パクパク日記12年2月1週
記録的な大雪が続く日本。節分は去年に続いて京都で過した。
節分の日八坂神社
京都御苑の紅梅
1月 30日(月) 晴れ 今日もゴッツ寒いです!
朝 家食 「アスザックフーズ」の飴色の玉ねぎスープ2袋、ふすまパン、りんご
一昨日28日土曜日は震源地を河口湖にした地震から始まって一日で23回も各地であったのだそうだ。
うち11回が富士五湖周辺だったということで、すわ富士山の爆発か、それとも東海地震の前触れかと
不安が高まった。東大地震研は「4年以内にM7規模の大地震が起きる確率は7割」なんて言うしね。
昼 恵比寿アトレ 「かつ彩」 ヒレカツと野菜の彩りカレー 1280円、牡蠣フライ 450円、アイスコーヒ
ー +170円
「かつ彩」で牡蠣フライを食べよう。メニューを見ると定食牡蠣フライ単品は無くてカツとの盛り合わせに
なるみたい。カツ屋なのにカレーがある・・・ヒレカツも野菜フライも一杯ついている。これにしよう。2個
牡蠣フライも頼もう・・・・。夢子さん、そんなにたくさん注文しちゃって!注文する時現われるB子が悪い
のだ。ゲップ!書店で「タッチダウン」の最新号などを買ってレジで支払いをしていたら、隣の中年のお
っさんがヤケに人のことをジロジロと見るじゃないか。失敬なやっちゃなぁ、プンプン。書店を出たらその
おっさんが突っ立ってこっちを見ている。じ〜っ。な、なんだぁ!鳥打帽にサングラスのデカイおっさん
が話しかけて来たぞ!「失礼ですが夢子さんですよね。私、Tです」。T?T? あぁ!T君ね。アハハ。
昔の部下のT君だったよ。いい年になったんだから昼間っからサングラスなんかするなよ。T君は、苗
字と名前フルネームで漢字2文字だ。6文字の人だっているのに、不公平?そうゆう問題じゃないか。
夜 荒木町 「おく谷」 (2人で)付き出し:かすべの煮こごり、ポテトサラダ、鮪しゅうまい、チョリソ、カレ
ー大根、コンビーフきゃべつ、揚げ銀杏、塩辛チャーハン、生ビール 2杯、麦焼酎「吉四六」ボトル
@8400円
絶品塩辛チャーハン!
婆さんパソコン「ナナチャン」の延命措置をA先生にお願いした。ナナちゃんの次に買った「馬胃男君」
だって十分に爺さんになりつつあるのだから、ナナちゃんは人間にしたら100歳近いのかもしれない。
馬胃男君の次を購入する話も2年程前からしているのに、どーしてもナナちゃんを隠居させたくないか
ら困るのよね。ナナちゃんから馬胃男君にデータを移す作業をしている間、われわれは「おく谷」で腹ご
しらえ。〆に塩辛チャーハン1.5人前注文し私は三分の1食べる。「旨い!旨い!」と2人で感動した。
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1月 31日(火) 晴れ
朝 家食 「アスザックフーズ」のコーンと玉子のスープ2袋
雪国の新潟の山奥で生まれ、北アルプスの麓で少女時代を過したから、東京の冬なんて屁でもない、
とずっと思って来たが、今年はチト寒い。北国では平成18年の大雪以来の記録を塗リ替えるのではと
いう程の大雪が積っているそうだ。イヤなんだよね、雪は・・・・。洗濯モノを干していると、台所のディス
ポーザーの交換をお願いしている人が到着した。8年使用しているとやっぱり傷むんだね。交換終了!
昼 四谷3丁目「ぐーばーぐ」 ピリ辛味噌鬼おろしハンバーグランチ 880円、アイスコーヒー 170円
カレー復活を望む!
ランチに「ぐーばーぐ」に行ってみると、あんなに気に入っていたチーズハンバーグカレーがメニューか
ら消えていた。「あれどうしたの?」と聞いたら、「あれ終わりました」って。ちぇっ!である。復活してよ!
夜 築地 「うまいもんや」 (7人で) 白子の会特別コース(お惣菜4種、ふぐ刺、ふぐ皮、ふぐ唐揚げ、
ふぐちり鍋、白子焼き、雲子鍋、ふぐ雑炊、生牡蠣、苺)、ビール、焼酎 傾斜配分勘定 @2万円
久々に全員揃いました!
