ローカーボパクパク日記10年7月1週

         W杯日本ベスト16にて終了(涙)。翌日、私はモンゴルの大草原へ。

チンギス・ハーン モンゴル平原とゲル

6月 28日(月) 曇ったり晴れたりちょっと降ったり 蒸し暑い!

朝 ローカーボ家食 オムレツ(卵2個)、海老マヨサラダ、ふすまパン、味噌汁(生ワカメ、油揚げ、モヤ

シ、茗荷)、無糖ヨーグルト

    W杯で誤審続き・・・ウーム

昨夜もドイツ×イングランド戦を観てしまった。ドイツ優勢で2−0とすると、イングランドも負け時と1点

返し、その直後に2点目同点ゴール!・・・・と思ったら、え?今のノーカウント?何で?入っていたじゃ

んよ!オカシイよ、そんな・・・しかしプレイ続行・・・。これかなり恥かしい誤審だわ。ドイツ41で勝利。

昼 新橋 「銀座ライオン」 オージービーフサーロインランチ(200g)、1100円、持参のふすまパン、

    イスティー +100円

    とにかく硬い!!

乃木坂の歯医者通い、一応今日で終わりとなるハズだ。新しい義歯(4番目だから芳子と命名)を調整

し、念入りに歯石を取って貰った。暫らくは来ませんよー!と挨拶して帰る。次は新橋だ。ビヤホールで

有名な「銀座ライオン」は新橋で食堂もやっている。旨くないステーキは硬くて硬くて・・・。これで1100

円は高いと思うよ。次は美容院だ。ショートカットにしてからどの位経つだろう。面倒臭がりにピッタリ!

午後のお茶 四谷三丁目 「ANTENDO  紅茶 250

四谷三丁目に戻ってお茶を飲んで一休みした後、内科に行った。どうもこの1週間くらい変でしてねぇ。

夜 荒木町 「おく谷」 付き出し:もずく、蛸のやわらか煮 700円、薬味いっぱい冷奴 550円、まぐろ

かまとろ塩焼き 850円、日向地鶏塩焼き 800円、生ビール、麦焼酎 「吉四六」ボトル   

9920

  

  

糖尿病と言われて慌てた4月はほとんど酒を飲まなかった。10日間の入院(と言いながら夜はホテル

で寝ていたが)の後は、毎日ローカーボ食を自分で作っての家食だったし。そんな調子で酒を飲みたく

も無かったから、従って我慢したわけでもない。煙草を止めて、次は酒も止めちゃうのだろうか、私・・・・

と自分でも思った位だ。しかし、なんですな、外食が増え、国内ではあるが旅も増えてくると、やっぱり

酒が飲みたくなりましてね。今日は「おく谷」へ。最近のマイブームはボトルキープ。昔流行しましたよね、

ボトルキープ。たいがいはサントリーのだるま(オールド)だったなぁ。今月になって、ウィスキー2本、麦

焼酎に至っては5本!!焼酎なら安いということもあるが、薄い水割りを飲むのがイヤだから(笑)。今

日の「おく谷」の料理は、蛸のやわらか煮が素晴らしく旨かった。どうしたらこんなに柔らかくなるのか。

カウンター席の男性、やけに日焼けしていると思ったら、昨日南ア観戦旅から帰国した由。興奮口調!

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6月 29日(火) 曇り 夜半大雨    日本代表、PK戦でパラグアイに敗れる・・・・

朝 ローカーボ家食 アミノライスの味噌雑炊(卵入り)、無糖ヨーグルト

    ゲゲゲ!私の名前が新聞に・・・

朝起きると、まずは血圧測定、そして血糖値測定。よしよし、どっちも低くて結構である。次に新聞を読

む・・・・・・ゲゲゲッ!朝刊に自分の名前を発見して、せっかく低かった血圧上がったみたいだ。芸能人

とか政治家とか、新聞に書きたてられるのイヤだろうなぁと思った。あっ、私に疑惑はありませんから。

昼 四谷三丁目 「ぐーばーぐ」 デミ卵ハンバーグ(150g) 610円、サラダ 70円、味噌汁 30

    150gダス!

