パクパク日記12年10月3週
サンマリノ、リヒテンシュタインなど欧州の小国を訪ねる旅始まる
サンマリノ
リヒテンシュタイン・マルブン
10月 15日(月) 晴れ
朝 家食 鶏肉団子入り白菜のクタクタスープ、ジャコサラダ、ふすまパン
9月から月2回ペースで海外旅行に出かけている。月1回だってかなり忙しかったが、月2となると、帰
って来たと思ったらすぐ次の出発日が来てしまう。ま、当り前だけどね。昨夜作った鶏肉団子入り白菜
のクタクタスープ。今朝も煮込んだので白菜は更にクタクタに。う〜ん生姜が効いていて実に旨いぞ!
昼 新橋 「銀座ライオン」 日替わりハンバーグランチ(ドリンクバー付き) 980円
当初は11時20分に新橋に行き、「末げん」に開店と共に入店してかま定食のご飯極少を注文して食
べてから美容院に行く予定だったのだが、午前中ヤボ用をこなしているうちに出発が遅れた。美容院
の予約に間に合わすために15分で食事をせねばならん。泣く泣く昨日牡蠣フライを食べた「銀座ライ
オン」で日替わりハンバーグランチ。昨日は恵比寿の「銀座ライオン」、今日は新橋の「銀座ライオン」。
夜 荒木町 「宮わき」 お通し:水菜と帆立の煮浸し、酒肴三種盛り:秋刀魚梅煮・干しめんたい・酒盗
がけクリームチーズ 750円、丹波黒豆枝豆 550円、わかさぎの揚げたて南蛮漬け 850円、焼
きポテトサラダ 650円、雲子ポン酢 900円、鱧と松茸の煮麺、生ビール500円×2杯、麦焼酎
ダブル2杯、シングル1杯 @9955円
急ぎ飯後に走って美容院に行くと、「今日は空いているからゆっくり食事してくれば良かったのに」。ふ
ん!帰宅して旅の準備続きとパクパク日記の作成。ヤンキースはイチローがホームラン打ったのに延
長戦で負けて、おまけにジータ選手が骨折負傷。ヤンキース何だかケチついたみたいでダメかもね。7
時半「宮わき」に行く。この店は開店して間もないが、雑誌で紹介されることも多いせいか盛況だ。今日
のイチオシはわかさぎの揚げたて南蛮漬けだった。煮麺を注文したら鱧と松茸入りの豪華版になった。
__________________
10月 16日(火) 晴れ
朝 家食 鶏肉団子入り白菜のクタクタスープ、ふすまパン
今日は前泊で出かける日だが、フツーの時間に起きた。それはともかく、どうも連ドラが「純と愛」になっ
てから起きる励みというかね、そうゆうのに欠けるなぁ。連ドラのせいになんかしないでサッサと起き
ろ!はい。朝食の後は出発日恒例のふすまパン焼き作業。この作業も回を重ねてベテランの域だね。
昼 家食 鶏肉団子入り白菜のクタクタスープ、ふすまパン、りんご半分
真空パックしたふすまパンをスーツケースに入れてパッキング終了。スーツケースは後刻福山通運が
取りに来ることになっている。次はパクパク。とにかく出発するまでに10月2週を完成してアップすると
決めている。それが出来れば以前と同じリアルタイム作成に追いつく。と言っても今日から12日間も出
かけるからまた遅れるだけどさ。アハハハ。ま、意地よ、婆さんの意地。昼食も家食にして励んだのだ。
夜 成田日航ホテル「サンセットラウンジ」 野菜スティック、中華三種前菜盛り合わせ(小) 2100円、
牛フィレ肉の黒胡椒炒め(小) 2300円、ナッツ 800円、生ビール2杯、一番しぼりフローズン
(サービス)、ジントニック 3杯 @9285円(宿泊者10%サービス)
パクパク日記を無事アップして、午後5時家を出る。新宿西口から5時半のリムジンに乗って成田空港
へ。薄ら寒い今日、リムジンに乗り合わせていた欧米系の男女チョー薄着。女性はノースリーブだぜ!
