パクパク日記12年3月5週

           15日間のカリブ海の旅から帰ると爆弾低気圧が待っていた!

        

3月 26日(月) ジャマイカのモンテゴ・ベイは晴れ

朝 ジャマイカ・モンテゴ・ベイ ウェクスフォードホテル 朝食ヴュッフェ

    朝食とは思えないジャマイカ料理が並ぶヴュッフェ

カリブ海の旅も今日で12日目、いよいよ終盤である。ここはジャマイカ随一のリゾートタウンとして人気

のモンテゴ・ベイ。日本人でもハネムーナーはモンテゴ・ベイ直行便でここに来る。しかし「モンテゴ」が

豚脂(ラード)という意味だということはあまり知られていない。「新婚旅行?あぁ、僕ら豚脂湾に行った

んだよ」なんてね。むふふ。宿泊しているホテルの近くにクラブがあるそうで、昨夜は午前3時過ぎまで

エンジンを吹かす爆発音やカーラジオの大音響が道路から聞こえて煩くて仕方なかったぞ!ったくだ!

  

          いかにも何かが出てきそうなお屋敷ローズ・ホール・グレート・ハウス                 アニーの寝室 ここで・・・

ローズ・ホール・グレート・ハウス。どこから見ても立派なお屋敷なのだが、幽霊伝説で一挙に有名にな

った。18歳でアイルランドから嫁いだアニーは3年後夫を毒殺。その後も2番目、3番目の夫も殺した

だけでなく浮気相手の黒人奴隷も次々と・・・。何と恐ろしい女なんだ!しかしそんなアニーも奴隷たち

の手で1831年殺された。午後6時過ぎホワイト・ウィッチと呼ばれる幽霊になって出るとか。キャー! 

  

         町の中心サム・シャープス・スクェア   ボブ・マーリー生誕50周年記念切手    セント・ジェームス・パリッシュ教会

ダウンタウンの中心はサム・シャープス・スクェア。アニーが殺された1831年「クリスマスの反乱」を指

揮してジャマイカの奴隷解放運動を起こし、この地で絞首刑になったサミュエル・シャープスから名付け

られたのだそうだ。この広場に面した郵便局に行く。ボブ・マーリーの生誕50周年記念切手を買った。

昼 モンテゴベイ ウェクスフォードホテル いろいろプレート:アキとソルティフィッシュ・コングリ・野菜、

水 2j

  

ジャマイカで最も美しいと言われるセント・ジェームス・パリッシュ教会を見学してから一旦ホテルに帰っ

てランチ。今日の料理はジャマイカ名物アキソルトフィッシュ。アキはこの季節に採れる植物の実で見

た目はスクランブルエッグのようだ。味の感想・・・特に無し。昼食後はロックラド・バード・サンクチュアリ

へ。ジャマイカの国鳥でもあるハミングバード(ハチドリ)を蜜で誘うわけよ。なかなか来なかったけど。

午後のおやつ ネグリル 「何とかカフェ」 (数人で)ナチョスとコーラ

ジャマイカの西端にあるネグリル。ネグリルにはジャマイカで最も美しいビーチ・セブンマイルズビーチ

があることでも知られている。車で1時間半。2時間フリータイムとなった。カリブ海で泳ぐ人、近所のマ

ーケットまで買い物に行く人、本を読む人、キューバで仕入れた葉巻を吸う人・・・私は添乗員I間さんと

メキシコ料理のナチョスをつまみながらお喋りしていた。このビーチは何か平和な感じがしていいねぇ。 

夜 ネグリル 「Ricks Cafe」 温かいパン、チキンパスタ、ビール4j×2本

  

  

ネグリルは美しい夕陽でも知られる。中でも夕陽の名所(?)は「Ricks Cafe」。世界一有名なカフェだ

そうだ。確かに午後5時過ぎ行ってみると、カフェの大きな駐車場には何台もの大型バス始め、車がズ

ラリ。中に入ってみると夥しい人々が泳ぎながら、プールに飛び込みながら、踊りながら、ビールを飲み

ながら、食事しながら夕陽を待っていた。途中までキレイだったのに、沈む前に海の上の雲に隠れちゃ

って・・・チェッ!である。モンテゴベイに帰る途中街で選挙が行なわれたらしく人々が騒いでいた。ジャ

マイカは長い間2つの政党が激しく対立しているらしいよ。ホテルに帰ったらトイレが直っていた。ほっ。

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3月 27日(火) モンテゴ・ベイは晴れ

朝 ジャマイカ・モンテゴ・ベイ ウェクスフォードホテル 朝食ヴュッフェ

午後のおやつ モンテゴ・ベイ空港のラウンジ 

遅い昼 エアカナダ モンテゴ・ベイ=トロント ビジネスクラス機内食

  

