パクパク日記13年12月4週
2013年最終週。南仏からクリスマスのパリへ。年末は東京と軽井沢。
パリのクリスマス
パリ・ヴァンドーム広場
12月 23日(月・天皇誕生日の祝日) フランス・プロヴァンスは濃霧 のち晴れ
朝 フランス・アヴィニヨンメルキュール ポン ダヴィニヨン 朝食ヴュッフェ 1ユーロ=約145円
世界遺産のポン・デュ・ガール橋」も濃霧でぼんやり見えただけ
先週金曜日から南仏に来ている。朝から深い霧だ。ホテルの窓から窓を開けてみても深い霧でほとん
ど景色が見えない。アヴィニヨン橋での童謡は後の述べるとして、アヴィニヨンの寒さは相当のもの。ニ
ースやマルセイユが比較的暖かかったから余計応える。濃霧の中、「アヴィニヨンの橋」で有名な途中
でとん切れたサン・ペネゼ橋を撮影するも、ほんとが霧で何も見えないのだよ。仕方ない、先に行こう。
8時45分出発して世界遺産のポン・デュ・ガール橋」に到着。写真で見ると、ローマ帝国時代の素晴ら
しい橋なのだが、濃霧で殆ど見えないのだよ。それでも粘って霧が少し薄まったところでパチリ。残念。
ゴッホの「アルルの跳ね橋」と再現されたラングロワ橋 電話で呼ぶとすぐフランスの救急車が来た!
ゴッホの「夜のカフェテラス」は寝泊りしていた「カフェドニュイ」がモデル 入院していたアルルの病院「エスパスヴァンゴッホ」
ゴッホはパリで2年程過した後、南仏に来た。1888年初頭から翌年の5月までの1年数ヶ月をアルル
で過した。郊外にあるラングロウ橋に行く。「アルルの跳ね橋」で知られる橋だが、今は観光用に再現さ
れたものだ。朝あれだけの濃霧だったのに、アルルに来たら抜けるような青空になった。皆機嫌よく撮
影している時、後ろでタダナラヌ物音。振り返るとS木さんのお母さんが撮影している橋の上で倒れて
おられた。少しの間意識が無く、頭と腰を痛められた模様。添乗員、フランス人ガイド、ドライバーが相
談して救急車を呼ぶことに。すぐ赤い救急車が。車の中でカンタンな検査を下後、近くの大きな病院に
行かれた。S木さんのお婆ちゃんと大学生のお嬢さんが心配そう。ここからはガイドと8人でアルル観
光することに。アルルはローマ遺跡とロマネスク様式建造物群が世界文化遺産に登録され、旧市街は道
路幅が狭いので徒歩観光だ。ふーん、ここが円形劇場。あっ、ここ見たことある!ゴッホの「夜のカフェテラ
ス」の風景。モデルとなった「カフェドニュイ」だ。耳を切ってゴッホが入院した病院だった「エスパスヴァンゴッ
ホ」中庭に行ってみるとまさにゴッホの絵とそっくりの風景が広がっているのだ。アルルはゴッホの町だなぁ。
昼 アルル 「ラ・ボエーム」 トマト・オニオンピザとサラダ、ラタトイユのタリアテッレ、ストロベリームー
ス、エスプレッソ 1.8ユーロ
世界遺産の「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」の1つ円形闘技場 アルルの旧市街の道路は狭い
ランチは「ラ・ボエーム」というレストラン。トマト・オニオンピザとサラダもラタトイユのタリアテッレフラン
スとイタリアの融合したような料理だった。旨い!食事が終わる頃、20人以上の日本人団体が店に入
って来られた。お一人に聞いてみる。あぁあの会社ですか。南仏を旅していると日本人旅行者に会う。
