パクパク日記11年12月2週
風邪で声を失うも、クリスマス景色のドイツ・ベルギー・フランスへ行く
ドイツ・アーヘン
ベツレヘムの戸籍調査
12月 5日(月) 快晴
朝 家食 プロティン
フツーの朝だった。天気は良い。血圧はマズマズ、血糖値は良好。朝食にはまたプロティンをシェイクし
て飲んだところに電話。「もしもし」と言ったつもりなのに、口だけパクパク。こ、こ、声が出ない!!エヘ
ン、オホンさんざんやってから、「もしもし」。それでも森進一が肺炎になったような超シャガレ声。風邪
引いたのか?昨夜念のためマスクして寝たのに。明日前泊してヨーロッパ行くのに・・・。泣きたいよ〜。
昼 荒木町 「アンシャンテ」 ハンバーグランチ(コーンスープ、蒸し野菜、ハンバーグ、デザート、コー
ヒー) 1000円、持参のふすまパン
それでも荷作りを始めた。相当寒いらしいから、防寒対策ね。T不動産の営業の方がいらして、会員制
ホテルの再契約書に署名とか捺印とかしろと・・・。しかし、ぇえっ!そうなんですかぁと文句たれたいこ
とがあったのだが、声が出ない・・・チェッ!だ。医者に行こう。寒いヨーロッパ旅行に備えて、風邪薬貰
わなくっちゃならん。貰った。ここまで来たら、ランチは「アンシャンテ」だな。お店の人やお客さんに風邪
をうつしちゃならん、と離れた席に一人ポツンと坐った。風邪は引いていても変わらずに旨い。ランチを
済ませた後はビックカメラ新宿店に一眼レフカメラのニコン君を迎えに行った。何て忙しい一日だろう。
夜 荒木町 「羅無櫓」 3点盛り付き出し:むかご・モロッコいんげん・卵焼き、ポテトサラダ、湯豆腐、ら
っきょ、餃子、生ビール×2杯、焼酎お湯割り3杯 6千円
香港前編になる11月3週は既に出来上がったが、ついでに4週も作ってしまおうかとモーレツな勢いで
作り始めた。ムッチャ忙しい出発前夜に声が出ない程風邪引いて、それでも2週間分のパクパクを作ろ
うとしている真面目な自分の姿につい涙がこぼれる。あら、涙と思ったら洟だった。そうは言っても空腹
だなぁ。風邪引いたら体力つけなくっちゃな。「羅無櫓」に行くと、「そんな声も出ないような風邪引いて
いるなら飲まない方がいいんんじゃない?」なんて言われた。折角来たのに、何言うのよ。ここでも離れ
て坐り、声が出ないから黙々食べて飲んで。そうそう、先月「danchu」はポテサラ特集だったが、この
店のポテサラも100皿のうちの1つに堂々掲載されていたなぁ。湯豆腐でカラダがポカポカ暖まった。
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12月 6日(火) 曇りのち雨
朝 家食 プロティン
昼 四谷三丁目 「ぐーばーぐ」 チーズカレー煮込みハンバーグランチ 980円、持参のふすまパン
これ旨いです!