今夜はめいもん「白子の会」の旬の部である。走りの部と旬の部の2回しかやらないから、今シーズン
はこれでオシマイということだ。これまで長く幹事を務めてくれていたK下君が久々に出席。一昨年の
秋、突然奥様を亡くされて3人のお子さんの食事の世話もされている。毎朝4時に起きてお弁当やら朝
食やらの準備をされると聞いて、頭が下がる。そのK下君は大学時代まで陸上でナラシタ選手だった
が、一番下の中学生のお嬢さんも走っている。先日行なわれた全国都道府県別駅伝に神奈川県代表
として出場し、8区で3番目のタイムだったからたいしたものだ。そんなことから、自然にH田家、H江
家のお子さんの話にもなる。そうそう、H江君では娘が誕生したのに、なかなか名前が決まらなかった。
そんな中で行なわれた白子の会。会員は名前を真剣に考えた。「これがいいよ絶対!白子でどうよ!」
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2月 1日(水) 晴れて少し暖か 風強し 北日本大雪続く
朝 家食 「アスザックフーズ」のほうれん草のカレースープ
昼 四谷 「Coco壱番屋」 玉子サラダ 250円、ハンバーグハーフカレー(飲み物付き) 450円、3辛
+60円、野菜トッピング 200円、持参のふすまパン
合計960円!
明日から京都に出かけるというのに、またもや風邪を引いたようだ。今年になってもう2度目だよ。そう
だ、そうだ、ついでに3ヶ月に1度の血液検査もして貰おう。M医院。「インフルエンザかもしれないから
検査しましょう」。ギクッ!インフルエンザやったら京都なんか行かれまへんえ。困りますえ・・・・ドキドキ。
「どうやら違うようですね」。ほっ。先日初めて行った「Coco壱番屋」に行く。この前は牡蠣フライだった
から、今日はハーフハンバーグカレーに野菜をにトッピングして貰おうっと。辛さは3ね。結構美味しい
けど、これで960円。高いね。帰宅してからパクパク1月2週作成を集中して行い、ようやくアップした。
夜―1 曙橋 「天ぷら荘司」 (8人で)1万円のコース(料理:水蛸、鯖の藁燻し、マナガツオの西京漬
け、ヤリイカと菜の花の炊き合わせ、天ぷら:海老2尾、空豆、白子、白魚紫蘇巻き、活はまぐり、
紅あずま、秋刀魚ロール、穴子、車海老のかき揚げ、食事:太刀魚の炊き込みご飯、赤出汁、漬
け物、水菓子:梅酒ゼリー、シャーベット、ビール、麦焼酎
コース以外に皆さんは出汁巻玉子やお好み天ぷら多数食べました @1万6千円
先週金曜日はアメフットチームの首脳陣と日本一連覇の祝勝会をやった。今夜は選手と若いコーチを
招待しての宴会である。実は私の名前が付いたこの「〇〇賞宴会」はずっとやっている。長いことやっ
ている。秘密でやっている。公表していないから招待された人しか知らない。食べ放題、飲み放題であ
る。以前は鮨屋が会場だったが、今は「天ぷら荘司」で。7時半から宴会が始まる。宇都宮から駆けつ
けた選手もいる。今日が24歳の誕生日の選手もいる。35歳の選手もいる。ワイワイガヤガヤ・・・パク
パクグビグビ・・・・。海老の天ぷらの揚げ方が素晴らしい!活はまぐりの天ぷらもいいねぇ。紅あずまも
ほくほくだ。かなり量のある天ぷらと料理の1万円のコースをペロリと食べたら、皆さんはいろいろ追加
注文してまたパクパク。いいねぇ、こうゆうの。一杯食べてね。いつの間にか、3連覇を目指す来年のラ
