パクパク日記13年5月1週

          ゴールデンウィークは2度目のマルタ共和国に行った。7年ぶりだ。

      スリーピングレディ マルタ騎士団インガーディア

4月29日(月・みどりの日祝日) 晴れ

朝 家食 牛肉コロッケふすまパンドッグ、玉葱スープ

昼 六本木 「大戸屋」 炭焼きバジルチキンサラダ 650円、手造り豆腐 180円、じゃこおろし 180

円、ほうれん草の胡麻和え 150円、味噌汁 60円、持参のふすまパン

    じゃこおろし大好き!

大型連休前半最終日。現役ビジネスマンや学生だとlこうゆう言い方になるのだな、今日は。前半3

休日、間に平日3日挟んで後半4日休日。間の3日に有休とれば10連休になるのだが、そこまでする

のもなぁとチューチョした人が多いらしく、今年は海外旅行が減り国内旅行が伸びていると聞いた。プラ

ズマ治療を終えた後、東京ミッドタウンに行ってみた。多くの飲食店が撤退し、この3ヶ月間入れ替え工

事をやっていた。さて、どんな飲食店が入ったんだろ。楽しみだな・・・。あら、これだけ?カレー「デリー」

はこんな狭い場所に押し込まれたの?新規の店ってどれよ・・・あららぁ、無印良品がドーンとスペース

を使い、飲食店はほんのちょっとになったわけね。期待して損しちゃったよ。じゃぁ、「大戸屋」に行こ。

夜 舟町 「仙水」 付き出し:毛蟹と根三つ葉とこごみ、水茄子の焼き茄子 800円、天豆 1000円、

里芋唐揚げ 800円、地ハマグリの茶碗蒸し、鰯のつみれ小鍋 1500円、生ビール 2杯、麦焼

酎 @:1万2360

  

  

そうそう、明日成田前泊してマルタに出かけるんだった。明日の午後にはスーツケースを預けねばなら

ないから荷造りしなくっちゃな。マルタの気温は東京とほぼ同じらしいので洋服選びも楽チン。同じホテ

ルに5連泊だからふすまパンも冷蔵庫にずっと入れられるからいいね。1時間で荷造り完了!あとはパ

クパク日記4月3週の作成にイソシム。残りは明日やろう。夕食は久し振りに「仙水」。先日の「シェフに

よる東北被災児童のためのチャリティ屋台」は、あいにくの雨天で盛り上がりは今一つだったそうだ。神

楽坂マルシェも5回を迎えたそうだから大したものである。ここ「仙水」の小林さんは魚の鉄板焼きを出

し、近所の「鈴なり」の村田さんは春仕立てのおこわを出したそうだ。里芋唐揚げがほくほくで旨いこ

と!地ハマグリの茶碗蒸しも良い味であった。臨月間近のご夫婦が隣で食事をされていた。楽しみね。

                ______________

4月 30日(火) 晴れ

朝 無し

昼 家食 野菜サラダ、牛肉コロッケとキャベツのふすまパンバーガー、低糖ヨーグルト、スープ

  

朝早く起きて例によってのふすまパン焼き&真空パック詰め作業。今回は1週間と短い旅行だから作

業もサクサク進む。真空パックしたふすまパンを詰めれば、スーツケース出来上がり。午後2時過ぎ福

山通運が集荷に来てくれた。昨日に引き続き43週のパクパク日記。今週の振り返りは、もちろんイ

ランのことを書いた。イランの人ってホントに面白いからなぁ。これほどヒンパンに海外を旅している私

にとって、久々に刺激に満ちた国がイランであった。これを無事アップしたら、さてと出かけましょうか。

夜 成田・日航ホテル 「サンセットラウンジ」 生野菜スティックと2杯のビールでほろ酔いコース 

        1500円、春巻き(2本) 460円、油淋軟鶏腿唐揚げ(小) 1500円、麻婆豆腐(小) 1500円、生

        チョコ(サービス) 6520円−(ハーモニー会員で20%割引き)で5516

  

  

