パクパク日記13年9月4週

            ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマ。イタリア三都めぐり

   ヴェネツィア フィレンツェ

9月 23日(月・秋分の日祝日) 晴れ

 バナナ、ヨーグルト

いよいよ今週は「あまちゃん」の最終週。なのに、私は今夜成田前泊して明日からイタリア。さっさとパ

ン焼きでもしますかという時、「あまちゃんファン感謝祭 じぇじぇじぇ祭り」の放送が始まってしまった。

盛岡市民会館で行われた感謝祭の録画だ。勉さんも弥生さんもストーブさんも夏バッパも出ている。も

ちろんアキちゃんも。あぁ、オラうに丼とまめぶ汁のアサ飯食いてぇ!ほら、さっさと働らげ。パン焼げ!

昼 家食 メンチ勝つふすまバーガー、サラダ、オニオンスープ

夜 成田・ヒルトン成田 「中国四川料理 梅園」 特撰冷製盛りあわせ5品(小) 2500円、豚肉と春雨

の辛味煮込み(小) 1300円、白飯 450円、季節野菜の塩味炒め 1150円、マンゴプリン 800

円、生ビール 850円×2杯、麦焼酎「二階堂」ロック 880円×2杯  @9660

  

  

夕方5時出発するまで一心腐乱(アハハ)にパクパク日記92週の作成とアップに集中した。頭も心

も指も普段の5倍速のスピードで。それだけガンバッタのでもちろん超ヤッツケではあるが、何とか間に

合った!!ワタシ凄いぞ!最終のラスマイ5時半のリムジンで成田空港へ。第二ターミナルからホテル

送迎バスに乗ってヒルトンホテルに行く。今月2回目だから日航でなくヒルトン。ホテルには珍しい定休

日のあるレストランなのだが、祝日だからか休みのハズの日本料理「松風」も営業していた。どっちに

行くか。3秒悩んで、中国料理の「梅園」に行く。お得ではあるが多過ぎて食べ切れないシェフのお勧め

8品チョイスは1分悩んで止めてアルカルト。つまみ代わりの特撰冷製盛りあわせ5品の後は、豚肉と

春雨の辛味煮込み。前回食べて気に入った。白飯も一緒に。季節野菜の塩味炒めもとても美味しい。 

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9月 24日(火) 成田は晴れ

第1食 成田・ヒルトン成田 「テラスラストラン」 朝食ヴュッフェ

    

8時間眠ったが夜中3回もトイレに起きた。これじゃあ眠りが浅いわなぁ。どうせ空港に着けばラウンジ

でうどんを食べてしまうのだから朝食は抑えて食べる。サラダとヨーグルトと納豆ご飯と味噌汁とコーヒ

ー。最終週の「あまちゃん」。試運転の北鉄車体には「安部ちゃん オラと結婚してケロ 大吉」だって!

第2食 成田空港ANAスィートラウンジ きつねうどん、お稲荷さんとフルーツ、烏龍茶

3連休明けなのに空港は混みあっているな。受付デスクで添乗員のW地さんにご挨拶。ANA便なので

Zカウンターでチェックイン。ここを利用出来るのはファーストクラス客とダイヤモンド会員だけの特権。

第3食 ANA 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(和食コース)

  

  

第4食 ANA 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(一風堂とんこつラーメン) 

第5食 ANA 成田=フランクフルト ビジネスクラス機内食(和食膳)

   

ANAフランクフルト行きのビジネス席はワタシの好きなスタッカード式座席だ。ちょっとファーストクラス

っぽい個室タイプの座席でいいんだな、これが。何が良いかって他の人を見ることも他の人から見られ

ることも少ないし、座席はフルフラットだし、モニター画面が大きく近くで観ることが出来るこし。早速食

事しながら1本目の映画を観る。「リアル〜完全なる首長竜の日〜」は、「このミス」で大賞を受賞した乾

緑郎の原作を黒澤清監督が夫婦役の佐藤健と綾瀬はるかを主演に撮った。ふ〜ん。次は「ビフォア・ミ

ッドナイト」。18年前の「恋人までの距離」、9年前の「ビフォア・サンセット」に続くビフォアシリーズ3作

目。とにかくほぼ全編が主人公カップルの会話で見終わった時にはがっくりリクタビレル。でも面白い。

この2本の他にテレビバラエティの「お試しかっ!」なんて観ているから腹が減る。とんこつラーメンも。

第6食 フランクフルト空港 ルフトハンザ・セネターラウンジ 白いソーセージとピクルス、スープ、生ビ

ール

  

