パクパク日記14年1月 2週

          膝の痛み以外は新春の穏やかな日々。日曜日から京都にむかう。

       冬の富士山  新春の陽射し浴び

1月 6日(月) 晴れ 寒っ!

朝 バナナ、ヨーグルト

我が家のマンションから冬場は富士山を見ることが出来る。今朝は真っ白な富士山が美しく見えた。今

日6日から仕事始めの会社が多い。新しい年、新しい気持ちで!ってことだけど結構「あ〜ぁ」だよね。

昼 曙橋 「吉野庵」 けんちんうどん 800

   豆腐の入っていないけんちんうどん

12月後半の南仏旅行から俄然不調になった右膝。左膝は元々悪いから両方悪くなっちまったわけさ。

年末年始は何とか鎮痛剤入り湿布をベタベタ貼って過ごしたが、段差があるごとに、立ちどまって「はぁ

〜」と溜息をつく始末。年始初めてのプラズマ治療。するとどうだ!暫くあちこち触ってからO本先生曰

く「左は膝軟骨が擦り減っての以前からの痛み。右膝の痛みはあちこちの関節のズレとホルモンバラン

スの崩れ、それに寒さで頭部の血管が萎縮して血液の流れが悪くなったのが主な原因です」。え?ホ

ルモン?頭?それで痛くて歩けない?ということで関節のズレを直し、ホルモンのバランスを整えるべく

胸骨や胸腺にプラズマを当てるのだった。そうゆうもんなのかい、と狐に抓まれた思い。昼食は曙橋商

店街を歩いていてひょいと入った日本蕎麦屋。ガラガラだったのに私が座った途端に客が次から次へ

と入って来て9人分の出前注文も来た。私「招き豚」。豆腐がひとかけらも無いけんちんうどんだった。

夜 舟町 「おちあい」 醤油豆、高菜と高野豆腐の煮物、刺身盛り合わせ、銀杏、和風しゅうまい、カン

パチかま焼き、芋鍋、雑炊)、ビール小、麦焼酎 @5千円

  

  

  

膝がこんなになると、これまでに立てていた計画をいろいろ考え直さねばなならない。特に移動や歩行

の多い海外旅行はね。3月はボツアナのオカバンゴに行く予定だったが、車体の高い4駆やジープを

乗り降りしなくてはならないので断念せねば。キャンセルした。オカバンゴ大好きで楽しみにしていたか

らガッカリだ。1月の旅はどうするんだ!遠いし、移動の連続らしいしなぁ。「もしもし、22日発のツァー

をキャンセルしようと思うんだけど・・・」。電話に出たK松クン。「まぁ何とかなりますよ・・・・グチャグチ

ャ・・・大丈夫っすよ・・・クチャクチャ・・・」ってな調子で長らく粘られ、結果は出発4日前までに最終判断

するということで電話は終わった。夕食は「おちあい」で。カウンターでベテラン芸能記者が飲んでいた。

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1月 7日(火) 晴れ

朝 家食 ランチパック(鶏と野菜のレッドカレー)、玉ねぎスープ

昼 恵比寿アトレ 「中村屋」 インドカリー(ヨーグルトライタ付き) 1375円、サラダ・ドリンクセット 

420円、持参のふすまパン

  

四谷駅の緑の窓口で日曜日の新幹線京都行き指定席を買った。当日乗車駅で買う人も多いが、意外

と私は「臨機応変型」じゃないのですよ。オホホ。そのまま恵比寿駅へ。朝もカレー味のランチパックを

食べたが、昼もカレーだよ。中学生時代から好きな「新宿中村屋」のインドカリー。変わらぬ味である。

遅い夜 荒木町 「羅無櫓」 3点盛りお通し:めかぶ・松前漬け・黒豆、ポテトサラダ、餃子、豆腐よう、

お茶椀カレー、生ビール 2杯、芋焼酎お湯割り 4杯 @7800円

  

  

