パクパク日記11年9月3週

         インド洋の「真珠」セイシェルから、「貴婦人」と呼ばれるモーリシャスへ

      ラム工場の花 インターコンチの海岸    

9月 12日(月) セイシェル 晴れ曇り雨          1セイシェルルピーRs=約7円

朝 セイシェル・ベルジャヤ・ボー・ヴァロンベイ・カジノ 朝食ヴュッフェ

    ホテルの庭で

545分起床。旅行先でも起床時血糖値を自分で測っているが、今朝は58だった。フツーだったら低

血糖だと言われるところだわな。シャワーを浴びる。まぁ、ここのところフルーツをちょっと食べているけ

ど違反少ないしね。朝食レストランは開放的な作りだから、ご馳走目当ての小鳥や虫たちとの闘いだ。

   セイシェル首都ヴィクトリア中心部の時計塔   サー・セルウィン・クラーク・マーケット    辛い辛いピッキーヌ

    中には熱帯魚のような魚も   レディ・パロンという鳥は虫を食べるので大事にされる   一番高価な魚はブルジョア

セイシェルに来て3日目。今日は「首都ヴィクトリア」の見学に行く。バスに乗り15分で到着。バスを下

りる。セイシェルに来て30年以上というセツコさんの気の無さそうな説明がイヤホンから聞こえる。この

道の突き当たりが大統領官邸です。写真撮ると叱られます。アルバート通りと独立大通りの交差点に

立っている小さな時計塔は1903年ロンドンのビッグ・ベンを真似して造られました。そこが裁判所で、こ

っちが郵便局です。町の見所は以上です」。え?以上?これで「首都ヴィクトリア」の見学終了?未だ2,

3分しか経っていないけど。それにしても暑い。クソ暑い。陽射しが強い!ジリジリ。こんなに早く「首都

ヴィクトリア」見学が終わってどうするんだろと思ったら「これからマーケットに行きます」。ははぁ、その

手ね。去年クルーズでニューカレドニアやフィジーを訪ねた時も観光というとやたらマーケットに連れて

行かれて飽き飽きした。本来市場巡りは好きだけど毎日同じようなところに行ってもね。殆ど輸入に頼

っている野菜類は萎びたものが多かったが、魚にたかる虫を喰うレディ・パロン(鳥)が活躍していた。

その後45分間フリータイムとなり、マーケットの土産物屋やスーパーで買い物をする。ヴィクトリアで商

業を営んでいる人々の多くはインド系か中国系だそう。「セイシェル人は商売に向きません」だそうで。

エリザベス女王もこの景色をご覧になりながらお茶を飲まれた   セイシェルの茶畑    茶畑から見るセイシェルの海

バスで山に向かう。30分も上った辺りだっただろうか、バスは停まって峠の見晴し台に行く。ここはその

昔アフリカから連れて来られた奴隷の子供達のための学校があった所だと言う。何故こんなに高い山

の中腹に?答えはマヘ島でここが一番安い土地だったから・・・。奴隷の子供達は、それでも学校で学

べることが嬉しくて、毎日午前3時頃起きて真っ暗な山道を登って通学したそうだ。涙ものだわねぇ。そ

の学校跡の先に見晴しの良い展望台があって、1972年セイシェルを訪れたエリザベス女王が、この景

色をご覧になりながらお茶を飲まれたと書いてあった。吹き抜ける風が気持ち良い。更に山を上って行

くと茶畑が広がっていた。近くに紅茶工場があり見学する。普通の紅茶の他にレモングラス茶やバニラ

茶なども作っていた。セイシェルで生産している茶葉だけでは足りなくて、安い紅茶はセイロンから輸入

した茶葉と混ぜているそうよ。売店で出来たばかりの紅茶を買う人もいた。バスは島南東部に向かう。

昼 セイシェル南西部 「カプラザル」 スモークフィッシュ、ランチヴュッフェ、持参のふすまパン

  