いよいよ今日はカリブ海と別れる日だ。午後2時発のトロント行きで、しかもモンテゴ・ベイ空港はホテ

ルから15分とあってホテル出発は午前11時。ゆっくり朝食を摂って、ゆっくり荷作りをして、ゆっくり本

など読んでも十二分に時間があった。ジャマイカの首都キングストンの空港よりずっと立派なモンテゴ・

ベイ空港ではあったが、残念なことにエア・カナダのビジネスラウンジが無い!ダメ元でダイナースカー

ド保持者なら入れそうなラウンジに行ってみると入れてくれた。トロント行きのエア・カナダは定刻より15

分も早く離陸した。キューバハバナ行きはガラガラだったのに今日は満席。エアカナダのクルーが大勢

ビジネスクラスに乗っているのがその理由のようだ。エコノミー席では機内食は有料であると聞いた。

遅い夜 カナダ・トロント ダブルツリーバイヒルトン 「Alfredo‘s」 ロブスタービスクスープ 9j、フィ

ットチーネクリームソース 19j、ビール @38j

  

4時間のフライトでトロント着。時差が1時あるから午後7時である。中国人団体客が他の飛行機から

降りて、イミグレは大行列。空港近くのホテルに到着したのは午後8時半を過ぎてしまった。今晩の夕

食は自由食。レストランで食事したいという希望者5人でイタリアンに行く。店のおじさんは感じ悪かっ

たが、料理は結構旨いし、安かったので許す。日本から持参したウィスキーの残りを飲み干して寝た。

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3月 28日(水) トロントは晴れ

 カナダ・トロント ダブルツリーバイヒルトン「オーチャドカフェ」 朝食ヴュッフェ

  

今日成田行きも午後2時発なので今朝もゆっくり。いつものようにシャワーを浴び髪を洗ってから朝食

に行く。ヴュッフェに並んだ料理を見て、「あぁ、カリブ海じゃないな、ここは」と思った。添乗員のI間さん

と食べながらお喋り。彼女とは2年半前アフリカ11ヶ国を旅して以来だ。あの旅も初めての催行(そし

て最後の。涙)だったし、今回の旅もそうだね。お互いシンドイ旅をしていますなぁ、ガッハハと笑った。

午後のおやつ トロント空港のラウンジ スープ2杯

11時過ぎ空港に到着。エアカナダは自動チェックイン。これがねぇ、機械がアホでえねぇ、パスポートの

読み取りとかゼンゼン出来ないのよ。何度もやり直していたらビジネス席はカウンターでチェックインで

きますよ、って。早く言ってよ!ラウンジで2週間ぶりの日本の新聞を読む。政治欄は溜め息ついて。

遅い昼 エアカナダ トロント=成田 ビジネスクラス機内食

  

  

午後2時過ぎの成田行きは機材が何チャラで1時間遅れて離陸した。行きはあったが、日本の新聞も

雑誌も無い。機内食はたいしたこと無い。不思議なことにトロント=カリブ海の短距離便の方が味がい

いって不思議だよなぁ。エンタメは英語版とフランス語版しかないので観る気がしない。魅力が少ない。

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3月 29日(木) 東京は晴れ

朝 エアカナダ トロント=成田 ビジネスクラス機内食

    

昼 存在しない

座席がフルフラットになるのが救いだったが、2時間ほどウトウトしただけだった。出発が1時間遅れた

から、到着も1時間遅れ。午後5時前に成田に到着。ご一緒した方々の中には3人国内便に乗り継ぐ

方がいらしたが1人は乗り遅れてしまったわね。自宅までのタクシーも夕方のラッシュに巻き込まれた。

夜 荒木町 「羅無櫓」 3品盛り付き出し:ほうれん草浸し・つぶ貝の酢味噌がけ・厚揚げ、ポテトサラ

ダ、小鯵の唐揚げ、豆腐よう、お茶碗カレー、生ビール 2杯、焼酎お湯割り 3杯 @6000

  

  