午後2時からゴッドハンドを持つS戸さんのアーユルベーダ施術を受ける。あれほど浮腫んでいた膝下

も、2時間もやって貰うとカモシカ(私はそう思うのだ)の足に変身するのだ。靴がユルユルになる。夜は

料理担当のY子ちゃんが独立してからはトント足が向かなかった「羅無櫓」に久々に行く。長らくY子ち

ゃんの味だったので、ご主人の官兵衛さんの料理は初めて。隣合わせたお客さん達と某店の話で大い

に盛り上がった。〆はお茶椀カレー。え?今日朝昼晩カレーだった?それが何か?ちっとも飽きない。

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1月 8日(水) 曇りのち冷たい雨

朝 無し

昼 家食 ランチパック(卵)、玉ねぎスープ、バナナ

来月歌舞伎チケットを朝10時に購入。先月後半の南フランスの帰りに飛行機会社に破損されたスーツ

ケースの件で連絡があった。これまでも何度かやり取りしているのだが、話がコジレている。航空会社

指定の修理工場に出したスーツケースは直すことは難しい。よって新品のスーツケースカタログの中

から好きな物を選んでくれればそれを弁償ということでどうかということだったが、そのカタログ商品が

安物ばかり。壊されたスーツケースの半分以下の価格だ。そのスーツケースは昨年8月オーストリアで

買ったばかりだし、諦めがつかない。そんなことで歌舞伎の昼の部に出かける時間が遅くなった。じゃ、

「天満宮菜種御供」と「梶原平三誉石切」の2つ演目飛ばして「松浦の太鼓」から行こう。「松浦の太鼓」

の松浦鎮信に吉右衛門、其角に歌六、大高源吾に梅玉、お縫は大抜擢の米吉。歌六の其角はピタリ

のはまり役。抜擢された長男の米吉君がお縫役を健気に演じているのをヒヤヒヤしながらも嬉しそう。

吉右衛門の松浦のお殿さまは可愛げがあっていいよなぁ。最後は魁春と染五郎と橋之助の舞踊劇「鴛

鴦襖恋睦」。今日1月8日は染五郎の誕生日だが次兄の誕生日でもあるのだ。兄ちゃん、おめでとう!

午後のお茶 四谷三丁目 「ベローチェ」 クッキー 120円円、ブレンド 190

遅い夜 荒木町 「よつやこくている」 オニオンスライス 350円、ポテトサラダ 480円、野菜炒め

480円、オイルサーディン 750円、ミックスピッツァ 850円、生ビール(大)、麦焼酎ボトル 

7420

  

  

歌舞伎座の帰りにふと銀座「三越」に寄った。そうだ!モメテいるスーツケース、気に入ったのがあった

ら買っちゃおうか。スーツケース売り場へ。5分後。「じゃ、これ配送してください」。私は買い物をする際

あまり悩まないからすぐ決める。売る方が「もっといろいろご覧になっても・・・」なんて言う。帰宅してか

らパクパク日記の122週を完成させてアップした。夕食は「よつやこくている」へ。この店のポテトサ

ラダと野菜炒めとミックスピッツァがお気に入り。特に絶妙の火入れ加減の野菜炒めは大好物である。

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1月 9日(木) 雨のち晴れ 風強く寒い!

朝 無し

昼 家食 ランチパック(トマトツナとタラモサラダ)、玉ねぎスープ、バナナ

  

「勝浦タンタンメン風」、「カルピス3種のクリーム」、「みたらし団子風」、「ドライカレー」・・・。山崎パンが

作っているランチパックには奇妙キテレツなものを含め、惣菜系、スィーツ系どっちもとんでもない数が

あるらしい。一昨日の朝食べた「鶏と野菜のレッドカレー」は明治大学と、今朝の「ツナトマトとタラモサ

ラダ」は立教大学との共同開発で生まれたキャンパスランチパックシリーズ。ご当地シリーズや地域限

定商品、「CoCo壱番屋」監修「カレーコロッケ」なんてのもあって面白いよね。私は卵が一番好きだよ。

夜 荒木町 「和食 こんどう」 (不美子の会新年会) 5千円のお任せコース(お通し:海鼠の紅白和

え、鶴と亀のすっぽんお椀、カツオ・ブリ・平鱸のお造り、焼きタラバ蟹、ふぐの唐揚げ、蕪と鹿児

島の鯛、湯葉ご飯、香の物、黒胡麻プリン)、蟹とアボガドサラダ 1000円×2、飛騨牛八丁味噌 

1200円、生ビール 2杯、麦焼酎ロック 3杯、@1万500円

  