チェックインしたらエグゼクティブの方が現われて、ナゼか部屋がグレードアップされた。ありがとね。こ

こ日航ホテルにはレストランは4つある。いつも朝ご飯を食べるカジュアル・リゾート・ダイニング「セリー

ナ」、いつも出前を取っている中国料理の「桃季」、最上階11階にあるすし処「ほかけ鮨」。どのレストラ

ンにも何度か行ったことがあるが、いつの頃からか「サンセットラウンジ」ばかりに行くようになったのさ。

で、いつも「桃季」から中国料理の出前料理を取って食べているのさ。成田空港の夜景を眺めながら。

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5月 1日(水) 成田は朝小雨

第1食 成田・日航ホテル 「セリーヌ」 朝食ヴュッフェ

  

料理数がちょっと増えて、味もちょっと美味しくなった「セリーヌ」の朝食ヴュッフェ。ご飯の量は上の写

真(一段目左)でわかる通りごく少量。このご飯の上に納豆を全部載せて食べるもご飯は3分2残す。

次に野菜カレーをかけて3分の1のご飯を食べ、更に残ったご飯は味噌汁に入れて猫まんまにする。

第2食 成田空港 JALビジネスラウンジ 稲荷寿司1ヶ、ウーロン茶

第3食 JAL 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食

  

第4食 JAL 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食 チョイス制(醤油ラーメン、カツサンド)

  

朝のNHKニュースで警視庁のアメフットチーム、イーグルスが一部に昇格したことを伝えていた。選手

全員機動隊だから話題になるのだろう。でもパールボウル初戦は東京ガスに321でポロッと負けた

けど。フランクフルトまではJALで。ビジネス席は2−3−2。センターの真ん中になんか座らされると、

トイレに行くにも気をつかって困っちゃうのよ。食事も美味しくないしなぁ。映画「世界に一つのプレイブッ

ク」を観る。アカデミー賞の全演技部門でノミネートされたことで話題になり、ジェニファー・ローレンスが

主演女優賞を獲得した。渋い父親役のロバート・デ・ニーロがいい。映画「すーちゃん まいちゃん さ

わ子さん」は益田ミリの漫画「すーちゃん」シリーズの映画化。益田ミリの漫画が苦手だし、映画もどうと

いうことも無かったか。JALの機内食2食目は、好きな時間に好きなものを注文するスタイル。ほぼ炭

水化物モノがメニューに並ぶ。醤油ラーメンとカツサンドとウーロン茶を注文。カツサンドのカツはほぼ

脂肉だったので、付け合わせの野菜を食べただけ。ラーメンはまずまず。11時間のフライトであった。

第5食 マルタ航空 フランクフルト=マルタ 機内食

現地時間夕刻5時過ぎ、フランクフルト空港に到着。大きな空港でターミナル2からトラムに乗ってター

ミナル1に移動。マルタ航空でマルタ島へ。私は眠くて仕方ないのに、2時間半のフライト時間中隣の父

娘はずっとゲームに興じて騒いでいた。るせーぞ!機内食はビールを飲んだだけ。海辺のホテルに到

着して午後11時過ぎようやく部屋に入った。あぁ疲れた。ウィスキーを2杯飲んで12時半には就寝。

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5月 2日(木) マルタは快晴              1ユーロ=約130

朝 マルタ・サンジュリアン「ザ・ウェスティン・ドラゴナーラリゾート」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパ

  

フランクフルトまでの飛行機は全く寝なかったから寝不足であった。然るに、1時半、2時半、3時半と1

時間おきに目が覚め、オマケに4時半には日本から電話までかかって来た。もう眠れないので5時に

は起きることに。シャワーを浴びて朝食レストランに行くと1番だった。昨夜真っ暗だったから見えなかっ

たが、ホテルの中庭の前は真っ青な海!リゾートやねぇl。プールもあるが、水着持って来なかったな。

  

             崖上から見る青の洞窟          小船に乗って見る青の洞窟、あぁ揺れる〜   マルサシュロックの船の守り神ルッツ   

  

