パクパク日記11年7月1週
プチ絶食を終えて、ワインと美食と涼を求めフランスに行った!
ロマネ・コンティの畑
ジュブレ・シャンベルタン郊外
7月 4日(月) 曇り 東京は34度のあぢぢ 選挙の結果、タイで政権交代!
朝 家食 プロティン(最後の!)
昨夜もグーグー鳴るお腹を宥めながら眠った。「明日朝もう1回ガマンすれば、また美味しいもの食べら
れるからね」って。朝一番に体重測定。ほぅ!3,3キロ減かぁ。いいねぇ。東加古川の病院から薬とふす
まパンが届く。クリーニング屋さんも来る。洗濯物を手帖につける作業が大変そうだったので椅子を提
供。48枚あったらしい。タイではタイ貢献党が現政権民主党に圧勝。タクシン元首相の妹インラック氏
が首相になる見込みだ。現政権は反タクシン派で、アビシット首相はハンサムだったからちょっと残念。
昼 家食 「成城石井」の冷たい牛蒡のスープ、「奥中山農協」ジャージーヨーグルト、「菓子職人」の低
糖フォンダンショコラ、紅茶
本日の朝食をもってプロティンプチ断食終了した。いきなりステーキというわけにもいかないから昼は家
で流動食のような噛まずに済むものを並べた。牛蒡のスープ、うんまいね!ヨーグルト、うんまいなぁ!
夜―1 舟町 「三櫂屋」 豚しゃぶ入りお任せコース5800円(アサリの時雨煮、湯葉の刺し身、焼き長
芋、カツオと金目鯛の刺身、マグロのカマ焼、トマト、ネギと豚しゃぶ、豆腐、うどん)、生ビール×2
杯、麦焼酎「常徳屋」 580円×3杯 @8千円
午後は旅の準備とパクパク日記6月4週の作成に励んでいた。出かける前に何とか週遅れを解消した
かったが、1週分残ってしまった。ガンバッタんだけどね。7時、「三櫂屋」でオジョーと待ち合わせ。私が
フランスに出かけて留守する今週末から、一家揃って(来る日や方法はバラバラだけど)やって来る香
港のK岩家族に早稲田のマンションを提供することになり、鍵などを預かって貰うのが用件である。用
件はすぐ終わる。さぁ、飲みましょう。ぷっは〜〜っ、4日ぶりのビールが脳天にまで沁みるわぁ!そし
て4日ぶりに食べる固形物。モグモグモグ。噛むっていい作業だね。オジョーと2人なら、必ず肉はお替
わりするのだが、今日はお腹いっぱいで。うどんも半分以上オジョーに上げる。胃が小さくなったか!
夜―2 荒木町 「よつやこくている」 枝豆、麦焼酎
お腹は一杯(私はね)だが、何となく物足りなくてもう1軒行く。枝豆ぽちぽちツマミながら、焼酎を飲む。
オジョーは「よつやこくている」自慢の野菜炒めを「旨い!旨い!」と食べた。あんた食べ過ぎとちゃう?
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7月 5日(火) 曇り
朝 家食 「よつやこくている」 の鶏の唐揚げ、ふすまパン、「奥中山農協」ジャージーヨーグルト
5時過ぎ目が覚めたが、7時頃までベッドでゴロゴロしていた。今日は出発日で忙しいのに、怠けもので
困る。手荷物の準備やら掃除やらふすまパン焼き&真空パック詰め女工もやらないといけないのにね。
昨日岩手・宮城県知事と会談の際、イバリンボ発言して物議もかもした松本復興担当大臣が辞表を提
出した。9日間ですか?「はなまるカフェ」のゲストは中村七之助だった。兄勘太郎とAKBのジャンケン
大会見に武道館に行ったんですってさ。彼と松潤が高校の同級生で大の仲良しって意外な話だった。
昼 四谷三丁目 「サイゼリア」 ミックスグリル 559円、ドリンクバー 180円
「お願い!ランキング」で40点のミックスグリル
先日、テレ朝の「お願い!ランキング」の再放送(だったような・・・)で、サイゼリアが登場した。ミックス
グリルが40点満点を取っていたので、食べてみたくなった。9日分のパン焼き&真空パック袋詰め作
業など旅の準備もほぼ出来たので「サイゼリア」に行く。まぁまぁね。胃が小さいくなったので残したが。
夜 成田 日航ホテル成田「サンセットラウンジ」 晩酌セット(生ビール2杯、ミックスナッツ) 1500円、
三種前菜盛り合わせ 2100円、イカの四川風炒め 1400円、麦焼酎 @6千円
3時半福山通運がスーツケースを取りに来たので、4時には出発。地下鉄で新宿に出て4時半のリム
ジンに乗る。どうゆう訳かガラガラに空いていた。3月の旅行をドタキャンした時、前泊する予定だった
日航ホテル成田も同時にキャンセル。その折はご迷惑をおかけしました。そんな人が多かったせいか、
お気に入りの「サンセットラウンジ」が暫らくクローズしていたのだが、7月1日から営業時間を短縮して
再開したと聞き安堵した。三種前菜盛り合わせとイカの四川風炒めを前半に、後半で牛肉炒めや麻婆
豆腐を注文したのだが、半分食べたところで満腹になって注文は取り消し。本当に胃が小さくなった?
