パクパク日記11年5月3週
葵祭が終わった今週、京都は初夏のような暑さだった
京都上加茂神社
太田神社杜若
5月 16日(月) 曇りのち晴れ
朝 家食 肉コロッケ、生野菜、海草サラダ、味噌汁、低糖ヨーグルト、ふすまパン
食べ過ぎちゃいます?
昨晩「おひさま」のHDD録画を観ていたら、いつの間にか2時過ぎになっていた。NHK連続テレビ小
説第1作「娘と私」は昭和36年4月に始まっているから、「おひさま」は50周年の作品ということになる。
いろんな意味でこのドラマは私と共通点が多くて興味深く観てはいるのだが、安曇野の蕎麦屋の女性
主人(若尾文子)が店に舞い込んで来た客(斎藤由貴)に過去の自分を物語る形式がどうも疲れる。井
上真央ちゃん陽子先生のお婆さん姿が若尾文子かぁ?どうも違和感あるし何よりハシャギ過ぎの斎藤
由貴を何とかしろ!って感じ。まぁ、そんなことがあって今朝はちょっと寝坊した。ボリューム満点朝食。
昼 無し!
夜―1 目黒「ランテルナ マジカ」 前菜の盛り合わせ(カジキマグロの燻製、トレビス、ヒシコ鰯、各種
サラだなど)、燻製チーズとトレビスのオーブン焼き、手長海老のパッパルデッレ、モンツァ風のリ
ゾット、おご鯛蒸し、サルティンボッカ、フォンダンショコラ、エスプレッソ、ドライシェリー、ビール、白
ワイン、赤ワイン、カルバトス
←全部イタリア語
今晩はM社Y社長とA先生&マキコ夫妻の4人でイタリアンを食べることになっている。山手線で目黒
駅に到着し、レストランまで歩く。少し前をマキコが歩いているので、大きな声で呼びかける。「マキチャ
ーン」振り返らない。もっと大きな声で「オーイ!マキコー!!!」。前の女性が振り返った。全然違う顔
していた。ゲロゲロ。しかも店に着いたら30分早く着いたことが判明。昼食を抜いたから、途中で買い
食いしたい程空腹なのに・・・(涙)。7時全員集合。Y社長M社25周年だそうでおめでとうございます!
黒板にぎっしり書かれたイタリア語メニュー。店のスタッフが全部訳して説明する。それなら初めから日
本語で書けって。4人いるといろいろ頼める。Y社長酒を飲まないから3人だけワインガブガブ。ゴメン。
夜―2 白金台「カフェCALVA」 ジントニック×3杯 @4100円
酒呑み3人組は「もう1杯だけ飲みましょう」と白金台までタクシーを飛ばし、3杯つづ飲んだのだった。
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5月 17日(火) 曇り 一時雷雨 児玉清氏死去
朝 家食 アミノライスの味噌雑炊、低糖ヨーグルト
旅と旅の間(それっていつもということでしょ?はい)、予定が入っている時間以外はずっと溜まったパ
クパク日記を作成している。I am パクパク作成マシーン。その合間に食事してシャワーを浴びて・・。
昼 四谷駅「東京スープストック」 カレーセット(チキンとトマトカレー、桜海老と春キャベツのクリームス
ープ、アイスコーヒー) 1100円、持参のふすまパン
食べるご飯はほんのちょっと!
国内もしょっちゅう旅するが、フラリと出かけるなんてことはとはない。そんなヒマは無い。性格的に、宿
も移動手段も飲食店もしっかり予約しないと心が落ち着かない。明日行く京都の新幹線指定を取るた
めに四谷駅に行った。大人倶楽部で買えば3割安くなるし。ついでに駅でランチも取ろう。最近何度か
食べているカレーセットだが、カレーもスープのラインナップも変わる。今日の組み合わせは今一だった。
3時頃から雷雨。ピカッと光ってゴロゴロ遠雷も。税理士のKさんが来宅された時は止んでいたようだ。
夜 舟町 「無門」 付き出し:ホタルイカ、水茄子浅漬け 680円、霜降り馬刺し 1200円、若鶏唐揚げ
580円、イカ一夜干し 580円、黒豚豚炎(ぶーひー)鍋 1680円、追加黒豚 980円、生ビール 2
杯、麦焼酎「佐藤」 5000円 (3人で) @7600円
唐揚げもイケル!