やっぱり今日も声が出ないけど仕方ないな。手荷物の準備、カンタン掃除、ゴミ捨てなど出発日の雑事
をこなし、急いで「ぐーばーぐ」に昼食を摂りに。このチーズカレー煮込みハンバーグ旨いなぁ。ふすま
パンも持って行ったが、ご飯をちょっと貰ってカレーをかけて食べた。帰って11月4週の続きにかかる。
夜 成田・日航ホテル成田 「サンセットラウンジ」 晩酌セット(生ビール2杯、ナッツ盛り合わせ)
1500円、白菜とワカサギの甘酢漬け、車海老チリソース煮小 2000円、麻婆豆腐子 1100円、
鶏もも肉の唐揚げ特製ソース小 1500円、ジントニック 2杯 @9千円
午後5時までかかってパクパクニッキを仕上げ、2週分を纏めてアップした。あぁそうか、こうすると11
月3週は1度も「最新のパクパク日記」にはならんわけね。可哀想に。急いで新宿に向かおうとマンショ
ンの外に出ると雨がザーザー降っているではないか。傘を取りに戻る時間は無いので、雨に濡れなが
らタクシーを待つ。かなり濡れてしまった。新宿西口からリムジンで成田、送迎バスでホテルに行き、8
時にはいつもの「サンセットラウンジ」で夕食にありついた。最近、ここのスタッフは女性が多い。既に顔
馴染みになったけど。鶏もも肉の唐揚げ特製ソースは初めて注文したが、ちょっとイメージが違ったな。
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12月 7日(水) 晴れのち曇り
第1食 成田・日航ホテル成田 「セリーナ」 朝食ヴュッフェ
第2食 成田空港ANAラウンジ きつねうどん(小)、お稲荷さん1個
ここのところANA、あるいはスターアラインアンスの航空会社を利用することが多い。ということは、
ANAラウンジの大のお気に入りきつねうどんを食べるチャンスが多いということだ。今朝ホテルで目を
覚まして真っ先に考えたことはこのことだった。「空港できつねうどんを食べるのだからホテルの朝食ヴ
ュッフェはほどほどにしておくよーに」と。小量の納豆ご飯としたからうどんも美味しく食べられるのだ。
第3食 ANA成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食
快適なフライトである
ANAフランクフルト行きの機材は、ポーイング777−300ERだった。この機種のビジネス席好き!一
つひとつが独立した作りになっていて、気をつけていれば(どうやって?)他の乗客の顔を見ないで乗っ
ていられる。収納もたっぷりあるし、寝る時はフルフラットになるのでチョー楽チン。10月ハンガリー旅
行の往復で乗ったルフトハンザドイツ航空のエアバスA380-800とはエライ違いだ。これで乗る料金が
変わらんのだからねぇ。そんな快適シートに坐ってビールを飲みながら、映画「連れがウツになりまし
て」を観る。宮崎あおいと堺雅人が「篤姫」に続いて夫婦役で出演。あおいちゃん演じる妻は、堺雅人
の夫を「ツレ」と呼ぶ。「ツレ!どうしたの」って感じで。「ツレ」はヘンだなぁと思いながらも、今の既婚女
性は、夫を「うちの旦那」とか「宅の主人」とかと主従関係があるように平気で呼ぶのもオカシナ話だ。
第3食 ANA成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食 京都「よねむら」プレートと鴨南うどん
これ2食ですか? 知らん
赤ワインガブガブ飲んでもう1本映画を観る。「ライフーいのちをつなぐ物語」。すると、また空腹になる。
京都にある「よねむら」のプレートというのがあるので予約しておいた。それを食べて、未だ食べられる
なぁ・・・。もしもし、夢子さん、フードファイターじゃないんですからね!ようやくフルフラットのベッドに横
たわると、風邪がむっくり起き出す感じで咳が始まる。30分咳が続いたので寝るのは止めた。フランク
フルトまでのフライト時間は約12時間。フランクフルトでこの時期によくあることだが、一度着陸を試み
たが気流が悪いとかでまた上昇。30分後ようやく着陸して飛行機を降りたのは午後5時になっていた。
第5食 ドイツ・ケルン ホテル客室にて サンドイッチ小3個、ウィスキー
