パクパク日記12年10月1週

          夢子倶楽部と夢子は誕生日を迎えた。週後半からシンガポールに行った

     45歳になった(ウソ)  フラトンホテル

10月 1日(月) 台風一過の晴天  東京は31度!

朝 家食 「羅無櫓」カレー+豆腐のアミノライス、ピリ辛らっきょ、りんご

  

昨夜吹き荒れた台風17号も深夜1時頃になると通り過ぎたようで静かになった。目が覚めると誕生日

で1歳年を取っていた。おぉ!西の空には富士山!10月1日に見えるって珍しいなぁ。お祝いのプレゼ

ントが来た。お祝いメールがたくさん来た。いくつになっても祝福されるって嬉しいね。近所の医院で薬

を貰い、銀行でお金を下ろし1ヶ月前に忘れた傘を受け取り、写真屋でビザ用の証明写真を撮影する。

昼 四谷2丁目 「Coco壱番屋」 きのこハーフカレー 450円、3辛+60円、ココイチ風チョレギサラダ 

280

  

午前中の用事を済ませて、昼食に何を食べようか考える。「そうだ、たまにはカレーにしようかな」と

Coco壱番屋」に向かった。店に入る時、ハタと気付く。「け、け、今朝カレー食べたんだった・・・」。この

年になると朝食べたものも忘れてしまうのだ・・・。危ないね、この人。チョレギサラダは胡麻油キツイ。

夜−1 荒木町 「うぶか」 7700円のコース(淡路産鱧と水晶海老焼き霜鱧出汁、前菜3点:上海蟹と

毛蟹栗のシェリービネガー和え・きたあかりとオマール海老の昆布〆キャビア添え・秋茸と干し海

老の伽羅煮、お造り:牡丹海老・さいまき海老・伊勢海老・鰹・貝いろいろ、天然車海老と松茸とズ

ッキーニの椀物、鮑の白菜蒸し上海蟹味噌餡かけ、海老フライ実山椒のタルタルソース、(ビスク

スープ)、蓮根と芝海老の炊き込みご飯、伊勢海老の赤出汁、香の物、南京豆腐和三盆と酢橘シ

ャーベット)、生ビール(琥珀エビス) 2杯、麦焼酎 @1万500円

  

  

  

  

以前勤務していたカタカナ会社が本日分裂、じゃなかった分社化するということで、誕生日宴会は明日

に。今日は前祝い(当日なんだけどね)ということで、A先生、マキコと私の3人で最近話題の店「うぶ

か」の予約を取っている。ナゼ話題かといえば、この店「甲殻類料理専門店」なのである。だから、いろ

んな海老・蟹が次から次へと登場する。海老なら水晶海老、オマール海老、牡丹海老、さいまき海老、

伊勢海老。蟹は上海蟹、毛蟹ね。でも、何だか料理の狙いというか焦点が定まらないような感じで淡々

と食べ進む。5品目の鮑の白菜蒸し上海蟹味噌餡かけで「旨い!」という言葉が出た。生姜が効いてい

る。店のスペシャリテと聞く海老フライが登場。ワンタンの皮で包んだ頭部分からカブリつくと海老味噌

が飛び出て来た濃厚な味。これはユニークな料理だ。ビスク好きなのに今晩無くて残念と言うとサービ

スしてくれた。蓮根と芝海老の炊き込みご飯は具だけ拾って食べる。たっぷりあったのでおにぎりにし

て貰い、A先生家の朝食になる予定。32歳の若さで5月に開店した加藤シェフ。「これから」ですよね。

夜―2 荒木町 「よつやこくている」 麦焼酎

3人で「うぶか」のレッテルを貼った麦焼酎を1本飲んだが、飲み足りない。「よつやこくている」で飲む。

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10月 2日(火) 曇り

朝 家食 飲むヨーグルト、アーモンド

昼 四谷4丁目 「スペッキオ」 PranzoB@3500円(バーニャカウダ、前菜6種の盛り合わせ、栗とパ

ンチェッタのリゾット、千葉産カショウ豚のカツレツ、ドルチェ3種の盛り合わせ、アイスコーヒー) 

  

  