パクパクを作成してサーバーにアップ中に異変。あらら?繋がらないじゃん。オロオロ。本来全くのメカ
音痴だから、ちょっとフツーと違う状態になるとパニクる。だいたい私のような人間が自分でホームペー
ジを作っているなんてこと自体がイジョーなことなのだ。よってA先生のような力強い助っ人が不可欠っ
てわけ。SOS!A先生!7時までの会議が終わったら来てくれるって。ホッ。じゃあ、それまでオジョー
と「無門」で飲み喰いして待ってましょう。と打ち合わせが出来たところで、突然サーバーが正常に戻っ
て・・。じゃあ、単なる飲み会3人でやりましょうや。お詫びに私がご馳走しますで。ぶーひー鍋は旨い!
帰宅し児玉清氏が亡くなったことを知る。俳優としてより人間としての魅力が勝る人だったように思う。
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5月 18日(水) 東京も京都も晴れ
朝 家食 ランチパック(卵)、低糖ヨーグルト、「成城石井」のコーヒーゼリー
時計を1時間見間違え5時半に起きてしまった。旅に出かける前は忙しかろうとチョー違反のランチパッ
クでカンタンに済ませようと思ったのにやたらと時間がある。読み飛ばしている日経新聞じっくり読む。
昼 京都・烏丸四条 「イノダコーヒー大丸B2店」 ハーンバーグセット(スープ、サラダ、アイスコーヒ
ー) 1680円、持参のふすまパン
新幹線で昼過ぎ京都着。地下鉄で烏丸四条。地下を歩いて「イノダコーヒー大丸B2店」へ。去年のい
つだったかこの店で同じものを注文した。その時は「スープは要りません」と断り、サラダのポテトも、ハ
ンバーグに添えられた野菜も全部残した。糖質の高いものはゼッタイ食べん!って。今はもうフツーに
パクパクしておりまっせ・・・すっかり堕落しましてん。大丸デパ地下で明日の朝食用惣菜を購入した。
夜―1 京都・御幸町三条 「御幸町つばき」 付き出し:胡麻豆腐湯葉あんかけ、焼き茄子の利休あん
かけ、造り盛り合わせ:しまあじ・鯖・蛸・穴子・カツオ・ぼたん海老など、シャラン産鴨の炭火焼き、
鯛白子の吸い物、海老とじゃが芋のクリームコロッケ、すだち煮麺、枇杷ゼリー、生ビール、麦焼
酎」「兼八」 4杯 @1万3300円
4時過ぎホテルチェックイン。ほぼ毎月来ているから、フロントの皆さまとも顔馴染みだ。初日の今晩は
「御幸町つばき」を予約している。前回はコースを食べたから今日はアラカルトね。以前の料理長は独
立のため辞められ、某旅館から来られた新料理長とお喋りしながら料理を頂く。この人誰かに似ている
なぁ・・・モグモグ・・・・あっ、そうだ!熱血漢テニスプレイヤー松岡修造だ。刺し身盛り合わせもシャラン
産鴨の炭火焼きもボリュームたっぷり。ズシンと腹にコタエル。この日一番旨い!と思ったのは海老と
じゃが芋のクリームコロッケ。この複雑な歯ザワリが堪らんなぁ。料理長のオリジナルなのだそうだよ。
夜―2 京都・先斗町 「クラブデセール」 ビンテージポルトワイン、タンカレートニック、70年代のグレ
ンリベット
この店こそ隠れ家バー
満腹ではあるが、もうちょっと何かが欲しい。何か・・・先斗町方面に向かって歩きながら考える・・・・そう
だ、酒だ。もうちょっと欲しいのは酒でした。以前「くしかんざし久」の久さんに連れて行って貰ったあの
バーに行こう。あれから何度も探したのだが、見つからなかった。今夜は見つかる気がする・・・ウロウ
ロ・・・・発見!そうだ、ここだった。砂漠デザートのフランス語読みの「デセール」だ。この店ビンテージも
のの珍しい酒がズラリ。旨い酒を飲みながらお客の呉服屋さんやマスターと楽しい会話で夜は更ける。
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5月 19日(木) 京都は快晴 暑い!