長い乗り継ぎ時間が待っているのに、フランクフルトには予定より早めに到着してしまった。ANAのCA

達が「長い乗り継ぎ時間に召し上がって下さい」とおせんべいなどをプレゼントしてくれた。地下の動く

歩道を経て、BターミナルからAターミナルに移動。はーい、皆さん、ここで4時半ほど待ちマース。ルフ

トハンザ航空のセネターラウンジに行く。ここで日本の新聞など読んで待ち、空腹になったら茹でた白ソ

ーセージときゅうりのピクルスなどビールで。午後9時半ヴェネツィア行きのルフトハンザ航空へ搭乗。

7食 ルフトハンザ フランクフルト=ヴェネツィア ビジネスクラス機内食 アーモンドと赤ワイン2杯

ヴェネツィア空港からバスに乗り、更には水上タクシーで移動。ホテルに着いたのは12時過ぎていた。

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9月 25日(水) ヴェネツィアは曇りのち晴れ       1ユーロ=約130円

朝 イタリア・ヴェネツィア 「ベストウェスタン サンマルコホテル」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

    お邪魔します、って感じで朝食

昨日の深夜チェックインしたホテル客室はキューキョクの狭さだった。1人で使うのにスーツケースを広

げる場所も無いので、中身は取り出して重ね、空のスーツケースは立てて置く。トイレとシャワースペー

スは半畳ほどしかなく、しかも水ハケが極めて悪い。よって節水しながらシャワーを浴びても終わって

みれば床は水浸し。シャワーカーテンはカラダに貼り付いて気持ち悪くってね。宿泊しているのは「アン

バサダートレローゼ」なのだが、チェックインとか朝食は3軒隣の「ベストウェスタン サンマルコホテル」

に来るのだよ。前回ヴェネツィアに来た時はホテルダニエリに宿泊したんだけどなぁ。実に刺激的だよ。

          ゴンドラに乗って水路を行く         サンマルコ広場の鐘楼              ドゥカーレ宮殿とサンマルコ寺院

宿泊ホテルは狭くはあるが、場所は抜群。サンマルコ広場をひょいと入ったところの橋を渡れば、左側

に朝食処の「ベストウェスタン サンマルコホテル」。一長一短ってヤツだ。昨夜の到着が遅かったので

今日の観光は9時半から。広場を横切ってイキナリのゴンドラ乗船である。ワタシの初ゴンドラ(随分前

だけど)カンツォーネ歌手付きだった。巧ければこんなゼータクは無いが、歌い手が下手ッピーだと思い

ッキリ座り心地が悪い。早く止めてけれ〜と念じて。その時は後者だった・・・。今日は歌い手無しだから

狭い水路を水スマシのように静かに滑っていく。このゴンドラ購入するには1年待ち、価格は1億円を超

えるそうだ。昔処刑が行われた場所でガイドと待ち合わせ。あっ、この前と同じアンジェラ・アキ似の女

性だ。ドゥカーレ宮殿。ヴェネツィア共和国総督の政庁である。9世紀に建てられたが火事で焼け、今

の建物は15世紀に建てられた。ここを見学するのも3度目になるが、大評議の間は当時のヴェネツィ

アの豊かさを感じる。この宮殿のトイレは無料!トイレおばさんがキビキビと働くから長い行列があって

もすぐ入れる。チップを全く要求しないなんてイタリア人には珍しい。隣のサンマルコ教会で見学終了。

昼 ヴェネツィア 「トラバトーレ」 シーフードスパゲティ、シーフードフライ、パンナコッタ、持参のふす

まパン、ビール 6ユーロ

  