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7月 6日(水) 成田は晴れ
第1食 成田 日航ホテル成田「セリーナ」 朝食ヴュッフェ
6時起床。シャワーを浴びて朝食へ。震災前は6時から営業していたが、今は6時半から。「セリーナ」
に行くと行列が出来ていて11人目だった。空港でうどんを食べようと思っているから少なめにしたよ。
第2食 成田空港 ANAラウンジ きつねうどん(小)
アメフットW杯日本代表コーチ陣
実は今月はオーストリアに行こうと思っていた。もうすぐ始まる第4回アメリカンフットボールワールドカ
ップオーストリア大会の応援に行こうと思っていたのだ。第1回のパレルモ大会(シチリア島)には一人
で応援に行った。記念すべき第一回王者はメキシコに辛勝した日本だった。第2回(ドイツ大会)も日本
が優勝、3回目の日本大会は激闘の末、決勝戦で日本はアメリカに敗れて準優勝だった。オーストリア
で応援して3回目の優勝をこの目で見ようと思っていたのだが・・・・ナゼか日本代表選手団と同じ日、
隣のゲートから私はフランスへ。我がチームからも大勢選抜されたので、「優勝して来てね!」と激励。
第3食 ANA 成田=パリビジネスクラス機内食
先月に続き今回も機内で映画を観た。「武士の家計簿」と「雷桜」のチョンマゲモノ2本。「武士の家計
簿」は、実在した加賀藩の下級武士で御算用者(会計処理係)の猪山家の話で、主人公を堺雅人が演
じた森田芳光監督作品。「雷桜」は時代劇版ロミオとジュリエット?主役は蒼井優と岡田将生だが、デビ
ュー仕立ての頃はともかく蒼井優の演技は最近ハナにつく。対して岡田将生君は美しくて可愛い(笑)。
第4食 ANA 成田=パリビジネスクラス機内食 野菜天うどん、豚カツサンド(ふすまパン)、フルーツ
数年前からANAとJALはビジネスクラスの2回目以降機内食をアラカルト風にした。食べたい時に
「野菜天うどんと豚カツサンドとフルーツ」なんて注文するんである。食べ過ぎだっちゅうの。懐かしい!
第5食 エールフランス パリ=リヨン コカコーラゼロ
成田=パリのフライト時間は11時間40分。時差7時間。現地時間午後4時40分パリ着。エールフラン
スの午後7時発リヨン行きに乗り換え。1時間ちょっとでリヨン、空港の真ん前のホテルにチェックイン。
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7月 7日(木) フランス・ブルゴーニュ地方は曇り後雨 1ユーロ=約116円
朝 フランス・リヨン 「NHリヨン・エアポート」 朝食ヴュッフェ
腹減ったぞ!