N原先生の治療院(とは言っても最近N原先生の顔を見たことありません!)の後、郵便局に行った。

880円の雑誌購読代の支払いに行ったのだが、待っている間にW杯の記念切手1600円を買ってし

まった。明日から行くモンゴルの最新ガイドブックを買いに行った書店では、他の雑誌や文庫本もどっさ

り買うし、金が身につかない人間だということを証明する行動ばかり。昼はハンバーグ。150gだよん。

夜 ローカーボ家食 ふすまクロワッサンの牛肉生姜焼きと茹で卵サンド、プロティンゼリー(チョコレー

ト味)、わかめスープ、「菓子職人」のフォンダンショコラ

夕刻、スーツケースを預けた。今夜は日本代表の決戦。旅の準備をしていてもソワソワしちゃってね。

夕食は冷蔵庫カラッポにつき、チョーカンタンに。そのわりに美味しかった。10時半にはテレビの前に

座り込む。今日勝てばベスト8だぞ!試合開始。ボールをコントロールするのは圧倒的にパラグアイ側。

しかし日本もよく守り、攻めて接戦。前半0−0。後半も0−0。延長戦だ。延長戦も前半0−0、後半0

−0。遂にPK戦にもつれこんだ。駒野が外して、日本無念の敗退。涙を飲む。しかし大感謝!無酒日

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6月 30日(水) 東京は朝方まで雨 モンゴルは晴れ   100Tg「(トゥグリク)=約7円

朝 ローカーボ家食  茹で卵(2個)、プロティンゼリー(チョコレート味)、お茶

    敗戦の上、寝不足で・・・

昨夜は敗戦の後、ガッカリしながら2時半過ぎ就寝。3時間ウトウトして5時半には起きた。あの時間に

終っても、日経新聞でさえカラーで試合結果を伝えている。忙しく動きながら、昨夜の試合を反芻。残念

で堪らないが、日本はよく闘ったよなぁ。大会前のあの暗い見通しを見事に覆す大活躍だった。岡田監

督、控えも含めた選手達、コーチ&チームスタッフ関係者、みなさーん、ありがとう&お疲れ様でした!

昼 ミヤットモンゴル航空 成田=ウランバートルビジネスクラス機内食 海老とビーフ

    ほう、これがモンゴルの風景かぁ

新宿駅西口から午前9時発成田行きリムジンに乗る。ガラガラだわ。寝不足だからトーゼンうとうとしな

がらね。平日の朝なのに道も空いていて、1010分には第一ターミナルに到着。集合時間は11時半

だから時間はたっぷり。無印良品で買い物しながら時間を潰す。午後1時半発ウランバートル行きのミ

ヤットモンゴル航空。小さな機種で、ビジネス席には6人しか乗っていなかった。約5時間で到着した。

夜 モンゴル・ツォンジンボルドグ「マンダル・ツーリストキャンプ」 (ボルシチ)、チキンと野菜(私はチ

キンのみ)、持参のふすまパン、ビール 2000Tg(約140円)

      旅行中は特別メニューにして貰いました。私は食べませんでしたが、モンゴル料理を紹介するた

 め、他の方々が召し上がった料理はカッコ書きとし、写真も少し小さなサイズで紹介しまーす。

  

日本とウランバートルは時差1時間。午後5時半チンギス・ハーン国際航空到着した。ほう、空気がサ

ラッとしていますなぁ。日本語が出来るスルーガイドのアマルサナー(愛称サナさん)出迎えてくれ、モン

ゴルの通貨に両替。1万円が14万5000トゥグリクになった。バスで今夜の宿泊先マンダル・ツーリスト

キャンプに向かう。途中ウランバートルの町を通過するのだが、それが大渋滞。午後8時到着予定だっ

たのに、大幅に遅れて午後10時半!!それでもうっすら明るいのだよ。日本に較べると随分緯度が高

いのだなぁ。そのままレストラン棟に向かって夕食。日本時間だともう夜中だ。ロシア風の料理だったが

チキンだけ拾って食べた。今夜から2泊するのはモンゴル遊牧民の住居のゲル。ここで1人で寝たぞ。

              ___________________

7月 1日(木) モンゴルは晴れ

 モンゴル・ツォンジンボルドグ「マンダル・ツーリストキャンプ」 目玉焼き3個、持参のふすまパン、

(フレンチトースト、パンケーキ、トースト、ソーセージなど)、紅茶

  