人間の気温を感じる感覚はこんなに差があるのだろうか。びっくりだ。7時半ホテルにチェックイン。明
日からヨーロッパなので、「サンセットラウンジ」では中華料理の出前を取った。一番しぼりフローズンビ
ールを試しに小さなグラスで飲ませて貰った。泡をマイナス5度でシャーベット状にしてビールを30分
冷たいまま閉じ込めるんですってよ。ふ〜ん、泡はシャリっとした感じで面白いが、ビールの味は何だ
かボケた感じだなぁ。ザックジャパン、ブラジルには0対4で大敗。フランス戦は楽しませて貰ったけど。
___________________
10月 17日(水) 成田 曇り、パリ 小雨
第1食 成田日航ホテル「セリーヌ」 朝食ヴュッフェ
今日乗る飛行機はエールフランス。エールフランスのビジネスラウンジには食べたいものも置いていな
かったな、と思い出してホテルの朝食を食べる。例の納豆ご飯同量と味噌汁、冷奴なんかね。このホテ
ルにはいろんな国の人が宿泊しているが国によって食べるものや食べ方が違っていて観察が面白い。
第2食 エールフランス成田=パリ ビジネスクラス機内食
今回の旅はヨーロッパの小国を訪ねる旅。参加者は男性3名、女性5名の8名である。男性1名は関空
経由でパリ合流のため、7名が出国前顔合わせ。11時55分発エールフランス275便A380便である。
エアバスのA380は2009年11月就航したが、初運行はエールフランスのパリ=ニューヨーク間であ
った。今はいろんな航空会社が使っていて、私も今年何度か乗っているけどね。オール2階建てで516
人も乗れるのだよ。1階のエコノミー席と2階のビジネス席に同時に搭乗出来る。日本の新聞・雑誌、ス
リッパあり、上掛けはツィード生地である。ビール飲んで赤ワイン飲んで、機内食食べて。味噌汁旨い。
第3食 エールフランス成田=パリ ビジネスクラス機内食
成田=パリ飛行時間約11時間30分。ギリギリサマータイムだから時差は7時間。読んでいる本が面
白いので止められなくなり一睡もしないままシャルル・ドゴール空港に到着した。午後4時50分だった。
第4食 エールフランス パリ=ボローニャ ビジネスクラス機内食、鮭おにぎり
ゲート表示は15分前!
パリのシャルル・ドゴール空港(CDG)は広い。ターミナルは1、2、3とあって夫々が離れている。ANA
で飛んで来ると一番古い円形の第1ターミナルに到着する。エールフランスが属するスカイチーム以外
の航空会社が主に使用している。最大の第2ターミナルはエールフランス&スカイチーム、エールフラ
ンスとコードシェア運航を行う航空会社が使用する。JALはワンワールドに属しているがエールフラン
スとコードシェア運航を行っているから2Eを使っているのだよ。ヨーロッパ圏内路線の2A、2B、2C、2
D、2Gと長距離2E、2Fなどがある。到着したターミナルからイタリア・ボローニャ行きが出る2Gまでバ
ス移動などエラク遠い。そして2Gターミナルがえらくショボイのだ。エアフランスのビジネスラウンジ
はちょいと囲っただけ、みたなド狭い部屋で、用意している食べ物や飲み物はプアの一言。座れない人
が多くて諦めて去っていく客が多い。一番呆れたのはゲート表示が出たのが出発時間15分前!だか
らゲート表示が出た途端「ファイナルコール」になる。乗客はゲートに走る。バッカみたい。午後9時50
分イタリア・ボローニャ空港に到着。ホテルにチェックインしてベッドに入ったのは零時だった。疲れた。
_______________
10月 18日(木) ボローニャ、サンマリノは曇り&濃霧 ユーロ=約100円
朝 イタリア・ボローニャ・グランドホテルエリート 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
トイレに行ったり、足が攣ってツムラの68を飲んだりと夜中に3度も起きてちっとも熟睡できなかった。5
時半には起きてシャワーを浴び朝食に行くと1番だった。フルーツは缶詰だし、たいしたのは無いな。で