ランチ前に連れて行かれたヴェネツィアングラスの店は16,17年前にも来たことがあった。日本語が達

者なイタリアのニイチャンが言葉巧みに観光客を催眠術にかけるがの如くヴェネツィアングラスを売り

込む。前回はふらふらと買う老人達がいたが、今回は若人ばかり(除く1人涙)だから誰も買わない。そ

れでいい。ランチは「トラバトーレ」という昼は団体専用のようなレストラン。シーフードスパゲティは茹で

過ぎで当然旨くない。フライは揚げ立てに救われた。プリンをパンナコッタと言い張る店員に笑ちゃう。

夜 ヴェネツィア 「ACIUGHETA」 シシリアンシーフードスープ 10ユーロ、ミックスサラダ 5ユーロ、

       イカスミ練り込みタリオリーニ イカとトマトとズッキーニ 14ユーロ、生ビール 5,5ユーロ、赤ワ

      イン 5ユーロ 2人で82ユーロ

  

午後2時過ぎフリータイムとなった。私?特に行きたい場所は無いし、暑さと睡眠不足でヘバッている

から一旦ホテルに帰ることにする。飛行機では殆ど寝なかったし、昨夜も2時間ばかりトロリとしただけ

だ。休憩してから散歩に。狭い通りの両脇にビッチリ並ぶお店を覗きながら歩くのも楽しい。今日は既

に1万3千歩を超えた。ホテルに帰ってシャワーの排水を修理して貰った。夕食は添乗員のW地さんと

2人で。彼女の知っているレストランに連れて行って貰ったが、何でも店名とメニューは同じものの、オ

ーナーとスタッフが交代したらしいとのことだ。サラダとスープはまずまずだったがイカスミ練り込みタリ

オリーニはちょっとサビシイ感じの一皿だった。イタリア人は外で食べるのが好き。室内席は私ら2人!

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9月 26日(木) フィレンツェは晴れ

朝 ヴェネツィア 「ベストウェスタン サンマルコホテル」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

5時起床。昨日修理して貰ったので水はけが良く(っていうか普通になった)床の水浸し状態は避けら

れた。パッキング済ませて3軒先のホテル食堂で朝食。食後サンマルコ広場に出てみると何軒かある

カフェ名店は準備作業に忙しそう。パリッとタキシードを着込むオニイチャン達も今はポロシャツ姿でテ

ーブルクロスをセッティングしている。観光客が誰もいない広場の眺めもいい。8時出発して船に乗る。

昼 フィレンツェ 「BALDINI」 きのこのリゾット、生野菜とタリアータ、持参のふすまパン、ホームメイ

ドタルト、水 5ユーロ

  

  

水上タクシーでヴェネツィアのメストレ地区に到着すると、フィレンツェからの迎えのバスに代わってヴェ

ネツィアのバスが待っていた。途中の高速道路トンネル内で大きな交通事故があって大渋滞に巻き込

まれたのだそうだ。ベンツ製の大型バスに8人。「一人8席ずつね〜」なんてワタシらは上機嫌でフィレ

ンツェに向かった。途中霧が出たがすぐにまた晴れる。ボローニャのサービスエリアでフィレンツェから

の迎えのバスに乗り換える。中型バスでサスペンションも良くない。チェッである。しかも渋滞が続いて

いるので一般道の山道を走ることになり、クネクネ道で全員酔って吐きそう・・・。ようやくフィレンツェに

着いた時はヨレヨレだった。しかーし、ランチのきのこのリゾットを一口食べて機嫌が直る。塩分が濃くな

くちょうど良い。米もピッタリのアルデンテで旨いよ!「切り分ける」という意味のタリアータも肉の旨さを

ジワッと味わえた。そうそうイタリアで作っているコシヒカリ×イタリア米は「イタヒカリ」というのだそうだ。

  