エクス・アン・プロヴァンスの「セザンヌのアトリエ」
セザンヌが描いたサント・ヴィクトワール山
ケガをされたS木さんは出血された頭部は別条問題は無かったようだが、尾骶骨を折ったそうだ。観光
には合流されずにアヴィニヨンのホテルに帰られる由。入院というような大怪我にならなくて良かったね
とご家族に声をかける。1時間程でエクス・アン・プロヴァンスに到着。かつてプロヴァンス伯爵領の首
都だった町で、プロヴァンス地方の法と政治の中心地だった。現在も学生が3万人いて、中でも法学部
はフランス随一のレベルなのだそうだ。この町はセザンヌの故郷であり、晩年を過した町でもある。郊
外にある「セザンヌのアトリエ」に行く。セザンヌは毎日丘の中腹にあるこのアトリエに早朝から日暮れ
まで徒歩で2往復し絵を描いた。途中でセザンヌが80枚も描いたサンド・ヴィクトワール山が見えた。
夜 アヴィニヨン 中国料理 「春」 (4人でシェア) 13.5ユーロのシェフオススメメニュー(揚げ春巻、
春雨スープ、料理4品)、蒸し餃子4.2ユーロ、シュウマイ 5.8ユーロ、シーハービール×2本
@25ユーロ+2ユーロ(チップ)
今夜は自由食。そろそろお箸で食べる料理もいいじゃない?お母さんがケガをされてしまったS木ご一
家3人はお部屋で食事をされるというので、病院から帰られらた添乗員I俣さん含めた8人は時計台
広場の先にある店に行く。南フランスにあるベトナム人が経営する「春」という日本名の中国料理屋。ち
ょっと怪しげっぽい感じもあったが、中国料理もある、ベトナム料理もある、なかなか使い勝手が良い店
であった。シーハービールを飲みながら4種類のセットメニューを皆でシェアして。揚げ春巻きが旨い!
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12月 24日(火) プロヴァンスは曇りも強風! パリは夜雨
朝 アヴィニヨンメルキュール ポン ダヴィニヨン 朝食ヴュッフェ
午前のお茶 リュベロン・ゴルド 「La Bastide HOTEL」 カプチーノ 8ユーロ
「南仏プロヴァンスの12ヶ月」で有名になったリュベロン地方にある美しい村ゴルド
風が強くて飛ばされそう!!
ゴルド村の石造りの急坂 こんな山の上にも5ツ星ホテルが!お茶だけ飲んだ
昨日ケガをされたS木さんのお母さんと風邪を引かれたというU山夫人はホテルに残り、私達はリュベ
ロン地方に出かけた。1989年に出版された「南仏プロヴァンスの12ヶ月」を読んだ方もおられよう。英
国人作家のピーター・メイルの作品で、世界にプロヴァンス一大ブームを巻き起こした。今から約25年
前だから、私は仕事の「鬼」というか「奴隷」というか「馬車豚」というか働かされていたから、そんな優雅
な風潮を横目にチラっと見ながら、「ふんっ!何がプロヴァンスだ!」ってなもんだった。25年経てば人
間も変わるものでしてね。その中心地というか人気の村ゴルドにやって来た。この日、イギリスやアメリ
カでは嵐が吹き荒れたようだが、プロヴァンスにも強風が。吹き飛ばされそうになりながら、ほとんど人
がいない村をウロウロした。季節に良い時には観光客がドッと押し寄せるらしく、5ツ星ホテルもある。
ガイドさんはカフェで1,35ユーロのコーヒーを飲むというので、私は5ツ星ホテルで。8ユーロもした!