5時起床。あと2時間くらい寝ていればいいのだが、目がパッチリ眠れない。これは時差ボケの影響な

のか、加齢のための体質変化なのか。ようわからんが、ずっと寝不足の日々だ。今日のランチはシン

ガポールから一時帰国しているSピー夫妻、そしてY尾君の4人で食べようと約束している。私のマン

ションのロビーに集合。久し振り!じゃあ「スペッキオ」に行きましょうか。以前は何度も利用していたこ

の店も数年ぶりとなる。2500円のコースはパスタが2点?ローカーボしなくてはならない私には荷が思

い。パスタと料理の3500円のPranzoBにしたのだが前菜がバーニャカウダと前菜6種の盛り合わせ。

この時点でほぼマンプク。そこにリゾットと豚のカツレツとドルチェ3種の盛り合わせを食べたのだから

「量攻めランチ」のようになってしまった。塩ピーはニュージーランドの永住権を持っているが、今はシン

ガポールで働いている。偶然であるが、今週金曜日から私もシンガポールに行くのよ。暑いんでしょ?

明日スーツケースを預けるので帰宅してから荷造りをする。先週金曜日夜帰国したばかりなのにねぇ。

夜−1 目黒「和創作 太」 コース(松茸茶碗蒸し、前菜3点盛り:いくらサワークリーム・出汁煮さいま

き海老・白ばい貝、軽く〆た松輪鯖 淡路島玉葱と鳴戸若布、お造り:ぶりとスミイカ、揚げ里芋の

蟹餡かけ、牛タンと丸茄子グラタン仕立て、いろいろきのことほうれん草和え、大山地鶏焼きとマッ

シュポテト万願寺唐辛子添え、炊き立て新米塩にぎり(極小)とちりめん山椒、大根赤出汁と漬物、

グレープフルーツゼリーとシャーベット)、生ビール、麦焼酎  (皆さんにご馳走になりました!)

  

  

  

    年取りを皆に祝って貰った

タクシーで目黒の店に行く。どっさり荷物抱えて。ここ数年親しい友人達が誕生日を祝う宴会を開いてく

れる。有り難いことである。宴会係(!)のA先生&マキコ夫妻が毎年美味しい店を探してくれる。今年

の店はA先生が「このアタリで一番の和食!」と評価した「和創作 太」。私は「細」という名の方がいい

んだけどね。ヌハハ。ご主人の名前らしいよ。カウンターに8人並んでは話しずらかろうとお店の配慮で

カウンター6人、後ろのテーブル席に2名座ってコースが始まった。ご馳走になったので料金のことに触

れるのは憚られるが、5千円のコースで全10品。抜群のコストパーである。軽く〆た松輪鯖が実に旨

い!揚げ里芋の蟹餡かけは定番料理らしい安定した旨さ。もうお腹がいっぱいになりかけているのだ

が焼いた大山地鶏が美味しくてつい食べてしまった。食事は炊き立ての白飯。これを客の注文に応じ

て塩にぎりを作ってくれる。小S子さんと私は極少を、Sブーは自分の中サイズとA先生の分を取り換

えて特大の塩にぎりをパクついていた。新米のおにぎりとちりめん山椒旨し。最後のグレープフルーツ

ゼリーとシャーベットにサプライズが。私のお皿には大将がチョコレートで描いた「Happy Birthday」

の文字。皆さんからのプレゼントまで頂いた。ありがっとね〜!私からはアメリカ土産とお礼のお煎餅。

夜―2 目黒「AVECHAN 赤ワイン(コート・ド・ローヌボトル)

   昨日今日頂いたプレゼントの数々 

2次会は「AVECHAN」。同じビルにある。入口に「ワイン飲めない人は入店禁止!」という張り紙が

されていたが、飲めないオジョーもSブーもしれっとジュースを飲んでいた。皆さん、どうもありがとう!