5時過ぎ起床。昨夜空港前のホテルにチェックインしてからヒモジかった。昨夜夕食らしいモノを摂った
のはANAの機内食で午後2時頃だものなぁ。午前6時過ぎレストランに行くと、既に4人が食事中。
オータンのサン・ラザール大聖堂 タンパンの彫刻「最後の審判」 ギスレベルトゥス作「イブの誘惑」
8時半にホテルを出発してブルゴーニュ地方に向かう。リヨンも美味しい街として有名だからちょっと残
念だけど。寝不足でウツラウツラしていたら、朝あれほど良かった天気が崩れて雲行きすら怪しくなっ
た。ほぅ、この辺りがボジョレー地区ですかぁ。ひところのバカ騒ぎは落ち着いたとは言え、ボジョレー・
ヌーボーの最大消費国は日本なんですってさ。ボジョレー地区のビルフランシ村には辻調グループの
フランス校があるらしい。大学の友人ババコの息子さんが確かここの製菓過程に入学したんだったな。
ブルゴーニュ地区に入る。草を食べている牛は真っ白だ。シャロレ牛という肉牛だそうだ。11時半オー
タンに到着。紀元前15年アウグストゥスが築いた古い街。12時からの昼休みになる前にと急いでロラ
ン美術館に行く。必見モノはギスレベルトゥスが作ったとされるレリーフの「イブの誘惑」で以前は隣の
大聖堂の扉を飾っていた。不思議な艶かしさがあった。美術館は11時47分には閉め始める。フランス
人の「12時から昼休憩」は、12時にはレストランのテーブルに坐っているという意味なのだろうか。サ
ン・ラザール大聖堂。聖堂のどこからか清らかな音楽が流れていていい感じ。アングルの絵があった。
昼 フランス・オータン 「RESTAURANT de la FONTAINE」 ポタージュスープ 6,5ユーロ、本
日の定食(ビーフのホワイトソース煮、チョコレートムース、コーヒー) 12ユーロ、ビール 3ユーロ
今日のランチは自由食。聖堂近所のレストラン2軒に2手に分かれて入った。こうゆう所にも「今日の定
食」ってあるのね。朝食を食べたのが6時15分だったからお腹はペコペコだ。定食の他にポタージュス
ープも注文。3日間のプチ断食で小さくなった胃も元に戻ったようだ。料理の味?う〜ん、旨くは無い。
「ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ」 最高級の辛口白ワイン 冬のコート・ドール(黄金の丘)
当主のジャン・シャルル・ル・ボー・ドゥ・ラ・モリエール伯爵が熱心に説明下さる。 カーブも見学
午後3時ボーヌに到着。2泊するホテル「ル・セップ」にチェックイン。「ル・セップ」は16世紀から続く歴
史的建造物で複雑な構造だから自分に割り当てられた部屋探しに迷うのも楽しい。わっ!こんなに広
い部屋ぁ?でも、トイレがあるシャワールームとバスタブと洗面所があるバスルームがエラク離れてい
て使いづらそう・・・。4時半ロビー集合。今回同行されるソムリエのN国さんを紹介される。ほとんどの
人が「お久しぶりです!」と挨拶している。このツァーとして最初のワイナリー訪問にバスで出かける。
訪問先はコルトン・シャルマーニュ地区のワイナリー「ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ」。コルトン・シャ
ルルマーニュを代表するドメーヌで、当主はジャン・シャルル・ル・ボー・ドゥ・ラ・モリエール伯爵。「ドメ
ーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ」のブドウ畑はかつてシャルルマーニュ大帝が持っていた畑を含む、アン・
シャルルマーニュとル・シャルルマーニュの畑の真ん中にあって、ここのワインは「ブルゴーニュシャル
ドネの真髄」と言われるらしいよ。そのモリエール家の5代目ジャン・シャルルさんが、それはそれは熱
っぽくご自分のブドウ畑について、ブドウの育て方について、ワイン造りについて、このドメーヌのワイン
について語ってくれた。「・・・私は農民です・・・」。最後はティスティングである。赤ワインを5本。空きっ
腹に5杯も飲んじゃうと酔うなぁ、と思っていたら、味と香りを試したら用意された器に出すんだってさ。
夜 フランス・ボーヌ ☆ 「ロワゾー・デ・ヴィーニュ」 アミューズ・ブッシュ:グジェールとトマトソース、
フォラグラのテリーヌ バゲットトースト添え、スズキのクィネル オマールソースがけ マッシュポテ
ト添え、チーズセレクト、「コート・ドール」のチョコレート風味のデセール、プティフール)、シャンパ
ン(フィルポナ)、白ワイン(コルトン・シャルマーニュ ドメーヌ・ボノー・デュ・マルトレイ‘91)、赤ワ