       朝起きてゲルを出るとこんな風景が・・・       目玉焼き3個食べた        ゲルの中はベッド3つとストーブがある

6時起床。とは言いながら、4時半位からゲルの真ん中に開いている大きな穴から明るい光が射して来

て眠ってなんぞいられない。寒い!だからベッドを出られなかった。ここのゲルには、トイレとシャワー

ルームが増設されていて、しかも1人使用も可能と言われて喜んでいたのだが、お湯は1滴も出ない。

ボイラーが故障?だから昨夜も今朝もシャワーを浴びていない。蝿もたくさんいるしね。ま、それはとも

かく外の景色がスンバラシイ。真っ青な空と草原と澄み切った空気。うーん、これがモンゴルなんだな。

  

     今年完成したばかりのチンギス・ハーンの騎馬像。騎馬像としては世界最大で高さ9m。内部に入ることが出来る

  

      テレルジ国立公園にはこんな風景が広がる        高さ15メートルの亀石          見事な子供達の騎馬ぶり

9時過ぎから観光に出かける。キャンプから8キロ先に、完成したばかりのチンギス・ハーンの騎馬像

がある。この場所は、チンギス・ハーンが他部族に誘拐された妻のボルテ(第一夫人ね)を奪還した帰

りに、モンゴル人が吉兆と考える鞭を拾った場所と伝えられているんだってさ。モンゴルのやり手経営

者がこの騎馬像を中心とした1大テーマパークを建設する計画らしいよ。バスでテレルジ国立公園に入

ると奇岩の風景が広がって来た。その中に亀にそっくりな巨石が現われ、その名も亀石ですって。ふー

ん、と眺めていると、向こうから10人程の少年達が馬を乗って現われた。この国の子供はこうして小さ

い頃から馬に親しんでいるのね。途中バスを下りて丘を散歩しながら、野に咲く花々を探す。今年は雨

が少ないので咲く花も少ないのだそうだ。小さな小さな百合やアザミ7,8種を見つけては接写で撮影。

昼 テレルジのゲル 目玉焼き2個とカレーの肉のみ、持参のふすまパン、(ビーツとポテトのサラダ、

カレーライス、野菜どっさりスープ、クッキー)

   私も食べたかった・・・

ランチは遊牧民のゲルで。ここの奥さんは料理自慢だと聞いたが、野菜の実だくさん汁やじゃが芋がゴロゴロ

入ったカレーライスなんて糖尿だと知らなかった私の大好物!!あぁ、今私は食べちゃあイケナイんだったね・・・・。

    ゲルの解体と組み立てはあっという間に    皆さん、30分の乗馬体験         小羊にミルクを飲ませる坊や

食事の後は出来立てのヨーグルトを食べながら遊牧民の生活について話を聞いた。馬乳酒をかき混

ぜてみたり、ゲル解体&組み立てを見物したり、乗馬体験をしたり(私は乗らん)、モンゴルを味わう。

 モンゴル・ツォンジンボルドグ「マンダル・ツーリストキャンプ」 ホルホグ(名物の羊の石焼

   き料理)、ゆで卵2個、持参のふすまパン、(サラダ、ライス)、ビール 2000Tg(約140円)

  

夕刻キャンプに帰ってから「もしかしたらお湯が出るかも」と聞き、シャワーを浴びた。水だったさ・・・・。  

夕食は、モンゴルの名物ホルホグ(羊の石焼き料理)だった。日本では、羊は臭くてイヤ!なんて言う

人が結構いるけど、臭いなんて気にならんぜよ。モンゴルでの楽しみの一つは星を見ること。夕食後、

夜空を見上げる。確かにキレイな星空だが、それでもキャンプの明かりがあって今一だな。うとうとして

いると、同じ宿でキャンプを張っているモンゴル相撲の選手達の歌声が聴こえて来た。良い声だなぁ。

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7月 2日(金) 曇ったり晴れたり 夜雷雨

 ツォンジンボルドグ「マンダル・ツーリストキャンプ」 目玉焼き2個、ベーコン、持参のふすまパン、

味噌汁、(添乗員S原さん特製のちらし寿司)、紅茶

  