1月も2月も帰国した日はいつも「羅無櫓」に行っている。今晩もそうなった。いつも坐る1番奥のカウン

ター席で機嫌よく飲み食いしていると、後から入って来られた妙齢の美女から声をかけられた。「あのぉ

失礼ですが、夢子さんですよね・・・」。ギクッ!た、たしかにアッシは夢子ですが、あなたさんはどちらさ

んでっか?昔、お会いしたことがあるそうだ。ある人の結婚式で。じゃあ覚えておらんわな。カタカナ会

社のグループ会社の役員秘書をされていた方だった。これだからボケッとした顔で酔っ払ってはおられ

んね。いつもは五島うどんで〆るのだが、お茶碗カレーがあったのでご飯を少なくして貰って食べたよ。

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3月 30日(金) 曇り後晴れ 風強し

朝 家食 豚汁、スパイシーチキン、ふすまパン、低糖ヨーグルト

昨夜は留守中録画しておいた「カーネーション」を午前1時まで観た。2週間分!明日が最終回だから

それまでの分を観ておきたかったのだ。それでも7時には起きた。ふわ〜!あぁ、寝不足で眠いわぁ。

昼 新宿 「つばめグリル」 メンチカツランチ(ファルシートマト付き)、持参のふすまパン

  

午前中代々木の整体に行く。長旅の疲れ、取って下さいな。帰りは新宿まで歩く。ってすぐ近くだけど。

風が強い。今年は「春1番」が東京には吹かなかったらしい。「春1番」の定義って、立春から春分の日

までの最初に吹いた風速25m以上の南風だったかしらね。ランチは「つばめグリル」。おぉ!メンチカツ

が早くも復活しているではないか!やったね。お気に入りの「つばめグリル」でメンチカツが1番好き!

夜 荒木町 「おく谷」 付き出し:牛肉と牛蒡の煮込み、カレー大根 500円、天豆・枝豆 650円、赤天 

650円、ゴーヤチャンプルー600円、塩辛チャーハン(半分)、生ビール2杯、麦焼酎 @5570

  

  

帰宅してから洗濯。昨夜帰ってから2度目の洗濯で旅に持っていった衣類はすべて洗った。旅の支度

も早いけど片付けも早いんさ。夜は「おく谷」へ。ドアを開けると、テーブル席は満席で賑やかだった。そ

の代わりカウンター席は空いていたから静かに飲める。この店での〆は大違反食の塩辛チャーハン。

涙モノの旨さだから止められない。半分だから許して!帰宅してやっぱり留守中録画しておいた仁左

衛門の特番を観た。1時間半に役者としての人間としての片岡仁左衛門の魅力が一杯に詰まっていた。

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3月 31日(土) 春の嵐!爆弾低気圧大暴れ! 東京桜開花

朝 家食 とうふそうめん風、低糖ヨーグルト

寝る前に観た番組がキョーレツだったのか夢で仁左衛門丈が頭をグルグル駆け回り、午前2時に目が

覚め、それから眠れなくなった。これって時差ボケ?ベッドでゴロゴロしていたが、4時半には起き出し

て手紙2通書いたり、早朝のテレビ番組を眺めたり。朝風呂入って「カーネーション」の最終回を観る。

昼 恵比寿 「かつ彩」 やわらかヒレカツ御膳 1280円、持参のふすまパン、アイスコーヒー 170円

  

5月の京都の宿を予約。近所のM医院に薬を貰いに行ってから恵比寿に行く。昨日メンチカツ食べた

のだから止めておけばいいものをまた「かつ彩」でヒレカツなんて食べた。キミ、揚げ物止めたまえよ!

夜 荒木町 「やくみや」 付き出し:チキンのトマト煮、トマトの塩こうじマリネ 500円、牡蠣のソティ、

      白魚と新牛蒡のちょっと煮 900円、鰯のコンフィ 500円、いぶりがっこのサワークリーム 500円、

      温麺 600円、ハートランド生ビール 2杯、麦焼酎「知心剣」 2合 @7600円

  

  

恵比寿の極楽系エステで長旅の疲れを取って貰った。まぁ全部は取れないけどね。帰宅してからはパ

クパク日記を真面目に作る。今作っているのは3月1週。あ〜ぁ、1ヶ月遅れだわねぇ。追いつくなんて

ことは一生無いような気がする。何とか3月1週分のメドがついたので、「やくみや」に食事に行く。牡蠣

の季節もそろそろ終わり。作って貰ったソティのぷっくりした牡蠣が実に旨い。さて今晩は寝なくっちゃ。

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4月 1日(日) 晴れ

朝 家食 バナナ、「アスザックフーズ」のあめ色玉ねぎスープ

2夜続けて2時間づつしか寝ていないので、昨夜は溜まらず薬を飲んで寝た。眠りを深くする薬である。

するとどうだ!目覚ましも全く聞こえず8時間熟睡した。よく寝たなぁ、よしこれで旅の疲れも取れたぞ。

昼 赤坂エクセル東急 「スクェアダイニング」 讃岐カレーつけ麺ジャンボ椎茸とメンチカツ 2000円、

本日のプチゼリー 300

  