セイシェル人は辛いモノ好き

ちょっとバスの中でウツラウツラしていたら、ステキな場所に到着した。「カプラザル」という大きな吹き

抜けの民家風のレストランだった。高い波の音が聞こえ、トイレは洞窟のような場所にあった。丁寧に

作られた出来立てのセイシェル料理が並ぶヴュッフェランチだ。ほぅ、さっき魚市場で見た最も高価な魚

のブルジョアの焼き物もあるじゃないか!揚げ立ての茄子の天ぷらやカレー料理などね。一番気に入

ったのはチリのソースで、とんでもなく辛くて旨い。セイシェルに来て食べた食事で一番美味しかった。

夜 セイシェル・ベルジャヤ・ボー・ヴァロンベイ・カジノ「Le Kanton」 揚げ春巻き、ちんげん菜のに

んにく炒め、海老マヨネーズ、(シーフード焼きそば)、チキン唐揚げ、牛肉のブラックペッパーソー

ス、アイスクリーム、持参のふすまパン、 ビール 50Rs、白ワイン 160Rs、赤ワイン160Rs   

   

   

午後はフリータイムという予定であったが、ホテルに着くともう4時近かった。これから水着に着替えて

泳ぐのもなぁ・・・明日出発で水着洗って干すのもメンドーだし・・・。読書しようっと。と、夕食までの過し

方は予定調和的結論に達した。本を読んでウトウトし、シャワーを浴びているうちにいつの間にか陽は

沈み、今日も「セイシェルの夕陽」は見ていない。ま、いいかって感じね。夕食は3日続きのホテルだっ

たが、セイシェル風中国料理であった。世界のあちこちで中国料理を食べることが出来るが、中には言

葉を失うようなものもあった。その点、「Le Kanton」はまずまず。一口だけ食べた焼きそばは今一だ

ったが。今晩私達のテーブルの話題は「禁煙苦労話」であった。部屋に帰ってウィスキーをグビグビ。 

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9月 13日(火) セイシェルは晴れと雨  モーリシャスは晴れ 1モーリシャスルピーRs=約3円

朝 セイシェル・ベルジャヤ・ボー・ヴァロンベイ・カジノ 朝食ヴュッフェ

今日はゆっくりの出発なので6時過ぎ起床。でもホントは随分早くに目が覚めているんだけどね。いつ

も旅の朝は真空パックしてある1日分のふすまパンを3食分としてラップに包む作業をする。でも

はそのふすまパンに成田空港のラウンジから頂いて来たチーズを挟んで昼食用にチーズサンドイッチ

をこしらえた。よしっ!7時半に朝食レストランに行くと「遅いので心配しました」とS井さんに言われた。

昼の軽食1 セイシェルの空港にて 手作りのチーズふすまパンサンド

10時、これまで3日間の夕食時酒代の精算をする。ホテルの格を考えると高い。10時半出発。中型バ

スの屋根上にスーツケースを載せている。こんなに天気が良いのにスーツケースの荷にビニールシー

トをかけてご丁寧なことだと思っていたら空港に着くまで何度か激しい雨が降り出し「なるほど」と感心。

現地受け入れ会社から謝罪があった。客室が約束と違うシャワーのみの部屋だったこと、途中でバス

タブ付き客室に変更すると言いながら出来なかったことなどへの謝罪。でもまぁ、シャワーだけがどうの

というだけでなく、今回のホテルはちょっと何だね、従業員のホスピタリティとかサービスに問題ありだ。

天候に恵まれなかったこともあり、初日車の中からチラリと見ただけでセイシェルの美しい海に会えな

かった。そうそうセイシェルの夕陽も。雨とあのホテルとフェリー船酔いが、セイシェルの思い出(涙)。

昼の軽食2 エア・セイシェル セイシェル=モーリシャス 機内食

    ココカーラ・ゼロと水だけ摂取

朝配られたホテル特製のランチボックスはサンドイッチとフルーツということでお断りした。朝自分でチ

ーズサンドイッチ作ったからいいのだ。初めて乗るエア・セイシェル。確かに国際線ではあるが、モーリ

シャスのこんなおおきな機材で行くの?と思っていたら、やっぱりかなり空席があった。離陸直後、飛行

機の天井からジャーっと水が垂れて来て大騒ぎさ。午後2時頃機内食と飲み物が配られる。夕食が不

味くなるから私は食べない。左隣のモーリシャス人と思しき中年女性二人の飲みっぷりが凄い。ワイン

とビールをアッという間に飲み干した。その後もビールをお替りし6本づつ飲んだぞ!飲み過ぎだよ!