    日馬富士のお兄さんはモンゴル相撲選手            ウランバートルに向かう車窓からこんな風景が見えた

    

        ザイサンの丘はモンゴルとソ連(当時)の友好記念碑がある               人口100万人のウランバートル

昨夜、眠りの世界に行く途中で聞こえて来た声の主の男性陣は、同じ「マンダル・ツーリストキャンプ」で

合宿中のモンゴル相撲の選手達。大関の日馬富士(はるまふじ)と同じ出身県の選手達で、中には大

関のお兄さん、従兄弟1、2もいるのだ。チェックアウトして出発する前、監督や選手とちょっとお話して

写真を撮らせて貰った。監督は日本大相撲の野球賭博のトラブルをとても心配しておられた。名古屋

場所開催は決まったがNHKが中継するかどうかはわからない、琴光喜と大嶽親方は解雇されるので

はないか、と私なりの見通しを説明しちゃった。7月11日から始まるナーダム祭では、日馬富士の従兄

弟1が優勝戦線に絡むのではないかということだ。監督も選手も日本語をかなり分っていてびっくり!

ウランバートルまでバスで約2時間。町を一望出来るというザイサンの丘に行く。300段の石段をゼイ

ゼイ言いながら上る。運動は大事です。頂上には、ソ連とモンゴルが仲良しだった頃の歴史がモザイク

で描かれている。ノモンハン事件があったから日本関東軍とナチスドイツは悪党として扱われていた。

昼 ウランバートル 「石庭」 和食弁当(焼肉、鯖塩焼き、卵焼き)、(しゃぶしゃぶ鍋、アイスクリーム)

 

ウランバートルでは電波環境があるから携帯が繋がった。メールが来ていた。え?逆転負け?昨日の

夜行われた東京ドームでの決勝戦。僅差で逆転されていた・・・・・。ガクッ。前祝いしちゃったのにぃ!

ランチは日本食レストラン「石庭」でしゃぶしゃぶ。でも、私だけお弁当だって。しゃぶしゃぶならOKなの

になぁ。でもお弁当を開けたら、鯖の塩焼きが入っていてウレピー。こんなチョー内陸の国で、海の魚の

鯖を食べられるなんて贅沢だ。しゃぶしゃぶは量がたっぷりで、皆さん大満足のようだった。羨ましい!

     横綱・白鵬のお父さんが指導しているモンゴル相撲の選手達             この方が白鵬の父君

市内から1時間半かけて、横綱・白鵬のお父さんが指導するモンゴル相撲のキャンプを訪問した。古い

建物のリゾートホテルに宿泊されているのだが、何と練習場所はホテル裏の草っぱら。立ち木相手に

てっぽうしたりで、「え、こんな所で?」って感じの場所に見えたが、白鵬も7歳の時からこの場所で練習

していたというから、素人がいろいろ考えちゃあアカンのだね。白鵬のお父さんは、大相撲中継のテレ

ビで何度か見たことがあるが、ナーダム祭の最大の呼び物、モンゴル相撲大会で7回優勝し、メキシコ

オリンピックではレスリングで銀メダルを獲得した国民的英雄。練習の後選手やお父さんと写真撮影。

     

    HSハーンリゾートの正門ではラクダがお出迎え           客室1部屋は120uという超豪華なゲル

    