午前中、乃木坂のプラズマ治療に行く。考えてみれば、帰国してから、整体、西洋医者、エステ、プラズ

マと連日カラダのケアをしているじゃないか。結構なことである。いつもは東京ミッドタウンでランチを摂

るのだが、今日は足を延ばして赤坂へ。しかし今日は日曜だからなぁ、フツーの店はお休みだ。赤坂エ

クセル東急2階の「スクェアダイニング」に行ってみると「四国カツフェア」なんてのをやっていた。讃岐カ

レーつけ麺ジャンボ椎茸とメンチカツなんて面白いメニューを注文。今日もまた揚げ物を食べたのだ。

夜 舟町 「だあしゑんか」 ビールの煮込みのグラーシュ(ハーフ) 900円、チェコ産ザワークラウト 

400円、チェコ風ポテサラ 500円、ポーランド風リボス(ハーフ)、エーデルピルス 700円、ピルス

ナーウルケル 900円、ジントニック 600円、ウォッカトニック 600

  

  

ずっと気になっているのに、一度も入ったことが無かった店。しかも住んでいるマンションの真ん前にあ

るビルの2階にある店だ。そんなに気になっているなら行こうよ。日曜日の夜も営業しているし。その店

は「だあしゑんか」と言う。チェコ料理の店だ。「だあしゑんか」ってどうゆう意味ですか?ナニ?犬の名

前?アハハハ。食べ物も飲み物もチェコ風のものが並ぶ。グラーシュはハンガリーのグヤーシュとは違

うものだった。ザワークラウトがさっぱり旨い。ポテサラがこってりと旨いね。たまにはこの店来ようっと。

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【今週の振り返り】

ジャマイカ人はチキンを好む。炭焼きチキンのジャークチキンは名物料理だ。トーゼンケンタッキーフラ

イドチキンは大繁盛している。しかし、マクドナルドは見かけない。数年前、バーガーキングと熾烈な競

争をしてマックは負けてジャマイカから撤退したそうだ。ナゼならバーガーキングはジャマイカ人の嗜好

に合わせて、チキンメニューを大幅に増やしたそうだ。しかし、マックはそうしなかったらしい。

治安は決して良くはない。長年世界でも最も殺人事件発生率が高い国の一つで、南米のコロンビアと

南アフリカ共和国とワーストを競っている。特に首都のキングストンは昔「殺人の街」と呼ばれた時代も

ある。ガンジャ(マリファナ)の売買をするストリートチルドレンも大勢いた。今でも危ない一角はあるよう

なので、旅行者は近づかないようにね。

常夏の国でありながら、1988年開催されたカナダのカルガリー冬季オリンピックには、ボブスレージャ

マイカ代表チームが出場した。この時の実話にフィクションもまじえた映画「クール・ランニング」は世界

的にヒット。私も観たが、笑いながらもカンドーした記憶がある。残念ながら現在はボブスレーを練習し

ている人はいないそうだ。

北京オリンピックの英雄ウサイン・ボルトは先週分にも書いたが、モンテゴ・ベイから車で1時間程行っ

たファルモントの町のウィリアムネバスクールに通った。彼は高校時代から注目を浴びた陸上選手だっ

たが、実家は水の乏しい山の上の村。ヤム芋を食べて育ったと報道されるとジャマイカのスーパーから

一時ヤム芋が消えたそうだ。「ヤム芋を食べてオリンピックに行こう!」ということだろうか。北京からの

凱旋帰国は大臣も出迎えに出てジャマイカでも大きく報道されたが、ボルトは何とも野暮ったい服装だ

ったそうだ。あれから4年、彼も最近はセンスもよくなってすっきりとしているらしい。お兄さんは肉屋を

営み、父親には庶民らしい家を1軒プレゼントしたそうだ。孝行息子よ!ジャマイカを車で走っていると

あちこちにボルトの大きな看板が立っていた。ジャマイカは、短距離ではパウエルも輩出したし、カナダ

代表だったベン・ジョンソンもジャマイカ人ということだ。ロンドンオリンピックでもボルトが活躍してくれる

といいな。

働いていた頃の話だが、ある男性が私に長期休暇の許可を取りに来た。新婚旅行に行きたいという。

このクソ忙しい時にだ。

私「新婚旅行ってどこに行くつもりなの?」

彼「ジャマイカです」

私「・・・・・」

彼「どうでしょうか」

私「・・・じゃぁ、まぁ、いいか」    オソマツ。

             それっておばさんギャク?          ワン!

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        * 旅の始まりは 3月 3、 3月 4週 をご覧ください。

【今週のおまけ・カリブ海の花々】