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10月 3日(水) 曇り時々雨

朝 家食 りんご半分、飲むヨーグルト、アーモンド

昼 代々木 「&JUE いろいろ野菜とチキンのトマトソース煮(サラダ・ドリンクバー付き)、持参のふ

すまパン @1000円

午前中代々木の整体へ。先週アメリカのヨセミテに日帰りで行った際寒さ対策で穿いた半ストッキング

が血流を悪くして左足が腫れてしまった。4日前プラズマ治療でかなり解消したが未だ腫れというか浮

腫みは残っているので、それを重点的に治療して貰った。治療後はブラブラ歩いて西新宿ランチを摂る

ことが多いが、今日は忙しいので代々木でチャチャッと済ます。初めて行った店。旨くも不味くも無い。

夜 四谷三丁目 「喜怒哀楽」 お通し:つみれと大根煮 400円、アボガド海鮮サラダと海苔 650円、

牛すじの芋煮こみ 480円、玉葱焼き 430円、シャンボ軟骨つくね(ハーフ) 780円、生ビール 

580円×2杯、麦焼酎「香吟のささやき」ボトル 3800円、ミネラルウォーター 200円 @7400

500円サービス)

  

  

帰宅してから、スーツケースを完成させる。午後6時ギリギリにF山通運がスーツケースを取りに来る。

明日出発する前にはパクパク日記の9月4週をアップして行きたい。それと、懸案であった国内パクパ

クインデックスも完成させたい。一覧表を作ってすべてリンクを張る必要があるから、エラク手間がかか

るよ。午後9時近くまで作業をして、夕食食べに行く。雨がシトシト降ってエラク寒い!「喜怒哀楽」に行

った。食べながら飲みながら本を読むのが私のスタイル。ふと気付くと、カウンターで居眠りしていた。

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10月 4日(木) 晴れ 夜からドシャ降り!

朝 家食 飲むヨーグルト、アーモンド

昼 家食 札幌「YOSHIMI」のカレーヌードル、チャーシュー、もやし、梨

今日も早起きをする。ヨーグルトをごくごく飲んでアーモンドをガリガリ食べる朝食を終えると、次は旅行

中のパン焼きだ。今回は短期間であることとパン食が合わない食事もあるので、真空パックせずに8食

分をラップに包んで持っていくことにした。次は手荷物を準備し、昨日かなりやったパクパク日記を完成

させる。今日は忙しいから昼も家で食べる。札幌「YOSHIMI」のカレーヌードルがもう1食残っている。

チャーシューとモヤシを茹でてトッピング。スープの味は良い。私にははオカシナ癖があって(いっぱい

あるだろ!)、旅に行く前にその先の旅の申し込みをしたくなるのだ。12月と3月と4月の海外を全部違

う旅行会社に申し込み、12月の国内ホテルを予約。出発までひらすら国内パクパクインデックス作成。

夜−1 羽田国際空港 「グリル満天星」 ほうれん草とソーセージのガーリックソテー 630円、じゃが

芋ミートソースチーズ焼き 550

9月4週パクパク日記と国内パクパクインデックスをアップすると、もう夜の8時を過ぎていた。疲れて目

がショボショボする。荷物を持って家を出る。マンションの外に出た途端、バリバリバリっと雷が鳴り、バ

ケツをひっくり返したような雨が降っていた。今日雨降る予定だっけ!慌てて傘を取りに家に戻る。傘を

差してもタクシーを掴まえて乗るまでにビショ濡れになった。9時半羽田国際空港着。関西系のうどん

屋「つるとんたん」に行くと13人が並んでいた。あぁ〜ぁ。じゃ「グリル満天星」でもいいや。軽く食べる。

夜―2 シンガポール航空 羽田=シンガポール ビジネスクラス機内食、ビールと赤ワイン

  

集合時間10時半の10分前に行ってみると、私は最後だった。羽田からは4名、関空から4名、半日遅

れて中部国際空港から4名参加するのだそうだ。ANAスィートラウンジに行ってみると、深夜にも関わ

らず料理がどっさり!そうか、羽田は深夜発が多いからこうなんだ。成田空港のラウンジは最終ANA

便が飛んで行ってしまうとうどん・蕎麦サービスなんて終わっちゃうもんね。これなら「グリル満天星」で

軽くても食べるこたぁ無かった。日付が変わった0時35分発シンガポール航空。1155分搭乗開始。

飛行時間は6時間30分。1回の食事を離陸してから食べるか、着陸2時間前に食べるか選択を迫ら

れる。寝る前に和食弁当を注文した。とはいえ、空腹でも無いので赤ワイン飲みながらつついただけ。

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10月 5日(金) シンガポールは曇り      1シンガポールドルSj=約65円