昼 オランジュ 洞窟レストラン「ラ・ゴッテ・ドウ・ギュースト」 ナッツとカボチャのクリームスープ、チキ
ングリル、アップルケーキ エスプレッソ 2ユーロ
カエサル勝利を祝って造られた2000年前の凱旋門も世界遺産
古代劇場横にある洞窟レストランはオペラ関係者にも人気
2000年前の舞台背後の石壁を持つ古代劇場は世界遺産だが、今もオペラ上演で使用されている現役だ
オランジュにあるアルルとリヨンを結んでいたアグリッパ街道に約2000年前凱旋門が造られた。その
頃フランスはガリアと呼ばれ、ローマの支配を受けていてこの凱旋門もカエサル(大好き!)の勝利を
祝って建造されたらしい。あちこちで凱旋門はたくさん見て来たが、これは立派だわぁ。とても2000年
前のものとは思えない。次に行った古代劇場(ローマ劇場とも言う)はそれからちょっと新しくアウグウト
ゥスの治世時代に建造された。現存している古代劇場では最も保存状態が良いものとされている。毎
年夏にはこの劇場で「コレジー」が開催されている。凱旋門も古代劇場も世界遺産である。昼食は、古
代劇場横の岩を刳りぬいた洞窟レストラン。夏の「コレジー」にはオペラ関係者が押し寄せる人気のレ
ストランと言う。因みにオランジュは英語で「オレンジ」、オランダ語では「オラニエ」。神聖ローマ帝国下
にあった公国は16世紀婚姻関係でナッサウ家に代々相続されたが、ウィレム1世以降はネーデルラン
ド(オランダ)の総督を代々務めた。詳しいことは略すが19世紀オランダ系ボーア人が南アフリカに建
設した国がオレンジ自由国だったのはそういう意味だったんだ。ここも風が強い!アヴィニヨンに戻る。
ようやく見えたアヴィニヨンのサン・ペネゼ橋 ミストラル対策をしたTGV専用アヴィニヨン駅
アヴィニヨンのホテルで休まれていた方々を待つ間、ようやく有名なサン・ペネゼ橋の写真を撮ることが
出来た。一度は時間が無く、一度は濃霧で、そして今回やっと。ホントに途中でちょん切れているんだ
なぁ。これからTGVでパリに向かう。TGV専用のアヴィニヨン駅。ピカピカの駅はミストラル対策で北
側だけがガラスの船底型になっていた。飛行機に対抗しているなぁ。カッコイイヤン。2等席は1階だっ
た。空いていたから4人席を一人で陣取ってなかなか優雅であった。一度も停まらないのがいいなぁ。
夜 パリ・スクリーブ ルームサービス;オニオングラタンスープ 17ユーロ、牛肉チキンソースライス添
え 32ユーロ、ビール 10ユーロ、赤ワイン 13ユーロ×2杯 80ユーロ+5ユーロ(チップ)
パリ・リヨン駅に着いたのは午後7時ちょっと前だった。雨が降っていた。2週間前と同じで日本人男性
のOさんが出迎えてくれた。またお会いしましたね。今回のホテルグレードアップは、オペラ地区の「ホ
テル スクリーブ パリ」。あまり知られていないが、1895年12月28日リュミエール兄弟によって世界
初の映画上映が行われたのが、このホテル1階にあった「フラン・カフェ」であった。このカフェにはヘミ
ングウェイやカメラマンのロバート・キャパ、カルティエなど著名人が通ってもいたと言う。それはさてお
き、今夜はクリスマスイブ。出発前から夕食のレストランを抑えて貰いたい旨お願いしたのだが、結果
はどこも満席でNO!ならばホテルのルームサービスでガマンすっか。Oさんに手伝って貰って注文を
済ませ、届いた料理は・・・。オニオングラタンスープには水分ゼロ。4枚ものバゲットがすべて吸ってし
まって汁ゼロ・・・。バゲット上のチーズもカチカチ。何も食べず。史上最悪のオニオングラタンスープ。
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12月 25日(水) パリは晴れ
朝 パリ・スクリーブ 朝食ヴュッフェ
スクリーブ
8時からJSテレビで久々に「ごちそうさん」を観る。昨夜のルームサービスはひどかったなぁと思い出し
ながら、緊張して地下1階の朝食レストランに行った。品揃え、味はまぁまぁ。但し、日本人向けらしい1
角に味噌汁とご飯が。味噌汁には超細切りの人参がこれでもか、という程入っていた。ちょっと味見し
たらとても食べられた味ではない。出汁は取っていない。ご飯の横には甘生姜の薄切り。中国人客が
味噌汁らしいものもご飯も食べていた。向かいの「ル グラン」の「カフェ・ド・ラペ」の日本食とは雲泥の
差である。部屋に帰って、「あさイチ」をぼんやり観ていると大S子さんからメール。パリは暴風雨って?