    ソファに座ると視界を妨げるものは何も無い        部屋中央にある風呂に入って草原を見られる仕掛けなのだ

ナーダム祭の男の3種競技とは、相撲と弓射、そして競馬。その競馬会場は、2003年ウランバートル

から30キロ西に行ったドローンフダクで行われることになったのだが、そこに建つ超高級リゾートホテ

ルに今夜は泊まるのだ。見渡す限りの草原の小高い丘に建つ25の白いゲルとレストラン棟。旅行会

社HISのオーナーが一目で気に入ってホテル建設を決意したと言われるHSハーンリゾートホテルであ

る。1つのゲルは広さが120uで、部屋の真ん中にバスタブがあり、その他に独立したシャワーブース、

洗面所にはダブルシンク、カンタンだがクローゼット、ゆったりしたツインベッド、バーコーナーまで備え

たラグジュアリーな造りで、日本人女性が設計したと聞いた。でも一番のゼータクは一段下がったソファ

に腰掛けると、視界を妨げるもの何もなく草原を見渡せることだろう。ここに座れば、もうすぐ始まるナ

ーダム祭の競馬競技を見物出来るというわけだ。ただ、部屋が広過ぎて無駄な動きをして時間を費や

してしまうのがシャクではあるな。モンゴル女性が下手な日本語で室内設備について説明してくれた。

夜 フイ・ドローン・フダグ「HSハーンリゾートホテル YUMEKO特別コース(自家製ローストビーフと

チキン、ベーコンと卵のコンソメスープ、ホキ貝と茹で卵のグラタン風、チキンの腿肉ソティとチー

ズクリームソース、ヨーグルト、持参のふすまパン、紅茶)、ビール 8000Tg、赤ワイン 

18500Tg×2杯

  

  

夕食はレストラン棟で。25のゲルは、思いっきり離して建っているから、遠いゲルにはカートが送迎し

てくれる。食事の前に自己紹介タイムがあった。今回の参加者は14名。夫婦3組、母娘1組、姉妹1

組、男性一人参加3名、それに私。東京在住は2人で地方の方が多いグループである。男性一人参加

3名は珍しいが、朝から晩まで喋っている人もいた。食事は日本人シェフが作るフレンチコース。ここで

も私用に別メニューを作って下さった。さて、メイン料理というところで停電!夕焼けが美しいというので

食事を中断してテラスに出てみた。食事している間に激しい雨が降り、砂嵐もあったらしい。大きな虹が

かかっていた。このホテルで見る星が楽しみだったのに雲が多くてダメ・・・・。ヒジョーに残念であった。

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7月 3日(土) 快晴

 フイ・ドローン・フダグ「HSハーンリゾートホテル コンソメスープ、ヨーグルト、サラダ、目玉焼き、ベ

ーコン、持参のふすまパン、紅茶

  

6時起床。カーテンを開けるとそこにラクダがいたのでビックリ!素晴らしい天気だ。部屋の真ん中のバ

スタブは落ち着かないので、シャワーを浴びる。あら、排水がうまく行かないわ。建てつけが悪いのか、

入り口のドアは一人では閉めることが出来ない。だから、開けっ放しで朝食に行くことになる。午前中は

フリータイム。朝日を見に行った人、乗馬する人、散歩する人、近くの丘までお茶を飲みに行く人といろ

いとだったが、私はずっと部屋にいた。トイレの水が溢れて、部屋が水浸しになったから・・・・・・エーン。  

 フイ・ドローン・フダグ「HSハーンリゾートホテル サラダ、親子丼の具だけ、持参のふすまパン

 

   真ん中の黒い線はシベリヤ鉄道の列車            私のランチ                美しい草原で馬が草を食む  

モンゴルで一番高級なホテルとはいえ、こんな大自然にあるのだから、水周りや建てつけが悪くても文

句は言うまいとは思うが、やっぱりね、メンテナンスは大事ですよ。しかしそれを補って余りあるのは、こ

こで働く人達のホスピタリティである。日本人スタッフもモンゴル人スタッフも、素晴らしい応対であった。

草原の遥か向こうに、黒い線状の物がゆっくりと動いているのが見える。あれはね、シベリア鉄道なの

だ。右側が北京で、ロシアに向かって走っているのだよ。何か浪漫感じてしまうでしょ?一方、正面の草

原では小型の車が3、40台モウモウと砂煙を上げて疾走している。砂煙の中にはたくさんの馬がいる

ではないか。今日は土曜日なので、モンゴルの暴走族が馬を驚かせているのかと思ったら、ナーダム

祭に出場する馬と騎手(全員子供)の様子を見るため馬のオーナーが付き添っているのだとか。へぇ。

  