朝 シンガポール・ザフラトンホテル「タウン・レストラン」 朝食ヴュッフェ

  

シンガポールとの時差は1時間。午前6時半チャンギ空港に到着。1時間前に到着していた関空組4名

の方々と合流。円をシンガポールjに両替した。「1万円あれば十分」と言われてその通り1万円で154

Sjを受け取る。大型バスでホテルに向かう。未だ朝早いからか、どんよりした天気だ。シンガポール

歴史遺産でもある「ザ・フラトンホテル」に到着。フラトン要塞跡に1928年建てられたフラトンビルディン

グは、商工会議所、イギリス倶楽部、中央郵便局、そして日本軍占領時代は軍司令部として使われた

が、1996年改造されて5ッ星ホテルとなった。「タウン・レストラン」で豪華な朝食ヴュッフェを摂る。洋・

中・和・印それにプラナカン料理が揃っている。良く熟れたフルーツと汁緬のスープがとても旨かった。

  

  シンガポールの起点はフラトンホテル内のポスト           東京まで5328キロb           フラトン要塞跡に建っているフラトンホテル

             

                円柱が印象的なフラトンホテルのプール        ラッフルズ卿上陸記念の地       マーライオンとマリーナ・ベイ・サンズ

9時からホテルのヘリテージ・ギャラリーで第1回目のレクチャーが始まった。このツァーは「ルネッサン

スの旅」と銘打って訪ねる都市の歴史的背景も学ぼうとレクチャーがあるのだ。講師はツァーコンダクタ

ーにして旅行会社の社長であるS鳥氏。S鳥氏はルネッサンスの旅の企画者でもあるから、話もわか

りやすくて奥が深い。ラッキーである。今日のテーマは「大航海時代とイギリス植民地」。鉄道や道路の

起点からの距離を表した標識を距離標と言うが、一般的には0キロポストと呼ばれる。 日本全国の国

道距離標の起点は日本橋の橋上にあるが、ここシンガポールは何とフラトンホテルロビーの一角に置

かれたポスト(ピラーボックス)が0キロポストなのである。ここから東京までの距離は5328キロbだ。

レクチャー後ホテル建築の見学をしてから周辺を散策。マレー語で(インドネシア語も同じだよ)で、ぶら

ぶら歩くことはジャランジャラン。ガイドのグレイスさん「ちょっとジャランジャランしましょ」。水を吐き出す

マーライオン、最古の吊橋カベナ橋、工事中のヴィクトリア劇場、旧国会議事堂アートハウス、ラッフル

ズ上陸記念の地などをジャランジャランすると汗ビッショリになった。やっぱりシンガポールは暑い!!

昼 ラッフルズプレイス「インドシン」 青パパイヤのサラダ、ナシゴレン、フルーツ盛り合わせ、ドラフト

ビール 12Sj

  

ランチはシンガポール川に面した「インドシン」のオープンテラスで。英国植民地時代の行政機関があっ

た文明博物館の中にあるベトナム・ラオス・カンボジアのアジアンテースト料理レストランだ。青パパイ

ヤのサラダはシャキシャキした歯応えに木の実とピリッとした辛さがアクセントになって美味しい。シー

フードと野菜を添えられたナシゴレン風のご飯はほんの一口だけ食べたが良い味だ。ビールも飲んだ。

夜−1 ボート・キー「天豊海鮮」ハーヴェストシーフード 青菜炒め、イカの揚げ物、海老の揚げ物、ム

        ール貝炒め、シーフードチャーハン、名物チリクラブ、ドラフトビール 10Sj、白ワイン 15Sj、赤

         ワイン 15Sj

  

  

昨夜のフライトでは殆んど眠らなかった。眠い!2時間眠さを堪えて暑い中をジャランジャランした。疲

れた!ということで、2時前にアーリーチェックイン出来た時は「やったね!」と大喜び。4時間近いフリ

ータイムとなった。客室で寛ぎながら本を読んでいたつもりだが、大半はウツラウツラしていたようだ。

夕方シャワーを浴び着替えて夕食へ。午後遅く到着した名古屋組4名の方々と合流し、これで12名と

なった。夕食はホテル裏手川沿いのポート・キーのレストランに歩いて行く。貿易港の倉庫街だったボ

ート・キーは現在人気のダイニングエリアで賑わっている「天豊海鮮」で夕食を摂る。次から次へとシ

ーフード料理が出て来て、手づかみでムシャムシャと。名物のチリクラブがちょいと辛くて旨い。このソ

ースチャーハンにたっぷりかけて掬って食べるとコタエラレ無い味である。フラトンの夜景が美しいぞ。

夜―2 フラトンホテル 「Post BAR」 ジントニック、ドラフトビール

  