フランクフルト空港の税関はこう聞く。「煙草持っている人いる?千ユーロ以上の現金持っている人い
る?」。「いませーん!」と答え無事通過。迎えに来てくれた大型バスでケルンに向かう。2時間半のドラ
イブで午後8時ホテル到着。やれやれ。今日一日摂取した炭水化物は大量だったから、血糖値高し。
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12月 8日(木) ドイツは曇り
朝 ドイツ・ケルン「マリティムホテル」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
昨夜も咳が激しかった。寝付いて体温が上ると咳が激しくなる。それでも声が全く出なかった今週月曜
日に較べると、ずいぶん風邪の症状も良化してきた感じだ。シャワーを浴び、髪を洗ってから朝食を摂
りに行くと、レストランは大混雑。日本人ビジネスマンらしい男性と同席して貰った。ケルンはデュッセル
ドルフとも近く、ビジネスで訪れる日本人はとても多いのだそうだ。ライン川の辺りに建つホテルだった。
ゴシック様式世界最大のケルン大聖堂
東方三博士の頭蓋骨が入った聖棺は世界最大の黄金細工
ケルン大聖堂のすぐ隣で開かれているクリスマスマーケット。何か買うわけではないが、店を冷かすのも楽しい
昨夜チェックインしたばかりだが、今朝早くもチェックアウトしてケルンの見物に出かける。ケルンと言え
ば大聖堂。余りに高くて大きくて、大聖堂の全体像を見るためには、ライン川を渡って対岸に行く。意外
なことに、この大聖堂はケルン中央口のすぐ傍にある。つまり鉄道がすぐ近くを走っているのだ。正式
名はザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂(聖ペトロとマリア大聖堂)、今の建物は3代目である。2
代目が焼失した1248年工事は始まったが、途中財政難等で工事は途絶え、現在の姿として完成した
のは600年以上経った1880年のことである。1996年世界遺産に登録された。大聖堂の隣にはクリス
マスマーケットが開かれていた。季節限定のクリスマスマーケットは、ドイツ語で「バイナッツマルクト」と
呼ばれてドイツ各地で開かれ、ヨーロッパの中でも最も盛んなのだそうだ。小1時間のフリータイムがあ
り、小さな屋台をジロジロと見て歩いたよ。ホットワインであるグリューワインが湯気を上げて温かそう。
昼 ドイツ・アーヘン市庁舎1階 「ラーツケラ」 アミューズ:ザリガニのクスクス和え、シュラハトプラッ
テ 15,5ユーロ、プリンテ(菓子)、水 7ユーロ
八角形の丸窓を持つアーヘン大聖堂はカール大帝が建設を始め、神聖ローマ帝国の歴代皇帝が戴冠式をあげた。世界遺産
ケルンからアーヘンに向かう。ベルギー、オランダとの国境に近いドイツで最も西にあるアーヘンまで
は約40分。「アーヘン」とは「鉱泉」に由来し、ラテン語の「アクア・水」に対応している。その名の通り、
温泉で知られていて古代ローマ人は温泉保養地として発展させて来たし、カール大帝が愛した町でも
ある。午後1時を過ぎていたので、ここで暫く解散。現地ガイドの女性が案内してくれた市庁舎1階のレ
ストランに行ってラッキーだった。ぶ厚いベーコンや血のソーセージなどがテンコ盛りになった一皿以外
にも前菜やデザートをサービスして貰った。美味しかったな。アーヘン大聖堂は、1978年世界遺産に
初めて登録された世界の12の一つとなった。小さいながらも豪華絢爛な大聖堂を「ほぉ〜!」と見学し
た後は、大聖堂近くのクリスマスマーケットへ。「アーヘナプリンテン」と呼ばれる人形がシンボルで、お
菓子屋でもこの人形の形をしたクッキーが売られていた。アーヘンの町を散策してからブリュッセルへ。
夜 ベルギー・ブリュッセル・ラディソンBLUロイヤル 「シー・グリル」 アミューズ1:ベーコン&サーモ
ンメレンゲ、アミューズ2:鯖と山葵醤油ドレッシング、アミューズ3:チーズ・シュリンプ・トリフメレン
ゲドレッシング、前菜:帆立貝と牡蠣のカルパッチョ柚子醤油酒ソース、メイン:平目のロブスター