イスボウルでは、試合終了時全員でバク宙をすることが決まった。え?私もバク宙?練習しなくっちゃ。
夜―2 曙橋 「何とかいう店」 焼酎
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2月 2日(木) 東京は晴れ 関が原・米原は吹雪 京都は晴れ 大雪で大荒れの地域多し
朝 家食 「アスザックフーズ」の飴色の玉ねぎスープ
昼 新幹線車中で 「紀ノ国屋」のオードブル、持参のふすまパン、お茶
米原付近は吹雪
昨夜の酒が残っていないワケでも無いが、朝からパキパキ動く。今日から4泊5日の予定で京都だ。海
外旅行の旅支度だって2時間もあれば終わるから、国内旅行だったら15分で十分。但し、薬とパン焼
は別としてね。東京駅での駅弁選び。過去2回名店のお弁当買ってイマイチだったので、今日は「紀ノ
国屋」のオードブルにした。ふすまパンがあるからご飯は要らないし。これなかなか良かった。名古屋
辺りまではポッカポカの良い天気だったのに、大垣を過ぎた頃から日は陰って雲が厚くなった、と思っ
たら雪が降って来た。関が原は大分雪が積っているし、米原通過する頃は吹雪で殆ど景色は見えない。
新幹線はスピードを極度に落としての徐行運転しているから相当遅れるな。琵琶湖に差し掛かると、あ
〜ら不思議。雪がピタリと止んだ。やがて到着した京都駅からは青空の中に太陽が輝いていたのだ。
夜―1 京都・祇園 「ケザコ」 1万2600円のコース(信州産サーモンの前菜、大根の奈良漬けを巻い
たフォアグラのコンフィ 4種の南国フルーツソース、鯖のへしこと温泉卵と蓮根の泡立て生クリー
ム、牡蠣とパンチェッタをお米のスープで、青ハタの白味噌ソース里芋パンと大原野菜を添えて、
鹿肉の腿ローストと肩肉の煮込み、4種のチーズ、デセール:チョコレートムースと大徳寺納豆とシ
ャーベット、ミントティとプチフール)、生ビール2杯、赤ワイン「RASTEAU2005」 コートドローヌ
6300円 @1万8700円
結局新幹線は35分遅れた。今日は日本全国あちこちで天気大荒れらしいよ。京都初日の夕食はフレ
ンチだ。それも祇園の。フランス語「これ何ですの?」「Qu‘est‐cequec’est」(ケスクセ?)を、南仏プ
ロバンスの方言では「KEZAKO」(ケザコ)と言うんですってさ。プロバンス出身のステファン氏はそれ
を店名にして祇園に京風のフレンチレストラン「KEZAKO」を開いた。オーナーシェフのステファン氏は
奈良漬けだの鯖のへしこだの白味噌だの大徳寺納豆だの、日本の食材を積極的に取り入れたオリジ
ナリティ溢れる料理を考案。例えば、2品目に出た大根の奈良漬けを巻いたフォアグラのコンフィは今
では同店の名物料理となっている。自分で選んだコートドローヌの赤ワインを飲みながらステファン氏
の日本語による料理説明を伺って食べる。カウンター越しに料理人の仕事を見るのも楽しい店だった。
夜―2 祇園花見小路 「弥す田」 ウィスキー
「KEZAKO」を出て建仁寺の前を右折すれば、花見小路。「今すぐ行きますね」と「弥す田」に電話して
2分後には到着した。「夢子はんお帰りやす!」と迎えられる。ぶる〜!それにしても今夜は寒おすな。
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2月 3日(金) 京都は晴れ
朝 無し!
昼 岡崎 「山元麺蔵」 牛と土ごぼうの温かいおうどん 945円、土ごぼうの天ぷら 265円
このうどんが好き!