夜 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 インディアンヴュッフェ ビール+白

ワイン+赤ワイン 計856Rs   

2時間半、セイシェルから垂直に南下して飛び、3時半モーリシャスに到着した。涼しい!半袖の人は

寒そうだ。セイシェルは赤道直下だったが、モーリシャスはマダガスカル島の東900キロmのインド洋

に浮んでいる。モーリシャスルピーに両替。1Rsは約3円である。モーリシャスに来て16年目というトモ

コさんが出迎えてくれ、ホテルまでのバスの中で楽しい話を聞かせてくれた。ほぅ、この国に成人日本

人は10人以下なんですかぁ?ニ重国籍の子供達を入れても20人に満たないと。日本人観光客は全

体の0.5%以下で1500人なんですってさ。こんなに美しい所なのにね。空港からホテルまで通常だと1

時間らしいが、ラッシュアワーとぶつかって1時間半かかり、午後6時に島の北西部に建つインターコ

ンチネンタルホテルに到着した。海に面した開放的なロビーには気持ちの良い海風が吹いて来る。洒

落たインテリアで、セイシェルのホテルとはエライ違いだ。ようやくリゾート気分になって来た。しかし、客

室に入ってスーツケースを開けると洗面道具の瓶からオイルが漏れて周りに入れていたモノが油まみ

れ!30分かかってオイルを拭いたり、捨てたり・・・。夕食はヴュッフェというのでガックリ来たが、このレ

ストランはテーマを決めたディナーヴュッフェをやっている。今夜はインディアンヴュッフェ。辛いもの好

きだからちょっと嬉しい。ほぼ生のイカサラダがあってとても旨かった。酒の値段セイシェルより安い!

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9月 14日(水) モーリシャスは晴れ

朝 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 朝食ヴュッフェ+持参のふすまパン 

  

  小鳥に朝食を奪われないように注意する       ホテルのメインプール              レストランからの風景

545分起床。昨夜も足が攣って、夜中に置きだしてツムラ68を飲んだ。客室はお洒落な作りなのだ

が、バスルーム&クローゼット部分と寝室リビング部分が階段2段分の段違いの構造。これが結構不

便でしてね。しかも冷蔵庫は下リビング窓際にあるので、無駄な動きが多くなっちゃって。シャワーを浴

びると途中で水になった。7時オープンの朝食には、いつものように5分前に行く。ヴュッフェ料理数は

笑ってしまう位多いが、どんな味がするのかわからない料理もかなりある。インド料理が多い中MISO

−SOUPがあった。作った人は味噌汁食べたこと無いのかも。料理を小鳥に啄ばまれないよう注意!

   

   4年前に完成したシバ神像とヒンドゥー教徒聖地のグラン・バッサン  モーリシャスのグランドキャニオン・ブラックリバー渓谷

9時島の西南部観光に出発。朝晩は肌寒いが、日中陽が射すと28度くらいまで気温は上がる。バスに

揺られて1時間半。ヒンドゥー教の聖地であるグラン・パッサンに到着した。クレーター湖で手前には4

年前造られた巨大なシバ神像が立っている。モーリシャスはインド系住民が約7割とあって、ヒンドゥー

教徒は5割。マハ・シバラトリという毎年2月から3月にかけてのお祭りではモーリシャス中のヒンドゥ

ー教徒がここに集まり沐浴するのだとか。その祭りに備えた広い道路と駐車場があった。いわばグラ

ン・パッサンはモーリシャスのガンジス川ね。ならば、次に行ったブラックリバー渓谷の展望台はモーリ

シャスのグランドキャニオンといったところか。展望台左側に見える高い山は828mで最高峰だと言う。

昼 モーリシャス・ラムリー・ド・シャマレル 「LALCHIMISTE」 スモークマリンサラダ、ツナ串焼き

 野菜とライス添え、持参のふすまパン、パイナップル3種のデザート

  

      レストランはラム工場に併設されている   食事の後、ラム工場を見学しティスティングも出来る

ランチはラムリー・ド・シャマレルのラム工場に併設されているレストランで。モーリシャスの名産はサト

ウキビ。そのサトウキビから作られるのは砂糖とラム酒だ。そのラム酒のモダンな工場がここ。食事の

後カンタンな工場見学をして、ティスティングも可能。ホワイトラムやバニラなどフレーバーを加えた数

種類のラムを作っていて受賞したものも多い由。ラムもともかく、空は青く、花は美しく心地よい場所だ。

  