のせ、グラニテ:ヨーグルトソルベとストロベリームース、デセール:チョコケーキとアイスクリーム、カモ
ミールティ、プチフール)、デュベル 4,5ユーロ、赤ワイン「コート・ド・ローヌ」 95ユーロ
午後3時半に出発して、トイレ休憩を取ってもブリュッセルには6時頃到着する予定だった。アウトバー
ンに乗って暫くすると、ドイツからベルギーに入る。やがてブリュッセル市内に入るとバスは動かなくな
った。平日なのに・・・。ま、夕方だから仕方ないけど。それにしても混んでいる・・・。1時間遅れて午後7
時ようやくホテルに到着。今晩はミシュラン1つ☆のレストラン「シー・グリル」で晩餐会と洒落こむ予定
だったが、ようやく届いたスーツケースを開けてみると。あれ?ロングスカートだと思って入れたのはパ
ンツじゃないの。しかも、太る前にちょうど良かったヤツだからパツパツ・・・。こんな調子で着替えもバタ
バタになった。今回始めて参加した旅行会社は、「客ごとの席」にするのだとか。つまり1人参加の私は
1人の席ってこと?お願いして添乗員のK山さんと同じテーブルにして貰った。「シー・グリル」という店
名だけあって、魚介類のフルコース。決して不味くも無いし、悪くも無いのだが、「また食べたい!」とは
思わせない料理の数々だった。柚子とか山葵とか醤油を使っていてちょっと笑う。ワインリスト見て得選
んだ「コート・ド・ローヌ」の赤ワインがなかなか「ボン」であった。ティーは、鉄製急須で出て来ましたぜ。
真央ちゃんがグランプリファイナルをキャンセルしてカナダから急遽帰国したと伝えている。心配だよ。
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12月 9日(金) ブリュッセルは晴れ
朝 ベルギー・ブリュッセル・ラディソンBLUロイヤル 朝食ヴュッフェ
夜中の咳はかなり治まった。7時20分朝食会場に行くととんでもない混雑振り。何でだぁ?だんだんわ
かって来た。今ブリュッセルではまさに「欧州首脳会議」が開かれているのだ。なるほど、昨日夕方の大
渋滞もそれが関係していたのだ。そしてこのホテルにはスロベニアの首相が宿泊しているんですって。
王立美術館はここから ブリューゲル(父)「イカロスの翼」 同「叛逆天使の墜落」
小便小僧君の今日の衣装はアルザス風 キリスト誕生の場などクリスマスの飾り付けで賑わうグラン・プラス
客室ではJSテレビを観ることが出来る。8時からは連ドラの「カーネーション」の放映があって嬉しい。
9時からブリュッセルの市内観光に出発。ブリュッセルに来たのは何回目?3回目だよん。王立美術館
のオープンが午前10時からというので、時間潰しに王宮前とか最高裁判所に行く。時間潰すなら、9時
50分に出てくればいいのにさ。美術館ではブリューゲル父の作品4点とレンブラント1点をじっくり観て
ブリューゲル息子作品やルーベンス作品は軽〜く。バスは帰ってしまったから、ここからは歩いて。サ
ンミッシェル大聖堂内部はクリスマスの飾り付けがなされていた。グラン・プラスはヴィクトル・ユゴーが
「世界で最も美しい広場」と絶賛した広場で世界遺産でもある。金曜日なのに、市庁舎からは結婚式を
挙げた中東系のカップルが出て来た。近くにある小便小僧君の今日の衣装はアルザスの紅いマント!
昼 ベルギー・ブリュッセル 「シェ・レオン」 野菜ポタージュスープ、蒸しマッスル(ムール貝)、フリッツ
(ポテトフライ)、ワッフル
ベルギーのご馳走と言えば、マッスル(ムール貝)とワッフルである。ランチはその2つが出た。だけど、
マッスルなら小ぶりなバケツで登場するのがフツーだと思うけどなぁ。お皿ですかぁ?お替りはあったけ
どね。午後はベルギーで最大規模のクリスマスマーケットを見学してからフリータイムとなる予定だ。間
違ってカカトの高いブーツを履いて来てしまい、足が痛い私はブラブラ歩いて帰ることにした。ホテルに
帰って本を読んだりテレビを観たり。え?中畑が横浜DeNAの監督?大丈夫かいな。東京では今日初
雪が降ったそうだ。そして欧州首脳会議は昨夜徹夜状態だったらしいよ。英国キャメロン首相がガン?