  

  

  

今夜は「不美子の会」の新年会。昨年の旅を反省しながら今年の旅のプランを練る機会でもある。不美

子の旅で私の役割は「宿係り」。宿を決めると言うことは凡そのコースイメージも立てねばならない。そ

のうちやるから、と一日延ばしにしていたが、今晩までに何とかしなくちゃと午後ちと頑張る。2泊のうち

1泊は予約してしまう。もう1泊分は3つの候補を考える。これで良しと。新年会会場は今日が仕事始め

の「和食こんどう」。そう言えば、昨年暮の「仕事納め」も来たね。いつもはアラカルトを注文するが、今

夜は5千円のコースをお願いした。「かんぱーい!本年もよろしくお願いしまーす」。ぐびぐびぐび。さて

今年の旅を決めましょう。ペチェクチャペチャクチャ・・・はい、決まり!不美子の会も長いし、皆決断力

あるからすぐ決まる。あとは料理を楽しみましょう。誰かが食べログで「コスパが素晴らしい」と絶賛して

いたが、確かに5千円でこのコースはお得だす。コースに加えて蟹とアボガドサラダと飛騨牛八丁味噌

も注文。いつもならとても少食の小S子さんも一人分をほとんど食べたのだから凄い。満腹であるぞ!

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1月 10日(金) 快晴

朝 無し

昼 新宿西口 「三国一」 けんちんうどん 950円

  

代々木の整体で膝の治療をして貰ってから新宿中央郵便局に向かう。寒中見舞い用の切手を購入す

るためだ。年々枚数は減ってはいるものの、それでも600枚弱はある。600回いちいち舌で切手を舐

めるのも何であるからして、シール型の切手が欲しいわけだ。絵柄がキティちゃんしか無いのが何であ

ったが、昨年からテディベア絵柄もあってね。もう1時半。夕食はご馳走だから昼は郵便局の前に古く

からある「三国一」で軽く済まそう。けんちんうどん。けんちんなのに肉たっぷりで妙に脂っぽいうどん。

夜−1 荒木町 「四谷うえむら」 1万5千円コース(馬糞ウニの湯葉蒸し、余市のあん肝旨煮と自家

製カラスミ、金華鯖鮨、赤貝・本マグロ・鯛・サヨリ・アイスランドの鯨尾のみ造り、鯨ベーコンの白

味噌雑煮、紅瞳赤ムツ焼きモノ、海老芋かき揚げ穴子のせと聖護院大根と高菜 白子餡かけ、松

葉蟹浜茹で二杯酢と蟹味噌和え、ふぐカマ唐揚げ、すっぽん雑炊、香の物、千葉のアイベリーと

自家製最中アイス)、ビール、麦焼酎トリプル 5杯 @2万4500円

  

  

  

  

新宿から乗った地下鉄で、隣に座った年配の男性から声をかけられた。「あなた家で猫飼っています

か?」って。え?「私猫臭いのかしら」と慌てたら、その方は私が薬指に嵌めた猫指輪をジーッと見つめ

ているのだった。その方、たくさんの猫イラストが描かれた名刺をくれた。5時55分マンション1階に降

りて行くとロビーのソファでゆったりとSイチローが閲覧用の新聞を読んでいた。何度行っても場所を覚

えないのでいつもここで待ち合わせしているのだ。久々の「四谷うえむら」。そう言えば、前回もSイチロ

ーと来たんだっけ。熱々の馬糞ウニの湯葉蒸しで始まった今日のコースも素晴らしい。鯨ベーコンの白

味噌雑煮はコクがあって旨いし、海老芋かき揚げ穴子のせと聖護院大根と高菜 白子餡かけはムチャ

クチャ凝った料理だ。間人でも香住でも無い福井県の松葉蟹の浜茹でが素晴らしい。二杯酢で食べて

も蟹味噌和えても旨いぞ!食事も豪勢にすっぽん雑炊。贅沢させて貰った!と感動出来る店である。

夜―2 舟町 「TWENTY GRAND」 山崎ロック 2杯、つまみ @3050円

  

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1月 11日(土) 晴れ   大寒波! 淡路恵子さん死去(享年80歳)