           ライトアップされたフラトンホテル正面                 郵便局があった跡にある「Post BAR」

夜景を楽しみながらブラブラホテルに戻る。ライトアップされたフラトンホテルはホント綺麗だなぁ。昼間

ウトウトはしたが寝不足だからトットと部屋に帰ったら良いのだが、何だか眠るのが惜しい。社長という

かツァーコンのS鳥氏がつきあって頂けるということで、ホテルのバーへ。中央郵便局時代に使用され

ていた場所が「Post BAR」になっていて、中に入ると中央に堂々とピラーボックスが鎮座ましましてい

るのだった。大人の空間。部屋に帰ってテレビを観ると俳優の大滝秀治氏が亡くなったと伝えていた。

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10月 6日(土) 朝方雷 曇り

朝 シンガポール・フラトンホテル「タウン・レストラン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

    切手博物館(100年前の小学校跡)    シナゴーク(旧フリーメイソン会館)       ヴィクトリア様式の消防署

6時過ぎに起きてシャワーを浴び、7時からNHK海外で新しい朝ドラ「純と愛」を観る。未だ始まったば

かりだが、何だかこのドラマ暗くてねぇ。「おひさま」、「カーネーション」、「梅ちゃん先生」とヒットを飛ば

して来たNHK朝ドラだが、ここに来て急ブレーキか。それともここからゴロッと展開が変わるのだろう

か。とにかく朝から重い。9時から始まったレクチャーUのテーマは「ラッフルズ卿の時代」。ラッフルズ

ホテルのオーナーか?ちゃいますよ!カンタンに言えば、東インド会社の職員でシンガポールの創設

者。ジャワ島のホロブドゥール遺跡と世界で一番大きな花「ラフレシア」の発見者でもある。100人ほど

が住む小さな漁村にしか過ぎなかった地にラッフルズは上陸して「ここに港を作って新しい街を築こう」

と決めた。それがシンガポールになったわけよ。10時からバスで観光に出かける。最初に行った英国

国教会アンドリュース大聖堂では結婚式が行われるところだった。次はヒル・ストリート界隈の歴史的

建造物を建学。100年前の小学校は現在切手博物館に、旧フリーメイソン会館はシナゴーク、そしてヴ

ィクトリア様式の消防署はレンガ造りだ。近くには19世紀12家族のために造られたアルメニア教会も。

昼−1 バレスティアロード 「A933 肉骨茶((バクテー)

   ←これが肉骨茶(バクテー)

昼―2 バレスティアロード 「文東記」本店 南鶏飯(海南島風チキンライス)、冬瓜スープ、豚肉甘炒

め、レバーと青菜炒め、豆腐料理、白身魚と野菜炒め

  

  

今日のお昼ご飯はバレスティアロードのローカルフードの食べ歩きである。バレスティアロードには地

元食堂の老舗が多い。先ずは「A933」という面白い店名の食堂で肉骨茶(バクテー)を頂く。肉骨茶

(バクテー)とはスペアリブをニンニク・各種漢方・各種スパイスでグツグツと長時間煮込んだスープ(ら

しい)。澄んだスープを一口飲めば、胡椒の辛さがピリリと効いて何とも旨い!スペアリブは箸でつつけ

ばハラリと骨から外れる。好みで甘い醤油をつけて食べる。いいな、肉骨茶(バクテー)。次は2,3分歩

いた先の「文東記」本店。南鶏飯とも海南鶏飯とも呼ばれるチキンライスの老舗である。南鶏飯は私も

西荻窪まで食べに行ったことがある。チキンとチキンを茹でたスープで炊き上げたライスを一緒盛りす

る店が多いが、ここは別盛り。しかもスープだの豚肉だの豆腐だのレバーだのの料理が次々と出て来

る。チキンライスも美味しかったが、実のところ甘辛く味つけられた豚の料理が一番美味しかったのだ。

  