巨石神殿はほぼこの形である             4800年〜4400年前造られたハガール・イム神殿は巨石を積み上げただけ

9時観光出発。今日から最終日までガイドしてくれるのはジュンコさんで在マルタ16年だそうだ。先ず

は島の東南にある青の洞窟へ。波と風が長年に渡って岩を抉り、巨大なアーチが出来上がった。崖の

上から撮影している分には良かったのだが、船着場に下りて行くと、あれよあれよという間に小舟に乗

せられてしまい、気付けば一番前の端っこに座っている。揺れる!波かぶる!救命胴着のひもを結ぶ

余裕も無い。私は乗りたくなかったのにぃ。あぁ、揺れて舟酔い始めている。早く終わってくれ〜。岩崖

沿いに舟走らせ、洞窟があるとその都度入る。気持ち悪いのでずっと下を向いていたが、写真も撮らね

ば乗った意味が無いし。バシャバシャバシャ。悪戦苦闘。20分でようやく船着場に戻る。おっがねがっ

だぁ。青の洞窟からハガール・イム神殿まではすぐ。世界遺産に登録されている古代の巨石神殿である。

以前は無かった遺跡を覆う大きなテントが設置されていた。これもEU加盟が大きいらしい。ここで5

年近い昔に、宗教上のマツリゴトを行っていたと推測される。この島の歴史の古さに改めて感動する。

昼 マルタ・マルサシュロック 「Tartarun」 魚のスープ、魚のグリル、持参のふすまパン、シャーベッ

ト、生ビール 3ユーロ

  

昼食はマルサシュロックで。マルタ島最大の港である。この港沖で、1989年アメリカ(ブッシュ父)とソ連

(ゴルバチョフ)の「マルタ会談」が行われたんだよ。そして皆が知っている通り、44年間の「東西冷戦」

は終わりを告げた。ここマルサシュロックの船には青を基調とした極彩色が塗られ、舳先にはルッツと

呼ばれるも守り神の一対の「目」が描かれている。昼食前、港近くにズラリと並ぶ屋台を冷かして歩く。

   

      かつて首都だったイムディーナのメインゲート   イムディーナの代表的な建築・大聖堂    教会が400もある信心深い国

ランチを済ませた後は、古都イムディーナへ。現在のヴァレッタに首都が移る前16世紀はイムディーナ

がマルタの都であった。貴族の館が建ち並ぶ美しい街だったが、やがて賑やかさは去って静寂だけが

残った。蜂蜜色のマルタ・ストーンの建物が並ぶ街並。観光客を乗せた馬車がパカパカと走っている。

夜 マルタ・サンジュリアン 「バラクーダ」 メカジキのタルタル、魚介類のフライ(魚・車海老・イカ)、持

参のふすまパン、パンナコッタ、ビール 6ユーロ、白ワイン 4ユーロ、赤ワイン 4ユーロ

  

  

人数限定の世界遺産ハイポジウムに行く6人は別の車で向かい、我々はホテルに帰る。夕食までちょ

っと休憩と本を読み出したのだが、昨日から寝不足が続いており小舟で酔ったせいもあっていつの間

にかうたた寝していた。うたた寝ってどうしてこんなに気持ち良いのだろう。夜7時15分にロビーに集合

すると、今夜のメニューが配られた。地元の魚介類を得意とした人気レストラン「バラクーダ」。添乗員K

田モモちゃんを入れると19名のオーダーを取るだけで時間がかかるのでチョイス制の料理を今から考

えておけ、と言うことらしい。前菜3種からはメカジキのタルタルにしようかな。メインは肉2種、魚介2種

計4種から選ぶ。魚と車海老とイカのフライ盛り合わせにしよう。席に座るなり19名分のオーダーを即

したのにやたら待たされた。その上料理も「まぁね・・・」という感じで。マルタは料理が旨いハズなのに。

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5月 3日(金) マルタは快晴

朝 マルタ・サンジュリアン 「ザ・ウェスティン・ドラゴナーラリゾート」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパ

  

        イミグレーションに押し寄せる黒人移民         イタリア人騎士団の遊び場だったアッパー・バラッカ・ガーデン

  

