パクパク日記12年7月4週

        週初めは大阪に歌舞伎を、週末は九州・大牟田に大蛇山祭りを見に行った

   九州・大牟田 大蛇山祭り

7月 23日(月) 東京は曇り 大阪は晴れ

朝 家食 アミノライスの味噌雑炊、低糖ヨーグルト、アーモンド

今日から3日続いた関東の「涼しい日」は終わり、暑さがぶりかえすそうである。やっぱりとは思いつつ

がっかりだぁ。昨夜遅くまでパクパク日記7月1週のアップに集中していて夕食を抜いた。真夜中でも空

腹で目が覚めるのでは無いかと思ったがそんなことも無かった。朝食は久々アミノライスの味噌雑炊。

昼 浜松町 「PALATIN 和牛ビーフシチュウランチ(スープ、ライス付き) 1100円、持参のふすま

パン

      →熱唱するユリちゃん

1泊用の準備をして浜松町に向かう。ちょい遅ランチはいつもの「PALATIN」で。いい加減別の店探せ

よという声も聞こえるようだが、無視。便利だからいいのだ。ANAで伊丹空港。夕方5時にキョウコ&

ユリちゃん母娘がホテルに来てくれることになっているので、タクシーで心斎橋へ。伊丹は近い空港と

思い込んでいたが、混んでいたせいか45分かかりタクシー代は7千円を超えた。日航大阪ホテルにチ

ェックイン。午後5時ドアがノックされ、キョウコがオシャレして立っていた。その後ろにすっくと立ってい

るのがユリちゃん?まぁ、こんなに大きくなって。以前会ったのは小学校2年位だった?今は中2だもの

ね。足が長いね。顔はパパによく似ている。彼女は神戸の女子大付属中学に通っているが、ESS の

部活でミュージカル「サウンドオブミュージック」を上演するのだそうだ。今日の用件は私に歌を聞いて

欲しいって。ではと立ち上がったユリちゃん。「すべての山に登れ」をキレイな発音の英語で歌いだした。

高音が出るのね。堂々とした歌いっぷりに感心する。注文なんてとてもとても。伸び伸び歌って下さい。

夜―1 大阪・心斎橋 おおさか料理 喜川「浅井」 13650円コース(前菜:焼き茄子・マグロ卵巻・

鱧煮凝り・鱧の煮浸しなど、赤甘鯛のほうれん草流し汁、造り:大トロ・鱧・鯛・生うに・のど黒、鱧の

ひろうす冬瓜餡かけ、鮎塩焼きと牛ロース・海老ウニ焼き、蒸しアワビと蓮根のオイスターソース

がけ、鱧利休揚げ・鱸トウモロコシ揚げ、鯖のおろしと冷やし小芋、煮麺、デザート:わらび餅と卵

プリン)、ビール、麦焼酎「兼八」 3杯 @16060

  

  

  

    ズラリと並ぶ板前割烹

ユリちゃんはパパと食事に行く(というかママを解放したわけね)と梅田に向かい、キョウコと私はおおさ

か料理「浅井」に向かった。体内に磁石完備しているというキョウコが一瞬道に迷ったので、ヤサシクだ

が笑ってやった。今夜の店「浅井」はおおさか料理と銘打ち、先ごろミシュラン☆を獲得したそうだ。店

に入ると、長い長いカウンターの向こうには、ひぃふぅみぃよぉ・・・・ズラリと並ぶ板前の人数が凄い!

そのカウンターのほぼ真ん中に案内されると目の前には店主とおぼしきおやっさんの姿が。このおや

っさん、料理の説明も丁寧だし腰も低い。後ろに貼られた一品料理数の多いこと多いこと。こんな数の

料理の材料全部あるのだろうか。私らは一番高いコースをお願いしているが、このお品書きを見ながら

アラカルトで注文するのも魅力的だな。出汁のよく効いた薄味でどれも美味しい料理であった。キョウコ

はこの2年受験もいないし悩み事も無く庭仕事に励んでいるそうだ。このクッソ暑いのに。信じられん!