            中国革命の父・孫文は失敗も数多い。まさに「失敗は成功の母」なのである       アラブ・ストリートのスルタン・モスク

午後は中国革命の父・孫文が革命の拠点のひとつとした「晩晴園」に行く。風通しの良い屋敷は、現在

「中山南洋記念館」として革命家孫文の生涯を公開している。孫文は革命の資金集めのため世界各地

を回ったが、ここシンガポールにも何度か訪れた。孫文に影響を受けて資金を提供した人物の中には

日本人の梅谷庄吉もいる。梅谷庄吉は現在の貨幣価値に換算すれば総額1兆円(!)の資金を援助

したばかりでなく、孫文が日本に亡命した時も援助を惜しまず、26歳年下の宋慶齢との結婚披露宴の

主宰もした。孫文の死後は中国やマカオなど4ヶ所に孫文の銅像を建立している。孫文は日中関係の

改善に心を砕く親日家でもあったが、「中山南洋記念館」の展示はそんなことには全く触れていないし、

梅谷庄吉の梅の文字も無い。シンガポールは太平洋戦争で侵略されたから日本は人気無いのよね。

午後のお茶 アラブ・ストリート「ブッシュラ・カフェ」 アイスコーヒー 2Sj

インド人街のリトル・インディアをジャランジャランし、アラブ人街のアラブ・ストリートにも行く。スルタン・

モスクを見渡せる「ブッシュラ・カフェ」でアイスコーヒーを飲む。海外で無糖無ミルクのアイスコーヒーを

飲む機会なんてめったに無いのだよ。朝からずっと調子が悪かったがこの頃から少しすっきり始めた。

夜 チャイムス 「利苑」 広東料理コース(フカヒレ海鮮スープ、北京ドッグ、ソフトシェル炒め、鮑と青

菜、白身魚甘辛煮、黒豚のグリル、キノコと干し貝柱の焼きそば、揚枝甘露)、ビール15Sj、白

ワイン 20Sj、赤ワイン 20Sj

  

  

    

4時ホテルに帰る。テレビのニュースでダルビッシュのシーズンが終わってしまったことを知る。でも1年

目で16勝9敗は立派。夕食は1854年設立された女子修道院を修復してお洒落な複合施設となった

「チャイムス」へ。ライトアップされた教会の裏手にはレストランやバー、ショップなどが並び、若い人々

で賑わっている。修道女もビックリだ。今夜の夕食会場が「利苑」と知って一人小躍りする私。毎年敢行

している香港喰い倒し旅で一番のお気に入りが「利苑」なのだ。「クリスタルジェイド」も「利苑」もシンガ

ポールが本店なのよね。大きな北京ダッグが登場して思わず舌なめずり。ところが、食べてみると・・・

ん?あ?えぇ?香港の「利苑」とは違う味であった。白身魚と黒豚と揚枝甘露はまぁまぁだったけど。行

きと同じ2台のタクシーに分乗してホテルに帰る。私の客室の真正面には対岸のマリーナ・ベイ・サン

ズが見える。11時過ぎにふとカーテンを開けてみると、マリーナ・ベイ・サンズの光のショーが見えた。

                     _______________

10月 7日(日) 曇り時々雨

朝 シンガポール・フラトンホテル「タウン・レストラン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

川に面している「タウン・レストラン」の朝食ヴュッフェは毎朝6時半から始まる。シャワーを浴びてから

毎朝部屋に配達される日経新聞を小脇に朝食を食べにいく。レストランの女性に勧められてカヤトース

トを食べてみた。卵、ココナツミルク、砂糖などを混ぜたペースト状のものをカリカリに焼いた薄いトース

トに挟んだもの。甘くて美味しいが、医者に叱られちゃうのでふた口で止めた。3度食べた朝食も最後。  

  