     ミケランジェロ広場からのフィレンツェの眺め        ジョットの鐘楼とドゥーモ              シニョリーア広場には

レストラン前まで迎えに来てくれた大型タクシーで丘の上のミケランジェロ広場に行く。ここ大昔クソ暑

い時に来たっけなぁ。ここからのフィレンツェの眺めが素晴らしい。丘を下って洗礼堂の「天国の扉」の

前でガイドと待ち合わせ。花の聖母教会ドゥーモの見学。その内部に入ると、「あら?」と感じるに違い

ない。大クーポラを持つ荘厳華麗な外観とは違って、素っ気無い程の大空間。当時のフィレンツェ市民

3万人が一堂に入ることが出来るよう設計されたのだそうだ。歩いて10分のウッフィッツィ美術館。ここ

は3度目で、今年の1月にも来たんだよなぁ。でも美しいものは何度観てもいいし。ガイドはやっぱり同

じ絵を説明するんだね。1月は、かつてウッフィッツィ宮とピッティ宮を結ぶヴェッキオ橋階上の通路「ヴ

ァザーリの回廊」を往復する体験をした。ここをコジモ1世を始め、メディチ家の人々が通ったんだよな。

夜 フィレンツェ 「IL PORTALE」 rostini Misti(ミックスクロスティーニ)、Zuppa Cipolla(オニ

オンスープ) 6ユーロ、スパゲティアラビアータ 6.5ユーロ、Birra alla Spina(生ビール)大 5

ユーロ、Vino della Casa赤2分の1 6ユーロ @31ユーロ

  

    安くて旨いぞ!

ウッフィッツィ美術館からフィレンツェ駅横のホテルまで歩いたら、30分弱かかった。もうとうに1万歩は

超えている。今日は暑かったしヘトヘトである。部屋はヴェネツィアよりは広いものの、冷蔵庫は無いし

シャワースペースはやっぱり狭い。でも1泊だしさ、ガマンガマン。それだけクタビレテいたので、夕食は

近いところにしたい。W地さんを誘って、ホテルの3軒隣の「IL PORTALE」に行く。ピッツェリアだし、

味には期待しないことにして。ところがどうだ。かなり旨いのだ、この店。しかも安い!ミックスクロスティ

ーニはレバーペースト、トマト、マッシュルーム、白インゲン豆が温かいパンにのっかっていた。オニオ

ンスープには推定2個のCipolla【チッポラ】玉ねぎが入っていてボーノ。ペンネでなく珍しいスパゲティ

アラビアータ。もっと辛くてもいいのに。隣席にN岡さん・H本さんも入って来られた。ここ美味しいよ!

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9月 27日(金) ピサは曇り一時小雨、フィレンツェ曇り、ローマは晴れ

朝 フィレンツェ 「ホテルデッレ ナツィオーニ」 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

  

       ドゥーモ広場から見たドゥーモと斜塔          真後ろから見た斜塔(鐘楼)           ドゥーモに下がるランプはガリレオが・・・

今日は午後2時の出発までフリータイム。ワタシは一人オプショナルツァーに参加してピサの斜塔を見

に行くことにした。8時過ぎ、添乗員のW地さんが駅向こうの「マイバス」集合場所まで付き合ってくれ

た。参加者11名は大型バスで80`離れたピサに向かう。フィレンツェは数日前から1週間に渡る自転

車競技が行われており、町のあちこちは交通規制が厳しい。渋滞の心配をしたが、午前中は離れた場

所からのスタートということでムシロ空いていた。1時間15分でピサの駐車場に到着し、そこから住宅

街を800m以上テクテク歩く。広場から中を覗くとありました!傾いた鐘楼、つまりピサの斜塔が。5.5

度南に傾いている。世の中ではこの斜塔ばかりが有名だが、隣のドゥーモや洗礼堂も壮麗で素晴らし

い建物だ。見惚れてしまうぞ。ここは世界遺産だが、ピサにはもう一つ有名なエピソードが。当時ピサ

大学で医学を学んでいたガリレオ・ガリレイが斜塔で「落花の法則」の実験をし、ドゥーモに吊り下げら

れたランプから「振り子の等時性」を発見した。但し、現在のランプは発見から数年後のものらしいよ。

昼 フィレンツェ駅 「シェフ・エクスプレス」 サラダとピッツァとドリンク(コーラセロ)セット 7.1ユーロ

  

フィレンツェ駅構内でそそくさ食べたランチ   サレルモ、ナポリ、ローマなど行きの汽車が出る

  

     ホテル創業以来の写真を飾る廊下            ヴェネツィアで泊まったホテルの4倍はあるマジェスティックホテル客室)(笑)