もカプチーノはイタリア本場だけに美味しい。僅か10時間滞在したホテルをチェックアウトしてバスで最
初の小国サンマリノ共和国に向かう。サンマリノはヨーロッパで3番目、世界で5番目に小さい国で日
本の十和田湖(あるいは八丈島)ほどの面積だが、現存する世界最古の共和国である。ボローニャを
出発して1時間半も過ぎるとサンマリノがある岩山ティターノ山が見えて来る。11時にチッポケな橋を
渡れば国境越え、サンマリノ共和国に入る。そこからはどんどん山を登って行く。山麓にあるボルゴ・マ
ジョーレは経済の中心地。更に高度を上げて行く。ティターノ山の頂上辺りに首都のサンマリノ市があ
る。サンマリノ市の歴史地区は世界遺産。大型バスは通行を制限されているので、標高600b地点で
下車してホテルまでは歩く。石畳の坂道。ハァハァ、ゼーゼー。やっと着いた。観光が思い遣られるよ。
昼 サンマリノ共和国 「クエリカ・アンティカ」 前菜4種:シーフードサラダ、チーズと肉のサラダ、サー
モンペースト、ムール貝、カラマリフライと温野菜、持参のふすまパン、アイスクリーム、カプチーノ
2,2ユーロ
先ずは昼飯だな。ホテルに手荷物を預けてレストランに向かう。石畳の坂をズンズン下りて。ということ
は後でここを上って来るのだな・・・。前菜は4種類もあった。シーフードサラダ、チーズと肉のサラダ、サ
ーモンペーストはとても旨い。ボーノである。その上お替りもあって何度も皿に分けてくれるのだ。嬉し
いね。ところが、ムール貝とメインのカラマリフライと温野菜になると店が変わってしまったように旨くなく
なる。不思議な店だ。カプチーノ2,2ユーロ。この国は正式にEU加盟していないが、ユーロの流通は
認められているのだ。隣に座ったH川さん。お喋りしていて発覚したこと。高校の2年先輩であった!!
リベルタ広場の共和国宮殿と自由の女神
この方が聖マリノ様だす 聖マリノの遺骨を納めるサント教会堂
サンマリノは全体が山だからすべて坂道なのだ!ハァハァ。ゼーセー
教会前の絵描きのお爺さん
イケメンのおまわりさん
霧でアドレア海が見えない・・・涙
霧で断崖のチェスタの塔からも見えない・・・涙
昼食後は徒歩にて観光。つまり歩いて上って行くということだ。トホホの坂道である。リベルタ広場にあ
る共和国宮殿は60人で構成される大評議会議員が会議を行う国会でもある。行政のトップは大評議
会議員から選ばれる執政。但し常に2名で一人が国家元首を、他方が政府代表を務める。でも任期は
半年!再選無し!毎年4月1日と10月1日に新しい執政が就任式を行うのだ。まるで衣替えみたいだ
ね。じゃ、司法はといえば、外国人(イタリア人)裁判官が務める。人口3万余のサンマリノでは国民全
員が顔見知りに近いので自国民同士での審議や判決は難しいからですってさ。こんな山の上にある国
だから素晴らしい景色が自慢。展望台や一番高い断崖絶壁頂上のチェスタの塔からはアドリア海や山
麓の町などの景観は息を飲むほど美しいらしい。しかし。今日は濃霧。ジェンジェン見えないのだった。
夜 サンマリノ共和国 「リストランテ ボロネーゼピッツェリア」 サラダ、ラザニアとミートパスタ、ピッ
ツァポマドーロマルゲリータ、テラミス、サンマリノビール 6ユーロ、サンマリノ赤ワイン(1リットル)
2人でシェア 6.5ユーロ
坂道の上り下りで1万歩を越えるとグッタリ疲れた。チェックインしたホテルであるが、余りの部屋の狭さ
に絶句。「世界遺産地域にあるホテルだからガマンするのだ」と自らに言い聞かせる。それにしてもスー
ツケースはどこに広げるか。広げるとクローゼットは開かんわな。ま、いいか、一晩だし。夕食はホテル
の下の方にあるピッツェリアで。食事の前に自己紹介タイムがあった。男性陣は3人全員地方の方だ
った。サラダの後はラザニアとミートパスタ、ピッツァポマドーロマルゲリータと炭水化物料理オンパレー
ド!ラザニアとミートパスタは挽肉だけ食べ、ピッツァは4割程食べる。台はカリカリのクリスピータイプ
でピッツァだけ旨かった。そしてサンマリノビールと赤ワインがムッチャ旨。ワイン1リットル6.5ユーロ!