夜 ベルギー・ブリュッセル 「侍」 (2人で) 蟹コロッケ、ほうれん草の胡麻和え、刺身盛り合わせ
30ユーロ、牛のたたき 15ユーロ、揚げ出汁豆腐 15ユーロ、鴨南蛮うどん 25ユーロ、ベルギ
ービール、麦焼酎2杯 @95ユーロ
今晩は自由食である。ブリュッセルといえば、2年半前に行った日本食レストラン「SAMOURAI」が旨
かったじゃないか。かなり高いけど。「侍」なら「「SAMURAI」のハズだが、どうしたわけか、看板には
「SAMOURAI」とあるのだ。観光客はほとんど来ず、ブリュッセルに住む日本人かベルギー人(という
かヨーロッパ人って感じだね)の客で大賑わいの店だ。F原さんご夫妻と予約してくれた添乗員のK山
さんも誘って4人で、ホテルからすぐ近くの店へ。1階は4人がけテーブルが4つ程だが、2階には65人
も入るんですって。確かにゾロゾロと客が2階に上っていく。ブリュッセルで食べられる日本食としてはか
なりレベルが高いことは変わりないが、前回来た時ほどのカンドーは無い。ご主人は同じ人だけど、
板さんが変わったのか?ここのご主人の言うことが小憎らしい。「ウチは金持ちの客しか来ないから」。
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12月 10日(土) 晴れ
朝 ベルギー・ブリュッセル・ラディソンBLUロイヤル 朝食ヴュッフェ
ゲントのレイエ川東側のグラスレイ 聖バーフ聖堂内のマリア像 市庁舎で結婚したばかりのカップル
今日は8時半出発だった。5時過ぎには起きた。朝方とってもオカシナ夢を見ていた。シャワーを浴び、
パッキングも済ませて朝食へ。昨日の大混雑が信じられないほどガランとしている。首脳会議が終わっ
たからね。昨夜ベルギーのテレビを観ていた人が言うには、ブリュッセル市内で暴動チックな大規模デ
モが行われていたらしい。8時から「カーネーション」を観て、いざ出発。日本人男性ガイド氏から真央ち
ゃんのお母さんが亡くなり、カナダから帰国したが間に合わなかったことを聞く。未だ21歳なのに母を
無くすのは寂しすぎるなぁ。土曜日で道は空いていて、50分のドライブでゲントに到着。「青い鳥」の著
者メークルリンクを輩出し、ワッフルを生み出した町でもあるゲントだが、何と言っても聖バーフ教会の
「神秘の仔羊」が有名である。「神秘の仔羊」の公開は午前10時半から。K山さんが並んでくれて1番
で入る。これも観るのは3回目だが、こんなに間近でじっくり観るのは初めて。ファン・アイク兄弟の大傑
作ゲント祭壇画「神秘の仔羊」。精緻にしてゴージャスな絵でずっと観ていても飽きることが無いのだ。
昼 ベルギー・ブリュージュ 「ラ・タベルナ・ブルージュ」 チーズクロケット、チキンのワーテルゾーイ、
シャーベット、持参のふすまパン、デュベル 5ユーロ
ブリュージュは「水の都」である メムリンクの最高傑作と言われる聖ウルスラの聖遺物箱
ゲントからブリュージュへ。ここに来るのも3回目だ。ブリュージュ駅を通りかかった時、私達が目にした
ものは、駅からどっと出て来るとんでも無い数の人人人。そしてその人々が皆旧市街に向かって黙々と
歩いているのだ。何で?土曜日で天気が良くクリスマスシーズンだから、らしい。ホテルに荷物を置い
てから歩いてマルクト広場に行き、まずはランチ。昼は飲まない主義だが、ベルギービールの本場に来
たんだからいいか。デュベルね。旨い!料理はたいしたこと無かった。午後行ったグルーニング美術館
は大混雑。ガイド氏が「いつもガラガラなのに・・・」とぼやいていた。「神秘の仔羊」のファン・アイク(弟)
の作品がやっぱり人気がある。次は聖ヨハネ施療院跡にあるメムリンク美術館へ。メムリンクの最高傑
作と言われる聖ウルスラの聖遺物箱は残忍なストーリーを描いているが、美しい。ベルギー七大秘宝
の一つでもあるんだって。皆さんはここからベギン会修道院に向かわれたが、ベルギーチョコを買いに