朝食は抜くからゆっくり寝ていても良いのだが、「カーネーション」を観たいから7時半には起きる。10
時半タクシーに乗って岡崎に向かう。あれれ、行列が無い!去年12月2日に来た時も行列が全く無く
店の入口に臨時休業の張り紙を見た時は相当がっかりしたからな。車から下りてよく見ると、寒いから
数人お店に入れて貰っているのだった。良かった。11時開店となって、6人目の客となった。注文はい
つものように、牛と土ごぼうの温かいおうどんと土ごぼうの天ぷら。初めて来た時だけ京カレーうどんと
ミニ天丼を食べたきりで、あとはいつだって今日と同じ注文。この店のうどんはツルンとしてコシがある。
出汁が旨い。ボリュームもある。よろしい!店主の山元さんは、どんなに忙しくても帰る時挨拶するよ。
青連院の国宝「青不動尊」(コピー) 青連院大玄関から宸殿を見る 八坂神社の節分豆撒き
汁まで飲み干すとうどんでも十分に満腹になる。腹ごなしもあるし、良心もチト咎めるのでせっせと歩く
ことにする。ちょっといつもと違う道を歩いてみようか。坂を上って行くと、いつの間にやら青連院の前に
立っていた。せっかくだから入ってみよう。青連院門跡は、天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一
つ。他の2つは三千院と妙法院ね。江戸末期、大火で御所が炎上した時、後桜町上皇がここを仮御所
として避難されたので粟田御所とも呼ばれる。青連院から歩いて知恩院和順会館に寄ってちょっと買
い物。そこで思い出した。今日は節分だ。ということは、隣の八坂神社では豆撒きをやるね。急ごう。果
たして舞妓さんが舞踊奉納を終え、まさに豆撒きが始まるところだった。投げられた豆を拾うことは至難
の業。じゃあ、買いましょう。300円の福豆を3つ買うと空クジ無しの抽選券が付いて来た。行列に並ん
でクジを引く。胡麻ドレッシングだの、台所クリーナーだのやたら所帯じみた賞品ばかりが当ったのだ。
午後のおやつ 四条河原町「Holly‘s Cafe」 コーヒーゼリー 350円、コーヒー 280円
「Holly‘s Cafe」で一休みして元気復活。いつもしている100円ショップにある商品のチェックに行くと
女性から声をかけられた。「夢子さんでしょ?覚えておられます?以前アメリカのタングルウッド音楽祭
にご一緒しました」。あぁ、あなたね、覚えていますよ〜。ご自宅は確か東福寺の近くでお仕事は・・・な
んて次々と思い出した。それにしても私という人間は、あっちでもこっちでもバッタリバッタリと人に会う。
夜 堺町通り四条上ル「じき宮ざわ」 1万2600円のお任せコース(グジのかぶら蒸し、菜の花と子持
ち昆布、豆腐と白子の摺り流し汁、自家製カラスミの飯蒸し、平目の造り 生ウニと熊本の青海苔
添え、焼き胡麻豆腐、マナカツオの味噌付け焼、赤なまこ、(ブリ)大根、蟹味噌鍋とおじや、食事:
炊き立てご飯、アサリ赤出汁、漬け物、水菓子:天草みかんと熊本苺、焼き立て最中と抹茶)、ビ
ール、焼酎 @1万6630円
美味しゅうございました!
「じき宮ざわ」。これまでも何度も予約を取ろうと電話したのだが、1度も希望する日が空いていたことは
無かった。ところが1ヶ月以上前だったかダメ元で電話したら、予約が取れたのだ。ワオッ!初めて。6
時半の予約時間に席につくと、カウンターの向こうでは料理人の皆さんが黙々と料理しているのが見え
る。ご主人は若いあの人だな。折り目正しい楷書のような人柄に見える。豆腐と白子の摺り流し汁は何
とも上品に仕上がっている。飯蒸しに乗っかった自家製カラスミのデカイこと!名物の焼き胡麻豆腐は
6番目に登場した。焼いた胡麻豆腐には胡麻クリーム利久餡とすり胡麻がかかっていてかなり甘いな。
う〜む。素晴らしかったのはブリ無しの「ブリ大根」。出て来たのは大根だけなのだが、一口食べてみる
と、ブリをビンビンに感じる。ブリのアラで炊いたのだそうだ。ふぅーむ、これは凄い!今晩のコースで一
番気に入ったのは蟹味噌鍋とおじや!チンチンに熱された石鍋に松葉蟹と蟹味噌と出汁が煮え滾って
いる。うみゃぁ〜。半分の量になったらそこにご飯を入れておじやに。え〜んと泣きたい涙モノの旨さ!