_______________
10月 19日(金) サンマリノ曇り&濃霧 パリ雨 チュ-リッヒ快晴! スイスフラン=約90円
朝 サンマリノ共和国・ホテルチタノ 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
4時半にSブーからメールが来て目が覚めた。5時起床。昨夜は午後10時に寝てしまったからようやく
寝不足は解消された。シャワーを浴びて7時から朝食。う〜む、本当に質素で食べたい物が無いな。ヨ
ーロッパのコンチネンタル朝食を考えればこんなものか。7時45分チェックアウトして駐車場まで歩く。
昼−1 イタリア・ボローニャ空港 サンドイッチと水
↑ ↓
昨日霧で見えなかったサンマリノの山の上からの景色。今朝見えるといいなと願ったのだが、今日はも
っと深い霧だった。霧の中をズンズン山を下りてやがて国境。もうイタリアに入ってしまった。この旅は
奇数日は移動、偶数日のみ観光となる。今日の移動は、サンマリノ→イタリア→フランス→スイスとたっ
た1日で4ヶ国に跨る。ボローニャに向かうバスに乗っていると、香港のK岩とオジョーから相次いでメ
ールが来た。便利な世の中ではある。ボローニャ空港。チェックインを巡ってひと悶着あったが、K松添
乗員の頑張りで良い席もゲット。今日の昼食は自由。不味いサンドイッチを買って半分齧った。12時25
分発エールフランス1529便でパリへ。昼ドキのフライトのせいかエコノミーでも軽食が出た。な〜んだ。
昼―2 エールフランス ボローニャ=パリ 機内食
午後のおやつ エールフランス パリ=チューリッヒ 機内食 クッキーとコーヒー
一昨日パリからボローニャに行ったのに、またパリに戻って来た。そしてチューリッヒ行きはまたもやあ
のショボイ2G・・・。今日もゲートの表示が出たのは離陸25分前だった。31ゲートからバスが延々と走
る。雨が降って来ちゃったよ。ようやく飛行機に乗り込んだら、積荷トラブルとかで45分のディレイ。あぁ、
泣きたくなっちゃうよ(ウソだけど)。16時35分に離陸すると、久々に太陽を輝いていた。気分直った!
夜 スイス・チューリッヒ 「ムーベンピックエアポート」 サラダ、ポーク勝つレツ、ドーナッツとフルーツ、
持参のふすまパン、生ビール(500ml) 8、2スイスフラン、白ワイン 6.3スイスフラン、赤ワイン
6.3スイスフラン
17時30分チューリッヒ空港到着。空港内両替所でスイスフランに替える。1スイスフランは約90円だ
った。ホテルは空港にほど近い「ムーベンピックエアポート」。新しくて広い。昨日のサンマリノホテルの
客室の倍以上の広さね。夕食はホテル内のレストランで楽チン。今日は一日移動だったから、ホッとす
る。メインはポーク勝つレツだった。来週月曜日22日の夜、アメフットチームには大事な試合がある。リ
ーグ戦最終戦で全勝対決だ。応援に行けないから、ポークを噛締めながら「勝つ!ゼッタイ勝つ!」と
念じたのだった。あぁ、ビール旨いなぁ。夕食後は氷を貰いに行って、客室でロックウィスキー。旨い!