昼 パリ 「金太郎」 味噌チャーシューラーメンと餃子セット 12,5ユーロ
誰もいないクリスマスのパリ
今日はクリスマス。デパートも美術館もお店もレストラン(一部は営業)もぜーんぶお休み。住んでいる
人はそれぞれの家庭で家族と静かにクリスマスを過すのだろうから良いが旅行者は困るわなぁ。まぁ、
私はいい。何度もパリには来ているし、どの美術館もしばらくは行くつもり無いし。でも初めてのパリ、今
日しかいないパリなんて人は気の毒だ。ロビーでバッタリ会ったI俣さんと暫くお喋りしてからパリをぶ
らぶら。ホントに店は全部閉まっている。車もめったに通らないし、歩いている人もまばらで寂しいくらい
だ。私にとってパリのランチといえば「金太郎」。ダメ元で行ってみよう。おっ、やっている!いつもなら長
い行列が出来ているのに、今日はガラガラだ。厨房ではコックさん達ヒマそう。お母さんはお休みなん
だね。クリスマスだからちょっと豪華にチャーシューフンパツしよう。空いていたのに帰る頃には満席!
午後のお茶 パリ 「スターバックス」 アールグレイ 3,5ユーロ
夜 パリ・オテルグラン 「カフェ・ド・ラペ」 クリスマスディナーコース:
有り難いことにいつも行く「スタバ」も開いていたのでお茶を飲み、晴天のパリを散歩してホテルに帰っ
た。JSテレビの「スタジオパーク」では「ゆず」がゲストだった。私は全く彼らのことを知らなかったが、同
級生なんだってね。彼らが歌っている「ごちそうさん」の主題歌は聞いていますよ。井上ひさしさんの「東
慶寺だより」を読んだ。10年間「オール読物」に連載されていた作品で、年明け歌舞伎座夜の部で染
五郎主演で歌舞伎化されることになっている。昨日はレストランの予約取れずルームサービスでとんで
もないものを食べてしまったが、今夜は「カフェ・ド・ラペ」の席が取れている。4人分!U山夫人は風邪
も何とか良くなって昼エッフェル塔やセーヌ河クルーズに行って来られたそうだ。アラカルトもあるが、今
夜はクリスマスディナーコースにしましょう。酒が弱い夫妻に大酒飲み女2人。赤ワインは2本空けた。
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12月 26日(木) パリは晴れ
朝 パリ・スクリーブ 朝食ヴュッフェ
クリスマス翌日から新年の装いのギャラリーラファイエット スクリーブとルグランは向かい合わせ
昼 パリ 「金太郎」 牛肉うどん 11ユーロ、餃子 4ユーロ
今日は帰国日。とは言っても午後7時半発のANA便だから、ホテル集合は午後3時半だ。朝テレビを
付けると、安倍首相が靖国神社を参拝したことを伝えていた。中韓米は大騒ぎらしい。「朝イチ」ノプレミ
アムトークのゲストは黒柳徹子さん。ちょっと見には到底見えないが、彼女も80歳。入れ歯が合わない
のか、喋る時フガフガしちゃうのは仕方ないか。9時半オープンのギャラリー・ラファイエットに行ってみ
ると、一夜明けただけでクリスマスから新年の大きな飾り付けに変わっていた。洋服やバッグには興味
は無いから、いつもメンズ館の2階にあるフードフロアに行く。バターと紅茶を買った。スーツケースに
詰めてパッキング完了。スーツケースを預けてチェックアウト。例のルームサービスを支払うと「領収書
出せないけどいい?」って。「はぁ〜〜?」である。これが名門ホテルか!!プンプン。2日続けてランチ
は「金太郎」だよ。若いお兄ちゃんが「どーも昨日は」って。愛想いいね、スクリーブより。カウンター奥の
方に座る。右の若い男性は餃子+カツ丼。左の2人連れ女性は、餃子定食(餃子10個!)と鶏丼+餃
子。パリの人は餃子好きだなぁ。牛肉うどんを初めて食べてみた。何て旨いんだ。ラーメンよりうどん!