 ヨーグルト、アーモンド

昼 曙橋 「天ぷら荘司」 上天丼(小鉢・香の物・しじみ汁付き) 1400

プラズマの治療院が近所に引っ越してくれたことはまことに有り難い。タクシー代も浮くし。但し、治療院

がある曙橋まで坂がある。「新坂」という坂。行きは下り、帰りは上り。膝が悪い人間にとって下りはか

なりツライ。膝から足の付け根にかけて全般に痛い。心の中だけでは足りず、「イテテ、イテテ」と独り言

を言いながら新坂を下る。もちろん小さい声だけどね。治療を終えてからは自分にちょっとご褒美。え?

褒美やり過ぎ?まぁまぁ細かいことは仰らずに。「天ぷら荘司」でランチとしよう。あら〜、ほぼ満員だわ

ぁ。カウンターに1席だけ空きを見つけた。お子さんが生まれてからこちらのランチも天丼だけになった。

ご飯は半分以下にして貰って上天丼。天丼にも小鉢や香の物が凝っているのはさすが。ごちそうさん。

夜 舟町 「舟町一期」 お通し:ぶり大根、焼き茄子 500円、アサリの酒蒸し 780円、海老真丈のサ

ンド揚げ 680円、銀タラ西京焼き 880円、ぬか付け利休土佐和え 480円、彩り野菜とパリパ

リサラダ 720円、温かい稲庭うどん 730円、生ビール 2杯、麦焼酎ボトル  @1万880円

  

  

  

何とか12月3週のパクパク日記を作成し終えた。アップは明日にしよう。もう8時半だ。電話をしてみる

と、年末は満席で断られた「舟町一期」が空いているという。この店に行ったら、焼き茄子と海老真丈の

サンド揚げは欠かせない。茄子は調理法によって味が変わるが、焼いた茄子が一番好き。それと彩り

野菜とパリパリサラダもいいぞ。野菜たっぷりでボリュームがあるし、ジャコのパリパリ加減も魅力的。

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1月 12日(日) 東京は晴れ 京都も晴れ

朝 家食 卵サンドトースト、バナナ

昼 新幹線車内にて 駅弁(生姜焼き&メンチカツ弁当)

  

昨夜作成したパクパク日記をアップしてから、バタバタと旅の準備をする。四谷駅数日前購入した京都

行きの新幹線切符をふと見ると普通席だった。「大人の休日倶楽部」で割引になる分をグリーン席にし

たハズなのになぁ。「みどりの窓口」のJRのお兄さんが若くてハンサムだったので見惚れて確認を怠っ

たらしい。新幹線改札横の切符売り場でグリーン席に変更。駅弁売り場で選ぶ時間もなく「それ」と指さ

したのが生姜焼き&メンチカツ弁当だった。生姜焼きだけ食べてご飯は全部残す。メンチは衣を外す。

夜 京都・北大路 「おたぎ」 8400円のお任せコース(生姜湯、氷見寒ブリと平目のお造り、玄米餅入

り雪中筍とスッポン玉〆、丹波黒豆の白和え、琵琶湖の寒もろこ焼き 木の芽酢で、自家製カラス

ミ、海老芋の柚子味噌カツオ和え、蟹とレタスの生姜酢ジュレ、炊き込みご飯、赤出汁、チリメン山

椒とキュウリ漬け、朝採り苺と道明寺おはぎ)、生ビール 2杯、麦焼酎ロック 4杯 

@1万2075円

  

  

  

  