________________
10月 20日(土) チューリッヒもリヒテンシュタインも快晴
朝 スイス・チューリッヒ 「ムーベンピックエアポート」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
6時起床。シャワー浴びてから朝食へ。このホテルの朝食ヴュッフェ、これまでで一番充実しているぞ。
ご一緒した皆さんに伺うと、男性のN田さんは今回行く国1ヶ国で180ヶ国、N山さんは194ヶ国既に回
ってしまって2巡目に入っているらしい。え?世界中のコカコーラの瓶と蓋集めている?変わった人だ。
チューリッヒ湖を過ぎて左手にアルプスを見ながらリヒテンシュタインに向かう 蛇行するライン川がスイスとの国境
スキー場でもある標高1600mのMalbunからリフトで一気に2000bのSareiserjoch展望台へ
アルプホルンの音色を聴きながら、展望台から見える山々を堪能。素晴らしい天気だし
9時大型バスでリヒテンシュタインに向かって出発。今日からのバスドライバーはちょっとだけ日本語を
話す大男。濃霧の中を高速で飛ばしていると、やがて霧が晴れて素晴らしい晴天となった。左手にチュ
ーリッヒ湖が見え、左右には2千メートルを超えるアルプスの山々。う〜ん、8月インスブルッグ以来の
景色だね。リヒテンシュタインの最寄駅(国内には鉄道駅が無い・・・)のサルガンスを過ぎて暫く行くとラ
イン川を渡る。そこがスイスとリヒテンシュタインとの国境である。首都のファドーツに入る。アッという間
に通り過ぎて坂道を上る。皇太子殿下が英国留学中に訪れたこともあるというマルブン村に行く。高度
を上げて行くと、下界にライン川を挟んでスイスとリヒテンシュタインの平野が見える。1600mの高原リ
ゾート・マルブンにはスキー場もある。寒い!と震えるハズだったが、今日はポカポカ天気。余りに天気
が良いのでリフトに乗ることにする。一人料金13.3ユーロ。1600mから一気に2000mに上って行く。
リフトを降りて展望台に行くと、いかにもアルプス風の音楽が聞こえて来た。行ってみると、オジサン2
人がスイスの国民楽器アルプホルンを吹いているのだ。長さ4mの木製の巨大トランペット。指穴もピ
ストンもなく、木製のマウスピースの振動だけでメロディーを演奏するらしいよ。それにしても素晴らしい
風景である。しばし絶景に見惚れてから下りのリフト。キャー!下りは怖いぞ!しかも一時止まった!
昼 リヒテンシュタイン 「VANINI」 野菜スープ、牛のソーセージ フリット添え、持参のふすまパン、
チョコマフィン
ランチは山を下りて、ファドーツの町で。スープとソーセージの食事。可も無し、不可も無し。しかし、チョ
コマフィンはレストランの息子らしい小さな少年が運んでくれた。人口増のため移民を奨励していて、お
土産屋やレストランは中国人経営の店が現れたと聞いたが、このレストランはリヒテンシュタイン人だ。
町の丘の上にはリヒテンシュタイン公爵館 切手博物館には公爵ご一家の絵葉書 総合庁舎と彫刻と教会
ファドーツ銀座の商店街
街にはたくさんの彫刻が展示されている 国立博物館を望む景色
午後はファドーツの市内観光。と言っても、銀座も霞ヶ関も大手町も上野も全部一緒くたにして徒歩5分
位で通り抜けてしまう程の小さな小さな首都である。観光案内所でパスポートに国のスタンプを押して
貰う。サンマリノは5ユーロだったが、ここは2,5ユーロ。次は切手博物館。サンマリノもリヒテンシュタイ
ンも切手発行には熱心である。見学はあっと言う間に終わりフリータイムとなる。お土産屋に行く人、切
手を探しに行く人、ベンチで休む人・・・。私は町のあちこちにある彫刻の写真撮影して過ごしていた。
夜 リヒテンシュタイン 「エンゲル」 シャキシャキサラダ、チキンブレスヨロースト フリット添え、アイス
クリーム、持参のふすまパン、生ビール(500ml) ス6.3フラン、白ワイン 8スイスフラン、赤ワイ
ン 6.5スイスフラン
国境に近いホテル「ランドハウス・アム・ギーセン」にチェックイン。山小屋風のホテルである。客室はサ
ンマリノ程ではないが、狭くてヤケにシンプルで冷蔵庫も無い。希望者は徒歩で国境見学など散歩にい
かれたが、私は例によって参加せず本を読んでいた。夕食は2台のタクシーでファドーツ銀座(笑)のレ
ストランへ。夕食はフツー遅い時間から始まるから、6時半の店は他に客は誰もいない。どころか帰る
まで誰も来なかった。サラダがシャキシャキと冷たくてとても美味しかった。8時10分ホテルに帰った。
_______________
10月 21日(日) リヒテンシュタイン、チューリッヒ、パリ、ニースどこも晴れ!