イン(ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ・ボンヌマリー 2007)
今回の旅は、フランスのブルゴーニュ地方とシャンパーニュ地方を訪ねてワインと美食を楽しむというコ
ンセプトである。今日の夕食は「ベルナール・ロワゾー」の姉妹店で、2010年ミシュラン1ッ☆を獲得し
た「ロワゾー・デ・ヴィーニュ」でフレンチコースを食べる。このレストランは、入り口は別だが一応ホテル
内にある。皆さんちょっとお洒落して午後8時レストランに行ってみると、ほぼ満席。前菜前にアミューズ
として出された人参のスープが旨い。前菜はフォアグラのテリーヌ。大きくて味もまずまずだが、ハイア
ットリージェンシー京都の「ザ・グリル」の方が旨いな。メイン料理はスズキのクィネルオマールソースが
け。クィネルとは擂り身の団子状にしたもので、誰かが「丸いハンペン」と言っていた。でかいクィネルが
ドカンと2つ皿に乗り、そこに濃厚なオマール海老のソースがこれでもか!とかかっている。クドいし、付
け合せ山盛りマッシュポテトもあり量が多過ぎて持て余した。これ☆1つ?何だか食事は期待した分肩
透かしをくらったようだ。シャンパンとワインはN国さんのセレクト。白ワインは今行って来たばかりのジ
ャン・シャルルさんとこのワイン、赤ワインのドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ・ボンヌマリー2007は日本で
買うと1本8万円以上するのだね。ワインのツワモノ達は480ユーロの赤ワイン追加して飲んでいた。
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7月 8日(金) フランス・ボーヌは晴れ 今日は28度!
朝 ボーヌ 「ホテル ル・セップ」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
「ホテル ル・セップ」の朝食ヴュッフェです。ジャム右の砂糖が可愛いいでしょ? 「ホテル ル・セップ」の看板
6時起床。昨夜何度も目が覚めた。しかも1時半、3時半、5時とトイレに3度も行った!!ワインには利
尿作用があるのか?広いばかりで使いづらい部屋を無駄に歩き回り、やっとシャワー&洗面&着替え
を終えて7時に朝食を摂りに行く。本館地下の昔カーブ(ワイン保管倉庫)だった場所にこじんまりした
朝食用のレストランがある。オレンジを自分で潰して作るオレンジジュース、自分で茹でる卵、晩餐並に
並べられたチーズ各種、朝から赤ワイン・・・なかなかに楽しい朝食だったが、料理の種類は少ないな。
15世紀に造られたオテル・デュー(旧施療院)は寝ながらお祈りできる ロジェ・ヴァイデン作「最後の審判」
9時半徒歩で観光出発。ボーヌは小さな町だし、ホテルは旧市街の便利な場所にあるから、たいてい
のところは歩いて行けるのだ。数分でボーヌの観光の目玉であるオテル・デューに到着。「神の館」とい
う意味の15世紀の建物は、ブルゴーニュ公大法官であったニコラ・ロランとその妻によって造られた貧し
い人のための病院として建てられた。病院の運営費は、病院が所有する膨大なブドウ畑から出来る
ワインの売上げで500年間賄われていた。ブルゴーニュ地方特有の屋根瓦が青空に映えて美しい!
ブシャール・ベール・エ・フィス社 ブルゴーニュ独得の屋根 19世紀のワインが2000本も!
広報担当の女性が瓶熟庫などを案内し、ティスティングの9本(!)のワインを説明してくれる
オテル・デューから歩いてブシャール・ベール・エ・フィス社に行く。1731年設立されたネゴシエーターで
コート・ドール最大130ヘクタールのブドウ畑を持つ。そのうち86ヘクタールは貴重なグラン・クリュや
プルミエ・クリュが占めるというのだから凄い。5万本のワインが眠る地下の瓶熟庫の中には、19世紀
のワインが2千本もあるというからタマゲル。もちろん、私が生まれた年のワインもあったよ。未だ午前
中ではあるが、ティスティングが始まる。先ずは赤ワイン。2009、2008、2007、2006、2005の5本を試
飲してヤレヤレと思っていたら白が4本も出て来た。ギョエ!昼前に9本もぉ?半分は飲んでしまった。
昼 ボーヌ 「AUXVIGNES ROUGES」 ハムゼリー寄せ、ブルゴーニュ風牛肉赤ワイン煮こみ マ
ッシュポテト添え、チーズ2種、洋梨ワイン煮、持参のふすまパン
この地方では料理もワイン煮が多い!
