最悪なのは、脂肪+糖の組合せ。例えば霜降り和牛の甘
いすきやき、ウナギの蒲焼、アイスクリーム、甘い卵焼きなどで、中毒性の麻薬の役割をする。糖中毒
は大麻クラスだが、脂肪+糖はMSDAくらいの強烈な超麻薬である。ローカーボ(低炭水化物)食を続
けていれば、癌、認知症、心臓疾患、肝臓疾患などにかからない。日本の病院で糖尿病患者にも、ご
飯と野菜中心の食事を与えていては治るものも治らんじゃないか!低カロリー+低脂肪の迷信から脱
却し、高蛋白+高脂肪の食事をすべし!】。これまでの常識や知識をドブに捨てないと頭が混乱して。
昼 新幹線にて 茹で卵 3個、焼きめざし
弁当忘れて来た・・・グスン・・めざし齧って茹で卵食べて
支払いを済ませ、病院の薬局で、冷凍してあるふすまパンや糖質0のハム、ソーセージなど当座のも
のを買う。「それでは、皆さんお世話になりましたー!」お礼を言ってタクシーに乗り込む。禁止されてい
たけど、荷物多いし、最終日だしさ。姫路に戻って、茶を飲もうと入った店で気がつく。頼んでおいたお
弁当貰って来るの忘れちゃったー!!!愕然。その店でモーニングサービスやっていたので、「その小
さな茹で卵3つおくれ」と買った。1個50円だった。売店で食べられそうなものを探すも、原材料をみる
と色んなものを添加していて、合格したのは焼きめざしだけだった。硬いめざし齧って東京に向かった。
夜 ローカーボ家食 天然鰤の塩焼き、木綿豆腐の擂り胡麻風味、鶏ミンチ団子とキノコスープ
東京駅で、同じ新幹線からタレントのM竜太がマネージャーらしき男性と降りて来た。きっと名古屋から
の帰りね。毎月海外に行くくせに、久々の東京だと今日は嬉しさが一入だ。買い物に行き、初のローカ
ーボ食を自宅で作る。要は主食なしで、蛋白質の料理にすればいいのだ。問題は出汁かもね。無酒日
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4月 11日(日) 東京は曇り
朝 ローカーボ家食 オムレツ(卵2個)、チーズ2切れ、ふすまパントースト、木綿豆腐と若布の味噌
汁、ほうじ茶
バターは〇、マーガリンは×
せっかく我が家に帰って来たのに、風邪を引いたらしく、咳が出てカラダ全体がダルイ。入院(外泊通い
だったけど)生活の疲れが出たか?ま、毎朝早く起きて運動して、緊張していたから疲労困憊であった
な。でも一番大きいのは連日の気温差だったかもしれない。朝食は卵2個でオムレツを作った。タイの
首都バンコックでまたもや大混乱が起きている。現政権とタクシン元首相支持者の対立が原因だ。昨
日はついに21人の死者と負傷者多数を出し、日本人カメラマンの村本博之さんも銃弾を浴びて亡くな
った。去年2月ブータンの行き帰りにバンコックに1泊づつしたが、穏かな人々が住む国に見えるのに。
昼 ローカーボ家食 タルタル卵と無糖ロースハムのドッグ、豆腐と若布の味噌汁
結構旨そうでしょ?
計画では、早稲田のリーガロイヤルホテルまで歩いて行って、ヘルスクラブのプールで水中ウォーキン
グして今日の運動にしようと思っていたのだが、風邪に加えて激しい下痢状態。これじゃあ外に行けん
し、プールなんぞもっての他じゃね。ゆっくり寝ていようと思ったのだが、加古川などから次から次へと
荷物が届き(大3個、小2個)、寝てなんかいられない。特にローカーボのパンはミニ食パンを8等分し
て冷凍しなくっちゃならないし。我が家の玄関はかなり広いが、段ボールの埋め尽くされ倉庫状態だ。
夜 ローカーボ家食 豪州牛のガーリックステーキ ブロッコリー添え、油揚げとモヤシニラ炒め
擂り胡麻の香り、鶏ミンチ団子とキノコスープ、ふすまパン
夕食はステーキを焼いた。穀物飼育されて脂身の多い国産牛ではなく、牛本来の餌である草を食べて
育った豪州牛の赤身がよろしいのだそうだ。安くていいしね。しかーし。硬い!咀嚼活動は唾液がたくさ
ん出てよいのかもしれないが、ホントこめかみが痛くなる。よく噛んで噛んで噛んで食べていると、ゆっ
くり食事することになって、腸や膵臓は「助かるわぁ」と言っているかもしれんなぁ。ホントかい?無酒日
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【今週の振り返り】
行く時私は、膝を守るためのダイエット(減量)希望者だったのに、帰りは、糖尿病患者になっていた。
何の心配もしていない無防備な私に告げられた「あなたは糖尿病です!」の言葉は、胸にグサッと突き
刺さったのはもちろんであるが、アタマは真っ白、目の前は真っ暗。青天の霹靂、驚天動地、阿鼻叫
喚、油断大敵・・・・。後日、糖尿の先輩に言われた。「あなたはずっと自分が糖尿だということを知って
いて、あれほどに暴飲暴食を続けていたのでしょ?」と。つまり知っていながら無視して来たんちゃう?