朝 リヒテンシュタイン 「ランドハウス・アム・ギーセン」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン
5時50分起床。シャワーを浴びて、朝食を食べ、パッキング。前泊含めてこれで1泊ずつの宿泊が5泊
続いたことになる。今日の朝食はシンプルだが、盛り付けが丁寧で好感が持てた。もう来ないけどね。
サルガンス駅のプラットホーム 全車両2階建ての列車が通過 乗った列車の車内はこんな
今日は旅の5日目。奇数日である。ということは移動の日ということになる。先ずはバスで最寄駅のサ
ルガンス駅までバスで行く。スイスの駅だ。8時半に出発して15分で着いたから未だ8時45分。9時
39分のチューリッヒ行きまでは随分時間がある。ナゼこんな時間に駅にいるかと言えば、停車時間が
2分と短く、スーツケースを運び込むのは厳しい。よってスーツケースはバスがチューリッヒまで運んで
いるのだ。特急の方が早いからバスを早く出発させた、というわけさ。昨日は暖かだったが、今日は風
が冷たい。プラットホームで日向ぼっこしながらお喋りして汽車を待つ。特急の1等車の指定席に乗る。
昼 チューリッヒ空港「バーガーキング」 K松添乗員特製稲荷寿司、Yさん特製おにぎり、オニオンリ
ング(小) 4.5ユーロ、
1時間余の快適な列車の旅だった。チューリッヒ中央駅から少し歩いたところに大型バスは待っていた。
日本語をちょっと話すドライバー氏が「お帰りなさーい」と迎えてくれる。「スーツケース運んでくれてあっ
りがとう」と言うと「どういたしまして」。楽しい人だ。そのままバスでチョーリッヒ空港まで送って貰った。
今日はまたもやパリに行き、そこからニース行きに乗り継ぐ。ランチは自由食だったが、K松添乗員が
特製の稲荷寿司を2つ作って配ってくれた。これにYさんからおにぎりも貰っているのだ。ヒヒヒ。空港の
「バーガーキング」でオニオンリングとコーラを買って、こっそり豪華な(違反だけど)ランチを楽しんだ。
午後のおやつ1 エールフランス チューリッヒ=パリ 機内食 クッキーとコーヒー
午後のおやつ2 エールフランス パリ=ニース 機内食 クッキーとコーヒー
チューリッヒ=パリ間はガラガラであったが、2Fから乗り込んだパリ=ニース間は満席!3席並びのエ
コノミー席の隣には2mを超えるチョー長身の男性が座った。前の座席に膝がくっついて座りにくそう。
私に足10cm位おくれよ、と言いたかった。原因は不明だが、30分離陸遅れてニースには6時到着。
夜 フランス・ニース 「Le Gustave5」 ニース風アンチョビサラダ、ブイヤベース アイオリソース
とバゲットトースト、持参のふすまパン、チョコムース、生ビール(500ml) 8、2ユーロ、白ワイン
3.9ユーロ、赤ワイン 3.9ユーロ
ニース空港から3台のタクシーでホテルに向かう。左手には夕陽が映えるコートダジュールの海岸。2
年前だったかなぁこの辺りに来たのは。ホテルにチェックアウトして45分後に夕食レストランまで歩いて
出かける。今夜はコートダジュールに面した「Le Gustave5」でブイヤベースを食べる。先ほどホテル
で見かけた日本人ビジネスマン風男性グループも近くのテーブルで食事中だ。マルセイユには「ブイヤ
ベース憲章」というものがあって材料や作り方を細かく規定している。例えば地中海の岩礁に住むクエ、