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2月 4日(土) 京都は晴れ
朝のおやつ 八坂神社の福豆(20粒)、おちゃ
今年は寒いせいか京都御苑梅園の梅の開花が遅い。紅梅1本だけ咲いていた。黄色の花は蝋梅
朝食は昨日八坂神社で買った福豆をポリポリと。今日のランチはボリュームがあるハズだから朝はこ
れでオシマイ。今朝白金の自宅を出たA先生とマキコ夫婦は11時過ぎにホテルに到着する予定だっ
たが、一昨日の大雪でやっぱり新幹線は遅れているらしい。ロビーで朝刊を読みながら待っていると、
入口の方から賑やかなマキコの声が。来た、来た。それじゃぁ、京都御苑の梅園まで散歩がてら行って
みようか。例年なら今頃満開のハズなのだが・・・・あれあれ今年は遅いわね。蕾がふっくらしたものも
あるが、未だ固い蕾ばかり。諦めかけた頃、ようやく1本だけ開花した紅梅を見つけた。蝋梅もキレイ。
昼 柳馬場通り夷川上ル 「プチレストランないとう」 黒毛和牛のハンバーグランチ(前菜、サラダ、牡
蠣フライ付き黒毛和牛のハンバーグランチ(240g)、ライス(ちょっと)、豚汁、漬け物、持参のふす
まパン、デザート、カプチーノ) 3150円
12時半に予約した「プチレストランないとう」でランチ。2人が京都に来ることになった時取り決めをした。
「到着した土曜日のランチと夕食は一緒に。あとは別行動。」というもの。ホテルも一緒だけど、基本は
それぞれが好きなように過すという約束だ。A先生はスペシャルランチを、私とマキコは黒毛和牛のハ
ンバーグランチを注文。彼らは「昼は飲まん」という私の隣で、生ビールに続いて赤ワインまで飲んどる
よ。いいもん、夜倍飲むから。この季節だけ牡蠣フライが全品にサービスでついていた。満腹である。
午後のお茶 四条河原町 「築地」 ミルクティ 550円
「じゃぁ夕食までさよなら」と、2人と別れる。彼らは数日間バスや地下鉄乗り放題のチケットを買ってい
た。金閣寺に向かったようだ。私はブラブラ河原町まで歩いて、ユニクロ、ロフトなど回って日常的な買
い物をした。荷物が増えても大丈夫。いつだって段ボールで送っているからさ。え?断捨離?何それ。
夜―1 祇園 「にしむら」 1万2600円のお任せコース(胡麻豆腐、雲子と餅の大根巻き吸い物、お造
り:鯛・あわび、千枚漬け巻き鯖鮨、八寸:鰯・子持ち昆布・カラスミ・わらび・菜の花・なまこなど、
生ウニといくら、天ぷら:白魚・蓮根・タラの芽・蕗のとう、マナカツオの西京焼、筍・聖護院大根・ワ
カメ・蕗の炊き合わせ、鯛ご飯、赤出汁、漬け物、苺ゼリー)、ビール、焼酎 @1万8300円
それぞれ京都の午後を過し、夕刻ロビーで待ち合わせ。タクシーで祇園に向かう。今晩は「にしむら」の
カウンターを予約している。既に年配のご夫婦と若い女性2人組が食事を摂られていた。この店に来る
のは2年ぶりだ。あの頃はナゼか生の魚を食べると必ずお腹をこわすヘンな体質になっていたから、刺
し身は炙って貰ったっけ。西村さん、それを覚えていた。アハハ。「どうやって治したん?」「いつの間に
かね」。スタートは定番の胡麻豆腐から。旨いね、これ。千枚漬け巻き鯖鮨も「にしむら」の看板料理だ。
八寸がどれも丁寧に造られていて美味しい。特段変化球の料理は無いもののどれも基本がしっかりし
ていて安心の美味しさを楽しめる店だ。3人とも酒飲みだからグビグビ飲む。最後の苺ゼリーに歓声。
夜―2 祇園花見小路 「弥す田」 ウィスキー
4畳半の炬燵でほっこり
2人が楽しみにしていたのは「祇園のお茶屋さんに行くこと」。「弥す田」さんには一昨日来た時、初め
はカウンターで、後から座敷に移動したい旨お願いしてある。座敷に入ると「わぁー!炬燵だぁ」とマキ