        モーリシャスのエンジェルフォール?シャマレルの滝         不思議な7色の大地・シャマレルは私有地にある

昼食後は近くのシャマレルに行く。ここは広大な私有地とかで、シャマレルの丘4`手前で入場料を支

払ってから敷地に入る。丘に行く前に滝を見学。ここのシャマレルの滝はモーリシャスのエンジェルフォ

ールになるんですかね(笑)。お目当ては不思議な7色の大地シャマレルである。火山から噴き出した

鉄だの亜鉛だのの様々な鉱物が空気に触れて化学反応を起こしてこんな7色の大地を造ったらしい

よ。黄色、オレンジ、赤、茶色、黒といった土がグラデーションになっていて、確かに不思議ではあるな。 

   

        カゼラ・ネイチャー&レジャーパークのインタラクションは檻に入って動物を触ったり、一緒に写真撮ったり出来るのだよ

ライオンの次は虎、最後はチーターの檻に入って触れ合う。松島トモコにならないようドキドキものだよ

私がモーリシャスで一番楽しみにしていたのは、ここカゼラ・ネイチャー&レジャー・パーク。6月行った

ボツワナ・オカバンゴの帰りに立ち寄った南アフリカ・ヨハネスブルグの「ライオンパーク」でも子供ライ

オンを抱っこしたり、撫でたり、一緒に写真撮ったりしたが、ここでは大人のライオンや虎やチーターに

触れることが出来る「インタラクション」というアクティビティがあるのだよ。生まれた時から人間に飼育さ

れ十分に馴れているとはいえ、元は危険な野性動物。手続きはそれなりにタイヘン。まずは動物ごと

(3種の動物に触るから3つの書類ね)に「私はムリに檻に入れられたんじゃありません。入りたくて自

分から入ったので責任は自分にあります・・・」みたいな文書にサインする。目が見えないサングラス禁

止、バッグなど所持品はすべて禁止。アクセサリーなどブラブラするもの禁止。そして注意事項が言い

渡される。走るな!坐るな!動物に背を向けるな!大きな声を出すな!全員で行動せよ!150cm以

下の人はダメ・・・・。全員(7人づつ)木の棒を持たされ、ライオンの檻に入る。ドキドキ。寝転がっている

ライオンの背中側に周り、順番に触ったり、写真を撮って貰ったり。結構ライオンの毛はゴワゴワしてい

る。白ライオンもいる。以前行ったタンザニアのマニヤラ湖には木に登るライオンがいたが、ここのライ

オンは全部木に登っているぞ!次は虎の檻だ。ベンガル虎とホワイトタイガー数頭がジャレて走り回っ

ているではないか。ヤメロ!虎よ、落ち着きたまえ。うん、虎の方がライオンより毛が柔らかいなぁ。虎

をこんな真近でジロジロ見るのは初めてだからカンドーするね。さて、次はチーターだ。チーターには白

人男性の係がついて手をペロペロ舐めさせたりしている。親愛の印かと思ったら、汗の塩分を摂取して

いるんだってさ。馴れているとはいえ、動物が嫌う棒を持っているとはいえ、係員がついているとはいえ

やっぱりいつその気になって噛みつかれるかもしれない。終わった時はほっとした。この他にライオンと

一緒に散歩出来る「ウォーク・ウィズ・ライオン」というアクティビティもあって翌日3人の方が参加した。

 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Segala」 ハームハートサラダ、ほうれん草の

ラビオリ入りチキンコンソメスープ、ツナステーキ、持参のふすまパン、チーズケーキ、ビール2杯

+白ワイン+赤ワイン 計1012Rs   

カゼラ・ネイチャー&レジャー・パークでは、ホウシャ亀とピンク鳩を見てから帰って来た。このホテルに

は5つほどのレストランがある。今晩は地中海料理レストランの「Segala」で夕食を頂く。広いホテル敷

地の端っこの方にあるから5,6分歩かねばならない。夜は寒いから上着着てね。さて、地中海料理と

は何ぞや。海老のサラダとラビオリ入りのスープ、そして鮪をさっと焼いたツナステーキだった。特に美

味しいわけでも無いが、ヴュッフェのように何度も席を立って料理を取りに行かなくて良い分ゆったり食

べられる。今朝から皮膚に炎症が起きたS木さんはドクターを呼んで診察して貰ったが、心配するよう

なことは無かったようで途中から食事に合流された。「ハンサムなドクターは独身だったのよ!」と皆を

笑わせる。部屋に帰ってウィスキーを飲みながら読み終わったばかりの米澤穂信の「遠まわりする雛」

を再読。最近彼の作品にはまっているが、高校生が主人公の本が多く私もすっかり高校生気分さ! 