ランチのレストランにも歩いて行く。少々千鳥足の人もいる?レストランがブシャール・ベール・エ・フィス
社のすぐ近くでよかった。ティスティングであれだけ飲み、午後ももう1軒ワイナリー訪問があるのに、ラ
ンチでも皆さんワインやビールを注文される。私は明るいうちは飲まんよ。料理だが、ハムゼリー寄せ
も牛肉赤ワイン煮こみも塩辛くて半分以上残す。え?Mブチさんご主人もローカーボ食なんですかぁ?
1971年生まれのダヴィット・デュバン氏は野性的な魅力がムンムンで女性に受けていた(笑)
午後は若き醸造家のダヴィット・デュバンのドメーヌを訪ねた。デュバン氏は1971年生まれの40歳。
ブルゴーニュの若手醸造家では注目度ナンバー1という実力派だそうだ。午前中行ったブシャール・ベ
ール・エ・フィス社の規模がコート・ドール最大だったから、案内された試飲室の狭さを実感する。若い
酒が好きというデュバン氏が用意してくれたワインは2009年が数本、2008、2007、2006と10本!
日本の輸入業者が作ったらしいポスターには、「ここ数年筋肉質になった体は、彼が畑で過す時間の
長さを示します。それはすべて、理想のワインのため・・・・ドメーヌ・ダヴィット・デュバン」とあったよん。
これがかの有名なロマネ・コンティのブドウ畑です!畑の中は立ち入り禁止!
ダヴィット・デュバンからそう遠くないヴォーヌ・ロマネ村にロマネ・コンティのブドウ畑があるというので
見学に行く。グラン・クリュピノ・ノワール種1,8ヘクタールのブドウ畑である。この畑から収獲されるぶど
うから作られるロマネ・コンティは平均年産約6千本(順調な年で7千本、不調な年で4千本)と極めて
希少な世界最高値段のワインだ。シャンパン王子が「生涯もう1度飲みたいでーす!」と叫んでいた。
夜 ボーヌ 日本レストラン 「bissoh」 トンカツコース(先付け:鮭薬味和え・カツオ煮付け、米茄子の
田楽、季節の野菜炊き合わせと冷製豚しゃぶ、イベルコ豚のトンカツ、ご飯(少々)、持参のふすま
パン、漬け物、胡麻ムース) 37ユーロ、味噌汁 5ユーロ、ほうじ茶 3ユーロ、一番搾りビール
2杯、白ワイン(ムルソーフィリップ・バカレ)、赤ワイン(ニュイ=サン=ジョルジュスペシャリティ)
@110ユーロ
5時前にホテルに帰ると、明日の出発まで自由。ボーヌの街を一人でぶらぶら歩く。ワイン屋さんで自
宅で飲むワインを品定めしているご夫婦もいた。私は金物屋店で金属部品で作った動物を見つけて喜
ぶ。今晩は自由食だが、ソムリエのN国さんと和食レストランに行く約束をしている。7時半ロビーに行
ってみると、お仲間が増えて9名になっていた。「bissoh」は、日本語では媚びる竈(かまど)と書いて
「媚竈」(びそう)だそうで、日本人のご夫婦が経営されている。焼き魚、天ぷら、寿司などのコースがあ
り、私はトンカツコースを注文。外国にある和食レストランは期待しないと決めているのだが、結論から
言えばこの店は実に旨かった。米茄子の田楽も旨かったし、トンカツはイベルコ豚なのだよ。ここの他
にも「寿司海」があって、こちらもイケルらしい。N国さんがいるのでワインセレクトお願いして楽チンだ。
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7月 9日(土) 晴れのち曇り時々雨のち晴れ なでしこJAPANドイツ破って準決勝へ!
朝 ボーヌ 「ホテルセップ」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
「ホテルセップ」のセップはキノコのセップ茸。部屋ごとにワインの名前がつけられていて、私が泊まった
126号室は「ボール・クロ・デュ・ロワ」であった。持参のふすまパンは朝食会場のトースターで温めて食
べられるので有り難いが、盛り付けられたパンが美味しそうで・・・ゴクッ。小さなクロワッサン食べた!