           国立考古学博物館:マルタ島とゴゾ島の石造建築物は世界で一番古い!       ふくよかなマルタのヴィーナス像

  

           騎士団長の宮殿の兵器庫通路      欧州で3番目に古いマノエル劇場       豪華絢爛の聖ヨハネ聖堂内部

今日は首都ヴァレッタの観光である。因みにヴァレッタとは街の完成に尽くしたマルタ騎士団長の名前

を取ったものだ。町の入口にある大きな城門シティ・ゲートは現在工事中。ほど近いイミグレーションの

前には黒人の長い行列があった。主にアフリカのソマリアなどからの難民でEUに加盟しているマルタ

も難民の受け入れをするのだそうだ。マルタ名物の猫に昨日は会えなかったが、イタリア騎士団の遊

び場であったアッパー・バラッカ・ガーデンに行くと、いたいた!4匹の猫ちゃんが遊んでいた。国立考

古学博物館。ここ好き。大好きな「スリーピングレディ」に会えるから。マルタのヴィーナスも含めて古代

マルタで崇められた女性は、とにかくふくよかである。私だってふくよか加減では負けないよ!うふっ。

昼 マルタ・ヴァレッタ 「PALAZZO PRECA」 トマトとクリームソースのペンネ、鮭のグリル、サ

      ラダ、持参のふすまパン、オレンジタルト、大ビール(サービス)、カプチーノ 1,5ユーロ

  

  

マルタと言えばマルタ騎士団。騎士は欧州各地の貴族の次男、三男である。つまり領地の相続権の無

い息子達だ。江戸時代日本では長子以外は「部屋住み」と呼ばれ、長男の居候生活を余儀なくされ「ゴ

クツブシ」なんて軽んじられたわけよ。欧州では騎士となって名誉もある代わりに結婚は禁止された。

騎士達の実家は金持ちだから、騎士団長の宮殿の兵器庫通路に行くと、凝りに凝った甲冑がズラリと

並んでいた。当初は質素な造りだった聖ヨハネ大聖堂も、言語別に8つある礼拝堂は競い合っていくう

ちにどんどん豪華絢爛になって行くのだった。欧州で3番目の古さを誇るマノエル劇場も騎士達の福利

厚生のために1731年騎士団長が建築を指示したものだ。今日のランチはとても美味しい料理だった。

  

             一度の入場者数が10人に制限されている世界遺産ハイポジウム           4500年前地下三層を刳りぬいた

3日間6名づつ見学しているハイポジウム見学。くじ引きの結果、私は今日の夕方になった。事前予約

制で1時間で10名しか見学出来ない。ハイポジウムは岩を削り、刳りぬいて地下3層、38の石室が造

られているが、今から4500年前の建造物だと思うと畏れ入る。発見された時は7000体の遺骨が見

つかり、宗教儀式の場所から墳墓となったと思われる。スリーピングレディはここで発見されたのだよ。

 マルタ・サンジュリアン 「Chapter One」 (自由食)カツオのカルパッチョ、ビーフステーキ、持参

のふすまパン、オレンジシャーベット、ビール 3ユーロ、白ワイン 5ユーロ、赤ワイン 5ユーロ×

2杯 料理と飲み物で51ユーロ

  

  

今晩の夕食は自由食。つまり、ツァーとしては食事は付けないから、勝手に自分で食べなさい、という

ことである。ホテルの近くにマルタ人と結婚した日本人ガイドの息子さんがやっているレストランがある

というので、8人でブラブラ歩いて行った。「Chapter One」。カツオのカルパッチョとビーフステーキと

デザートで33ユーロに飲み物代で51ユーロだった。不味くも無いが、特に美味しくも無かったかなぁ。

                    _______________

5月 4日(土) マルタもゴゾ島も快晴

朝 マルタ・サンジュリアン 「ザ・ウェスティン・ドラゴナーラリゾート」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパ

  