予定より10分早くフィレンツェに到着し、駅の簡易スナックで昼食。ピッツァが硬くて歯が折れそうであ

った。午後2時バスはローマに向かう。昨日ヘロヘロになった中型バスの代わりに大型バスが来ていて

全員「ほっ」。今晩から1人で過ごすので途中トイレ休憩時に注意事項等の説明を受けた。ローマに着

いたのは4時間半後の6時半。皆さん、明日までバイバイ。ホテルアップグレードしてヴェネト通りのマ

ジェスティックホテルにチェックイン。ハーフのマヤさんが出迎えてくれ、いろいろお手伝いしてくれた。

夜 ローマ・ヴェネト通り・レジーナバリオニホテル 「バルチェッロ」 オリーブ、3種のパスタ、ビーフロ

ールとレモンとバルサミコソース、フレッシュフルーツとソルベ、エスプレッソ持参のふすまパン、ビ

ール 11ユーロ、赤ワイン(キャンティクラシコ)ハーフボトル 30ユーロ、水 5ユーロ

   

   

今夜から2泊するマジェスティックホテル。部屋はかなり広いし、冷蔵庫もバスタブもある。どころか5ツ

星ホテルだから日本語放送テレビもバスローブもスリッパもある。夕方にはターンダーンサービスもあ

る。これまでの2ホテル3泊がかなりプアだったので、何にでも喜ぶYUMEKOであった。今夜の夕食は

ホテル近くのレストランの「3種のパスタ」メニューだ。で、ホテルグレードアップした私の夕食はどうなる

のかと思ったら、やはりマジェスティックホテル近くのレストランで同じようなメニューになるんだと。マヤ

さんが店に連れて行ってくれた。やはり高級ホテル・レジーナバリオニの「バルチェッロ」である。マヤさ

んが言うには、「とても雰囲気がよくって人気のあるレストランでーす」。3種パスタの1つカルボナーラ

はローマが発祥と聞いたが、パンチェッタの塩辛さがドッカーンと爆発したクドイパスタであった。キャン

ティクラシコのハーフボトルもたいして旨くはないなぁ。今日一だったのはフレッシュフルーツとソルベ。

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9月 28日(土) ローマは快晴 暑いぞ

朝 ローマ・ヴェネト通り マジェスティックホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

       朝食ヴュッフェも豪華                   何ともクラッシックなエレベーター           ホテル正面玄関  

  

   青空に映えるサンピエトロ寺院とオベリスク            ミケランジェロのピエタ                人気があるフランシスコ法王 

  