マルクト広場へ。それにしても今日のブリュージュの人波は凄い。かつては忘れられた街だったのに。
夜 ベルギー・ブリュージュ 「デュック・ド・ブルゴーニュ」 スモークサーモン、仔牛のメダリオン 野菜
添え、チョコレートムース、ビール大 5,5ユーロ、白ワイン 6ユーロ、赤ワイン7ユーロ×2
夜はまたテクテク歩いて、運河沿いのレストラン「デュック・ド・ブルゴーニュ」へ。2年半前、個人で来た
時は高級レストランだったのに、今晩レストランに来ているお客達は揃いも揃ってカジュアルなというか
ラフな服装でビックリ。どうなっちまったんだ、この店は!料理はそれ程オチタようには思えなかったが
特段の旨さも無かった。身長171cmのK山さんが中学生の時、舞妓さんになりたいと祇園のお茶屋さ
んに写真付き履歴書を送ったところ、丁重に断られた話に一緒のテーブルは大笑いした。そりゃまぁ、
困りますわなぁ。食事の後美しく飾りつけられたクリスマスイルミネーションを見ながらホテルに帰った。
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12月 11日(日) 曇り パリは一時小雨
朝 ベルギー・ブリュージュ・NHブルージュ 朝食ヴュッフェ
8時過ぎても未だ暗い
6時起床。たった1泊だったが、また大好きなブルージュに来られて良かった。朝食会場には美味しそう
なパンがたくさん並んでいたが、ぐっとガマン。9時チェックアウトしてパリに向かう。途中、ベルギーか
らフランスに入った途端、携帯電話の時刻が突然自動時差補正されて正しく表示された。ナゼ?ドイツ
とベルギーはダメでフランスはいいんだ!わからん。早く出て来た甲斐あって、約4時間でパリに到着。
昼 フランス・パリ 「Capucine・カプシーヌ」 スープデポワソン(魚のスープ)、鴨肉のソティ赤ワイン
ソース ポレンタ添え、タルトタタン、ビール1664 5,4ユーロ、赤ワイン 4,5ユーロ
午後1時丁度にオペラ座隣のホテル、インターコンチネンタルパリ・ル・グランに到着したのに、チェック
イン手続きに40分もかかった。もちろん、未だ部屋には入れない。2時近くなって遅いランチに出かけ
る。ホテルすぐ傍の「カプシーヌ」。メニューは大好きな魚のスープ・ポワソンと鴨のソティと聞いて、「明
るいうちは酒飲みません主義」は一時お休み頂き、ビールと赤ワインを1杯づつ飲むことにした。スープ
デポワソンはたっぷりあって嬉しい。もう1杯は飲めるな。鴨にかかった赤ワインソースもムチャ旨い。
夕方のお茶 パリ・インターコンチネンタルパリ・ル・グラン「BAR」 コーヒーとマカロン
ホテルの設計もガルニエ
夜 パリ・インターコンチネンタルパリ・ル・グラン「カフェ・ド・ラ・ペ」 プリフィックスコース(カフェ・ド・ラ・
ペ特製フォアグラ、ポラック(鱈)のコリアンダーのエスプーマ マテ貝添え、カフェ・ド・ラ・ペ風ミル
フィーユケーキ、カモミールティ)、ビール1664大 12ユーロ、赤ワイン
皆さんは3時過ぎに部屋に入られたが、私の部屋だけは用意が未だと待たされた。お詫びにとバーで
のドリンクチケットを渡された。酒は止めて茶にした。通された部屋に行ってみて、大満足。どんな部屋
だったかは来週お知らせしますぜ。今夜はこのホテルの人気レストラン「カフェ・ド・ラ・ペ」でプリフィック
スコースを頂く。7時半からK山さんと同じテーブルをお願いした。ファアグラは、フレッシュではなくテリ
ーヌだった。私テリーヌも好きだからいいけど、やたらデカクてちょと飽きる。メインの選択を失敗した。
前菜がコッテリフォアグラにしたのでメインはアッサリのつもりがアッサリし過ぎましてねぇ。その代わり
デセールに頼んだホテル自慢のミルフィーユケーキはまたこってりでして・・・。何だかかんだと満腹に。
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【今週の振り返り】