  ゴゾ島の西端にあるアズール・ウィンドウ       クーポラの騙し絵で有名な大聖堂        丘から見るゴゾ島の眺め 

昨夜も1時間おきに3度も目が覚めた。トイレもあるけど、足が攣ったり、痒痒だったり、安眠を妨げる

ものには事欠かない。今日はゴゾ島に行くので、750分ロビーに集合した。ゴゾ島へのフェリーはマ

ルタ島の西端チェルケウアの港から出る。港まではサント・ポールズ湾やメーリッハ湾など風光明媚な

海岸沿いを進むのだが、昨夜よく眠れなかったせいかウツラウツラ。8時半に港に着くが、土曜日でゴ

ゾ島行きフェリーは大混雑だった。右手にコミノ島が見えたなぁと思ったら、もうゴゾ島に到着。6`しか

離れていないから20分のクルーズだった。イムジャールの港からは教会が幾つか見える。先ずは島

の反対側にあるアズール・ウィンドウに行く。ここも風と波が作り上げた巨大なアーチだ。一昨日青の洞

窟の小舟で酔ったのでここでは舟には乗らない。全く揺れなかったそうだが、それは結果論だからね。

ホントここの風は凄まじく激しくて立っているのがやっとだった。ゴゾの中心はヴィクトリア。大城塞チッタ

デルは丘の上にある。はぁはぁはぁ・・・と汗を垂らしながら上って行く。オスマン・トルコ軍の襲来に備え

たリッパな城塞である。ここにある大聖堂にはクーポラが載っかるハズであったが、資金不足で断念。

その代わり、天井に描かれた遠近法を駆使した騙し絵のお陰であるように見えるのだ。大聖堂の裏手

には、ゴゾ島独特のレースや銀細工の店もある。レース店に行くと猫がバスケットで寝ていた。折角上

った(笑)石段であるがとっとと下りて評判が良いという食料品屋に行く。自分は食べない蜂蜜買った。

昼 ゴゾ島 「カリプソホテル」 前菜盛り合わせ:豆・チーズ・トマト・ソーセージ・ブラックオリーブ等、蛸

の煮込みとポテトと野菜、持参のふすまパン、ビール小 1,65ユーロ、カプチーノ 1,5ユーロ

  

ランチを摂ったのは、美しい海に面した「カリプソホテル」のレストランであった。カリプソというからには

ゴゾ島北部にある「カリプソの洞窟」の近くなのだろうな。ほら、オデッセウスを愛の虜として7年間閉じ

込めた妖精カリプソ伝説がある洞窟ですよ。前菜盛り合わせは地味ながらたくさんの食材が並び、メイ

ン料理も蛸の煮込みとゴゾっぽい昼食となった。ふと見渡すと、30数人の客は全員日本人であった。

  

 5500年前からあるジュガンティーヤ神殿は世界最古の宗教施設     コミノ島のブルーラグーンが見える

ゴゾ島見学の最後はジュガンティーヤ神殿へ。紀元前4000年に建造が始まったとされている。更に言

えば、巨人女性サンスーナさんが建造したという伝説があるそうな。巨人でも無ければ、こんな大きな

石を使って神殿は造れないだろうと言うことなのだろう。丸くした石をいくつも下に敷いた平らな物に大

きな石を載せて移動させる方式で作業を進めたのだろうけどね。港に向かう前に丘の上からコミノ島の

ブルーラグーンを眺めた。マルタ共和国には5つの島がある、人が住んでいるのはマルタ島とゴゾ島そ

してコミノ島のみ。もっともコミノ島には3人のお婆さんだけが住んでいるそうだが。5時ホテルに帰る。

夜 マルタ・サンジュリアン 中国料理 「NEW CHINA」 (自由食 3人でシェア) 点心盛り合わせ、

ヌードルスープ 5,95ユーロ、牛肉と野菜の炒めもの 8,3ユーロ、五目炒飯 5ユーロ、生ビール

3,2ユーロ、赤ワイン 3,5ユーロ×2杯 料理と飲み物で25ユーロ

  

  