              街道の両側の笠松並木         皇帝ネロの屋敷跡に建てられたコロッセオ       コンスタンティヌス帝の凱旋門

6時に起きてゆったりシャワーを浴びる。イタリアに来て始めてだなぁ、こんなに悠々のスペースでのシ

ャワーは。朝食ヴュッフェもなかなかであった。810分過ぎマイクロバスがホテル前でピックップしてく

れた。今日のガイドは日本語ベラベラ早口イタリア男性ダビデ氏だった。先ずはヴァティカン市国へ。ベ

ネディクト16世の引退により、コンクラーベで選らばれたフランシスコ法王は今年3月就任した。イタリ

ア系のアルゼンチン出身で、前法王に較べると随分と人気があるらしいよ。今年2月私はアルゼンチン

にいたのだが、その時コンクラーベでフランシスコ法王が誕生し、ブエノスアイレスは興奮していた。サ

ンピエトロ寺院に行けば、少し空いた頃を見計らってピエタ像の前に陣取る。ミケランジェロが残したい

くつかのピエタ(多くは未完)の中で最も若い時代の作品である。何度観ても惹きつけられ魅了される。

2005年亡くなった前々法王ヨハネ・パウロ2世のお墓の前ではミサが行われていた。「空飛ぶ法王」の

異名を持つパパは世界中から大人気だった。次にコロッセオに行った。今日のローマは29度とかでム

ッチャ暑い。コンスタンティヌス帝の凱旋門は掃除修理のため半分は布を被っていた。ローマ三越でち

ょっと買い物をした後はトレビの泉とスペイン階段。そこをきっと歩くんだよな、この暑い中を・・・。あの、

私パスします、車の中にいますからよろしく。ってことで、皆さん汗びっしょりで帰るまで本読んでいた。

昼 ローマ 「TERMI COLOSSEO」 選べるピッツァ(カプリチョーザ)、サラダ、タルトォーフォ(トリュ

フ型ジェラート)、水 2ユーロ

今日のランチは全員が揃っての最後の食事である。決まってメニューは「選べるピッツァ」。マルゲリー

タ、カプリチョーザ、ベジタブルの3種から選ぶ。私はカプリチョーザね。こ、このピッツァが硬くて硬くて、

歯が折れるかと思った。デザートはタルトォーフォ(トリュフ型ジェラート)だった。美味しいが大きくて半

分も食べられなかった。食事途中でヴァティカン博物館を予約している方々がタクシーで向かわれた。

     バルベリーニ宮(国立古典絵画館)は「ローマの休日」のロケ地にもなった

ランチ後はフリータイムなので、私とW地さんはバルベリーニ宮にある国立古典絵画館にタクシーで向

かった。美術館前には猫が優雅にお座りしていた。レセプションで8ユーロ払おうとすると、「今日は無

料です」とニコニコ顔。私ら2人もニコニコ顔。ここの絵画館は荷物をすべてロッカーに預けねばならな

い。ルネッサンス時代の作品が主で、著名画家作品はフィリッポリッポ2点、エル・グレコ2点、カラヴァ

ッジョ2点などがあり、最も有名な作品はラファエロの粉屋の娘「ラ・フォルナリーナ」。ラファエロの恋人

の肖像画を言われている。このバルベリーニ宮は「ローマの休日」でアン王女が1日の恋の後泣く泣く

帰って行く建物なのだ。公開されてから今年で60年!ゲージュツ鑑賞の後大汗かいてホテルまで歩く。

夜 ローマ 「CAMPANA」 (4人で) アーティチョークといろいろ野菜の前菜、モッツァレラチーズを

包んだ花ズッキーニのフライ 31ユーロ、黒トリフのフレッシュリングイネ 25ユーロ、白トリフのフ

レッシュリングイネ 40ユーロ、フレッシュポルチーニ茸のロースト 16ユーロ、牛フィレのバルサ

ミコソース 20ユーロ、仔羊の胸腺肉ソティ 14ユーロ、デザート:三色ジェラート、ビール、白ワイ

ン(グラス)、赤ワイン(スーパートスカーナ「テイニャネロ」 100ユーロ   4人で320ユーロ

  

  

  