夜 ANA パリ=成田 ビジネスクラス機内食 和+洋 チーズとフルーツ
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12月 27日(金) 東京は曇り
昼 ANA パリ=成田 ビジネスクラス機内食 サラダ、特製スープ、豚フィレ勝つ丼
ANA午後7時半発の成田行き。ビジネスクラスはガラガラだった。センター通路側の座席だったが、選
り取りみどりで座席を移動。ANAの欧州線はこの4ヶ月で5往復目。今月だけでも2往復目だ。というこ
とは機内食も同じだから、トーゼン飽きる。そこでワガママ言って夕食は、前菜:和食+メイン:洋食にし
て貰う。パリ線はスタッカード席ではないので、映画は観る気がしない。赤ワインと麦焼酎で酔っ払った
後、2時間程うとうとしたが、あとはずっと雑誌と文庫本を読んで過す。日本に着けば夕方だから寝不
足でいいのだ。2食目はアラカルトの軽食メニューの組合せ。豚フィレ勝つ丼は全く口に合わない味。
遅い夜 荒木町 「宮わき」 お通し:スケ子の旨煮、菜の花辛子浸し 550円、塩茹でスナップえんど
う 450円、鮭の粕汁 800円、ぶりの塩焼き 1300円、ワカサギの南蛮漬け 850円、牡蠣フ
ライ 1100円、生ビール 2杯、麦汁ダブル 2杯
午後3時半成田に到着。みなさーん、お世話になりましたぁ。と言っても10人中4人が延泊されたので
一緒に帰国したのは6人だけだけど。税関の手前でふと気がついた。レレレ!スーツケースにヒビが入
っているじゃないか。結構大きい。このスーツケース、今年8月オーストリアのインスブルッグで買って
来たばかりなのにぃ。持って行ったスーツケースの車輪をルフトハンザ航空に壊されてしまい、代わり
に買ったものなのだ。「スーツケースは消耗品」が口クセであるが、ちょっと壊れるの早過ぎないかい?
ANAの窓口で被害届を出して航空会社持ちで修理して貰うことになった。ったくである。タクシーは年
末とあってちょい混みだったが、大混みは夜の飲食店。今年今日までという会社が多いらしい。フラン
スでボーっと遊んでいるうちに、世の中は早くも仕事仕舞いになっていたというワケ。8時半頃、ようやく
「宮わき」に入ることが出来た。フランスも良いけど、やっぱり日本が旨いですなぁ、日本人だからさ。濃
厚な鮭の粕汁冷えた体にしみいるようだ。厚いぶりの塩焼きもワカサギの南蛮漬けも日本の冬の味。
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12月 28日(土) 晴れ
朝 無し
昼 バナナ、ヨーグルト
旅の片付けをしてスーツケースを成田の修理会社に送った。来月の旅に間に合わせるためには、なる
早で送れと言われたから。今年もあと数日で終わるというのに、パクパク日記は11月3週までしかアッ
プしていない。11月12日マイアミで乗り込んだクルーズ船に私は未だ乗っているのだよ。メキシコ沖辺
りにいる。早く船から降りないと、と先週南仏行きの前泊ホテルをドタキャンして11月4週作成をギリギ
リまで頑張ったが、完成しなかった。その続きをやる。メキシコからサンジェゴへ・・・・帰国してから・・・。
夜 荒木町 「和食 こんどう」 年末特別お任せコース(蒸し牡蠣のみぞれ酢、アボガドと蟹のサラダ、
姫慈姑の唐揚げ、鶴と亀のスッポン椀、ふぐの薄作りと鮪・平目昆布〆、香箱土佐酢ジュレがけ、
合鴨ロース仏グリーンマスタードと共に、のど黒塩焼き、白子・大分椎茸・さつま芋・伏見唐辛子の
天ぷら、佐世保の鯛とかぶら蒸し、自家製カラスミと大根、クリームチーズ西京漬け、稲庭蟹卵う
どん、苺)、生ビール 2杯、麦焼酎ロック 7杯 @2万5300円