朝 ホテルにて ヒレカツ、サラダ、ふすまパン、お茶
ホテルの窓から京都御苑つまり京都御所を見下ろせる。畏れ多くも!である。そして京都御苑の上空
は青い空。今日も暑くなりそうだ。昨日デパ地下で仕入れて来たヒレカツやふすまパンでカンタン朝食。
昼 京都・麩屋町通四条上ル「権太呂」 けいらんうどん 1000円
美味しいおすえ
4月初め小S子とこの店に来た時、「次はけいらんうどんを食べよう!」と決意した。うどんごときで何を
大袈裟な、である。でも本当なのだ。うどんを覆うトロリとした溶き卵の上にたっぷりのおろし生姜・・・そ
れを聞いただけで生唾ものである。実際もその通りだった。難を言えば量が2倍欲しい。違反食だが。
四条大橋正面が南座 「猿之助歌舞伎の魅力展」が行われていた 実物大の切り絵写真
市川猿之助丈の大ファンであった。襲名後間もなく祖父と父をほぼ同時に失い「劇界の孤児」の苦境を
乗り越え、古典劇の復活やスーパー歌舞伎の新境地を切り開くなど風雲児ぶりが好きだった。8年前
脳梗塞を患われてからは舞台に上ることは無くなったが、演出家として活躍されている。その猿之助歌
舞伎の魅力を伝える展覧会が南座で開催中だ。豪華な衣装と共に展示された昔の写真が懐かしい!
午後のおやつー1 京都・四条木屋町 「ソワレ」 ゼリーポンチ 650円
クラッシックな店構え
今日は暑い!四条大橋を渡ると、既に川縁の店には川床が用意されているのが見える。喉も渇いたし
「ソワレ」でゼリーポンチでも頂きますか。混まないと2階席開放しないから1階の薄暗い席で食べる。
午後のおやつー2 京都・四条河原町 「Holly‘s Cafe」 コーヒーゼリー 350円、ブレンド 230円
暑いので2回目の休憩
夜―1 京都・木屋町三条 「京都ネーゼ」 カプレーゼ(高知産トマトとモッツァレラチーズ) ハーフ、フ
ランス産ホワイトアスパラと山田農園卵の半熟 1200円、アオリイカフリット ハーフ、真鯛と甘鯛
のカルパッチョ ハーフ、ブリアンベッラの炭焼き(イタリアベーコン) 800円、ポークカツレツ ハ
ーフ、洋梨シャーベット 500円、生ビール 600円、赤ワイン(南アフリカ・カルミネソーヴィニヨン)
8200円 @1万4400円
良い食材で美味しいイタリアン
いつか書いたことがあるような気がするが、今や京都市内では京料理屋よりイタリアンの方が多いの
だそうだ。それだけに競争も熾烈なのだとか。そんな中、この「京都ネーゼ」は予約を取るのがタイヘン。
京都に来る度予約は試みるのだが、夜よほど遅い時間でないと席は埋まっている。今夜は久し振りに
予約出来て嬉しいおす。せっかくだから、ワインはボトルで取ろう。南アフリカに行って来たばかりだし、
船の中ではずっとカルミネソーヴィニヨンを飲んでいたからそれにしよう。カプレーゼの高知産トマトが
びっくりする程甘くて旨い。生のホワイトアスパラは今日で最後と言うので注文。卵の調理法も指定でき
るなら半熟卵でね。濃厚な卵!この店はハーフポーションも気軽にお願い出来るので、例え1人で来て
もいろいろ注文できて便利。オーナーシェフの森さんとのお喋りも楽しい。ボトルは軽く空いてしまった。
夜―2 京都・先斗町 「クラブデセール」 ビンテージポルトワイン、タンカレートニック
あんたはん、アル中どすかぁ?
頭では「十分飲んだからホテルに帰った方がいいよ」と思っているのに、足がね、勝手にね。イカンね!