今夜を楽しみにしていた。このイタリア旅行に申し込んだ動機といえば、ローマの「CAMPANA」で夕

食を摂ることであった。アハハハ。よってヴェネツィアでW地さんに予約をお願いしたワケよ。料理の種

類を多く食べるには4人いた方がいいな。ということで新婚旅行中のシェフ夫婦を誘う。30代の新郎新

婦はご両人ともイタリアン、フレンチを学ばれた由。タクシーがすんなり走って開店時間7時半の10

前に到着してしまったのだが、店は既に開いていてお客も数組座っている。カメリエーレ(男性給仕)の

エマニエールを呼んで貰う。彼は私の顔を見るなりニヤっと笑い、「去年ホンダの紹介で来て、あのテ

ーブルに座ったよね」。恐るべき記憶力である。私はエマニエールを知っていて一度来たことがある。シ

ェフ新婚夫婦は料理を知っている。W地さんはイタリア語が話せる。5人であぁだこうだと相談しながら

素晴らしい料理が揃った。野菜の前菜はアーティチョーク始めどれも旨い。エマニエールに勧められた

モッツァレラチーズを包んだ花ズッキーニのフライ。量が多いかと2つ注文してシェアしたが、これは1個

づつ食べたかった。その皿が運ばれて来ると、通り道のお客達が吸い寄せられた。黒トリフをたっぷり

かけた手打ちリングイネ!続いて白トリフをたっぷりかけた手打ちリングイネ!振り返って見る客もいる。

店中の注目を浴びて強烈な香りを嗅ぎながら新郎がサーブしてくれるのを待つ至高のひととき。先ず

は黒。これこれ、この香りと味!コタエラレンなぁ。これで十分だと思いながら次は白。う、う、う〜ん。黒

の数倍の旨さ!ナンタルチーアの感動である。2皿ずつ注文すれば良かったか。トリフの興奮が冷め

やらぬまま、生のポルチーニ茸のローストが登場。イタリアの松茸だ。日本では乾燥ポルチーニ茸を食

べるのがせいぜいだが、贅沢やねぇ。ほぉ香りも味も上品なんだなぁ。セコンドピアットには牛フィレの

バルサミコソースと仔羊の胸腺肉ソティ。そういえば昨年12月26日に来た時も同じ料理を頼んだんだ

った。昨年も飲んだスーパートスカーナ「テイニャネロ」100ユーロと高いが旨い!満足な夜であった!

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9月 29日(日) ローマは曇りのち雨   作家山崎豊子氏死去 享年88歳

朝 ローマ・ヴェネト通り マジェスティックホテル 朝食ヴュッフェ、持参のふすまパン

  

今日は早くも帰国する日だ。出発は午後2時過ぎと遅いので7時半までベッドでゴロゴロ。目は覚めて

しまうんだけどね。ゆっくりシャワーを浴びて朝食は8時半から。部屋でパッキングしているとメールが

来た。今日あったアメフットチームのリーグ戦第三戦結果を知らせて来たのだ。相手は近年メキメキ強

くなったチームではあったが、楽に勝つかと思いきや42対41の大苦戦。1点差でも勝つことが大事!

昼 ローマ・ヴェネト通り 「カフェ・ヴェネト」 パスタランチ(ボロネーゼニョッキ、サルティンボッカ、デザ

ート) 19,9ユーロ、コカコーラ 8ユーロ、サービス料20%! @34ユーロ

  

     ヴェネト通りのエクセルシオールホテル             美術館もある広大なボルゲーゼ公園

  

スーツケースは預けたままチェックアウトしてヴェネト通りの散歩に出る。ゆったり坂を歩いていると右

手にどこかで見たことのある建物が。エクセルシオールホテル?あぁ、私が初めてヨーロッパに1人で

来た時泊まったのはここだよ!!貧乏だったのにこんなゼータクなホテルに泊まっていたのだなぁ。W

地さんに教えて貰ったところ、このホテルはアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」のロケ地にもなったそう

だ。ボルゲーゼ公園に行く。ボルゲーゼ卿が17世紀家族のために造った庭園というが、広大である。

ランチは時間も無かったので通りすがりのカフェで。味よくない、高いでちょっとガッカリなランチだった。

夜−1 ルフトハンザ航空 ローマ=ミュンヘン ビジネスクラス機内食

  

またバスでピックアップして貰ってローマ空港に向かう。泣き出しそうな空だ。去年も来たが、ローマ空

港のスターアライアンスラウンジはホントプアである。せめてカプチーノだけでも飲もうかと思ったら、マ

シーンが壊れていた・・・。その上、ルフトハンザのミュウヘン行きは機材遅れでゲート表示も搭乗開始

もかなり遅れた。テイクオフは6時近かったので空腹となり軽食も食べちゃった。午後7時15分到着。

夜―2 ANA ミュンヘン=成田 ビジネスクラス機内食

  

  

ミュンヘン発のANA便。ビジネス席は行きと同じスタッカード席である。ということは、ロンドン、フランク

フルト、ミュンヘン線はスタッカード席で、従来の座席はパリ便ということだな。和食の機内食を選んだ

のだが、前菜の和え物や煮物など甘くて甘くてほとんど残した。これじゃあ糖質だらけじゃないか。映画

「ローン・レンジャー」を観ようと思っていたのに、隣のボタンを押してしまい観たのは「THE HEAT」。

サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカシーのコメディで、女の友情ってのがテーマなのかな。面白かった。