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9月 15日(木) モーリシャスは晴れ

朝 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 朝食ヴュッフェ+持参のふすまパン

    

             インターコンチネンタルモーリシャスの敷地は広い。ホテルで過す休日も良い

4時半頃から目が覚めて、ベッドでゴロゴロして過す。今日は一日フリータイム。何か嬉しいなぁ。でも

足が攣って来たので6時半には起きることにした。いつものように7時には朝食会場へ。いつも朝食を

ご一緒するN羽さんと小鳥を追いながらモリモリ食べる。彼女は昨日行ったカゼラ・ネイチャー&レジャ

ー・パークへ「ウォーク・ウィズ・ライオン」を楽しみに行く。くれぐれも松島トモコにならないようにね〜! 

昼 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Sugarcane」 ボロネーゼスパゲテ

      ィ 390Rs、水 90Rs

  

               パスタの量が少なくてほっ!     プールの正面がプールバーの「Sugarcane」    2時からスパでアーユルベーダ

何にもしないでいようとも思ったが、ホテル主催アクティビティのグラスボトムボートに乗ることにした。

ほら、アクリル製の舟底から海底を見る小さな船あるでしょ?あれに乗ったのだ。モーリシャスは島の

周囲がほぼ珊瑚礁に囲まれているから波が無いと聞いている。美しい珊瑚礁を見るのが愉しみだ。し

かし・・・・そんな美しい珊瑚礁はあまり無いなぁ・・・・熱帯魚のような鮮やかな魚がウジャウジャいると

思ったが・・・そうでもないなぁ・・・・ホテル敷地に沿ってちょっと船を走らせただけだからよくはわからな

いが、どうもモーリシャスの珊瑚礁は危険な状態のように思えた。シュノーケリングに出かけられる人

達もいらしたが、私はプールサイドで寝転んで読書。これがいい。これが私のスタイル。ランチは添乗

員のY田さんにおつきあい頂いて軽くスパゲティ。量が少なくて良かった。午後2時から予約してあるス

パに行く。アーユルベーダ60分、インディアンヘッドマッサージ30分、そして額に温めた油を垂らすシ

ロダーラ30分。気持ち良かったか?不覚にも途中で寝てしまいわからず・・・。部屋で3度髪を洗った。

 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 アイランドヴュッフェ ビール+白

ワイン+赤ワイン 計822Rs    

夕食までの間、キョウコの息子&娘のダイスケ君とユリちゃん、そして大学時代の友人H田さんに絵葉

書を書いた。ダイスケ君とユリちゃんも夏休み、ウィーンやパリを愉しんだようだ。中高生でヨーロッパ

旅行なんて、私らの時代には考えられなかったけどね。夕食は「Senso」のヴュッフェ。「ウォーク・ウィ

ズ・ライオン」に出かけた3人もライオンに齧られることもなく(笑)無事帰って来られ全員が元気な顔を

揃えた。本日のテーマはアイランドヴュッフェとのことだったが、ムリな企画?野菜カレーが辛くて旨い。

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9月 16日(金) モーリシャスは晴れ

朝 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 朝食ヴュッフェ+持参のふすまパン  

6時起床。旅に来て初めて目覚まし時計に起こされた。昨日のアーユルベーダのお陰?それともシロ

ダーラ効果かしら・・・。朝食に1,2番を争って(?)行くのは決まってN羽さんと私だ。ここのオムレツは

とても美味しいな。それにしてもこの季節のモーリシャスの朝晩はかなり涼しくて、上着は必須である。

   パンプルムースの植物園           まるで花束のようなマウンティン・ブーケット   ジャカルタにもあった大オニバス

        昔の砂糖工場を利用した歴史博物館は展示がわかりやすくお洒落である         売店も魅力的