ということだ。NON!私は知らんかったのよ、ホントに・・・。
会社を辞めても、自費で毎年人間ドッグは受診していた。日帰りではあるが、オプションもいくつかつけ
る高いコースを受けていた。結果と一緒にコメントが郵送されて来るので、25年来の主治医に経年の
結果を持って再検査すべきか、治療すべきかの判断を仰いでいた。その結果、肺の再検査や甲状腺
の精密検査を受けたこともある。血糖値もちょっと高めではあったが「ま、このくらいの数値なら様子見
でいいかな。それより、中性脂肪を低くするには運動して痩せた方がいいね」なんてことを言われるくら
いだったのだ。安心しちゃうでしょ。運動しなかったのはイケナカッタけど。しかも、我が家の家系には糖
尿系の人はいない。遠い親類は知らないが、私が知っている中では亡くなった祖父祖母を含めてもい
ない。まぁ、糖尿廟は遺伝的なものより、間違った食事、暴飲暴食、そして運動不足で引き起こされる
のだが、何となく「私は糖尿にはならんのだ」と思い込んでしまっていたのである。
働いていた時代の取引先の方、お二人が糖尿病だった。友人の父君もそうだった。3人とも、長い闘病
の末、失明し、壊疽のため両足を切断し、そして亡くなった。糖尿病は進行すると様々な合併症を引き
起こす怖い怖い病気なのだ。我が家の家系は違うからと、何の保障も確証もなく思っていたが、周囲の
と方々の最後を知っているからこそ、自分が糖尿になるのだけはイヤだ!と恐れてはいた。
糖尿病になると、カロリーの低い薄味の食事を摂らねばならないと聞いていた。1日1600カロリー位
で、調理をする時は食材を細かく計量したり、カロリー計算したりでタイヘンと聞いた。空腹に耐えられ
ず食事療法を投げ出す人が多いらしい。
病が進むとインシュリン注射を日に何度か自分で打ち、もっと進んで糖尿病性腎症となってしまうと、尿
を作るために人工透析に通うことになる。そうなったら莫大な費用と負荷がかかり、旅に行くどころか、
自宅と病院の往復の生活になってしまう。糖尿による合併症は、前述した糖尿病性網膜症による失明
や、糖尿病性神経障害で起きる足の壊死、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす。こう書いてみて、改め
て糖尿病の怖さがジワリと身に沁みる。背中が寒くなる。
今回の私の話に戻って。ダイエットさえ出来れば良かったのに、糖尿病なんて言われちゃって何てツイ
テいないんだ!と2日程は暗い気持ちですっかり腐っていたが、徐々に考えは変わって来た。私は未
だ重症患者というわけではない。糖尿の初期だ。早く見つかって良かったじゃないか。これまでのように
安心仕切っていると、今年や来年のドッグで厳しい数値が出ても「大丈夫よ」と本気にしていなかったの
ではないか。で、病がズンズン進んで気がつく時は重症患者になっていた可能性が高い。しかも今回
ダイエットに来た病院が、肥満外来もあるにはあるが、糖尿病の専門病院だったのだよ。そのまま治療
を受ければ良いことになったのだ。その上、この病院のドクターは「糖尿病の治療を本当に出来る」(先
生失礼!)方だった。こんな幸運はそうそう無いんとちゃうか?そうなのだよ、私はチョーラッキーだった
のだよ!ヤッホー!この病院を紹介してくれたKちゃん、オジョー、深く御礼おば申し上げまする。私は
ツイテいるのだ。
「京都喰い倒し」はどうなる!「香港喰い倒し」はどうするんだ!毎月の海外旅行では何を食べるんだ
い?だいたい今までのように毎月海外に行くのか?東京にいる時は毎晩のようにあった宴会、飲み会
や食事会はどうするの・・・・・・私だって知りたいけど、わからんよ。でも、これらのことは病が回復して
からだって出来ることだし、焦る必要はないわな。楽しい美味しいことだけど、生きるの死ぬのってレベ
ルではないから。工夫して出来ることはやるし、本格的な稼動はよくなってからでも遅くはない。
糖尿病は完治しにくい病気らしいが、加古川の病院では「治ちゃった」人も結構いるらしい。要は正しい
ローカーボの食事をして、せっせと運動すること。それを継続すること。さすれば、また美食の世界にち
ょっとだけ戻れるかもしれない。糖質なしの美食ね・・・・笑。
ホントに落ち着くのかにゃぁ、この人・・・・