夜―2 大阪・心斎橋 「ジャンカラ」 麦焼酎 4杯

    カラオケの本どこ行ったんですか?

お腹が一杯になると酒を飲むのもメンドウになる。暑くて運動する気も無いが。腹筋の運動ってカラオ

ケね。行こうか、2人で。目の良いキョウコは向こうの方に「ジャンカラ」のネオンが見えるそうだ。そこに

行った。主婦&母親になってから滅多に遊ばないキョウコ。「あのぅ、ぶ厚い本はどこにあるのでしょう

か」。「通信カラオケはこのパッドで選ぶんだよ」なんて婆さんの私が教えてやった。最後はやぱり「カー

ネーション」フェチだったというキョウコと一緒に椎名林檎の主題歌を4回繰り返して歌ってモノにした。

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7月 24日(火) 大阪は晴れ 夕方雷雨 東京は曇り  イチローヤンキース移籍!

朝 大阪・心斎橋 日航大阪ホテル 「セリーヌ」 朝食ヴュッフェ

    カレー食べながら弁当作り!

6時台に目が覚めて7時過ぎ「よっこらしょ」と起きる。NHKニュースでそれは突然告げられた。「マリナ

ーズのイチロー選手がヤンキースにトレードされた模様です!」。ゲェエッ!イチロー命のオジョーに早

速メールをするが、今日一日返事は無かった。朝食ヴュッフェレストランの「セリーヌ」で昼食用弁当を

作ろうと思う。今日これから松竹座の昼の部を観に行くのだ。ところが、食事している人の後ろをスタッ

フが頻頻と通るので作りにくいったら無いぜ。もっと作り易くして!そうゆうのを盗人猛々しいと言うの!

昼 大阪 松竹座 客席にて 持参のふすまパーガー、バナナ

   松竹座泣きに来ましてん

今月の松竹座は中村又五郎&歌昇襲名披露の最後の公演。東京、京都、博多、大阪と私もよく観に

来ていると感心する。行っていないのは名古屋とこんぴら金丸座だけ。但し今日は昼の部だけ観て帰

る。昼の部は「引き窓」、「棒しばり」、そして今日私のお目当て「荒川の佐吉」。「棒しばり」は次郎冠者

に又五郎、太郎冠者に染五郎、曽根松兵衛に錦之助。縛られたまま酒を盗んで飲む次郎冠者と太郎

冠者を面白おかしく踊る楽しい舞台である。さて、松嶋屋の「荒川の佐吉」。先日「良い子同窓会」でイ

シマリちゃんに会ったら彼女は既に観に来ていた。荒川の佐吉:仁左衛門、辰五郎:又五郎、お八重:

孝太郎、成川郷右衛門:梅玉、お新:芝雀、相模屋政五郎:吉右衛門。やっぱりいい!涙涙の舞台だ。

夜 荒木町 「羅無櫓」 付きだし3点セット:とうもろこし・ジュンサイ・ゴーヤお浸し、冷奴、ポテトサラダ、

       鰯の糠みそ炊き、エイヒレ、豚しゃぶサラダ、お茶椀カレー、らっきょ、生ビール 2杯、芋焼酎お湯割

      り3杯 @7500

  

  

さんざん仁左衛門に泣かされたが、舞台が終わればすぐ様タクシーを拾って伊丹空港へ。3時45分に

芝居が終わり、午後5時の羽田行きにANAで帰って来た。自宅には7時過ぎに着いた。留守中のメー

ルチェックをしてから「羅無櫓」に行くと官兵衛さんの奥さんらしき女将さんがいらした。初めてお目にか

かる。官兵衛さんから昔の部下の名前がイキナリ出て来てビックリ。「知っていますとも。私の女性部下

の中で群を抜いた酒が強かったし」。彼女はこの店の開店早々からの常連だったらしい。そう言えば、

深夜飲みに行くと必ずという位酒場の奥に彼女が坐っていた。不思議な人だった。今日も飲み過ぎ?