          モンゴルのチベット仏教の総本山ガンタン寺と観音堂                  新郎新婦がお参りに来ていた

モンゴルでもトーゼン朝と晩には血糖値を測っているし、万歩計も持参している。その万歩計であるが

モンゴルに来てから毎日1万3千、1万5千とかなりスゴイ数字をたたき出している。海外に行ってもせ

っせと運動している健気な夢子?ううん、残念ながらそうではない。バスに乗っているだけで大きく揺れ

るから、歩いたと万歩計さんカン違いしましてね。2時間も乗っていると5千歩になるのだ(笑)。そうやっ

て万歩計を騙しながらウランバートルに戻って、軽く市内観光。モンゴルは西部ではイスラム教が盛ん

だが、他はチベット仏教徒が圧倒的に多い。その総本山がカンタン寺だ。今の季節、ポプラの白い花が

満開で、カンタン寺の山門でカンタンな説明を聞いている時、風に乗ったポプラの白い花がビュンビュン

飛んで来て、まるで吹雪のようだった。綿のような白い花が目や鼻に入らぬかと、皆は一斉にマスクす

る。観音堂には高さ25mの観音様がいらして、今日結婚したばかりのカップルがお参りに来ていた。

夜 ウランバートル・ケンピンスキーホテル 「ハラホリン」 ギリシャ風サラダ、羊肉の健康スープ、

  皮 無し餃子、(焼き餃子、果物カクテル)、生ビール500ml 3500Tg、赤ワイン 4700Tg

  

今日から市内で最高級ホテルと言われるケンピンスキーホテルに2泊する。ここもポプラの花が飛びま

くっていて、玄関には白い花が雪のように積っていた。ドイツ系ホテルで、まぁ、レベルは他の国のホテ

ルと較べれば中の上という程度だな。それでもバスタブはあるし、水は出るし、お湯は出るし、トイレは

水漏れしないしで夕食に集まった参加者は全員ニコニコ顔であった。夕食はホテルのモンゴル料理レ

ストランで。羊たっぷりスープは妊婦のために作られるもので、健康スープというのだそうだ。メイン料

理はボーズという名前の餃子。私だけ皮なし餃子(笑)にして貰った。ボーズとは中国料理の包子(パ

オズ)から来ているらしい。ネパールではモモという餃子があるし、ウズベキスタンの揚げ餃子、カザフ

スタンではチュチュバラというロシア風ペリメニスープが、キルギスにはマンティという名前の焼き餃子

があった。チンギス・ハーンがかつて支配した地域にはすべて餃子があるのだな。ビールが旨いねぇ!

               ___________________

7月 4日(日) 晴れ

 ウランバートル・ケンピンスキーホテル 朝食ヴュッフェ(茹で卵2個、ベーコン、チーズ、ヨーグル

ト)、持参のふすまパン、紅茶

昨夜NHK(が映るのだよ!)の番組をウィスキー飲みながら観ているうちに眠くなり、10時過ぎには寝

てしまった。今朝は4時には目が覚めた。7時レストランでヴュッフェの朝食。茹で卵2個食べました!

  

スフバートル広場に鎮座するチンギス・ハーン像         スフバートル騎馬像            自然史博物館の恐竜

  

          ボグトハーン宮殿博物館は、第8代の活仏であったボグトハーンが住んだ宮殿である

9時観光出発。朝晩は気温が下がるが、日中は気温がグングン上がって30度近くなる。先週は記録と

なる37度となったそうで、モンゴルの人はビックリだったそうだ。それでも湿度は極めて低いから、日陰

にいればカラッと気持ちがいい。ボグトハーン広場。1921年のモンゴル革命で指導的役割を果たした

英雄のボグドハーンが広場に鎮座している。社会主義の国って、町の真ん中にこうゆう大きな広場が

必ずあるよね。モンゴル写真協会に所属する人々が一堂に集まって何かイベントをやっていた。150

位いる全員がCANONキヤノンのTシャツを着て、高そうなカメラを持っている。平均所得は月額2万円

位と聞くが、彼等は余裕があるのか。次は自然史博物館へ。モンゴルはウランなど鉱物資源が豊富、

恐竜もたくさんいた!南部にあるゴビ砂漠からはその恐竜の卵の化石がゴロゴロ発見されて世界の恐

竜ファンを喜ばせたらしい。この博物館、撮影は有料であった。午前中最後の観光は、ボグトハーン宮

殿博物館。モンゴルはチベットから「高僧の霊魂が死後も相続される」という活仏(ラマ)思想を受け継

いだのだそうだ。第8代の活仏であったボグトハーンは、清国から独立するため君主(ハーン)に担が

れてジェブツンダンバ・ホトクト8世と名乗ったが、活仏としては彼が最後となった。博物館は冬の離宮。

昼 ウランバートル 「ANDA」 野菜と卵スープ、茹で卵サラダ、羊肉、(青椒牛肉、酢豚、炒飯、アイ

スクリーム)、持参のふすまパン

  