ちゃん興奮。興奮し過ぎて、そのうちうたた寝し始めちゃったよ。自然に起きるまで待っていましょうか。
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2月 5日(日) 京都は晴れ
朝のおやつ 「紀ノ国屋」の小菓子、お茶
昨夜はホテルに帰ってから私の部屋で軽くビールなど飲んで散会した。それから10分後に突然「私の
眼鏡この部屋にあるでしょ!」とマキコが舞い戻って来たけど。結局自分の部屋にあったんだとさ。今
日も夜までは各自で行動。私はホテルから10分程の京都国際マンガミュージアムに出かけた。廃校に
なった旧龍池小学校の建物を利用して京都市と京都精華大学がオープンした日本初の漫画博物館で
ある。歴史的な資料、現代の人気作品、世界の名作などを所蔵し、紙芝居や似顔絵コーナーもある。
入場料は800円と高いが、一日何度でも入場出来る。熱心に読み耽る子供や大人達がたくさんいた。
昼 姉小路麩屋町 「河道屋 晦庵」 穴子蕎麦 1400円
以前海外でご一緒したご夫妻と京都の麺の話になった。私はもちろん「山元麺蔵」や「日の出うどん」、
「権太呂」などお気に入りの店を挙げたのだが、そのご夫妻は違った。「私達はいつだって「河道屋 晦
庵」よ。ね、お父さん。そこしか行かないの!」とやけにキッパリ奥様が言い放った。そんな自信たっぷ
りなら一度行かんとあかんな、と思ったものである。今日行ってみた。「河道屋」とはお菓子の蕎麦ほう
るで有名な菓子屋である。いや、江戸時代から続く蕎麦屋が蕎麦を使った菓子を考案したというべきか。
いやいや、300年前は蕎麦屋ではなく餅菓子屋だったとか・・・。うどんもあるとメニューにあったが、そ
んな歴史のある蕎麦屋なら蕎麦にせねば。穴子蕎麦を頼んだ。チュルチュル。う〜む、蕎麦は江戸ね。
午後のおやつ 四条祇園 「鍵善良房」 葛きり(黒蜜) 900円
冷たくて甘くて美味しおすえ
京都現代美術館「何必館」で「ドアノーの愛したパリ ロベール・ドアノー展」を見る。パリに暮らして撮影
した作品を「子供達」「恋人」「酒場」「街路」「芸術家」の5つのテーマで展示してあった。ユーモア溢れる
作品の前では思わずアハハと笑ってしまう。ドアノー曰く、「写真は創るものではなく、探すものだ」なの
だそうだ。去年の秋の「エリオット・アーウィット展」も良かった。近くの「鍵善良房」で葛きりをチュルっと。
夜−1 木屋町御池上ル 「やました」(3人で)先付けと白味噌粕汁、寒ぶりの大根おろし巻き刺し身、
生牡蠣、焼きもろこ、焼きふぐ、牡蠣フライ、付け合せサラダ、牛肉南蛮焼き、白子焼、蕪蒸し(3人
前)、焼きへしこ(サービス)、竹の子と蕗の煮物(3人前)、生ビール、焼酎 @1万2千円
A先生&マキコは今日銀閣寺や哲学の道に行ったそうだ。昨日は金閣寺から竜安寺、仁和寺にも足を
延ばしたというから結構真面目に観光しているじゃないか。今晩は合流してから木屋町の「やました」に
行く。いつもは一人でカウンターの端っこに坐っているので、今回予約する時「たまには真ん中に座りた
い」と希望を伝えていた。ど真ん中の席だった。アルカルトから何を注文するか任された私は、メニュー
を片手にうんうん唸る。寒ぶりの刺し身、生牡蠣、焼きもろこ、焼きふぐ、牡蠣フライ・・・何を頼んでも2
人は旨い!旨い!と食べてくれるから嬉しい。隣の客が注文した巨大なふぐの白子を見て3人でたま
げる。あ、あんなデカイ白子見たことない!あれを食べねば「白子の会」の名がすたる。早速焼いて貰
った。3つに切って食べても未だデカかった。牛肉南蛮焼きも好評だったよ。こうゆう店っていいよねぇ。
夜―2 先斗町 「BAR CLUB DE‘SERT」 ビンテージポートワイン、ビンテージウィスキー、つま
みなど @1万2800円
旨い!でも高い!