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7月 25日(水) 曇り ムッチャあぢ〜

朝 家食 「蓬莱551」の焼売、ふすまパン、オニオンスープ、白桃

  

昨日伊丹空港で「蓬莱551」の焼売を買って来た。ちょっと前R子に貰った1箱(大きな焼売10個入り)

をたった2回で食べてしまい反省したので、昨夜4つに分けて冷凍した。昨夜「羅無櫓」で大きな桃を貰

って来た。蒸してホカホカ焼売3個とふすまパンと桃を食べたら満腹になった。今日は昼抜かなくちゃ。

昼 無し!

夕方の軽食 銀座松坂屋 「珈琲館」 珈琲館サンドイッチセット(ミニサラダ、アイスコーヒー) 850円

   食べるのはサンドイッチの具だけ

午後3時過ぎ、地下鉄で銀座「松坂屋」に行く。今月中に使わないとパーになってしまうポイントが7千

円分あるというので。だから買い物のアテの無い買い物である。昼食を抜いたので空腹である。真っ先

に「珈琲館」でサンドイッチセットを注文して具だけ食べた。当然ポイントで支払い。メンドーなので残り

ポイントはすべて某洋菓子店で日持ちする商品を選んだ。買い物終了!大汗かいて新橋演舞場へ。

遅い夜 銀座 「麹也」 (3人でシェア)付き出し:おくら、ササミとトマトの中華和え 600円、鶏もも煮 

     500円、穴子の白焼き 800円、出汁巻卵 500苑、蕎麦味噌焼き 500苑、蕪の浅漬け 400円、

     盛り蕎麦 800円、ハートランドビール、麦焼酎 @5000

  

    

澤潟屋4名襲名披露公演の夜の部。先月から始まっているこの襲名披露公演、6月昼夜、そして7月も

既に昼の部は観たから今夜は4回目だ。夜の部は真山青果作「将軍江戸を去る」、「口上」、「黒塚」、

「楼門五三桐」の4本。今月は市川家宗家から團十郎と海老蔵が加わっている。團十郎は「将軍江戸を

去る」では徳川慶喜役で市川中車(山岡鉄太郎役)と絡み、「黒塚」では阿闍梨祐慶役で老女岩手の猿

之助を引き立てた。中車はガチガチだった6月に比べて大分マシにはなったが、まだ肩に入った力は

抜けていない。対して舞踊劇「黒塚」の猿之助の達者ぶりには舌を巻く。今月の口上は5人(團十郎、

海老蔵、猿之助、中車、團子)のみ。それだけに團十郎と海老蔵の祝いを述べる時間はたっぷり。パリ

公演、ロンドン公演でのエピソードを面白可笑しく紹介して場内を沸かせていた。最後は猿翁と海老蔵

の「楼門五三桐」。先月は口上の後半に登場したが、芝居に登場するのは脳梗塞で倒れてから実に8

年ぶりのことだ。ご本人の努力にも関わらず不自由なカラダでは台詞が聞き取れないのは仕方ないな

いか。カーテンコールでは、中車が黒子として父を支えて万雷の拍手を浴びた。舞台がはねて今晩が

襲名披露公演初めてのマキコは大コーフン。「イヤー色んなもの観させて貰って面白かったぁ!」。コー

フンのまま「麹也」へ。今夜が会食だったA先生も合流して歌舞伎話に花が咲く。最後の亀治郎の会?

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7月 26日(木) 晴れ 今日もムッチャあぢ〜   なでしこ白星発進(カナダ戦2−1)

朝 無し

昼 恵比寿アトレ 「マトリョーシカ」 サマーランチ(ポテトとビーツの冷たいスープ、はと麦入りサラダ、

ポークロースのチーズ焼き、雑穀米、アイスコーヒー)、持参のふすまパン 1180

  