今晩も自由食である。今日は縦メシがいいね、という10人で中華料理を食べに行った。代表が何種類

か料理を注文してシェアしましょうか、と提案してみたのだが、「そんなに食欲は無い」とか「私はチャー

ハンだけでいい」とか色々仰るので1つの円卓を囲んでいるものの、「それでは各自勝手に頼んでくだ

さい」ということに。一人参加のK田さんとM川さんと3人で4品注文してシェアした。中国料理屋なの

に紹興酒を置いていないことに皆ビックリ。スペイン・サンセバスチャンのウェスティンホテルの中国料

理店にも紹興酒は無かったし、どころか中国茶も中国デザートも無かったよ。チャーハンはまずまず。

                    _______________

5月 5日(日) マルタは快晴

朝 マルタ・サンジュリアン 「ザ・ウェスティン・ドラゴナーラリゾート」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパ

ン  

  

          「インガーディア」はマルタ騎士団の軍事演習の様子を忠実に再現した軍事パレード

毎日天気が良い。抜けるような青空がお約束のようだ。9時半観光に出発。ヴァレッタの北端にある聖

エルモ砦に行く。工事中だった。以前エルモ砦で行われていた「インガーディア」を見る。約70名のキャ

ストが、マルタ騎士団の実際の軍事演習を忠実に再現した軍事パレードである。出演者が多いわりに

折畳み椅子を並べただけの観客席は100席ちょっとで立ち見を併せても150名位でもったいない。毎

週ではないが、日曜日の午前11時から始まり40分程行われる。趣味でやっている人もいれば、普段

役者をしている人もいるのだとか。鉄砲隊は実際鉄砲撃つし、最後は大砲まで撃たれて喝采浴びる。

昼 マルタ・スリーシティーズ 「Two and Half Lemon」 シラスのフリッター、ボンゴレスパゲティ 

8,25ユーロ、持参のふすまパン、バナナタルト、ビール小 1,5ユーロ

  

  

騎士の館オーベルジュがいくつもあった       マルタ島のシンボル監視搭ガルディオーラと「目」  

ツァーで付く料理はほぼ魚料理だった。魚は好きだが少々飽きた。数人の方が実費を負担してパスタ

を食べるというので私もご相伴。違反しちゃダメじゃん!へいへい。しかし、このボンゴレそれほど旨く

は無かったな。今日はヴィレッタの対岸にあるスリー・シティーズを観光。スリー・シティーズ、つまりヴィ

ットリオーザ、セングレア、コスピークワの3つの町の総称である。ロードス島を追われた騎士団は、マ

ルタ島に辿りついてここに礎を築いた。1530年のことである。セングレアのセーフヘブン公園の端には

監視搭ガルディオーラがある。監視搭には大きな「目」と「耳」がついている。対岸にはヴァレッタの町。

夜 マルタ・イムディーナ 「ザ・シャラ・パレス」 リコッタチーズのフライとネギのフリッターチキンレバー

炒め添え セロリのピューレ赤ワインシロップ、赤フエダイのグリル ジャックポテト、ズッキーニ、

パセリ、西洋ネギ トマトソースをかけて、持参のふすまパン、フォンダンショコラとアイスクリーム 

アマレットとチェリーのゼリー、ハーブティ、ビール 2ユーロ、赤ワイン 12ユーロ×3杯

 

  

  