   首都ポートルイスを一望出来る砦(シタデル)。英国支配だったらしく競馬場もある    コーダンウォーターフロント

今朝は8時半出発の予定だったが、迎えのバスが事故渋滞で1時間出発が遅れた。今日は島の北部

の観光だ。先ずはパンプルムース植物園へ。パンプルムースとはフランス語でグレープフルーツのこと

らしいが、正式な名前はサー・シーウィーサガー・ラングーラム植物園。初代大統領の名前である。昔

は野菜畑であったが、世界中から植物を輸入して空気爽やかな気持ちの良い植物園となった。100種

類あると言われる椰子の種類が多く、中には樹齢100年の間たった1度だけ何万もの小さな花を咲か

せるタリポット椰子もあった。人気はマウンティン・ブーケ。真っ赤な花は花束そのものだね。次は砂糖

工場を利用した歴史博物館に行く。モーリシャスは今でもこそ観光や繊維産業が盛んだが、以前はサ

トウキビとお茶のプランテーションに依存していた。サトウキビから砂糖を作るが、その過程で出る物質

を肥料にし、火力発電の燃料にし、そしてラム酒にして捨てるところがない。わかりやすく展示してあり、

現在砂糖の生産量の45%が輸出されている。見学の最後は首都のポートルイスへ。人口は島中央部

にあるキュールピップが最大だが、ポートルイスも高層ビルも建つ近代的な街。市場も活気があった。

昼 ポートルイス・コーダンウォーターフロント内フードコート トマトソーススパゲティ+コーラZERO 

193Rs、持参のふすまパン

コーダンウォーターフロントで1時間半のフリータイムとなった。今日のランチは自由食である。ホテル

で豪華なランチもいいし、フードコートで超カンタン軽食もある。後者にした。2日続けて違反食のスパ

ゲティね。とても安いが、味は悪くはない。N羽さんといろんな店を覗いてみたが、どうも買いたいもの

がなくってね。じゃ、お茶でもしますかぁ。ここの一角にあるブルーペニー博物館に行こうと思っていた

のに、集合時間になって思い出した。珍しい切手が見られると楽しみにしていたのに、何てこった・・・。

 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Noble House」 バナナチップ、春巻き、点心

盛り合わせ、トムヤムクンスープ、鱸のスチームライスとちんげん菜添え、タピオカココナッツ、持

参のふすまパン、ビール2杯、白ワイン 764Rs  

  

  

ホテルまでの帰り道、地元の大型スーパーに寄る。セイシェルと同じでモーリシャスも紅茶が名産。私

は何も買わなかったが。ホテルに帰ってシャワーを浴び、最後の夕食。今日はアジアン・フュージョン・

キュイジーヌの「Noble House」である。中華や東南アジアなどのマゼマゼ料理だ。春巻や点心はま

ずまずだったが、トムヤンクンスープはハテナなの味だった。調味料のチゲ味噌が辛くて旨かったよ。

                  __________________

9月 17日(土) モーリシャスは曇りのち雨

朝 モーリシャス・インターコンチネンタルモーリシャス「Senso」 朝食ヴュッフェ+持参のふすまパン  

  

モーリシャス最後の朝だ。今日は12時半出発とチョーゆっくりなので寝坊しても良かったのだが、やっ

ぱり5時過ぎには目が覚めていましてね。朝食に行くと1番だった。真空パックして来たふすまパンは

カビることもなく、今朝もトースターで温めて美味しく食べることが出来た。早飯仲間のN羽さんと朝食

後ホテル敷地端にあるボートハウスまで散歩した。彼女は2月、私より1週間早くボリビア・ウユニ塩湖

の旅に参加されていて、6月のオカバンゴ、そして今回と1年で3回も同じ場所を旅しているのだ。ポピ

ュラーな旅先でも無いし、事前に打ち合わせしたわけでもないのにこんな偶然あまり無い。びっくりだ。

昼 モーリシャス・モカタウン 「コロニアルハウス ユーレカ」 チキンと野菜のサラダ、カボチャ炒め、

ピーナッツトマト煮、オリーブスライス、ココナッツ、レンズ豆、ビーフのドライカレー、ライス、持参の

ふすまパン、バニラアイスクリームとバニラティ 

  

  