         丘の上にあるフォート・カニングセンター         暗号解読のために日本語も研究していた      降伏前の幹部会議

9時から3回目のレクチャー。テーマは「太平洋戦争とシンガポール陥落」。ラッフルズ卿の話などは気

楽に聞いていたが、今日のテーマとなるとどうも心が落ち着かない。「マレーの虎」と呼ばれた山下大

将はパーシバル中将に「イエスかノー」かと降伏を迫ったなんて話は子供の頃も聞いた話。う〜む、な

のだよ。10時2泊したフラトンホテルをチェックアウトしてフォート・カニングの丘に行く。ここには旧英国

軍極東司令本部や英国軍地下軍事オペレーション施設(バトル・ボックス)などがある。今朝レクチャー

で聞いたばかりの場所がここなのだ。英国軍幹部に扮した蝋人形ロボットが、山下日本軍に降伏する

間際の緊張した様子を再現してみせる。隣の建物では、シンガポール陥落までの映像が上映される。

英国軍、豪州軍、シンガポール在住の中華系、マレー系、インド系が力を合わせて、にっくき敵(日本軍

のことだ)に向かったのにシンガポールは陥落・・・無念・・・って感じの内容。アジアの歴史を紐解かれ

るとイタタマレナイ場面が多くてツライ。外に出ると雨が降っていた。この後戦争記念公演に向かった。

昼 ケオン・サイクロード 「凱旋海鮮」 茹で野菜、七彩巻、白身魚とアスパラガス炒め、魚片粥、油

      條、豆沙鍋餅、ウーロン茶 2Sj

  

 

今日のお昼もB級グルメ。色とりどりのショップハウスが並ぶケオン・サイクロードを「美しいねぇ」、「よく

手入れされているねぇ」なんてお喋りしながら歩いていくと、左手に「凱旋海鮮」があった。タクシーの運

転手さんとか地元の人しか来ない店である。いいねぇ、こうゆうの。香港では朝食に粥を食べる。たい

がいはピータン痩肉粥だが、今日は魚片粥。油條をちぎって入れると更に旨い。2、3杯食べたいぞ。

午後のお茶 ニール・ロード「ティーチャプター 茶淵」 中国茶、茶煮卵 12Sj

    エリザベス女王も来られた店

午後はチャイナタウンに行く。トレガヌンストリート、テンプルストリートではフリータイムがあった。何も

買うものも無かったので、冷房が効いた店で涼んでいた。その後タンジョンパーガーで旧人力車ビルや

マレーテラスを見学。人力車って日本の発明なんですってね。喉が渇いたところで、エリザベス女王も

かつて訪れたという「ティーチャプター 茶淵」で中国茶を頂いた。お茶で煮た卵も出て来た。ゆったり。

夜 ザ・ショップス・アット・マリーナ・ベイ・サンズ 「Caff‘e B」 アミューズ、フォアグラとトリュフオイル

香るマッシュルームスープ、アルゼンチン産ブラックアンガステンダーロインステーキ フォアグラ

添え、持参のふすまパン、チョコレートムース、ミントティ)、ドラフトビール(大) 24Sj、白ワイン 

22Sj、赤ワイン 32Sj  

  

  