夜、A先生が来てくれた。4台あるデスクトップ型パソコンのうち、稼動しているのは2台。一番古いナナ
ちゃんを偏愛している私は新しいパソコンに慣れようとしないのだよ。どーしても。バカか。で、ナナちゃ
んの容量が足りなくなるので、年に1度はメンテナンスをして貰うのだ。チョイチョイチョイ・・・・データ送
っている間に食事に行きましょう。今夜が今年最後の営業という「こんどう」を予約してある。いつもアラ
カルトを注文するが、今夜は「食材一掃大盤振る舞いコース」にして貰った。まぁ出て来る、出て来る。
来月9日の初営業日まで持たない食材は全部ご馳走になって登場。それを全部ペロリと平らげてしま
うA先生と私もスゴイだろ!あぁ食った!喰った!近藤さん今年も美味しい料理「ごちそうさん」でした。
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12月 29日(日) 晴れ
朝 無し
昼 バナナ、ヨーグルト
パソコンの前で青褪めた。ナナちゃんに入っているハズの写真データフォルダーがそっくり無いのだ。
12月のパクパクはこれから作るのに写真が無い!A先生に電話して泣きつくが、どうも昨夜飲み過ぎ
て帰宅し、写真データフォルダーを消してしまったらしいのだ。ゴミ箱にも無かった(涙)。酔っ払いはロ
クなことしないよな。コラッ!!ゴツン!幸い、12月分写真のメディアを消去していなかったので、取り
込み直し、縮小版も改めて作成。この作業に3時間もかかっちゃったよ。ようやく11月4週アップした。
夜 荒木町 「やくみや」 お通し:チリコンカン、ほうれん草と菊花お浸し 500円、鶏ささみと三つ葉山
葵和え 600円、ぶり大根 700円、お豆腐明太子餡かけ 700円、牡蠣フライ 800円、梅おにぎ
りと蜆汁、生ビール、麦焼酎 @7200円
年末と年始の夕食は予約してある。昨日は「こんどう」だったが、今日は「やくみや」。明日もある店を予
約。お店側は年末年始営業してもお客が来ないと張り合い無いし、客側も年末年始は多くの店がお休
みで困るから食べる店を確保したいし、ということでね。年始ももちろん予約済み。そんなことで「やくみ
や」のかうんたーで牡蠣フライに被りついていたら、明日夜予約しているお店のご夫婦が来店!アハハ
である。そして私が年明け大誤解をしていたことが判明!良かったぁ!ご夫婦に偶然お会い出来て。
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【今週の振り返り】
私にとり最初の「アルル」は音楽だった。ドーデの戯曲「アルルの女」にビゼーは付随音楽を作曲した。
その27曲から2つの組曲が編集された。「アルルの女」組曲1番と組曲2番である。ファランドールとメ
ヌエットがとみに有名だ。パリ音楽院管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス指揮の「アルルの女」組曲と「カ
ルメン」組曲がカップリングされたLPレコードを、中学時代の私は、それこそすりへる位に聴いていた。
武蔵野の一軒家、2階三方の窓を開けっ放しにして。毎日聞こえてくる大音響。音感の良い人が近所
にいたらすっかり覚えてしまったかもしれない。戯曲「アルルの女」のストーリーは、まぁ俗っぽい話で、
カルメンとかなり似たところがあるけど、そんなことはどーでも良いのだ。曲がイイ。あれから50年も経
って、ようやく私は南仏のアルルに行った。「アルルの女」の代わりにゴッホがいた。
アヴィニヨンに行ったことが無い人も、それがどのヘンにあるか知らない人も、フランスの童謡「アヴィニ
ヨンの橋の上で」の歌は知っている。