4日間の飲み物(酒)代、スパ代、ランチ代などは部屋付けにしていたから最後に精算してチェックアウ

ト。12時半に出発した。4泊したインターコンチネンタルモーリシャス、お世話になりました〜、さよなら

〜!1時間走って本日のランチ場所に到着。コロニアルハウス「ユーレカ」は、19世紀裕福な英国人一

家が住んだ邸宅跡である。本国ヨーロッパ各地から持ち込んだ家具や食器などが揃う高級感溢れる邸

宅だが、何とこの夫妻の子供は17人!ハプスブルグ家の女帝マリア・テレジア(マリー・アントワネット

は末娘)は16人の子供を産んだが、それを1人上回っているじゃないか。ま、それはともかく、その邸

宅跡のベランダで蚊に食われながらモーリシャス最後の食事をした。食後邸宅見学して空港に向かう。

 エミレーツ航空 モーリシャス=ドバイ ビジネスクラス機内食、持参のふすまパン

モーリシャスに来てからはずっとお天気が良かったのに、今日になって雨が降って来た。私達は帰るか

らいいけどね。午後550分発のエミレーツ航空ドバイ行きに搭乗し、620分離陸。遅い夕食だ。

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9月 18日(日) 東京は暑い!

朝 エミレーツ航空 ドバイ=成田 ビジネスクラス機内食(和食)、持参のふすまパン 

モーリシャスからドバイまで約6時半。ドバイ空港には深夜050分に到着した。成田行きまであまり

時間は無かったが、エミレーツ航空のビジネスラウンジに行ってみると、満員の盛況で坐る席すらない。

トイレに行っただけで、水一杯飲むことなくゲートに向かった。2時50分発成田行き。メシは要らんから

酒をくれ!ビールとワインを飲んで寝る努力をする。1970年、80年代のヒット曲を聴きながら・・・・・♪

カベギワに寝返りうって・・・・行ったり来たりの迷い道・・・・・うとうと・・・・2時間はウトウトしただろうか。

日本時間2時半頃朝食っぽい機内食が出た。和食を頼んだ。不味かったのでほとんど食べなかった。

昼 存在せず

夜 四谷三丁目 「鮨処 のがみ」 付き出し:石川芋 海苔塩と胡麻塩で、出水の新イカ 1260円、

      気仙沼のカツオ 1260円、卵焼き、呼子のイカ 940円、握り:新イカ 2貫、新イカのゲソ、淡路島

       の生ウニ、生ビール2杯、焼酎 @8900  

  

  