めばる、カサゴ、オコゼなど5種類以上小魚を入れるが、鯛や平目やオマール海老、ムール貝、蛸、烏
賊は入れないとかね。ここはニースだからムール貝はどっさり入っておった。1人不機嫌な人がいた。
______________
【今週の振り返り】
世界で一番小さな国は、ご存知の通りバチカン市国、次はモナコ公国である。以下ナウル共和国(太
平洋南西部に浮かんでいる)、ツバル(オセアニアの島国で海抜が低いため水没が心配されている)と
来て、5番目が60平方kmのサンマリノ共和国。ヨーロッパでは3番目だけどね。現存する共和政体
を採用する国としては世界で最も長い歴史を持ち、1631年ローマ教皇が独立を承認して世界最古の
独立共和国となった。
2007年度からF1レースは1ヶ国1開催遵守されるようになったので開催されなくなったが、それまで
「F1サンマリノグランプリ」が開催されていた。ま、実際レースが行われていたのはイタリアのイーモラ
ではあったが。事故が多いレースとしても有名だったが、1994年のサンマリノGPは大荒れ。予選1日
目でバリチェロが大クラッシュの上骨折、予選2日目ではローランド・ラッツェンバーガー(オーストラリ
ア)がクラッシュして死亡。そして5月1日の決勝では、「音速の貴公子」とも絶賛されたアイルトン・セナ
が7周目にコースアウトの上コンクリートに激突して4時間後に亡くなった。34歳だった。世界が泣い
た事故だった。
サンマリノは、まるでイタリアの黒子(ホクロ)のようにイタリアに囲まれた国であったが、次に行った小
国リヒテンシュタイン公国は、スイスとオーストリアに囲まれている。小ささは世界で5番目の立憲君主
国。だが、男子世襲制でヨーロッパ最後の絶対君主制とも言われる。1867年永世中立国となったが、
女性に参政権を認めたのは1984年!驚きの遅さだ。この国の成り立ちが面白い。ハプスブルグ家に
仕えていた貴族のヨハン・アダム・アンドレアスは国王になりたいと思った。で、1699年シェレンベルク
男爵領を購入。次いで1712年にはファドーツ伯爵領を購入する。7年後の1719年神聖ローマ皇帝カ
ール6世はヨハン・アダム・アンドレアスが購入した領地をリヒテンシュタイン公領にすることを認可した
ことで、リヒテンシュタイン公国の歴史が始まったわけよ。まぁ購入した土地が100坪とか500坪なんて
チンケなものではなく、併せて160平方kmになったのだから、小なりといえども国になった。ドイツに
付いたり、オーストリアと仲良くしたりという時代を経て、現在はスイスと関税同盟を結び、スイスフラン
を通かとし、郵便制度もスイスに依存している。
人口は4万3千人だが、人口より外国企業のペーパーカンパニーの方が多い。タックスヘイブンだから
だ。よって、この企業の法人税が税収の40%もあるから、国民は所得税とか相続税とか無いのであ
る。タックスヘイブンはサンマリノも同じで、法人税は17%と低く、それ以外の税金は無い。消費税もゼ
ロだから買い物目的の観光客は年間300万人訪れる。来週行く小国もタックスヘイブンは似たりよった
り。小国として生きていくための知恵の1つなのかなぁ。さて、次に訪れるヨーロッパの小国はいったい
どこでしょう。お楽しみに!
知っているけど、知らニャイってことにしよ