♪ アヴィニヨンの橋で 踊るよ 踊るよ 橋の上で 踊るよ 踊るよ
アヴィニヨンの橋で 輪になって 組んで 橋の上で 輪になって踊る
子どもが通る おとなも通る 男も通る 女も通る
アヴィニヨン橋といえば、ローヌ川にかかるサン・ペネゼ橋のこと。以前は22ものアーチを持つ全長
900mの立派な橋だったが、相次ぐ氾濫や戦争で倒壊が続き、今はサン・ニコラ聖堂と僅か4つのアー
チしか無い。橋は途中でチョン切れたままだ。しかもサン・ペネゼ橋は非常に細い橋で、とても輪になっ
て踊ることなどムリ。つまり「橋の上で踊るよ」は間違いで、正解は「橋の下で踊るよ」なんですってさ。
おいおい、橋の下は川だろ?うんまぁそうだけど、ローヌ川には大きな中州があるからそこでね。いつ
の間にか橋の下が上になってしまった。上下あべこべ物語。
今年最後のパクパク日記なので、2013年の振り返りを半分だけ。続きは来年ってことで。
今年33回旅に出た。海外16回、国内17回。海外の行き先だが、北中南米に3回、アフリカと中東とア
ジアに各1回、ヨーロッパは何と10回であった。これまでバランス良く旅先を決めていたYUMEKOさ
んらしくないヨーロッパ偏重の年だった。イタリアとドイツは3回づつ、フランスにいたっては5回も行った。
パリに別荘でもあるのか。無い。じゃ、男でも囲っているのか。いない。印象深かった国?一番はイラン
だな。行きのカタール航空でイランのアメリカ大使館人質事件をテーマにした映画「アルゴ」を観ながら
行ったのでドッキドキものでイランに向かう。同作はアカデミー作品賞を受賞したばかりだった。テヘラ
ンまでもう少しという機内で、女性は布で髪を隠すよう言われる。どんな厳しいイスラム・シーア派の国
なのだろう・・・と恐る恐る足を踏み入れたら・・・。あら、何だ!イランってこんな楽しい国だったの。イラ
ン人ってこんなにオモロイ人だったの。イランってこんなに過しやすい土地なの・・・嬉しい意外続きで、
すっかりイランファンになってしまった。スカーフと禁酒以外は大好きになった。チョーオススメの国。
次に面白かったのは、南米のウルグァイとパラグァイ。ウルグァイは地味な小国だったけど、上質なワ
インが安いし、草だけ食べて育った牛が美味しかった。ウルグァイ・タンゴもウルグァイの人も純朴・素
朴でしみじみよかったなぁ。
ここ数年私にとって国内旅は「繰り返し訪れる旅」になっている。京都は例年よりちょっと少なく6回、軽
井沢3回、博多と由布院・久住高原各2回。そんな中で思い出に残るのは、3月末の直島と8月始めの
東北の旅。直島は、カタカナ会社時代一緒に働いたSブーとキョウコがチョー綿密な計画を立ててくれ
たから、私は乗っかっていれば良かった。直島のアートを楽しみながら、かつての3人の間柄になって
2泊3日の旅を楽しんだ。東北は例年夏に行く「不美子の会」の旅だ。毎年訪れる祭りを探すのがタイ
ヘンでかつ楽しい作業。今年は盛岡の「さんさ踊り」を選んだ。これまで青森のねぶた祭、秋田の西音
馬内盆踊りと花輪囃子に行っているから東北では4回目だ。この頃、連ドラの「あまちゃん」人気が沸騰
していて、岩手県全体が「あまちゃん」効果で夢心地に盛り上がっていた。「さんさ踊り」で盛岡市民の
エネルギーをいっぱい浴びて、まめぶ汁を食べて、ジェジェジェと驚いた東北の夏だった。
来年はどんな旅が待っているんだべ。2013年総括の続きは来年!
来ニェンもお頼み申しますニャ
*
ようやく2013年が終わります(笑)。今年も一年ご愛読下さいまして
ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。
来年はすぐ(アハハ)やって来るハズです。