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【今週の振り返り】

今年3回目のイタリアである。フランスも3回行った。ドイツにも2回。マルタにもオーストリアにも行った

し、今年はどうゆうわけかヨーロッパが多いのだ。ま、それはともかく、料理の話をしたい。

世界三大料理といえば、フランス料理、中国料理、そして多くの人が意外に思うトルコ料理とされている。

トルコ料理?う〜〜む、だなぁ。しかし、これは歴史とか文化とかも勘案してヨーロッパの料理研究家達

が昔から言い伝えて来たことらしい。2年前CNNが発表した「世界の料理美食ランキング50」によれ

ば、1位はタイカレー、2位がナポリ・ピッツァ、3位がメキシコ・チョコレートなのだそうだ。これは現代の

ランキングだから納得?これもう〜〜む、だなぁ。トルコ料理はトップ50には入っていないそうだ。

フランス料理と言えば、パクパク日記92週でご紹介したロワール・シュノンソー城の項に重要人物

が登場していた。アンリ2世の愛妾ディアーヌ・ポワチエと壮絶な女の闘いを演じた正妻カトリーヌ・メデ

ィチだ。莫大な持参金ごと嫁いで来たカトリーヌは、もちろんイタリア・フィレンツェのメディチ家の令嬢で

ある。カトリーヌは持参金以外にも貴重なものをフランスにもたらした。料理人である。それまでフランス

では、大皿に食材をドカーンと盛り付けて、人々は手づかみで食べていた。実に粗野なものだったらし

い。そこに洗練されたイタリア(正確に言えば、その頃イタリアという統一された国の概念は無かったけ

どね)からやって来たカトリーヌの専属料理人の技が加わってフランスの料理に大きな変革がもたらさ

れたのだ。ブルボン朝最盛期にフランス料理は大いに発展したが、やがてフランス革命が起きて宮廷

の料理人達は町に散る。レストランが開かれ、一般ピープル達も旨いフランス料理を食べられるように

なるのである。

そんなイタリア料理だから美味しいに決まっている。ホントーに決まっている?そうでも無いのもあるん

じゃないの?はい、あります。しかもたーくさん!食べたなぁ、イタリアのあちこちで不味いものを。トホ

ホって感じでね。不味かった料理には3種の欠点があった。イタリア料理に欠かせないパスタだが、茹

で過ぎが多いということ。今年8月に食べたシーフードスパゲティは推定20分茹でたな。そのレストラ

ン、「茹で過ぎで旨くなかったぞ」と店主に告げると怒り出したんだから始末が悪い。今回のヴェネツィア

のレストランで食べたスパゲティもふにゃふにゃだった。「アルデンテ」って教えてくれたの、アンタラでし

ょうが、とワタシは文句を言いたい!次に塩味が濃過ぎよ、スィニョーレ。日本人は「薄味」を求め過ぎ

るんだよ、ってか?いやいや、程度があるでしょ、程度が。ローマの高級レストランで食べたカルボナー

ラはパンチェッタの塩辛さがビリビリ。発祥の地ローマはカルボナーラに生クリームを入れない料理法

だから、この塩辛さの逃げ場が無い。これに卵黄とチーズのクドサが加わって、私に食べることを諦め

させた。このカルボナーラに限らず、イタリアには塩加減にはイイカゲンな調理人が多いように思う。次

は硬さ。ピッツァだ。フィレンツェでもローマでも硬いピッツァで歯が折れそうであった。

こういうどうかと思う店の多くは団体客を主に受け入れる店であった。料理人の立場に立ってみれば、

同時に数十人も押し寄せる客に素早く料理を出すのはてんてこ舞いの忙しさで、大量に茹でるパスタ

はつい茹で過ぎて、大量に炒めた料理にはつい塩を入れ過ぎて・・・といったことはあるかとは思う。そ

うゆう事情はわかる。不味くても客は来るのなら緊張もなくなるしね。美味しくないだろうと料理を出して

も、日本人のおばさん達は「ボーノ」なんて覚えて立ての仕草でホッペに指をつきたてたりするし。しか

し、美味しくない料理を作り続けるのは本意じゃないでしょ。何とかしようよ。

誤解されたら困る。イタリアは不味いのではない。美味しい店だってもちろんたくさんあるのだ。現に、

今回ワタシのイタリア行きを決心させたのは、土曜日に行った「CAMPANA」に行きたかったからであ

る。安くて美味しく実に魅力的なレストランだ。帰って来たばかりと言うのに、次はいつローマに行こうか

を考えているYUMEKOであった。

               文句多いバアさんだニャア       

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