今日も暑い!クソ暑い!それはそれとして昨夜行われたロンドン五輪開幕前に組まれた女子サッカー

予選カナダ戦。なでしこは見事2対1で勝利した!わぁ〜い!やったね。何か幸先いいじゃん、ロンドン

五輪。昼ドキ恵比寿へ。ボルシチから始まる「マトリョーシカ」のランチが夏バージョンとなってポテトとビ

ーツの冷たいスープが出て来た。普通はポテトだけ(玉ねぎとかも入れるけど)のビシソワーズになる

のだろうが、この店はロシア料理だからビーツも入れるわけね。極楽系エステで暫し極楽に連れて行っ

て貰ったが行きっぱなしという訳にはいかず、やっぱり現実に戻って来る。書店で文庫本を10冊買う。

夜 舟町 「仙水」 付き出し:蛸ときゅうりのオクラ・梅だれ、岩牡蠣 1400円、茶豆 800円、焼き水茄

子 800円、鱧の小鍋仕立て 2400円、加茂茄子油焼き 900円、稲庭うどん、生ビール 2杯、

麦焼酎ボトル @17900

  

  

今夜は久々に「仙水」に行った。お手伝いの若い女性とは初対面である。常にツマミとして注文するモミ

イカが品切れだった。夏と言えば茄子だ。高価な水茄子を焼き茄子にしてよ。それから加茂茄子も貰お

っかな。夏と言えば岩牡蠣だ。生でね。も1つ夏と言えば鱧だ。鱧をさっと炙って小鍋仕立てね。今晩は

サッカーのスペイン戦だ。優勝候補のスペインじゃぁムリかな。最後は稲庭うどんで〆てサッカー観よ。

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7月 27日(金) 曇り   男子サッカーもスペインに勝利!    亡父祥月命日

朝 無し

 新宿「La Maison table dhoto」 ランチヴュッフェ+チキンロースト、持参のふすまパン 

1650

昨夜は何とサッカー男子日本代表があのスペインに勝ってしまったのだよ。昨年W杯で優勝したなで

しこと違って男子はどうだろう・・・と危ぶむ人が多かったのに優勝候補の強豪スペインに1−0で勝った

のだから誰しもコーフンするわなぁ。マスコミは大金星とか歴史的勝利とかグラスゴーの衝撃とか大仰

の言葉が踊る。他国のメディアは「史上最大の番狂わせ」と報じたそうよ。代々木で整体治療を終えた

後、新宿の「La Maison table dhoto」という店に入った。遅い時間のせいかヴュッフェと言いなが

ら前菜とサラダなどほとんど料理が残っていないではないか!こうゆう時間帯には値引きしたまえ!!

遅い夜 羽田エクセル東急ホテル「FLYER‘S TABLE」 中華風冷奴 500円、茶豆・空豆 600円、

芝麻醤冷中華麺ハーフ 800円、生ビール 900円×2杯、佐藤麦 1000円 @5200

  

帰宅してからパクパク日記7月2週作成に集中する。夕方完成してヤレヤレアップしようとするのだが、

何度も何度も失敗してアップに2時間半かかってしまったよ。国内旅行なのに今晩は羽田に前泊するこ

とにしている。バタバタと2泊3日の旅の準備をして羽田エクセル東急ホテルに到着したのは既に午後

10時近かった。「FLYER‘S TABLE」は遅くまで営業しているから助かる。中華風冷奴と茶豆・空豆

をツマミに生ビールをグビグビ2杯飲んだ後は芝麻醤冷中華麺でも食べるか。麺がハーフでいいねぇ。

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7月 28日(土) 熊本も大牟田も快晴    ロンドンオリンピック開幕!

 羽田エクセル東急ホテル「FLYER‘S TABLE」 朝食ヴュッフェ 2100

    朝はもちろんカレーだぜ

5時半に起きてシャワーを浴び、朝食にカレーなどを食べてモノレールで羽田第一ターミナルへ。午前

7時過ぎには到着したのだが、既に大S子さんから「到着して朝ご飯食べているよ」と携帯にメールが

あった。予約したチケットを受け取って待ち合わせ場所に行くと小S子さんもR子も顔を揃えている。み

んな早いねぇ。今日から2泊3日恒例の「不美子の旅行」なのである。行き先は九州。熊本行きに乗る。

  

熊本出身の水前寺清子は「水前寺」から芸名を貰った。美しい庭園だが、暑くて・・・と不美子の会の3人

8時発JAL熊本行き。10時前に着いていつものようにレンタカーを借りる。レンタカー予約と運転は大

S子さんの担当だ。昼食には未だ時間があるので水前寺公園に行くことに。水前寺公園は通称であっ

て正しくは水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)と言うらしい。熊本市の真ん中にあるのに7万3千