人気漫画「神の雫」にも登場した メゾン・ルー・デュモン当主の仲田晃司氏と彼のカーブ
誠実さが伝わる仲田氏とお嬢さん 「天地人」の独得のラベル
2泊したホテルをチェックアウトしてボーヌ近郊にあるジュブレ・シャンベルタンに行く。ここに日本人醸
造家の仲田晃司氏のワイナリー「メゾン・ルー・デュモン」があるのだ。仲田晃司氏岡山・高梁市出身の
39歳。ワイナリーを創設してから一昨日で11年になるそうだが、人気漫画の「神の雫」にも登場したこ
とも手伝って世界各国で人気がウナギ登り。22種のブランドを持っている。個人的にも友人というN国
氏から「口ベタの仲田氏」と紹介があったが、彼の朴訥とした語り口からは誠実な人柄が滲んで来る。5
分で全員が仲田ファンになってしまう。仲田氏によると、ボジョレー地方には約100人の日本人が働い
ていて、90人がレストラン・ホテル関連、残り10人がワイン関係者なのだそうだ。韓国人の奥様、2人
のお子さん、余りに若く見えて怖い位の72歳のお母さんと一緒に暮らす。ワインオープナー貰ったよ!
昼の軽食 ジュブレ・シャンベルタン郊外 「ACCUELL」 ランチヴュッフェ
今日のお昼は自由食だったが、旅行会社のサプライズで山奥にある「ACCUELL」というB&Bが予約
されていた。ちょっとお天気が悪かったのが残念ではあったが、この地方が本場のキールを飲みなが
ら、ハムプチロールやエスカルゴプチロールなど一口サイズの料理をぱくつく。広大な敷地にはパーテ
ィ会場もあり、今晩行われる結婚披露宴では猪が3匹焼かれるのだそうだ。花あり、猫ありでいいな!
夜 ソーリュー ☆☆☆「ベルナール・ロワゾー」 アミューズ:グジェール、人参・魚のクロケット・ハムゼ
リー、ガスパチョスープ、ロワゾー特製カエルのもも肉ニンニクのピューレとパセリソース、サクサク
皮付きサンドル(スズキの1種)とエシャロットのフォンデュ赤ワインソース、ブレス産若鶏とフォア
グラのポワレ トリュフ風味のポテトのピューレ添え、チーズ4種と乾燥無花果、ロワゾー特製チョ
コレートの薔薇、プティフール、サブレとアイスクリームオレンジソースがけ、カモミールティ)、シャ
ンパン、白ワイン(コルトン・シャルマーニュ グランクリュ ドメーヌ・Gー・ルミエール 2007)、赤
ワイン(クロ・ド・ヴージョ グラン・クリュ 2006)、デザートワイン
ボーヌの街に戻ったところでリヨン在住ガイドのタカコさんがバスを降りてさよならした。暫らくバスを走
らせてソーリューの街へ。派手な造りの「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー」にチェックインする。5ッ☆ホ
テルだ。亡きベルナール・ロワゾー氏が、凋落して無星となった「ラ・コート・ドール」を立て直して3ッ星
レストランの評価を得たことは余りにも有名だ。現在は未亡人のドミニク・ロワゾーとベルナール・ロワ
ゾーの元で一緒に働いていたパトリック・ベルトロンが「ベルナール・ロワゾー」と店名を変更して運営し、
今も堂々たる3ッ星を保っている。7時半から全員お洒落してホテル内にある「ベルナール・ロワゾー」
の個室で優雅な食事。やっぱり、ロワゾー氏が得意だった姪ぶる料理が美味である。即ちカエルのもも
肉ニンニクのピューレとパセリソース。この料理グルヌイユは以前神戸にあった「ラ・コート・ドール」で料
理長を務めた山口浩氏が運営する北野ホテルの「アッシュ」で食べたことがある(ホテル日記「北野ホ
テル」参照)。日本人好みに少しアレンジしてあってニンニクピューレが根セロリのソースになっていた。
サクサク皮付きサンドルとエシャロットのフォンデュ赤ワインソースも負けじと旨い。長時間かけて炒め
られたエシャロットのフォンデュが何とも深い味で、スズキをグンと引き立てている。 そしてデセールの
チョコレートの薔薇。都合3回行ったことがある北野ホテルでは、砂漠の薔薇(10年3月3週参照 )と
いう名前だった。完食したのは2人?私もその一人。腹が爆発しそうである。ベルトロン氏が挨拶に来
られた。先日日本に仕事で行かれたばかりだそうだ。部屋に帰る。なでしこJAPANドイツに勝った!
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7月 10日(日) 曇り後雨のち曇りのち貼れ なでしこJAPANドイツ破って準決勝へ!