  

昼食は、ウランバートルで評判の中華料理屋で。と言っても私は食べられないけどさ。皆さんはたっぷ

りのスープに続いて、青椒牛肉、酢豚、炒飯をお召し上がりだ。私は茹で卵のサラダと羊肉料理。この

羊がとても美味しくて、同じテーブルの皆さんにもお裾分け。午後は、希望者は元国営だったノミンデパ

ートにお土産を買いに行かれたが、私は部屋で本を読んでいた。来たばかりなのに、もう帰り支度か。

  

  

夕刻「TSUKIHOUSE」で開かれた伝統音楽の夕べに行く。モンゴル音楽と言えば、日本で馬頭琴(モ

リン・ホール)や一人で同時に高低二音を出すホーミーが有名だよね。踊りあり、「長歌」という女性歌

唱あり、モンゴル式アクロバットショーあり、20弦以上ある韓国琴に似たヤトガーの演奏あり、モンゴル

民族楽器のアンサンブルありで、1時間余充実した舞台だった。特にホーミーとヤトガー演奏が凄い!

 ウランバートル・ケンピンスキーホテル 「さくら」 天ぷらと銀鱈の西京漬けセット、生ビール、麦焼

酎「いいちこ」 2

  

この旅の最後の夕食はホテルの日本食レストラン「さくら」で。ウランバートルで日本人調理人がいるの

はこの店だけと聞いたが、確かに料理はキチンとしていた。時々「コレドコノナンノ料理デスカ?」と疑っ

ちまうモドキ日本料理が出て来ることがあるからな。ここでも私には天ぷらの野菜外してあったし、煮物

や酢の物の代わりに焼肉が入っていた。男性陣は日本酒、私は麦焼酎を飲んだ。明日は3時起きだ。

                  _____________________

【今週の振り返り】

2004年に申し込んだのに行くのを止めた理由は覚えていない。次は2008年のナーダム祭に行こうと

ビザも取得して出発するのを待つばかりの時、モンゴルの首都ウランバートルで暴動が起こった。6月

末に行われた総選挙は、与党(人民革命党)の勝利となったが、この結果に不満を持った野党が激しく

抗議をし、人民革命党の本部ビルに焼き討ちにした。政府は武力で鎮圧し、死者も5名出してしまった。

市内には戦車が出動し、戒厳令が敷かれた・・・。旅行会社から、「こんな状態ではありますが、ツァー

は出したいと思います。行きますか?」と連絡がり、私は取り止めた。翌年、つまり去年のナーダム祭

にも申し込んだが、人数が集まらず催行できず。私ってモンゴルとは縁が無いのか!と諦めかけたが、

今回4回目にしてようやくモンゴルの地を踏むことが出来た。

正式国名モンゴル国。ロシアと中国に囲まれており、面積は日本の4倍なのに人口は2007年統計で

256万人しかいない。馬牛羊山羊など動物は毎年数えるが、人間の数は時々しか数えないのだとか。

横長のこの広い国、北には針葉樹林が広がり、東は1000mから1500mの草原地帯、西は標高4300

mを超えるアルタイ山脈や標高3500mのハンガイ山脈など高地が続き、そして南はゴビ砂漠という変

化のある地形である。国土の8割は、草原ステップで牧草地であるが、昨今は砂漠化が進んで深刻な

問題になっていると聞く。森林伐採などもあるが、飼育する動物のバランスの変化にも原因があるらし

い。羊と山羊を飼う場合、理想的な割合は7対3なのだが、カシミヤが取れる山羊を飼う遊牧民が激増

しているのだそうだ。山羊を増やして何が悪いのだ?山羊は牧草地の草を根っ子まで食べ尽くしてしま

う。現金収入になる山羊は飼いたいし、牧草地の砂漠化は困る・・・という問題なのだね。

モンゴルといえば、チンギス・ハーン。チンギス・ハーンが築いたモンゴル帝国は、最大だった1279

時点で、西は東欧、北は南ロシア、東と南は中国全土を越えて朝鮮半島を征服し、我が日本にも元寇

として2度もやって来た。中には大国もたくさんあったハズなのに、決して多くない手勢を率いて小柄な