平方mもある広々とした大名庭園である。東海道五十三次の景勝を模した桃山式回遊庭園である。     

昼 熊本市 「赤煉瓦」 180円のランチコース(アミューズ:ロースハムムースとベーコンやハーブの

マドレーヌ、前菜1:西瓜のガスパチョ風フロマージュブラン ベーコンと生姜のスプレー、前菜2:

白身魚・貝柱・オマール海老のテリーヌ、いろいろ葱のスープ、牛ヒレ(130g)ステーキ+1200円、

パン、デセール1:桃のスープミントのスプレー、デセール2:6つのデセール、コーヒー

  

  

  

12R子が予約してくれた熊本市内の「赤煉瓦」に行く。2年前の夏、山鹿市の山鹿千人灯篭祭りを

楽しんだ翌日、熊本市にあるこのレストランでランチを食べてカンドーした。この値段でこのコースって

有りですかぁ!アミューズ1品、前菜2品、スープ、メインディッシュ、パン、デセール2種、お茶コースで

1890円!近所に「赤煉瓦」があったら、週一行っちゃうよ、ゼッタイ。あんまり安くて悪いから、1200

プラスしてメイン料理を牛ヒレ(130g)ステーキに変更した。派手派手なマダムが挨拶に見えて、「一昨

年来て頂いたの?じゃ再来年お待ちしてますことよホホホ」って。熊本のランチは「赤煉瓦」にキマリ!

   

                     大蛇の口に子供を入れて無病息災を願う「かませ」の行事も

        

                      迫力満点の「おおむた大蛇山祭り」の祇園六山巡行には毎年40万人が見物に訪れる

大牟田に向かう。大牟田は福岡県だが、熊本県寄りにあるからすぐだ。「大牟田ガーデンホテル」にチ

ェックイン。ふと隣でチェックインしている女性を見ると、あらまぁ志乃ちゃんじゃないの!今夜飲む店を

相談したことから、「じゃ、私も行くわ」ってことになったのだ。2月末、6月初旬、今回と今年だけで福岡

に住む志乃ちゃんと過すのは3回目だ。今晩クライマックスを迎える「おおむた大蛇山祭り」六山巡行。

それを観に来た。日本時間早朝から行われた開幕式に続いて、ロンドンは2日を迎えて各種競技が行

われている。皆さんは一万人の総踊りを観に行かれたが、私は涼しい部屋でオリンピック観ていよう。

ここ大牟田は三井三池炭鉱で栄えた町で、♪月が〜出た出〜た〜月が出た ヨイヨイ で始まる「炭鉱

節」の発祥の地なのだ。未だ暑さが残る6時過ぎ祭り見物に出かける。小さな大蛇山があちこちで「か

ませ」の行事をやっている。大蛇の口に子供を入れて無病息災を願う行事を「かませ」って言うらしいよ。

大人は喜んでいるけど子供は泣き叫んでいる。大正町お祭り広場の方に行ってみると、既に通りの両

側にはギッシリ人人。そこを六山の大蛇山が数百人に曳かれながらお囃子と共に進み、ところどころで

大蛇の口から火を噴くのだよ。皆の協力で人込みの中前の位置を確保出来たので激写したのだった。

夜―1 大牟田 「一歩」 (5人でシェア) 付きだし:2点、イカ刺身、オコゼの刺身、シイノフタの煮付

け、クツゾコの煮付け、牛生姜焼き、イカ酒盗、氷見うどん、生ビール、焼酎「三段仕込み」、コーヒ

ーアイスクリーム @8500

  

  

          オコゼのお造り                  「クツゾコ」は赤舌ヒラメ          こちら「シイノフタ」はヒイラギ

  