朝 ソーリュー ☆☆☆「ベルナール・ロワゾー」 朝食セット
「ベルナール・ロワゾー」の豪華な朝食 キュートなホテル外観 緑に溢れた中庭
昨夜の女子W杯準々決勝ドイツ戦は、前後半0=0で決着つかずに延長戦へ。延長後半3分、途中出
場した丸山桂里奈のシュートが見事ゴール!!したものだった。深夜一人で部屋で喜んでいたが、日
本がドイツと?はて・・・そうか、日本は英国に負けたんだぁ。予選1位突破すればフランスと対戦すると
思っていたのに。私らがワイン飲んで美味しいもの食べているうちに英国戦は敗戦で終わっていたか。
でも連続優勝していたドイツを破ったなんて凄いじゃないか!因みにその英国はフランスに負けたのよ。
7時から昨夜と同じテーブルで朝食。神戸北野ホテルがやっている「世界一の朝食」とは少しだけ違う。
サント・マドレーヌ・バジリカ教会 マグダラのマリア像 教会のある丘からの景色
8時半出発してヴェズレーに向かう。ソーリューからは55`の距離だ。ヴェズレーの丘の上に建つサン
ト・マドレーヌ・バジリカ教会にはマグダラのマリアの遺骨が祀られていると伝えられていることから人々
の信仰を集め、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅出発点4つのうちの1つに数
えられている。かつてロマン・ロランが住んだ家などが並ぶ坂を登りながら、世界遺産の教会に向かっ
た。路面のところどころ聖ヤコブのシンボルである帆立貝のマークが埋め込まれている。教会で11時
から始まったミサに異教徒ながら出席させて貰い素晴らしいパイプオルガンと合唱を聞かせて頂いた。
昼 ヴェズレー 「HOTEL DE LA POSTE」 エスカルゴのオーブン焼き、サンジャック(帆立
貝)の
およそ観光地にあるレストランやホテルで旨いものを食べた記憶はあまりない。だいたいは人を呼ぶ寺
や城や岩や景色などにオンブに抱っこでロクなモノを食べさせない。しかしヴェズレーの「HOTEL DE
LAPOSTE」は違った。旨かった。ブルゴーニュ特産のエスカルゴもカシスも美味しく料理されていた。
内陸のヴェズレーだから帆立貝は特産ではないが、ほら、聖ヤコブのシンボルだからね。因みにマドレ
ーヌとはマグダラのマリアのことですよ。ランチを食べている間呆れる程激しく降っていた雨も止んだ。
夜 ランス 「ル・ジャルダン ブラッスリー」 2品のセット(サーモンのハーブ焼き、ビーフのペッパーソ
ース、ミックスサラダ) 28ユーロ、持参のふすまパン、ビール、白ワイン、赤ワイン @55ユーロ
お城のような「レ・クレイエール」
1時半出発し、260`離れたランスに向かってバスは走る。車窓から見える景色はと言えば、牧草地、
麦畑といった田園風景。フランスが農業国だということを納得する風景が延々と続くのである。ブルゴ
ーニュ地方からシャンパーニュ地方へ。5時過ぎランス郊外のタンキューにあるラシェット・シャンプノワ
ーズに到着。この旅行で3つ目のオーベルジュである。わぁ〜おっしゃれー!ホテルの様子は来週お
伝えすることにして、今日の夕食は自由食。ランスにある5ッ星ホテル「レ・クレイエール」のブラッスリー
「ル・ジャルダン ブラッスリー」に行く人は7時半に集まった。11人+添乗員マドマゼルK泉とソムリエ
N国の13人。タクシーに分乗して向かった。「レ・クレイエール」には「ル・パルク」というメインレストラン
があるのだが、☆を1つ落とされたそうで・・・・。それでもフィリップ・ミルさんの料理食べてみたかった。
ま、それはともかく今晩はグンと気楽なブラッスリー、2コースメニューで28ユーロというから本当に気
軽に食べられる。子供時代フランスで過したマドマゼルK泉が料理を頼んでくれるし、ソムリエN国さん
がシャンペンもワインもセレクトして頼んでくれるから超楽チン。料理もとても旨い。食後は広い庭を散
歩しながらホテルに向かう。立派なホテルやねぇ。ホテルの裏には立派なカジキ鮪が展示されていた。
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【今週の振り返り】
酒呑みである。ビール、日本酒、ウィスキー、ジン、ウォッカ、ワイン、シェリー、紹興酒・・・・例外的に
苦手で避けていた焼酎さえ去年から飲むようになったから(今では飲み過ぎてまーす・・・)、ほぼ「何でも
飲む」に近い。それでも芋焼酎とバーボン、シャンパン、そして各種炭酸割りはやっぱりちょいと苦手で
ほとんど手を出さない。飲む酒類の好きな銘柄はもちろんあるが、それほどは拘らない。日本酒ならス
ッキリした辛口を好む。ウィスキーならスコッチのシングルモルト、アイリッシュウィスキーもいいね。ジン
はやっぱりタンカレーかな。
それじゃあワインは?白は日本酒と同じでスッキリした辛口が好き。赤はタンニンが強いフルボディね。
え?好みってそれだけ?どこの国のワインがいいの?フランス?イタリア?アメリカ?オーストラリア?