モンゴル馬に跨り、これだけ広範囲の領土を猛烈なスピードで征服したチンギス・ハーンとは恐ろしい

力を持っていたように思う。日本には、かつて「チンギス・ハーン義経伝説」なんて珍説を唱える人がい

て本なども出回っていたが、いくらなんでもそれはないでしょ、と一笑にふしたい。しかし、そんなチンギ

ス・ハーンも1992年までの社会主義時代は全く無視されていたそうだが、今ではモンゴル人にとって

最大の英雄となっている。

今日本の大相撲は、野球賭博問題等で大騒ぎだが、この問題をモンゴルでも自分のことのように心配

している人がたくさんいた。ご存知のように、今やモンゴル出身力士と日本大相撲は切っても切れない

関係になっている。モンゴル出身の初の大相撲力士は大島部屋に所属した旭鷲山(きょくしゅうざん)。

ほら、技のデパート・モンゴル支店って言われたお相撲さんですよ。彼がモンゴル力士の先駆者であり、

各相撲部屋にモンゴルの若者を紹介したことで、今のモンゴル一大勢力を築くまでになった。旭鷲山は

引退後、モンゴルに帰国して実業家となり、例の暴動となった総選挙では野党民主党から出馬してトッ

プ当選。彼は今国会議員であり、昨年から大統領特別補佐官を務めているそうよ。ウランバートルの

町を車で走っている時見かけた大きなビルには、「KYOKUSYUZAN TOWER」とあり、彼の手がけ

るビジネスの傘下企業の事務所が入居していると聞いた。

3日目の朝、写真を撮らせて貰った大関・日馬冨士のお兄さんと従兄弟、午後訪問した横綱・白鵬のお

父さんはブフと呼ばれるモンゴル相撲の世界の人だ。とはいえ、モンゴルにはプロの相撲世界は無い

からアマチュアであるが。彼らが目指すのは、モンゴル最大の祭、国のナーダム祭。711日の独立

記念日から2日間トーナメントで争われる。2006年には1024人が出場したらしいが、いつもは512

人のトーナメント。だから1度でも負けたらオシマイ。一年間、練習に練習を積んでも一度負けたらオシ

マイ。で、9回勝てば優勝となる。16組が一斉に取り組みをするらしいから、観ている方も忙しい。日本

の相撲と一番違うところは、土俵が無いこと。だから押し出しとか寄り切りと言った技は存在しない。投

げ技や倒し技、その合わせ技を入れると400も500にも上るらしい。

5回戦進出でナチン(ハヤブサ)、6回戦進出でハルツァガ(大ワシ)、7回戦進出でザーン(象)、準決

勝進出でガルディ(巨鳥ガルーダ)、優勝するとアルスラン(獅子)という称号を貰える。アルスランが2

度目の優勝をするとアヴァラガ(巨人)、3回優勝でダライ・アヴァラガ(偉大な巨人)、4回優勝ダヤン・

アヴァラガ(世界の巨人)、その上がダルハン・アヴァラガ(聖なる巨人)って具合に名前も凄いことにな

っていく。首相や大統領よりも国民の間では有名になるのだそうだ。朝青龍のお兄さんは準優勝2回、

優勝1回した。白鵬のお父さんはモンゴルの初オリンピックメダルをもたらした国民的英雄でもあるし、

国ナーダムでは7回も優勝した。しかし、上には上がいるもので、バドマンヤンブー・バドエルダニという

人は、通算12回も優勝して、今は国会議員なのだそうだよ。さて、もうすぐ行われる今年のナーダム祭

優勝するのは誰だろう。日馬冨士の従兄弟1かな?早く知りたいな。711日と12日ですよ。

         ボクも大きくなったら、アヴァラガになるんだメェ〜   無理だよ!

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     * 帰国早々ではありますが、今週末からまた海外へ出かけます。

       ってなことで、次回パクパク日記の更新は7月21日頃かな。

       暑いし、蒸し蒸しするし、雨が降ってうっとうしい天候が続きますが、

 皆さまご自愛くださいねー。