先斗町を歩き知らなければ絶対見つけることが出来ない小路を入り急な階段を上る。無事「BAR
CLUB DE‘SERT」のドアを開けた時はホッとした。この店はビンテージモノなど珍しいお酒を置いて
いる。それぞれポートワインやブランデー、ウィスキーの年代モノを3杯飲む。2次会の方が高かった。
_______________
【今週の振り返り】
京都国際マンガミュージアムの展示物の中に、私が少女時代発売された雑誌があった。「りぼん」。「り
ぼん」は昭和30年(1955年)8月に「少女ブック」の妹分のカタチで創刊されたから、当時の少女向け
の月刊誌としてはちょいと遅い創刊だった。新潟県から長野県大町市に引っ越した少女の私(うひっ)。
近所には少し年上のお姉さんから同じ年の少女まで数人が住んでいてすぐ遊び仲間に入れて貰った。
あの頃一番人気があった少女雑誌は、「少女」(光文社)だった。貞子ちゃんが定期購入していた。次の
人気は「少女ブック」(集英社)だったか。ブックはA子ちゃんが買っていた。少女達でも雑誌を借りるに
は、自分の取っている雑誌を貸してあげねば貸借関係は成立しない。私は引っ越して遅れて仲間にな
ったから、未だ誰も取っていない「少女クラブ」(講談社)を撰ぶしかなかった。残念ながら「少女クラブ」
は一番人気が無かった。貸借関係では不利だったが、仕方ないわねぇ。
あの頃の少女雑誌は、いわゆるマンガ雑誌ではない。松島トモコや小鳩くるみ、安田祥子・章子姉妹、
鰐淵晴子などが、例えばバレリーナの扮装をして撮影したグラビアが少女達の憧れの的だった。大ス
ターだった大きな目玉の松島トモコは大人になって2度もライオンに噛みつかれた。安田章子は1969
年由紀さおりと名前を換えて「夜明けのスキャット」でデビューし、最近世界的な歌い手となった。大学
時代の友人は小鳩くるみと同級生だったとかで「とても賢い人」と小鳩くるみのことを評していた。やが
て少女達もすくすく成長して行き、読むものも「女学生の友」(小学館)など読み物雑誌に関心は移って
いった。
金曜日に行った京都の「じき宮ざわ」。ご挨拶代わりにと出されたお酒は、「抱腹絶倒」という名前だっ
た。日本酒としては半分位のアルコール度なのだそうで、ワインのような味であった。ま、そのお酒自身
がどうということではなく、日本酒としてはえらくユニークな名前だなと思ったものだ。長野県佐久市で造
られている日本酒「明鏡止水」は、命名に当って大手広告代理店に依頼したと聞いたことがある。確かに
売れる商品の名前を考えるのは難しい。全国の酒屋さん、皆頭を絞っているに違いない。ちょっと調
べただけででも、「ん」(青森県)、「電気菩薩」(岩手県)、「おやじ」(福井県)、「腕相撲」(山梨県)、「か
らから大王」(長野県)、「とろとろとろ」(岐阜県)、「クレオパトラの忘れ物」(滋賀県)、「おめでとう」(和
歌山市)なんて楽しい酒の名前もあるのだね。
行ったことは無いが、恵比寿にある「賛否両論」という日本料理屋は、毎月1日の午後数時間で、翌月
の予約が一杯になってしまうようだ。店名の由来は、オーナーの信念、料理、空間などすべてを客の
「賛否両論」に委ねるということらしい。しかし、初めて「賛否両論」が日本料理屋の名前だと知った時は
「なんちゅう名前をつけるんや!」とビックリしたさ。
そうそう、私がよく行く近所の炉端焼屋は「喜怒哀楽」という店名だ。この店を思い出すのにいつも一苦
労する。え〜っとえーっと何だっけ・・・四字熟語で・・・「老若男女」じゃないなぁ、「横断歩道」じゃなくて
「男女平等」じゃないし・・・「勧善懲悪」、「臥薪嘗胆」、「晴耕雨読」、「佳人薄命」・・・うーん違うなぁ。こ
んな調子で四字熟語を7つ8つ挙げないと「喜怒哀楽」は出て来ないのである。「こんな名前つけたら絶
対忘れないでしょ!」と思ってつけても、覚えられない人にはムリなのである。京都の「じき宮ざわ」の
「じき」は「食」の意味らしいよ。
私はサギ。詐偽じゃない!
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