六山の山車が8時半頃集まって火を吹きまくり、今日のイベントを終えた。志乃ちゃんが予約してくれた

「一歩」に行く。この辺りでは1番の店「一里」のカジュアル店なのだそうだ。「カンパーイ!」。暑かった

ねぇ、疲れたねぇ、面白かったねぇ・・・グビグビと飲む生ビールが旨い!大牟田は有明海に面している

からお品書きを見ても何だかよくわからない魚介類の名前が並ぶ。クツゾコは「クッゾコ」と現地では呼

ばれるらしいが、赤舌ヒラメは岡山県など瀬戸内地方東部では「ゲタ」と呼ぶんだそうな。「シイノフタ」

はスズキ目のヒイラギ科のお魚だって。珍しい魚であることよ。志乃ちゃんすっかり打ち解けているね。

夜―2 大牟田・ガーデンホテル 「KURAIN」 チーズ盛り合わせ、麦焼酎ダブル×2杯

ホテルに帰ると既に11時半だった。絶好調の志乃ちゃんはもっと飲もうと言う。ホテルの最上階の「KU

RAIN」は12時まで営業というので30分飲むことに。トーゼンであるが、小S子さんは部屋に帰った。

                   _________________

7月 29日(日) 大牟田も柳川も快晴 ムッチャ暑〜!

朝 大牟田 「大牟田ガーデンホテル」 朝食ヴュッフェ

    いつだって朝カレー!

5人揃って朝食ヴュッフェ。4人はカレーをパクついている。もちろん私も。志乃ちゃんは一旦福岡に帰

り、今日から名古屋&新潟方面に45日の出張と言う。「それじゃあ、柳川まで車で一緒に行こう」。

  

        掘割にはどんこ船が                    北原白秋の生家は裕福な造り酒屋だった 

志乃ちゃんを西鉄柳川駅で降ろしてお別れした。「いろいろありがとう!また会おうね!」。我々は今日

柳川で過す。その前に105円ショップに寄っていろいろ買い物。私はもっぱら日焼け対策用品を仕入れ

た。今夜の宿「柳川藩主立花邸御花」で荷物を預かって貰って市内見学に。堀割を進むどんこ船から

船頭の声が聞こえる。煎餅屋の長椅子の下に猫が2匹昼寝している。暑い。柳川が生んだ詩人北原白

秋の生家に着いた。詩人、歌人、童謡作家の白秋は江戸時代から栄えた商家の長男として生まれた。

「ゆりかごのうた」、「砂山」、「からたちの花」、「この道」、「ペチカ」など今でも歌われる曲の作詞も手掛

けたが、若い時には隣家の人妻と出来てしまい、夫に姦通罪で訴えられて獄中で過したり、晩年には

「万歳ヒットラー・ユーゲント」を作詞するなど国家主義に傾倒しちゃったりした人でもあるのだよ。意外。

昼 柳川 旅館「阿久根」 とろろ蒸し 800円、鰻のせいろ蒸し 2,700

  

     とろろがトロトロのとろろ蒸し             鰻のせいろ蒸し(中)

北原白秋生家からタクシーで旅館「阿久根」へ。ここも志乃ちゃんが教えてくれた。1日3組だ限定の宿

で食事だけも可能。家族3人で切り盛りする店なので料理も事前に決めてくれと言われて、R子が全員

の希望を聞いて伝えてくれた。R子と私はせいろ蒸し付き鰻のせいろ蒸しセット(中)、小S子さんは同

じセットの「小」で、大S子さんはそれに有明珍味と川茸付きだ。最初に運ばれて来たとろろ蒸しはとろ

ろが固めのトロトロで変わった口触り。鰻のせいろ蒸しは以前も食べたことがあるが関東地方の鰻重と

はかなり違うものである。寡黙なご主人と立て板に水の女将、そして薀蓄語り好き息子の「阿久根」だ。   

  