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5月 20日(金) 京都は今日も快晴 29度で暑い!
朝 無し!!
上加茂神社近くの大田神社は杜若(かきつばた)が咲き誇っている
先週日曜日5月15日葵祭りが行われた上賀茂神社は世界文化遺産
朝起きてみると何となく飲み過ぎって感じ?それは二日酔いと言います。じゃあ朝食は抜きですな。クッ
ソー。それなら、花見物に行きましょうか。ちょっと遅いかもしれないけど大田神社の杜若がいいかな。
京都三大祭りの1つ、葵祭は毎年5月15日に行われえる。京都御所を出発した行列は、下鴨神社(賀
茂御祖神社)を経て上賀茂神社(賀茂別雷神社)まで5時間かけて進むのだよ。国宝にして世界文化
遺産なのに本殿屋根は相当傷んでいる。見かねてちょっとだけ寄付した。お礼を言われて恐縮する。
昼 京都・上加茂神社前 「今井食堂」 鯖煮定食 680円、コロッケ 75円、持参のふすまパン
これまでも何度か来たいと思っていた「今井食堂」。鯖煮好きにはコタエラレナイ濃い味が沁み込んだ
鯖の写真。この鯖を真っ白な炊き立てのご飯に乗っけてワシワシ食べたい!と思い続けているうちに、
ご飯禁止の身になってしまった・・・・。何で早く来なかったかって?上賀茂神社遠いんですわ。ついで
が無いとね、ちょっとね。パクパクでは神社に行ってから今井食堂に来たように並べてあるが、実際は
鯖が先ですねん。ヌハハ。営業時間は11時から3時間という短時間営業で定休日は水曜。古田ヤク
ルト前監督が贔屓にしたらしく店内には「古田モノ」がベタベタと貼ってある。相当色褪せてはいるが。
ご飯半分注文して2口ほど食べた。ちょっとベタついたご飯であった。コロッケは75円だ。弁当もある。
午後のおやつ 京都・高倉六角 「栖園」 琥珀流し 630円
帰りは市バスに乗る。相当に乗り出があった。四条通りにある何軒かの書店に入り、本を探す。どうゆ
う訳か京都に来ると、よく本を買う私である。今のところ京都で一番お気に入りの京都スィーツといえば
「栖園」の琥珀流し。真冬は休みだが、それ以外は毎月内容が変わる。このトロリとした寒天が最高!
夜―1 京都・東山下河原通り「祇園にしかわ」 1万5千円のコース(柚子酒、じゅんさいとうすい豆の
摺り流し、鯖鮨、椀物:よもぎ麩・甘鯛・貝柱・白瓜など、お造り:韓国鱧・淡路島の鯛・鮪・舞鶴のと
り貝、信州産レッドアスパラ、焼き物:地鮎塩焼き・時鮭と鱸の炙り・椎茸・筍、揚げ物:平目エンガ
ワの干し貝柱・桜海老チップ揚げ、筍の若竹煮、蛤とノドグロの小鍋仕立て、わらびの炊き込みご
飯、香の物、汁、宮崎マンゴと宮崎パパイア、練り立て蕨餅と抹茶シャーベット、金平糖)、生ビー
ル700円、麦焼酎「兼八」 1000円 3杯 @2万350円
この店の料理は美しい!