今夜は2010年オープンしてから人気沸騰の「マリーナ・ベイ・サンズ」に宿泊する。客室は2561室もあ

って、チェックインするのに1時間かかるのだそうだ。ということで、私らが中国茶を飲んでいる間にツァ

ーコンのS鳥氏はホテルでチェックイン作業をされていたのだ。20階以上の部屋を希望する場合は追

加代金が必要だったが、自宅が23階の私は特に高層階は要らん。ってことで10階の客室になったが

眺めの悪い方の向きでしかも一番遠い端部屋であった。歩数稼げていいか。夕方、S鳥さんの案内で

ショッピングアーケード、フードコート、カジノ、ホテル57階にある空中プールなどの施設を見学した。た

っぷり1時間半かかって皆さんぐったり。施設は来週のパクパクで紹介しますね。夕食はザ・ショップス・

アット・マリーナ・ベイ・サンズにある「Caff‘e B」で。人気のワインレストランらしい。ほの暗い照明だっ

たので、料理の写真が上手く撮れなかった。就寝前に空中プールで泳ぐ方々もいらしたが、酔っ払った

し疲れたから私は行かんよ。部屋でウィスキーを飲みながら本を読んでいたら、もうウトウトし始めた。

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【今週の振り返り】

今週月曜日10月1日、私と「夢子倶楽部」は揃って(笑)誕生日を迎えた。「夢子倶楽部」は11歳、私

は45歳ってことはないが、まぁいいではないか。「夢子倶楽部」開設11周年を記念して、国内パクパク

インデックスを新設した。以前から、「海外はインデックスがあるからわかりやすい。国内のインデックス

を作れ!」と読者の皆さんからも要望があった。「京都の美味しい店を教えてくれ」とか、「軽井沢のお

勧めランチは?」なんて質問された時、私自身もインデックスあればなぁ、と思っていたのだ。じゃ、ナゼ

今まで作らなかったか?パクパク日記を作るのでイッパイイッパイで時間が無かったし、何よりメンドク

サカッタ。アハハ、ホント。しかし、今回カタイ決心をして何が何でも作ろうと決めたのである。

インデックスを作るためには、過去11年分(正確には11年8ヶ月分)のパクパク日記をすべて開けて

みる必要がある。ざっと600週分のパクパク日記である。気が遠くなるような単調な作業の繰り返し。そ

れにしても初期の頃の日記は写真も文章も構成もプアだったねぇ。今見ると恥かしいというより、笑って

しまうよ。この間毎日毎日ご飯を撮影したカメラは買い換えて5、6台替わった。撮影技術も格段に(か

な?)上った。この11年間にはカタカナ会社時代、ひらがな会社時代、カタカナU会社にちょっと時代、

そして現在のはぐれ雲婆さん生活が含まれている。11週見ていくと、私にもエラク苦しそうな時代も

あったのだなぁ、と久々に思い出した。腸閉塞だの風邪だのと病気もよくしている。そしてつくづく今は

気楽で健康でいいなぁとシミジミ有り難く思うのだ。

199912月末、それまで1県だけ残ってしまった徳島県を旅して見事全県制覇を果たした。それ以降

も北海道も東北も北陸も東海も関西も中国も四国も九州も好きだとあちこち行っていたつもりだったが

インデックスを作ってみると、長野県と京都と大分県に不自然なほど度々行っていた。薄々思っていた

けど、これほどまでとは。そして群馬県、山梨県、三重県、福井県、岡山県、鳥取県、香川県にはこの

11年間行っていないか、行っていても見落としているということだ。埼玉県は宿泊していないだけで、行

っていますよ、何度も。労作ですので、ご活用くだされば幸いです。

木曜日の深夜、シンガポールに向かった。シンガポールは昔行ったことがある。あれは・・・345年前

だったか。ゴミやタバコの吸殻をポイ捨てすると500ドルの罰金払うのだとビクビクしていた、公園の中

の屋台村のような場所で食べた中華料理の夕食が旨かった、そしてやたら暑かった・・・・これくらいし

か覚えていないのだから情けない。1819年ラッフルズ卿が上陸して街造りが始まってからは英国領

1858年までは東インド会社の植民地)、太平洋戦争時代の3年半は日本軍下、戦後は再び英国領、

マレーシア連邦の一部になった2年間を経て1965年独立。今年、シンガポール共和国は47年目、

2015年にようやく独立50年を迎える新しい国なのである。

チョー久し振りに訪れたシンガポールは、まさに様変わりしていた。オフィス街には超高層ビルが林立

し、マリーナ・ベイ対岸には3つのタワーの屋上に巨大な船型のサンズスカイパークを乗っけたマリー

ナ・ベイ・サンズが人々の目を引く。ホテルの横には白い巨大な花びら型のギャラリーがあり、ちょっと

離れた場所には黒川紀章が設計した世界最大級の観覧車シンガポール・フライヤーが30分で1周回

っている。シンガポール川の河口には、橋の建設で引っ越したマーライオンと子マーライオンが盛んに

水を吐いている。極めて近代的な都市の面もあれば、チャイナタウン、リトル・インディア、アラブ・ストリ

ートでは昔ながらの生活を垣間見ることが出来る。歴史的な建物は博物館などに機能を変えて大事に

保存され、建築物の見学も興味深い。町はゴミ1つ落ちていないほど清潔だし、ガムは販売を禁止され

ているほどだ。そして食べ物は実に多彩で一日5食でも6食でも食べたい魅力的な食環境だ。しかし、

暑い・・・。暑さにからきし弱い私にはそれだけがツライ。

                暑いのだけがニャア・・・・・

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