今日から45日の京都滞在する。第一夜の夕食は、地下鉄烏丸線で丸太町から3つ先の北大路に

ある「おたぎ」で。6時に店に着いたのだが、8席のカウンターは私の席を除いて既にいっぱい。皆さん

早ようから食事始めはるんやなぁ。まぁ今日は日曜日やし。と突然ヘンな京都弁使うてややわぁ。今月

のコースのスタートは生姜湯から。3品目は玄米餅入り雪中筍とスッポン玉〆。大晦日にも早筍は食べ

たが、今日のは雪中筍(せっちゅうたけのこ)という名前が付いている。実際雪の中で育っているわけで

はないが、それほど早いという意味らしい。今の時期これが食べられるのはここ京都と徳島、福岡だけ

とか。カラダがポカポカだ。琵琶湖の寒もろこ焼きが旨い。安定した味、高度な職人技にオーナーシェフ

馬場さんの遊び心、洒落心も覗かせるコース構成にいつも感心するが、これで8400円を続けられてい

るのは驚異でもある。今夜も満足。隣り合わせた2組のご夫婦の話し声が大きくてちょっと興醒めだ。

                   _______________

【今週の振り返り】

昨年オシマイの方の京都行きは、羽田から飛行機+伊丹空港からバスというコースだった。それが2

回続いた。プレミアムクラスに乗ると弁当が出るから。それに惹かれて・・・。いい年して恥かしっ!だか

ら日曜日久し振りに新幹線に乗ったのだが、いつもならグリーン車の各席に備えられているJR東海の

新幹線機関誌「ひととき」が見当たらない。座席ポケットには、これまでどうにも読む気にならない「月刊

WEDGE」があるばかりなのだ。もしかして、私が乗らなかった数ヶ月の間に「ひととき」は休刊となって

「月刊WEDGE」だけが残ったということだろうか。それなら消えるべきものと残すべきものは逆だろ

う!と一人合点してプリプリ。出入り口に近い席まで毛布を取りに行った時、ある席に真っ赤な表紙が

見えた。「ひととき」とある。あら、なんだ、あるんじゃないの。どうも人気があって乗客が「ひととき」だけ

を持ち帰っているらしいのだ。珍しいこともあるものだなぁ、ナゼだろう。空いている座席にあった「ひと

とき」を手に取ってみると表紙に白抜きの大文字があった。「そうだ 京都、 行こう。」の20年。「ひとと

き」創刊150号記念の大特集だった。

JR東海の「そうだ 京都 行こう。」キャンペーンは、京都に平安京がおかれてから1200年の節目を

前にした1993年の秋にスタートしたそうだ。昨年の秋で20周年というわけだ。京都四季折々の自然の

素晴らしい映像に、映画「サウンドオブミュージック」の中の1曲「マイ・フェバリット・シングス」の曲が躍

動し、長塚京三氏の落ち着いたナレーションが洒落たコピーを伝えるあのCM。それに連動したポスタ

ーがJRの駅を飾って来た。あの素晴らしい光景を撮影して来たのはフォトグラファーの高崎勝二さん、

そしてしみじみ読ませる変幻自在の文章はコピーライターの太田恵美さんの手になるものだった。そう

かぁ、あのコピーは女性のものだったかぁ。ちょっと意外だった。そのお二人も加わった座談会も組まれ

ていて、作業手順も興味深く読んだ。先ずは撮影場所を検討し、紅葉や桜など一番良い時に翌年のた

めに撮影。その写真を見ながら1年間イメージを膨らませて、使用する直前サッと書くのだそうだ。そん

なコピーの中から好きなものをいくつか。

 

     吉田兼好さんは

     「徒然草」を書くのに、

     よく取材に来ていたそうです。        1997年〈春〉仁和寺

 

     六百年前、桜を全部、切りました。

     春より秋を選んだお寺です。         1997年〈秋〉東福寺

 

     京都の桜、のぼり坂。

     縁起のいいもの揃っています。

     「ニッポンに春よ来い」です。         1998年〈春〉勝持寺

 

     ご本名は真正極楽寺。

      「正真正銘のゴクラク」は、

      町角を曲がるとあったりするんです。     2002年〈秋〉真如堂

 

      「住みたいな、この町に」

      「来るたびに、そう言っているね」        2012年〈冬〉八坂通

 

こんな風に20年間で撮影された場所は80箇所以上になるのだそうだ。これだけの長期間紹介しても

紹介しきれないのは流石の京都である。あのCMは首都圏中心に流れているから、京都の人は観た

ことが無いらしい。あのCMを観る度に私の心は躍りだす。そして「そうだ、京都、行こう」と思い、そそく

さと京都に向かうYUMEKOなのであった。私って何て単純なんだ!これではJR東海の思うツボなの

だが、時々飛行機に乗って京都に行くってところが私の意地だってことにしておいてね。

              猫も「マイ・フェバリット・シングス」ニャ

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