成田空港午後5時半着。スーツケースはすぐ出て来た。空港の外に出ると「むっ!」。あぁ、そうだった

日本の夏はこうだった。ここ数日モーリシャスで朝晩など寒いような日々を過していたので、すっかりこ

の蒸し暑さを忘れていた。空港から乗ったタクシーの運転手さんの話によると台風15号が沖縄キンペ

ンで一周したりしてうろうろしているらしい。その影響もあってこの蒸し暑さらしいよ。敬老の日の3連休

の真ん中の日ということも運転手さんに言われて気がついたのだが、道路は渋滞していて途中で高速

道路を降りて一般道を走って帰宅した。溜まったメールチェックするのは時間がかかるので、そのまま

鮨屋に出かける。大好きな新イカが入っていた。刺身もゲソも握りも食べた。旨い!気仙沼のカツオも

あった。あの大震災の映像を見て、東北地方太平洋側の漁業は暫らくダメだろうと諦めていたが、こう

して美味しいカツオを食べることが出来て万感の思いである。やっぱり食は日本だなぁ。日本人だしさ。

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【今週の振り返り】

もう10年以上も前になるだろうか。勤務していたカタカナ会社の先輩であるK玉さんがモーリシャスに

行って来たと言う。K玉さんを中心に先輩おじ様方は皆お元気で海外ゴルフもバンバン行かれている。

まぁ海外と行っても、普段はハワイやグァムあたりが多いらしいのだが、その時は「たまにはさ、遠出し

てモーリシャスまで行って来たよ」と言うのである。おじさんばかり4人で。その時は、モーリシャスとい

えば、インド洋に浮ぶ島だよなぁという位の知識しか無かったのだが、「日本人はほとんど行かない遠

くて暑い島」というK玉さんの言葉が、その時しっかり頭に刻まれた。

確かにモーリシャスはインド洋に浮んでいる。それもかなりアフリカ寄りに。アフリカ諸国だしね。マダガ

スカル島の東約900`に浮ぶイギリス連邦加盟国の共和国である。東京都くらいの国土に約130

人が暮らす。セイシェルは東アフリカに属するが、モーリシャスは南部アフリカの国となる。1505年ポル

トガルに「発見」され、16世紀の終わりにはオランダ人がやって来る。その40年後オランダはインドネ

シアのジャワ島からサトウキビを運んでプランテーションに挑戦する。この時、犬やネズミも船でモーリ

シャスにやって来た。それまで敵なんぞ全くいなかったのでノホホンと暮らしていた、飛べない巨鳥ドー

ドーには絶滅の危機がやって来たのだ。親鳥は食用として人間の餌食となり、飛べないため地面の上

の巣で温めていた卵もネズミなどに食われてついに絶滅してしまう。絶滅した巨鳥と言えば、ニュージ

ーランドのジャイアント・モアとかマダガスカルのエピイオルニスもいたよね。しかし、オランダ人は1710

年になると、「南アフリカの方がずっと魅力的かも!」といってモーリシャスを捨てて行ってしまうのだ。

何という無責任な行動だぁ!なのに、島の名前はオランダのオラニエ公マウリッツから「モーリシャス」

と名付けられていたが。

オランダに捨てられたモーリシャスに5年後フランス人がやって来る。モーリシャス島は「フランス島」と

改名される(笑)。サトウキビプランテーションの労働力のためにアフリカから多くの奴隷が連れて来ら

れた。それから100年、イギリスはナポレオン戦争でフランスに勝ち、フランス島を占領し、イギリスの

植民地にしてしまう。この時、フランスとイギリスは「ジェントルメン・アグリー」(紳士協定)を結ぶ。つま

り、フランスからイギリスにモーリシャスを渡しても、現地に住む人々にとっての「言語や文化・慣習・宗

教などはそのまま尊重する」というものであった。だから、イギリス領になっても、モーリシャスではフラ

ンス語に限りなく近いクレオール語が話され、人々はバゲットを食べている。イギリスでは奴隷制度廃

止法が制定され、1834年植民地でも違法とされた。これまでアフリカから奴隷を集めていたモーリシ

ャスのプランテーションは、代替労働力をインドからの移住者に求めようとした。まぁ「来てね」くらいで

は絶対来ないから、かなり強制的な勧誘であったと思われる。その証拠に、ポートルイスにあるインド

人移民検疫所だった「アプラヴァシ・ガート」が負の遺産として世界遺産に登録されている。そんなこと

もあって現在のモーリシャスの人口構成は7割弱がインド系、黒人と白人の混血のクリオールが27%、

華人が3%、フランス系が3%だ。1968年英連邦王国から独立し、1992年3月立憲君主制から共和

制となった。

首都ポートルイスには、イスラムのモスクが2つある。大きい方のモスクには中華街に近く、イスラム教

徒が最も嫌う豚肉を焼いたチャーシューが良い香りを振りまいて売られていても特に問題にはならない

と聞く。ヒンドゥー教もイスラム教もキリスト教も仏教もあるモーリシャスでは、皆が「まぁまぁ良いじゃな

いの」という感じでお互いの宗教を尊重し、仲良く暮らしているらしいのだ。モーリシャスの祝日を調べ

てみたら、各宗教ごとのお祝いの日はみんな祝日であった。それは先々週行ったインドネシアでも同じ

で、在香港のK岩は「彼らは3度も正月休みがあって働かないいい訳が多過ぎる!と怒っていた。

それはともかく、モーリシャスはどことも違う楽園のような国であったなぁ。マリンスポーツを楽しみたい

人はモーリシャスの真夏に当る11月、12月、1月頃暑い(ちょっと多湿)季節に行くと良いのだろう。作

家というのは、それこそ巧いことを言うもので、「トム・ソーヤの冒険」の著者であるマーク・トウェインは

「神はモーリシャスというパラダイスを創り、それを真似て天国を作った。」なんて言ったんだそうな。全く

人騒がせだよね・・・・。大袈裟でしょうが・・・と言いながら、それはアナガチ嘘でも無いか・・・なんて思っ

たりしてね。一般的なモーリシャスのキャッチフレーズはインド洋の「貴婦人」。てへっ。

                 あたくし?チーター貴婦人だニャ  ホホホ

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