マルタ共和国最後の晩餐は、イムディーナにある5ツ星ホテルの「ザ・シャラ・パレス」のレストランで。

皆ちょっとだけお洒落してバスでイムディーナへ。ここに来るのは3回目だが、レストランのベランダに

出てみてイムディーナが高台にあることに初めて気付いた。ふーん、そうだったのかぁ。料理は美味しく

はあったが、ワインの高さにはビックリ!夜のイムディーナの町はステキだった。雲の流れが速いなぁ。

                  _______________

【今週の振り返り】

この大型連休は当初コソボに行こうと思っていた。コソボ共和国、あるいはコソボ・メトヒヤ。旧ユーゴス

ラビアのセルビアに属する自治州であったが、5年前独立を宣言した。国連加盟国193国のうち、日本

を含む98ヶ国はコソボの独立を承認しているが、承認しない国は今でもセルビアの一部だという認識

らしい。旧ユーゴスラビアの国々には全部行っているが、コソボには行っていないなぁと申し込んだ。大

型連休だから働いている人も行くだろうし、と。ところが、コソボに行きたい人は僅か数人でギリギリ待っ

てもツァーは成立しなかった。旅行会社Aの話だ。グスン。

いつもあちこちほっつき歩いているのだから、大型連休くらい家でゆっくりのんびりしたらどうか。東京も

空いているし。そうだなぁ、と思ってはみた。しかし、意地になっているのだよ、私。もう出発日も迫って

いるからすぐ探さなくっちゃ。次に候補に上げたのはシチリア。十数年前にも行ったことがあるが、あの

時はパレルモだけに8泊したのだった。つまり、シチリアの他の場所には行っていない。行かずばなぁ。

旅行会社Bに連絡すると「はい、催行は決定しています」。ヨシヨシ、シチリアにしよう。ところが。暫くし

B社に連絡すると「あのツァーはですねぇ、どっとキャンセルが出たので中止になりました」。ジェジェ

ジェ!である。ったくもう、この期に及んでどうすんのよ!

いよいよ大型連休は自宅でのんびりかぁ?イヤイヤ、私はこうゆう逆境に強い(意味わかんね)のだ。

こうなったら何がなんでも海外に行ってやろうじゃないの!!ムキムキッ。手がつけらんないわ。で、探

し当てたのがC社のツァーマルタ島7日間である。あなたマルタ島は行ったことあるじゃないの。うん、

行ったよ、7年と3ヶ月前にね。この時はチェニジアから行ったということもあってマルタは最初から得を

していた。チェニジアのイスラム食からハムもベーコンもポークも食べられるようになって食事はグンと

旨くなった。イスラム圏のチェニジアで酒が飲めたのは感謝しているが。地中海沿いのチェニジアとは

いえ、1月中旬のチェニジア内陸はエラク寒かった。一方地中海のヘソと呼ばれ、地中海の真ん中に

浮かぶマルタは連日青空で暖かい。マルタの人々が話していたのは英語だったし、女性一人で歩いて

いても緊張なぞ全くしなくても良い。治安がとても良い国だった。チェニジアもなかなか楽しい国であっ

たが、それまでのチェニジアではモノクロで撮影していたのに、マルタに来るなり一瞬にして総天然色

の画面に変わったような、そんな劇的な変化を味わった。マルタ、いいじゃん!私はすっかりマルタ共

和国を気に入った。

7年と3ヶ月ぶりにマルタに来た。大のお気に入りだったマルタ名物の黄色いバスが無くなっていた。英

国やアメリカのお下がりを貰い受けたと思われるクラッシックなバス。黄色とオレンジに塗られた愛嬌た

っぷりのバス達がすっかり消えていた。英国資本のバス会社が入ったのだそうだ。マルタの人々も寂し

いらしい。マルタリラがユーロに代わっていた。マルタ共和国がEUに加盟したのは2004年。私がマル

タに最初に訪れたのは2006年だったが、1マルタリラは約340円であった。その後2008年にEU

一通貨のユーロが導入された。73ヶ月前のランチでは、頼んでもいないのにワインが必ずと言って

良い程サービスされ、飲み放題状態だった。なのに、その頃の私は「明るいうちは飲みません!!!

(キッパリ!)」ってカタクナな女で飲まなかったのだよ。もったいないことしたよねぇ。今は飲みますよ。

飲みたい時はね。でも、今回のランチではただの一度も「さぁさぁワインをどうぞ!いくらでもどうぞ!」と

は言われなかったのである。マルタ島よ、キミ達はさぁ、何か大らかさを忘れたんでないかい?ま、今

回たまたま行った店がそうだった、と考えるのかな。

私は海外に住むことを余儀なくされた場合はマルタ島に住むのが良いかも、と7年3ヶ月前に思った。

中でもゴゾ島が気に入って日本から取り寄せたカレーやうどんを食べながら年を取ろうなんて考えた。

その考えを捨ててしまうことは無かったが、益々決心を固めたということもなく、実に中途半端な気持ち

で帰国することになりそうだ。このままだと。ま、マルタの旅も来週あとちょっと残っている。

                来るニャ!ってことだわ 

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