チリ?フランスならボルドーですか?ブルゴーニュですか?それともアルザス?ローヌ?ブドウの品種
は何がいいの?カベルネ・ソーヴィニヨン?カベルネ・フラン?それともメルローかしら?ピノ・ノワール
かな?シラーというのもあるし。白ならシャルドネでしょ・・・・・・エーン!知らないよ〜!私、ワインは飲
むことが出来ればいいの。酔えばいいの。そんなことなーにも知らないよ〜!!!
そんな私がどういう手違いか、「ワインと美食の旅」に参加することになった。美食はまぁいい。食べる
のは得意だから。量の方だが。でもワインは・・・知らん。量は飲めるが。かなり不安に思いながら行っ
てみると、タイヘンな方々ばかりであった。ワイン太夫のM岡さん、プロフェッサーワインのY幡さん、暴
れん坊ワイン将軍I手さん、学徒ワインのM浦さん、ワイン女史のM浦夫人、湯上りワインのK嬢、
シャンパン王子のN尾さん、次長ワインのY村さん・・・これにワインの神様ネムリエじゃなかったソムリ
エN国さんに添乗員のマドマゼルワインY子さん。救いはムッシューイタメシ好きM渕さん夫妻。こう
ゆうメンツと旅しているのだから「ワインド素人酒飲み夢子」は完全に浮くわな。モーレツに勉強しなくっ
ちゃ。今からじゃあ間に合わないようにも思うけど。
だいたい言葉がわからない。「これから〇〇ドメーヌに行きまーす」。ドメーヌって何よ。ワイン用語辞書
を引く。次々に引く・・・。
ドメーヌ=ブルゴーニュ地方におけるブドウを栽培してワインを造るワイン醸造所のこと。フランス語で
は「所有地」とか「領地」を表わす。ボルドーのシャトーとほぼ同意味。
ネゴシアン=ブルゴーニュでは買い付けたブドウで酒造りを行う人を言い、ボルドーでは酒商、仲買人、業者さす。
グラン・クリュ=特級畑、最高の特級畑 ブルゴーニュで占める割合は1%しかない。ボルドー地方では
もう少し広い意味になる。
プルミエ・クリュ=ブルゴーニュ地方で最上位のぶどう畑であり、グラン・クリュに次ぐ第二位の格付け。
ブルゴーニュで占める割合は11%に過ぎない。
ブロゴーニュでは、「生産者×畑の名前」がそのままワインの名前になる。
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はぁ、さいですかぁ。この分ではワインを理解するには100年かかるなぁ。それはそうとして、ワインに
はエラク値段が高いものがある。8日に行ったブシャール・ベール・エ・フィス社で聞いたのだが、昨年
のクリスティのオークションで、ブシャール・ベール・エ・フィス社1846年のワインが何と1万700ユー
ロ!116円計算で124万円をつけたらしいよ。しかし、そんな古いワインでなくても、ロマネ・コンティだ
と1985年産1ダースが23万7千ドル(1本約2万ドル=約160万円)で落札されたそうだ。2007年同
じクリスティーズの競売での出来事なんですってさ。
ワインの世界はエラク深いようで、既に頭がクラクラしている。しかも、ワインについて覚えるべき言葉
はフランス語だったり、イタリア語だったりでそれだけでも四苦八苦。ワインに酔う前に、苦手な外国語
で頭がくらくら〜〜。来週はもっと苦手なシャンパンよ。シルブープレ(涙)。
俺はコルトン・シャルルマーニ2004ブシャール・ベール・エ・フィス好きだニャ