30度近い暑い日、タクシー、徒歩、バス、地下鉄、徒歩と京都を移動しまくって、すっかり汗をかいた。
ホテルに帰ってシャワーを浴び、東山下河原通りにある「祇園にしかわ」に行く。前々回に来たから2度
目だ。「祇園にしかわ」は開店して2年半。35歳、36歳の若いオーナー料理長だ。最初に勧められる
柚子酒が実に口に心地良く、ずっと飲んでいたい気持ちになる。じゅんさいとうすい豆の摺り流しは、う
すい豆の緑とトマトの赤が目に美しい手間のかかった料理だ。かと思えば、後半供された筍の若竹煮
は基本に忠実なシンプルな料理だが、しみじみ味わえて幸せな気持ちになった。ご飯は今一だったか。
夜―2 京都・祇園花見小路 「弥す田」 ウィスキー、焼酎
東山下河原通りからぶらぶら歩いて、祇園花見小路の「弥す田」へ。「お帰りやす、夢子はん」ほっ・・。
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5月 21日(土) 京都は今日も暑かった 長門裕之氏逝去
朝のおめざ 京都・烏丸丸太町 「SAKONTARO」 白味噌プリンとコーヒーセット
今日も朝飯は抜きだ。が、腹は空く。ホテルで何も食べないのも愛想が無いので、白味噌プリンとコー
ヒーセットを注文した。ちょっとでもお腹に入れればいいのだ。京都ではこれ位のおやつを「むしやしな
い」と言うと聞いたことがある。お腹の虫を養うって意味らしい。京都訪問恒例の京都御所散歩に行く。
昼 京都・柳馬場通り夷川上ル「プチレストランないとう」 黒毛和牛ビーフカツランチセット(付き出し、
ベビーリーフのサラダ、豚汁、漬け物、プリンと苺、カプチーノ) 5150円
満足感の高いレストラン
京都御所をまあるく1周して堺町の門から出て暫らく歩くと、プチレストラン「ないとう」はすぐそこだ。開
店の11時半ピッタリに入る。午前中で既に6千歩歩いたからガッツリ食べても良い許可を自分に与え
て(バーカ)、黒毛和牛ビーフカツランチセットを注文。いつもハンバーグだから。うん、これもイケル!
午後のおやつ 京都・烏丸通り四条大丸 「IORI カフェ」 濃厚抹茶ゼリー(白玉抜き) 735円
白玉抜いて貰ったから許して!
夜―1 京都・新橋花見小路東入ル 「祇園つじや」 8400円コース(マンゴとオレンジのリキュール、
八寸:よもぎ麩・隠元・飯蛸の白味噌和え、花山葵醤油漬け、新玉ねぎと生湯葉の摺り流し、穴子
飯の粽、お造り:しま鯵の木の芽おろし・桜鯛・車海老の踊り、煮物椀:鱧と自家製飛龍頭、焼き
物:グジと皮煎餅、揚げ物:稚鮎・筍・万願寺・こしあぶらの天ぷら、牛スジと春大根のとろとろ蒸し、
筍の炊き込みご飯、漬け物、汁、きな粉のパンナコッタと抹茶アイス)、生ビール 700円、麦焼酎
「兼八」 800円×4杯 @1万2300円
京都最後の今夜は初めて行く「祇園つじや」。若いご夫婦が一生懸命やっていると聞いて行ってみよう
と思った。ご主人は京都の「大神」、「ぎおん楽々」で修行され、2010年2月末31歳で開店。岐阜のご
実家もお料理屋さんということだ。昼は4200円、夜は8400円のコース1本というのも、手頃で潔くて
いいじゃないか。ガラガラと引き戸を開けて、障子越しに「ゴメンください」。靴を脱いで室内に入ると、目
に飛び込んで来るのは朱のカウンターの鮮やかさだ。掘り炬燵式で坐れるのは8人位だろうか。八寸
で出された穴子飯の粽が実に旨い。「あのぉ、これオミヤに6本位巻いてください」と早速お願いする。
蓬麩もいいな。修行しながら買い集めたという器。和食店の場合は、これがタイヘンだよね。お椀いい
ですね、と褒める。たっぷり入るのが気に入った。お料理最後の牛スジと春大根のとろとろ蒸しがフィナ
ーレとして素晴らしい!月代わりという料理、来月も食べてみたいと思った。若い奥さんも初々しいね。
夜―2 京都・祇園花見小路 「弥す田」 ウィスキー、焼酎
「祇園つじや」さんで貰った大垣「田中屋」の味噌煎餅
巻いて貰った6本の穴子飯の粽を持って「弥す田」さんに行くと、大好評。あっという間に無くなった。私
は頂いた大垣市にある「田中屋」の味噌煎餅が気に入った。とにかく硬い。歯が折れるかと思ったよ!
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5月 22日(日) 京都は朝から雨 東京は午後から雨
遅い朝 京都・富小路錦小路下ル「本家尾張屋 錦富小路店」 けいらんうどん 840円
けいらんうどんに嵌まっています(違反食!)