                     昭和30年から始まった柳川名物の堀割の川下り。冬場はこたつ船があるそうよ

「阿久根」の女将がご丁寧に案内してくれた乗り場からどんこ船に乗って川下り開始。乗合い船内堀コ

ース約4`70分大人1500円である。真夏午後2時というムッチャ暑い時刻の川下り。ただでも陽射し

が痛いほどの暑さなのに水面からの照り返しもあってまさに茹だるぞ・・・。船頭さんの受け狙い説明に

も笑う気持ち起こらないし・・・。13ある堀割にかかる橋くぐる度に頭がぶつからないようカラダを二つに

折らねばならぬ・・・。気候が良い時の川下りは風情があるんだがなぁ。到着した時は心底ホッとした。       

午後のおやつ 柳川・柳川藩主立花邸御花 「喫茶 うぃすてりあ」 コーヒースムージー 500

  

          柳川藩主立花邸御花の正門       客室から見た御花の庭園「松涛園」

川下りは今夜の宿「御花」の北御門で下りることも出来るが終点だって近い。汗だらだらの4人はほう

ほうのテイで宿に戻って来た。ナヌ?未だ部屋の準備が出来てない?じゃ、「喫茶 うぃすてりあ」で冷

たいモノをチューっと飲むか。ちょっとイメージ違うコーヒースムージーをチューっと吸う。あぁ、ひとごこ

ち着く。3時過ぎ客室へ。ここは旧柳川藩主・立花家の別邸であったが、昭和25年立花家16代当主が

「柳川御花」という料亭旅館として営業を開始した。西洋館などの歴史的建物、国指定名勝に指定され

ている庭園「松涛園」、立花家資料館などは「流石!」であるが、客室はかなり「フツー」って感じだね。

夜−1 柳川藩主立花邸御花「料亭・お花の間」 夕食コース:みどり三味線貝(メカジャ)・赤クラゲ酢

の物・イソギンチャク、ムツゴロウの蒲焼き、蝦蛄(シャッパ)とじゃが芋ソーメン梅ソース、お造り」

カンパチ・鱸・鮭と海水晶、冬瓜とミツセ鶏の煮物、クツゾコの姿唐揚げ、柳川牛ソティジャポネソ

ース、食事セット、ビール、麦焼酎、特別注文の「黒田屋」のバースディケーキ

  

  

  

各種ある宿泊プランの中から、私は「小さな同窓会宿泊プラン」というのを選んで予約した。夕食は「松

涛園」に面した料亭の「花の間」で。「花の間」は14代寛治夫人の居間だったそうよ。昼に鰻を食べてい

るから料理は会席料理をお願いしたが、もちろんみどり三味線貝(メカジャ)やらイソギンチャク、ムツゴ

ロウなど有明海の魚介類満載である。中でもクツゾコの姿唐揚げが見た目も見事だし、味もグッド!8

月大S子さんと小S子さんは誕生日を迎える。R子と私から特製のバースディケーキとささやかなプレ

ゼントを。ケーキは近所の「黒田屋」のものだったが、これが素晴らしく美味しく、私も完食してしまった。

夜―2 柳川藩主立花邸御花 客室にて おつまみセット、焼酎「初代忠吉」ボトル

  