ベルギーという国はまことに不可思議な国である。チョコレートとかビールとかワッフルとかダイヤモン
ドとかムール貝とか、ベルギーが生み出した有名なものもたくさんあるが、それはベルギーが持つ多く
の顔のほんの一面でしかない。ベルギーの首都・ブリュッセルで近年生まれた男の子の名前で一番多
いのはいったい何だろうか。日本の2011年(10月末まで)のそれは「大翔」だった(因みに女の子は結
衣ですって)そうだが、ブリュッセルの場合は「モハメッド」。中東系の移民が多いために、アラブ系のモ
ハメッドちゃんがたくさん誕生するのだとか。確かに、ブリュッセルを歩いていてたくさんの子供達に会っ
たが、アラブ系、アフリカ系、アジア系の子供達が白人の子供と手を繋いで歩く姿が印象的だった。グ
ラン・プラスの市庁舎から出て来た結婚したばかりのカップルもアラブ人だったし。
ベルギーにベルギー語は存在しない。北部フランデレン地域の人はフラマン語共同体に属してフラマン
語(オランダ語)が公用語、南部ワロン地域の人はフランス語共同体に属してフランス語を公用語として
いる。首都のブリュッセルは真ん中にある。フランデレン地域は経済的に豊かで教育レベルが高い。一
方ワロン地域は貧しくて教育レベルも低い。豊かな北部に、貧しい南部がぶら下がっている恰好である。
北部の独立話は何度も囁かれている。そして、この北部と南部は仲があまりよろしく無い。
今から1年半前の2010年6月ベルギーで総選挙があった。12の政党が議席を獲得したが、この南
北の対立を背景に連立交渉は難航を極める。そしていつまでも難航し、何と何と無政府状態がずっと
続いたのだ。どの位続いたかって?つい最近まで。本当に最近まで。新しい政権が発足したのは、今
年の12月6日のことだ。12月6日と言えば、私がこの旅行のために成田のホテルに宿泊して飲んだ
くれていた日ですよ。実に実に541日間、無政府状態が続いたのである。正式な政府が存在しない世
界最長記録だそうですよ。じゃあ、それまでの541日間は誰が政治をしていたのか?それはですねぇ、
2010年6月総選挙で敗退した党首が暫定的に政治をやっていたのだ。これだけすったもんだの末、新
首相になった人はどんな人か。ワロン系社会党党首のエリオ・ディルポ氏。イタリア移民の60歳で、同
性愛者であることを公表している人だ。南部のワロン系から出た首相というのは、1974年以来37年ぶ
りのことらしいよ。
私らが滞在している間、まさにブリュッセルでは欧州首脳会議が開かれており、侃侃諤諤の議論を繰り
広げていた。欧州統一通貨のユーロ参加国の債務履行能力が危ぶまれている、いわゆる「欧州債務
危機」の打開策を決めようという会議である。欧州債務危機は2年前ギリシャから始まった。危機に瀕
しているのはギリシャのみならず、ポルトガル、イタリア、スペインといった南欧諸国にアイルランドが加
わった。南欧の危機をフランスやドイツなどの北欧が中心となって助けるという図になる。しかし、この
北高南低の関係は、問題のイタリアの国内にも見ることが出来る。ミラノなどの北部地域が、ナポリな
どの南部地域を支える図が見てとれる。ひとつの国でも、欧州全域でも「働かない南」といわれている
のだ。南は南で「働きたくても仕事が無い」という言い分はあるらしい。別々の経済政策を持つ国が、ユ
ーロという統一通貨を持つ難しさを超える問題が横たわっているのだろうな。
それにしても、「ユーロになんか入らなくてホントに良かったよぉ」という英国キャメロン首相の「最後ッ
屁」のような公式スピーチも子供っぽいと思ったし、フランス・サルコジ大統領の「アイツさえいなければ
もっと有効な手があったのにぃ!」というキャメロン憎しのスピーチも迫力があった。ホントにこの二国
は昔から仲が悪いんだよね。不況風が吹き荒れる欧州の中では安定しているドイツ、ベルギー、フラン
スを駆け巡っているこの旅、もう少し続きます。
ベルギーにはドイツ語使う人もいるニャン
*今年中にあと1週アップできるでしょうか・・・・。