新幹線に乗るまで降るな!と祈って昨夜は寝たのだが、起きてみると既に雨は降っていた。しかも降り
方がムッチャ激しい。買ったものや不要な荷物は段ボールに入れて送る。いつものことだ。フロントでビ
ニール傘を買い、予定より早くチェックアウト。遅めの朝食を摂って帰ることにしよう。錦小路からちょっ
と下がったところにある「本家尾張屋」は朝9時半から開いているから丁度いい。またけいらんうどん。
昼 新幹線にて 「志津屋」のサンドイッチ(パン無し)
錦市場で食料品を調達してからタクシーに飛び乗る。やれやれ雨を避けられたと思ったのに京都駅に
着く頃にはあれ程激しかった雨が止んで・・・・。チェッ!駅内売店で「志津屋」のサンドイッチを買い、静
岡駅辺りを通過中にランチとして食べる。挟んだパンはすべて残して具だけ食べるって結構難しいな。
夜 家食 京都「平野屋」のおばんざい、「三木鶏卵」の穴子焼き、味噌汁、ふすまパン
今回も美味しく楽しい京都の5日間だったが、溜まりに溜まったパクパク日記作成が滞った5日間でも
あった。メールチェック終えると帰宅早々作成に励んだ。夕食も買ったものを並べればいいし。無酒日
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【今週の振り返り】
夏の3ヶ月を除いて、ほぼ毎月京都に通うようになって約3年経った。現役で働いていた頃、出張で何
度も足を運んだ大阪、名古屋、福岡、神戸、仙台、札幌は別として、これ程回数多く訪れる町は他に無
い。これまでは、年に4,5回行く軽井沢、由布院、金沢などがあるが、京都のように「通う」というところ
までは行かない。友人・知人からも「また京都ですかぁ?」「何の目的があってそんなに行くわけ?」とい
った質問をよく受けるし、それにとどまらず、「オトコとか誰か待っている特別な人がいるのか?」なんて
要らぬ憶測を呼んだりしている(笑)。いたらいいのにね。
神社仏閣に関心はある。好きな方でもある。しかし、3泊、4泊しても訪れる神社仏閣は1つかせいぜい
2つ。ずっと通うつもりがあるから、そんなに急いで観ることもないだろうと思っている。しかし、これだけ
の素晴らしい神社仏閣始め見所の多い街は他に無い。この恵まれた文化財も大きな魅力ではあるが、
やっぱり私の場合は、京の食だ。
和食・京料理の存在感は秀逸である。しかし、イタリアン、フレンチといったヨコメシもレベルが高く、店
数も多い。この関連で、洋食やステーキ、鉄板焼き、カツサンドなどの肉料理店も質も評判も高い。1人
飯ではなかなか行きずらいのだが、中華料理も行ってみたい店がいくつもある。
お茶の本家だから、当然和菓子も群を抜く。抹茶を使った京都スィーツは甘いもの好きの心をメロメロ
にしている。パンや洋菓子そしてコーヒーも有名店が多い。魅力的なカフェは街中に溢れている。つい、
「今日だけは甘いもの、良いことにしよう」と誘惑に負ける。
じゃあB級グルメはどうか。京都のうどんが私の心を捕えて離さないのはよくご存知でしょ?ローカー
ボ食を義務づけられている身でありながら、京都に行った時だけ(ホントにだけだっけ?)は「忘れたふ
り」をしてうどんを啜っている。ラーメンも人気店はいくつもあるが、これは余り試したことはない。ただ蕎
麦に限っては、東京は京都に負けんからね。あっ、握り鮨も。
つまり、私は京都を「喰い倒し」たいのだ。ムリかも、という気持ちがどこかにあるが、「やり遂げたい」心
が勝る。しかし、喰い倒しには犠牲が伴なう。先週までの豪華客船での暴食リバウンドを取り戻せない
まま京都に来ちゃったからなぁ。せっかく去年20`近く体重が減ったのに、成長している・・・・。元の木
阿弥にならぬ方策を何とか思いついて、京都喰い倒し続けるぞ!おぉ!
また豚になるんだニャ? ニャらん!