「同窓会宿泊プラン」には2次会用におつまみサービスがあり客室に帰ると準備してあった。夕食は飲

み放題だったが、2次会は別らしい。麦焼酎ボトルと氷を注文し、オリンピックを見ながら飲み直した。

                        _______________

【今週の振り返り】

九州福岡県南部にあり有明海に面した柳川市。かつて市内を走っていたJR佐賀線は25年前廃線と

なり、今は西鉄天神大牟田が走るばかりの人口7万人余りの地方都市であるが、妙に存在感がある。

知名度もかなりあると思うし、とても気になる街なのだ。柳川?あぁ!知ってる知ってる。ささがき牛蒡と

卵でドジョウをとじた柳川鍋の柳川ねって?チッチッ!チャウって。九州ではね、ドジョウは食べないの

ほとんどの人が。じゃ、ナゼ柳川鍋というのかは諸説あるものの、最初に骨抜きドジョウを売った江戸

の家の屋号が「柳川」だというのが有力らしい。しかし、現在では逆輸入って感じで柳川名物の1つに

柳川鍋を追加している店もあるらしいけどね。

閑話休題。じゃ、柳川で有名なものを挙げてみると、食べ物関連では、鰻のせいろ蒸し、クツゾコ、ワラ

スボ、ムツゴロウ、メカジャ、シャッパなど有明海で獲れる豊富な珍しい魚介類、日本一の水揚げ量を

誇る有明海苔、タイラギの粕漬けなどがある。市内に縦横に堀割が流れるから「水の都」とも呼ばれる。

その堀割をどんこ船が行き来する川下りは柳川観光の目玉でもあり、魅力ある景観の一つである。景

観と言えば、国指定名勝に指定されている庭園「松涛園」。かつての柳川藩主・立花氏の別邸が料亭

旅館となった「御花」」の自慢の庭園である。

しかし、柳川市で特筆すべきは輩出した人材の多さだろう。文学界では、前述した北原白秋の他に、芥

川賞受賞者で北原白秋を描いた「からたちの花」でも知られる長谷健、また「最後の無頼派作家」と言

われた檀一雄(生まれは父の任地・山梨)がいる。檀一雄は愛人であった女優入江杏子との生活を描

いた作品「火宅の人」がよく知られているが、エッセイスト檀太郎、女優檀ふみの父親である。彼は立花

家16代当主立花和雄と親しく、柳川滞在時は決まって「柳川御花」の離れに宿泊した。ある滞在時に

は「火宅の人」の執筆もしたそうだ。音楽界では内山田洋とクールファイブのリーダー内山田洋、歌手

の徳永英明がいる。俳優の妻夫木聡も柳川で生まれて小学校卒業までこの地で過した。横綱の土俵

入りで雲龍型の名が残る第10代横綱の雲龍は柳川で生まれ、柳川藩のお抱え力士であったが、現在

の角界では大関・琴奨菊が柳川出身。私達が宿泊した日偶然にも「御花」で琴奨菊の出版記念のパー

ティが開かれていて関取も出席されていた。

柳川高校。柳川城址に校舎がある私立高校だが、スポーツ全般、ことにテニスと野球の強豪校として

全国に知られている。男子テニス部は第一回全国大会から連続30回出場していたが、2008年に発

覚した部員の不祥事で出場を辞退し、連続出場記録が30回で途絶えた程だ。福井烈を始め多くのプ

ロテニスプレイヤーを輩出しているが、1番有名なのは2年生で慶応高校から転入して来た松岡修造

だ。プロ野球界にも枚挙にイトマが無い程の人材を輩出しているが、1人だけ挙げるとしたら、去年まで

阪神タイガースの監督だった真弓明信かな。他にも、シドニーオリンピック女子78`級で金メダルに輝

いた阿武教子と彼女の夫で全日本柔道女子ナショナルチーム監督の園田隆二も柳川高校出身だし、

スポーツ界以外ではチェッカーズのメンバー高杢禎彦も同校の卒業生だよ。

この前3回目の結婚を発表した松田聖子。私が1度もして無いっていうのに、3度もするなんてどーよ、

と思っているのだが、それはそれとして彼女の出身地は同じ福岡県の久留米だが、旧姓本名は蒲池法

子(かまちのりこ)。彼女の生家は、立花家以前に柳川藩主であった蒲池氏16代蒲池鑑盛の三男蒲池

統安の子孫に当り、立花家が藩主となった江戸時代は柳川藩の家老核の家だったのだそうだ。

もう一人柳川に縁のある人。ジョン・レノン未亡人のヨーコ・オノ(小野洋子)の父方の祖父小野英ニ郎

は、日本興行銀行の第4代総裁を務めた人だが、この人も柳川藩士の子孫で柳川に生まれた。炎天

下の川下りで堀割の右側にそのお祖父さんの生家を眺めた。

柳川市は40年前の1970年代には8万人を超える人口を数えたようだが、7万人ほどの地方都市とし

たら輩出した人材の多さ、各界に渡る活躍ぶりは群を抜いている。どうしてそうなのか?知らんよ、そ

んなこと。知りたい人は一度柳川に足を運ばれたらよかとね。

               アタイも難しいこは知らニャイ

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      ただいまー!暑かったでしょ?ごめんね、私だけ涼しいとこに行っていて。

溜まった日記、せっせと作らないとね。